7774 J-J・TEC 2021-08-25 09:00:00
令和3年度「医工連携イノベーション推進事業 開発・事業化事業」事業採択のお知らせ [pdf]
2021 年 8 月 25 日
各位
会 社 名 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
代表者氏名 代表取締役 社長執行役員 畠 賢 一 郎
(コード番号:7774 JQ)
本店所在地 愛知県蒲郡市三谷北通 6 丁目 209 番地の 1
問合せ先 執 行 役 員 大 林 正 人
電話番号 0 5 3 3 - 6 6 - 2 0 2 0 ( 代 表 )
令和 3 年度「医工連携イノベーション推進事業 開発・事業化事業」
事業採択のお知らせ
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役社長
執行役員:畠 賢一郎)は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)が公募した
令和 3 年度「医工連携イノベーション推進事業 開発・事業化事業」において、当社の申請
事業が採択されましたので、下記のとおりお知らせいたします。当社は本事業を通じて、ヒト
細胞を用いた革新的な医療機器の創出を図るとともに、日本の再生医療のさらなる発展に寄与
することを目指します。
なお、今回の採択案件につきましては、AMED が昨日公表した採択内容をご参照ください。
(AMED のホームページ)https://www.amed.go.jp/koubo/12/01/1201C_00007.html
記
【開発課題名】
皮膚再建に用いる乾燥同種培養表皮の開発・事業化
【研究開発代表者】
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 執行役員 研究開発部長 井家益和
【背景・経緯】
当社は 2007 年に、重症熱傷を適応対象として、日本初の再生医療等製品となる自家培養表皮
「ジェイス®」の製造販売承認を取得しました。その後、2009 年より「ジェイス®」を販売開始
したことにより患者さまの救命率は向上しました。しかし、重症熱傷をはじめとする皮膚欠損
創は、受傷後速やかに創閉鎖して全身状態を安定させることが必要であり、既存の治療法には
以下の課題があります。
①「ジェイス®」は、患者さま自身の皮膚を原材料としたオーダーメイド製品であり、製造に
3 週間を要するため、重症例では移植前に患者さまが死亡に至ることも少なくないこと。
②既存の創傷被覆材は、治療効果に限界があること。自家皮膚移植は、患者さまへの侵襲性
が高いこと。
③重症熱傷の治療は医療費が非常に高額となるため、社会保障費の観点からも治療期間の
短縮が望まれていること。
これらの課題を解決することが求められています。
【本研究の目的】
当社は本研究を通じて、皮膚再建を目的とした同種(他家)培養表皮の製品化を目指します。
本品は、他人の皮膚を原材料としたレディメイド(事前に製造・保存しておき、必要な時に
遅滞なく使用することができる)製品です。熱傷などによる広範囲の皮膚欠損創を速やかに閉
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鎖し、早期に皮膚を再建することにより、救命に寄与するとともに瘢痕を減少させ機能的予後
の改善に繋がります。
また、既存の創傷被覆材とは異なり、ヒトの表皮細胞から製造するため生体親和性が高く、
創に完全に密着します。細胞が有する生理活性物質により、優れた創傷治癒促進効果が期待さ
れます。
本品は製品形態が乾燥品であるために、滅菌及び室温での長期保存が可能となり、安全性
及び利便性を確保できます。また、手術回数の削減、感染予防、入院期間短縮などの効果が
あるため、医療従事者の負担軽減及び医療費削減が見込めます。
【今後の見通し】
本事業の実施に伴い、補助金収入が見込まれますが、本件に伴う 2022 年 3 月期通期業績予想
への影響は軽微です。今後、当社の業績に重大な影響を与える新たな事実が判明した場合は、
速やかにお知らせいたします。
以上
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