7774 J-J・TEC 2021-01-29 17:00:00
2021年3月期 第3四半期 決算説明資料 [pdf]

                          証券コード:7774




  2021年3月期
第3四半期決算説明資料


        2021年1月29日
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング




                                   0
          目次


1. 2021年3月期 第3四半期の業績

2. 第3四半期のトピックス

3. 2021年3月期 通期業績予想




                       1
                                                   2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                  損益計算書の概要
                    2020年3月期                   2021年3月期
      単位:百万円
  (百万円未満切捨て表示)    第3四半期              第3四半期          対前年同期
  (増減率は千円単位で計算)             通期実績
                  累計実績               累計実績       増減額         増減率

売上高                 1,505    2,309     1,383      △121       △8.1%

売上総利益                715     1,188      724           9        1.3%

販売費及び一般管理費          1,079    1,423     1,134         55        5.2%

営業損失                △363     △235      △410        △46            -

経常損失                △359     △229      △407        △47            -

四半期純損失              △362     △287      △410        △47            -


 売上高は、引き続きコロナ禍のマイナス影響を大きく受けたものの、再生医療製品事業では
  前年並みを維持し、研究開発支援事業では大きく増加した。再生医療受託事業では苦戦を強
  いられたものの、全体では対前年同期△8.1%に留めた。
 販売費及び一般管理費は、新製品となる自家培養口腔粘膜上皮「COMET01」の製造販売承
  認申請等の研究開発を推進した影響等により、対前年同期+5.2%となった。
 営業損失は、対前年同期△46百万円となった。
                                                                       2
                                                      2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                  セグメント別の売上高
                    2020年3月期                      2021年3月期
    単位:百万円
  (百万円未満切捨て表示)    第3四半期                第3四半期           対前年同期
  (増減率は千円単位で計算)              通期実績
                  累計実績                 累計実績         増減額        増減率

  ジェイス               634        914       671             37     5.9%

  ジャック               306        416       260         △46      △15.2%

  その他                    0       25           5            5         -
  再生医療製品事業           941       1,356      937          △3      △0.4%
  再生医療受託事業           466        813       308        △158      △33.9%
  研究開発支援事業            96        140       136             40    41.4%
  売上高合計             1,505      2,309     1,383       △121      △8.1%


 再生医療製品事業では、対前年同期△3百万円、0.4%の減少と、ほぼ前年並みであった。
   自家培養表皮ジェイス:対前年同期+37百万円、5.9%の増加。
   自家培養軟骨ジャック:対前年同期△46百万円、15.2%の減少。
 再生医療受託事業では、対前年同期△158百万円、33.9%の減少となった。
 研究開発支援事業では、対前年同期+40百万円、41.4%の大幅な増加となった。

                                                                          3
                                                       2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


           自家培養表皮ジェイス
 売上高は671百万円で、対前期+37百万円、増減率+5.9%。
 重症熱傷向けでは治療手技のDVD動画の配布、先天性巨大色素性母斑向けでは拠点施設
  への重点的なフォロー、表皮水疱症向けでは医師に対するセミナー記録集を用いた情報
  提供等、的を絞った営業施策が奏功し、コロナ禍でも売上増加を達成した。

          (単位:百万円)        ジェイス売上高の推移
           1200
                          1,078   1,031
           1000                           914

            800   743


            600
                                                  3Q
                                                        671
            400                            634


            200


             0
                  17/3期   18/3期   19/3期   20/3期        21/3期
                  実績       実績      実績     実績            3Q


                                                                           4
                                                        2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


           自家培養軟骨ジャック
 売上高は260百万円で、対前期△46百万円、増減率△15.2%。
 オンラインツールを活用した医師向け講演会等の新たな営業手法により、ジャックの認
  知度向上やコラーゲン膜の有用性の情報を提供した。
 当期はコロナ禍による不急の手術の敬遠・延期や、スポーツ制限による罹患者数の減少
  が生じたことで対前年では売上減となった。
 受注減となるも、生産効率化によるコスト削減や、ヘビーユーザーと連携した手技の標
  準化等、今後の収益強化への布石を打った。
          (単位:百万円)
                            ジャック売上高の推移
            500

                                            416
            400                     372
                     323    309
            300

                                                   3Q
            200
                                           306
                                                         260
            100


              0
                  17/3期    18/3期   19/3期   20/3期        21/3期
                     実績    実績      実績      実績            3Q
                                                                            5
                                                      2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


               再生医療受託事業
 売上高は308百万円で、対前期△158百万円、増減率△33.9%。
 上期に新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた委託元(企業やアカデミ
  ア)で治験や海外からの技術移管が遅れたため、売上が大幅に減少した。
 第3四半期以降は、企業やアカデミアが治験等の開発を再開する動きが顕著であり、
  複数の案件で次の開発段階に向けた契約が締結され、第4四半期における収益獲得の
  目途が立った。
          (単位:百万円)           受託事業売上高の推移
            1,000
             900                      835     813
                              785
             800
                      676
             700
             600
             500
             400
             300                                     3Q
             200                              466
                                                           308
             100
              0
                     17/3期   18/3期   19/3期   20/3期        21/3期
                     実績      実績      実績      実績            3Q

                                                                          6
                                                       2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                研究開発支援事業
 売上高は136百万円で、対前期+40百万円、増減率+41.4%。
 ラボサイトシリーズは、オンラインツールを最大限に活用し、既存顧客への迅速かつ
  きめ細やかなアフターフォローを実施した。また、海外顧客を含む新規ユーザーへの
  アプローチを強化し、前年同期に比べ売上が大きく増加した。
 富士フイルムから製造販売を受託するヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞「F-hiSIEC(エ
  フ-ハイシーク)」についても、堅調に売上を伸ばした。

               (単位:百万円)        研究開発支援事業売上高の推移
                  160
                                                 140
                  140
                                         118
                  120
                                  98
                          91
                  100                                          136
                                                         3Q
                  80

                  60
                                                  96
                  40
    エピ・モデル24
                  20

                   0
                        17/3期    18/3期   19/3期   20/3期        21/3期
                          実績     実績      実績      実績            3Q

                                                                           7
                                                      2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                   貸借対照表の概要

(単位:百万円)       2020年3月期      2021年3月期
(百万円未満切捨て表示)
                                            増減額
               2020年3月31日    2020年12月31日


流動資産                6,816          6,388    △427      現金及び預金、
固定・繰延資産             1,634          1,592     △42      売掛金の減少等

資産合計                8,451          7,981    △470
流動負債                  783            724     △59
固定負債                    36             35         0
負債合計                  820            760     △60
資本金                 4,958          4,958          0
資本準備金               2,788          2,788          0
利益剰余金               △116           △526     △410
                                                      四半期純損失の計上
純資産                 7,631          7,220    △410
負債・純資産合計            8,451          7,981    △470



                                                                          8
          目次


1. 2021年3月期 第3四半期の業績

2. 第3四半期のトピックス

3. 2021年3月期 通期業績予想




                       9
                                      2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


            オンラインセミナー開催
 2020年11月、メディア、機関投資家、アナリスト向けにオンラインセミナーを開催した。
 名古屋大学大学院医学系研究科小児科学 教授 高橋 義行 先生に、パネリストとしてご登
  壇いただき、「がん(CAR-T細胞治療)の再生医療」について基本的な内容から国内外の
  現状・今後の展望まで幅広くお話しいただいた。

   再生医療の今を知る        第2回「がんの再生医療」
                CAR-T細胞治療




            パネリスト 名古屋大学 高橋 義行 先生(左)と
        当社 代表取締役 社長執行役員 畠 賢一郎(右)との対談の様子
                                                         10
                                   2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


        名古屋大学 プレス発表について
             当社は名古屋大学と連携し
      自家CAR-T細胞治療技術の製品化・実用化を目指す
 2021年1月、名古屋大学より、かねてより実施中のCAR-T細胞治療の安全性に関する
  臨床研究についてプレス発表があった。


             【名古屋大学プレス発表のポイント】

  1. 名古屋大学医学部附属病院において、3人の患者さまへの投与終了し、その
     安全性と一定の有効性が確認された。
  2. タイ王国のチュラロンコン大学において、同病院が支援している臨床試験が
     実施され、悪性リンパ腫の1人目の患者さまへの治療が安全性に問題なく進
     められている。



 当社は、今後も名古屋大学と連携し、早期に企業治験を実現するとともに、患者さま
  の生活の質(QOL)向上に貢献できるよう本自家CAR-T細胞治療技術の製品化・実用
  化に取り組む。


                                                      11
                       2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


  自家培養角膜上皮ネピック

眼科領域でも普及へ   スムーズな立ち上げ


       株式会社ニデックと連携し
     初受注を獲得 第1例目へ移植完了

        2020年12月、自家培養角膜上皮ネピックに
         よる角膜上皮幹細胞疲弊症治療の第1例目と
         なる患者さまへ、移植が実施された。

        当社がこれまで蓄積した再生医療等製品の製
         造販売に関する経験やノウハウと、株式会社
         ニデックの眼科領域の強固なネットワークと
         の連携により、短期間でスムーズに初移植へ
         と繋げた。



                                          12
          目次


1. 2021年3月期 第3四半期の業績

2. 第3四半期のトピックス

3. 2021年3月期 通期業績予想




                       13
                                                 2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                2021年3月期の業績予想
       単位:百万円                                  対前期
                     2020年3月期 2021年3月期
      (百万円未満切捨て表示)
      (増減率は円単位で計算)      実績      業績予想     増減額     増減率
      ジェイス                914     977      63        6.9%
      ジャック                416     350    △66    △15.8%
      その他                  25      66      41    165.4%
      再生医療製品事業           1,356   1,394     38        2.9%
      再生医療受託事業            813     750    △63     △7.7%
      (ラボサイト)
      研究開発支援事業            140     187      47     34.0%

      売上高                2,309   2,333     24        1.0%
      営業利益              △235     △497    △262           ‐
      経常利益              △229     △493    △264           ‐
      当期純利益             △287     △497    △210           ‐

 2021年1月29日付で、通期業績予想を開示した。
 売上高ではコロナ禍にありながら対前期並みを見込む一方、開発パイプラインの研究開発
  活動を推進したことによる費用増に加え、同日当社公表の「帝人株式会社による当社株式
  に対する公開買付けに関する意見表明及び同社との資本業務提携契約締結に関するお知ら
  せ」の記載内容に関連する費用を計上した影響により、営業利益では減益を見込む。
                                                                    14
参考資料




       15
                                                                                                   2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                                        当社の事業セグメント

                           再生医療製品事業                                 医薬品医療機器等法                  研究開発支援事業
自家培養表皮                           自家培養軟骨                           自家培養角膜                         ラボサイト
                                                                    上皮                         (研究用ヒト培養組織)



                                                                                                製品写真       外装写真


                                                                                               ヒト3次元培養表皮
                                                                                                エピ・モデル
                                                                                                エピ・キット
                           再生医療受託事業
                                                                                               ヒト3次元培養角膜上皮
     医薬品医療機器等法                                    再生医療等安全性確保法                                   角膜モデル
 開発製造受託(CDMO)                                           コンサルティング
                                                                                                  F-hiSIEC
   開発業務受託(CRO)                                    特定細胞加工物製造受託                                  ヒトiPS細胞由来
                                                                                               腸管上皮細胞
CDMO:Contract Development and Manufacturing Organization, CRO:Contract Research Organization




                                                                                                                      16
                                            2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


                自家培養表皮ジェイス
                         【適応対象】
                         1.重症熱傷
                          受傷面積として深達性Ⅱ度及びⅢ度熱傷創の合計面積が体表面積の
                          30%以上の熱傷を適応対象。
                         2.先天性巨大色素性母斑
                          母斑面積が体表面積の5%以上の治療など、既存の標準的な治療で
                          は母斑の切除に対応しきれない場合に適用。
      8 cm               3.栄養障害型表皮水疱症及び接合部型表皮水疱症
                          4週間程度持続しているびらん・潰瘍及び潰瘍化と再上皮化を繰り
                          返すびらん・潰瘍に対して適用。

                         【保険償還価格】(2019年10月~)※消費増税により改定
                         ① 採取・培養キット: 4,460千円
                         ② 調製・移植キット: 154千円 /枚
                    10
     80   cm2       c     算定限度:40枚(熱傷)ただし、医学的に必要がある場合は、その
                    m     理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載した上で50枚を限度として算
                          定できる。・ 30枚(母斑)・ 50枚(表皮水疱症)
《成人男性の体表面積
 (約1.6m2)の0.5%相当》




                                                               17
                                2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


         自家培養軟骨ジャック

                 【適応対象】
                 膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断
                 性骨軟骨炎(変形性膝関節症を除く)の臨
                 床症状の緩和。ただし、他に治療法がなく、
                 かつ軟骨欠損面積が4cm2以上の軟骨欠損部
                 位に適用する場合に限る。

                 【保険償還価格】(2019年10月~)
                           ※消費増税により改定

 有効径 2.5 cm      ① 採取・培養キット: 895千円
                 ② 調製・移植キット: 1,270千円
(有効面積 4.9 cm2)    (使用した個数に係らない)




                                                   18
                             2021年3月期 第3四半期 決算説明資料


         自家培養角膜上皮ネピック
              【適応対象】角膜上皮幹細胞疲弊症
               ただし、以下の患者を除く。
               ・スティーヴンス・ジョンソン症候群の患者
               ・眼類天疱瘡の患者
               ・移植片対宿主病の患者
               ・無虹彩症等の先天的に角膜上皮幹細胞に
                形成異常を来す疾患の患者
               ・再発翼状片の患者
               ・特発性の角膜上皮幹細胞疲弊症患者
販売:株式会社ニデック
              【保険償還価格】(2020年6月~)
              ① 組織運搬セット:      4,280千円
              ② 培養角膜上皮パッケージ: 5,470千円




                                                19
本開示資料は、投資者に対する情報提供を目的として将来の事業計画等を記載したものであっ
て、投資勧誘を目的としたものではありません。当社の事業計画に対する評価及び投資に関す
る決定は、投資者ご自身の判断において行われるようお願いいたします。


また、当社は、事業計画に関する業績目標その他の事項の実現・達成等に関しその蓋然性を如
何なる意味においても保証するものではなく、その実現・達成等に関して一切責任を負うもの
ではありません。


本開示資料に記載されている将来に係わる一切の記述内容(事業計画に関する業績目標も含み
ますがそれに限られません。)は、現時点で入手可能な情報から得られた当社の判断に基づく
ものであり、将来の経済環境の変化等を含む事業計画の前提条件に変動が生じた場合その他
様々な要因の変化により、実際の事業の状態・業績等は影響を受けることが予想され、本開示
資料の記載内容と大きく異なる可能性があります。




               株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
                     〒443-0022 愛知県蒲郡市三谷北通6-209-1
                                                 経営管理本部
                     TEL: 0533-66-2020 FAX: 0533-66-2019
                                  Email: jtec-info@jpte.co.jp



                                                                20