7747 アサヒインテック 2021-04-12 16:30:00
KARDIA S.R.Lの持分の取得(子会社化)に関する基本合意書締結のお知らせ [pdf]

                                                     2021 年4月 12 日
 各      位
                           会 社 名   朝 日 イ ン テ ッ ク 株 式 会 社
                           代表者名    代 表 取 締 役 社 長      宮田     昌彦
                               ( 東証第一部・名証第一部     コード番号:7747)
                           問合せ先 取 締 役    管 理 本 部 長    伊藤     瑞穂
                                              ( TEL.0561-48-5551 )


      KARDIA S.R.L の持分の取得(子会社化)に関する基本合意書締結のお知らせ

 当社グループは、2021年4月12日開催の取締役会において、以下のとおり、KARDIA S.R.Lの全持分
を取得し、連結子会社化することについて検討するため、持分取得に関する基本合意書を締結するこ
とを決議いたしましたのでお知らせいたします。
 なお、持分取得に係る全ての事項が確定したものではありません。今後、重要な進展などございま
したら、適時・適切に開示いたします。


1. 持分取得を検討する理由
      KARDIA S.R.L(以下、KARDIA 社)は、イタリア市場において、1996 年より当社グループの販売
     代理店として長きにわたりパートナーシップを築いており、循環器系・末梢血管系・脳血管系な
     どのインターベンション(血管内カテーテル治療)製品の直接販売や、病院のカテーテル手術室
     の立ち上げ受託や使用される製品の物品管理・購買を代行する業務などを行っている会社です。
      このたび、KARDIA 社及び KARDIA 社株主様からの持分譲渡の意向を受け、且つそれが当社グル
     ープのイタリア市場における直接販売化の目的に資することから、KARDIA 社の持分について 2021
     年7月に 70%を取得し、将来5年以内に 100%取得することなどについて、基本合意書を締結い
     たしました。
      なお、イタリアは、欧州地域の中でも、CTO(注 1)治療が活発であるなど、欧州市場における PCI
     治療(注 2)のリーディング的役割を担っております。そのイタリアにおいて、KARDIA 社は、現在、
     当社グループの循環器系・末梢血管系・脳血管系などのガイドワイヤー・カテーテル製品群や、
     当社グループの製品以外においては、循環器系の心房中隔欠損症閉鎖デバイス、および僧帽弁置
     換システムや脳血管系の血栓除去に使用されるステントレトリーバーなどを取り扱っており、幅
     広いインターベンション製品のラインナップを販売しております。また製品販売以外にも、カテ
     ーテル手術室の立ち上げ受託を行うなどしており、総合的にかつ長きにわたり医師などからの高
     い信頼を得ている会社です。
      なお、持分取得後におきましても、創業者である現経営陣は、経営に当面関与し、大幅な体制
     変更は実施しない予定です。
      当社グループは「患部・治療領域の拡大」を中長期戦略に掲げ、欧州中近東やアジア地域など




                               1
     において直接販売化を推進しております。欧州中近東においては、フランス及びドイツに続く直
     接販売化となり、この子会社化により、欧州中近東市場の約3割が直接販売化となる予定です。
      イタリアの PCI 治療を牽引する役割を果たしている KARDIA 社を当社グループの一員として迎
     え、両社の連携を通してより価値の高い技術、マーケティングやサービスを提供することで、当
     社グループのさらなるプレゼンス向上と市場シェア拡大を図ってまいります。


     (注 1) CTO       :長期間完全に閉塞した状態の病変のことをいいます。従来は、このような病変は
                         外科手術(バイパス手術)の領域でしたが、当社が CTO にも使用可能な PTCA ガ
                         イドワイヤーの開発に成功したことから、現在では、国内においては PCI 治療
                         (循環器系における低侵襲治療)が主流となっています。
     (注 2) PCI治療:狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどによって詰
                         まったり、狭くなることで起きる疾患に対する治療法のひとつです。手首や足の
                         付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、狭くなった血管を広
                         げて治療を行います。


2.持分取得の要旨
(1) 異動する子会社(KARDIA S.R.L)の概要
 ①    名                    称   KARDIA S.R.L
 ②    所          在         地   MILANO(MI) VIA CORMONS 18 CAP 20151
                               PORETTI EZIO, Chairman of the Board of Directors
 ③    代表者の役職・氏名
                               LONGONI GIOVANNI, Managing Director
                               医療およびヘルスケア材料、臨床および実験装置および臨床分析実
 ④    事    業         内     容   験室、IT 製品、ハードウェアの、購入、卸売り、リース(金融リー
                               スを除く)
 ⑤    資          本         金   100,000 ユーロ(12 百万円)
 ⑥    設   立      年   月     日   1993 年7月 20 日
                               LONGONI GIOVANNI       50.0%
 ⑦    大株主及び持株比率
                               PORETTI EZIO           50.0%
                                              当社と当該会社の間には、記載すべき資本関係はご
                               資 本 関 係
                                              ざいません。
      上場会社と当該会社
 ⑧                                            当社と当該会社の間には、記載すべき人的関係はご
      と の 間 の 関 係              人 的 関 係
                                              ざいません。
                               取 引 関 係        当社が当該会社に製品の供給を行っております。
 ⑨    当該会社の最近の経営成績及び財政状態(単体)
                         決算期       2018 年6月期             2019 年6月期         2020 年6月期
  純           資            産        16,922 千ユーロ           20,572 千ユーロ        10,128 千ユーロ


                                                  2
                                  (2,185 百万円)         (2,656 百万円)         (1,308 百万円)
                                   22,621 千ユーロ         26,726 千ユーロ         15,391 千ユーロ
  総           資           産
                                  (2,921 百万円)         (3,451 百万円)         (1,987 百万円)
  1 株 当 た り 純 資 産                                -                  -                   -
                                   19,188 千ユーロ         21,108 千ユーロ         18,715 千ユーロ
  売           上           高
                                  (2,478 百万円)         (2,726 百万円)         (2,417 百万円)
                                    5,165 千ユーロ          4,973 千ユーロ             4,713 千ユーロ
  営       業           利   益
                                    (667 百万円)           (642 百万円)              (608 百万円)
                                    5,266 千ユーロ          5,060 千ユーロ             4,861 千ユーロ
  経       常           利   益
                                    (680 百万円)           (653 百万円)              (627 百万円)
                                    3,775 千ユーロ          3,650 千ユーロ             3,555 千ユーロ
  当       期   純       利   益
                                    (487 百万円)           (471 百万円)              (459 百万円)
  1株当たり当期純利益                                     -                  -                   -
  1 株 当 た り 配 当 金                                -                  -                   -
※1ユーロ=129.15 円にて換算しております。


(2)持分取得の相手先の概要
 ①    氏 名 及 び 住 所             LONGONI GIOVANNI, Bovisio-Masciago (Mi), Italy
      上   場       会   社   と   当社と当該個人の間には、記載すべき資本関係・人的関係・取引関
 ②
      当 該 個 人 の 関 係           係はございません。


 ①    氏 名 及 び 住 所             PORETTI EZIO, Carnago (Va), Italy
      上   場       会   社   と   当社と当該個人の間には、記載すべき資本関係・人的関係・取引関
 ②
      当 該 個 人 の 関 係           係はございません。


(3)取得持分割合、取得価額及び取得前後の所有持分の状況
 ①    異動前の所有持分割合              0.00%
 ②    取 得 持 分 割 合             70.00%
                              一時金 28,000 千ユーロ(3,616 百万円)
                              今後一定の条件達成に応じたマイルストーンとして、2026 年 7 月までに
                              最大 12,000 千ユーロ(1,550 百万円)の支払いが発生する可能性があり
 ③    取       得       価   額   ます。
                              なお、買収資金は本日開催の取締役会において発行を決議した第三者割
                              当による第4回新株予約権(以下、本新株予約権)の払込み及び行使に
                              より調達する資金による充当を予定しています。なお、本新株予約権の




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                          行使状況又は行使時における株価推移により想定どおりの資金調達が
                          できなかった場合には、別途金融機関からの借入などにより調達する資
                          金による充当を予定しています。
                          現在、監査法人と協議中であり、現時点では確定しておりませんが、
 ④   の れ ん 等 の 金 額        のれん及びその他無形固定資産については、
                                             金額は 25~27 億円程度、
                          償却期間は 5 年程度を想定しております。
 ⑤   異動後の所有持分割合           70.00%


(4)日 程
 ①   取   締    役       会   決    議    2021 年4月 12 日
 ②   契   約        締       結    日    2021 年4月 12 日
 ③   持 分 譲 渡 実 行 予 定 日              2021 年7月 1日


3.今後の見通し
 今回の持分の取得に伴う当社グループの 2021 年6月期の業績に与える影響は、軽微と判断して
おります。また、2022 年6月期の連結業績に与える影響は、現在精査中です。2022 年6月期の業
績予想は、改めてご報告申し上げる予定です。


(参考)当期連結業績予想(2020 年8月 14 日公表分)及び前期連結実績
                                                              親会社株主に
                  連結売上高            連結営業利益       連結経常利益
                                                             帰属する当期純利益

当期連結業績予想
                  60,542 百万円       12,619 百万円   12,496 百万円      9,193 百万円
(2021 年6月期)
 前期連結実績
                  56,546 百万円       12,445 百万円   12,310 百万円      9,178 百万円
(2020 年6月期)




                                                                       以    上




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