（証券コード：７７４５ 東証１部）
2019年3月期 本決算説明会
2019年5月31日
動的面圧計測ドラム試験機
Contents
1. 2019年３月期業績の総括
2. 中期経営計画と成長戦略
3. 2020年３月期業績見通しと重点施策
4. 参考資料
1. 2019年３月期業績の総括
2019年３月期総括
新製品開発、新規市場の開拓、多様なニーズの変化
への対応が奏功、増収増益
2018年6月に（株）ホロンを子会社化。
半導体機器関連の売上伸長に寄与
※
ＤＳＰシステムは、国内ではタイヤ関係試験機を中
心に伸長した一方、米国子会社は前期を下回り、連
結では前期比マイナスで着地
海外では、ロシア、米国での血圧計、アジア・オセ
アニアでの試験機、計量機器の売上が拡大
※ＤＳＰシステム：計測・制御シミュレーションシステム
1
2019年３月期業績ハイライト
増収増益。営業利益と経常利益は二桁増益
(単位：百万円)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
48,344 2,751
44,120 2,683 1,900
1,827
2,378 2,332
＋9.6％
＋15.7％ ＋15.0％ ＋3.9％
2018年 2019年 2018年 2019年 2018年 2019年 2018年 2019年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
2
2019年３月期業績の概況
(単位：百万円)
2018/3期 2019/3期 2019/3期
連 結 損 益 (実績) (実績)
前期比 計画（修正後） 計画比
売 上 高 44,120 48,344 +9.6% 49,300 -1.9%
売 上 原 価 24,972 27,513 +10.2% 28,000 -1.7%
販 売 費 及 び
一 般 管 理 費 16,769 18,079 +7.8% 17,920 +0.9%
営 業 利 益 2,378 2,751 +15.7% 3,300 -16.6%
経 常 利 益 2,332 2,683 +15.0% 3,200 -16.1%
税 引 き 前
利 益 2,332 2,711 +16.3% 3,220 -15.8%
親会社株主に帰属する
当 期 純 利 益 1,827 1,900 +3.9% 2,400 -20.8%
１ 株 当 た り
利 益 （ 円 ） 89.22 92.74 +3.9% 117.14 -20.8%
（注）2019年3月期予想は、2018年11月6日付のプレスリリース「平成31年３月期 第２四半期連結累計期間の業績予想値と実績値
の差異、剰余金の配当(中間配当)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」にて修正した予想であります。
3
営業利益増減要因（前期比）
Ｍ＆Ａによる増加と売上総利益の増加が販管費の増加を相殺し、
営業利益は前期比15.7%増
＋777 △240 (単位：百万円)
△125
人 △195
件 広
費 告 △135
増 宣 △150 ＋372
＋441 加 伝 運
（ 費 送 （＋15.7％）
研 研
売 増 費 究
究 加 増 そ 2,751
上 開 開
総 加 発 の
発 他
2,378 Ｍ 利 費 費
益 増 増
＆ を 加
Ａ 増 除 加
に 加 く
よ ）
る
増
加
2018年3月期 2019年3月期
営業利益 営業利益
4
四半期別売上高および営業利益の推移
売上高・営業利益とも着実に前期を上回り推移
単位：百万円
売上高
営業利益 単位：百万円
5
事業内容と売上規模
医療・健康機器事業 計量・計測機器事業
健康機器 計測機器
１５２億円 ３３億円
小型振動・騒音
引張・圧縮試験機 振動式粘度計 解析システム
家庭用血圧計
体組成計 超音波温熱吸入器
6.8% 計量機器
31.4 １６６億円
医療機器 %
３３億円 483 34.4
%
億円 トラック
6.8% 分析用電子天秤 スケール ウェイトチェッカ
12.5
生態情報モニター 全自動血圧計
バリアフリー
%
ＤＳＰ機器 ※ＤＳＰ＝
スケール 8.2% ６１億円 高速演算処理装置
半導体関連
４０億円
車載統合計測 リアルロード タイヤ転がり
電子銃・ビーム偏向回路 システム(VMS) シミュレータ 抵抗試験機
6
計測・計量機器事業 実績－１
売上高 営業利益
(単位：百万円) (単位：百万円) １．半導体機器関連が売上の伸長を牽引
26,674
29,896 2,491 ⇒売上は前期比12.1％増
＋12.1％ 1,690 ２．売上の増加に伴い営業利益も増加
＋47.4％ ⇒営業利益は前期比47.4％増
2018年 2019年 2018年 2019年
3月期 3月期 3月期 3月期
2018/3期 2019/3期 2019/3期
セグメント (実績) (実績)
前期比
計画
計画比
売 上 26,674 29,896 +12.1% 30,900 -3.2%
計 測 ・ 計量 売上原価 15,676 17,222 +9.9% 17,850 -3.5%
機 器 事 業
販 管 費 9,307 10,181 +9.4% 10,090 +0.9%
営業利益 1,690 2,491 +47.4% 2,960 -15.8%
7
計測・計量機器事業 実績－２
製品別売上高 (単位：百万円)
計測機器 ：疲労試験機を中心に堅調に推移
計量機器 ：国内は成長分野と位置付ける金属検
出機や工業計測機器が堅調に推移。
アジア・オセアニアでは韓国で秤業
界のシェアを拡大、豪州で金属検出
機・ウェイトチェッカの特需で売上
伸長
ＤＳＰ ：国内は自動車業界の活発な設備投資
を背景に売上が増加。米州では前期
規模の受注獲得ができず売上は減少
電子ﾋﾞｰﾑ関連事業：受注の大幅増とホロンの子会社化に
より、半導体機器関連の売上増
2018/3期 2019/3期 2019/3期
製 品 種 別 前期比 計画比
(実績) (実績) 計画
※2019年3月期より計測機
器の製品の一部を計量機器
計 測 機 器 3,970 3,270 -17.6% 3,600 -9.2%
に組み替えた影響により減
収幅が増加。
計 量 機 器 15,306 16,609 +8.5% 17,200 -3.4% 組み換えの影響がなかった
場合の計測機器の売上高は
計測・制御・シミュレ 前期比＋2.7%（参考値）
6,442 6,052 -6.1% 6,800 -11.0%
ーションシステム（DSP） （同上の場合の計量機器の
売上高は前期比＋3.2 %（参
電 子 ビ ー ム
955 3,964 +314.9% 3,300 +20.1% 考値））
関 連 事 業
8
医療・健康機器事業 実績－１
売上高 営業利益
(単位：百万円) (単位：百万円) １．国内の医療機器は売上横ばい、米州の
17,445
18,448 2,122
1,965
医療機器は売上大幅増と堅調に推移、
健康機器も需要が回復し売上増加
＋5.7％ -7.4％
⇒売上高は前期比5.7％の増加
２．売上は増加するも、米州での競争激化
により、営業利益は減少
2018年 2019年 2018年 2019年 ⇒営業利益は前期比7.4％の減少
3月期 3月期 3月期 3月期
2018/3期 2019/3期 2019/3期
セグメント (実績) (実績)
前期比
計画
計画比
売 上 17,445 18,448 +5.7% 18,400 +0.3%
医療・健康 売 上 原 価 9,254 10,034 +8.4% 9,840 +2.0%
機 器 事業 販 管 費 6,068 6,447 +6.3% 6,250 +3.2%
営 業 利 益 2,122 1,965 -7.4% 2,310 -14.9%
9
医療・健康機器事業 実績－２
製品別売上高 (単位：百万円)
医療機器：国内での水銀製品廃止の代替え需要
が一巡
健康機器：海外はロシアおよび米国子会社を中
心に売上は好調に推移
2018/3期 2019/3期 2019/3期
製 品 種 別 (実績) (実績)
前期比
計画
計画比
医 療 機 器 3,230 3,283 +1.6% 3,350 -2.0%
健 康 機 器 14,215 15,164 +6.7% 15,050 +0.8%
売 上 合 計 17,445 18,448 +5.7% 18,400 +0.3%
10
財務分析（貸借対照表）
財務状況 負債・純資産・自己資本比率
2019/3末 ※( )内は2018/3期末比 (単位：百万円)
60,000 純資産 負債 自己資本比率 （％）
負 債 50,000 45.4
32,890百万円
40,000 40.4
（+1,782百万円）
資 産 30,000
31,108 32,890
35.4
50,981百万円 33.6 33.6
純資産 20,000 30.4
（+3,933百万円）
18,090百万円 10,000 25.4
（ +2,151百万円） 15,939 18,090
0 20.4
2018年3月期末 2019 年3月期末
（単位：百万円） 2018/3末 2019/3末
流動資産 33,574 37,141
受取手形及び売掛金の増加 17億円
固定資産 13,473 13,840 たな卸資産の増加 16億円
資産合計 47,048 50,981 繰延税金資金の増加 2.9億円
流動負債 25,650 26,794
支払手形及び買掛金の増加 6.6億円
固定負債 5,458 6,096 社債の増加 4.9億円
負債合計 31,108 32,890
株主資本の増加 16億円
純資産合計 15,939 18,090 非支配株主持分の増加 8.2億円
11
財務分析（キャッシュフロー）
税金等調整前当期純利益の増加等により、期末現預金残高は増加
(単位：百万円)
2017年度 2018年度 税金等調整前当期純利益 2,711百万円
減価償却費 1,712百万円
たな卸資産の増加 △1,238百万円
営業活動によるCF 4112 2237 法人税等の支払額 △742百万円
有形固定資産の取得による支出 △955百万円
投資活動によるCF △1,516 △1,454
無形固定資産の取得による支出 △521百万円
財務活動によるCF △1,399 △329 長期借入れによる収入 3,475百万円
長期借入金の返済による支出 △3,587百万円
期末現金残高 7,191 7,527 配当金の支払額 △292百万円
12
設備投資・減価償却費の推移
(単位：百万円)
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
2015／3期 2016／3期 2017／3期 2018／3期 2019／3期
設備投資 1,793 1,300 1,131 1,049 1,056
減価償却費 890 877 864 978 1,047
注）上記、設備投資額及び減価償却費は固定資産に対するもののみ集計しております
2015年3月期は大型試験機の組立工場新築・用地拡張、 2016年3月期はベトナム工場
新設のため、設備投資が増加。
13
株主還元
2019年3月期は中間配当を２円上乗せし７円に増配、期末配当は3円
上乗せし10円に増配、年間配当は17円を予定
2020年3月期の年間配当は3円増配の20円を予想
20
20 200
18 配当金(円) 17 180
16 一株当たり当期純利益(円) 160 一
株
14 140
当
配 12 12 12 12
12 120 た
当 り
金 10 100 当
9
(
円 期
8 7 7 7 80 純
)
利
6 60 益
(
4 40 円
)
2 20
0 0
11／3期 12／3期 13／3期 14／3期 15／3期 16／3期 17／3期 18／3期 19／3期 20／3期
（予定） （予想）
14
2. 中期経営計画と成長戦略
15
経営の基本方針
１ 最先端を追求する技術開発型企業
開発を重視し、常に世界最高レベルの技術水準を目指す
⇒A&D単体では社員の半数近くが設計・開発に携わっており、研究開発費も売上の
10％以上
２ グローバルな事業展開
創業当時からグローバルな事業を目指しており、世界をマーケットとする販売
体制、並びに最適生産戦略を推進
⇒現在は世界13カ国に開発・製造・販売拠点を設置
３ 「はかる事業」に特化し、「はかる事業」に関する多種・多
様な製品を提供
各種研究機関や企業の開発・製造分野等の産業向けから一般消費者向けまで、
幅広い製品を提供
⇒電子天びん＝研究機関・企業向け、家庭用血圧計＝一般消費者向け
16
中期経営計画 経営指針①
製品群別 事業マネジメント方針
●グローバル展開事業
①健康機器/天秤・秤
・マーケティング力強化によるシェア拡大
・既存製品の高付加価値化
②医療機器/検査機器（異物検査装置など）
・未開拓市場獲得への挑戦
・生産体制の強化・拡充
●次世代事業：ＤＳＰ機器
・変革する自動車産業や半導体検査装置産業への対応
・開発・生産体制の整備による収益獲得力強化
●FE（Field Engineering：保守・サービス）事業
・プロフィットセンターを目指し、メンテナンス・サービス体制を構築
17
中期経営計画 経営指針②
組織マネジメント基本方針
●グループガバナンスの向上
・グループシナジーの強化
・全体最適に基づく人事施策展開
・全社的視野での経営資源見直し
●サプライチェーンマネジメントの実現
・調達システムの改革によるコストダウンの実現
・グループ原価管理の強化
18
中期経営計画 数値目標
(単位：百万円)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
5,300 3,500
60,200 5,030
53,500 56,400
4,250 2,800
4,000 3,980
3,680
2,250
2020年 2021年 2022年 2020年 2021年 2022年 2020年 2021年 2022年 2020年 2021年 2022年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
（業績予想） （目標） （目標） （業績予想） （目標） （目標） （業績予想） （目標） （目標） （業績予想） （目標） （目標）
2019年３月期 2020年３月期 2021年３月期 2022年３月期
（百万円）
実績 業績予想 目標 目標
売上高 48,344 53,500 56,400 60,200
営業利益 2,751 4,000 4,250 5,300
経常利益 2,683 3,680 3,980 5,030
親会社株主に帰属する当期純利益 1,900 2,250 2,800 3,500
売上高営業利益率（％） 5.7% 7.5% 7.5% 8.8%
※ 当社では経営環境の変化等に対応するため、毎年度中期経営計画を改訂するローリング方式を採用しております。
19
成長戦略：多角化 — 新市場開拓
当社が成長分野と定め、現在注力している製品/事業領域
自動車・タイヤ関連機器
（ＤＳＰ機器）
成長戦略：多角化 — 新市場開拓
工業計測事業
半導体検査機
ｳｪｲﾄﾁｪｯｶ・金属検出機・X線検査装置
ラボラトリ（研究開発）市場
20
成長戦略：新市場開拓への取り組み①
自動運転やＥＶ開発に対応した統合HILSプラットフォーム（DSP機器）
様々なHILSを自動車関連企業に提供
これらを一つのシステムにまとめる統合HILSを構築するための、拡張
性の高いHILSプラットフォームを提供
次世代自動車開発の検証に必要な大規模試験環境の構築に貢献
※HILSとは：Hardware-In-the-Loop-Simulationの各頭文字をとった略称。エンジンや車両挙動等を模擬した数式をリアルタイムに
実行することで、実機を模擬したシミュレーションを行うことが可能な開発用シミュレータ
21
成長戦略：新市場開拓への取り組み②
３Ｄプリンタの応用による実路面再現（DSP機器）
既存のドラム式タイヤ試験機などの仕様を大きく変更することなく、
試験機に直接貼り付けることを目的に開発した模擬路面（業界初）
実際の路面を走行したときのタイヤやサスペンションなどの状態を既
存の台上試験機で再現可能
ドラム式試験機への適用例 ベルト式試験機への適用例
22
成長戦略：新市場開拓への取り組み③
工業計測機器の取り組みの一例
宇宙航空研究開発機構（JAXA）で開発中の次期基幹ロケット「H3ロ
ケット」の燃焼試験用計測システムを、三菱重工様へ納品
エンジン燃焼試験の際に必要とされる情報のアナログデータを取得→
中継点にて利用可能なデジタルデータに変換→光ファイバで計測・制
御室に伝送後、データ解析
23
成長戦略：新市場開拓への取り組み④
半導体検査機
㈱ホロン（証券番号：7748 JASDAQ市場）の普通株式を公開買付けに
より取得、2018年６月に同社を連結子会社化（計測・計量機器事業）
当社は㈱ホロンの株式を30.58％保有し、同社を持分法適用関連会社として
いたが、2018年６月に実施した公開買付けにより所有割合を51.00％とし、
連結子会社化
当社は創業以来、半導体製造装置関連事業として電子ビーム露光装置向け
D/A変換器（デジタル／アナログ変換器）や電子銃の開発を推進
一方、㈱ホロンは半導体の製造工程の検査に用いる走査型電子顕微鏡を応用
したマスク用CD-SEMとマスク用DR-SEMを主力製品として生産
両社のリソースを最大限利用し、両社のより一層の企業価値向上を図るため、
具体的には、半導体関連機器、電子ビーム及びイオンビーム応用装置に関
わる事業における、製品開発、製造・生産、販売及び保守に関わる協力に
より、シナジーの実現を目指す
24
成長戦略：新市場開拓への取り組み⑤
ウェイトチェッカ・金属検出機・X線検査装置
高応答・高精度なウェイトチェッカ（重量選別機）や金属検出機、
X線検査装置を市場投入
消費者の食の安全ニーズに応え、食品の異物混入防止マーケットを
開拓。シリーズ化し、海外展開を図る。
X線検査機 金属検出機
25
成長戦略：新市場開拓への取り組み⑥
ラボラトリ市場
日本で唯一のマイクロ天秤や、既存の電動ピペットの弱点（重い・高
価etc.）を克服したマイクロピペット、高精度な再現性を実現した振
動式粘度計など、ユニークな測定機器を市場投入
26
成長戦略：グローバル戦略 地域別売上高
総売上高：483億円（2019年３月期）
欧州
米州
89億円
（18％） 99億円
（21％）
ｱｼﾞｱ･ｵｾｱﾆｱ
67億円 日本
（14％） 229億円
（47％）
海外売上比率：53％
27
グローバル戦略グローバルに展開する製品①
電子天びん～世界シェア３位、国内シェアトップ（60％）
電子天びんとは？
・薬品等の軽量な物の重さを高精度に計測して
デジタル表示する計量器
・読み取り精度は最高で1マイクログラム(μｇ：
1ｇの100万分の1)まで計測可能
・研究開発向けから生産、検査向けまで幅広い
用途に使用
28
グローバル戦略グローバルに展開する製品②
家庭用血圧計～米国、ロシアで高評価を獲得
米国向けモデルの家庭用血圧計「UA-767F」
・2019年4月、ニューヨーク・タイム
ズのWebサイト「wirecutter」で家庭
用の『一番すぐれた血圧計』として紹
介
ロシア子会社が、ロシア国立医薬品評価会
から「血圧計プロデューサー賞」を受賞
・2018年12月、ロシア国内の薬局を
調査し、販売台数などのデータをもと
に、A&Dの血圧計のシェアが50％と
マーケットリーダーであると評価され、
受賞
29
開発の状況
社内資源の多くを開発に投入し、 (2019年3月末/Ａ＆Ｄ単体)
各事業分野で継続して開発を実施。 開発人員数 380名
研究開発費 開発人員比率 53.7％
(単位：百万円） 比率
5,000 20.00%
4,500 18.00%
4,000 16.00%
3,500 14.00%
3,000 12.00%
2,500 10.00%
2,000 8.00%
1,500 6.00%
1,000 4.00%
500 2.00%
0 0.00%
2015／3期 2016／3期 2017／3期 2018／3期 2019／3期
研究開発費（単体） 4,415 4,545 4,405 4,632 4,750
研究開発費（連結） 4,507 4,653 4,445 4,677 4,898
売上高比率 11.40% 11.56% 11.06% 10.60% 10.13%
※売上高比率は連結売上で算出
30
3. 2020年3月期業績見通しと
重点施策
31
2020年３月期連結業績予想
売上高、各段階利益とも二桁増収増益予想
(単位：百万円)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
4,000
53,500 2,250
3,680
48,344
1,900
＋10.7％ 2,751 ＋45.4％ 2,683 ＋18.4％
＋37.1％
2019年 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
（予想） （予想） （予想） （予想）
32
2020年３月期業績見通し
(単位：百万円)
2019/3期 2020/3期
連 結 損 益 (実績) 上期 下期 (予想)
前期比
売 上 高 48,344 24,600 28,900 53,500 +10.7%
売 上 原 価 27,513 13,850 16,920 30,770 +11.8%
販 売 費 及 び
一 般 管 理 費 18,079 9,510 9,220 18,730 +3.6%
営 業 利 益 2,751 1,240 2,760 4,000 +45.4%
経 常 利 益 2,683 1,060 2,620 3,680 +37.1%
税 引 き 前
利 益 2,711 1,060 2,620 3,680 +35.7%
親会社株主に帰属す
る 当 期 純 利 益 1,900 80 2,170 2,250 +18.4%
１ 株 当 た り
利 益 （ 円 ） 92.74 3.91 105.91 109.82 +18.4%
想定為替レート：１ドル=110円、１ルーブル=1.7円
33
計測・計量機器事業 見通し－１
売上高 営業利益
(単位：百万円) (単位：百万円) １．売上
34,250 3,160 業績が好調な電子ビーム関連事業および
29,896 ＤＳＰ機器を中心に、前期比14.6％の売上
2,491
増加を見込む
＋14.6％ ＋26.8％
２．営業利益
売上の増加に伴い営業利益が増加
2019年 2020年3月期 2019年 2020年3月期
3月期 （予想） 3月期 （予想）
2019/3期 2020/3期
セグメント 前期比
(実績) (予想)
売 上 29,896 34,250 +14.6%
売 上 原 価 17,223 20,180 +17.2%
計 測 ・ 計量
機 器 事 業
販 管 費 10,182 10,910 +7.2%
営 業 利 益 2,491 3,160 +26.8%
34
計測・計量機器事業 見通し－２
製品別売上高 (単位：百万円)
計測機器：材料試験機・排ガス分析計等の製造販売子会社
と当社との営業一体化による販売体制の合理化
により販売力の強化を図る
計量機器：成長分野と位置付ける検査機器（ウェイト
チェッカ／金属検出機／Ｘ線検査機）、工業計
測機器、ラボラトリ機器の拡販を継続
ＤＳＰ ：自動車・タイヤ関連はＥＶおよび自動運転への
シフトに追随すべく開発を行うほか、航空・宇
宙・鉄道等、他分野への拡張を図る
電子ビーム関連事業：昨年子会社化した㈱ホロンとのシナ
ジーによる新市場・新製品の開拓
2019/3期 2020/3期
製 品 種 別 (実績) (予想)
前期比
計 測 機 器 3,270 4,050 +23.8%
計 量 機 器 16,610 17,920 +7.9%
計測・制御・シミュレ 6,052 7,500 +23.9%
ーションシステム（DSP ）
電 子 ビ ー ム 3,964 4,780 +20.6%
関 連 事 業
売 上 合 計 29,896 34,250 +14.6%
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医療・健康機器事業 見通し－１
売上高 営業利益
(単位：百万円) (単位：百万円) １．売上
18,488
19,250
2,520 引き続き新製品の投入、新規流通や新興国
市場の開拓等に努め、前期比4.3％の増収を
1,966 図る
＋4.3％
＋28.2％
２．営業利益
競合との価格競争が激化し市場環境は厳し
いが、販売拡大や生産合理化、販管費の抑
制等により、営業利益の改善を図る
2019年 2020年3月期 2019年 2020年3月期
3月期 （予想） 3月期 （予想）
2019/3期 2020/3期
セグメント 前期比
(実績) (予想)
売 上 18,448 19,250 +4.3%
売 上 原 価 10,035 10,590 +5.5%
医 療・ 健康
機 器 事 業
販 管 費 6,447 6,140 -4.8%
営 業 利 益 1,966 2,520 +28.2%
36
医療・健康機器事業 見通しー２
製品別売上高 (単位：百万円)
医療機器：新製品投入および海外市場の開拓促進による
販売拡大
健康機器：新製品投入および新規流通や新興国市場の開
拓促進
IT技術活用により、スマートフォンユーザー
および在宅医療・医療ICT（Information
Communication Technology：情報通信技術）
向け機器分野での売上伸長を図る
2019/3期 2020/3期
製 品 種 別 前期比
(実績) (予想)
医 療 機 器 3,283 3,800 +15.7%
健 康 機 器 15,165 15,450 +1.9%
売 上 合 計 18,448 19,250 +4.3%
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2020年３月期重点施策
技術イノベ—ションと新規市場の開拓、新規顧
客の獲得に尽力
試験機やシステム品等の製品標準化、海外生産
の強化により、原価を一層低減
より効果的な研究開発投資を推進
販売費及び一般管理費の効率的な活用
38
4. 参考資料
40
会社概要
Ａ(アナログ) Ｄ(デジタル)変換技術を根幹に
「はかる」を事業領域として
様々な分野の電子計測機器を提供します
会社名 株式会社エー・アンド・デイ
事業所 本社：東京都豊島区 / 開発・技術センター：埼玉県北本市
事業所・営業所・出張所 １４拠点
設 立 昭和52年 5月 6日
資本金 63億8,867万円(2019/3現在)
従業員 708名(連結 2,697名）(2019/3/31現在)
事業内容 電子計測器、電子計量機器、医療用電子機器、材料試験機
その他電子応用機器の研究開発、製造、販売
41
創業の経緯
１ 技術者が集まって立ち上げたベンチャー企業です
14名が集団でスピンアウト 自分達が持つ技術を
タケダ理研工業㈱ 最大限生かし発展さ
（現「アドバンテス
せ、産業社会に貢献
ト」で世界的な半導
体試験装置メーカ） する計測器の創造を
目指して創業
２ 社名の由来
当社の創業当時からの基幹技術
「重さ」や「音」と
いった「アナログ量」 変換 デジタル数値
アナログの デジタルの
「Ａ」 「Ｄ」
Ａ＆Ｄ 開発・技術センター
42
会社の沿革
1977年 ㈱エー・アンド・デイ設立
重量指示計のインジケータを開発し計量機器事業に参入
電電公社(現 ＮＴＴ)電気通信研究所より電子ビーム露光装置のビーム偏向
用「Ｄ/Ａ(デジタル／アナログ)変換器」を受注
1978年 超ＬＳＩ研究組合向けＤ/Ａ変換器を受注
1982年 研精工業㈱を子会社化、電子天びん事業に参入
北米・中南米の販売拠点として、米国にA&D ENGINEERING, INC.を設立
1983年 音・振動の波形を解析するＦＦＴアナライザ「ＡＤ－３５２１」を開発(１５
ｂｉｔ,１００ｋＨｚは当時世界最高性能)
1987年 ㈱タケダメディカル（1989年に合併）と一手販売契約を締結、医療・健康機
器事業に参入
1993年 ㈱オリエンテック（現 連結子会社）と業務提携、試験機事業に参入
2000年 計測・制御・シミュレーションシステム「ＡＤ－５４００シリーズ」を開発
2005年 MTS Systems Corporation社のPowertrain Technology部門を譲り受ける
2006年 東京証券取引所第一部上場
2013年 ウェイトチェッカ・金属検出機等の検査機器事業に参入
2015年 日本アビオニクス㈱より工業計測事業を譲り受ける
2018年 半導体測定・検査装置メーカーの㈱ホロンを連結子会社化
43
価値創造プロセス
環境変化 強み 事業領域 創出価値 社会価値
本 よ
売上成長 物 り
アナログ技術※ 計測・計量 を 正
グローバル化
グローバル展開 求 し
デジタル化 過去最高益 め く
幅広い応用領域 る 、
少子高齢化
精
医療・健康 密
な
計
測
を
追
求
※アナログ技術＝アナログとデジタルの変換技術 し
、
44
グローバルの概要
国内 海外
当社営業所および事業所 １４箇所 製造関係会社 ３社
関係会社 ８社 製造兼販売関係会社 ２社
販売関係会社 ９社
Ａ＆Ｄは開発および販売を中心に活動
生産主体は国内外関係会社
海外販売は関係会社経由と直販を併用
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事業内容①
計測機器事業
音や振動、あるいは厚みや強度、変位など、様々な現象・物理
量を計測し、解析するための計測機器を開発している事業です。
航空宇宙、防衛、自動車などの産業用から家庭用に至る幅広い
用途に向けて、多様な製品をご用意しております。
46
事業内容②
計量機器事業
対象物の質量（重さ）を測定するための計量機器を開発している
事業です。
研究開発向けから生産、検査、学校向けまでの幅広い用途にお応
えしており、１μｇから数千ｔまで、高精度かつ容易に量ることが
できる多彩なラインナップを揃えております。
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事業内容③
ＤＳＰ機器事業 シミュレーション
ＤＳＰ（Digital Signal による車両設計検証
Processing）は、計測・制御・ MILS(Model in the Loop simulation)
シミュレーションを一体化した、 HILS(Hardware in the Loop simulation)
当社独自のテクノロジーです。 エンジン・駆動系
計測したデータを基に実際の動 ユニット試験
作を制御する技術に加え、これ テストベンチ
（Test Bench）
まで設計段階でコンピュータモ
デルを使い、次いで試作機で
台上走行試験
データを収集・分析するといっ
ＲＲ-ＣＤ
た過程を踏んでいたシミュレー （Real road-Chassis dynamo）
ションの作業を一度に行うこと
ができるため、開発期間の短縮 実車走行試験
やコスト削減に貢献します。 ＶＭＳ
車両開発プロセス （Vehicle Measurement System）
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事業内容④
半導体関連事業
微細な半導体の回路を描画するための手段とし
て、主にマスク製造（半導体のネガの様なもの）
に電子ビームが利用されておりますが、当社は電
子ビーム露光装置に組み込む基幹ユニットを半導
体露光装置メーカーに提供しています。
当社が提供するビーム偏向回路は電子ビームの
照射方向を制御するもので、精度・速度ともに世
界最高水準です。
また、電子銃は電子ビームを発生させる設備で、
世界でもトップクラスの出力と安定稼働率を備え
ており、ナノスケールの観察測定が可能な電子顕
微鏡や、ナノスケールの加工に利用する電子ビー
ム微細加工装置などへ応用されています。
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事業内容⑤
医療・健康機器事業
医療・健康産業から家庭用に至るさまざまな計測機器を開発す
る事業で、取り扱う機器としては、医療現場で用いられる血圧計
やベッドサイドモニターなどの医療機器、産業用計量器で培われ
た技術を活かし病院・医療施設向けに開発した車椅子用体重計や
ストレッチャー型体重計などのメディカル計量器、家庭用の血圧
計や体重計などの健康機器があります。
医療機器 メディカル計量器 健康機器
全自動血圧計 セントラル ストレッチャー バリアフリー 家庭用血圧計 通信機能付
モニター スケール スケール 体重計
50
ご注意
本資料に含まれる予想に関する記載は、現時点における情報に基づき判断したものであり、今後、
日本及び世界の経済動向、新たな技術開発の進展により変動することがあります。従って、当社と
しては、その正確性を保証するものではありません。