（証券コード：７７４５ 東証１部）
2020年3月期
本決算説明資料
2020年6月10日
X線検査機
AD-4991シリーズ
はじめに
新型コロナウイルス感染症による影響を現時点で合理的に見積もること
が困難なため以下の公表を控え、未定とする
2021年3月期業績予想
中期経営計画（2021年3月期～2023年3月期/ローリング方式）
公表の見通しが立ち次第、速やかに開示
新型コロナウイルス感染症に対する主な取り組み
従業員や取引先様の健康と安全を最優先に、第２波・第３波への予防策
を実施しつつ企業活動の維持に努めています
→ テレワーク・時差通勤・web会議での業務運営
→ 手洗い・マスク着用
高血圧症患者への貢献を目的にBluetooth内蔵血圧計を寄贈
※感染により、特に生活習慣病患者の致死率が高いとの情報の報道を受け、当社中国現地
法人を通じて中国の医療施設 約10施設へ「UA-651BLE」を寄贈
1
新型コロナウイルス感染症の影響
生産面：中国・ベトナム・国内の生産体制とサプライチェーン見直しで現状維持
2020年3月期の状況と影響 現状および対応・対策
2月上旬操業停止、同中旬より順次操業再開 生産状況は特に問題無し
中国 3月、フル稼働には至らず生産数量は予定未達 ロシア・米国の状況が懸念材料
ベトナム 特段の影響は無し 一部輸入部材に問題あり、代替等で対応
生産・出荷に問題は無い
韓国 工場稼働に問題は無いが受注減少
自主策定の感染拡大防止策を徹底
販売面：医療・健康機器はeコマースを中心に堅調も計測・計量機器は低調推移
2020年3月期の状況と影響 現状および対応・対策
医療・健康機器の需要は堅調
出荷業務以外、基本テレワークで対応
米州 業務への影響はほぼ無し
計量・計測機器は低調推移、顧客Lockdownの影
響で計測のQ1売上予測は前年比70%程度
ロシアは5月中旬より計測・計量機器も販売再
開、Q1の売上は前年比80%程度
欧州 基本テレワークで対応も業務への影響は些少
他は医療・健康機器が牽引しQ1売上は前年比
10%増
基本テレワークで対応
医療・健康の売上は前期比並みを見込む
アジア・ インドは4月上旬まで外出禁止
計量機器は各国のLockdownの影響でQ1売上は
オセアニア 韓国・インドは影響出るも他はほぼ予定通り
前年比70%程度
出社可能な地域の外部接触制限等で対応
2
Contents
1. 2020年３月期業績の総括
2. 重点施策の成果
3. 2021年３月期重点課題
3
1. 2020年３月期業績の総括
4
2020年３月期ハイライト
米中貿易摩擦と日本における自然災害および消費増税による需要減退、
加えて新型コロナウイルス感染拡大に伴う事業活動の停止・縮小のなか
対前年増収増益も売上高は計画未達、営業利益は海外子会社の経費削減
と原価低減により計画を上回り着地
■要因
世界経済の後退による需要減で計量機器は目標未達
半導体関連は(株)ホロンの業績好調の一方で、当社の半導体製造装
置メーカ向けユニットは、2019年3月期売上増の影響で売上減少
DSPは期前半の受注時期ズレの影響で売上目標未達
健康機器は米国・ロシアで家庭向け血圧計が堅調に推移
5
2020年３月期業績の概況
(単位：百万円)
2019/3期 2020/3期 2020/3期
連 結 損 益 (実績) (実績)
前期比 (修正後予想) 計画比
売 上 高 48,344 49,197 +1.8% 50,000 -1.6%
売 上 原 価 27,513 27,411 -0.4% 28,690 -4.5%
販 売 費 及 び
一 般 管 理 費 18,079 18,085 +0.0% 18,110 -0.1%
営 業 利 益 2,751 3,700 +34.5% 3,200 +15.6%
経 常 利 益 2,683 3,432 +27.9% 2,900 +18.3%
税 引 き 前
利 益 2,711 3,423 +26.2% 2,885 +18.7%
親会社株主に帰属する
当 期 純 利 益 1,900 1,576 -17.0% 1,720 -8.3%
１ 株 当 た り
利 益 （ 円 ） 92.74 76.88 -17.0% 83.95 -8.3%
6
四半期別売上高および営業利益の推移
売上高は苦戦するも営業利益は着実に前年同期を上回り推移
単位：百万円
売上高
14, 519 14, 545 14, 181
12, 795
12, 372 10, 511 12, 136 12, 189
10, 417 11, 561 10, 690
10, 381 9, 442
9, 500
7, 944 8, 671
1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ 1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ 1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ 1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
営業利益 単位：百万円
1, 680 1, 692 1, 765
1, 247
991
865
710
630
518
382
277
-596 204 79
-203 -281
1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ 1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ 1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ 1Ｑ 2Ｑ 3Ｑ 4Ｑ
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
7
営業利益増減要因（前期比）
売上高の増加により営業利益が大幅に増加
(単位：百万円)
諸経費-主要因
広告宣伝費 ＋165
試験研究費 ＋102
＋949
△238 ＋4 （＋34.5％）
＋816
諸 そ 3,700
経 の
費 他
の 減
＋112 ＋ 253 販 増 少
原 売 減
価 面
2,751 為 改 で
替 善 の
の の 影
影 努 響
響 力
2019年3月期 2020年3月期
営業利益 営業利益
8
事業内容と2020年３月期売上規模
医療・健康機器事業 計測・計量機器事業
健康機器 計測機器
１５１億円 ３１億円
家庭用血圧計 引張・圧縮試験機
医療機器 売上高 計量機器
３４億円 492億円 １６２億円
全自動血圧計 分析用電子天秤
半導体関連 ＤＳＰ機器
５６億円 ５８億円
電子銃・ビーム偏向回路 車載統合計測
※ＤＳＰ＝ 高速演算処理装置
システム(VMS)
9
セグメント別業績の概要
(単位：百万円)
2019/3期 2020/3期 2020/3期
連 結 損 益 (実績) (実績) 前期比 （修正後予想） 計画比
売 上 高 48,344 49,197 +1.8% 50,000 -1.6%
計測・計量機器 29,896 30,742 +2.8% 31,200 -1.5%
医療・健康機器 18,448 18,455 +0.0% 18,800 -1.8%
売 上 原 価 27,513 27,411 -0.4% 28,690 -4.5%
計測・計量機器 17,222 17,650 +2.5% 17,950 -1.7%
医療・健康機器 10,034 10,207 +1.7% 10,740 -5.0%
販 管 費 18,079 18,085 +0.0% 18,110 -0.1%
計測・計量機器 10,181 10,546 +3.6% 10,440 +1.0%
医療・健康機器 6,447 6,118 -5.1% 6,170 -0.8%
営 業 利 益 2,751 3,700 +34.5% 3,200 +15.6%
計測・計量機器 2,491 2,545 +2.2% 2,810 -9.4%
医療・健康機器 1,965 2,129 +8.3% 1,890 +12.7%
全 社 ／ 消 去 △1,706 △975 — △1,500 —
10
計測・計量機器事業 実績
半導体機器関連が売上の伸長を牽引、売上の増加に伴い営業利益も増加
売上高 (単位：百万円) 営業利益 (単位：百万円)
対前年増減率
■ 計測機器
計測機器 計量機器
■ 計量機器
売上高 2.8%
■ ＤＳＰ機器 半導体関連
ＤＳＰ機器 ■ 半導体関連 計測機器 -5.0%
XX,XXX
29,896
29,896 30,742 2,545 計量機器 -2.3%
2,491 ＤＳＰ機器 -3.6%
＋X.X％ 半導体関連 40.8%
営業利益 2.2%
景気減速の環境下、半導体
関連以外は対前年比微減
結果、事業全体では売上高
・営業利益共微増
2019年3月期 2020年3月期
2019年3月期 2020年3月期 2019年3月期 2020年3月期
注)ＤＳＰ：計測・制御・シミュレーションシステム
11
医療・健康機器事業 実績
売上は横ばいに留まるも販管費削減により営業利益は増加
売上高 (単位：百万円) 営業利益 (単位：百万円)
対前年増減率
■ 健康機器
健康機器
■ 医療機器
医療機器
売上高 0.0%
XX,XXX 医療機器 2.3%
18,448
18,448 18,455 2,129
1,965
家庭用 -0.5%
営業利益 8.3%
＋X.X％
米国・ロシアで家庭向け血
圧計が、カナダでは血糖計
が売上増
一方国内では活動量計・全
自動血圧計を中心に売上減
結果売上は前年並み
2019年3月期 2020年3月期
2019年3月期 2020年3月期 2019年3月期 2020年3月期
12
財務分析（貸借対照表）
財務状況 負債・純資産・自己資本比率
2020/3末 ※( )内は2019/3期末比 (単位：百万円)
60,000 純資産 負債 自己資本比率 （％）
負 債
50,000 45.4
30,726百万円
（△2,163百万円）
資 産 40,000
32,890 30,726
40.4
49,302百万円 30,000
33.6 34.9
35.4
純資産
（△1,678百万円） 20,000 30.4
18,576百万円
（ +485百万円） 10,000
18,090 18,576
25.4
0 20.4
（単位：百万円） 2019/3末 2020/3末 2019 年3月期末 2020年3月期末
流動資産 37,141 36,269
固定資産 13,840 13,033
資産合計 50,981 49,302 たな卸資産の減少 △15.1億円
流動負債 26,794 23,869
固定負債 6,096 6,857 支払手形及び買掛金の減少 △8.9億円
負債合計 32,890 30,726
その他の包括利益累計額の減少 △12.2億円
純資産合計 18,090 18,576 株主資本の増加 12.9億円
13
財務分析（キャッシュフロー）
税金等調整前当期純利益の増加等により、期末現預金残高は増加
(単位：百万円)
2019年3月期 2020年3月期 税金等調整前当期純利益 3,423百万円
減価償却費 1,804百万円
法人税等の支払額 △1,046百万円
営業活動によるCF 2,237 4,309
有形固定資産の取得による支出 △619百万円
投資活動によるCF △1,454 △1,100
無形固定資産の取得による支出 △461百万円
財務活動によるCF △329 △1,308 短期借入金の純増減額 △668百万円
配当金の支払額 △416百万円
期末現金残高 7,527 9,105
14
設備投資・減価償却費の推移
(単位：百万円)
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
2016／3期 2017／3期 2018／3期 2019／3期 2020／3期
設備投資 1,300 1,131 1,049 1,056 715
減価償却費 877 864 978 1,047 1,171
注）上記、設備投資額及び減価償却費は有形固定資産に対するもののみ集計しております
2016年3月期はベトナム工場新設のため、設備投資が増加。
15
株主還元
2020年3月期は中間配当10円、期末配当10円、年間配当
20円を予定（配当性向26.0％）
2021年3月期の配当予想は、現時点で業績予想が困難な
ため未定
16
2. 重点施策の成果
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重点施策
経営環境の変化に対応し、経営効率化と安定成長の実現のため、
取り組んできた施策
グローバルガバナンスの強化
新規分野・次世代領域への研究開発投資
グローバル調達によるコストダウン
DSPシステムの受注活動の強化
健康経営：お客様の健康な生活への貢献
18
グローバルガバナンスの強化
海外子会社の収益改善
現地経営体制の見直しと共有情報の充実による意思統一
個社毎の人的リソース最適配置を含めた経費削減
米国２社は大幅
利益改善
ロシアは引続き
堅調
19
新規分野・次世代領域への研究開発投資
半導体、医療・健康機器分野での共同開発の推進
(株)ホロンとの半導体フォトマスクの次世代向け測長機の共同開発
(株)タニタとの業務提携による新領域（未病）参入およびクラウドへの対応
タニタアルゴリズム搭載
A&D Connectシリーズの体組成計 グループ内および
他社との協業によ
るシナジーの追及
測長機、体組成計の写真など
開発スピード向上
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グローバル調達によるコストダウン
プロジェクトを編成し活動を推進
調達システムの改革によるコストダウン活動
→調達ルート・方法の見直しのみならず、仕様・製造方法・材料の
見直し等々
調達コスト以外の取組
・生産拠点見直しによる外注生産製品の一部内製化
・自社倉庫の有効活用と外部倉庫の削減による外部流出費の抑制
・製造ライン自動化と内製治具・新規設備導入による省人・省力化
コスト削減と
生産性の向上
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DSPシステムの受注活動の強化
期前半は苦戦するも後半は巻返し、結果大幅受注増
前半のユーザ発注時期ズレの影響で2020年3月期に寄与する受注
の減少で目標未達
前半の期ズレを後半取込、結果期末受注残が例年を大幅に上回る
2020年3月期末
ＤＳＰ製品、試験中の写真など ＤＳＰ受注残
前年比50.4％増
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健康経営への取り組み
「健康経営優良法人2020」に認定されました
お客様の健康な生活への貢献には、
全社員が心身ともに健康であることが重要
直近の取り組み
・社員の血圧値改善を目指して社内に血圧計を設置、
社員食堂では減塩の取組みも開始
・保健師による健康コラム配信、健康相談等を開始
・ウィメンズヘルスセミナー開催
女性特有の健康課題への対応として子宮頸がん・
乳がんをテーマにセミナー実施
※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です
23
3. 2021年3月期重点課題
24
2021年3月期重点課題＜コロナ後を見据えて＞
社会的価値観と産業構造の変化への対応は急務
新型コロナウイルス感染拡大の収束後、変化は更に大きくかつ加速する
利益の確保
世界経済停滞により売上高減少は必至
開発投資の継続
次世代製品開発と新技術・新領域へ投資継続
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コロナ後を見据えて＜利益の確保＞
世界経済停滞により売上高減少が必至な環境下での利益確保
売上高減少
経費削減
販管費の見直し、外部流出費の削減
原価低減
調達のグローバル化、設計との共有
合理化
IT・RPAの活用→全部門で展開
利益確保
26
コロナ後を見据えて＜開発投資の継続＞
キーワードは「リモート」
5G・CASE・ICT・IoT・AI・RPA 技術革新への対応と連携への投資
テレワーク推進による家庭内需要の変化と増加
外部環境の変化 開発投資
グローバルに遠隔医療への動きが 血圧計・体重計・体温計のICT化へ
医療・健康機器
加速 投資
テレワーク向需要増加
（機器・データセンター） 次世代半導体製造装置向け投資
IOT・５G対応への投資が加速
計測・計量機器
自動車業界ではEV・自動運転への
エンジンベンチ・XILSへの投資継続
投資は継続
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2021年3月期重点製品
新製品の早期立上げと注力製品の拡販
新製品・注力製品をターゲットマーケットへ投入、シェア獲得を目指す
データアクイジション装置 高速・高精細記録、大容量・長時間レコーディング、厳しいノイズ環境でも波形を
計 オムニエース RA3100 正確に測定 2020年6月発売開始予定
測 X線検査機 高感度異物検査で、製品の安全と安心をサポート
・ AD-4991シリーズ スリムデザイン、サニタリー構造、X線の漏えい防止の安全設計
計
量 マイクロ天秤 元素分析・質量分析などの前処理に、1μg～の高精度計量
BMシリーズ 無風イオナイザー標準装備【特許取得済】、パスワードによるロック機能
機
器 引張試験機 高精度型と標準精度型をラインアップ
RTHシリーズ 低騒音（当社比40%ダウン）、スマートフォンへのデータ転送可能
上腕式ホースレス血圧計 BLE（Bluetooth Low Energy）内蔵、本体とカフをつなぐホースがなくなりました
医 UA-1200BLE 「A&D Medical CONNECT」で血圧測定をスマホで操作 2020年3月25日発売
療 BLE内蔵血圧計 測定データは、Bluetooth通信可能なスマフォ・タブレットに自動ワイヤレス送信、
・ UA-651BLE 対応のアプリでデータを簡単管理送信、対応のアプリでデータを簡単管理
健
康 全自動血圧計 国内のみならず海外での販売が好調
TM-2657 医療機関のみならず薬局・スポーツ施設・公共機関・企業健康管理などへ拡販
機
器 バリアフリースケール 運び易さがさらに進化：大型キャスターを採用した3Way走行で移動性はさらに
AD-6106R 進化、ハニカム構造により軽量化を実現 ”業界最軽量製品”
※製品写真は参考資料の事業内容を参照
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ご注意
本資料に含まれる予想に関する記載は、現時点における情報に基づき判断したものであり、今後、
日本及び世界の経済動向、新たな技術開発の進展により変動することがあります。従って、当社と
しては、その正確性を保証するものではありません。