7743 シード 2021-11-12 15:30:00
新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書 [pdf]

                                                             2021 年 11 月 12 日

各        位
                                                   会社名 株式会社シード
                                                   代表者 代表取締役社長    浦壁 昌広
                                                   (コード番号 7743・東証一部)
                                                   問い合わせ先 取締役管理本部長 杉山 哲也
                                                   TEL 03-3813-1111(大代表)


                  新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書

    当社は、2022年4月に予定されている東京証券取引所の市場区分の見直しに関して、本日プライ
ム市場を選択する申請書を提出いたしました。当社は、移行基準日時点(2021年6月30日)におい
て、当該市場の上場維持基準を満たしていないことから、下記のとおり、新市場区分の上場維持基準
の適合に向けた計画書を作成しましたので、お知らせいたします。


                                            記


1.当社の上場維持基準の適合状況及び計画期間
    当社の移行基準日におけるプライム市場の上場維持基準の適合状況は、東京証券取引所が基準日時
点で把握している当社の株券等の分布状況等をもとに算出した、「流通株式数」「流通株式比率」「1
日平均売買代金」は適合しておりますが、「流通株式時価総額」については、81.4億円と適合してお
りません。
    当社は、「流通株式時価総額」に関し、『中期3ヶ年(2021年4月~2024年3月)経営計画書~「見
える」に新たな価値を~』の最終年度となる2024年3月期末までに、上場維持基準を満たすための各
種取組を進めてまいります。


<参考>中期3ヶ年(2021年4月~2024年3月)経営計画書~「見える」に新たな価値を~
         https://www.seed.co.jp/company/ir/news/


2.上場維持基準の適合に向けた取組の基本方針、課題及び取組内容
    プライム市場上場維持基準の充足に向けた「流通株式時価総額」の向上にかかる取組の基本方針、
課題及び取組内容については、添付の『新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書』に記載の
通りです。
※2022年3月期より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しており、当該基準に基
    づいた経営目標となっております。
※本資料に記載されている、将来の業績に関する予想、計画、見通し等は、現在入手可能な情報及び当社計画・
    戦略等に基づいて作成したものです。
    実際の業績は、市場の経済状況及び製品需要の変化、為替相場の変動、国内外の各種規制ならびに会計基
    準・慣行等の変更により、記載の予想、計画、見通しとは大きく異なることがあることをご承知おきくださ
    い。
                                                                         以上
新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書

       2021年11月12日




                     証券コード
                      7743
目次
1. 上場維持基準の適合状況 及び 計画期間


2. 上場維持基準の適合に向けた基本方針


3. 上場維持基準適合に向けた中期経営ビジョン・目標


4. 上場維持基準適合に向けた具体的な取組内容
   1. 中期経営計画推進による業績および株価の向上

  2. IR活動の強化

  3. 株主還元施策

  4. SDGs関連施策
                              2
1.プライム市場上場維持基準の適合結果および計画期間
上場維持基準の適合状況

               上場維持基準          東証からの
                                          判定
              (プライム市場)        一次判定結果

    株主数         800人以上         17,146人     ○

   流通株式数      20,000単位以上      104,318単位    ○
   流通株式
               100億円以上         81.4億円      ✖
   時価総額
   1日平均
               0.2億円以上         0.45億円      ○
   売買代金
  流通株式比率        35%以上           41.6%      ○

   当社の移行基準日(2021年6月30日)におけるプライム市場の上場維持基準への
   適合状況は、「流通株式時価総額」については基準を満たしておりません。

計画期間
『中期3ヶ年(2021年4月~2024年3月)経営計画書~「見える」に新たな価値を~』の最終年
度となる「2024年3月期末」までに、本計画書に記載する各種取組を進めてまいります。
                                                  3
2.上場維持基準の適合に向けた基本方針
「中期3ヶ年(2021年4月~2024年3月)経営計画書~「見
える」に新たな価値を~」に基づき、市場競争力の強化・収益力の
強化を進めるとともに、信頼されるモノづくり、SDGsの推進、株主還
元施策に取り組むことで「流通株式時価総額の向上」を図ります。

また、株主への適切な情報発信と透明性の確保に努め、当社の持
続的成長と利益水準の改善による中長期的な企業価値の向上を
図ることで、プライム市場の上場維持基準への適合を目指してまいり
ます。
         【今後のプライム市場上場維持対策】
    株価上昇による流通株式時価総額の向上
         シードが目指す株価水準:1,100円
 ※東証1次判定結果に基づく、流通株式時価総額100億円に必要な株価水準:958円

★株式のボラティリティーを考慮し、東証1次判定結果に基づく目標株価よりも、15%程度高い
水準をシードが目指すべき目標株価として設定いたします。                    4
3.上場維持基準適合に向けた中期経営ビジョン・目標

              ~「見える」に新たな価値を~
          最先端の技術を活用し、高機能・高付加価値の
       コンタクトレンズを開発し、市場に新しい価値を提供していく

 (中期計画の位置付け)

                 効率的な生産の実現と更なる品質の向上
                   非価格競争力のある商品の開発
                 連結売上高400億円への足場を固める

 (シードの主要施策)

      “『Made in Nippon』と『Japan Quality』のプライドを通じて
         安全で高品質な製品とサービスを提供することを追求”
              日本国内での安定した成長と同時に、積極果敢な世界展開を実現
      積極的に研究開発費用を投下し、計画的かつ確実な研究成果(商品開発)を実現
       省人化・自動化などの技術力の向上により、規模の拡大と多品種少量生産を実現
          検査用・治療用・医療用等の新たな付加価値をコンタクトレンズで実現
        ダイバシティーとインクルージョンの推進及びカーボンニュートラルへの取り組みを実施
                                                   5
4.上場維持基準適合に向けた取組み①
中期経営計画推進による業績および株価の向上

中期経営計画の重点課題に取り組み、財務目標を達成することで流通時価総額向上を
図ります。
【企業価値を高め、継続的な成長を実現】するための4本の柱
Ⅰ市場競争力の強化・ 収益力の強化          Ⅱ 信頼されるモノづくり
・国産のシリコーン素材のコンタクトレンズ       ・鴻巣研究所の生産力・品質の強化
 「1daySilfa」の国内販売開始        ・「品質優先(Japan Quality)」
・オルソケラトロジー・遠近両用CLの販売拡大      お客様が安心して使える商品を提供
・海外事業の収益力向上                ・適切なサプライチェーン構築と生産体制の複合化
・原価低減による利益率向上

                         企業価値
                          向上
 Ⅲ SDGsの推進                      Ⅳ 安定した株主還元
・環境保全への取組~循環型事業経営の実現~
・ダイバーシティ&インクルージョン推進        ・適切な配当施策
                           ・時代の要請に合った株主優待制度




                                                     6
財務目標
(億円)
                           売上高                                          (億円)                       営業利益
                               単体     連結                                                                単体       連結
                                                                360                                                                       21.7 21.2
             317                                   326    330
      277                286          295    300                             17.4 17.3    17.7
                   255          266                                                                      15.7            16.0
                                                                                                 11.9           12.6            13.1




      2020年3月期     2021年3月期     2022年3月期    2023年3月期     2024年3月期            2020年3月期     2021年3月期       2022年3月期        2023年3月期        2024年3月期


(億円)                 EBITDA                                             (億円)                            ROE
                    EBITDA            EBITDAマージン                                         親会社に帰属する当期純利益                                 ROE
60                                                       54             15                 10.2                                                       12
        46                                  45                                                                                           9.3
                    42          43
                                                                  16%
40                                                                      10                                                                            8
                                                                                                          5.3            5.6

20                                                                14%    5     2.4                                                                    4


 0                                                                12%    0                                                                            0
     2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期                            2020年3月期    2021年3月期       2022年3月期       2023年3月期        2024年3月期


 ● 2024年3月期は連結売上高 360億円とし、連結売上高 400億円への足場を固める
 ● 利益構造の改善を継続し、営業利益ベースでの増益を継続
 ● キャッシュ創出力を強化し、EBITDA 50億円を達成 ● 利益効率を高め、ROE 10%を目指す
                                       財務健全性を堅持しつつ資産効率を高める                                                                                                 7
                                                                        ※2022年3月期より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用
株価と利益・PERの推移                                                                                                   (単位:億)
(単位:円)   3,000                                                                                                          25
                                          中期経営計画2021                                     中期経営計画2024
                                21.0                                                                             21.2
         2,500
                                                                                                                        20
                                               18.7                     ★シードが目指す株価水準★
                                                              17.3           1,100円
         2,000
                 15.1
                                                                                                                        15
                                                                                                      13.1
                                                                                              12.5                 12.6
         1,500                   11.9                                        11.9
                                                                               11.2
                                                 9.6
                        8.7                                                                                             10
         1,000
                                                                                                         6.9
                                                                                                6.2

                                                                                                                        5
          500
                                                                 2.5


            0                                                                                                           0


                                                      営業利益             親会社株主利益                 株価

                    2017/3期       2018/3期         2019/3期        2020/3期         2021/3期                       2024/3期
   株価                     768          2,310          1,148            814            790                       1,100
    PER
                        21.95          48.26          29.81          80.59            17.51                     21.9
 (株価収益率)

 2024年3月期は営業利益20億円超えを達成し、株価水準1,100円を目指します。
 2024年3月期のPERは21.9倍(株価1,100円とした場合)となり、過去と比較しても割高感のない
                                                     8
  水準です。
4.上場維持基準適合に向けた取組み②
 IR活動の強化

 新型コロナウイルス環境下における情報開示の充実
  持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るために、情報開示の充実を進めます。

   2022年3月期第1四半期から、四半期毎に来場型とオンライン形式の決算説明会を
    開催しております。

   オンライン形式の個人投資家向けセミナーに積極的に参加。また、YouTube上でIR
    動画を定期配信し、決算説明会ではお伝えしきれていない当社の魅力を知っていただ
    き、幅広い投資家の認知度向上を図ってまいります。

 アナリスト・機関投資家様向けIR

   ウェブ会議システムや電話会議システムを活用し、各四半期毎に実施している機関投
    資家との面談について、積極的かつ継続的な対話を実施してまいります。




                                           9
4.上場維持基準適合に向けた取組み③
 株主還元施策

<利益配分に関する基本方針>
安定的な経営基盤の確保に努めるとともに、株主の皆様に適切な配当水準による配当継続を実
施することを重要課題とし、経営体質強化と財務健全性の維持のための内部留保等を勘案した
上で、株主への利益還元を継続していく。

・ 配当性向30%~40%を目標とした配当を継続
・ 安定した配当の実現、および投資家に報いる配当政策の実施

                    1株あたり配当    配当性向
        12         12



      26.6%
     2021年3月期   2022年3月期      2023年3月期   2024年3月期


株主優待制度
・商品と株式を通じて当社への関心を深め、長いご支援を頂戴するために、優待制度を適宜時代
の要請に合う様に改定を重ねてゆく方針です。
                                                    10
4.上場維持基準適合に向けた取組み④
 SDGs関連施策
①環境保全への取組 ~循環型事業経営の実現を目指す~

  「BLUE SEED PROJECT」 ~海に愛(Eye)を~

●「BLUE SEED PROJECT」を推進し、産業廃棄物の削減と有価物としての再資源化を実現します。
●2050年までに、CO2排出量の削減を検討・実施し、カーボンニュートラルの実現にシード全体で取り組みます。

②ダイバーシティ&インクルージョンを推進
社員の多様性を尊重し、成長を支援することで、人材の質を高めます。

 ダイバーシティー推進

[シードのダイバーシティ基本理念]
●個々人の「違い」を尊重し受け入れる
●職務に関係のない性別、年齢、国籍等の属性に係わらず、個人の成果、能力、貢献だけを評価する
●「違い」に係わらず、全社員が組織に平等に参画し、能力を最大発揮できるようにする

 インクルージョン推進
●育児・介護支援の充実 ~ シード保育園の活用、勤務形態の選択等の働きやすい環境の整備を実施
●働きがいのある職場づくり ~ 資格取得奨励金制度、フレックスタイム、在宅勤務、子育手当、家族の海外勤務に帯同し
た海外リモートワークの実施
●労働安全性の確保 ~ 社員の健康を守るため、安全操業の推進、健康診断、ワクチン接種、専門医による窓口相談等
を実施
                                                         11
本資料に記載されている、将来の業績に関する予想、計画、見通し等は、現在入手可能な情報
及び当社の計画・戦略等に基づいて作成したものです。
実際の業績は、市場の経済状況及び製品需要の変化、為替相場の変動、国内外の各種規制並
びに会計基準・慣行等の変更により、記載の予想、計画、見通しとは大きく異なることがあることをご承
知おき下さい。
また、本資料の予想や目標数値等に全面的に依存しての投資判断により生じ得るいかなる損失に
関しましても、当社は責任を負いません。




2022年10月9日 シードは創立65周年を迎えます。
    これからも常に感謝の気持ちを大切に、
      新たな挑戦を始めてまいります。

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                              株式会社シード 経営企画部
                              TEL 03-3813-1650
                            又はホームページお問い合わせフォーム
                       https://www.seedcontact.jp/seed/fm_ir/ 12