7699 M-OPS 2021-06-29 08:00:00
事業計画及び成長可能性に関する事項について [pdf]

OMNI-PLUS SYSTEM
INFINITE POSSIBILITIES. INFINITE SOLUTIONS.
   事業計画及び成長可能性に関する説明資料

                  2021年6月

                                     © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
目次
1.   会 社 概 況 : P. 2~8                       3.   強み : P.14~ 24
       1)  ビジョンとミッション                            1)  サプライチェーン・マネージメント
       2)  グループの概要                                   (事業系統図/バリューチェーンとコンパウンドのプロセス/
       3)  グループのネットワーク                                流通事業と開発・製造事業の違い)
       4)  マネージメント陣容                             2)   主要顧客とのパートナーシップ
       5)  最近の業績推移                               3)   研究開発能力(開発フロー/課題の解決/高速開発)
       6)  用途別・カテゴリ―別・仕向国別売上構成                   4)   戦略的パートナーからのサポート
       7)  Specialty/Genericの売上推移                      (シンガポール政府、伊藤忠グループ)

                                            4.   競合 : P.25~26
2. 一般市場動向 : P.9~13                               1)  3業界との比較
    1) 製品のSpecialty/Generic区分と樹脂との相関図            2)  日系・欧米系コンパウンダーとの比較
    2) 汎用エンプラ生産量予測・コンパウンド率
    3) 全世界汎用エンプラ需要量推移                       5.   中期経営方針 : P.27~39
    4) コンパウンドの主用途・カテゴリー別需要量(2018)                 1) 成長戦略
    5) 2018年と2023年のコンパウンド市場展望                     2) 開発計画(パイプライン)
                                                  3) 環境問題取り組み
                                                  4) 主要注力3分野
                                                  5) 主要注力3分野の市場成長予測
                                                  6) 主要投資計画及び将来の投資計画
                                                  7) ML及びDXの推進
                                                  8) 重要指標(KPI)
                                                  9) リスク要因・対応策




                                        1                           © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
ビジョン / ミッション
● ビジョン
 ○ エンドツーエンドのソリューションと高度な持続可能な
  (サステナブルな)材料を提供することで、すべての
  お客様に選ばれるワールドクラスなパートナーになります。



● ミッション
 ○ お客様、サプライヤー、パートナーとのネットワークと
  エコシステム全体でOPSのノウハウを最大限に活用した
  エンド・ツー・エンドのソリューションを提供することで新たな
  価値を創造し、お客様の革新的なデザインと製品の市場
  投入までの時間を飛躍的に短縮することを実現します。


 ○ お客様の要求に応じた特注の材料を創造するために、
  持続的に研究開発への投資を行います。

                                      エンジニアリング   成形加工               最終製品
                                      プラスチック


                                  2                     © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
 OPSグループの概要
                                                                                           “Enterprise Singapore”により、
                                                                                           シンガポールの高成長の潜在的な
                                                                                           地元企業の1社として選出される*³

 ● OPSグループは、合成樹脂のサプライチェーン・ソリューションを展開
 ● シンガポールにおいて高成長企業グループの評価を獲得
 Key Stats:                                        売上収益の推移と最終用途別売上構成*2
                                                              一般産業 医療
                                                                   2%



          8 東南アジア及び中国における展開
                                                               5%



                     (2021/3時点)                     ワイヤレス・    その他
                                                               7%
                                                     アクセサ
                                                      リー
                                                      7%



     19 年
                                                                           家電
                                 設立来の経過年数               自動車
                                                                           45%


                                   (2002/3設立)            7%

                                                         オフィス事
                                                          務機
                                                           9%



     25%
                               売上収益のCAGR*1
                                  (’16/3~’21/3)
                                                                    掃除機
                                                                     18%




216 人                                      従業員数
                                      (2021年3月末)                                  売上収益
                                                                                 (百万米ドル)   継続的な成長の実績により、
                                                                                           当社は 2020 年シンガポール
                                                                                           中堅企業の第4位に選定され、
                                                                                            企業変革に関する特別賞を
                                                                                               受賞しました
*1   CAGRはCompound Annual Growth Rate(年平均成長率)
*2   最終用途別売上構成は2021/3月期の実績値
*3   シンガポール企業庁の企業支援プログラム「Scale-up SG」に選定

                                                                 3                         © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
OPSグループのネットワーク
● 主に東南アジアで事業を展開
                                                                                          日本
            タイ                                                                           (東京)
          (バンコク)
                                                                                          中国
          マレーシア                                                                          (上海)
          (ペナン)                          シンガポール
                                   OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED                               中国
         マレーシア                                                                           (深圳)
      (クアラルンプール)
                                                                     フィリピン
        マレーシア                                                        (マニラ)
      (ジョホール・バル)
                                                               フィリピン(マニラ)
                                                                Omni Plus System
マレーシア(ジョホール・バル)
                                                                 Philippines Inc.
 Nihon Pigment Sdn. Bhd.
                                                                                         ベトナム
                                                                                         (ハノイ)

                                                                                        ベトナム
                                                                                       (ホーチミン)
                                                              インドネシア
                                                              (ジャカルタ)

     本社               営業所 / 本社機能          製造拠点(コンパウンド工場)
                                                       4                            © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
マネージメント陣容
● 多様なバックグラウンド・経験を持つ専門家が集結
       役職                 氏名                                          学歴                                            職務経歴
                                         南洋理工大学(MBA), Nanyang Technological University, Singapore
       CEO            MARCUS NEO         Singapore Polytechnic(プラスチック化学のAdvanced Diploma)
                                                                                                     石油化学製品業界での30年以上の豊富な経験


                                         南洋理工大学(会計・学士)                                              会計及びファイナンス領域で25年以上の経験を持ち、その内10年
       CFO              MARK TAN         公認会計士(シンガポール)                                              以上は製造業での経験


  DY OPERATIONS                          豪ビクトリア大学(MBA)                                              製造及び工学領域での、一気通貫のサプライチェーン工程改善に
                    CHNG YEE KHOON
    DIRECTOR                             豪アデレード大学(コンピューターサイエンス・学士)                                  ついて、20年以上の経験を持つ

                                                                                                     シンガポール科学技術庁(A*STAR)で10年以上研究開発及びマネジ
    TECHNICAL
                    DR. LEONG YEW WEI    京都工業繊維大学(先進繊維化学・PhD)                                       メントに従事。以前はOPSに出向し、R&DのヘッドとしてEngineering
     ADVISOR                                                                                         Centerの設立に貢献。現在はOPSの技術顧問として活躍

    SENIOR R&D                           英ラフバラー大学(ポリマー化学・修士)
                      SOON MOI FUAI                                                                  新規ポリマーアロイの研究開発において、16年以上の経験
     MANAGER                             Singapore Polytechnic(プラスチック化学のAdvanced Diploma)


  REPRESENTATIVE                                                                                     化学業界で46年もの経験。うち、20年以上は海外拠点の代表の
                        重田 直行            神戸市外国語大学
  DIRECTOR, JAPAN                                                                                    経験も有する


   IR/DISCLOSURE                         産業能率大学大学院(人的資源管理 MBA)                                      20年以上のPRの経験を持ち、その内5年以上をIRのヘッドとして
                        白土 朋之
      MANAGER                            学習院大学                                                      従事

                                         南陽理工大学(Advanced Management Programme)
    ACCOUNT
                        GARY ONG         同(Advanced Diploma in Strategic Marketing Management)      石油化学製品業界での25年以上の経験
   MANAGEMENT                            同(Diploma in Manufacturing Engineering)

    TERRITORY
                       KENNY TEH         マレーシア国民大学(地質学・学士)                                          石油化学製品業界での30年以上の経験
   MANAGEMENT




                                                                        5                                            © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
 最近の業績推移
 ● コロナ禍にありながら、着実な事業拡大基調を継続

           売上収益の推移(年次)                                        売上収益の推移(四半期)
                                      CAGR*1:25%               当社グループにおける
                                        (’16/3 ⇒ ’21/3)
                                                                コロナ禍の影響

                                                                 2020年4~6月をボトムに
     CAGR*1:37%                                                  主要顧客を梃子にV字回復
       (’16/3 ⇒ ’19/3)




                                                              前年同期比   ▲30%   +30%    +51%      +75%




*1   CAGRはCompound Annual Growth Rate(年平均成長率)

                                                          6                   © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
用途別・カテゴリ―別・仕向国別売上構成(2021/3)
            用途別                カテゴリ―別                            仕向国別
        一般産業    医療
         5%     2%                                            タイ
                                                              3%
                                                     ベトナム
                                                                    その他
                                                      3%
ワイヤレ                                                                 7%
          その他
                                                     インドネシア
ス・アクセ      7%
                                                       7%
 サリー
  7%                 家電      スペシャリティー
                     45%        36%
    自動車                                                  フィリピン
     7%                                                    8%
                                            ジェネリック
    オフィス事                                     64%                               マレーシア
                                                          シンガポール
     務機                                                                          61%
      9%                                                    11%


            掃除機
             18%




                            過去3年間の販売構成比詳細は次のペ          欧米系顧客は製品の製造拠点の多く
                             ージ参照                        を、東南アジア・中国に設置
                            スペシャルティーとジェネリックの製品
                             内容は一般市場動向(12ページ)に記載




                                        7                          © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
スペシャリティー/ジェネリックの売上推移(2019/3-2021/3)
● 市況の影響を受けやすいジェネリックは、米中貿易摩擦やコロナ感染等の影響で
  2020/3期に減少するも、2021/3期にはV字回復を実現

             (千米ドル)
                                           売上収益
        180,000
                                                                 159,737
        160,000
                      139,068
        140,000
                                              118,110
        120,000

        100,000                                                            89,852

         80,000                                         74,668
                                70,047

         60,000

         40,000

         20,000

             0
                       2019/3月期                   2020/3月期        2021/3月期

                                         ジェネリック       スペシャリティー


                                                  8                                 © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
スペシャリティー/ジェネリック製品と汎用プラスチック*¹・汎用エンプラ*²・
スーパーエンプラ*²の相関図


                                                           スーパーエンプラは全て、Specialtyに属します。
                                           (S-EP)          代表的なスーパーエンプラと用途例
                                                           -PEEK(ポリエーテルケトン):電気・電子部品関連。電子回路基板や自動車のピストン部品など
                                                           -PPS(ポリフェニレン・サルサイド):絶縁部品や、自動車の油圧ポンプ部品など
                                                           -PEI(ポリエーテル・イミド):航空機部品など
                                                           -PES(ポリエーテル・サルフォン):自動車部品や航空機用部品など




                                            (GP-EP)        汎用エンプラ、汎用プラは、ポリマー単体ではGenericに属しますが、エンジニアリング・センタ
                                                           ー(弊社R&D施設)を通して、色や機能をカスタマイズした製品はSpecialtyに属します。
                                                           代表的な汎用エンプラと用途例
                                                           -PA(ポリアミド/ナイロン):衣料材料、自動車のアクセルペダル、ドアハンドルなど
                                            (GP-P)         -PET(ペット/ポリエステル):ペットボトル、フリースなどの衣料用繊維など
                                                           -PBT(ポリブチレンテレフタレート):コネクタ、スイッチ、事務機器部品、自動車駆動部品など
                                                           -PC(ポリカーボネート):CD・DVD、家電製品、光ファイバーなど

                                                           代表的な汎用プラと用途例
                                                           -PP(ポリプロピレン):洗濯機など家電製品、食品用容器、フィルム、パンパ―など
                                                           -ABS(ASB樹脂):電気電子製品の外装・筐体・機械部品類、文具・雑貨類、事務用家具部材など



*1 汎用プラスチックとは、最もよく使用される種類のプラスチックであり、取扱量が多く、安価といった特徴を有するプラスチック。代表的なものとしてはPP(ポリプロピレン)など
*2 スーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック)や汎用エンプラ(汎用エンジニアリングプラスチック)とは、主に工業向け用途に使用されるプラスチックであり、汎用プラスチックよりも耐久性や耐熱性などの機能が優
れているものを指す。高機能になるほど、取扱量が減少し、高価となる
*3 結晶性プラスチックとは、プラスチックを構成している分子鎖が規則正しく配列している状態のプラスチック。不透明で固く、剛性があるという特徴がある
*4 非結晶性プラスチックとは、分子鎖が不規則に絡まっている状態のプラスチックで、一般的に透明で耐衝撃性に優れているという特徴がある

                                                                9                                        © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
汎用エンプラ(GP-EP)のグローバル生産量予測
                             (トン/年)
                            14,000,000
                                           年平均成長率3.5 %                                                           11,958,500
                            12,000,000                                                              11,535,200
                                                                                      11,138,500
                                                                       10,757,700
                                         10,061,500 10,388,500
                            10,000,000
                                                                                                                                             当社の主要エンプラ
                             8,000,000                                                                                                        (PC,PA等)の生産量
                                                                                                                                              は需要増を反映して
                             6,000,000                                                                                                        着実に増加傾向
                             4,000,000
  品目*別生産                                                                                                                                     コンパウンド生産量は
                                                                                                                                              汎用エンプラ全体の
  量構成実績%                     2,000,000
                                                                                                                                              40%以上で推移
                                    0
                                            2018           2019F
                                                          2019(P)          2020F
                                                                            2020(F)    2021F
                                                                                       2021 (F)        2022F
                                                                                                      2022 (F)      2023F
                                                                                                                   2023 (F)
                                                   2018             2019            2020           2021          2022          2023
                                 GP-EP             10,061,500       10,388,500   10,757,700        11,138,500    11,535,200 11,958,500
                                 GP-EP Comp.        4,806,000        4,658,000      4,741,000       4,863,000     4,984,000   5,104,000
                                  Comp. share             48%              45%             44%            44%           43%        43%



出展: 矢野経済研究所「グローバル・エンプラ市場 24.6.2019」
*1 PC(ポリカーボネート)、PA(ポリアミド)、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、M-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)

                                                                                      10                                                       © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
全世界汎用エンプラ需要量推移
● 自動車分野での需要比率が高い樹脂が多いため、自動車需要が低迷した2019年は,
  全ての樹脂の販売数量が減少。2021年以降は復調し、多くの樹脂が前年比2~3%で
  販売数量が増加していく見通し
                  (トン/年)
                   6,000


                   5,000


                   4,000                                                                      GF-PET
                                                                                              m-PPE
                   3,000                                                                      POM
                                                                                              PBT
                   2,000
                                                                                              PA
                                                                                              PC
                   1,000


                       0
                             2017         2018    2019    2020         2021    2022    2023
                            (実績)         (実績)    (見込)    (予測)         (予測)    (予測)    (予測)


出展: 富士経済「2020年コンパウンド市場の展望とグローバルメーカー戦略」

                                                                 11                                   © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
2018年の主用途別グローバル・コンパウンド市場
● 自動車用途はEV、電気電子分野は5Gが需要を牽引し、当社の中長期重点領域と合致

                      汎用プラスチック                    汎用エンプラ                 スーパーエンプラ
                        (GP-P)                     (GP-EP)                 (S-EP)

                                                                            その他
                                                  その他
                                                                            13%
                     その他                          19%
                     28%                 自動車
                                         35%
                                                                  自動車
                                                                  45%
                                                                                            自動車
                                                                        電気電子                51%
                                               電気電子                      36%
                           電気電子                 36%
                            37%




                    PP: 自動車                    PC: オフィス事務機器             PPS, PA6T, LCP: 自動車、電気
主要な樹脂               PVC: 電気ケーブル                PA6/66, PBT + GF: 自動車    電子、携帯
 と用途                ABS: 電気電子



出展: 富士経済「2020年コンパウンド市場の展望とグローバルメーカー戦略」

                                                  12                         © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
2018年と2023年のコンパウンド市場展望
● コンパウンド市場全体に占める汎用プラスチック全体の割合は80%以上を占有。スーパーエンプラは全体の1%
  程度であるが、2018年から2023年までの成長率は汎用プラスチックや汎用エンプラの2倍以上となることが予測
  される
● 汎用エンプラではPC、PA66、PBTの販売割合が高く、いずれも2018年~2023年で6%前後の市場拡大を期待

           (千トン)                販売数量の変化                                                  市場伸長率*1
         35,000                                                        1.18

                                     29,031
                                                                       1.16                                1.16
         30,000
                   27,188                                              1.14
         25,000                                                        1.12
                                                                        1.1
         20,000                                        汎用プラスチック
                                                                       1.08
                                                       汎用エンプラ                                              1.07
         15,000                                                        1.06
                                                       スーパーエンプラ                                            1.05
                                                                       1.04
         10,000
                                                                       1.02
                       4,806             5,026
          5,000                                                          1
                               272               315                             2018 (実績)            2023(予測)
             0
                    2018 (実績)         2023(予測)                                汎用プラスチック       汎用エンプラ     スーパーエンプラ

出展: 富士経済「2020年コンパウンド市場の展望とグローバルメーカー戦略」
*1: 2018年の実績を1とした場合の2023年の市場進捗率を予想

                                                                  13                                    © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
OPSグループの強み
     サプライチェーン・マネジメント
     1)トップ・ポリマーメーカー、トップ・ブランド顧客との強力なパートナーシップ
 1
     2)事業系統図
     3)自社コンパウンド加工による技術・ノウハウ蓄積、開発リードタイム短縮


 2   主要顧客との長期間に及ぶパートナーシップ
     主要顧客との取引拡大により成長してきた実績


 3   OPSグループの研究開発能力
     ソリューション・プラットフォームを支えるエンジニアリング・センターを中核とした研究開発体制

     戦略パートナーからの強力なサポート
 4   1)シンガポール政府からの様々な支援・協力
     2)伊藤忠グループとのコラボレーション・シナジー



                         14                   © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
サプライチェーン全体をマネジメント
● 原材料メーカー (川上) から完成品 (川下) までのトータル・ソリューションを提供
     トップポリマーメーカー                                         トップ・ブランド多国籍企業
     とのパートナーシップ                                            とのパートナーシップ



                      新素材                        新材料開発
                      用途開発   サプライチェーン・マネジメント     機能向上

                                ポリマー原料の流通
                             エンプラ・コンパウンドの開発・製造




                                   ポリマー原料
                                 エンプラ・コンパウンド
                                               委託製造会社/協力会社/成形業者         加工部品
                                                                         製品



 ポリマーメーカーとの良好な関係を維持することで多国籍企業向け適切
  な製品を安定供給
 委託製造業者(CM)とのコラボレーションを通じて、製品を確実に顧客に
  供給


                                       15                    © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
 事業系統図                                                                                  エンジニアリングセンターを軸に、 A*STAR
                                                                                        (シンガポール科学技術研究庁)および
 ● 合成樹脂に関する流通事業と開発・製造事業を展開                                                              山形大学との共同開発を通じて、高度なポ
                                                                                        リマー技術、および新素材の開発を強化中
                                                                      ポリマー・メーカー

            OPSグループ
                                                                           協業

                   コンパウンド製造子会社
                                                                        エンジニアリング       新素材
                連結子会社         持分法適用会社                                     ・センター         開発
                                                   加工費用




                コンパウンド                  連結子会社                                                     ポリマー・
                                 中国 / インドネシア / マレーシア / フィリピン /
                                   ベトナム / シンガポール / タイ / 日本
                                                                                                  メーカー




                              委託製造会社 / 協力会社 / 成形業者                                           凡例
                                                                                                      インボイス*1
              最終顧客の製品                                業者選定
                                                                                                      樹脂素材供給
                                                     最終顧客
                    欧米系の顧客                                                日系の顧客

*1   インボイスとは、主に海外へ物品を発送する際に、その中身を英文で説明する書類のこと。「送り状」とも言われるが、実際には、送り状、価格計算書、請求書、納品書などの
     役割を兼ね備えており、貨物通関手続きには必要不可欠な重要書類である。海外へ発送する物品には、すべてインボイスを付けなければならない。

                                                                 16                                © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
エンジニアリング・プラスチックのバリュー・チェーンとコンパウンドのプロセス
● コンパウンド(配合・着色)工程の概要。コンパウンドとは、耐久性や耐熱性などの特性・価値を加えたり、ポリマー
  に特定の着色を加えること
● 個別の顧客ニーズに対応できること、特に指定の着色をすることが強みであり、顧客から選ばれる要因の一つ
      ポリマー・メーカー                                            当社の直販・提携先

 原料      重合   ニートレジン       配合開発          コンパウンド    成形加工       部品組立             製品組立


                             顔料 /                 コンパウンドされた合成樹脂
                  樹脂ペレット
                           その他添加物                  (プラスチック製品の原料)




                                    17                             © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
流通事業と開発・製造事業の違い




開発・製造事業(Development & Manufacturing)   流通事業(Distribution=Total supply chain solution)
 顧客と共同開発                               顧客要求品質スペック・イン
 グループ内限定生産                             ポリマーメーカー及び顧客のR&Dセンターとの連携
                                        グループ外での生産拠点も活用


                                         18                                        © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
主要顧客とのビジネスが売上成長を牽引
                                                                                                                          TPU anti-static
● 創業間もない2004年度に取引開始                                                                                                          掃除機


                                                                                                                    TPU
                                                                                                                    扇風機

                                                                           ABS painting grade    PC/ABS FR grade
                                                                                                                           ハンドドライヤー
                                                                                掃除機                   扇風機
                                                                                                                           扇風機
                                                  PC/ABS, PP, PC and TPE
                                                      掃除機 / 扇風機                                                    コードレス掃除機
                                                                                                                   ヘアスタイラー
                                                                                       PP Talc filled & HDPE
                                                                                                                   扇風機
                                                                                          掃除機 / 扇風機
                                        ABS Hi Heat                                                                自走掃除機
                                          掃除機                       POM                                            照明器具
                                                                    掃除機
   PC/PBT and ABS Hi Impact
           掃除機


                                     ABS                                                           ヘアドライヤー
                              掃除機 / コードレス掃除機
主要顧客との取引開始
  PC & PC/ABS                                                                            照明器具
  ハンディ掃除機
                                                                              自走掃除機

                                                         コードレス
                                       扇風機               掃除機
                          ハンドドライヤー
                          ハンディ掃除機




                                                                      19                                           © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
OPSグループの研究開発能力と開発フロー
● お客様の製品ライフサイクルの初期段階から共同研究開発を行い、最終製品設計から商業生産までの製品
 開発プロセス全体を継続的にフォローすることで、環境、安全性、技術、規制上の要件等に関するお客様の
 ニーズを正確に特定して対応することが可能

           材料の研究開発                 新製品の試作・製品化                      大量生産



  初期的                プロダクトのデザイン
              材料評価
ディスカッション              作り / 品質確認
                                  想定サプライヤーの    生産過程のモニタリングと
                                    評価・検討         軌道修正
 デザインの検討
                                                              生産目標の          コスト改善などの
 既存製品との比較・改善                                                 プランニング          生産力強化
                生産に影響を与えるパラ
                 メーターの特定           試作品の品質検証
                使用するプラスチック素材         試作品の成形及び・形の検証
                 候補の分析と推奨             不良品分析のレポーティング
                プロトタイプ作成          製品及びパッケージングの決定


           ポリマーメーカーとの               成形加工先・末端顧客との              ポリマーメーカー、加工先へ
            コラボレーション                  コラボレーション                   のフィードバック



                                              20                       © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
OPSグループの研究開発能力
● 研究開発の強力な基盤である“エンジニアリング・センター”
                                            “Engineering Center”
                       “EC”による支援
                                                   (EC)
   顧客の主要課題

   高い試作費用              材料試作機能
   さまざまな業界の幅広い顧客に対     “エンジニアリング・センター”には、
   応するため、仕様のニーズには大き    試作を実施するために必要な、あら
   なばらつきが存在            ゆる機器と材料を整備




   長い所要時間              認定された試験施設
   原料の配合を少しでも変更した場合    “エンジニアリング・センター”は、
   は、再テストが必要になります。テス   ISOおよびUL認定を取得し、納期を
   トに要する時間は9~18ケ月      3ヶ月以内に短縮する試験を実施可
                       能



   テストのためのデータの欠如       独自の材料データベース
   業界の規範は「経験に基づく実験」    開設以来、全ての材料のメタデータ
   であるため、 ノウハウの管理と後継   を収集。当社グループ独自のデータ
   者の育成が課題             ベースには、400超の材料のデータ
                       を格納




                             21                     © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
サプライヤー対比高速な開発プロセス
● 材料開発のリードタイムを最大50%短縮

  顧客が素材の仕様を確定                  ポリマー・メーカー




  仕様に合致した材料の       0ヶ月
                試作・試験機器・材料       3ヶ月
      開発        ・蓄積データを完備
                                           顧客とのコミュニケーション、
                                           社内審査・承認・準備等に
                                           要する期間
   成形試作と最適化       6~8ヶ月         7~10ヶ月



     量産開始         6~8ヶ月         10~13ヶ月



                          22                  © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
シンガポール政府からの多面的な支援
● シンガポール経済へ貢献する高成長企業




    シンガポール企業庁                   大学等の研究機関                シンガポール科学技術研究庁



                                                         ラボ設立、技術指導トレーニング支援
 ファイナンス     技術・イノベーション          人材パイプライン開発
                                                         材料設計、加工・工程、分析・検出・測定
 能力・経営開発    市場へのアクセス            研究開発の推進
                                                         戦略・計画、共同開発の支援


                       シンガポール政府がOPSグループに対して様々な支援を行っていることから、OPSグループの
                        ネットワークおよび研究開発能力の強み、お客さまの満足度の実績は、シンガポール政府にも
                        認められていると考えています
                       シンガポールにR&D拠点と本社を置いている多国籍企業は多く、当社及びエンジニアリング・
                        センターへのアクセス、コミュニケーション、そしてサポートは容易となっています
                       継続的な成長の実績により、当社は2020年シンガポール中堅企業のトップ5に選定され、企業
                        変革に関する特別賞を受賞しました



                                       23                         © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
進展する伊藤忠グループとの協業
● 多面的に具現化される事業シナジー、2022年度より業績貢献本格化
                          伊藤忠グループによる株式保有持分
                                   (2021/3末)
                             2017/6 Stage1:10.00%
                             2019/3 Stage2:26.52%


                          継続的に期待される事業シナジー




     (日系) 顧客への
                            樹脂サプライヤーの拡がり                共同出資の検討
     アプローチ・拡がり
  伊藤忠グループはOPSの重要な株主に       伊藤忠グループのグローバル拠点を        今後、日本や海外の技術・M&A案件へ
   なっているため、OPSグループは、伊藤忠      通じた供給ソースの拡大              多くの共同投資を検討
   グループの広範なネットワークを活用可能



                                      24                     © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
当社の競争力・優位性
● 間接的に競合する3業界の至らないギャップに対して一貫サポート
● パートナーへの独自の提案を行い、3業界が至らないギャップを埋める
                                供給可能な   サプライ
              R&D機能   R&Dスピード
                                製商品群    チェーン




     ポリマー
     メーカー                                      自社生産品限定対応


    コンパウンダー


                                               R&D機能が弱い
     トレーダー



                                25                © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
当社コンパウド事業の優位性
● 弊社は、独自の自社開発コンパウンドと、顧客の特定ニーズを満たすためのOEMの両方に対応
● 個別の顧客ニーズに、素早いリードタイムでの対応が可能な、コンパウンダーとしてユニークな
   ポジショニングを確立
                                                                          生産受託              幅広い素材    末端顧客の
                                                         自社開発                                                 試作開発
                                                                          (OEM)             サプライヤー    個別要望
                                                        コンパウンド                                               リードタイム
                                                                         コンパウンド*            からの調達    への対応力


                 日系・欧米系コンパウンダーが、
                  それぞれ持つ制限を克服
                 幅広い素材を取扱い、顧客の
                  個別ニーズへの高い対応力を
                  有する


                  日系素材サプライヤー系列の
   日系             コンパウンダーが太宗
コンパウンダー           特定の素材しか扱わないことが
                  多いため、素材調達力は低い


                  欧米系顧客がメイン
  欧米系             標準品の提供がメインであるた
コンパウンダー            め、個別要望への対応力は
                   限定的


*1 生産受託コンパウンド(OEM(Original Equipment Manufacturing)コンパウンド)とは、依頼を受けて納入先ブランドとして、コンパウンド製品を製造すること。受託製造

                                                                             26                              © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
       中長期経営方針




© OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
                             27   © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
成長戦略
スペックイン・ビジネスモデルの推進 (P.15, P.29, P31)

        既存顧客 : 既存製品向け商品の伸長と新規製品向け商品の供給開始
        新規顧客 : 新規取引の開始

R&D型ビジネスの強化 (P.16, P.20-21, P.29-31)

        R&Dプロジェクトの早期具現化 : (高温強化複合物/グリーン・持続可能な材料(ポストコンシューマー = PCR)/コンポジット)
        研究機関との共同プロジェクト(2021~2023)推進 : 山形大学(AIカラーマッチング)と A*STAR(バイオポリマー等
        将来の収益成長の柱として、3つの成長イニシアチブ(5G / EV / B&C)を設定・重点ワーク


重点顧客との長期的な関係強化 (P.19) : 包括的なソリューションを提供することによる顧客ベースの充実と拡大

伊藤忠グループとの協業 (P.24) : 伊藤忠Gの広範なネットワークを通じて主に日系の主要アカウントへ参入

戦略的パートナーシップとM&Aによる新しい市場への参入 (P.29, P.32, P.35) : 新産業への多様化、東南アジア・中国におけるフットプリント拡大


デジタル化(DX)の推進 : 事業運営を合理化して、競合他社との差別化を推進 (P.36)

        保護システムのアップグレードやデータの正確性の向上など、データの整合性とセキュリティのコンプライアンスと制御
        効率と経営陣の意思決定の改善
        より速いスピードと競争力強化のためのスマート・システムとプロセスの採用



                                           28                          © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
加速する成長ピッチと成長ドライバー
● 売上収益は成長戦略の実行により中期的に加速する見込み
  売上収益                                             中期経営計画における増収要因
              FY21~FY23
  イメージ        中期経営計画
                           Key Initiatives
                                                           日系大手メーカーを開拓
                          長期的な取り組み                 伊藤忠G    伊藤忠グループの既存取引
                          ⇒デジタル化の推進                        先も一部移管
                          ⇒マーケテイングの拡大
                           (5G/EV/建材の3重点分野)                R&Dのパイプラインにある開
                                                   R&D関連
                          ⇒M&A                             発PJ(後述)が順次完了


                          伊藤忠グループとの協業                      新規顧客との新規取引の
                          ⇒日系企業の開拓本格化              新規顧客
                                                           開始

                                                           顧客の新規製品向けの
                          更なる自律成長                  既存顧客
                                                           製商品の供給開始
                          ⇒スペックイン・
                           ビジネスモデルの推進              既存顧客
                                                           顧客の既存製品向けの
                                                           製商品の伸張
                          ⇒R&D型ビジネスの強化
         現在                                   時間


                                         29                    © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
研究開発プロジェクトの概要
● 2022年度から収益貢献開始予定
                                        2019        2020        2021        2022        2023                 建設/建築及び5G関連
プロジェクト名                                                                                           業界
                                        Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3
高温強化複合物
ETFEドライカラーブレンディング                                                                               建設 / 建築
炭素繊維強化ポリエーテルエーテルケトン (PEEK)                                                                      自動車 (EV)
                                                                                                           ダクトシステム用      5G基地局
ガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド (PPS)                                                                      自動車 (EV)     粉体塗装         アンテナ

熱伝導性及び電気絶縁性ポリフェニレンサルファイド (PPS)                                                                  自動車 (EV)        電気自動車関連
ガラス繊維強化ポリエーテルエーテルケトン (PEEK)                                                                     自動車 (EV)
グリーン・持続可能な材料
PCR*1グラスウール強化高温ナイロン                                                                               家電
PCR*1グラスウール強化ポリプロピレン                                                                              家電
                                                                                                             EV用バッテリーモジュール
PCR*1グラスウール強化アクリロニトリルブタジエンスチレン                                                                    家電
                                                                                                                   家電関連
コンポジット
ポリプロピレン (PP) コンポジット                                                                             自動車 (EV)
その他
軽量で薄型の部品 (<1.0mm)、UL難燃規格                                                                          家電
                                                                                                           プリンター   掃除機       TV
塗料に代わるカラーコンパウンドで、二次プロセスを排除                                                                        家電

*1 Post Consumer Recycle (使用済リサイクル素材)


                                                                 30                                    © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
OPSグループの環境問題への取り組み
● 廃棄物回収・リサイクル技術を活用した活動やプラスチック代替材料の開発
                       グラスウール (GW) 素材                                 バイオ・ポリエステル
1. 企業や家庭から回収されるリサイクルガラスの最大85%を再利用                               自然界の微生物によって、最終的には水と
   ➡ 人と地球に優しい環境共生リサイクル素材                                        二酸化炭素に分解される生分解プラスチック
2. 断熱性・保温性に優れることから、断熱材や防音壁などに広く利用可能
   ➡ 樹脂強化材として、樹脂成形部品・用途の可能性を大きく広げる                              シンガポール科学技術研究庁 (A*STAR) と
3. 樹脂成形時の反りやヒケ等の変形抑制効果と、薄物や微細部分への均一な補強効果や、                      共同開発中
   表面の平滑性・外観性に優れる。また成型時の金型やノズルの摩耗を抑制する効果も
   ➡ 顧客の生産性向上やコストダウンへ貢献


使用済リサイクル素材 PCR:Post-Consumer Recycled material        合成樹脂とのコンパウンド        環境にやさしい、軽量な素材

                                    リサイクルGW




                              回収


ガラスメーカー         市場 / 消費者              GWメーカー




                                                 31                       © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
中長期的に注力する成長3分野
● 注力すべき成長分野として、IT&C(5G)、自動車(EV)及び建築&建設関連を設定
①5Gに代表される情報技術と通信分野、②EVに代表されるモビリティー用途、③建設及び建築分野、
  の3主要分野に、当社は中長期的に重点的に取り組む


                                          情報通信技術 (IT&C)


                           IT&C           エンジニアリング・プラスチックの
                            (5G)          需要を後押しする5Gテクノロジー
   建設と建築

   既存の素材からの代替が、
                           成長
   エンジニア・プラスチックの                            自動車 (EV)
                           戦略
   需要拡大を牽引                         自動車
                   建設&建築                    電気自動車がエンジニア・
                                   (EV)
                                            プラスチックの需要拡大を
                                            牽引



                            32                         © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
注力する3分野の2023年の市場規模予測
● 中長期的に高成長分野の合成樹脂に注力
       IT&C(5G)関連樹脂種別                              自動車(EV)関連樹脂種別         建設/建築関連樹脂種別
           市場規模予測                                     市場規模予測               市場規模予測
                 CAGR*1                                      CAGR*1                CAGR*1
                  6.2%                                        5.1%                  8.1%
       (十億米ドル)                                     (十億米ドル)               (十億米ドル)
                                                                                     PE
                                                                                    8.0%

                                                                                     PS
                                                                  ABS               8.1%
                    PA                                            7.0%
                   9.4%                                            PP
                                                                  6.1%
                    PC
                   5.4%                                            PA
                                                                  4.9%              PVC
                                                                                    8.3%
                   ABS                                             PU
                   6.2%                                           4.2%



*1    CAGRの測定期間は2017から2023まで。あくまで予測であり、実際の結果は必ずしも一致するものではありません。
      当社が扱っている主要素材であるPA、ABS、PA、PPを囲みでハイライト
      PwC (Allied Market Research)
                                                                   33
出所:
                                                                                    © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
主要投資計画
● 更なる顧客の需要拡大に対応するため、コンパウンド能力の増強を計画
能力増強の概要
          Nihon Pigment Sdn. Bhd.
 会社名
          (OPSグループの生産子会社)                          生産拠点はマレーシアとシン
                                                   ガポールの国境近くにあり、
                                                   シンガポール本社と円滑な
 所在地      マレーシアのジョホール・バル                           連携が可能
                                                                          工場建設
                                                                          予定地
投資予定額     32百万米ドル


投資の内容     生産設備(土地 / 建屋 / 機械)
                               Nihon Pigment Sdn. Bhd.

          2021年4月
                                     (生産子会社)
 着手年月


完了予定年月    2023年3月

 完成後の                                          OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
          150%の生産能力増強                                    (本社)
 増加能力


                                                         34                © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
将来の投資計画
● IPOの手取概算額*¹ (約5.6億円)は、運転資金に充当予定
● 生産設備投資計画:マレーシア工場の生産能力増強に約32百万米ドルの投資を計画。借入金を活用予定
● 今後想定しているM&A*² を実行することで、家電製品、自動車分野におけるプレゼンスを強化し、これらの
     分野での開発力を向上することで、販売及び製造拠点の拡大を目指す




            家電製品及び自動車関連セクター                      販売及び生産体制を拡大
              でのポジショニングを強化
*1    手取概算額は、公開価格(960円)を基に算定
*2
                                            35
      あくまで現時点の想定で、具体的に確定しているM&Aの予定はございません
                                                         © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
ML及びDXの推進
● OPSグループのデジタル化戦略は、主にデジタル化計画を通じて業務執行のあらゆる
  側面を合理化し、競合他社と差別化を図ることを目指す


                   IOT対応機器および機械                                       データの整合性– ML*¹ / AI対応

                                                  営業秘密の保護             1. 精度、予測可能性、および履行速度の向上
                                                   のために隔離
                                                                      2. データキャプチャの自動化とパレット追跡を通じて
                                                                        在庫の整合性を確保します


                                            +                         3. システムの最適化とAGV*²フリート管理による
                                                                        ワークフローの生産性の向上

                                                                      4. データ分析を使用して、シェルフライフアイテムの
      生産 (アセアン)                                 IOT SCADA センサー          リーンとFIFO*³を可能にする


*1   ML(Machine Learning): 機械学習
*2   AGV(Automatic Guided Vehicle): 無人配送車
*3   FIFO(First In, First Out): 先入れ先出し
                                                                 36                   © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
重要指標(KPI)
          重要指標① : 売上収益                                                                      重要指標② : 売上総利益率
         主要KPIは、主要顧客のビジネス予測を参照して、                                                        2つ目のKPIとして、売上総利益率10%を目標に設定
          既存の市場の業界標準レベル以上の売上収益を                                                            売上総利益率10%は、2022年3月期だけの重要指標
          目標に設定                                                                            ではなく、2023年3月期以降も継続的に重要指標に設定
 (売上収益/百万米ドル)                                                              (売上総利益/百万米ドル)

    400                                                                          40                                                             38      14.0%
                                                                 355
                                                                                      11.7%                                   11.9%
    350                                                                          35                                                    11.3%            12.0%
                                                                                                            10.6% 10.8%                        10.7%
    300                                                                          30                9.8%                                 28
                                                                                                                                                        10.0%
                                                       250
    250                                                                          25                                   23       23
                                     209                                                                                                                8.0%
                                              193
    200                                                                          20                          18
                            169
                                                                                                                                                        6.0%
    150                                                                          15
                   110                                                                              11
                                                                                            9                                                           4.0%
    100    81                                                                    10

     50                                                                          5                                                                      2.0%


      0                                                                          0                                                                      0.0%
          2016/3   2017/3   2018/3   2019/3   2020/3   2021/3    2022/3                   2016/3   2017/3   2018/3   2019/3   2020/3   2021/3 2022/3
           FY15     FY16     FY17     FY18     FY19     FY20    FY21 (F)                   FY15     FY16     FY17     FY18     FY19     FY20 FY21 (F)


                                                                            37                                                               © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
当社の将来の成長と事業計画の実行に影響を及ぼすと思われるリスク
● 以下は、将来の成長や事業計画の実行に影響を与える可能性があると認識する主要なリスクです。その他のリスクについては、
  有価証券届出書の「事業等のリスク」をご参照ください
                                                              リスク顕在化
                          主要なリスク                               の可能性*
                                                                            リスク対応策
当社グループの事業について
当社グループは、エンジニアリング・プラスチックを主な製商品として家電製品、OA機器、自動車部品、医療業界向けに事業を              付加価値の高いエンジニアリング・プラスチック
                                                              1.高
推進しています。                                                                 の拡販や、マイクロ・モーター、磁性材料等の
                                                              2.短期
また、より付加価値の高いエンジニアリング・プラスチックの拡販や、マイクロ・モーター、磁性材料等の新しい市場への展開を推              新しい市場への事業ポートフォリオの拡大を
                                                              3.中
進しています。このため、昨今の多国間の貿易摩擦や、需給バランスの変動による市場変動や、消費者需要等に著しい変動が                 進めています。
生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

特定の取引先や販路拡大及び用途拡充に関するリスク
当社グループのエンジニアリング・プラスチックは、主にASEAN地域に進出してきた家電やIT機器等の最終顧客であるグロー
バルブランドメーカーで使用されています。複数の最終顧客については、顧客の製品の開発初期段階から当社グループも躯体
や構成部品の開発に参画しています。このような最終顧客とのビジネスにおいて、各社の事業方針の変更や、米中貿易摩擦を
                                                              1.中       シンガポール政府機関及び伊藤忠グループと
はじめとする国際情勢に起因する事象により変化が生じた場合には、当社グループの事業や経営成績及び財政状態に影響を
                                                              2.中期       の連携、有力顧客(エンドユーザー含む)との
及ぼす可能性があります。
                                                              3.中        更なる関係強化、そしてDXの推進により、
また、当社グループが販売するエンジニアリング・プラスチック製商品の過半は、家電用途に供されています。販路拡大及び用
                                                                         他社との差別化を促進させています。
途拡充に向けて、今後の需要増が見込まれる医療、建材等の特殊化学品、農業等の新しい市場参入や、金属代替需要が期待
される自動車分野への拡大を図っていますが、販路拡大及び用途拡充が計画どおりに進まない場合や、売上の過半を占める
家電用途の需要が予想外に減少した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。


競合について
当社グループが属するエンジニアリング・プラスチックの市場は、多国籍に事業を展開する事業者が複数存在します。当社グル     1.中       開発リードタイムを短縮することで競合他社と
ープは、開発リードタイムの迅速化等により、同業他社との差別化を図っていますが、本市場は技術革新が早く、当社グループ     2.中期       の差別化を図り、エンドユーザー開発担当者と
の技術的な優位性を維持できない場合には、当社グループの事業展開や、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があ       3.中        の強力な関係の構築を図っています。
ります。

*1 リスク顕在化の可能性は、1)可能性、2)時期、3)影響度




                                             38                             © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
当社の将来の成長と事業計画の実行に影響を及ぼすと思われるリスク
                         主要なリスク                                      リスク顕在化          リスク対応策
                                                                      の可能性*
研究開発体制について
                                                                               短期的なリスクの軽減:
当社グループは、本社隣地に「エンジニアリング・センター」と称する研究・開発拠点を有し、取引先との共同開発を行っ
                                                                              「アプリケーションベース」の研究開発のタイムラインは
ています。研究開発にはA*STAR(シンガポール科学技術研究庁)の設備やリソースの活用支援を得ているだけでなく、
                                                                              約6か月から3年です。 対象となるお客様を念頭に置い
シンガポール国内企業やシンガポール国内の研究機関とパートナーシップを締結しています。さらに、Enterprise             1.小
                                                                              て進めていきます。 1年以内に結果が得られない場合、
Singapore(シンガポール企業庁;ESG)とも連携しています。                                   2.長期
                                                                              プロジェクトは中止されます。
また、日本の山形大学とはプラスチック素材に関する共同基礎研究を行っています。しかしながら、研究開発に想定以                3.大
                                                                               長期的な開発は研究機関や政府と協力しています
上の時間を要し、製品化が計画よりも遅れた場合や、共同研究先との共同研究が途絶した場合、共同研究の内容が
                                                                                ので、 このリスクは研究機関や政府と共有されて
技術革新により陳腐化する或いは市場ニーズに合致しなくなった場合、またシンガポール政府機関からの支援が得ら
                                                                                います。
れなくなった場合には、当社グループの事業並びに、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

生産体制に関するリスク
当社グループでは、マレーシアとフィリピンに生産子会社を設置し、エンジニアリング・プラスチックのコンパウンド製造
                                                                               複数の調達および配送ルートの確保
等を行っています。原材料の調達や製品の出荷における物流に関しては、調達や出荷ルートを複数設置する等、不測
の事態が生じた場合でも円滑に代替手段が取れる体制を敷いていますが、当社グループの想定通りの調達ができな
                                                                     1.中       マレーシアの製造子会社のバックアップとして、
い場合や、出荷の遅延、電力不足等のインフラ事故やその他サプライチェーンに支障が生じた場合、或いは想定外の
                                                                     2.中期       フィリピンの製造子会社を運営
法令・諸規則の変更、ストライキ等の生産活動への支障、経済・政治・災害・その他社会的混乱の発生、人件費・物価
                                                                     3.中
等の大幅な上昇等が顕在化した場合には、当社の生産体制に影響が生じ、当社グループの経営成績や財政状態に
                                                                               M&Aまたは事業提携によるサプライヤーの確保と
影響を及ぼす可能性があります。
                                                                                製造拠点の拡張
また、当社グループでは生産活動の一部をグループ外事業者に委託していますが、委託先の確保が十分でない場合
や、委託先での事故等が生じた場合には、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。

伊藤忠商事株式会社との関係について
伊藤忠商事株式会社は、グループ会社であるITOCHU Plastics Pte. Ltd.を通じて当社の発行済普通株式の26.52%
を保有しています。当社は、伊藤忠グループから役員1名を迎え、非業務執行取締役に就任しています。なお当社グル
ープと伊藤忠商事グループとの間の人事交流につきましては、各グループの社内規定や布令(雇用法:Employment                         伊藤忠グループとのシナジーを追求し、双方に
Act)等の適用を受けることになります。                                                 1.小          メリットのある事業を固める
当社グループは、伊藤忠グループ内の化学品部門に属しており、伊藤忠グループ各社との間で原料調達や製商品販                  2.長期
売等の取引があります。当社に対する伊藤忠商事株式会社の出資が終了した場合には、伊藤忠グループ及び同グル                  3.中         伊藤忠グループにはない強み(研究開発力)の
ープのネットワークを活用した取引先との取引が終了する可能性があり、その場合、これらの取引先との取引金額は                              増強
仕入れ及び販売全体の約10~15%を占めるため当社グループの事業に悪影響が及ぶ可能性があります。なお、当社
グループと伊藤忠グループ会社との間の取引条件は、他の同様の第三者との商取引及び独立した対等な関係での取
引と同様に設定されています。
*1 リスク顕在化の可能性は、1)可能性、2)時期、3)影響度                        39                               © OMNI-PLUS SYSTEM LIMITED
本資料の取り扱いについて
 本資料には、当社に関する見通し、将来に関する計画、経営目標などが記載されています。これらの将来の
  見通しに関する記述は、将来の事象や動向に関する当該記述を作成した時点における仮定に基づくもので
  あり、当該仮定が必ずしも正確であるという保証はありません。さらに、こうした記述は、将来の結果を保証す
  るものではなく、リスクや不確実性を内包するものです。実際の結果は環境の変化などにより、将来の見通し
  と大きく異なる可能性があることにご留意ください。

 上記の実際の結果に影響を与える要因としては、国内外の経済情勢や当社の関連する業界動向等が含ま
  れますが、これらに限られるものではありません。

 本資料に含まれる当社以外に関する情報は、公開情報等から引用したものであり、かかる情報の正確性、
  適切性等について当社は何らの検証も行っておらず、またこれを保証するものではありません。

 本資料に記載された情報は、事前に通知することなく変更されることがあります。本資料の更新は、今後、
  本決算の発表時期を目途に開示を行う予定です。




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