7698 J-アイスコ 2021-05-28 15:00:00
2021年3月期決算説明会資料 [pdf]
2021年3月期
決算説明会資料
株式会社アイスコ
(証券コード:7698)
1
目 次
1. 会社概要 P.3
2. 2021年3月期 決算概要 P.8
3. 2022年3月期 業績見通し P.14
4. 事業概要 P.19
5. 成長戦略 P.36
6. 株主還元 P.39
2
1.会社概要
3
企業理念
I Care Everybody Company
~あらゆる人々に慈しみの心を持って接する企業でありたい~
行動指針
1、「情熱・挑戦」情熱を持って、常に新しい事に挑戦していく。
2、「努力・決意」日々の努力と、絶対に諦めないという強い決意を持つ。
3、「感謝・謙虚」常に感謝の気持ちと謙虚な心を忘れない。
以上3つを掲げ、お客様に感動と満足を感じて頂ける、そして社員一人
一人が、活き活きとやりがいを持って、仕事ができる企業を目指してい
きます。
4
会社概要
株式会社アイスコ
社 名
【英文名】 Iceco Inc.
本 社 神奈川県横浜市泉区新橋町1212
代 表 者 代表取締役社長 相原 貴久
創 業 ・ 設 立 1948 年5 月
資 本 金 7,500 万円(2021年3月31日現在)
従 業 員 数 645名(他臨時雇用者304名) (2021年3月31日現在)
事 業 内 容 アイスクリーム類及び冷凍食品等の卸売、スーパーマーケット
5
沿革
1948年5月に創業し、一貫してフローズン事業を展開
1948年 1952年 2021年
● ●
創業
設立 東京証券取引所
JASDAQへの上場
1972年 1996年 フローズン
アイスクリーム ● 冷凍食品 ● 事業
アイスクリーム 冷凍食品卸
卸売開始 本格化
1979年 2009年 スーパーマーケット
● グループ化 ● 事業
㈱大我産業設立 スーパーマーケット
事業開始 (*)
本社社屋
神奈川県横浜市泉区
新橋町1212
年度
*16年度からリベートを売上として計上しない会計方針に変更
6
事業内容
フローズン食品(冷凍食品・アイスクリーム)の卸業を中核に、関東・東海地区で事業を展開
フローズン事業 21.3期売上構成比 76.9%
◼ フローズン食品に特化した独立系卸
◆ 主要顧客はDgS、DS、SM等
◆ 自社物流を軸とした、セールスドライバーによる機動力のあるきめ細かいサービスを提供
フローズン事業
販売先別
売上構成
21.3期
*構成比はフローズン事業売上高を分母に算出
*1)(株)クリエイトエス・ディー
自社配送トラック 物流センター *2)(株)ドン・キホーテ及そのグループ
スーパーマーケット事業 21.3期売上構成比 23.1%
◼ 神奈川県を中心に「スーパー生鮮館TAIGA」を10店舗展開
◼ 生鮮3品*に注力し、地域に密着した運営をすることで 品目別
売上構成
大手との差別化を図っている
21.3期
*生鮮3品=青果・鮮魚・精肉
店舗網
7
2. 2021年3月期 決算概要
8
2021年3月期 決算概要
巣ごもり需要を着実に捉え、前期比で売上高及び各段階利益が大幅に増加
(単位:百万円) 2020年3月期 2021年3月期 増減額 増減率
売上高 36,728 40,551 3,823 10.4%
売上総利益 6,844 7,447 603 8.8%
販売費及び一般管理費 6,698 6,647 △51 △0.8%
営業利益 145 800 655 451.7%
経常利益 212 855 643 303.3%
当期純利益 144 523 379 263.2%
9
セグメント別業績 – フローズン事業
主要得意先の出店や冷凍食品市場の拡大により売上高は前期比14%増加
物流コストの見直しを行い、セグメント利益も大幅増益
▌売上高推移(百万円) ▌セグメント利益推移(百万円)
*)売上高はセグメント間取引を含む売上高
10
セグメント別業績 – スーパーマーケット事業
チラシ等販売促進費の減少によりセグメント利益は前期比257%の大幅増益
▌売上高推移(百万円) ▌セグメント利益推移(百万円)
11
2021年3月期 貸借対照表
増益に伴い自己資本比率が2020年3月期末13.4%から2021年3月期16.3%へ上昇
(単位:百万円) 2020年3月期 2021年3月期 増減額
流動資産 7,049 7,714 665
固定資産 6,299 6,601 302
有形固定資産 5,309 5,260 △49
無形固定資産 56 40 △16
投資その他の資産 1,232 1,301 69
資産合計 13,648 14,316 668
負債合計 11,814 11,978 164
流動負債 8,464 8,809 345
固定負債 3,350 3,169 △181
純資産合計 1,833 2,337 504
負債・純資産合計 13,648 14,316 668
12
2021年3月期 キャッシュフロー
増益により営業活動によるキャッシュ・フローが改善
(単位:百万円) 2020年3月期 2021年3月期 増減額 主な内訳
営業活動による • 税引前当期純利益856百
311 1,105 794 万円
キャッシュ・フロー
• 有形固定資産の取得
投資活動による △229百万円
△564 △312 252
キャッシュ・フロー • 敷金及び保証金の差入
△133百万円
• 長期借入れによる収入+230
財務活動による 百万円
△98 △347 △249
キャッシュ・フロー • 長期借入金の返済△550百
万円
現金及び現金同等物の
1,231 1,677 446
期末残高
13
3. 2022年3月期 業績予想
14
2022年3月期 業績見通し
売上高は主要得意先の出店や、好調な内食・中食需要に支えられ増収の見通し
両セグメントともに緊急事態宣言における特需が収束
売上拡大を見込み営業所開設や採用を進めるため人件費等の先行費用が増加
2022年3月期
(単位:百万円) 2021年3月期 増減額 増減率
予想
売上高 40,551 41,993 1,442 3.6%
売上総利益 7,447 7,627 180 2.4%
販売費及び一般管理費 6,647 7,127 480 7.2%
営業利益 800 500 △299 △37.5%
経常利益 855 539 △315 △37.0%
当期純利益 523 377 △168 △27.9%
15
2022年3月期 減益要因
追い風となる事業環境によりフローズン(FZ)事業の売上拡大が見込まれる
人員採用強化や配送拠点の新設を行い、売上拡大のための費用が先行して計上
SM
特需収束 拠点開設
人材採用
先行費用
FZ売上増
その他経費増
21.3期営業利益 22.3期営業利益予想
16
セグメント別業績予想 – フローズン事業
内食需要は高止まり売上高は増収予想、加えて新規顧客の開拓を開始
売上拡大のための拠点開設にかかる設備投資や人員採用など先行費用が発生し減益予想
23.3期以降の成長のための先行費用と位置づけ
▌売上高推移(百万円) ▌セグメント利益推移(百万円)
*)売上高はセグメント間取引を含む売上高
17
セグメント別業績予想 – スーパーマーケット事業
会計方針の変更により売上の一部を総額表示から純額表示に変更するため、売上高は減収予想
緊急事態宣言における特需が収束し、セグメント利益は減益予想
▌売上高推移(百万円) ▌セグメント利益推移(百万円)
18
4.事業概要
19
フローズン事業
20
アイスコとは
食品市場の成長を牽引するフローズン商品に特化し、
自社物流を主軸にした一貫システムを構築、
時代のニーズを味方につけて急成長する独立系食品卸
◼ 売上高の推移(億円)
(年度)
21
フローズン市場の拡大
食品市場を牽引するフローズン市場
▌冷凍食品市場 ▌アイスクリーム市場
◼ 時代のニーズを捉え、商品レベルが向上する冷凍食品 ◼ 新たな消費需要を生み出し、成長するアイスクリーム市場
◆ 技術革新によりチルドに引けを取らない「鮮度」と「味」を実現 ◼ アイスへの消費拡大や、冬アイスの大幅増販、健康アイスの取り組み
◆ フードロス削減、家庭食卓における「速食・簡便・時短」など 強化
◼ 小売各社がフローズンの売場面積を年々拡大 ◼ 付加価値の高い商品や高価格帯(デザート)へシフトした商品開発
による販価上昇
22
数多くある未開拓先
店舗数が増加しているDgS *用語集⇒ バックヤードを持たないためフルメンテナンスの引き合いが多い
欠員率の高い小売業界 ⇒ 店員の作業を代理で行うフルメンテナンスの引き合いは増加傾向
▌ドラッグストア店舗数(店) ▌小売業の欠員率*は、全産業をも上回る水準
CAGR:4.5%
23
ターゲット市場 下記は当社の想定する最大の市場規模を意味しており、
当社が2021年現在で営む事業に係る客観的な市場規模を示す目的で算出されたものではありません
全国をターゲットとした市場規模は、1兆円以上
既存商圏の市場規模:3,700億円 市場規模:1.1兆円
ターゲットエリア:東海・関東・北陸 ターゲットエリア:全国
21.3期
フローズン事業売上高
313億円 冷凍食品 :2,000億円*1 冷凍食品 :5,400億円*3
アイスクリーム:1,700億円*2 アイスクリーム:5,100億円*4
*1)・冷凍食品:2,000億円の試算 *3)・冷凍食品:5,400億円の試算
GMS・SM、DS、DgS*用語集の全国計3,800億円×52.5%(GMS・SMの関東中部シェア)=2,000億円 家庭用冷凍食品販売金額4,968億円(平成29年度)×CAGR2.9%
全国計出所:冷凍食品仕向け先実態調査結果報告書(平成31年1月) (P7記載)=5400億円(令和2年度)
GMS・SMシェア出所:商業動態統計月報(令和2年11月) 出所:冷凍食品仕向先実態調査結果報告書(平成31年1月)
*2)アイスクリーム:1,700億円の算出根拠 *4)アイスクリーム:5,100億円の算出根拠
一般小売店、量販店・DgSの全国計3,000億円×56.8%(同関東甲信越・東海北陸シェア)=1,700億円 出所:アイスクリーム流通新聞(2020年10月15日)
出所:Ice cream data book(2019年)
24
アイスコ一貫システム
調達から売場づくりまで、サプライチェーンの各領域に携わる一貫システムを構築
◼ 「食」の安心・安全の確保はもとより、小売の売上拡大ならびに人手不足対策に寄与
同業他社 とは一線を画す独自のポジションを確立
メーカー アイスコ一貫システム 小売店
商品調達力 自社物流 フルメンテナンスサービス
企画提案 自社配送 代理発注
× × ×
商品開発 自社保管 個店配送
× × ×
マーケティング 需給調整 売場陳列
-製- Manufacturing -配- Distribution -販- Sales
25
自社物流-1
自社物流にこだわるフローズン卸として最大手
難易度が最も高いアイスクリーム流通で構築したコールドチェーン
1 自社配送 2 自社保管
➢ 小売店への自社配送比率90%*¹ ➢ ボイスシステムによる入出庫や賞味期限管理
➢ 教育されたセールスドライバーによる高品質なサービス提供 ➢ 食の安心・安全を確保する徹底した温度管理
3 需給調整
➢ 直近2週間の出荷データを元に1日当たりの出荷量を算出し、
在庫量を管理
自社物流を支える強固なインフラ
▌物流拠点 13か所*¹ ▌自社保有トラック 300台*¹ ▌セールスドライバー 355名*¹
関東・東海エリアをカバー 冷凍食品専用車 フルメンテナンスサービスの担い手
➢ 最新鋭の設備を導入した冷凍倉庫 ➢ 最新鋭の冷凍車 ➢ 顧客の信頼を獲得する教育された人財
➢ 平均年齢36歳*¹ という若さで市場の変
化に即対応
*1)2021年3月末時点
26
自社物流-2
◼ 中核の厚木・千葉物流センターと、物流拠点を兼ねた営業所を展開
◆ ダスシステム*用語集による仕分け精度向上や効率化追求
厚木物流センター 延床面積約907坪の鉄骨造3階建て/厳格な温度管理システム
千葉物流センター ▌ 関東・東海エリアをカバーする物流網
本社 物流センター 営業所
石岡営業所
焼津営業所
狭山営業所
千葉物流センター
立川営業所
神奈川営業所
厚木物流センター 本社
春日井営業所 横須賀営業所
名古屋営業所 富士営業所
名古屋緑営業所
焼津営業所
浜松営業所
27
自社物流-3
◼ フルメンテナンスサービスの担い手、自社保有トラックとセールスドライバー
▌自社保有トラック
冷凍専用車
➢ 環境配慮と品質管理に優れた、最新鋭
の冷凍専用車を導入
➢ 作業性重視のカスタムオーダー車
➢ 全車に運行管理システムを装備し安全
運転の監視と定時納品管理
▌セールスドライバー
フルメンテナンスサービスの担い手
➢ 個店レベルでの売場提案まで行い、顧
客の信頼を獲得する教育された人財
➢ 平均年齢36歳という若さと機動力で
市場の変化と顧客ニーズに即対応*
*全国平均年齢
大型トラックドライバー :48.5歳
中小型トラックドライバー :46.4歳
出所)厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和元年
28
フルメンテナンスサービス
教育された自社のセールスドライバーによるフルメンテナンスサービスは、「配送」の域を超え
顧客に対して高い付加価値を提供しており、競合他社にとっては高い参入障壁となっている
フルメンテナンスの販売比率は約70%*を占め、収益面でも大きく貢献 *21.3期実績
フルメンテナンスサービスで構築した高い参入障壁
セールスドライバーによる付加価値サービス
代理発注 個店配送 売場陳列
在庫管理・売上データ検証
店舗(売場)に直接搬入 整頓された売り場つくり
販促提案
メリット① メリット② メリット③
発注業務の削減
バックヤードが不要 陳列作業の削減
機会損失の削減
顧客のメリット=高いスイッチングコスト
29
商品調達力
売上拡大に伴いメーカーとの交渉力が年々増強しており、調達力向上・粗利率改善に寄与
近年は小売業が望む専用商材(PB・留め型)の開発をプロデュース&コーディネイト
スーパー/ドラッグチェーン アイスコの強み
顧客ニーズ 様々な顧客ニーズを実現する力
提 案 力
◆ 看板商品・目玉商品
企画提案
◆ 他店との差別化商品 ×
◆ 顧客の嗜好に合わせた商品
◆ 価格訴求をしたい商品
商品開発
×
ニーズの汲み取り
情報収集
マーケティング
30
スーパーマーケット事業
31
スーパー生鮮館TAIGA①
◼ 生鮮3品にこだわった地域密着型スーパーであり 「地域の冷蔵庫」
岡津店
32
スーパー生鮮館TAIGA②
◼ 新鮮で良質な食材を値ごろ感ある価格でふんだんに提供
33
スーパー生鮮館TAIGA永田店の改装
◼ 2021年3月 「スーパー生鮮館TAIGA永田店」を リニューアルオープンしました
<改装のポイント>
商圏特性に合わせ、鮮度・品質・価格・品揃えの見直しと、「生鮮3品に強いTAIGA」の特徴を、より鮮明に
打ち出すためのレイアウト・部門構成比の変更を行うとともに、利便性向上とコスト改善を目的にセミセルフレジ
の導入等を実施しました。
34
アイスコの特徴と強み
両事業を通して生産者・メーカー・小売業と消費者を「食」で繋ぐ食品流通のプロ集団
更なる成長が見込まれるフローズン市場において、一線を画す差別化戦略で需要拡大
卸の枠組みを超えたアイスコの差別化ソリューション
フィードバック
マーケティング
営業・企画
スーパーマーケット事業
代理発注 自社運営
商品開発 調達・仕入 一貫システム 販促提案 食品スーパー
(顧客)
フルメンテナンスサービス
個店配送
売場陳列
自社保管・自社物流
35
5.成長戦略
36
追い風の事業環境とビジネスチャンス
需要が拡大するアイスコの事業環境 アイスコのソリューション
①成長市場がメインフィールドである 商品調達力・開発力
・技術革新により冷凍食品の味・品質が飛躍的に向上 -製- Manufacturing
・フードロス問題を解消する本命カテゴリー
・需要増加に伴い小売業者も売場を年々拡大中
自社物流
②小売の経営課題を解決する強みがある -配- Distribution
・人手不足と最低賃金上昇に伴う人件費の増加
・冷凍バックヤードを持たないDgS・DS等が
フルメンテナンスサービス
フローズン売場を拡大
・差別化商品へのニーズ -販- Sales
このような事業環境であるため、潜在的ニーズ(見込客)は多数
今後も組織の成長に合わせて営業をかけ、受注を増やしていく方針
37
中長期の成長イメージ
拡大が見込まれるフローズン市場において差別化戦略を武器にリーディングカンパニーを目指す
新
規
◆フローズンのノウハウを武器により新たなBtoC事業の創出 事
◆商品開発機能を拡充させ提案力を増強 業
新
規
◆SM業態の新規開拓(川下戦略) 取
◆生産者・製造業者の開拓(川上戦略) 引
先
◆フルメンテナンスサービスレベルの向上 既
存
取
引
現在 先
成長基盤強化と新規成長エンジン種まき期間 既存事業拡大と新規事業育成期間 安定成長と収穫期間
38
6.株主還元
39
株主還元
配当方針
当社は、株主の皆様に対する利益還元が経営の重要政策の一つであると考えており、業績や将
来の事業展開、収益力の向上、財務体質の強化のための内部留保などを総合的に勘案しつつ、安
定した配当を継続することを配当政策の基本方針としております。
2021年3月期は1株24円
2022年3月期は1株37円を目標(上場記念配当含む中間配当19円、期末配当18円)
*2020年11月1日付で、普通株式1株につき15株の割合で株式分割を行っております。19.3期期首に株式分割
が行われたと仮定し、1株当たり配当金を算定しております。
40
IRお問い合わせ
本資料に関するご照会先
株式会社アイスコ
経理部・経営企画室
E-mail :ir-info@iceco.co.jp
本資料で記述している将来予測および業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき当
社が判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため、
様々な要因の変化により実際の業績は記述している将来見通しとは大きく異なる可能性
があることをご承知おき下さい。
41