7670 オーウエル 2021-06-09 15:00:00
2021年3月期決算説明会資料 [pdf]

     2021年3月期
    決算説明資料
      2021年5月26日(水)


オーウエル株式会社 (証券コード:7670)
目 次

  1.はじめに            3

  2.2021年3月期 決算概要   7

  3.2022年3月期の見通し    12

  4.中期経営計画




              2
1.はじめに
当社の概要

    工業用塗料販売で国内トップクラスの塗料関連事業を主として、
 センサーを中心とする電気・電子部品事業をグローバルに展開する生産財商社


            オーウエル株式会社
    商   号
            O-WELL CORPORATION
    設   立   1943年11月
            ●本社:大阪市西淀川区御幣島5-13-9
    所 在 地
            ●東京:東京都品川区北品川3-6-17
    資 本 金   8億5,786万円
    代 表 者   代表取締役社長 飛戸 克治
    事業内容    ●塗料関連事業                 ●電気・電子部品事業

    従業員数    ●連結:653名      (2021年3月末現在)
                 [115名]   ※   [ ]は平均臨時雇用人員で外数

    売 上 高   ●連結:546億円          (2021年3月期)

    関係会社    ●連結子会社:16社 ●持分法適用関連会社:4社


                                4
事業内容と売上構成

     電気・電子部品事業                          塗料関連事業
・ ホールIC(磁気センサー)
・ LED照明製品
・ 各種センサー
               24.6%                    75.4%
その他 7.5%
                                          塗料・表面処理剤 46.0%
                             連結売上高
完成工事 4.0%                                 【工業用塗料】

塗装ライン関連、内外装リフォーム関連工事
                             546.2億円       生産ラインで連続的に量産される
                                           工業製品に使用され、
                             2021年3月期      固有の条件に配慮して設計、開発した塗料
                                          (例:自動車用塗料)

塗装・計測機器 3.2%                              【汎用塗料】
                                           幅広く使用されている塗料
塗装に関連する機器の販売
                                          (例:建築用塗料)

化成品・物資 14.7%
生産現場の課題解決に寄与する商品を提供
(防音材、フィルム、接着剤、耐熱セラミック製品ほか)

                               5
拠点

国内拠点                                                 海外拠点

全国各地に広がるネットワーク(45拠点※)                                ■ 中国
                              ※ 営業所、子会社、子会社の支店
                                                       奥唯(大連)貿易有限公司
                                及び工場等の拠点を含む            奥唯(上海)貿易有限公司
                                                       奥唯(深圳)科技貿易有限公司(設立手続中)

                                                     ■ 韓国
  本社(大阪市西淀川区)   東京店(東京都品川区)
                                                       韓国オーウエル株式会社

                                                     ■ インドネシア
グループ会社                                                 PT. O WELL INDONESIA

■ サンマルコ株式会社                                          ■ タイ
 塗装工事、防水工事、ガラス工事、                                      O-WELL (THAILAND) COMPANY LIMITED
 内装仕上工事等の請負及び設計・監理
                                                     ■ ベトナム
■ オーウエルスーパービルド株式会社                                     O-WELL VIETNAM COMPANY LIMITED
 塗装工事、土木工事、とび・土工工事等の請負及び設計・監理
                                                     ■ ドイツ
■ オー・エー・シー株式会社                                         O-WELL GERMANY GmbH
 外装建材、建設機械、産業用ロボット等の塗装請負
                                                     ■ メキシコ
■ 株式会社オーウエルカラーセンター
                                                       O-WELL Mexico Coatings & Electronics S.A. de C.V.
 塗料の調色請負・塗板見本の製作受託

■ 大洋ケミカル株式会社                                         ■ シンガポール
                                                       UNI-ELECTRONICS PTE LTD.
 塗料の調色請負

■ ユニ電子株式会社                                           ■ 香港
 半導体・集積回路・電子部品の販売・輸出入                                  UNI-ELECTRONICS (HONG KONG) LTD.




                                                 6
2.2021年3月期 決算概要
決算のポイント


 1. 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、
    売上高、利益ともに前期比減

 2. 経費削減や政策保有株式の売却等により、
    2021年2月12日公表の業績予想は上回る


 3. 配当は年間12円とする



                  8
決算実績サマリー
                                                                       (単位:百万円)
             2020年      2021年     2021年
                                               前期比      予想比        前期比      予想比
              3月期        3月期       3月期
                                               (差額)     (差額)       (増減率)    (増減率)
               実績        予想        実績

  売上高          64,508    54,500    54,621      ▲9,887     121      ▲15.3%      0.2%

 営業利益            736       ▲80         ▲74      ▲810           6        -        -

 経常利益            916       100          119     ▲797       19      ▲87.0%      19%
親会社株主に帰属する
 当期純利益           521       300          398     ▲123       98      ▲23.6%     32.7%
  一株当たりの
当期純利益(円)        50.41     29.00        38.51    ▲11.9     9.51     ▲23.6%     32.7%

 配当(円)            22        12           12      ▲10           0   ▲45.5%       0%


 ■第2四半期以降、企業の生産や出荷は緩やかに回復傾向となったが、
  第1四半期の落ち込みを回復するまでには至らず、前期比減
 ■2021年2月12日公表の業績予想に対し売上高はほぼ予想通り、経費削減や
  政策保有株式の売却による特別利益計上の結果、利益は予想比増

                                   9
セグメント別動向 塗料関連事業
 49,290
                                                                      (単位:百万円)

          41,170                                2020年    2021年
                                                 3月期      3月期     前期比      前期比
                                                  実績       実績

                                        売上高     49,290   41,170   ▲8,120   ▲16.5%
    ▲16.5%         2,210                セグメント
                                         利益
                                                 2,210    1,404    ▲806    ▲36.4%
                           1,404


                     ▲36.4%


     売上高           セグメント利益


 ■2020年5月に緊急事態宣言が一旦解除されて以降、
  主たるお客様である自動車メーカーやその他の産業のお客様における
  生産は緩やかに持ち直してきたものの、
  前期と比べ生産が減少したことから売上高、利益ともに減

                                   10
セグメント別動向 電気・電子部品事業

                                                                  (単位:百万円)
 15,217
                                            2020年    2021年
          13,450
                                             3月期      3月期     前期比      前期比
                                              実績       実績

                                    売上高     15,217   13,450   ▲1,767   ▲11.6%
    ▲11.6%                          セグメント
                                     利益
                                               191      124     ▲67    ▲35.0%
                   191
                         124

                    ▲35.0%

     売上高           セグメント利益


 ■新型コロナウイルス感染症の拡大により、
  主要商品であるホールICや車載モジュール等の出荷が減少した結果、
  売上高、利益ともに減


                               11
3.2022年3月期の見通し
2022年3月期 連結業績予想
                                                             (単位:百万円)

                  2021年              2022年
                                                  前期比          前期比
                   3月期                3月期
                                                  (差額)        (増減率)
                   実績                 予想

      売上高            54,621             62,000     7,379         13.5%

     営業利益             ▲74                 500       574             -

     経常利益              119                600       481         404.2%
    親会社株主に帰属する
     当期純利益             398                400            2        0.4%
      一株当たりの
    当期純利益(円)          38.51              38.67      0.16          0.4%

                          12                 17
     配当(円)       (中間0/期末12)         (中間5/期末12)
                                                         5       41.7%


 ■自動車市場は2020年後半以降回復基調となっており、今後国内外の景気に
  ついては一定の回復が予想されるため、前期比増と予想
 ■しかしながら、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響に左右されるため、
  不透明な状況が続く

                               13
トピックス 塗料関連事業

 ▶ 塗装ラインをIoTで管理する
   当社独自の塗装現場管理システム「OLDAS」は、
   実証件数を増やし、販売及び検証を拡大中

 ▶ 自動車エンブレム向け鏡面塗料を開発
   (イクヨ株式会社との共同開発)
  -塗装でインジウム蒸着同等の光沢感を
   得ることが可能になり、コスト低減に寄与

 ▶ メキシコ子会社において
   塗装治具のメンテナンス事業を開始
  -順調に稼働、2022年度黒字化見込


                14
トピックス 電気・電子部品事業

 ▶ 自動車業界におけるCASE、MaaSのトレンドを掴み、
   ホールICの他、当社独自のモジュールやソフトウエアの
   販売を拡大
  -電動化、自動運転化の実現のために
   電流センサーやステアリング、ブレーキ等の
   自動車部品へセンサーを提案

 ▶ 中国 深圳において、現地法人の設立準備中
  -センサー需要のマーケティングを活性化

 ▶ 子会社 ユニ電子において、
   スマートホーム向けソリューションの提供を拡大
  -KDDI株式会社様に続き、
   NTTメディアサプライ株式会社様にてご採用
                15
4.中期経営計画
内 容

  (1)企業理念・ビジョン

  (2)現状認識

  (3)方針


      『             』とは・・・
          当社グループでは、中期経営計画を、
          「My Action Plan=私の計画」の頭文字をとり、かつ、
          「進むべき地図=MAP」の意味を込めて「MAP」と称しています。
          また、「21-23」は2021~2023年度の3年間を表しています。



                              17
(1)企業理念・ビジョン
企業理念




       4
ビジョン


     ものづくり現場のパートナーとなり、
       人々の未来を豊かにする
         - We are !-
「ものづくり現場」のデジタル化とグローバル化

SDGsへの貢献
 (Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)


我々がお取引先様とともにつくる製品やサービスが、
世界中の人々の生活を豊かにしていき、それが将来にわたって永続することを目指す


                              5
(2)現状認識
    業績推移

                                    売上高 (百万円)                                                                         営業利益 (百万円)
80,000    単体        連結                                                                      単体           連結
                                                                                    1,400                                          1,254
             63,457          63,750        64,671       64,508                                    1,152              1,200
         55,512          56,299        56,102                        54,621
60,000                                              54,554
                                                                 46,204              900                                                         736
                                                                                            723                676           691
40,000
                                                                                                                                           371
                                                                                     400
20,000
                                                                                                                                                          ▲ 74
                                                                                                                                                       ▲ 98
    0                                                                               (100)
           2017/3          2018/3        2019/3       2020/3       2021/3                   '2017/3            '2018/3       '2019/3       '2020/3      '2021/3


                                 経常利益 (百万円)                                                              親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円)
 1,500    単体    連結                          1,418                                   1,000   単体            連結                        957
                             1,337
            1,265                                                                                                     823
                                                                                                   770                       762
                         1,072          1,055                                         800                      722
         1,005
                                                           916                              628
 1,000
                                                                                      600                                                        521    547
                                                     741                                                                                   478
                                                                                                                                                              398
                                                                                      400
  500
                                                                   238
                                                                                      200
                                                                          119

    0                                                                                   0
           2017/3          2018/3        2019/3       2020/3       2021/3                    2017/3             2018/3        2019/3        2020/3      2021/3




                                                                                7
内外環境の変化 【外部環境の変化】
1.経済環境
 新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により落ちこんだ経済の回復には
 一定の時間を要す。


2. 塗料関連事業
 国内の塗料市場は既に成熟化しており、大きな伸長は見込めず。
 建築・汎用塗料は世界的に好調であるものの、自動車、建設機械、船舶等に
 代表される工業用塗料の需要回復は緩やか。


3. 電気・電子部品事業
 DXの浸透については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、劇的に加速。
 ビッグデータ・AIの活用については、既に多くの分野で実用化・実装化されており、
 更に多くの分野・業界で発展・進化を遂げることは間違いない。



                     8
内外環境の変化 【内部環境の変化】
1.コーポレートガバナンスの充実
 経営の透明性の向上と意思決定の迅速化を目的に、監査等委員会設置会社へ移行。
 それに伴い、新たな決裁機関として経営会議を新設。



2 .組織変更
 マーケティング機能の強化を目的として、営業推進部を新設。



3 .職場環境の変化
 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、在宅勤務を制度化。働き方の多様化と生産性
 の向上を目指す。




                    9
対処すべき課題
1.塗装現場管理システム(OLDAS)の
              実用化と収益化の実現
 当社グループが提供する塗膜形成力を具現化したシステムとして生み出した
 塗装現場管理システム(OLDAS)の実用化と収益化を実現する。


2.お客様の課題抽出力と解決力の向上
 お客様が求める提供価値は、その時の内外環境の影響によって変化し続けている。
 当社グループはその変化を掴み、お客様の顕在化した課題はもとより、潜在的な
 課題をも抽出し、解決する力をつけていかなければならない。


3.電気・電子部品事業における
        収益性の改善と新しいビジネスの創造
 自動車のCASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)がトレンドと
 して続く中で、新たなビジネスを創造していかなければならない。
                                 25
対処すべき課題
4.グローバル化への対応
 今後のグローバル経済の行方を予測し、海外拠点の設立や整備を行い、
 拠点間の連携を強化し、新しいビジネスを創造していかなければならない。



5.当社らしい働き方の創出と収益体質の強化
 継続的に事業を発展させるためには、事業構造~経営資源の配分を抜本的に
 見直し、収益体質の強化を図らねばならない。




                    26
(3)方針
中期経営方針



         中期経営方針


    取引先の課題を明らかにし、
  その課題を解決するために考動する




           28
中期重点方針

             中期重点方針
             マーケティング活動を強化する
   共通事項      我々のマーケティング活動とは、需要創造活動である。
             我々の提供価値は、取引先の課題解決にある。
             取引先のものづくり現場の課題を抽出し、その課題を解決することで、新たな需要を創造していく。



             提供価値を変革する
  塗料関連事業     塗装工程の課題解決=塗膜形成力の発揮により、課題解決手段としての塗装請負や、
             周辺工程を含めたより広範囲・高度な課題解決にチャレンジし、新しいビジネスを創造していく。



             DXのトレンドを掴む
 電気・電子部品事業   自動車のCASEの波・トレンドが今後も続くことは確実。同時に、DXの波に乗り、車載以外の
             マーケットへのモジュール、ソフトウエアビジネスの展開を図る。
             ライティングビジネスは、ニッチ市場に絞った展開を図る。




             収益体質を強化する
   経営基盤      本業の儲けを表す営業利益、営業利益率の向上は、取り組むべき喫緊の課題である。
             事業構造~経営資源の配分を抜本的に見直し、収益体質の強化を図る。




                        29
 当社グループの事業領域
                ソフトウェア




        ものづくり
         現場の
         IoT化

                        グローバル
国内                      ネットワークの   グローバル
           電気・電子        再構築
           部品事業



      塗料関連事業




                ハードウェア
                   15
持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組み

   オーウエルグループとして貢献する目標




             16
目標値

      2024年3月期目標(連結)
         売上高        685億円
         営業利益 12億円
         経常利益 14億円
         当期純利益 9億円
  2021年3月期                  2024年3月期

               17
事業セグメント利益目標値

     2024年3月期目標(連結)
  塗料関連事業                    電気・電子部品事業

    売上高                        売上高
     511億円                      174億円
    セグメント利益                    セグメント利益
      27億円                        3億円

 2021年3月期   2024年3月期        2021年3月期   2024年3月期


                       18
株主還元方針
当社グループは、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営
課題と認識し、持続的な成長と企業価値向上の為、財務体質の
強化と事業拡大のための内部留保を確保しつつ、安定的かつ
継続的な配当を実施していく。
また、株主の皆様への利益還元の機会を充実させ、株式を継続
して保有していただくことを目的として、中間配当と期末配当の
年2回を実施する。
尚、配当額については、配当性向や業績の見通し等を総合的に
考慮し、実行する。
     (円)                          1株当たり配当金・配当性向                               (%)
      25                                                                       50
             中間配当          期末配当        配当性向
     20                                                                       40

                                                     12
     15                                                                       30

                                                                       12
     10                                    20                                 20

                                  12                          12
      5               10                             10                       10
             8
                                                                       5
      0                                                                       0
           2016/3   2017/3    2018/3     2019/3    2020/3   2021/3   2022/3
                                                                      予想
                                              19
免責事項および将来見通しに関する注意事項
免責事項
  この資料は投資家の皆様の参考に資するため、オーウエル株式会社(以下、当社という)の現状をご理解いただくことを
 目的として、当社が作成したものです。
  当資料に記載された内容は、現時点において一般的に認識されている経済、社会等の情勢および当社が合理的と
 判断した一定の前提に基づいて作成されておりますが、経営環境の変化等の事由により、予告なしに変更される
 可能性があります。


将来見通しに関する注意事項
  本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statement)を含みます。
   これらは、現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述とは異なる
   結果を招き得る不確実性を含んでおります。
  それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内および
   国際的な経済状況が含まれます。
  今後、新しい情報・将来の出来事等があった場合であっても、当社は、本発表に含まれる「見通し情報」の更新、
  修正を行う義務を負うものではありません。


お問い合わせ先
  執行役員 総務部・人事部・経理部担当      大野 善崇
   TEL: 06-6473-0138




                                   35
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