2020年4月14日
株式会社テイツー2020年2月期決算説明会資料
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目次
本資料は、2020年4月15日に開催を予定していた決算説明会で使用する予定で
あった資料です。新型コロナウイルス感染症の影響により緊急事態宣言が発出された
ことを勘案して、同説明会は中止しました。
内容 ページ数
1．2020年2月期の振り返り・主な取り組み Ｐ. 3
2．2020年2月期の決算概要 Ｐ.10
3．中期経営計画の目標と取組事項 Ｐ.16
4．会社設立30周年の取り組み Ｐ.28
5．2021年2月期の業績予想 Ｐ.30
6．参考資料 Ｐ.33
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１．2020年2月期の振り返り・主な取り組み
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2020年2月期の振り返り 主な注力事項
2 新しいチャレンジ
（改革）
1 黒字体質の確保
（基盤）
②新しいチャレンジ
①黒字体質の確保
・ECへの本格的な再参入
・中古商材への注力、買取の強化
・海外市場調査
・棚あたりの収益力向上を意図した棚構成の
・トレーディングカード読取査定機「Tays（テイ
変更
ズ）」の開発・直営店への展開
・事業基盤としてのPOSシステムの刷新
・CSV・コミュニティー戦略・地方創生を軸とし
・機関設計見直しによる機関のスリム化
た情報発信と集客力改善の取り組み
・人件費を除く販売管理費の見直し継続
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2020年2月期 主要商材別全社販売状況
（単位：百万円）
売上高 構成比 前年比
2019年2月期 2020年2月期 2019年2月期 2020年2月期 2019年2月期 2020年2月期
古本 3,230 3,286 ↑ 14.5％ 15.6％ ↑ 103.4％ 101.7％ ↓
中古ゲーム 4,818 4,733 ↓ 21.6％ 22.4％ ↑ 95.7％ 98.2％ ↑
中古トレカ 1,306 1,344 ↑ 5.9％ 6.4％ ↑ 81.9％ 102.9％ ↑
中古計 10,554 10,608 ↑ 47.4％ 50.2％ ↑ 95.9％ 100.5％ ↑
新品ゲーム 7,572 6,179 ↓ 34.0％ 29.3％ ↓ 63.6％ 81.6％ ↑
新品トレカ 2,221 2,484 ↑ 10.0％ 11.8％ ↑ 111.0％ 111.8％ ↑
新品計 11,717 10,508 ↓ 52.6％ 49.8％ ↓ 72.0％ 89.7％ ↑
合計 22,272 21,116 ↓ ｰ ｰ 81.6％ 94.8％ ↓
✓ 中古分類については主要分類の古本が堅調に推移し、中古ゲームも新品ゲームの落ち込みを
最小限にとどめるコントロールができました
✓ トレカ商材は、トレカ市場の活性化を取り込んで特に新品の売り上げを伸ばすことができました
✓ 結果として意図する中古商材の売上高構成を高めることができ、中古商材と新品商材の合計
売上高は新品ゲームの落ち込みの影響により94.8％と減少したものの、同合計の売上総利益
は前年比で100.7％を確保することができました
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2020年2月期 既存店月次売上高前年比推移
✓ 上期は中古商材が堅調に推移したものの、2019年9月の消費税増税前の駆け込み需要後は中古商材
が一時的に落ち込みましたが、年末年始商戦を経て年度末に向けて回復傾向にあり前年比で100％を超
えるまでに復調してきました
140%
既存店月次売上高前年比推移
中古
130%
新品
120%
合計
110%
100%
90%
80%
70%
60%
2019年3月 2019年4月 2019年5月 2019年6月 2019年7月 2019年8月 2019年9月 2019年10月 2019年11月 2019年12月 2020年1月 2020年2月
中古 107.40% 104.80% 106.60% 106.80% 102.40% 105.30% 103.50% 95.20% 96.90% 95.70% 95.00% 102.20%
新品 96.80% 97.70% 81.00% 98.50% 101.80% 92.60% 130.70% 98.40% 125.90% 64.00% 77.50% 95.40%
合計 101.60% 101.40% 95.20% 102.80% 101.90% 98.40% 116.40% 96.70% 112.30% 74.60% 85.10% 98.90%
※本グラフは「2020年2月期2月度の月次概況についてのお知らせ」の数値を基にグラフ化したもので決算修正を反映したものではありません
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中古商材の状況
✓ 古本の他、他の分類も全体として堅調に推移しました
✓ 中古ホビーも大きく伸長し、今後の海外展開での取扱商材の一つと捉えている古着についても軌道に乗っ
てきました
■商材分類ごとの売上高前年比
2019年2月期 2020年2月期
古本 103.4％ 101.7％
中古ゲーム 95.7％ 98.2％
棚変更、1棚粗利改善による中古商材の収益力強化買取
中古CD 104.1％ 90.5％ 強化を行い商品入替を実施
中古DVD 103.9％ 102.2％
中古トレカ 81.9％ 102.9％
古着 71.9％ 99.0％
中古ホビー 88.6％ 113.8％
商品陳列レベルの向上・取扱いアイテムの見直しを実施
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ECへの本格的な再参入の状況
✓ 店舗在庫を一定の基準でEC向け商品として出荷し出品量の増大を図りました
✓ 自社の物流倉庫拠点を関東圏に増設して運用を開始しました
✓ 商品の集荷と出品のオペレーションの構築を行いました
✓ 結果としてECでの売上高は、前年比約4倍に伸長しました
1200% 1154.3%
EC売上高前年比推移
1000%
800% EC売上高前年比
609.5%
600%
440.2% 446.5% 445.5%
415.8% 397.9%
365.7%
400% 331.7% 338.9%
220.6%
200% 136.8%
0%
2019年3月 2019年4月 2019年5月 2019年6月 2019年7月 2019年8月 2019年9月 2019年10月 2019年11月 2019年12月 2020年1月 2020年2月
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モバイル商材の導入展開状況
✓ スマホ・タブレットを中心とするモバイル商材は2020年3月には
ほぼ全店への展開を完了しました
✓ 2020年2月期中に買取及び販売のオペレーション確立に努
め、一気に取り扱いを伸長させていく段階に入りました
✓ 足元では取扱高はまだ小さいですが、中期経営計画期間中
に、売上高を20億円規模まで伸長させる計画です
4,000 千円 90
店舗数
モバイル商材の導入推移
3,500 80
売上高 買取金額 導入店舗数 70
3,000
60
2,500
50
2,000
40
1,500
30
1,000
20
500 10
・取扱店舗のほぼ全店への拡大を完了
0 0
2019年9月 2019年10月 2019年11月 2019年12月 2020年1月 2020年2月 2020年3月
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2．2020年2月期の決算概要
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2020年2月期損益とその推移
（単位：百万円）
2016年2月期 2017年2月期 2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
売上高 29,165 28,322 28,130 23,004 21,449
売上総利益 7,974 7,483 6,748 6,329 6,263
販管費 7,788 7,921 6,921 6,125 6,003
営業利益 185 △437 △173 202 260
経常利益 182 △435 △171 201 270
当期純利益 △208 △1,093 △644 108 178
（単位：百万円）
売上高推移
35,000
売上高
29,165 28,322
30,000 28,130
25,000 23,004
✓ 2020年2月期の売上高は、新品商材が落ち
21,449
込む一方、中古商材が堅調に推移しました
✓ 新品商材での粗利減を中古商材の粗利増で
20,000
15,000
補う結果となりました
10,000 ✓ 経年で見ると、既存の取扱商材の売上高は
5,000 いったん下げ止まりつつあります
0
2016年2月期 2017年2月期 2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
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2020年2月期損益とその推移
（単位：百万円）
2016年2月期 2017年2月期 2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
売上高 29,165 28,322 28,130 23,004 21,449
売上総利益 7,974 7,483 6,748 6,329 6,263
販管費 7,788 7,921 6,921 6,125 6,003
営業利益 185 △437 △173 202 260
経常利益 182 △435 △171 201 270
当期純利益 △208 △1,093 △644 108 178
（単位：百万円）
8,500
売上総利益と販管費推移
7,974
✓ 新品商材での粗利減を中古商材の粗利確保
7,921
8,000 7,788
売上総利益 販管費
でカバーしました 7,500
7,483
✓ 販管費の見直しを継続して行った結果、人件 6,921
費以外の部分でさらに削減を行うことができまし
7,000 6,748
た 6,500 6,329 6,263
✓ 結果として、前年を上回る営業利益を確保す
6,125
6,003
6,000
ることができました
5,500
2016年2月期 2017年2月期 2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
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2020年2月期損益とその推移
（単位：百万円）
2016年2月期 2017年2月期 2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
売上高 29,165 28,322 28,130 23,004 21,449
売上総利益 7,974 7,483 6,748 6,329 6,263
販管費 7,788 7,921 6,921 6,125 6,003
営業利益 185 △437 △173 202 260
経常利益 182 △435 △171 201 270
当期純利益 △208 △1,093 △644 108 178
（単位：百万円）
300 当期純利益
✓ 当期純利益まで前年を上回って着地させること
100
ができました -100 2016年2月期 2017年2月期 2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
✓ 2018年2月期に膿を出し切った結果、前期当 -300
期と純利益を積み増すことができました -500
✓ 5期連続の当期純利益マイナスの影響が大き -700
く、すぐに配当という状況ではありませんが、復
配に向けて順調に回復しております -900
-1100
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2020年2月期貸借対照表
貸借対照表 2019年2月末 2020年2月末
（単位：百万円） 金額 構成比 金額 構成比 前期末増減 主な増減要因
資産合計 7,145 100.0% 6,855 100.0% △290
流動資産 5,302 74.2% 4,921 71.8% △381
（流動資産）
現預金 1,296 18.1% 1,489 21.7% 193 ・現金の増加
売掛金 229 3.2% 271 4.0% 42 ・商品の減少
商品 3,403 47.6% 2,854 41.6% △549
その他 373 5.2% 306 4.5% △67
固定資産 1,843 25.8% 1,933 28.2% 90 （固定資産）
有形固定資産 543 7.6% 541 7.9% △2 ・ソフトウェアの増加
無形固定資産 30 0.4% 129 1.9% 99 ・繰延税金資産の計上による増加
投資その他の資産 1,269 17.8% 1,262 18.4% △7
負債合計 5,082 71.1% 4,526 66.0% △556
流動負債 2,715 38.0% 2,407 35.1% △308
（流動負債）
買掛金 393 5.5% 419 6.1% 26 ・短期借入金の減少
短期借入金 936 13.1% 15 0.2% △921 ・1年内返済予定の長期借入金の増加
1年内長期借入金 694 9.7% 1,211 17.7% 517 ・賞与引当金の増加
その他 690 9.7% 762 11.1% 72
固定負債 2,366 33.1% 2,118 30.9% △248
長期借入金 1,328 18.6% 1,106 16.1% △222 （固定負債）
その他 1,037 14.5% 1,012 14.8% △25 ・長期借入金の減少
純資産合計 2,063 28.9% 2,328 34.0% 265 （株主資本）
株主資本 2,047 28.6% 2,330 34.0% 283 ・資本金の増加
・資本準備金の増加
新株予約権 14 0.2% 5 0.1% △9 ・当期純利益計上による増加
その他 1 0.0% △6 △0.1% △7
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2020年2月期キャッシュ・フロー計算書
（単位：百万円）
2018年2月期 2019年2月期 2020年2月期
営業キャッシュ・フロー △410 443 1,062
投資キャッシュ・フロー △113 23 △286
財務キャッシュ・フロー 625 △567 △584
現金及び現金同等物の増減額 102 △101 192
現金及び現金同等物 1,314 1,213 1,405
■営業キャッシュ・フロー
✓ 税引き前当期純利益、たな卸資産の減少により、前期に比べて資金が大幅に増加
■投資キャッシュ・フロー
✓ 有形固定資産の取得、無形固定資産の取得等により資金が減少
■財務キャッシュ・フロー
✓ 短期借入金の減少、長期借入金による収入、長期借入金の返済による支出により資金が
減少
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3．中期経営計画の目標と取組事項
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中期経営計画の目標
【リユース注力】
リユース商材に注力しその売上高構成比を60％以上にします
【商材多様化】
スマホ等を含めた新たな商材の構成比を15％以上にします
【ＥＣ販路拡張】
中古商材のＥＣでの販売比率を10％以上にします
【海外販路構築】
海外出店等で海外への販路を新たに構築します
【ＢtoＢビジネス構築】
トレーディングカード読取査定機「Tays(テイズ)」の外部販売を新規事業
として確立します
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中期経営計画 3つの基本方針
■成長分野への参入
2017年に赤字が続いていたEC事業はいったん撤退しましたが、2020年2月期よりEC
事業へ本格的に再参入を行いました。今後も伸びる市場と捉えており、当社のリアル店
舗にEC販路という武器を搭載するために中計期間中、経営資源を投入してまいります。
また、もう一つの有望な販路拡張先である海外については、2020年2月期中に東南
アジア複数国の調査を終え、その中から有望な国に中計期間中に進出を果たしていきま
す。
■継続的な構造改革
新品商材で集客するという成長期の事業構造を適切に転換し、時代の流れに沿って
事業構造を変革してまいります。また、前々期より取り組みを行っている経費適正化プロ
ジェクトを継続して販管費の削減を行い、安定した収益基盤を構築してまいります。
■ＣＳＶの取組み
マンガを核に据えた「関金モデル」 による地方創生等（ふるいち関金温泉まんが王国
店オープンの2019年4月から2020年1月までの施設客数は150％以上）独自性のあ
るビジネスモデルの開発を進めます。関金モデルの展開としてはまず山陰地方を開拓し、
ここにインバウンド客を送客するというオプションも付加していきます。
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中期経営計画上の取り組み ～基幹システムの刷新～
基幹システムの刷新の前半計画として、2020年2月期までに店舗POSの入替を完了さ
せ、ペイメント決済の連携対応等機能面の拡充を図りました。2021年2月期までに後
半計画を進行させ、事業継続の安定化を図るとともに、システム基盤をクラウド化すること
によって、初期の開発コストを抑え、これまで困難であった他の各種システムとの結合を容
易にして、ＥＣ拡販等事業の展開可能性を高めます。
✓ 基幹システムをクラウド化 ⇒自社運用からクラウド
サービスへ移行します
✓ 個品管理への対応 ⇒商材多様化や店舗在庫の
ECでの販売を見越してシステム設計に織り込みます
✓ 免税対応 ⇒インバウンド需要への対応オペレーション
を簡素化して店舗負荷を軽減させます
各種ペイメント決裁への
対応(自動連携)は万全
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中期経営計画上の取り組み ～取扱商材の多様化～
ＥＣへの販路拡張と同期して、既存の取扱商材にとどまらない取扱商材の多様化(直
近ではスマホ・タブレットを新規導入)に向けて舵をきります。当初の2021年2月期は、数
店舗の古本市場店舗で実験的な取り扱いからスタートし、段階的に店舗を拡大してリア
ル店舗での買取をＥＣへの販売に結びつける循環を構築します。
✓ 取扱商材の拡大 ⇒工具、時計、ブランド品、生活雑貨等これまで取り扱っ
ていなかった商材の取り扱いを開始します
✓ オペレーションの構築 ⇒これまで取り扱いの無かった商材を取り扱うにあたって
は、買取の方法、買い取った商品の管理方法、商品が滞留しないうちに売り
切る販売方法等店舗オペレーションに影響する考慮要素が多々あることか
ら、これらをどのように解決しながら取扱商材の幅を広げていくのかは、自社だ
けにとどまらず外部とも連携しながら道筋をつけてまいります
✓ 取扱商材多様化に併せて、宅配買取や出張買取の試みも開始いたします
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中期経営計画上の取り組み ～EC販路の再構築～
2020 年2 月期現在で年間売上高約3.4億円のECでの販売を、中期経営計画期間
の最終年度には10 億円まで伸長させることを計画しています。リアル店舗との一体的な
運営を行ってこの計画を実現するために組織体制を強化して臨みます。現在進めてい
るシステム基盤が刷新されれば、店舗とECが連結されEC販路を搭載した店舗の競
争力強化が実現されます。
✓ システム投資 ⇒出品・受注・配送・カスタマー
対応のコストを削減するため、システム投資を実
施し、販売チャネル拡大に向けた、システム構築
を計画しています
✓ ヤフオク、楽天等他のモールへの出品を検討 ⇒
出品のシステム化と同期して販路を拡張します
✓ 店舗からの出品 ⇒店舗在庫を店頭売りだけで
なくECモールでの販売も意図して店舗から出品
できるように仕組みを構築します
✓ 自社サイトの構築 ⇒将来的には自社サイトの
構築を検討します 店舗バックヤードの物流機能
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中期経営計画上の取り組み ～出店再開～
東京都豊島区で進められている「トキワ荘マンガミュージアム」の整備に合わせて、2020
年3月13日隣接地に「ふるいちトキワ荘通り店」をオープンさせます。会社設立30周年を
迎える2020年に予定する各種取り組みの先駆けとして、この小型店舗ではCSV活動の
一環として「地域活性化」の様々な取り組みを行うとともに、インバウンド客向けの情報発
信基地としても機能させ、既存古本市場店舗と連動する新たなサービス展開拠点として
様々な活用を意図しています。また、古本市場の小型パッケージ「ふるいち」を、高粗利
商材の組合せと低投資パッケージとして再構築し新規出店投資を再開、将来の収益化
を狙います。
✓ ふるいちトキワ荘通り店 ⇒3月13日オー
プン済！今後様々な催しの展開拠点とし
て活用します
✓ ふるいちイオンモール川口前川店 ⇒5月
29日オープン予定。小型パッケージで今
後の出店戦略の試金石と位置づけており
ます
✓ その他2店舗を2021年2月期中に出店
予定です
今後決算説明会をこの店で開催することも…
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中期経営計画上の取り組み ～インバウンド需要取り込み～
三重県伊賀市のふるいち忍者シティー店で取り組みを開始した地域特性に応じた個店
別の施策を他の地域でも展開する他、CSVを背景に地方創生活動の一環としてマンガ
日本一をキーワードにマンガを中核に据えた鳥取県の「ふるいち関金温泉まんが王国店」
（店休中）へのインバウンド客の送客を外部との提携で進めるとともに、岡山県の古本
市場等を送客先に組み入れたマンガ・アニメパッケージツアーの開発も計画しています。ま
た、このパッケージツアー開発には新規出店する「ふるいちトキワ荘通り店」を展開拠点と
することも計画中です。
✓ パッケージツアー開発 ⇒東南アジアのイン
バウンド客を古本市場等店舗へ送客する
パッケージツアーを外部連携先と開発を進め
ます
✓ 「ふるいちトキワ荘通り店」は、インバウンド客
の展開拠点（ここから古本市場等へ送
客）として活用します
✓ 関金モデルの展開 ⇒山陰地方を足掛かり
に関金温泉まんが王国店類似の店舗展開
を模索します
トキワ荘マンガミュージアム前のオノマトペ
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中期経営計画上の取り組み ～海外進出～
当社取扱のエンターテインメント商材に根強い需要がある海外に対してアプローチするた
めに、2020年2月期中に海外への進出調査を実施しました。この調査を受けて中期経
営計画期間中に計画・実行段階に移行し、ASEANの二か国に進出を図ることを計画
しています。
✓ マレーシアへの進出 ⇒（新型コロナウイルス感染症によ
る影響を勘案したうえで）国内店舗での中古取扱商材
多様化と同期する形で、中計期間中に100％出資の現
地法人を設立し、店舗を出店して進出します
✓ ベトナムへの進出 ⇒現地パートナーと提携して中古商材
の卸売から小規模に手がかりをつかみ、その後の展開を模
索していきます
✓ タイへの進出 ⇒中計期間中に現地進出調査を行い、
進出余地があれば出店等の形で進出を図ります
※海外進出については、
いずれも新型コロナウイル
ス感染症の影響が収束し
てから進出することとして
現時点では進出自体を
見合わせています ← ↗ ベトナムの「THE GARDEN
HALLOWEEN2019」へトライアル出展した時の様子
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中期経営計画上の取り組み ～Tays（テイズ）の事業化～
AI機能を搭載した自社開発のトレーディングカード読取査定機「Tays(テイズ)」を直営
店舗で活用しており、このシステムをブラッシュアップして中期経営計画期間中に同業他
社へ外部販売できる段階までシステムとしての完成度を高め、これまでの当社にないＢ
toＢという新たな収益の柱を構築すべく注力していきます。
✓ 人事異動 ⇒社内でTays（テイズ）の事業化のための部隊編成を行いま
した
✓ 直営店舗での精度向上 ⇒読取精度を高める等外販に向けてまずは内部
で問題点をつぶしていきます
✓ システムの設計 ⇒外販のためのシステム構成の在り方を検討・決定し、投
資をかけて外販準備を進めていきます
✓ 外販に向けた体制整備 ⇒外販の目途が立った段階で、当社内ではＢto
Ｂ事業の経験値に乏しいため、外部との連携も含めて体制面の整備を進め
ていきます
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中期経営計画上の取り組み ～M&Aへの取り組み～
当社の属するリユース事業の周辺領域で、ＥＣを中心に事業展開している会社やリアル
店舗でも当社の展開地域外で事業展開している会社で、当社と組むことにより相乗効
果を発揮できる会社に対して積極的に連携対話を行っていきます。また、連携の手段と
してＭ＆Ａが有効と判断すれば、友好的にＭ＆Ａを実施していきます。
✓ M&Aポリシー① ⇒ M&Aの対象会社は、当社取扱商材と親和性の高い領
域でECを主戦場に事業展開している会社
✓ M&Aポリシー② ⇒ M&Aの対象会社は、当社取扱商材と親和性の高い領
域でリアル店舗を当社展開地域外で事業展開している会社
✓ M&Aポリシー③ ⇒ M&A金額は10億円までの規模で100％株式取得が
原則
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中期経営計画での機能戦略
項目 機能戦略
・コンプライアンス遵守を意識した内部統制の強化を意図して、執行役員制度導入や報
機関設計 酬委員会の設置など機関設計に係る複数の検討課題を認識しており、報酬委員会につ
いては、2021年2月期中に検討・準備を経て設置していく予定です
・分配可能額のマイナスを解消する ことを目的に期定時株主総会で科目振替によるマイ
配当政策 ナス解消の議案を付議します
・2021年2月期には業績の状況を勘案しながら復配を検討していきます
・当社店舗の顧客をファンとして個人の安定株主になっていただくことを意図して、株主優
株主政策
待等施策をブラッシュアップしていきます
・長期借入金の圧縮を進め、投資資金については新株予約権等株式市場からの調達も
財務政策
活用して、自己資本比率を高めていきます
・人事制度は、足元の会社状況に即した改正是非の検討を行って、必要に応じた新たな
計画策定のうえ見直しを進めます
・また、2020年4月から確定拠出年金制度を導入して、社員の老後に備えた資産形成を
人事制度、給与制度
支援していきます
・現在取締役に導入している譲渡制限付株式報酬について、社員を対象にして制度設
計することを計画しています
・グローイングアカデミーを導入して、意欲的な従業員が自己研鑽できるように支援を行い
ます
人材育成
・また、当社事業の中核人材である店長を対象にした集合研修の実施や長時間労働を
是正するための意識改革を意図した取り組みなどを行っていく予定です
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4．会社設立30周年の取り組み
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会社設立30周年と関西店舗網活性化プロジェクト始動！
■「古本市場」関西網51店舗による強化キャンペーン■
【強化キャンペーンPOINT】
・当社収益源の中核となる京阪神エリアについ
て、万博開催を旗印に営業強化施策を集中的
に展開する。
①プロデビュー30周年
②岡山県出身
③特に関西で知名度が高い「辰吉丈一郎」氏を
広告塔として起用
関西万博会場
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５．2021年2月期の業績予想
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2021年2月期の業績予想
単位：百万円
2019年2月期実績 2020年2月期実績 2021年2月期予想
売上高 23,004 21,449 22,000
営業利益 202 260 200
経常利益 201 270 190
当期純利益 108 178 100
将来の収益
化につながる
各種投資を
織り込んだう
えで営業利
益を確保して
いる点が、前
期までと最も
異なる点です
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2021年2月期 新型コロナウイルス感染症影響下での期初の状況
業績予想の営業利益2億円は、前項のとおり各種投資を織り込んだ結果立てた予想で
すが、2021年2月期がスタートした3月から4月直近までの業績は好調に推移しており、
早々にこの業績予想の修正を検討する必要が出てくるような状況です。
ただし、新型コロナウイルス感染症の影響が見通せず、万一店舗閉鎖が発生する事態に
なった場合には一気に業績が悪化する恐れがあるため、修正については慎重に見極めて
いきたいと考えております。
✓ 3月度の概況は、新型コロナウイルス感染症の影響によるいわゆる巣ごもり需要の結果、既存店売上高
前年比の月次速報ベースで主要商材ごとに下表の状況です。月間の営業利益はすでに年間業績予想
の半分である1億円を大きく上回る見込みです。
✓ 4月度は12日までの既存店売上高前年比（曜日合わせ）の日次速報ベースで主要商材ごとに下表
の進捗状況で、3月度を上回るペースで推移しております。
2020年3月 2020年4月 400% 2020年3月4月既存店売上高前年比
350.20%
古本 115.8％ 128.7％ 350% 2020年3月 2020年4月
中古ゲーム 119.3％ 169.1％ 300%
中古計 108.7％ 133.4％ 250% 224.60%
新品ゲーム 179.8％ 350.2％ 200% 169.10%
179.80% 173.60%
149.00%
新品計 149.0％ 224.6％ 150% 128.70% 133.40% 128.50%
115.80% 119.30%
108.70%
売上合計 128.5％ 173.6％ 100%
古本 中古ゲーム 中古計 新品ゲーム 新品計 売上合計
※3月度は月次速報ベースの既存店売上高前年比、4月度は12日までの日次速報ベース（曜日合わせ）の既存店売上高前年比
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６．参考資料
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会社概要（2020年2月末現在）
社名 株式会社テイツー
経営理念 「満足を創る」
本社所在地 岡山県岡山市北区今村650番111
設立 1990年4月16日
代表者 代表取締役社長 藤原 克治
資本金 12億9,491万円
書籍・テレビゲーム・トレーディングカード・ホビー・スマホ・DVD・CD・衣類等の買
事業内容
取及び販売店舗運営、ECでの同商材の販売、DVD等レンタル店舗運営
古本市場（ふるほんいちば）、ふる１（ふるいち）、トレカパーク、
店舗屋号
ブック・スクウェア、ふるいち、MO-ZEAL（モ・ジール）、TSUTAYA
山陰合同銀行、商工中金、埼玉りそな銀行、三井住友銀行、
主要取引銀行
三菱UFJ銀行、高知銀行、みずほ銀行、トマト銀行、中国銀行
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店舗の状況（2020年2月末現在）
120 8
8 4
4 10 7
100 6
6 6
3 屋号別店舗数推移
6 3 2
5 2
3 4 4 古本市場直営店舗
2 2
80 古本市場業務提携店
トレカパーク
60
ブック・スクウェア
93 95 91 87 87
40
その他店舗
20
0
2016年2月期末 2017年2月期末 2018年2月期末 2019年2月期末 2020年2月期末
19年2月期 2020年2月期
増減数
期末 出店 退店 期末
古本市場 直営店 86（1） 1 2 85（1） △1
古本市場 業務提携・ＦＣ店 2 － － 2 －
ふるいち 1 1 － 2 1
トレカパーク直営店 4 － － 4 －
ブック･スクウェア 2（1） － － 2（1） －
3Bee 1（1） － 1（1） 0 △1
モ・ジール 1（1） － － 1（1） －
TSUTAYA（単独店） 3 － １ 2 △1
ファミリーマート 1 － 1 0 △1
※カッコ内は
合計 101（4） 2 5（1） 98（3） △3 TSUTAYA
併設店です
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