7610 J-テイツー 2020-02-25 16:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                           2020 年 2 月 25 日
各 位
                       会 社 名     株 式 会 社 テ イ ツ ー
                       代 表 者 名   代 表 取 締 役 社 長 藤原 克治
                                 (JASDAQコード:7610)
                       問い合せ先     取 締 役 管 理 部 長 青野 友弘
                       電 話 番 号   048-933-3070


                中期経営計画策定に関するお知らせ


 当社は 2020 年 2 月 25 日、会社法第 370 条及び当社定款第 22 条に基づく取締役会の決議
にかわる書面決議により、2021 年 2 月期から 2023 年 2 月期までを対象とする 3 年間の中期
経営計画を策定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。


                          記


1.中期経営計画策定の背景
  2017 年 10 月 13 日に公表した「平成 30 年2月期業績予想(個別)の公表及び中期経営計
 画の策定に関するお知らせ」の中期経営計画について、当社事業を取り巻く市場環境の変
 動が加速していることから、会社設立 30 周年を迎える 2020 年に抜本的な計画刷新をす
 ることとしました。


2.中期経営計画の目指す先
  中期経営計画の最終年度の目標(あるべき姿)として、次の点を掲げます。
  ・【リユース注力】リユース商材に注力しその売上高構成比を 60%以上にする
  ・
  【商材多様化】スマホ等を含めた新たな商材の構成比を 15%以上にする
  ・
  【EC販路拡張】中古商材のECでの販売比率を 10%以上にする
  ・【海外販路構築】海外出店等で海外への販路を新たに構築する
  ・【BtoBビジネス構築】トレーディングカード読取査定機「Tays(テイズ)」の外部販
   売を新規事業として確立する


3.中期経営計画の基本方針
  中期経営計画の最終年度の目標に向けて、次の基本方針にしたがって計画を策定しま
 した。
  ・成長分野への参入: ECへの本格的な再参入や海外進出等を視野に入れます


                          1
     ・継続的な構造改革:経営体質を強化することで、安定した収益基盤を構築します
     ・CSV1への取組み:マンガを核に据えた「関金モデル」による地方創生等独自性のある
      ビジネスモデルを開発します


4.中期経営計画を達成するため事業上の取り組み
    (1) 基幹システムの刷新
      基幹システムの刷新の前半計画として、2020 年 2 月期までに店舗 POS の入替を完了
     させ、ペイメント決済の連携対応等機能面の拡充を図りました。2021 年 2 月期までに
     後半計画を進行させ、事業継続の安定化を図るとともに、システム基盤をクラウド化す
     ることによって、初期の開発コストを抑え、これまで困難であった他の各種システムと
     の結合を容易にして、EC拡販等事業の展開可能性を高めます。
    (2) EC販路の再構築
      2020 年 2 月期現在で年間売上高約 3.0 億円のECでの販売を、中期経営計画期間の
     最終年度には 10 億円まで伸長させることを計画しています。リアル店舗との一体的な
     運営を行ってこの計画を実現するために組織体制を強化して臨みます。現在進めてい
     るシステム基盤が刷新されれば、店舗とECが連結されEC販路を搭載した店舗の競
     争力強化が実現されます。
    (3) 取扱商材の多様化
      ECへの販路拡張と同期して、既存の取扱商材にとどまらない取扱商材の多様化(直
     近ではスマホ・タブレットを新規導入)に向けて舵をきります。当初の 2021 年 2 月期
     は、数店舗の古本市場店舗で実験的な取り扱いからスタートし、段階的に店舗を拡大し
     てリアル店舗での買取をECへの販売に結びつける循環を構築します。
    (4) 新規出店の再開
      東京都豊島区で進められている「トキワ荘マンガミュージアム2」の整備(2020 年 3 月
     オープン予定)に合わせて、2020 年 3 月 13 日隣接地に「ふるいちトキワ荘通り店」を
     オープンさせます。会社設立 30 周年を迎える 2020 年に予定する各種取り組みの先駆
     けとして、この小型店舗では CSV 活動の一環として「地域活性化」の様々な取り組みを
     行うとともに、インバウンド客向けの情報発信基地としても機能させ、既存古本市場店
     舗と連動する新たなサービス展開拠点として様々な活用を意図しています。
      また、古本市場の小型パッケージ「ふるいち」を、高粗利商材の組合せと低投資パッ
     ケージとして再構築し新規出店投資を再開、将来の収益化を狙います。
    (5) インバウンド需要の取り込み

1 CSV:Creating Shared Value「共通価値の創造」
                                   、社会の課題に取り組みながら経済的な
価値を創造すること
2 トキワ荘マンガミュージアム https://www.tokiwasomm.jp/:東京都豊島区で進められて

いる昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に暮らしていたアパートであるトキワ荘を再
現する施設

                           2
   三重県伊賀市のふるいち忍者シティー店で取り組みを開始した地域特性に応じた個
  店別の施策を他の地域でも展開する他、 を背景に地方創生活動の一環としてマンガ
                    CSV
  日本一をキーワードにマンガを中核に据えた鳥取県の「ふるいち関金温泉まんが王国
  店」へのインバウンド客の送客を外部との提携で進めるとともに、岡山県の古本市場等
  を送客先に組み入れたマンガ・アニメパッケージツアーの開発も計画しています。また、
  このパッケージツアー開発には新規出店する「ふるいちトキワ荘通り店」を展開拠点と
  することも計画中です。
 (6) 海外販路の開拓
   当社取扱のエンターテインメント商材に根強い需要がある海外に対してアプローチ
  するために、2020 年 2 月期中に海外への進出調査を実施しました。この調査を受けて
  中期経営計画期間中に計画・実行段階に移行し、ASEANの二か国に進出を図ること
  を計画しています。
 (7) トレーディングカード読取査定機「Tays(テイズ)」の事業化
   AI 機能を搭載した自社開発のトレーディングカード読取査定機「Tays(テイズ)」を
  直営店舗で活用しており、このシステムをブラッシュアップして中期経営計画期間中
  に同業他社へ外部販売できる段階までシステムとしての完成度を高め、これまでの当
  社にないBtoBという新たな収益の柱を構築すべく注力していきます。
 (8) M&Aへの取り組み
   当社の属するリユース事業の周辺領域で、ECを中心に事業展開している会社やリ
  アル店舗でも当社の展開地域外で事業展開している会社で、当社と組むことにより相
  乗効果を発揮できる会社に対して積極的に連携対話を行っていきます。また、連携の手
  段としてM&Aが有効と判断すれば、友好的にM&Aを実施していきます。


5.中期経営計画を達成するための機能戦略
 (1) 機関設計
   2019 年 5 月に監査等委員会設置会社への移行により大きく機関の在り方を見直して
  きましたが、コンプライアンス遵守を意識した内部統制の強化を意図して、新たな中期
  経営計画期間中も執行役員制度導入や報酬委員会の設置など機関設計に係る検討課題
  を複数認識しており、適宜それらを具体化して機関設計に織り込んでいきます。
   報酬委員会については、2021 年 2 月期中に検討・準備を経て設置していく予定です。
 (2) 配当政策
   近い将来に復配を可能とするため分配可能額のマイナスを解消することを目的に、
  次の第 30 期定時株主総会で科目振替によるマイナス解消の議案を付議する予定です。
  業績を成長軌道に乗せ早期の復配を目指します。
 (3) 株主政策
   個人株主を重視し、当社店舗の顧客をファンとして個人の安定株主になっていただ


                       3
     くことを意図して、株主優待等施策をブラッシュアップしていきます。
 (4) 財務政策
      リユース商材の構成比が高まる資金需要の変化に対応して長期借入金の圧縮を進め、
     投資資金については現在発行している第 10 回新株予約権等株式市場からの資金調達も
     活用することとして、自己資本比率を高めていきます。
 (5) 人事制度、給与制度
      足元の会社状況に即した改正是非の検討を行って、必要に応じた新たな計画策定の
     うえ見直しを進めます。また、2020 年 4 月から確定拠出年金制度を導入して、社員の
     老後に備えた資産形成を支援していきます。
      加えて、現在取締役に導入している譲渡制限付株式報酬について、社員を対象にして
     制度設計することを計画しています。
 (6) 人材育成
      2021 年 2 月期中、早期に店舗小売向けに講義内容を特化したホスピタリティ&グロ
     ーイング・ジャパン社のグローイングアカデミーを導入して、意欲的な従業員が自己研
     鑽できるように支援を行います。
      また、当社事業の中核人材である店長を対象にした集合研修の実施や長時間労働を
     是正するための意識改革を意図した取り組みなどを行っていく予定です。


6.指標となる数値目標
     上記の取り組みを踏まえた本中期経営計画における数値目標である 2021 年 2 月期以降
 の営業利益は、次のとおり計画しております。
表1   中期経営計画の目標数値                                                        (単位 百万円)
                                                                           :
            2019 年 2 月期   2020 年 2 月期       2021 年 2 月期   2022 年 2 月期   2023 年 2 月期
               (実績)        (業績予想)              (目標)          (目標)          (目標)
営業利益                202           120               200           300          500
※上記の目標値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に与える
 不確実な要因に係る本資料発表日における仮定を前提としております。実際の実績等は、
 業況の変化等により上記予測と異なる場合があります。


                                                                         以   上




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