7610 J-テイツー 2019-10-15 16:30:00
中期経営計画策定の基本方針及びその骨子に関するお知らせ [pdf]

                                                2019 年 10 月 15 日
各 位
                           会 社 名      株 式 会 社 テ イ ツ ー
                           代 表 者 名    代 表 取 締 役 社 長 藤原 克治
                                      (JASDAQコード:7610)
                           問い合せ先      取 締 役 管 理 部 長 青野 友弘
                           電 話 番 号    048-933-3070


             中期経営計画策定の基本方針及びその骨子に関するお知らせ


 当社は本日開催の取締役会において、2021 年 2 月期から 2023 年 2 月期までを対象とする
3 年間の中期経営計画の策定について、策定にあたっての基本方針とその骨子を決定しまし
たので、下記のとおりお知らせいたします。


                              記


1.中期経営計画策定の概要
     2017 年 10 月 13 日に公表した「平成 30 年2月期業績予想(個別)の公表及び中期経営計
 画の策定に関するお知らせ」の中期経営計画(以下、
                        「現中計」)について、当社事業を取
 り巻く市場環境の変動が加速していることから、計画自体の変更が急務であるとの認識
 に立ち、新たな市場環境の変動に耐えうる体制を再構築するため、抜本的に計画自体を刷
 新することとしました。
     今回中期経営計画の策定にあたって基本方針とその骨子を決定し、今後社内議論を経
 て 2020 年 1 月中旬をめどに最終的な中期経営計画として公表すべく準備を進めていきま
 す。


2.2018 年 2 月期以降現在までの振り返り
     現中計期間中、 期連続の最終赤字決算の状況から黒字体質への転換時期は主として次
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 のような取り組みを行ってきました。
 ➢    既存事業での中古商材への注力(2017 年 5 月の全社会議で打ち出した買取強化の方
      針)
 ➢    赤字事業からの撤退(2017 年 5 月の自社 EC サイト閉鎖、2017 年 9 月 TSUTAYA 買取撤
      退、2018 年 4 月ファミマ買取撤退)
 ➢    組織構造の抜本的な見直し(2017 年 5 月の組織変更での三部門への集約等組織のス
      リム化)


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 ➢    人員配置の見直し (2017 年 5 月の本部から店舗への人的資源の再配置)
 ➢    固定費削減を意図した本部機能の分散移転(2017 年 7 月に本社、関西支社、関東支社
      の三拠点体制に)
 ➢    不採算の店舗の閉鎖(2017 年 9 月以降のトレカパーク店舗等の大量閉鎖)
 ➢    各種新規の取り組み(2018 年 1 月地元サブカルチャー団体イベントへの参画以降の
      各種取り組み)


3.中期経営計画策定の基本方針
     次の点を計画に織り込んで計画構築を行いました。
     ・成長分野への参入: EC への本格的な再参入や海外進出等を視野に入れます
     ・継続的な構造改革:経営体質を強化することで、安定した収益基盤を構築します
     ・CSV への取組み:マンガを核に据えた「関金モデル」による地方創生等独自性のある
      ビジネスモデルを開発します
      ※CSV:Creating Shared Value「共通価値の創造」
                                        、社会の課題に取り組みながら経
       済的な価値を創造すること


4.中期経営計画の骨子
     次の点を中期経営計画へ織り込む要点として検討しております。
 ・
 【ふるいち事業戦略】新戦略:地域一番店としての新たなエリアドミナント戦略を構築
     していきます
 ・
 【ふるいち事業戦略】コンセプトの設定:当社の実店舗の存在価値は、これまでのモノ
     が売り買いされる場に加えて、ヒトとヒトが交流する場にあるととらえ、顧客に店舗に
     長時間滞在してもらうことにより、その時間中にこれまでの既存商材に限らない様々
     な商品・サービスを提供していきます
 ・
 【ふるいち事業戦略】店舗数の維持:不採算店舗の閉鎖はひと段落したため、店舗数の
     減少は最小限にとどめ、卸売りなど商品販売機会を含めた店舗網の拡大を目指して新
     たな出店の可能性を探っていきます
 ・
 【成長戦略】EC への注力:販路拡張を意図して、EC での拡販に耐えうる体制構築を行
     い、早期にリサイクル商材の 10%を目標に EC での売り上げを伸長させていきます。
     まずは外部のインフラ(アマゾン等サイト)を活用することに主眼を置き、自社サイト構
     築は今後の検討課題とします
 ・
 【成長戦略】新規商材の導入:一例としてスマホ・タブレット商材の取り扱いを早期に
     全店に展開拡大し、新中計期間中最終的に 20 億円規模の売上高を目標に臨みます
 ・
 【成長戦略】海外展開:当社取り扱いのエンタメ商材を、東南アジアを中心に海外へ販
     路拡張できないか事業上の重点課題ととらえて調査を行っています。新中計期間中に
     計画・実行の段階へ進行させます


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・
【成長戦略】インバウンド需要の取り込み:三重県伊賀市のふるいち忍者シティー店で
 取り組みを開始した地域特性に応じた個店別の施策を他の地域でも展開していきます
・
【成長戦略】システム基盤の整備:抜本的なシステム改革投資を実施し、基幹システム
 及び店舗 POS を刷新していくとともに、EC 拡販に対応した基盤整備を行っていきま
 す。より具体的には、全面的にシステムをクラウド化することにより初期の開発コスト
 を抑えると同時にランニングコストの低減を図り、各種システムとの結合を容易にし
   EC
 て、 拡販を積極的に展開できるよう先々の事業展開に柔軟性を持たせる設計として
 います。
・
【新規事業】オリジナルトレーディングカード:当社の既存事業である小売物販とは異
 なり、地域における防災活動の取組を通じて自社で企画して製作した製品を拡販する
 という点で新たな事業ととらえており、他社にはまねのできないオリジナル性とリア
 ル店舗活性化のツールとしても、今後大きく育てていきたいと考えています
・
【新規事業】まんが王国店の展開:CSV を背景に地方創生活動の一環として、マンガ日
 本一をキーワードに宿泊施設内に「ふるいち関金温泉まんが王国店」を立ち上げた実績
 を基に、他地域においてもマンガを切り口にした新たな取組が進行中であり、引き続き
 地域振興での資産の有効活用、情報発信による事業活性化に取り組んで行くとともに、
 既存事業の海外展開計画と連携することで海外顧客の取り込みにも繋げていけるよう
 将来展望を描いています
【M&A 戦略】M&A ポリシー:計画期間中に M&A ポリシーを明らかにし、既存事業
・
 の周辺領域において投資を実行する計画です
【財務戦略】配当政策:最終的には配当性向 25%を目途に安定的に配当ができる利益体
・
 質の再構築を目指すとともに、会社設立 30 年を迎える 2020 年には復配が可能となる
 ように、分配可能額のマイナスを解消するべく次の第 30 期定時株主総会で科目振替に
 よるマイナス解消の議案を付議する計画です
【財務戦略】エクイティファイナンス:第 10 回新株予約権と同様に株式市場からの資
・
 金調達を積極的に推し進め有利子負債の圧縮を実現し、投資資金を確保するとともに
 自己資本比率を高めていきます。このために新中計期間中新たなファイナンスを実行
 します
・
【株主戦略】顧客へのアプローチ:当社実店舗の顧客をファンとして株主になっていた
 だくことを目標に各種施策を展開していきます。株主優待についても、その点を重視し
 て内容をブラッシュアップしていきます
・
【人事戦略】人事制度の見直し等:数年前の業績不振により実行直前で中止した人事制
 度の改正について、新たな計画策定を行って見直しを進めるとともに、人材育成投資を
 強化し、確定拠出年金制度(DC)の導入や持株会への施策展開など福利厚生も充実しま
 す
・
【経費削減】全コストの見直し:人件費に次ぐ大きな固定費である店舗賃料をはじめと


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 して、全費目についてコスト削減活動を継続して実施していきます。費用と効果を検討
 して内製化するあるいは外注に切り替える等の業務改革にも着手しております
・
【機関設計】設計の補完事項:2019 年 5 月に監査等委員会設置会社への移行により大き
 く機関の在り方を見直してきましたが、コンプライアンス遵守を意識した内部統制の
 強化を意図して、新たな中期経営計画(以下「新中計))期間中も執行役員制度導入や報
 酬委員会の設置など機関設計に係る検討課題を複数認識しており、適宜それらを具体
 化して機関設計に織り込んでいきます


                                       以 上




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