7607 進和 2020-10-12 16:00:00
「第3次中期経営計画」策定に関するお知らせ [pdf]
2020 年 10 月 12 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 進 和
代表者名 代表取締役社長 根 本 哲 夫
(コード番号 7607 東証第一部・名証第一部)
専 務 取 締 役
問合せ先 吉 田 礎 久
管 理 本 部 長
TEL(052)796-2533
「第3次中期経営計画」策定に関するお知らせ
当社は、2020 年9月から 2023 年8月までの3年間を計画期間とする「第3次中期経営計画」を策定いた
しましたので、概要を下記のとおりお知らせいたします。
記
1.前中期経営計画の総括
前中期経営計画(2018 年8月期~2020 年8月期)では、「強い現場力を武器に顧客価値創造型企業
として『持続的成長』と『たゆまぬ変革』を両輪に、未来に続く会社を目指す。」を経営ビジョンに掲
げ、各種重点施策に取り組んでまいりました。
当社グループの主要ユーザーである自動車業界では、国内外において設備投資や研究開発投資が高
水準で実施され、当社を取り巻く環境は概ね良好に推移し、当初掲げた最終年度(2020 年8月期)の
目標を 1 年前倒しで達成することができました。
このような状況のもと、更なる成長を目指して目標を上方修正しましたが、最終年度の途中で発生
した新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、修正目標は海外売上高と ROE を除いて未達の結果
となりました。
しかしながら、前中期経営計画では、売上高・利益目標において過去最高の実績を残すことができ、
中長期的な成長に結びつけることができました。
○ 第2次中期経営計画業績目標(連結)達成状況
18 年8月期 19 年8月期 最終年度(2020 年8月期)
達成すべき目標
実績 実績 当初目標 修正目標 実績 達成率
売上高 565 億円 624 億円 600 億円 700 億円 681 億円 97.3%
営業利益 43 億円 46 億円 45 億円 50 億円 48 億円 96.6%
親会社株主に帰属する
当期純利益
31 億円 32 億円 30 億円 34 億円 33 億円 97.2%
海外売上高 142 億円 163 億円 180 億円 200 億円 242 億円 121.2%
ROE 14.0% 12.7% 10%以上 10%以上 11.7% -
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2.新中期経営計画の概要
本中期経営計画においても、当社の強みである「現場力」を生かして、お客様に高い付加価値を提供
し持続的な成長を目指すとともに、経営ビジョンの実現に向けた変革を推進してまいります。
なお、本計画策定にあたっては、新型コロナウイルス感染症による影響が 2021 年8月期(本計画の
初年度)までは継続し、その後徐々に収束する前提により、経営目標の数値を算出しております。
新中期経営計画の概要は次のとおりであります。
(1) スローガン
Shinwa moving forward 2023
-持続的な成長とたゆまぬ変革-
(2) 計画期間
2020 年9月~2023 年8月(3年間)
(3) 経営ビジョン
当社は間もなく創立 70 周年を迎えます。この 70 周年という節目に改めて原点である“三拓の
精神”に立ち返り、デジタル技術(AI、IoT)がもたらす変革の時代の中で、新たな価値創造に
挑戦し、お客様から期待される企業を目指します。
* 三拓の精神・・・新商品の開拓、新規需要家の開拓、新規需要の開拓
(4) 基本方針
① 接合技術、デジタル技術(AI、IoT)を中心とした先進技術の取り込みによる新領域の開拓
② 次世代車の CASE 領域における最適ソリューションの提供
③ グローバル営業力の強化による海外事業展開の加速
④ 環境の変化に対応した経営基盤の整備と人材育成
(5) 重点戦略
上記、経営ビジョンの実現に向けて、基本方針に沿った以下の項目を重点戦略として取り組んで
まいります。
【国内営業部門】
① 変化に対応できる営業スタイルの構築
・戦略営業推進室の設置による情報収集力の向上と全社横断的な営業推進
・先進技術を結集した Lab の活用によるソリューション力の強化
・技術スタッフの育成と組織力強化による生産設備のフルターン受注
② 次世代自動車マーケットへの取組み
・CASE 領域における自動車部品サプライヤーへの営業強化
・EV・HV 車主要部品(電池・モーター・インバーター)を軸とした営業展開
・次世代自動車の軽量化、高強度化における工法および生産設備の提供
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③ 商品軸での営業戦略
・生産ネットワークシステム、IoT システム、デジタルツールの提供
・AGV を活用した物流管理システムの構築
・知能ロボットを使用した Sler 業務の強化
・特殊レーザ溶接装置の活用による新接合分野の開拓
【海外営業部門】
① 海外拠点の販売インフラの拡充とメンテナンス事業の強化
・北米、メキシコ、ヨーロッパの販売網拡充に向けた新拠点の設立
・進和インテック(タイ)におけるメンテナンス事業の強化(プラントメンテナンス製品の拡充)
② 海外現地法人のシナジー効果の最大化
・各海外現地法人のコア・コンピタンスの強化と相互活用
・海外現地法人の人材育成の取り組み強化
・現地拠点間の人材・技術交流を通した取引、連携の強化
③ 海外販売先の開拓とサプライチェーンの拡充
・半導体・エレクトロニクス分野への参画
・現地化の積極推進と海外協力メーカーとの関係強化
・接合、計測および工場ネットワーク分野において業界リーダーの商権獲得とコラボビジネスの
拡充
【製造部門】
① 技術の開発、製品力強化
<レーザ分野>
・各種レーザによる工法開発、システム開発、適用開発
・レーザクラッディングシステムでの応用範囲の拡大
・銅・アルミ接合、異種材料接合の技術開発
<システム・ネットワーク分野>
・製造機器の更新ニーズ発掘と処理能力の向上
・IoT・物流システムを駆使した DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現
・計測技術強化により顧客の品質向上に貢献
<精密塗布分野>
・ドット径 100 ㎛を実現する超微小塗布技術の開発
・通信モバイル/自動車向け半導体エレクトロニクスデバイス、センサー類の大きな市場に拡販
② 社内環境の整備
・ラボルーム(Lab Beyond)の活用とさらなる充実
・製造部門間のシナジーの創出
・安全管理、品質管理、コスト管理の徹底
・自社生産設備のモニタリングによる「工場の見える化」向上
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【管理部門】
① 基幹システムの再構築
・事務処理の大幅合理化と効率化
・営業情報の利活用ができるシステム構築
・新しいビジネス形態に対応できる拡張性のあるシステム構築
② コンプライアンスの徹底とガバナンスの実効性強化
・安全衛生管理体制の維持向上と労働安全衛生法等の法令順守に向けた企業文化醸成
・海外現地法人のモニタリング・巡回指導によるグループ会社管理強化
・コーポレートガバナンス体制の充実と継続的な取り組み強化
③ 企業価値向上と持続的成長にむけた企業体質の改善
・人材開発/育成に向けた社内教育制度の充実
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「働き方改革」を踏まえ、多様化する環境に即した就労制度、人事制度の整備
・社会貢献活動の推進による地域社会との共生
(6) 連結業績目標(2023 年 8 月期)
第3次中期経営計画
2020 年8月期 2021 年8月期 2023 年8月期 増加率
達成すべき目標
実績 ① 予算 目標 ② ②/①
売上高 681 億円 600 億円 ・・・ 730 億円 107.2%
・・・
営業利益 48 億円 34 億円 50 億円 103.5%
親会社株主に帰属する
33 億円 24 億円 ・・・ 35 億円 105.9%
当期純利益
海外売上高 242 億円 180 億円 ・・・ 250 億円 103.1%
ROE 11.7% 8.0% ・・・ 10%以上 -
3. 配当政策
当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付け、業績の進展を勘案しなが
ら、継続的かつ安定的な利益還元に努めることを基本方針としています。
具体的には、配当性向 30%を目途に、持続的な業績向上を通じた利益配分の増加に努めてまいりま
す。
以上
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