7399 J-ナンシン 2021-05-13 16:00:00
2021年3月期 決算短信 〔日本基準〕 (連結) [pdf]

○ 添付資料の目次
1. 経営成績・財政状態に関する分析…………………………………………………… 2
  (1) 経営成績に関する分析…………………………………………………………… 2
  (2) 財政状態に関する分析…………………………………………………………… 2
  (3) 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当…………………………… 4
  (4) 事業等のリスク…………………………………………………………………… 5
2. 企業集団の状況………………………………………………………………………… 6
3. 経営方針………………………………………………………………………………… 7
  (1) 会社の経営の基本方針…………………………………………………………… 7
  (2) 目標とする経営指標……………………………………………………………… 7
  (3) 中期的な会社の経営戦略と対処すべき課題…………………………………… 7
4. 会計基準の選択に関する基本的な考え方…………………………………………… 8
5. 連結財務諸表…………………………………………………………………………… 9
  (1) 連結貸借対照表…………………………………………………………………… 9
  (2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書……………………………………… 11
   連結損益計算書…………………………………………………………………… 11
   連結包括利益計算書……………………………………………………………… 12
  (3) 連結株主資本等変動計算書……………………………………………………… 13
  (4) 連結キャッシュ・フロー計算書………………………………………………… 15
  (5) 連結財務諸表に関する注記事項………………………………………………… 17
    (継続企業の前提に関する注記)………………………………………………… 17
    (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)………………………… 17
    (セグメント情報等)……………………………………………………………… 20
    (1 株当たり情報).………………………………………………………………… 25
    (重要な後発事象)………………………………………………………………… 26
6. その他…………………………………………………………………………………… 26




                      1
1.経営成績・財政状態に関する分析
(1)経営成績に関する分析
 ①当期の経営成績
 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の世界的な流行の影
響を受け、経済活動の停滞や個人消費の低迷が続く等厳しい状況となりました。また景気の
先行きにつきましては、各種政策効果や海外経済の改善により持ち直していくことが期待さ
れるものの、感染再拡大による国内外経済の下振れリスクや金融資本市場の変動等の影響を
注視する必要があり、不透明な状況が続いております。
 当社グループが属する物流機械の業界におきましては、一時的に新型コロナウィルス感染
に係る需要の拡大が見られたものの、需要構造の変化による業種業態の垣根を越えた販売競
争の激化や物流コストの上昇等により、依然として厳しい経営環境が続いております。
 こうした状況の下、当社グループでは、医療関連備品の安定供給を担う社会的なインフラ
としての役割を強く認識して製造販売を継続致しました。医療関係の特注が急増していく中、
製造ラインの増設等の施策で全社一丸となって乗り越えました。
 販売概況といたしましては、従来製品の改良や新しいニーズに対応する新製品の開発なら
びに注力販売品目の絞り込みを行い、産業用キャスターを始めとする従来の主力製品を伸ば
しつつ、医療用キャスターや牽引キャスターなどの高付加価値商品の販売に注力し、ブラン
ド力の強化を図ると同時に、売上総利益の向上を実現してまいりました。
 その結果、当連結会計年度の売上高は 8,751,216 千円(前年同期比 3.5%減)
                                           、営業利益
は高付加価値商品の販売への注力に加え、円高ドル安の影響もあり、さらに販売費及び一般
管理費の削減により 673,478 千円(前年同期比 51.8%増)
                                 、経常利益は 771,224 千円(前年
同期比 35.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は英国子会社に係る新たな事業整理費
用の発生に対処するための特別損失により 392,407 千円(前年同期比 4.8%減)となりまし
た。


 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
 ○日本
  売上高は、8,181,974 千円(前年同期比 2.3%減)、セグメント利益(営業利益)は、
 349,773 千円(前年同期比 23.6%増)となりました。
 ○マレーシア
  売上高は、2,284,714 千円(前年同期比 11.3%減)、セグメント利益(営業利益)は、
 106,281 千円(前年同期比 201.5%増)となりました。
 ○中国
  売上高は、2,012,026 千円(前年同期比 13.0%増)、セグメント利益(営業利益)は、
 268,448 千円(前年同期比 87.1%増)となりました。


 ②次期の見通し
  新型コロナウィルス感染症のワクチン接種への期待が世界中で広まっているものの、感




                         2
 染症拡大の脅威は依然として続いており、景気回復の足取りは弱く、今後も不透明な経営
 環境が続くと予想されます。また、当社が属する業界におきましても、特に海外子会社人
 件費ならびに鋼材やその他製造に係る部品のコストの上昇、産業構造の変化等により経営
 環境は大きく変化するものと予想されます。
  このような経営環境のもと当社グループは、
                     「5G」
                        「DX」の普及に伴う半導体関連業
 界への営業展開に加え、当社製品の独自の機能・性能(スペシャルブレーキやキャスター
 の操作性)の更なる進化を目指しております。なお、マレーシア子会社の生産力を強化し、
 中国子会社の地産地消を推進します。




(2)財政状態に関する分析
 ①資産、負債及び純資産の状況
(資産)
 流動資産は、前連結会計年度末に比べて 27.4%増加し、11,027,321 千円となりました。こ
れは主に、現金及び預金が 2,351,731 千円増加したことによります。
 固定資産は、前連結会計年度末に比べて 3.0%減少し、4,986,507 千円となりました。これ
は主に、有形固定資産にある建物及び構築物 105,078 千円減少したことによります。
 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて 16.0%増加し、16,013,829 千円となりま
した。
 (負債)
 流動負債は、前連結会計年度末に比べて 78.9%増加し、3,851,320 千円となりました。こ
れは主に、短期借入金が 1,500,000 千円増加したことによります。
 固定負債は、前連結会計年度末に比べて 0.3%減少し、1,181,246 千円となりました。これ
は主に、リース債務が 68,227 千円減少したことによります。
 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて 50.8%増加し、5,032,566 千円となり
ました。
(純資産)
 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて 4.9%増加し、10,981,262 千円となりました。
これは主に、利益剰余金 324,747 千円増加したことによります。
 この結果、自己資本比率は 68.6%となりました。


②キャッシュ・フローの状況
 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ 2,213,278 千
円増加し、4,811,395 千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動による資金の増加は、924,340 千円(前年同期は 385,377 千円の増加)となりま
 した。これは主に、税金等調整前当期純利益 604,744 千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動による資金の減少は、116,962 千円(前年同期は 40,506 千円の増加)となりま




                           3
 した。これは主に、定期預金の預入による支出(純額)85,182 千円によるものであります。
 (財務活動によるキャッシュ・フロー)
  財務活動による資金の増加は 1,349,013 千円(前年同期は 633,311 千円の減少)となりま
 した。これは主に、短期借入金による収入 1,500,000 千円によるものであります。


  なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は、下記のとおりであります。
                2017 年   2018 年   2019 年   2020 年   2021 年
                 3 月期    3 月期      3 月期    3 月期     3 月期
自己資本比率(%)        74.0    74.8      75.1    75.8     68.6


時価ベースの           30.6    32.6      28.4    23.0     25.4
自己資本比率(%)

キャッシュ・フロー対       44.9     −        57.6    253.0    260.7
有利子負債比率(%)

インタレスト・         700.6     −       912.0    239.5    219.2
カバレッジ・ レシオ(倍)

 (注)自己資本比率 : 自己資本 / 総資産
     時価ベースの自己資本比率 : 株式時価総額 / 総資産
     キャッシュ・フロー対有利子負債比率 : 有利子負債 / 営業キャッシュ・フロー
     インタレスト・カバレッジ・レシオ : 営業キャッシュ・フロー / 利払い
    * 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
    * 株式時価総額は、期末株価終値 × 期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出して
     おります。
   * 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシ
     ュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債の
     うち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いについては、
     連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。


(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
  当社は、株主に対する利益の還元を経営上の重要な施策の一つと位置づけております。す
 なわち、財務体質および経営基盤強化のため内部留保の充実に努めると共に、業績の推移
 及び将来のための内部留保等を勘案しつつ、安定的に配当することを基本方針としており
 ます。
  上記方針に基づき、2021 年3月期の連結業績実績、財務状況ならびに今後の事業への投資
 などを総合的に勘案し、当期の期末配当金は1株あたり 10 円とし、年間配当金は 10 円を予
 定しています。また、次期の配当についても、厳しくかつ不透明な経営環境が続くものと思
 われますが、引き続き普通配当 10 円を維持できるよう努力してまいる所存であります。
  なお、内部留保資金の使途につきましては、既存事業の基盤拡充・強化、人材育成、戦略




                           4
的投資等に充当する方針であります。


(4)事業等のリスク
 事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能
性のある事項には、以下のようなものがあります。
 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断
したものであります。
① 英国子会社 NSG   GLOBAL LTD.に関する事業整理損失
 同社は、英国キャスター事業からの撤退・整理の一環として 2001 年 11 月工場賃貸借契約
の承継管理を目的として設立された NSG EUROPE LTD.から、2012 年 2 月当該整理事業を
承継した新会社であります。
 当社グループは、2012 年 3 月期決算において、以後発生する必要経費について、事業整理
損失引当金として引当いたしました。また、2020 年 12 月の工場賃貸借契約が期限を迎えた
ことにより、貸主側から原状回復費用の見積もりが提示され、検討の結果、当該引当金に関
して再度見直しを行いました。
 しかしながら、今後関係者との協議如何では、事業整理損失が変更される可能性がありま
す。


②海外企業からの製品・原材料輸入等に関する為替変動リスク
 当社グループの事業モデルは、海外生産による製品輸入や海外企業からの製品・原材料
輸入等を基本としており、円安進行により売上原価率が上昇する可能性があります。
 当社グループは、適切に為替予約を取組む等により、為替変動リスクを回避しグループ
全体利益の最大化を図っております。


③地政学的リスク
 当社グループが販売する商品の大半はマレーシア、中国からの輸入によるものです。こ
のため、各国の政治情勢・経済環境・自然災害等の影響を受ける可能性があります。




                         5
                                                      ㈱ナンシン(7399) 平成29年3月期 決算短信




2.企業集団の状況
 当社は、キャスター、台車等の製造及び販売を主要な事業とする会社で、当社を中核として
周辺に以下の子会社を擁し、企業集団として事業を展開しております。
 当グループに係る位置づけは以下のとおりであります。


                                                                位置づけ
 区 分           会 社 名               所在地      主要製・商品
                                                               製造  販売
       NANSIN(MALAYSIA) SDN.BHD.   マレーシア    キ ャ ス タ ー          ○     ○

連結子会社 南星物流器械(蘇州) 有限公司               中国     キ ャ ス タ ー・台車        ○     ○

            NSG GLOBAL LTD.        イギリス    整理事業(不動産賃貸)




   事業の系統図は以下のとおりであります。

           当     社                          (海  外)
                                   製品・部品
                                           NANSIN (MALAYSIA)
                                               SDN.BHD.
                          部品
                                                  製品・部品
               キ
               ヤ
               ス
               タ
       そ
       の       事
       他       業
       事                                   部品
       業                           製品・部品
                                           南星物流器械(蘇州)
                                             有限公司
                         製品・部品



                        得 意 先(国内・海外)




                                     6
3.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
  当社グループは、
         「人づくり、製品(物)づくりを通して広く社会に貢献する」を経営理
 念とし、顧客満足度の向上と企業価値の創造により企業の社会的責任(CSR)を果たす
 ことを経営の基本方針としております。
 <経営理念の3本柱>
 ①社会から頼られる企業を目指します
 ・有用な製品やサービスの提供による顧客・消費者ならびに社会への貢献
 ・適正な利益獲得による株主・投資家・従業員への還元と納税
 ・法令や社会的規範の遵守(コンプライアンス)と積極的な情報開示
 ・環境や雇用問題への取組みと地域貢献・共生
 ②社会から求められる製品やサービスを提供します
 ・製造原価の低減による価格競争力の強化
 ・製品やサービスの品質向上による差別化・高付加価値化とクレームの削減
 ・物流および医療・介護等異分野における新製品の開発や新サービスの企画
 ・海外商品の調達と海外市場の開拓
 ③社会から愛される人材の育成に努めます
 ・顧客ニーズをつかむ情報感応度・商品知識・提案型セールス
 ・顧客の要望やクレームへの誠実で迅速な対応


(2)目標とする経営指標
  当社グループは、継続安定的な事業の拡大を通して企業価値と株主価値の増大を図る
 ため、適正な利益の確保を最大の経営目標としております。そのために、
 ①売上高営業利益率
 ②総資産経常利益率(ROA)
 ③自己資本当期純利益率(ROE)
 を目標とする経営指標とし、経営効率の向上に一層努めてまいります。
  また、キャッシュ・フロー重視の経営を志向してまいります。


(3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
  当社グループは、経営目標を達成するため、以下の施策を中心に推進してまいります。
 ①今後の成長に向けた設備や人材への投資
 ②現行ビジネスの着実な業績拡大
 ③事業の効率化、選択と集中による経営基盤の再構築
 ④成長のための M&A、事業提携の検討




                       7
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
 当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間比較可能性を考慮し、当面は、
日本基準で連結財務諸表を作成する方針であります。なお、IFRSの適用につきましては、
国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応して行く方針であります。




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(5)連結財務諸表に関する注記事項


(継続企業の前提に関する注記)
    該当事項はありません。


(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)

1.連結の範囲に関する事項
  すべての子会社を連結しております。
        連結子会社数・・・・・・・3社
         NANSIN(MALAYSIA) SDN.BHD.
         南星物流器械(蘇州)有限公司
         NSG GLOBAL LTD.


2.持分法の適用に関する事項
    関連会社及び非連結子会社は、ありません。


3.連結子会社の事業年度等に関する事項
        連結子会社のうち、南星物流器械(蘇州)有限公司の決算日は、12 月 31 日であります。その他の連
    結子会社は、連結会計年度と同一であります。


4.会計方針に関する事項
  (1)    重要な資産の評価基準及び評価方法
    ①     有価証券の評価基準及び評価方法
          その他有価証券
            時価のあるもの         決算期末日の市場価格等に基づく時価法
                            (評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)

            時価のないもの         移動平均法による原価法
    ②     たな卸資産の評価基準及び評価方法
            主として総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
    ③     デリバティブの評価基準及び評価方法            時価法


  (2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
        ① 有形固定資産(リース資産を除く)           定額法
        ② 無形固定資産(リース資産を除く)           定額法
        ③ リース資産
           所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
              リース期間(経済的耐用年数を上限)を耐用年数として、残存価額をゼロとする定額法によ
            っております。
    ④ 投資不動産                定額法




                                      17
(3) 重要な引当金の計上基準
      ①   貸倒引当金
           債権の貸倒れによる損失に備えるため, 一般債権については貸倒実績率法により、貸倒懸念
          債権等については、財務内容評価法によって計上しております。
      ②   賞与引当金
           従業員の賞与の支給に備えるため、支給見込額のうち当連結会計年度に対応する金額を計上
          しております。
      ③   役員賞与引当金
           役員に対して支給する賞与に充てるため、当連結会計年度に見合う支給見込額に基づき計上
          しております。
      ④   役員退職慰労引当金
           役員の退職慰労金の支出に備えるため、役員退職慰労金規程に基づく当連結会計年度末要支
          給額を計上しております。
      ⑤   リース契約補償損失引当金
           連結子会社 NSG GLOBAL LTD.の英国での不動産リース債務(契約期限令和2年 12 月 31 日)に
          ついて、英国の不動産需給状況を勘案して、リース資産の転貸等による適切な収入を得られな
          い場合の当社グループが負担する損失に備え、当連結会計年度末におけるオペレーティング・
          リース債務残高に対し必要額を計上しております。
      ⑥   事業整理損失引当金
           連結子会社 NSG GLOBAL LTD. の整理に伴う損失に備えるため、当社グループが負担すること
          となる損失見込額を計上しております。


(4)   退職給付に係る会計処理の方法
           当社は、退職給付に係る負債及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支
          給額を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。


(5) 重要なヘッジ会計の方法
      ①   ヘッジ会計の方法
           原則として繰延ヘッジ処理によっております。なお、為替予約については、振当処理の要件
          を満たしている場合には振当処理によっております。
      ②   ヘッジ手段とヘッジ対象
           ヘッジ手段…為替予約
           ヘッジ対象…外貨建債務及び外貨建予定取引
      ③   ヘッジ方針
           デリバティブ取引に関する社内管理規定に基づき、為替相場変動リスクをヘッジしておりま
          す。
      ④   ヘッジ有効性評価の方法
           外貨建予定取引に係る為替予約については、予定取引の主要な取引条件の予測可能性及びそ
          の実行可能性を検討し、有効性評価を行っております。ただし、振当処理によっている外貨建


                                18
     債務に係る為替予約取引については、有効性の評価を省略しております。


(6) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
      手許現金、要求払預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスク
     しか負わない取得日から 3 ヶ月以内に満期日の到来する短期的な投資からなっております。


(7) 消費税等の会計処理
      消費税及び地方税等の会計処理は税抜方式によっております。


(会計上の見積りの変更に関する注記)
 当連結会計年度において、NSG GLOBAL LTD.の事業整理の費用として計上していた事業整理損失引
当金について、原状回復費用の新たな情報の入手に伴い、見積りの変更を行いました。
 この見積りの変更により事業整理損失引当金が 167,859 千円増加し、当連結会計年度の税金等調整前
当期純利益は 167,859 千円減少しております。


(追加情報)
 新型コロナウイルス感染症(以下、本感染症)の影響に関して、当社は現時点では、厳重な対策を実
施した上で事業活動を継続しており、現時点においては、平常時と同水準の稼働率を維持しております。
 しかし、本感染症は経済、企業活動に広範な影響を与える事象であり、また、今後の広がり方や収束
時期等を予想することは困難なことから、当事業年度末時点で入手可能な外部の情報等を踏まえて、今
後、2022 年3月期の一定期間にわたり当該影響が継続するとの仮定のもと、繰延税金資産の回収可能性
等の会計上の見積もりを行っております。




                             19
(セグメント情報等)

【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
  当社グループの報告セグメントは、同グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手
 可能であり、当社の取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検
 討を行う対象となっているものであります。
  当社グループは、主にキャスター・台車等を生産・販売しております。国内においては当社
 が、海外においてはアジア・北中米・ヨーロッパの各地域を、当社とマレーシア・中国の現地
 法人がそれぞれ担当しております。現地法人は、当社の100%連結子会社として、当社の策定
 する経営方針や戦略の下で生産と販売を分担し、相互に連携をとりながら事業活動を展開して
 おります。
  従って、当社グループは、生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されて
 おり、「日本」「マレーシア」「中国」の3つを報告セグメントとしております。
  なお、イギリスのNSG GLOBAL LTD.は、当社が整理事業を管轄していることから、「日本」に
 含めております。

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債、その他の項目の金額の算定方法
  報告されている地域別セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本と
 なる重要な事項」における記載と概ね同一であります。
  報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び
 振替高は市場実勢価格に基づいております。

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債、その他の項目の金額に関する情報

  前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
                                                              (単位:千円)
                                      報告セグメント
                                                                    合計
                               日本      マレーシア           中国
売上高
外部顧客への売上高                     8,343,591     101,966     621,302    9,066,860
セグメント間の内部売上高又は振替高                32,844   2,472,846   1,159,141    3,664,832
    計                         8,376,435   2,574,812   1,780,444   12,731,692
セグメント利益                         282,880      35,248     143,500      461,628
セグメント資産                      11,462,913   1,805,196     922,863   14,190,972
セグメント負債                       3,070,949     277,415     215,532    3,563,896
その他の項目
減価償却費                          209,187      72,670      12,195      294,053
有形固定資産及び無形固定資産の増加額             460,239      95,884       7,754      563,879




                              20
報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容
(差異調整に関する事項)
                                                     (単位:千円)
            売上高                             金額
報告セグメント計                                               12,731,692
セグメント間取引消去                                           △ 3,664,832
連結財務諸表の売上高                                              9,066,860
                                                     (単位:千円)
            利益                              金額
報告セグメント計                                                461,628
セグメント間取引消去                                             △ 17,912
連結財務諸表の営業利益                                             443,716
                                                     (単位:千円)
          資産                                金額
報告セグメント計                                               14,190,972
全社資産又は消去                                               △ 390,463
連結財務諸表の資産合計                                            13,800,508
                                                     (単位:千円)
          負債                                金額
報告セグメント計                                                3,563,896
全社負債又は消去                                               △ 226,760
連結財務諸表の負債合計                                             3,337,136
                                                     (単位:千円)
  その他の項目         報告セグメント計             調整額        連結財務諸表計上額
減価償却費                  294,053              −             294,053
有形固定資産及び無              563,879              −             563,879
形固定資産の増加額




                                 21
  当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
                                                                  (単位:千円)
                                          報告セグメント
                                                                        合計
                                   日本      マレーシア           中国
売上高
外部顧客への売上高                         8,163,003      69,374     518,838    8,751,216
セグメント間の内部売上高又は振替高                    18,971   2,215,339   1,493,188    3,727,498
    計                             8,181,974   2,284,714   2,012,026   12,478,715
セグメント利益                             349,773     106,281     268,448      724,503
セグメント資産                          13,329,135   2,045,792   1,020,315   16,395,243
セグメント負債                           4,896,917     338,477     232,471    5,467,865
その他の項目
減価償却費                              225,018      67,477      12,172      304,668
有形固定資産及び無形固定資産の増加額                  30,144      19,535       4,422       54,102

報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容
(差異調整に関する事項)
                                                                  (単位:千円)
            売上高                                      金額
報告セグメント計                                                           12,478,715
セグメント間取引消去                                                        △ 3,727,498
連結財務諸表の売上高                                                          8,751,216
                                                                  (単位:千円)
          利益                                         金額
報告セグメント計                                                             724,503
セグメント間取引消去                                                          △ 51,024
連結財務諸表の営業利益                                                          673,478
                                                                  (単位:千円)
            資産                                       金額
報告セグメント計                                                           16,395,243
全社資産又は消去                                                           △ 381,413
連結財務諸表の資産合計                                                        16,013,829
                                                                  (単位:千円)
          負債                                         金額
報告セグメント計                                                             5,467,865
全社負債又は消去                                                            △ 435,299
連結財務諸表の負債合計                                                          5,032,566
                                                                  (単位:千円)
  その他の項目         報告セグメント計               調整額               連結財務諸表計上額

減価償却費                  304,668                      −                   304,668
有形固定資産及び無               54,102                      −                    54,102
形固定資産の増加額




                                  22
【関連情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)

1. 製品及びサービスごとの情報                       (単位:千円)
             キャスタ-事業      その他事業       合計
外部顧客への売上高       6,280,271   2,786,589    9,066,860
(注)各区分に属する主要な製品の内容は以下のとおりです。
キャスター事業:キャスター
その他の事業:台車、ロールボックスパレット、店舗用品、医療用樹脂部品


2 .地域ごとの情報

(1) 売上高

 セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

(2) 有形固定資産                                        (単位:千円)
     日本          マレーシア         中国                合計
     3,526,465     555,882         47,501          4,129,849

3. 主要な顧客ごとの情報                                     (単位:千円)
    顧客の名称又は氏名                売上高             関連するセグメント名
株式会社 山善                            934,273       日本
株式会社 本宏製作所                         929,228       日本

4 .報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
 該当事項はありません。

5 .報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
 該当事項はありません。

6 .報告セグメントごとの負ののれんの発生益に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
 該当事項はありません。




                                    23
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)

1. 製品及びサービスごとの情報                       (単位:千円)
             キャスタ-事業      その他事業       合計
外部顧客への売上高       5,778,858   2,972,357    8,751,216
(注)各区分に属する主要な製品の内容は以下のとおりです。
キャスター事業:キャスター
その他の事業:台車、ロールボックスパレット、店舗用品、医療用樹脂部品


2 .地域ごとの情報

(1) 売上高

 セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

(2) 有形固定資産                                        (単位:千円)
     日本          マレーシア         中国                合計
     3,388,075     538,333         40,333          3,966,741


3. 主要な顧客ごとの情報                                     (単位:千円)
    顧客の名称又は氏名                売上高             関連するセグメント名
株式会社 山善                            963,681       日本


4 .報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
 該当事項はありません。

5 .報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
 該当事項はありません。

6 .報告セグメントごとの負ののれんの発生益に関する情報
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
 該当事項はありません。




                                    24
 (1 株当たり情報)
            前連結会計年度                                             当連結会計年度
         (自 2019 年 4 月 1 日                                (自 2020 年 4 月 1 日
         至 2020 年 3 月 31 日)                                至 2021 年 3 月 31 日)
1 株当たり純資産額                   1,546 円 45 銭     1 株当たり純資産額                      1,623 円 00 銭
1 株当たり当期純利益金額                  59 円 71 銭      1 株当たり当期純利益金額                     58 円 00 銭
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額に                       同左
つきましては、潜在株式が存在しないために記載し
ておりません。
 (注)   算定上の基礎
 1. 1 株当たり純資産額
                                             前連結会計年度                  当連結会計年度
          項      目
                                            (2020 年 3 月 31 日)        (2020 年 3 月 31 日)
連結貸借対照表の純資産の部の合計額(千円)                                  10,463,372               10,981,262
普通株式に係る純資産額(千円)                                        10,463,372               10,981,262
差額の主な内訳(千円)                                                     ―                        ―
普通株式の発行済株式数(株)                                          7,708,000                7,708,000
普通株式の自己株式数(株)                                            941,939                   941,966
1 株当たり純資産額の算定に用いられた
                                                        6,766,061                6,766,034
普通株式の数(株)
 2. 1 株当たり当期純利益及び潜在株式調整後 1 株当たり当期純利益
                                             前連結会計年度                  当連結会計年度
          項      目                      (自 2019 年 4 月 1 日           (自 2020 年 4 月 1 日
                                        至 2020 年 3 月 31 日)          至 2021 年 3 月 31 日)
連結損益計算書上の当期純利益(千円)                                       412,246                   392,407
 普通株主に帰属しない金額(千円)                                               ―                        ―
 普通株式に係る当期純利益(千円)                                        412,246                   392,407
 普通株式の期中平均株式数(株)                                        6,904,546                6,766,059
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
 当期純利益調整額(千円)                                                   ―                        ―
 普通株式増加数(株)                                                     ―                        ―
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後
1株当たり当期純利益の算定に含めなかった                                            ―                        ―
潜在株式の概要




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(重要な後発事象)
前連結会計年度(自 2019 年 4 月 1 日   至 2020 年 3 月 31 日)
  資金の借入
 当社は、㈱三菱 UFJ 銀行および㈱商工組合中央金庫と当座貸越契約に基づき、次のとおり借入を実行
いたしました
    (1)資金使途                     運転資金
    (2)契約日                      2020 年4月 30 日
    (3)借入先                      ㈱三菱 UFJ 銀行、㈱商工組合中央金庫
    (4)借入金額                     1,500,000 千円
    (5)返済期限                     1年以内
    (6)金利                       市場金利等を勘案して決定
    (7)担保提供資産の有無                当社保有の不動産の一部


当連結会計年度(自 2020 年 4 月 1 日   至 2021 年 3 月 31 日)
  該当事項はありません。



6.その他
 該当事項はありません。




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