7375 M-リファインバスG 2021-08-26 15:00:00
2021年6月期決算説明資料 [pdf]
株式会社リファインバースグループ
(東証マザーズ:7375)
2021年8月
2021年6月期決算トピックス
コロナ影響等により上期での業績が想定を下回ったため通期では営業赤字となるが、下期以降は新規事業の収益貢献などに
より黒字転換。新規事業の成長によりコロナ影響を受けながらも8期連続の増収・過去最高売上高となり成長軌道は継続。
✓ CTR事業はコストコントロールの徹底と4月からの価格改定により収益力の改善が大
幅に改善し今後も安定的な収益を稼ぐ事が可能な状況に。
✓ 高機能樹脂事業は下期以降に生産性改善効果により生産高・売上ともに大幅に増
①業績 加したことで黒字転換へ。
✓ 産廃事業はコストコントロールの継続と下期以降は原状回復工事の増加などを背景
に好調な受注環境が継続。
✓ リサイクルナイロン樹脂「REAMIDE」に対する引き合いが好調。高付加価値製品への
採用を積極的に進める事で成長を加速させる。
②新規事業 ✓ 漁網リサイクル事業に関してパートナー事業にライセンスを供与し北海道エリアでの漁
網リサイクル事業化を推進。
✓ ソリューション事業において廃プラ有効利用に関する複数案件が進捗しており今後の収
益化に期待。
✓ 三菱ケミカルとの廃プラケミカルリサイクル事業化に向けた取組みを加速。
✓ 漁網リサイクルのパートナー企業との協業により北海道エリアでのREAMIDの生産体
③課題 制を構築。
✓ 脱炭素・SDGs等への関心の高まりを背景に新規事業機会が増加しているため、人
材を強化しこれらのビジネスチャンスを取り込んでいく。
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連結損益計算書
新型コロナウィルスの影響等により上期の業績が想定を下回り通期黒字化には至らなかったが、下期は新規事業の収益が
大きく伸び営業黒字に転換。
2020年6月期 2021年6月期 (単位:百万円)
金額 構成比 金額 構成比 前期比 増減額 増減コメント
売上高 2,694 100.0% 2,722 100.0% 101.0% 28 過去最高額を更新
REAMIDEの生産・販売増で収益
売上総利益 512 19.0% 713 26.2% 139.3% 201 性アップ
販売管理費 691 25.6% 763 28.1% 110.5% 72
営業利益 △178 △6.6% △50 △1.8% ー 128
経常利益 △208 △7.7% △74 △2.7% ー 133
当期純利益 △268 △10.0% △170 △6.3% ー 98
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連結売上高及び営業利益の年次推移
コロナ禍の影響を受けながらも8期連続増収・過去最高売上高を達成。新規事業の伸長による売上増が貢献。
新規事業への先行投資による赤字が継続したが順調に成長し利益を生み出す事業へと転換。
《連結売上高推移》 《連結営業利益・EBITDA》
単位:百万円 単位:百万円 営業利益
2,722 327
2,695 EBITDA
280
181
2,526
136
2,411
30
12
2,295
▲ 50
▲ 90
▲ 179
▲ 255
17年6月期 18年6月期 19年6月期 20年6月期 21年6月期 17年6月期 18年6月期 19年6月期 20年6月期 21年6月期
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連結売上高・営業利益四半期推移
過去3年間は製鋼副資材事業の富津工場や高機能樹脂事業の一宮工場の立上げなど新規事業への先行投資により
赤字が継続。第3四半期より連結営業黒字に転換し新規事業投資への果実が得られるフェーズへ。
《連結売上高・営業利益推移》
単位:百万円
877
高機能樹脂事業売上増
連結売上高
大型設備販売 790
連結営業利益 745
による売上増
676
638 647 644 642
597 産廃事業受注増加 624
564
500
コロナ影響
35 54 40
▲ 37 ▲ 43
▲ 73 ▲ 66 ▲ 80 ▲ 71 ▲ 61 高機能樹脂事業の収益
▲ 100 ▲ 83
改善により黒字転換
18年7-9月 18年10-12月 19年1-3月 19年4-6月 19年7-9月 19年10-12月 20年1-3月 20年4-6月 20年7-9月 20年10-12月 21年1-3月 21年4-6月
2019年6月期 2020年6月期 2021年6月期
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セグメント情報
再生樹脂事業はREAMIDEの生産・販売増により売上が大幅増。前期大型設備売上の影響を除けば実質的に売上増。
産廃処理事業は1Qでのコロナ影響による大幅減収から2Q以降に回復し通期では過去最高売上を記録。
2020年6月期 2021年6月期 (単位:百万円)
構成比 構成比
金額 金額 前期比 増減額 増減コメント
(利益率) (利益率)
再生樹脂製造販売事業
売上高 1,041 38.5% 997 36.3% 95.8% △43 前期ソリューション事業の売上の影響
セグメント利益・ REAMIDE生産・販売増で収益性ア
損失(△) △197 △19.0% △166 △16.7 ー 30 ップ
産業廃棄物処理事業
売上高 1,666 61.5% 1,753 63.7% 105.2% 86 下期からの受注回復で前年を上回る
セグメント利益・
214 12.9% 293 16.7% 136.8% 79 過去最高益を更新
損失(△)
全社費用 267 242 90.8% △24
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セグメント別売上高四半期推移
再生樹脂事業は新規事業効果により売上が伸びる。大型設備販売の影響を除けば直近2四半期で過去最高売上を更新。
産廃処理事業はコロナ影響のマイナスから回復し安定的な売上を維持。
《セグメント別売上高推移》
単位:百万円
再生樹脂事業
高機能樹脂事業の売上増
産廃処理事業 大型設備販売
による売上増
434
341
255
183 226
199 197 208 202
188
201
174
466 494 468
444 450 454 446 438 コロナ影響 426
411
365
329
18年7-9月 18年10-12月 19年1-3月 19年4-6月 19年7-9月 19年10-12月 20年1-3月 20年4-6月 20年7-9月 20年10-12月 21年1-3月 21年4-6月
2019年6月期 2020年6月期 2021年6月期
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セグメント利益四半期推移
再生樹脂事業は新規事業の高機能樹脂事業の収益が大きく改善したことにより黒字転換。今後の利益成長に期待。
産廃処理事業はコロナ影響のマイナスから回復とコストコントロールの徹底により収益力が改善。
《セグメント利益推移》
単位:百万円
再生樹脂事業 大型設備販売
産廃処理事業 による利益増
35
4
106
87 94 コロナ影響
83 80 79 77 80
60
33 30
13
▲ 15 ▲9
▲ 65 ▲ 56
▲ 71 ▲ 68
▲ 80
▲ 97 ▲ 94
▲ 110
高機能樹脂事業の収益改善
CTR事業価格改定効果
18年7-9月 18年10-12月 19年1-3月 19年4-6月 19年7-9月 19年10-12月 20年1-3月 20年4-6月 20年7-9月 20年10-12月 21年1-3月 21年4-6月
2019年6月期 2020年6月期 2021年6月期
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再生樹脂事業四半期推移
過去3年間は新規事業への先行投資により赤字が継続したが第4四半期から黒字転換。
《再生樹脂事業売上高・セグメント利益推移》
単位:百万円
434
セグメント売上高
セグメント利益 大型設備販売 高機能樹脂事業の生産
による売上増 性改善による売上増
341
255
226
199 197 208 201 202
188 183 174
コロナ影響
35
4
▲ 15 ▲9
▲ 65 ▲ 56
▲ 71 ▲ 80 ▲ 68 高機能樹脂事業の収益改善
▲ 97 ▲ 94 CTR事業価格改定効果
▲ 110
18年7-9月 18年10-12月 19年1-3月 19年4-6月 19年7-9月 19年10-12月 20年1-3月 20年4-6月 20年7-9月 20年10-12月 21年1-3月 21年4-6月
2019年6月期 2020年6月期 2021年6月期
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産廃処理事業四半期推移
コロナ影響による大幅な落ち込みからは回復。通期での売上・利益は過去最高を更新。
足元は引き続き良好な受注状況ではあるがコロナ影響による市場変化には慎重に対応する。
《産廃事業受注件数・セグメント利益推移》
7,090 7,590 7,308
140,000
受注件数(件) 7,039
6,702 6,747 6,781 6,798
6,385
6,206 6,140 6,212 6,318 6,425 6,161 120,000
セグメント利益(千円) 4,941 100,000
80,000
60,000
106,175
91,117 中国廃プラ 94,495
輸入禁止影響 82,951 87,146 79,753 78,883
コロナ影響
79,982
75,801 77,039 40,000
68,899
59,788
20,000
34,300 33,567 30,279
13,468
0
17年7-9月 17年10-12月 18年1-3月 18年4-6月 18年7-9月 18年10-12月 19年1-3月 19年4-6月 19年7-9月 19年10-12月 20年1-3月 20年4-6月 20年7-9月 20年10-12月 21年1-3月 21年4-6月
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連結貸借対照表
売上増による売掛金増加。下期黒字により純資産増加。
単位:百万円 2020年6月末 2021年6月末 増減額
流動資産 955 1,225 269
現金及び預金 460 534 74
受取手形及び売掛金 277 404 127
その他 217 285 68
固定資産 1,876 1,667 △209
有形固定資産 1,626 1,504 △122
無形固定資産 14 22 7
投資その他の資産 234 140 △94
繰延資産 40 21 △18
開業費 40 21 △18
資産合計 2,872 2,914 42
流動負債 694 773 79
支払手形及び買掛金 37 60 22
短期借入金 75 ー △75
1年内返済予定長期借入金 305 372 67
その他の流動負債 276 340 63
固定負債 1,840 1,770 △69
長期借入金 1,501 1,444 △56
その他の固定負債 339 325 △13
負債合計 2,534 2,544 9
純資産 337 370 33
負債純資産合計 2,872 2,914 42
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連結キャッシュフロー計算書
業績回復および新規事業の収益貢献により営業CFが堅調。
単位:百万円 2020年6月末 2021年6月末 コメント
税金等調整前当期純利益 △212 △84
減価償却費 205 220
減損損失 ー 1
売上債権の増減額 70 △130 売上増による売掛金増加
棚卸資産の増減額 42 △35
仕入債務の増減額 △138 22
未払金の増減額 △19 41
法人税等の支払額 △6 △6
法人税等の還付額 81 0
その他 31 32
営業活動によるキャッシュ・フロー 54 62
有形固定資産の取得による支出 △139 △57
有形固定資産の売却による収入 2 0
定期預金の預入による支出 △49 △36
定期預金の払戻による収入 46 36
その他 △3 0
投資活動によるキャッシュ・フロー △143 △56
短期借入金の純増減額 75 △75
長期借入による収入 500 560
長期借入金の返済による支出 △371 △549
株式の発行による収入 ー 199 第三者割当増資の実施
リース債務の返済による支出 △40 △50
その他 △17 △15
財務活動によるキャッシュ・フロー 145 68
現金及び現金同等物の増減額 55 74
現金及び現金同等物の期末残高 414 488
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2022年6月期業績予想
既存事業は堅調に推移、新規事業は先行投資フェーズから利益貢献フェーズに移行。4期連続の増収増益を見込む。
2021年6月期実績 2022年6月期予想 ※
(単位:百万円) 金額 構成比 金額 構成比 前期比 増減額
売上高 2,722 100.0% 3,396 100.0% 124.8% 674
売上総利益 713 26.2% 1,032 30.4% 144.7% 319
営業利益 △50 △1.8% 256 7.5% ー 306
経常利益 △74 △2.7% 228 6.7% ー 302
当期純利益 △170 △6.3% 178 5.2% ー 348
再生樹脂製造販売事業 産業廃棄物処理事業
✓ カーペットタイルリサイクル事業においては2021年4月に行った
処理受託単価の改定により通期で収益改善効果を見込む。 ✓ 新型コロナウィルスの影響は落ち着いており受注状況は堅調
前
提 に推移する見込み。
条 ✓ ソリューション事業は複数の設備販売案件の受注済で今期の
件 収益計上見込み。 ✓ 新サービスの提供などにより新規顧客開拓を推進し顧客基
盤の拡大を目指す。
✓ 高機能樹脂事業のリアミドは生産量の増加による販売数量の
増加、繊維化等による高付加価値化して拡販見込み。
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持続的成長に向けた基盤強化
三菱ケミカルとの資本業務提携によるケミカルリサイクル事業化や鈴木商会との業務提携による北海道での漁網リサイクル
事業化など来期以降も持続的な成長をするための基盤を強化。
《鈴木商会との提携に関するリリース》 《三菱ケミカルとの提携に関するリリース》
※2023年6月期から収益貢献見込み ※2024年6月期から収益貢献見込み
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リファインバースグループの事業について
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廃プラ処理市場の大きな変化
廃プラの処理市場はケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルが加速し現在の中心であるサーマルリサイクルから置き換わる見込
み。また、生み出された再生素材を製品化し販売する市場は未だ大きなプレーヤーがおらずブルーオーシャン。
(億円)
10000
日本国内の廃プラの処理市場と再資源化製品市場の規模推移
9000
8000
7000
6000 リサイクルの取り組みの進
展とともに再生製品の販売 再資源化製品
5000 製品販売 市場が成長 再利用される廃プラ
市場 廃棄される廃プラ
4000
3000
廃プラの サーマルリサイクルからケミ
2000
処理市場 カル/マテリアルリサイクルへ
の置き換わりは入口の廃棄
1000
処理ビジネスのプレイヤー
も変わる。
0
現在 将来
• 「2019年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 マテリアルフロー図」に記載の廃プラスチック排出量と当社独自の計算式により市場規模推定。
出所:一般社団法人プラスチック循環利用協会HP 「2019年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 マテリアルフロー図」
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廃プラ処理に関する市場変化の背景
ESGやSDGsが広まりや廃プラに関する各規制が強化されることにより、多くの企業が脱炭素・サーキュラーエコノミーの実現を
目指して事業化を加速。これまでにない再生資源・製品の市場が今後急速に拡大していく見込み。
社会の潮流 廃プラの資源循環に向けた動き
ESG、SDGsの広まり 企業が廃プラの循環利用に注目
⚫ 対応遅れによる企業評価の低下、それに伴う投 ⚫ 廃棄までの製品責任の発生に伴い、従来のCSRと
資機会逸失 してのリサイクル活動ではなく廃プラの循環利用を前
提とした事業構造への変革を推進
⚫ 対応遅れ、対応不十分による顧客離れ
⚫ 廃プラのライフサイクルでのCO2削減に向け、
⚫ 規制強化時の事業喪失リスク
LCA(ライフサイクルアセスメント)などの新たな指標を
導入
⚫ 廃プラの再生資源を利用したビジネスを促進
サーキュラーエコノミーの実現
再生製品の市場が拡大
廃プラ処理に対する規制の拡大 各企業で廃プラの処分方法を再検討
⚫ 改正バーゼル法による廃プラの輸出規制 ⚫ 国内での廃プラ処理を完了する必要が出たため、
自社内など再利用を検討
⚫ 東南アジア途上国各国の廃プラ輸入規制
⚫ 廃プラを国外に持ち出せなくなった結果、高騰する
廃プラ処理費削減に向けた排出量抑制に取り組み
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廃棄物の資源活用に必要な機能
廃棄物を資源として活用するには原料調達から資源・素材として循環利用に至るバリューチェーンを繋ぐ機能が不可欠。
当社は“資源開発” ”素材化” ”ソリューション”の3つの機能で構成。
従来の流通
天然資源 素材 加工 消費者 焼却・埋立
メーカー メーカー
ソリューション
廃棄物を資源・素材化
するための仕組みを
提供・構築
素材化 資源開発
各機能が相互影響を与えながら強いシナ 資源・素材として活用可
独自技術で ジーによって成長するビジネスモデル 能な廃棄物の調達機能
廃棄物を素材へ再生
の最適化
⚫ 独自分離技術を核とした付加 素材化により廃棄物がマイナス価値 ⚫ 素材・資源として活用する事
価値の高い素材の製造 からプラス価値へ転換 で得られるコスト競争力により
調達能力を強化
⚫ 調達量の増加による規模の拡 調達量の増加により両事業の規模が拡大 ⚫ コスト競争力を源泉に調達量
大とブランディングによる付加価
従来の流
通
を増加させることでビジネスが
値の伸長 拡大
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資源開発:資源・素材として活用可能な廃棄物の調達
資源開発は廃棄物を資源として捉え、素材や資源として活用可能な廃棄物を調達するための機能。
従来の最終処理場(埋立地)をゴールとした既存の静脈産業に依存しない新しいバリューチェーンの構築で最適化を図る。
資源開発の機能フローと事業優位性
当社と競合他社の違い
当社
資源・素材
販売の利益
利益大
利益 利益 最終処理の
費用削減
処理委託費収入
原料の獲得
廃棄物を資源として活用 資源供給
原料販売
廃プラ排出者 することを前提とした新たな 素材販売
資源開発 バリューチェーンを構築。 処理委託費
当社の収益構造
当社では最終処理場をゴールとしない
バリューチェーンの構築で高い収益性を確保
従来の産廃処理業者
利益 費用
処理委託費収入 最終処理費用
廃プラ排出者 競合他社 最終処理場 利益小
処理委託費
他社の収益構造
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“資源開発“と”資源・素材化”のシナジー
カーペットのマテリアルリサイクルによる素材化によってカーペットの回収をフックとした内装系廃材全般の処理へと資源開発事業
の領域が拡大。今後も資源・素材化の出口の事業化が進むことでシナジーを生み資源開発事業が成長する。
事業の深耕
PHASE.1 PHASE.2 PHASE.3
資源開発の当初ビジネス(CTR事業開始当初) 現場ごとの廃棄物の包括受注開始 資源開発関連事業の拡大
カーペット カーペット カーペット カーペット カーペット カーペット
資源開発
タイル タイルメーカー タイル タイルメーカー タイル タイルメーカー
資源開発
内装系 内装系 消費財
素材メーカー
廃材 廃材 メーカー
資源開発
繊維系
廃プラ 素材メーカー
包装材 ケミカル
廃プラ等 リサイクラー
・ ・
・ ・
・ ・
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素材化:再生樹脂等を製造するマテリアルリサイクル
素材化機能は独自技術により、技術的ハードルが高く未だ利活用することのできていない廃プラから高い付加価値の素材を
開発。素材の提供のみに留まらず製品化のための加工技術やマーケティングなどバリューチェーン全体をフォロー。
素材化機能のフローと事業優位性
当社と競合他社の違い
当社
⚫ 従来マテリアルリサイクルができてい
顧客の要望 なかった廃プラを素材化するための 消費者に提供したい価値 ニーズ
分離技術の開発
加工メーカー
資源開発 消費者
最終製品メーカー
素材化 ⚫ 再生素材の加工特性を加味した
最適な資源 加工技術まで検討を行い、最終 最適な素材を開発・提供 製品提供
用途まで見据えた製品を開発
複合素材の 素材の加工方法も
リサイクル技術 併せて提案
従来困難であった 当社は顧客と一体となって
廃プラのリサイクルを実現 製品化・マーケティングまでフォロー
一般リサイクル製品メーカー
単一素材の 素材の使いこなしは
リサイクル技術 顧客任せ
資源購入 素材の販売
再生資源メーカー リサイクル製品メーカー 加工メーカー
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素材化事業の事例
市場には未だ多くの処理困難な廃プラが存在しており、その処理技術を開発することにより新たな素材化ビジネスの構築を志向。
素材提供にとどまらず顧客と一体となって最終製品の企画・生産などをフォローしサプライヤーとして強固なポジションを確立。
素材化の事業の進め方
市場の課題 当社 これまでの開発例 素材の製品化の例
未利活用廃プラが多く存在 複合素材を分離する技術を活かし
処理技術を開発
顧客ごとに 廃棄カーペットタイルの カーペットtoカーペット
繊維と塩ビ層の分離 「ECOS」 スミノエ
様々な課題が存在 技術的ハードルクリアで
ニッチな市場の
トップサプライヤー
として存在感を発揮
リアミドを活用した生地のバッグ
写真提供:豊岡鞄
使用済みエアバッグや廃棄漁網を
ナイロン樹脂に加工
「リアミド」
リアミドを使用したフレームのサングラス
写真提供:JINS
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ソリューション:各機能を活用し新たなビジネスを創出
“資源開発” “素材化”の各機能や既存事業で構築した商流などの活用により顧客のニーズを満たす仕組みづくりを実施。
ビジネス全体をデザインすることを通じて多様な収益源を生み出し、ノンアセット型の収益モデルを確立。
顧客へのソリューション提案実施フロー
顧客ニーズ収集 顧客との事業検討 ソリューション事業の収益
ニーズ例 例
⚫ 既存事業の枠に収まらない
サーキュラーエコノミーに 顧客の困りごとを解決する 事例①※詳細はP.15
取り組みたい! 新規事業の創出
⚫ 廃棄物有効活用に関する
ソリューション
⚫ ノンアセット型のビジネス創出 コンサルティング
など収益源の多様化実現 ⚫ 機械設備設計・販売
⚫ 取引の仲介手数料
サーキュラーエコノミー関連
担当者
事例②※詳細はP.16
経営を圧迫する廃プラの ⚫ OEMによる
処理費用を何とかしたい 素材生産能力の拡大
資源開発・素材化
⚫ 設備のエンジニアリング費
⚫ 機械設備販売
⚫ 顧客ニーズに沿った ⚫ 事業ライセンス費
サービス実務を担当 ⚫ 輸送費ダウン
各メーカーの工場
担当者
・
・
・
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ソリューション事業の事例①
顧客に廃プラの資源化装置を提供し自社内で廃棄物を資源化できる体制を構築することで当社経由の新たな商流を構築、
従来産廃処理業者に支払っていた廃棄処理費の大幅な削減を実現。
顧客の処理費低減プロジェクト
Before
処理コスト負担が大きく、何とか軽減できないかと当社に相談
中間処理費
中間処理費+最終処理費 最終処理費
顧客 中間処理業者 最終処理業者
最終処理費
顧客の以前の
廃棄物処理コスト
顧客がダイレクトに素材メーカーに資源として供給するサプライチェーンに変革
After
中間処理費
中間処理業者
処理費
処理費 顧客 素材メーカー
顧客の現在の
廃棄物処理コスト
ソリューション
取引仲介を依頼 素材メーカーとの取引の仲介
最終処理業者に納入するための サプライチェーンの変更により
加工機械設備を設計・販売 コストダウン実現
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ソリューション事業の事例②
収益モデルを確立した事業の拡大に向け他社との協業による最適地生産。ライセンス供与、機械設備の設計・販売で
現地での素材生産体制を構築。パートナー企業で生産される素材を自社ブランドで販売するノンアセット型の規模拡大モデル。
ナイロンの地産地消モデルによる事業拡大
事業立ち上げ 新規事業の収益モデルを確立
最終製品
漁網回収 素材販売 販売
素材化 各メーカー 消費者
漁港
事業拡大 パートナー企業へのライセンス発行でOEMによる生産量拡大
漁網回収 素材化
販売 各メーカー 消費者
(自社)
素材 最終製品
販売量拡大 販売量拡大
漁網回収 素材化
(パートナー企業)
収益性改善、販売量拡大と併せ
ソリューション
⚫ 現地資源化機械設備を ライセンスの提供による
設計・販売 ノンアセット型ビジネスを確立
⚫ 事業ライセンスの発行
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拡大する市場をカバーする機能を充足させ成長を目指す
今後拡大が見込まれるケミカル・マテリアルリサイクル市場に対して“資源開発” “素材化” “ソリューション”機能を強化し事業化。
他社にはないユニークな3機能の連携により高いシナジーを得る事で持続的な成長を目指す。
日本国内の廃プラの処理市場と再資源化製品市場の規模推移
(億円)
当社独自の分離技術により生み出された
資源・素材を顧客ニーズに合わせて販売
素材化 することによる収入獲得
5100 製品販売
市場
既存事業の枠に収まらないノンアセット型
1887
のビジネスを創出することによる収益源の
ソリューション 多様化を実現
1000
廃プラの
3100 処理市場
廃棄物を資源として活用することを前提と
3100
した新たなバリューチェーンを構築し、処理
1000 資源開発 事業のゲートフィ―を拡大
現在 将来
廃棄される廃プラ 再利用される廃プラ 再資源化製品
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会社概要
会 社 名 : 株式会社リファインバースグループ
資 本 金 : 149,625千円 (2021年7月1日現在)
設 立 : 2021年7月
所 在 地 : 本社 東京都中央区日本橋人形町3-10-1
取 締 役 : 代表取締役 越智晶(兼リファインバース㈱代表取締役社長 リファインマテリアル㈱代表取締役社長)
常務取締役 加志村竜彦
取締役 瀧澤陵
取締役 柗村順也
取締役 青木卓(兼 ㈱ジーエムエス代表取締役社長)
取締役 堀内賢一
社外取締役 鮫島卓
社外取締役 奥村繁
従 業 員 : 150名(グループ全体)
グループ企業 : リファインバース株式会社、株式会社ジーエムエス、リファインマテリアル株式会社
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将来見通しに関する注意事項
本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。
これらは、現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き
得る不確実性を含んでおります。
それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内および国際的
な経済状況が含まれます。
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