7359 M-東京通信 2021-11-04 15:30:00
事業計画及び成長可能性に関する事項 [pdf]
事業計画及び成長可能性に関する事項
2021年11月4日
証券コード:7359 東証マザーズ
目次
1. 会社概要 P. 3
2. ビジネスモデル P. 10
3. 当社の強み・特徴 P. 23
4. 市場環境 P. 34
5. 成長戦略および事業計画 P. 44
2
1. 会社概要
3
1-1. 会社概要
社名 株式会社東京通信
代表者 代表取締役会長 外川 穣
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
本社所在地 東京都渋谷区恵比寿南1-1-9 岩徳ビル9階
設立 2015年5月15日
資本金 471百万円
株式公開市場 東京証券取引所・マザーズ市場(証券コード:7359)
事業内容 インターネットメディア事業 / プラットフォーム事業 / インターネット広告事業 / その他
従業員数 74名(平均年齢34.9歳)※2021年9月末時点
決算月 12月
グループ子会社 株式会社ティファレト / 株式会社テクノロジーパートナー / 他8社
4
1-2. 経営理念等
- 経営理念 -
Digital Well-Being
- Vision -
人々の心を豊かにするサービスを創造し続ける。
- Shared Value(価値観)-
人々がワクワクするサービスを提供するために、挑戦を続けるために、
まずは私たちがワクワクしながら働くことを大切にします。
また、革新的な発想を生み出すために、常識や形式にとらわれることなく、
個性や自由を尊重して、私たちらしく活動します。
5
1-3. 当社について
は〝集客〟と〝効果最大化〟のノウハウに自信を持つ
ITマーケティング企業 です。
アプリメディア量産・グローバル展開 インターネットビジネスへの投資
インターネット
投資事業
メディア事業
ソリューション
セールス事業
CtoCマッチングシステム 多岐にわたる新規事業の創出
プラットフォーム その他
事業
スキルエコノミー市場のDX支援
スキルオン
事業
ITマーケティング
ソリューションによる効果の最大化 (事業の多角化を実現)
インターネット 新規事業 M&Aの検討
広告事業
6
1-4. 沿革
スマートフォン向けアプリケーションの開発・運用 BLUE BIRD STUDIOを「東京通信キャピタル合同
2015 を主な目的として株式会社東京通信を設立 2019 会社」へ商号変更し、事業目的を投資事業へ変更
スマートフォンメディア事業(現インターネット インターネットメディア事業において
メディア事業)の強化及び効率化を図るため ハイパーカジュアルゲームアプリが大きく成長
2016 MASK・Babangida・ftyの3社を設立 2020 12月に東京証券取引所マザーズ市場に上場
事業ポートフォリオの拡充を図るため
事業ポートフォリオの拡充を図るため 株式会社ティファレトを完全子会社化し
2017 広告代理事業、投資事業を開始 2021 プラットフォーム事業を開始
広告代理事業(現インターネット広告事業)
の強化及び効率化を図るため
2018 スマートプロダクトを設立
4,350
売上推移(百万円)
2,449
※1.FY2017 までの数値については、監査法人による監査を受けておりません。
※2.当社は2021年5月7日に業績予想の修正を行っております。
1,640
1,236
839
36 251
※1
FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019 FY2020 FY2021
(単体) (単体) (単体) (連結) (連結) (連結) (連結/計画)※2
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1-5. 東京通信グループ
セグメント区分 事業区分 主要な会社 主な事業内容
アプリ、メディア企画戦略事業 株式会社東京通信 当社グループ各社のアプリ、メディアの企画
※1 MASK合同会社
国内向けアプリ、メディア事業 国内向けアプリ、メディアの運用・管理
インターネットメディア事業 inQ合同会社
海外向けアプリ、メディア事業 Babangida合同会社 海外向けアプリ、メディアの運用・管理
ハイパーカジュアルゲームアプリ事業 fty合同会社 ハイパーカジュアルゲームアプリの運用・管理
プラットフォーム事業 電話相談サービス事業 株式会社ティファレト 電話占い「カリス」の運営
※1 アフィリエイト代理店事業 株式会社テクノロジーパートナー 広告主と媒体のリレーション
インターネット広告事業 ASP事業 株式会社スマートプロダクト ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)の開発、運用
東京通信キャピタル合同会社 TT1有限責任事業組合 ※2 の持分の保有・管理
TT1有限責任事業組合 ※2 BASE Partners Fund 1号投資事業有限責任組合(ファンド)の運用・管理
(持分法適用関連会社)
投資事業 主に高い成長率を有する未上場企業に対する投資活動
BASE Partners Fund 1号投資事業有限責任組合
その他
TT2合同会社 basepartners2号投資事業有限責任組合(ファンド) の運用・管理
(持分法適用関連会社)
主に高い成長率を有する未上場企業に対する投資活動
basepartners2号投資事業有限責任組合
ソリューションセールス事業、
株式会社東京通信 ソリューション営業、動画関連サービス、新規事業開発
スキルオン事業、その他
※1. 2021年8月5日付で「アプリ事業」から「インターネットメディア事業」、「広告代理事業」から「インターネット広告事業」に変更しております。
※2. 2021年4月1日付で「basepartners有限責任事業組合」から「TT1有限責任事業組合」に商号変更しております。
8
1-6. 連結売上高推移・構成比
インターネットメディア事業が主力セグメントであり、FY2021 2Qよりプラットフォーム事業を開始
売上高 (百万円) 売上高構成比
その他
4,350
60 その他
プラットフォーム事業
インターネット広告事業
1.4%
インターネットメディア事業
1,270
プラットフォーム事業
29.2%
2,449 260
20
328 ※
1,640
FY2021計画
インターネット広告事業
4 4,350 百万円
283 6.0%
2,760
2,099
インターネットメディア事業
1,352
63.4%
インターネットメディア事業
インターネット広告事業
FY2019 FY2020 FY2021計画 ※ プラットフォーム事業
その他
※当社は2021年5月7日に業績予想の修正を行っております。
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2. ビジネスモデル
10
2-1. インターネットメディア事業
スマートフォン向け 無料アプリメディア がメイン
アプリ製造
手軽にダウンロード 暇つぶしに最適 無料 節目で広告
※製造したゲームアプリはApple社が運営するApp Store等のプラットフォームにリリースしております。当社グループがメインとするような広告収入のみの無料アプリにつきましては、
利用の際にプラットフォーム運営事業者へ支払う手数料は発生しません。なお、課金実装または有料アプリ(購入時に料金を支払うもの)の場合は利用の際に手数料が発生いたします。
11
2-2. インターネットメディア事業 / 事業領域について
低コスト開発が可能な広告収益モデル
ソーシャルゲームとは異なり、1タイトル当たりの平均開発単価は約20万円と不採算案件が極めて少ない。
スマートフォンアプリ
無料タイプ 有料タイプ
…アプリストアでの売り切りタイプ
広告収益 アプリ内課金
広告表示
…多くのアプリが広告を実装 …アイテム課金等
広告表示
無料アプリメディア内の ハイブリッド
広告収益を主軸としたビジネスモデル …広告収益とアプリ内課金
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2-3. インターネットメディア事業 / 当社グループが運用するアプリについて①
『国内アプリ』の特徴 『ハイパーカジュアルゲームアプリ』の特徴
「3分間ミステリー」 「 Save them all 」
(当社グループ開発例) (当社グループ開発例)
国内(一部海外)を対象に配信。 世界各国に配信。
隙間時間など短時間で簡単に楽しめる。 国内アプリよりもデザインがシンプル。
日本語や日本の文化を理解している必要がある。 年齢、性別、国籍などを問わず、誰もが楽しめるデザイン。
シンプルなコンセプトゆえに、10秒程度で操作を理解できる。
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2-3. インターネットメディア事業 / 当社グループが運用するアプリについて②
管理区分 タイプ 特徴 広告出稿
・隙間時間などを利用して短時間で簡単に楽しめる。
国内 国内向けアプリ ・原則として日本国内のユーザーを対象としており、日本語や日本の文
化を理解している必要がある。
・一定の成果を得た国内向けアプリについて、ローカライズさせること
海外向けアプリ
で海外展開。主な展開エリアは中国。
〇
・国内向け、海外向けアプリと比較して、デザインがよりシンプル。
グローバル ユーザーの年齢、性別、国籍などを問わず、誰もが楽しめるデザインと
国内及び海外の 操作性に特徴がある。極限までシンプル化された操作性ゆえに、10秒程
ハイパーカジュアルゲームアプリ 度でコンセプトを理解できる点が評価されている。
・米国をはじめ、世界中に展開。
ストック収入
広告出稿を伴わない
上記全てのアプリ
・ストック収入とは、期間経過により収益性が低下し、
広告出稿せずに自然流入のみで広告収入を獲得しているアプリ。 ー
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2-4. プラットフォーム事業
電話相談サービスの運営 がメイン 株式会社ティファレトの連結子会社化にともない
2021年12月期 第2四半期 より
「プラットフォーム事業」を新たに報告セグメントに追加
サービス運営
「幸せに導く電話相談サービス」Charis
恋愛や、仕事、人生に関する悩みを抱えるユーザーと、経験豊か
なアドバイザーをマッチングする電話占い「カリス」を運営。
相談時間に応じた従量課金型のビジネスモデル。
安定した運営実績を誇る「カリス」に当社グループの強みである
ITマーケティングを掛け合わせることで事業の更なる成長を目
指します。
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2-5. インターネット広告事業
アフィリエイト中心
のインターネット系広告代理店 主にテクノロジーを活用したアフィリエイト広告(成果報酬型広告)
代理事業を展開しており、運用型広告にも取り組んでおります。
独自のワンタグサービス
広告主の収益最大化
大手顧客との信頼関係
当社グループ独自のワンタグサービス
効率的な成果管理
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2-6. その他
投資事業につきましては、短期的な成果を追求する事業ではないと認識しており、
投資事業 中長期的な視点に立ち、また、各投資先企業の状況に応じて対応していく方針です。
ソリューションセールス事業
ソリューションセールス事業、スキルオン事業、新規事業開発につきましては、
スキルオン事業
試験的な取り組み段階であり、新たな事業の創出及び育成に向けた挑戦を継続してまいります。
新規事業開発
その他の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントでありますが、投資事業、ソリューションセールス事業、スキルオン事業及び新規事業開発等に取り組ん
でおります。
主要な売上は、ソリューションセールス事業のOA機器の販売代理と、スキルオン事業のオンラインフィットネスサービスによるものです。スキルオン事業につきま
しては、これまでオフラインが主流であったフィットネスサービスを、場所や時間の制約がないオンラインにDX(デジタルトランスフォーメーション)化、SNS
で影響力のあるインフルエンサーと企画からサービスの運営、収益面のサポートまでを共同で行う取り組みを推進しております。
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2-7. その他 / 投資事業
インターネット企業(シード、アーリー、シリーズA)を中心とした投資を実行
1号ファンドの順調な投資活動に伴い、2号ファンドを6月に組成
グループ
投資事業
TT1有限責任事業組合 ※
外部
株式会社東京通信 【連結子会社】TT2合同会社
有限責任事業組合
【連結子会社】東京通信キャピタル合同会社
出資 ・運用 出資 ・運用 出資 ・運用
資金 資金
投資 投資
企業(投資先) 投資者
【持分法適用会社】 【持分法適用会社】
回収 BASE Partners Fund 1号投資事業有限責任組合 basepartners2号投資事業有限責任組合 回収
投資事業におきましては、主に持分法適用会社であるBASE Partners Fund 1号投資事業有限責任組合、basepartners2号投資事業有限責任組合を通じて投資することとしており、
投資対象企業は、インターネット企業であり、投資ラウンドがシード、アーリー、またはシリーズA、かつ投資規模が概ね2,000万円から5,000万円としております。
その他、事業シナジーが見込め、また将来当社グループの事業となりうる企業または事業については、当社として投資を行っていく場合があります。
※2021年4月1日付で「basepartners有限責任事業組合」から「TT1有限責任事業組合」に商号変更しております。
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2-8. その他 / 投資事業 投資先紹介(一例)
投資後も事業成長にともない追加出資を受けるなど、さらなる成長に期待
会社名 株式会社SODA 会社名 taskey株式会社
代表者 内山 雄太 代表者 大石 弘務
事業内容 インターネットサービスの企画・開発・運営 事業内容 e-Storyアプリ「peep(ピープ)」の運営
スニーカーやアパレルフリマサービスを運営。 21世紀の新しい読み物「e-Story」アプリを運営。
人気ブランドの最新情報や発売日、抽選情報までリアルタイムで配信。 1,500作品以上のオリジナル作品を配信。プロ作家による多彩な作品が無料で読める。
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2-9. その他 – 動画関連サービス事業
新規事業展開「スキルオン」
影響力のあるインフルエンサーと、企画からサービスの運営・収益面のサポートまでを共同で行い
『スキル(=習い事)のDX(デジタルトランスフォーメーション)』を支援
ITマーケティング企業だからこそできる
・カスタマーサポート 総合的なサービス開発と運営
・サイト運営
・決済システム管理
PDCA
「スキルオン」が目指すものとは?
の
高 ・コンテンツ制作
速 ・動画配信 SNSの成長に伴い、インフルエンサーが個人のブランド力を強化
回 することが可能になった一方で、ファンがインフルエンサーに求
転 ・企画 めるコンテンツ力への要望は高くなり、インフルエンサー個人で
・サービス設計 の対応が難しくなっていきています。
・マーケティング 「スキルオン」では、そうしたインフルエンサーの中でも、
・データ分析
ユーザーに技術、ノウハウを提供している「スキル」を持った方
に注目して、スキルエコノミー市場のDX(デジタルトランス
フォーメーション)支援を推進してまいります。
ITマーケティングノウハウを駆使し、戦略的にDX支援
20
2-10. その他 – 動画関連サービス事業(一例)①
スキルオン サービス紹介①(サブスクリプション型 フィットネス動画サービス)
大人気ダイエット系YouTuber たろにぃ
のオンラインフィットネス
『 T-FIT 』
2021年8月サービス開始
「CHANGE MYSELF!」をコンセプトに、様々なダ
イエット経験をもとにたろにぃ自らが考案した「ダイ
エットフルサポートプログラム」を提供。
一人でダイエットを頑張れない、今度こそ変わりたい
と思っている方に向け、自分が目指す理想の体型へと
たろにぃが導きます。
21
2-10. その他 – 動画関連サービス事業(一例)②
スキルオン サービス紹介②(サブスクリプション型 フィットネス動画サービス)
「ズボラストレッチ」で人気の
YouTuber深井裕樹の公式オンラインフィットネス
『 ズボラストレッチプラス 』
2021年10月サービス開始
総再生回数1.2億超えの大人気ストレッチトレーニン
グ。「もっと楽に痩せたい!」を叶える、ズボラに痩
せる完全オリジナル撮りおろしプログラムを用意。
モチベーションを維持するためのごほうび機能、体型
ビフォーアフター機能であなたのダイエットをフルサ
ポート。
22
3. 当社の強み・特徴
23
3-1. ITマーケティングを知り尽くした人材 / ヒトの判断
「ITマーケティング企業」の運営は ヒトの判断 がキーポイント
臨機応変かつ柔軟な判断・対応が必要
インターネットメディア事業 インターネット広告事業 プラットフォーム事業
開発技術のアップデート 状況の変化を察知 市場に関する専門知識
市場に関する専門知識 市場に関する専門知識 優秀な鑑定師の開拓
トレンドや時事に関する嗅覚 優秀なアフィリエイターの獲得 質の高い鑑定を行う為の教育体制
ユーザーライクを追求する執念 アクセス解析 質の高いカスタマーサポート
広告出稿・運用ノウハウ 広告出稿・運用ノウハウ 広告出稿・運用ノウハウ
効果測定・改善ノウハウ 効果測定・改善ノウハウ 効果測定・改善ノウハウ
24
3-2. ITマーケティングを知り尽くした人材 / 経営メンバー
常勤取締役5名中4名及び子会社取締役はサイバーエージェントグループ出身
サイバーエージェントグループで培われた マーケティングノウハウ を活用
代表取締役会長 外川 穣 インターネット 取締役COO 横山 佳史
博報堂を経て、2000年にシーエー・モバイル(現CAM)創業、代表取締役社長と メディア事業
して数々のモバイルインターネットビジネスを立ち上げ、 サイバーエージェント 高ROIの実現
の主力子会社としてグループを牽引し、2015年に最高益達成を契機に退任
2003年から2008年までサイバーエージェント専務取締役を兼務
2015年に東京通信の代表取締役会長に就任し、短期間での黒字化を達成
取締役 長谷川 智耶
その他
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹 新規事業開発力
シーエー・モバイル(現CAM)に新卒入社後、広告営業・メディアバイイング、
新規事業開発に従事
スマートフォン市場の黎明期よりアプリ関連事業を展開し、多種多様なジャンル
のサービスを創出および運営を経験
インターネット テクノロジーパートナー
広告事業
代表取締役CSO 稲垣 聡
取締役CFO 村野 慎之介
大和証券系及び外資系投資ファンドにて企業買収、企業再生業務に携わる
その後IT業界に転身し、M&A・経営管理・メディア運営等を担い、 プラット
シーエー・モバイル(現CAM)取締役、Amazia社外取締役(現任)を務める ティファレト
フォーム
2018年4月、東京通信に取締役CFOとして参画
事業 代表取締役社長 福島 勇人
25
3-3. 規模拡大を支える豊富な経営リソース
ITマーケティング
厚い経営陣層 の豊富な
経験者が多数在籍
強固な事業基盤を維持しながらも
臨機応変かつ柔軟な判断が可能な経営リソース
※
働きやすい 規模拡大に備えた
労働環境推進 管理体制
持続的な企業価値の向上を目指す
多様なサービスの 新規事業開発
創出・運用実績 ノウハウ
※当期の時間外労働は平均10時間台/月(2021年9月末現在)となっております。
26
3-4. 高水準のROE(自己資本利益率)
※
ROE(自己資本利益率) 業界で高水準のROE
30.6% 今後も資本効率を意識した経営を推進
※ROE = (2020年12月期第4四半期純利益 + 2021年12月期第1~第3四半期純利益)÷(2020年12月期第3四半期末自己資本 + 2021年12月期第3四半期末自己資本)÷ 2 × 100
27
3-5. インターネットメディア事業 / 圧倒的な製造数と運営実績①
当社グループは 国内屈指の製造数を誇るアプリデベロッパー
性別を問わず幅広い年齢層に気軽にプレイして頂くことを重視しているため、
シンプル
シンプルな操作性であることが最大の特徴。
これまでの開発アプリ数(累計4,000タイトル)は、アプリデベロッパーとして国内屈指の開発数。
短期間で量産
短期間で量産可能な体制を構築。月に100タイトル以上の開発実績もあり。
ノンプロモーションでApp Storeのゲームランキング(ゲームカテゴリにおける無料部門)で
マーケティングノウハウ 1位を獲得した実績があり、マーケティングノウハウに自信を持つ。
同ランキング200位以内にランクインするアプリを常時複数運用。
短期間で量産したアプリの中からヒット可能性の高いアプリを厳選し、広告出稿費をかけてスケー
ルさせるノウハウに強み。
低コスト開発&マネタイズ力
ソーシャルゲームとは異なり、1タイトル当たりの平均開発単価は約20万円と不採算案件が極めて
少ない。
開発期間、開発コスト、開発要員、リリースタイトル数、運用、マーケティング、収入源、etc…
各要素において、一般的なアプリパブリッシャーよりも優位性のある
アプリメディアをITマーケティングのツールとして利用する会社です。
28
3-5. インターネットメディア事業 / 圧倒的な製造数と運営実績②
トップデベロッパー としてのプレゼンスを発揮
2020年 日本のトップアプリと企業ランキング 2020年 日本のトップアプリと企業ランキング
『ゲームダウンロード数別トップ企業』 『ダウンロード数別トップゲームアプリ』
第1位 ( MASK ) 第10位 ( 3分間ミステリー ・MASK )
国内企業で
最上位を獲得 「3分間ミステリー」
(当社グループ開発)
出所:App Annie Japan「モバイル市場攻略法【日本版】」2021年5月
29
3-5. インターネットメディア事業 / 圧倒的な製造数と運営実績③
世界のハイパーカジュアルゲームアプリ市場は年々拡大
欧米の流行を追うように各国で勢力を拡大
当社グループの「Save them all」では、 ※
App Store『無料ゲーム』カテゴリのDLランキングにて
国内をはじめとする 7か国で 第1位 を獲得。
『無料ゲーム/カジュアル』では 26か国 で、
『無料ゲーム/パズル』では 54か国で 第1位 を獲得。
米国では『無料ゲーム/パズル』
カテゴリで 第2位 を獲得。
ハイパーカジュアルゲームアプリ「Save them all」
出所:App Annie「2021年モバイルゲーム市場最新レポート」2021年8月 ※2021年9月末現在までの最高ランク実績となります。
30
3-6. インターネットメディア事業 / 競合について
他社アプリは、自社アプリと競合にある一方で、
自社アプリのユーザー獲得のために有用な媒体 ともなり得る。
広告出稿
OTHER
ユーザーの獲得
広告出稿
自社アプリ 他社アプリ
多くのユーザーが自社アプリ内の広告に接触することが収益拡大の機会。
自社アプリのユーザーを増やすために、他社アプリ内の広告枠へ
自社アプリの広告を出稿することで、自社アプリの宣伝及び認知度の向上となる。
当社グループの無料アプリを広告出稿する際に、相性の良い広告媒体は他社の無料アプリであり、他社の無料アプリから多くのユーザーを獲得
当社グループの無料アプリと親和性の高い無料アプリがランキングの上位に位置する場合、広告経由のユーザー獲得が伸び、
結果として当社グループのアプリのユーザーが増加し、収益の拡大につながる
31
3-7. プラットフォーム事業 / 10年の運営実績に基づく高品質な相談ノウハウ
10年にわたるサービス運営実績・ノウハウ をもとに、鑑定師の相談手法の品質を重視
カスタマーサポートも充実させることで高い顧客満足度を実現
10年のサービス運営実績 質の高い鑑定師の開拓・育成
相談ノウハウの構築・共有 顧客満足度向上
充実したカスタマーサポート
32
3-8. インターネット広告事業 / SVODに強みを持つアフィリエイト広告運用
クローズドネットワーク ※1 の活用により有望なアフィリエイター を抱え、
SVOD(サブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド)サービスのアフィリエイトに強みを持つ。
有望なアフィリエイター 広告戦略~運用までを最大限ケア
業界を知り尽くした人材を中心とした組織で
VODを中心としたアフィリエイト広告戦略が得意!
SVOD
独自のワンタグサービス ※2
大手クライアントの確保 当社グループ独自のワンタグサービスの提供により、
国内主要ASPへの一括出稿及び効率的な成果管理を可能に!
当該事業の売上高は、主にアフィリエイト広告または運用型広告における獲得件数 ※3 に広告主から受け取る成果報酬を乗算した売上高総額に
広告原価(アフィリエイターに対する成果報酬や運用型広告費)総額を減算した数値が売上高(純額)となります。
有望なアフィリエイターの発掘は新規ユーザーの獲得に、また、大手広告主との信頼関係は成果報酬に寄与することから、これらの対応は引き続き強化していく方針。
※1:クローズドネットワークとは、インターネット上の閉鎖網であり、誰もが利用可能なオープンネットワークではなく、利用者を限定したり、拠点間のみを接続する等の広域通信ネットワークであります。
※2:ワンタグサービスとは、複数のASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を一括で管理するためのシステムやサービスのことであります。
※3:獲得件数は、メディアを閲覧するユーザーがアフィリエイト広告等をクリックし、広告主のサイトで商品購入や会員登録等の広告主が定める条件を満たすことで成果報酬が発生した件数であります。
33
4. 市場環境
34
4-1. インターネットメディア事業 / ハイパーカジュアルゲームアプリ市場①
ハイパーカジュアルゲームとは?
2018年の世界のゲーム市場はハイパーカジュアルゲームがダウンロード数ランキ
ングの上位を占めた ※1。2019年に世界でブレークしたゲームを見てもダウン
ロード数ランキングの上位をハイパーカジュアルゲームが占めている ※2。
ハイパーカジュアルゲームは数億円の売り上げを出せるスケール感があり、無料
アプリランキングの上位を席巻。
Zynga がハイパーカジュアルゲームを専門にする Gram Games を2.5億ドルで買
収し、ゴールドマン・サックスはハイパーカジュアルゲームのパブリッシングを
行う Voodoo に2億ドルを投資するなど、大手企業の参入も進む。
有限の時間(スマホ画面の取り合い)のシェアを取る際に高尚なコンテンツを制
作する企業とバッティングせずに隙間時間を狙っていく。
「Save them all」では、App Store 『無料ゲーム』カテゴリの
DLランキングにて、国内をはじめとする7か国で 第1位 を獲得。
「 Push Battle ! 」 「Save them all」 『無料ゲーム/カジュアル』では 26か国 で、
(当社グループ開発例) 『無料ゲーム/パズル』では 54か国で 第1位 を獲得。 ※3
※1.出所: AppAnnie「モバイル市場年鑑2019」
※2.出所: AppAnnie「モバイル市場年鑑2020」
※3. 2021年9月末現在までの最高ランク実績となります。
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4-1. インターネットメディア事業 / ハイパーカジュアルゲームアプリ市場②
ハイパーカジュアルゲームが
モバイルゲーム市場全体で一定の存在感を示している
2019年度 市場規模(世界) 前年比
モバイルゲーム市場全体 576億ドル(6兆3,000億円) 15%増
ハイパーカジュアルゲーム市場 30億ドル(3,300億円) 33%増
出所:pocketgamer.biz「2020: What‘s next for hypercasual?(ironSource ゲストコラム)」2020年2月
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4-1. インターネットメディア事業 / ハイパーカジュアルゲームアプリ市場③
ハイパーカジュアルゲームが
世界各国でダウンロードのシェアを牽引し続ける見込み
スマートフォンアプリにおける
「各ゲームジャンルのダウンロードの市場シェア推移」では、
2021年上半期時点でハイパーカジュアルゲームアプリの
シェアが大きく伸長しており、30% を超える。
2年前の2倍以上のシェア拡大
3年前の約5倍以上である68億ダウンロードを達成
2021年上半期では、世界のダウンロード数トップ10の
アプリのうち、ハイパーカジュアルゲームが4つ占めている
状況
出所:App Annie「2021年モバイルゲーム市場最新レポート」2021年8月
37
4-1. インターネットメディア事業 / ハイパーカジュアルゲームアプリ市場④
世界のトップゲームパブリッシャーがリリースした
アプリの半数以上が500万ダウンロードを達成
ハイパーカジュアルゲームのトップパブリッシャーは
ヒットタイトルを生み出す割合が高く、2021年上半期には
半数以上が500万ダウンロードを超えている。
ハイパーカジュアルゲームは、他のゲームジャンルでは難しいとされてき
た「ゲームをしない人をプレイさせる」ことに成功したジャンルと言われ
ており、市場の変化を注意深くモニターし、それに適応するデベロッパー、
パブリッシャーが長期的に成功すると考えられている。
ハイパーカジュアルゲームアプリの需要は国内以上に全世界で広がっている
各国のパブリッシャーが、全世界のユーザーをターゲットにしたアプリの提供を加速
当社グループも米国を中心に、全世界のシェア獲得 に向けた グローバル展開 を強化
出所:App Annie「2021年モバイルゲーム市場最新レポート」2021年8月
38
4-1. インターネットメディア事業 / ハイパーカジュアルゲームアプリ市場⑤
インドがダウンロード数で
世界最大のモバイルゲーム市場に成長
技術力の向上とモバイルデバイスにおける接続性の改善により、
ブラジル、インドネシア、ロシアなどの新興市場も、
モバイルゲーム市場において今後も大きな成長要因となるとい
われています。
特に、当社の「ハイパーカジュアルゲームアプリ」でも同様の
傾向がみられ、欧米やアジア市場に匹敵、上回る勢いで、
インドやブラジルでのダウンロード数が増大していることから、
『世界のハイパーカジュアル市場は今後も拡大傾向』と
考えております。
出所:App Annie「2021年モバイルゲーム市場最新レポート」2021年8月
39
4-2. 市場データ / 日本の広告費(インターネット広告費全体)
インターネット広告費は、2021年には
前年比107.7%の1兆8, 912億円まで拡大することが予想される。
日本の広告費:インターネット広告媒体費総額の推移
(億円) (%)
20,000 18,912 250.0
17,567
18,000 16,630
16,000 14,480 200.0
14,000 12,206
12,000 10,378 150.0
10,000
8,000 100.0
112.9 117.6 118.6 114.8
6,000 105.6 107.7
4,000 50.0
2,000
0 0.0
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
(予測)
インターネット広告費(億円) 前年比(%)
出所:株式会社電通『2020年 日本の広告費』
40
4-2. 市場データ / 世界の広告成長率
世界の広告市場は2020年に7.2%減少となったが、2021年には10.4%の成長(6,340億ドル)を予測。
2020年はコロナ禍においてもデジタル広告は媒体別で唯一プラス成長だったが、
2021年も二桁成長を見込み、世界市場成長を牽引。媒体別シェアではじめて50%台超の予測。
<国・地域別の成長率予測> (成長率:%)
2019年(実績) 2020年(実績) 2021年(予測) 2022年(予測)
全世界(59カ国・地域) 3.7 △7.2 10.4 7.2
日本 6.2 △11.2 4.4 4.2
<媒体別成長率予測(全世界)> (成長率:%)
2019年(実績) 2020年(実績) 2021年(予測) 2022年(予測)
デジタル 11.8 4.0 15.6 10.6
<媒体別のシェア予測(全世界)> (世界の広告費に対する媒体別シェア:%)
2019年(実績) 2020年(実績) 2021年(予測) 2022年(予測)
デジタル 42.8 47.8 50.0 51.5
出所:株式会社電通『世界の広告費成長率予測(2020~2022)』、『世界の広告費成長率予測(2020~2022)』改訂版
41
4-2. 市場データ / 国内の電話占いサービス市場規模
2020年度の国内電話占いサービス市場規模は212億円。
新型コロナウイルス感染拡大に関して、市場への大きな影響は見られず安定。
国内電話占いサービス市場規模(単位:百万円)
30,000
25,000
21,713 21,381 21,293
20,000
15,000
10,000
5,000
0
2018年度 2019年度 2020年度
出所:当社調べ
調査条件については、「法人」としての取引があるものだけが対象であり、かつ、事業として継続的に「電話占い」サービスを提供していると認められる参入事業者40社(展開ブランド42)を対象に、
「電話占い事業」による売上高(過去3年度)を積算し、それを「電話占い市場規模」(過去3年度)としております。
調査には協力会社が所有する企業データベース、公開情報(ホームページ、占いサービスサイト等)を用い、一部推定(所属占い師の人数、占い師の稼働状況、ホームページの更新状況、周辺事業の
売上、同タイプの占い事業者の売上高等を手掛かり)しております。また、各社の売上高については、可能な限り「電話占い」事業のみの売上高を抽出するようにしておりますが、電話占いに付随し
た広告収入、コンテンツ販売収入、Web制作、イベント収入、占い師の出演、各種版権収入等が一部含まれた市場規模となります。 42
4-2. 市場データ / 国内のアフィリエイト市場規模
2020年度の国内アフィリエイト市場規模は、3,258億円まで拡大。
2024年度には4,951億円に達すると予測。
国内アフィリエイト市場規模推移と予測(単位:百万円)
600,000
495,120
500,000 450,100
409,190
400,000 366,950
309,860 325,840
287,010
300,000 258,200
200,000
100,000
0
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
見込 予測 予測 予測 予測
出所:「国内アフィリエイト市場規模推移と予測」(矢野経済研究所)
市場規模は、アフィリエイト広告の成果報酬額、手数料、諸費用(初期費用、月額費用、オプション費用等)などの合算。2020年度は見込値、2021年度以降は予測値。
43
5. 成長戦略及び事業計画
44
5-1. 成長戦略
● ● ● ●
当社はゲームアプリの開発会社ではなく
ITマーケティング企業 である
中期的にはインターネットメディア事業を中心とした
既存ビジネスの成長による拡大を目指してまいります。
当社はITマーケティング企業であることを十分に認識し、
既存事業に執拗にこだわることなく、変化の早い環境に順応していくために、
既存事業のビジネスモデルの転換や
競争力のある新規事業の創出・育成に臆せず挑戦し続けていく方針です。
45
5-2. 成長戦略 / 全社成長戦略
インターネットメディア事業における
グローバル戦略の強化 D
ハイパーカジュアルゲームアプリ及び海外アプリの推進
AIを用いた予測分析の強化 当社の強みであるマーケティング能力をより向上させるための取り組み
事業ポートフォリオの拡充 既存事業における新たな収益源の確保、新規事業の開発等
人材の確保及び育成 優秀な人材の確保及び人材育成の強化
46
5-3. 成長戦略 / インターネットメディア事業におけるグローバル戦略の強化
世界各国でダウンロードのシェアが拡大し続けている
「ハイパーカジュアルゲームアプリ」を持続的成長基盤とした
グローバル戦略の強化
ハイパーカジュアルゲームアプリ 海外向けアプリ
蓄積した成功ノウハウを活用 成功アプリをローカライズ
国内向けアプリ
「国内向けアプリ」、「海外向けアプリ」及び「ハイパーカジュアルゲームアプリ」に区分し、より一層の海外展開を推進
「海外向けアプリ」は、国内での成功アプリを海外にてカルチャライズ・ローカライズ
※「国内向けアプリ」については、そのリソースの一部をより成長性の見込める「ハイパーカジュアルゲームアプリ」へ移管いたし
ますが、国内市場でのシェアを維持しつつも、事業全体の継続的成長に努めてまいります。
47
5-4. 成長戦略 / 事業ポートフォリオの拡充
事業ポートフォリオの拡充の方針 相談時間に応じた従量課金型のビジネスモデル
第1の事業キーワード『広告』 第2の事業キーワード『課金』
株式会社ティファレトの連結子会社化にともない
2021年12月期 第2四半期 より
「プラットフォーム事業」を新たに報告セグメントに追加
インターネットメディア事業 プラットフォーム事業
インターネット広告事業 その他(スキルオン事業)
サブスクリプション型のビジネスモデル
既存事業(『広告』をマネタイズの要とする事業)
とは異なる
第2の収益構造『課金』の獲得、新規事業の創設 スキルエコノミー市場の
DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を推進
48
5-5. 成長戦略 / 中期経営方針
事業成長 M&A・投資
ITマーケティング力 加速 事業セグメントの拡大
グループの事業成長を加速させるために
ITマーケティング力を活かした事業展開と、投資・M&Aグロースを検討&推進
※上記は方針であり、今後、M&Aやアライアンスについて開示が必要と判断された場合には速やかにお知らせいたします。
49
5-6. 成長戦略 / M&A戦略について
事業成長 企業価値向上
なぜ「M&A」なのか?
ITマーケティング力により成長加速の期待ができる
ネットサービスの経験豊富な経営陣が多い
M&Aや投資のトラックレコードがある
ITマーケティング力を
活かした事業展開
M&Aによる成長
M&Aを掛け合わせることで事業成長加速
※上記は方針であり、今後、M&Aやアライアンスについて開示が必要と判断された場合には速やかにお知らせいたします。
50
5-7. 事業計画 / 下半期以降の戦略投資方針
好調な事業環境を受け、来期以降を見据えた積極的な戦略投資を実行
事業多角化に向け、積極的な採用活動を推進
FY2021 下半期以降の重点方針 FY2021/3~4Q FY2022 FY2023 投資・費用内容
インターネットメディア事業のグローバル展開強化
好調なインターネットメディア事業における 採用研修費、人件費の増加
『プロデューサー、デザイナー、エンジニアの各3名で1チーム
体制』の増強、およびグローバル展開の強化
プラットフォーム事業の機能拡張とシェア拡大 システム開発投資の増加、
オンライン鑑定の機能面の強化(動画鑑定対応)と、電話占い「カ 採用研修費、人件費の増加
リス」のノウハウを他業態の相談サービスへ横展開する検討
SEO戦略における体制強化
既存事業、および新規事業におけるSEO(Search Engine 採用研修費、人件費、広告出稿費の増加
Optimization:検索エンジン最適化)の施策、体制強化
中長期的な収益基盤を目指す新規事業開発投資
当期より開始したスキルオン事業、SEOコンサル事業、動画関連 採用研修費、人件費、開発投資の増加
事業、その他新規事業など、多角的な事業の展開を予定
投資・M&Aグロースの検討&推進 投資・M&A費用の増加
投資事業のノウハウを活用、投資とM&Aによる企業価値の向上
※上記は方針であり、今後、M&Aやアライアンスについて開示が必要と判断された場合には速やかにお知らせいたします。 51
5-8. 成長戦略 / 調達資金使途および今後の投資計画について
成長戦略の実行・実現に向けた投資として、上場時の調達資金は以下の使途に充当を予定しております。
上場による調達資金約7億円のうち、約3億円をインターネットメディア事業における広告宣伝費に、
約5千万円を人材採用費や人件費に充当する予定であります。(充当期間は2021年12月期~2022年12月期の予定)
資金使途 想定充当額
FY2021 FY2022
インターネットメディア事業におけるアプリのユーザー獲得のための広告宣伝費 150百万円 150百万円
事業拡大のために必要な人材の採用費及び人件費 30百万円 21百万円
借り入れ金返済(子会社株式の取得資金のため) 342百万円 ー
52
5-9. 事業計画 / 2021年12月期業績計画
FY2020 FY2021
(百万円) 増減
実績 計画※1
主力事業であるインターネットメディア事業は引き続
きグローバル戦略を強化し、ハイパーカジュアルゲー
売上高 2,449 4,350 1,900 ムアプリによる成長を推進
2021年4月より株式会社ティファレトを完全子会社化
営業利益 383 420 36 したことに伴うプラットフォーム事業の業績予想を追
加(のれん償却費として221百万円を見込む)
経常利益 369 380 10 インターネット広告事業は堅調であった既存案件の売
上高が鈍化傾向、新規案件の獲得が当初想定した計画
よりも遅延しているため下方修正
親会社株主に帰属する当
期純利益 193 180 △13
営業収益力の実態として、EBITDA ※2 667百万円
(前期比272百万円増)を見込む
EBITDA ※2 395 667 272
※1.当社は2021年5月7日に業績予想の修正(上方)を行っております。
また、新型コロナウイルス感染拡大に関して、連結業績見通しへの影響は軽微であり見込んでおりませんが、新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等、さまざまな要因により大
きく変動する可能性があります。当該連結業績見通しに影響を及ぼす事象が生じた場合には速やかに公表いたします。
※2.EBITDA=営業利益+のれん及び無形資産の償却費+減価償却費
53
5-10. 事業計画 / 事業セグメント別計画
FY2020 FY2021
増減
(百万円) 実績 計画※1
売上高 2,449 4,350 1,900
連結業績 営業利益 383 420 36
(利益率) (15.6%) (9.7%) (△6.0pt)
売上高 2,099 2,760 660
インターネットメディア事業
セグメント利益 480 610 129
(利益率) (22.9%) (22.1%) (△0.8pt)
売上高 ー 1,270 1,270
プラットフォーム事業 ※2 セグメント利益 ー 70 70
(利益率) (ー) (5.5%) (5.5pt)
売上高 328 260 △68
インターネット広告事業 セグメント利益 244 160 △84
(利益率) (74.4%) (61.5%) (△12.9pt)
売上高 20 60 39
その他 セグメント利益 △30 △85 △54
(利益率) (ー) (ー) (ー)
※1.当社は2021年5月7日に業績予想の修正(上方)を行っております。
また、新型コロナウイルス感染拡大に関して、連結業績見通しへの影響は軽微であり見込んでおりませんが、新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等、さまざまな要因により大
きく変動する可能性があります。当該連結業績見通しに影響を及ぼす事象が生じた場合には速やかに公表いたします。
※2.2021年12月期 第2四半期連結会計期間より、株式会社ティファレトを連結子会社化し、プラットフォーム事業を追加しております。 54
5-11. 事業計画 / 営業利益増減分析・計画対前年度比
(単位:百万円)
①ハイパーカジュアルゲームアプリの伸長
① インターネットメディア事業のハイパーカジュアルゲームアプリを含む
グローバルの売上高は、前期の10億18百万円から65.8%増の16億88百万
②
円、貢献利益(売上高-広告出稿費)は前期の2億32百万円から94.3%増
③ の4億51百万円を計画
一方で国内カジュアルゲームアプリの売上高は、前期の9億81百万円か
ら1.4%減の9億68百万円、貢献利益(売上高-広告出稿費)は、
前期の4億60百万円から3.7%減の4億44百万円を計画。
リソースの一部をより成長性の見込めるグローバルへ移管し、事業全体
の継続的成長に努めていく
②新規事業として複数の動画関連サービス事業の推進予定
③全社共通人件費の増加
※1 全社共通の人件費は前期の1億72百万円から12.4%増の1億94百万円を計画。
企画職の増員を図り新規事業分野への貢献に期待。
今後、新規事業分野へ配賦する可能性あり
※2
※1.当社は2021年5月7日に業績予想の修正(上方)を行っております。
また、新型コロナウイルス感染拡大に関して、連結業績見通しへの影響は軽微であり見込んでおりませんが、新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等、さまざまな要因により大
きく変動する可能性があります。当該連結業績見通しに影響を及ぼす事象が生じた場合には速やかに公表いたします。
※2.2021年12月期 第2四半期連結会計期間より、株式会社ティファレトを連結子会社化し、プラットフォーム事業を追加しております。 55
5-12. 事業計画 /インターネットメディア事業:トップラインKPI
FY2021 計画 ※1 進捗状況につきましては、四半期決算短信の公表にて定期的に開示を行います。
(単位:百万円)
国内 グローバル ※2 ストック収入等 合計
対前期比 対前期比 対前期比 対前期比
増減率等 増減率等 増減率等 増減率等
運用本数(月平均) 197 +15本 46 +5本 1,899 +134本 2,142 +154本
アプリ1本当たり売上高
409 △8.8% 3,058 45.7% 4 △4.4% 107 22.2%
(月平均、単位千円)
売上高(a) 968 △1.3% 1,688 65.9% 102 2.6% 2,760 31.5%
広告出稿費(b) 524 0.7% 1,236 57.4% ー ー 1,761 34.8%
貢献利益(a)-(b) 444 △3.6% 451 94.6% 102 3.1% 998 26.0%
貢献利益率 45.9% △1.1pt 26.7% +3.9pt 100.0% +0.4pt 36.2% △1.6pt
※1.当社は2021年5月7日に業績予想の修正(上方)を行っております。
また、新型コロナウイルス感染拡大に関して、連結業績見通しへの影響は軽微であり見込んでおりませんが、新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等、さまざまな要因により大
きく変動する可能性があります。当該連結業績見通しに影響を及ぼす事象が生じた場合には速やかに公表いたします。
※2.『グローバル』とは、国内及び海外の「ハイパーカジュアルゲームアプリ」、「海外向けアプリ」の合計として管理しております。 56
5-13. 事業計画 /従業員数
連結会社の状況(従業員数) FY2020 実績 連結会社の状況(従業員数)FY2021 計画
平均年齢(歳)
34.3 全社共通
全社共通 14
インターネットメディア事業
12
の状況(従業員数) その他
アシスタント
5
その他
4 58名
7
77名
エンジニア インターネット
デザイナー 37名 12
広告事業 インターネット
インターネットメディア事業
9
5 広告事業
プロデューサー 37 インターネットメディア事業
9
11 47
エンジニア インターネットメディア事業
プロデューサー インターネット広告事業
デザイナー その他
アシスタント
インターネットメディア事業 インターネット広告事業
全社共通
その他 全社共通
57
5-14. 事業等のリスク①(市場環境)
以下は、成長の実現や事業計画の遂行に重要な影響を与える可能性があると認識する主要なリスクについて記載しております。
その他のリスクにつきましては、有価証券報告書「事業等のリスク」をご参照下さい。
顕在化
市場環境に係るリスク リスクの概要 影響度 対応方針
の可能性
インターネット関連市場について
低 低
⇒国内外における市場成長が阻害されるような状況が生じた場合
現時点でも該当市場は成長、拡大を続けているものと捉え
スマートフォン関連市場について ておりますので、今後も動向を注視して柔軟に対応してま
⇒新たな法的規制の導入、技術革新の遅れ、利用料金の改定を含む通信事業者の いります。
低 中
動向等、当社の予期せぬ要因によりスマートフォン関連市場の発展が阻害される また、多様な事業を運営しつつも、新規事業開発にも取り
業界動向について 場合 組むことにより、環境変化に影響を受けにくい収益構造と
なることを目指してまいります。
インターネット広告市場について
中 中
⇒急激な景気変化等により、インターネット広告の需要に影響が及ぶ可能性
技術革新への対応 エンジニアの採用・育成や創造的な職場環境の整備、また
⇒インターネット関連技術の知見やノウハウの獲得に困難が生じた場合、また技 中 中 関連する技術、知見、ノウハウの取得に注力してまいりま
術革新に対する当社の対応が遅れた場合 す。
各プラットフォームでは定期的に、運営方針や利用上のガ
プラットフォーム運営事業者であるApple及びGoogleにアプリを提供することが
イドラインを変更するケースが多々ありますが、動向は常
Apple及びGoogleの 現時点における事業展開の重要な前提条件であります。これらプラットフォーム
中 大 に注視し、変化の兆しがあった場合にはすみやかに調査、
動向について 運営事業者の事業戦略の転換及び動向により、当社グループの事業及び業績に影
検討、対策を投じることで安定した事業を行ってまいりま
響を及ぼす可能性
す。
インターネットメディア事業においては、競合他社が増加
することで市場が活性化し、ユーザーの循環や広告収益も
当社グループと同様のサービスを提供している企業や新規参入企業との競争激化
他社との競合について 中 中 比例して向上するという特例がありますが、各事業ともに、
により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性
更なる独自ノウハウの構築に注力し、体制の強化を図ると
ともに、事業の拡大を目指してまいります。
58
5-14. 事業等のリスク②(事業内容)
以下は、成長の実現や事業計画の遂行に重要な影響を与える可能性があると認識する主要なリスクについて記載しております。
その他のリスクにつきましては、有価証券報告書「事業等のリスク」をご参照下さい。
顕在化
事業環境に係るリスク リスクの概要 影響度 対応方針
の可能性
当社グループは、当社グループのアプリを海外で展開しており、海外ユーザーの
嗜好へ十分な対応が図られなかった場合や予測困難なビジネスリスクや法規制等
海外展開について 中 中
によるリスクが生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可
能性があります。 市場の動向やユーザーの嗜好については常に注視し、変化
の兆しがあった場合にはすみやかに調査、検討、対策を投
当社グループが開発・運営するアプリにおいては、ユーザーの嗜好の変化が激し じることで安定した事業を行ってまいります。
ユーザーの嗜好の変化 いと考えており、ユーザーのニーズに対応するコンテンツの開発・導入が何らか
中 中
について の要因により困難となった場合には、想定していた広告収益が得られない可能性
があります。
当社グループ事業のうち、インターネット広告事業の売上の多くが、特定事業者 既存案件については、引き続き良好な関係を維持できるよ
特定事業者への依存
に依存しており、取引関係が継続できなくなった場合には、当社グループの事業 大 大 う努めるとともに、広告営業人材の採用・育成や新規案件
について
及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 獲得に注力してまいります。
当社グループ事業のうち、インターネットメディア事業及びプラットフォーム事
インターネットメディア事業では、アプリ毎の収益状況を
業については、新規ユーザーの獲得は非常に重要な要素であり、広告宣伝活動を
1日単位で監視、管理することで、損益を常に把握できる
積極的に実施してユーザー数の増加を図っております。また、プラットフォーム
体制を構築しております。それにより、収益よりも費用が
事業の電話占い「カリス」においては質の高い鑑定師を採用する上でも広告宣伝
広告宣伝活動について 中 中 上回る場合には広告出稿を即座に停止する等の調整が可能
活動を積極的に行っております。獲得効率化のために都度最適な施策を実施して
となっており、引き続き安定した事業を行ってまいります。
おりますが、必ずしも当社グループの想定どおりに推移するとは限らず、期待ど
また、プラットフォーム事業でも同様に、費用対効果を最
おりの効果が得られない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があり
大にすべく広告宣伝活動に努めております。
ます。
当社グループ事業のうち、プラットフォーム事業として株式会社ティファレトに ユーザー1人当たりの月の利用金額の上限設定の導入や、
「カリス」ブランドの て運営する電話占い「カリス」においては、総勢180名以上の鑑定師と業務委託 初めてのユーザーにも安心してご利用いただけるためのカ
イメージ悪化による 契約を締結しております。鑑定師の人気が低下した場合や、「カリス」ブランド 中 中 スタマーサポート体制の充実、厳選した採用と研修による
リスクについて のイメージ悪化につながる事象が発生した場合、当社グループの業績に影響を及 鑑定師の質の向上に努めることで、「カリス」ブランドの
ぼす可能性があります。 地位向上に取り組んでおります。
投資実行先選定にあたっては当該企業の事業計画等詳細な
当社グループでは、投資事業を通して、投資実行先を未上場会社とした株式投資
デューデリジェンスを行うとともに、投資実行後において
投資事業について を行っております。投資先企業の業績状況等に起因する株式評価の低下により、 中 中
も定期的・継続的モニタリングを行っておりますので、引
当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
き続き安定した事業を行ってまいります。 59
本資料の取り扱いについて
本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。
これらは、現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、
実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。
それらリスクや不確実性には、国内外の経済情勢や当社グループの関連する業界動向等が含まれますが
これらに限られるものではなく、また、事業環境および市場動向の分析等による競争力の維持・強化に努めておりますが、
上記リスクや不確実性を排除するものではありません。
当資料のアップデートは今後、本決算の発表時期を目途として開示を行う予定です。
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