7317 M-松屋R&D 2020-05-13 15:00:00
2019年度決算説明会資料 [pdf]
2019年度
決算説明会資料
目次
1.会社概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2.2019年度実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
3.2020年度業績予想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
4.今後の成⻑戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
会社概要
会社概要
会 社 名 株式会社 松屋アールアンドディ
設 ⽴ 1982年8月7日
石川
上 場 市 場 東証マザーズ 証券コード 7317
本 社 福井県大野市鍬掛20-1-2
富山
資 本 ⾦ 270百万円(2020年5月13日時点)
福井
代 表 者 代表取締役社⻑ 後藤 秀隆 岐阜
⾃動⾞安全装置縫合システムの開発・製造・販売、 兵庫
京都 滋賀
事 業 内 容 レーザー裁断機の開発・製造・販売、
血圧計腕帯の製造、カーシートカバーの生産 等
従 業 員 数 1,370名(2020年3月末時点)
海外拠点︓3拠点(中国︓上海市・ベトナム︓ドンナイ省・ミャンマー︓ヤンゴン州)
拠 点
国内⼦会社︓1拠点(宮城県︓栗原市)
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事業内容
弊社はミシンメーカーではなく、
縫製の自動化を⾏う「縫製自動機事業」と
新しいビジネスモデルによる「縫製品事業」が主⼒事業
縫製品事業 縫製自動機事業
各種縫製品の製造 ⾃動⾞安全装置縫合システムの開発・製造・販売
レーザー裁断機の開発・製造・販売
▼ 血圧計腕帯 ▼ カーシート
医療用⾃動化ラインの開発・製造・販売
▼ エアバッグ
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縫製自動機事業の内容
弊社はミシンメーカーではなく、コンサルティングを起点に、⾃社開発のハード・ソフトを組み合わせ
人手に頼っている作業をAI搭載ロボットに置き換え、縫製ラインの自動化を実現し、作業者を3K作
業(きつい・汚い・危険)から解放する企業である。
縫製ラインで働く 裁断 縫製 検 査
現状の人数
約 14 名 裁断機の操作 部品の運搬 各縫製工程における
縫製機の操作
部品の運搬 ポカヨケ、目飛び・
糸抜けなどの検査
機械に置き換えて AIロボットによる自動化
人員の削減を図る 作業員のロボットによる置換と、各工程間の搬送⾃動化、生産データ集中管理を実現
裁断 縫製 検 査
目標の人数
約 4 名 裁断機の操作 各縫製工程における縫製機の操作 ポカヨケ、目飛び・
糸抜けなどの検査
部品の運搬
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独自の縫製品事業ビジネスモデル
従来の縫製工場と違って
顧客負担で縫製⾃動機を購入するため、弊社の投資が少なく、急速な事業拡大が可能
お客様 ① 提案された⾃動化 松屋アールアンドディベトナム
ラインを購入いただく
② 縫製ラインを松屋ベトナムに設置
⾃動⾞業界 健康器具業界
③ 縫製品を注文
アパレル業界 スポーツ業界 ④ 縫製品を納品
縫製品製造に関するノウハウを蓄積し、
安定的に⾼い利益率を確保することが可能
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グローバル生産&営業・開発体制
アジアを中心に生産拠点を設け、低コスト生産体制を構築
日本本社(福井)
• 縫製システム機器開発・製造・販売
• 海外工場の生産設備設計
• 品質管理
ミャンマー工場(Yangon)
• さらなるローコスト需要を目指す縫製部 日本
品工場 上海営業所 宮城工場(国内子会社)
• ⾃⽴した完全部品生産を目指している
中国 カーシート生産
主な縫製部品 ベトナム
ベトナム工場向け腕帯の協⼒生産
ミャンマー ベトナム第1〜5工場(Bien Hoa)
日本、アジア向け中心の縫製部品工場
Matsuya Innovation Center(Bien Hoa) 営業または開発拠点
• 次世代縫製機器・縫製技術の開発(AI縫製⾃動機) 主な縫製部品 生産拠点
• ドローン用セーフティシステムの開発 血圧計腕帯/カーシート/エアバッグクッション
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2019年度実績
2019年度実績︓サマリー
・営業利益および親会社株主に帰属する当期純利益が上場費⽤をこなした上で
前期比で約2倍に大幅増益。
・売上総利益率は前期⽐で1.2ポイント改善。
・2019年度においては新型コロナウイルス感染症の影響は当初想定よりは軽微。
2019.3 2020.3 2020.3
実績 ⾒通し 実績 前期比 ⾒通し比
(百万円) (百万円) (百万円)
売上高 7,517 8,140 8,631 114.8% 106.0%
売上総利益 959 1,142 1,207 125.9% 105.7%
売上総利益率 12.8% 14.0% 14.0% ー ー
営業利益 180 331 407 225.5% 123.0%
経常利益 223 293 380 170.1% 129.7%
税⾦等調整前
222 293 380 170.1% 129.7%
当期純利益
親会社株主に帰属する
113 188 223 197.2% 118.6%
当期純利益
1株当たり当期
50.53 83.74 99.11 197.2% 118.6%
純利益(円)
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2019年度実績︓セグメント別売上⾼&利益
・縫製品事業において、特に血圧計のセンサー部分となる腕帯において売上増加、
⽣産性向上を図り、利益率が改善したほか、カーシートカバー及びエアバッグの売
上が増加し、⽣産性向上によりセグメント利益も⼤幅増益となった。事業は⽶を中
⼼とした貿易摩擦により中国、メキシコでの投資需要が⼀時的に停滞したことを背
景に売上高減少となった。
2019.3 2020.3 2020.3
実績 ⾒通し 実績 前期比 ⾒通し比
(百万円) (百万円) (百万円)
売上⾼ 7,517 8,140 8,631 114.8% +106.0%
縫製⾃動機事業 1,236 900 875 70.8% 97.2%
縫製品事業 6,342 7,240 7,762 122.4% 107.2%
調整額 △61 ー △7 ー ー
セグメント利益 180 331 407 225.3% +122.6%
縫製⾃動機事業 8 △114 △115 ー ー
縫製品事業 422 654 736 174.4% 112.5%
調整額 △250 △208 △213 ー ー
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2019年度実績︓売上⾼の増減要因
連結損益計算書
縫製自動機︓868百万円(前期比△306減)
前年度はメキシコ向けの全⾃動ラインなど大⼝の売上が
あった反動で減少となるも、大手エアバッグメーカーのヨーロッ
パ工場向けに8台のエアバッグ用の縫製⾃動機を納入、そ
のほか海外メーカーを中心に主にヨーロッパ向けの販売が増
加。
⾎圧計腕帯︓3,181百万円(前期比+173増)
健康志向を背景に順調に受注数量が増加。
カーシートカバー︓3,189百万円(前期比+397増)
⼩型⾞のほか、海外向けのSUV関連の受注数量が増加
した。また、松屋ベトナムにおける製造ラインの⾒直しにより、
生産性向上も図れた。
エアバッグ︓1,307百万円(前期比+836増)
当社製縫製⾃動機による製造ラインが2ラインから5ラインま
で増加したことにより、受注数量も増加。
その他︓83百万円(前期比+13増)
⾞載用ストラップの生産量が増加
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2019年度実績︓営業利益の増減
連結損益計算書 連結貸借対照表 売上総利益(+248)
縫製⾃動機事業においては、⽶を中心とした貿易
摩擦の影響で売上減少したほか、欧州の大手エア
バッグメーカー向けの縫製⾃動機について、開発費
用が多く発生したことから利益減少となった。
縫製品事業においては、血圧計腕帯について受注
数量が増加したほか、カーシートカバーにおいて前年
度利益減少要因となっていた松屋ベトナムにおける
⼩型⾞のカーシート縫製ラインの⽴ち上げ費用が解
消され、工程⾒直しを図るなどして生産性が向上し
たことで増益となった。エアバッグについては生産ライン
の増加による受注数量の増加が影響している。
人件費(△20)
当社及び⼦会社(松屋ベトナム)における管理部
門の人員増強による費用増加。
⽀払⼿数料(+36)
前年度は松屋ベトナムにおいて工場を増やしたこと
から、移転に係る引っ越し費用などが発生していたも
ので、当年度は反動により減少。
業務委託費(△24)
上場準備によりコンサルタント費用などが増加。
その他(△13)
縫製⾃動機において欧州での販売が増加したことで
現地での営業窓⼝となる代理店への販売手数料
増加など。
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2019年度実績︓経常利益の増減
連結損益計算書 連結貸借対照表
為替差益の減少(△20)
当年度の為替差益は20百万円、主にドル建ての
取引が多く、円高傾向になったことが影響。
⽀払利息の増加(△37)
IFRS16号適用により⽀払利息が30百万円増加。
その他、短期借入⾦増加によるもの。
その他(△5)
主に上場関連費用(目論⾒書印刷費用、上場
審査料など)の発生によるもの
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2019年度実績︓親会社株主に帰属する当期純利益の増減
連結損益計算書 連結貸借対照表
法人税等の減少(+35)
前年度における松屋ベトナムにおける修正申告をし
たため法人税等が増加していたが、当年度は発生し
ていない。
法人税等調整額の増加(△83)
当社(松屋R&D)における繰延税⾦資産の回収
可能性について保守的な⽴場から企業の分類の⾒
直しを⾏ったもの。
その他(+0.8)
前年度における固定資産の売却、除却が発生した
ことによるもの
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2019年度実績︓連結キャッシュ・フロー計算書
サンプルデータ
2019.3 2020.3
前期増減
実績 実績 営業活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
(百万円) (百万円) 利益増加に加え、在庫⽔準の適正化
を⾏い、キャッシュ・フローが良化。
営業活動によるキャッシュ・フロー 8 219 +211
投資活動によるキャッシュ・フロー △119 △41 +78 投資活動によるキャッシュ・フロー
前年度は松屋ベトナムの工場増加に
財務活動によるキャッシュ・フロー 330 35 △295 伴う内装に関する⽀出があった。当年
度は生産量増加によるミシンの用意な
どで⽀出があった。
現⾦及び現⾦同等物の換算差額 △15 △3 +12
現⾦及び現⾦同等物の増減額
203 210 +7 財務活動によるキャッシュ・フロー
(△は減少)
前年度はカーシートカバーの⽴ち上げ
や、工場増加に伴う内装代の⽀出に
2019.3 2020.3 より短期借入⾦が増加していたもの。
前期増減
実績 実績
(百万円)
(百万円) (百万円)
減価償却費 89 205 +116
設備投資 △178 △41 +137
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サンプルデータ 2019年度実績︓連結貸借対照表
2019.3 2020.3
実績 実績
(百万円) (百万円)
現⾦及び預⾦ 565 768
売上債権 824 1,105
棚卸資産 1,874 1,945 ・キャッシュ・フローの良化により、
有形無形固定資産 557 966 当座比率(137%→179%)
は良化し、財務安全性は良化。
その他 269 267
資産合計 4,091 5,054 ・当座貸越の極度額を増額し、今
仕入債務 後の資⾦需要に機動的に対応で
1,009 1,042
きるよう体制の整備が完了。
借入⾦(⻑期含む) 907 1,045
リース債務(⻑期含む) 64 562 ・有形無形固定資産およびリース
債務の増加は主にIFRS16号の
その他 333 402
適用によるもの。
負債合計 2,313 3,051
純資産 1,777 2,002
負債純資産合計 4,091 5,054
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2020年度業績予想
サンプルデータ 2020年度予想
・2020年度の業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染拡⼤に
より、⾒通しが不透明な状況にあり、未定といたします。
・今後、⾒通しが明らかになり次第速やかに業績予想を開⽰いたします。
・公募により調達した資⾦の使途については当初の使途通りに実⾏していく
予定であります。
・AIロボット搭載の縫製⾃動機及びドローン⽤エアバッグの開発を実⾏してい
くのと同時に、アフターコロナ及び今後地球温暖化が進み凍土からのウイル
スの拡散を⾒据え、メディカルヘルスケア関連の縫製⾃動機の開発・製造・
販売及び縫製品の取引拡⼤を目指します。
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今後の成⻑戦略
縫製自動機事業および縫製品事業の拡大
AI縫製ロボットを駆使した⾃動化ラインの構築を機に
縫製⾃動機事業、縫製品事業それぞれの受注を拡大
新たな業界への拡大
医療用縫合装置の開発
Anti Virus分野(防護服、ガウ
Medical Healthcare
ン)の縫製⾃動機及び縫製品
最先端ウエアラブル機器
AI Sewing Robot
Safety System 省⼒化ラインの推進
ドローン用エアバッグ
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防護服、ガウンの製造
当社では新型コロナウイルス感染省の感染拡大を受けて、縫製⾃動機事業におけるレーザー裁断機、縫製品事業における防
護服、アイソレーションガウンの受注生産などを開始しました。
防護服サンプル画像(表) 防護服サンプル画像(裏)
ナースキャップ⾃動製造機
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次世代縫製自動機およびシステムの開発
・株式上場により調達した資⾦を松屋ベトナムに出資を予定。
・Matsuya Innovation Centerでの新たなAI搭載縫製⾃動機及びドローン用エアバッグの開発に充当する。
・Anti Virus用バイオスーツ⾃動機ラインの開発も開発項目に入れていく。
防護服カット⾒本
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アフターコロナにおける産業形態の変化予想
1) あらゆる分野で産業用ロボット需要が増大していく。
きつい、汚い、危険作業に加えて、感染予防対策としてロボットの活用。
⾃国内生産対応のための⾃動化生産対応に
2) ロボットSI(ロボット・システムインテグレーター)需要の増加
生産現場へのロボット導入を設計する専門職の需要が急増する。
3) メディカルヘルスケア分野の拡大
医療用機器の⾃動化の拡大。
4) 海外委託生産先の⾒直し
ローコスト生産品については賃⾦高騰が激しい中国やタイでの生産を、安価かつ安全なベトナムでの
生産委託需要が増えると予想される(ベトナムにおける新型コロナウイルス感染者は268名、死者0)
すでに、数社から松屋ベトナムへの大⼝の移管商談を頂いており、今後数年にわたり、この傾向は続く
ものと⾒込んでおります。
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今後の松屋R&Dの取組
1)ベトナムのイノベーションセンターと日本本社との協働設計で、ロボット主体
の⾃動生産ライン開発を更に強化する。
2)イノベーションセンターにて優秀なロボットSIを多数育成して、他国への派遣
業務を計画する。
3)医療用縫合装置の⾃動化を推進していく。
4)エアバッグやカーシートメーカーからの松屋ベトナム移管依頼が増加してきて
おり、積極的に進めていく。
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本資料の取扱について
(注意事項)
本資料には、将来の⾒通しに関する⾒通しや、事業戦略が含まれておりますが、本資
料作成時点において入手可能な情報に基づいて作成されたものであり、リスクや不確実
性が含まれており、実際の業績等が、これらの⾒通しや予測とは異なる結果となる可能
性があります。
それらのリスクや不確実性には、⼀般的な業界、ならびに市場状況、⾦利、為替変動
等の国内外の経済状況が含まれます。
今後、新しい情報や将来の出来事があった場合でも、当社は、これらの⾒通し情報の
更新や修正を⾏う義務を負うものではありません。
(本資料に関するお問い合わせ)
株式会社松屋アールアンドディ IR担当
http://www.matsuyard.com/
Email︓matsuya@matsuyard.com
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