7313 TSテック 2020-05-15 15:00:00
2020年3月期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年5月15日
上 場 会 社 名 テイ・エス テック株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 7313 URL https://www.tstech.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 保田 真成
問合せ先責任者 (役職名) 総務部広報課長 (氏名) 郷間 良俊 (TEL) 048(462)1121
定時株主総会開催予定日 2020年6月19日 配当支払開始予定日 2020年6月22日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月22日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社の所有者
当期包括利益
売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益 に帰属する
合計額
当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 359,682 △12.7 26,326 △32.1 28,751 △30.6 20,202 △35.0 15,064 △41.5 8,761 △71.6
2019年3月期 412,072 △14.1 38,793 △18.1 41,407 △16.7 31,064 △19.1 25,750 △14.5 30,849 △16.8
基本的1株当たり 希薄化後 親会社所有者帰属 資産合計 売上収益
当期利益 1株当たり当期利益 持分当期利益率 税引前利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 221.54 - 5.9 8.2 7.3
2019年3月期 378.70 - 10.5 11.7 9.4
(参考) 持分法による投資損益 2020年3月期 481百万円 2019年3月期 367百万円
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当たり親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 341,820 274,552 254,745 74.5 3,746.40
2019年3月期 358,265 277,424 255,617 71.3 3,759.21
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 44,193 △5,366 △12,917 149,628
2019年3月期 43,806 △18,321 △16,390 128,647
2.配当の状況
親会社所有者
年間配当金 配当金総額 配当性向
帰属持分配当率
(合計) (連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 42.00 - 42.00 84.00 5,711 22.2 2.3
2020年3月期 - 43.00 - 43.00 86.00 5,847 38.8 2.3
2021年3月期
- - - - - -
(予想)
(注)2021年3月期の配当予想については、現時点で業績予想の算定が困難であるため未定とし、算定可能となった時点で速やかに公表します。
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響等により、現時点で合理的に算定
することが困難であることから未定とし、算定可能となった時点で速やかに公表いたします。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ―社 (社名) 、 除外 ―社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 : 有
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 68,000,000株 2019年3月期 68,000,000株
② 期末自己株式数 2020年3月期 2,434株 2019年3月期 2,275株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 67,997,654株 2019年3月期 67,997,795株
(注)基本的1株当たり当期利益(連結)の算定の基礎となる株式数については、添付資料18ページ「1株当たり情
報」をご覧ください。
(参考) 個別業績の概要
1.2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 77,352 △20.0 1,135 △81.8 15,651 △17.5 13,755 △9.3
2019年3月期 96,690 12.2 6,241 55.8 18,981 39.4 15,159 △12.5
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 202.29 -
2019年3月期 222.95 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 137,328 122,748 89.4 1,805.19
2019年3月期 134,810 116,881 86.7 1,718.91
(参考) 自己資本 2020年3月期 122,748百万円 2019年3月期 116,881百万円
(注)個別業績における財務諸表については、日本基準に基づき作成しています。
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響等により、現時点で合理的に算
定することが困難であることから未定とし、算定可能となった時点で速やかに公表いたします。
決算説明資料については、当社ホームページ (https://wwww.tstech.co.jp)の以下URLにてご覧いただくこ
とができます。
(IR資料)https://www.tstech.co.jp/ir/
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………5
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………5
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………6
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………7
(1)連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………9
(3)連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………………11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………15
― 1 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当期の世界経済は、米中貿易摩擦による不透明感の高まりや、インドを中心としたアジア経済の鈍化等、引き続
き厳しい市場環境となりました。加えて、第4四半期以降は新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大に伴
い、自動車市場においても工場の稼働停止や大幅な減産等、大きな影響が生じました。
当グループにおいては、第3四半期までは中国セグメントでの増産はありましたが、その他セグメントでは経済
や客先動向を受けて減産となりました。さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による各国政府主導の操業
制限等に伴う客先の生産停止を受け、中国を皮切りに、米州やアジア・欧州セグメントにおいて工場の稼働停止が
発生するとともに、稼働可能な工場においても自動車需要の減退等による受注台数の減少もあり、中国セグメント
を除くすべての地域で前年に対して減産となりました。
そのような中、当グループでは新規顧客・新商権獲得に向けた積極的な営業展開、将来を見据えた次世代技術開
発やさらなる高効率体制構築に向けた生産ラインの完全自動化を目指すプロジェクトの推進等に加え、徹底した原
価低減を進めてきました。
しかしながら、当連結会計年度における連結業績は、新型コロナウイルス感染症影響等による減産や為替影響に
より、売上収益は3,596億82百万円と前連結会計年度に比べ523億89百万円(12.7%)の減収となりました。利益面
では減収影響に加え、英国主要客先での2021年生産終了の決定を受け、TS TECH UK LTD (以下、TSUK)において
現在の事業規模を維持していくことが難しい状況にあることから、従業員解雇を想定した解雇費用引当金等の計上
を行ったことにより、営業利益は263億26百万円と前連結会計年度に比べ124億67百万円(32.1%)の減益となりま
した。親会社の所有者に帰属する当期利益は150億64百万円と前連結会計年度に比べ106億86百万円(41.5%)の減
益となりました。
USドル/円平均為替レート・・・前連結会計年度累計平均:110.9円⇒当連結会計年度累計平均:108.7円
人民元/円平均為替レート・・・前連結会計年度累計平均: 16.5円⇒当連結会計年度累計平均: 15.6円
セグメントごとの事業概況及び業績は次のとおりです。
(日本)
当期は、ホンダ新型N-WGNや新型FIT用シート等の生産を開始しました。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 前期比増減額 前期比増減率
売上収益 92,856 75,134 △17,721 △19.1%
営業利益 11,935 6,049 △5,886 △49.3%
前連結会計年度との主な増減理由
売上収益 客先による一部機種の生産停止や新機種量産開始時期の遅れ等による減産により減収となりま
した。
営業利益 諸経費の抑制および原価低減に努めましたが、減収影響等により減益となりました。
※新型コロナウイルス感染症影響について、 2020年3月末時点で工場の稼働停止等は発生しておらず、当期の
セグメント業績への影響は軽微です。
― 2 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(米州)
当期は、工程ごとの品質保証能力強化による品質コスト抑制に取り組み、高収益体質の構築に努めました。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 前期比増減額 前期比増減率
売上収益 195,604 176,346 △19,258 △9.8%
営業利益 10,041 8,054 △1,986 △19.8%
前連結会計年度との主な増減理由
売上収益 新型コロナウイルス感染症影響等による減産、金型売上の減少や為替換算影響等により減収と
なりました。
営業利益 諸経費の抑制および原価低減に努めましたが、減収影響等により減益となりました。
※新型コロナウイルス感染症影響について、2020年3月下旬より一部の工場を除き稼働を停止したため、当期の
セグメント業績に影響が生じています。
(中国)
当期は、武漢地区でホンダ新型ENVIX用シート、広州地区でホンダ新型BREEZE用シート等の生産を開始しまし
た。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 前期比増減額 前期比増減率
売上収益 89,187 82,729 △6,457 △7.2%
営業利益 16,663 15,542 △1,121 △6.7%
前連結会計年度との主な増減理由
売上収益 前期に生じた客先による一部機種の生産停止影響の解消等により増産となりましたが、新型コ
ロナウイルス感染症影響や為替換算影響等により減収となりました。
営業利益 諸経費の抑制および原価低減に努めましたが、減収影響等により減益となりました。
※新型コロナウイルス感染症影響について、春節(2020 年1月 23 日)から3月中旬まで工場が稼働を停止し
たため、当期のセグメント業績に影響が生じています。
― 3 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(アジア・欧州)
当期は、タイでホンダ新型ACCORDや新型CITY用シート等の生産を開始しました。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 前期比増減額 前期比増減率
売上収益 66,822 51,967 △14,855 △22.2%
営業利益 5,425 2,109 △3,316 △61.1%
前連結会計年度との主な増減理由
売上収益 インドや英国を中心とした減産影響および部品売上の減少等により減収となりました。
営業利益 諸経費の抑制および原価低減に努めましたが、減収影響やTSUKでの解雇費用引当金等の計上に
より減益となりました。
※新型コロナウイルス感染症影響について、2020年3月下旬より一部の工場を除き稼働を停止していますが、当
期のセグメント業績への影響は軽微です。
また、事業別の売上収益については下記のとおりです。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期
前期比増減額 前期比増減率
構成比 構成比
二輪事業 6,504 1.6% 4,996 1.4% △1,508 △23.2%
四輪事業 399,871 97.0% 348,937 97.0% △50,934 △12.7%
(シート) 353,002 85.7% 308,580 85.8% △44,421 △12.6%
(内装品) 46,869 11.4% 40,356 11.2% △6,512 △13.9%
その他事業 5,696 1.4% 5,748 1.6% 52 0.9%
合計 412,072 100.0% 359,682 100.0% △52,389 △12.7%
― 4 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(2)当期の財政状態の概況
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、3,418億20百万円と前連結会計年度末に比べ164億45百万円の減少となり
ました。これは、当期利益の計上等により現金及び現金同等物が増加したものの、主要客先からの受注台数の減少
等により営業債権及びその他の債権が減少したこと、及び定期預金の減少等によりその他の金融資産が減少したこ
とが主な要因です。
(負債)
負債合計は、672億68百万円と前連結会計年度末に比べ135億72百万円の減少となりました。これは、主要客先か
らの受注台数の減少等により営業債務及びその他の債務が減少したことが主な要因です。
(資本)
資本合計は、2,745億52百万円と前連結会計年度末に比べ28億72百万円の減少となりました。これは、当期利益
の計上により利益剰余金が増加したものの、在外営業活動体の換算差額の減少等によりその他の資本の構成要素が
減少したことが主な要因です。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度に比べ209億81百万円
増加し、当連結会計年度末残高は1,496億28百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、441億93百万円と前連結会計年度に比べ3億87百万円の増加となりました。これ
は、税引前利益が126億56百万円の減少、及び営業債務及びその他の債務の増減額が76億46百万円の減少となったも
のの、営業債権及びその他の債権の増減額が169億69百万円の減少となったこと、及び引当金の増減額が45億13百万
円の減少から21億71百万円の増加となったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、53億66百万円と前連結会計年度に比べ129億54百万円の減少となりました。これ
は、定期預金の預入及び払戻による純増減額が前連結会計年度の86億59百万円の支出から58億円の収入となったこ
と等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、129億17百万円と前連結会計年度に比べ34億72百万円の減少となりました。これ
は、配当金の支払額(非支配持分への支払額を含む)が20億41百万円の減少となったこと、及び短期借入金純増減
額が前連結会計年度の8億63百万円の支出から0百万円の支出となったこと等によるものです。
― 5 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(4)今後の見通し
2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響等により、現時点で合理的に
算定することが困難であることから未定とし、算定可能となった時点で速やかに公表いたします。
なお、新型コロナウイルス感染症の当社への影響と対策は以下の通りです。
1.工場の稼働状況
日本においては、主要客先の生産調整を受けて、4月下旬より一部の工場において稼働停止日が発生していま
す。
米州地域においては、3月下旬より一部の工場を除き稼働を停止していましたが、5月中旬より段階的に稼働
を再開しています。
アジア・欧州地域においては、3月下旬より一部の工場を除き稼働を停止していましたが、タイにおいては4
月下旬より段階的に稼働を再開しています。その他の工場における稼働再開にあたっては各工場の客先と連携し
て準備を進めています。
中国地域においては、当グループのすべての工場において春節(2020年1月23日)から稼働を停止していまし
たが、工場が所在する地域の感染収束状況により差はあるものの、3月中旬までにすべての工場が稼働を再開し
ています。
2.事業への影響と対策
工場の稼働を停止している拠点においては固定費の支出が継続しておりますが、グループ全体に適用している
安全資金ガイドラインに基づく手許資金での対応ができており、現時点で資金繰りに問題が生じている拠点はあ
りません。
また、1月29日に新型コロナウイルス全社緊急対策本部を設置し、迅速な情報収集、部品の代替生産やグルー
プ内補完等の生産保全対応に取り組んだ結果、生産を継続している工場におけるサプライチェーンの途絶等の事
象は発生していません。
引き続き状況を見極めながら設備投資の見直しや経費抑制を図るとともに、各国政府や自治体等の指導に従い、
感染拡大防止対策を徹底した上で、感染収束後の円滑な稼働再開に向けた準備や雇用の維持継続に努めていきま
す。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当グループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上を目的に、国際会計基準(IFRS)を
適用しています。
― 6 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 128,647 149,628
営業債権及びその他の債権 67,774 41,500
その他の金融資産 18,596 11,540
棚卸資産 25,948 28,233
未収法人所得税等 1,117 2,281
その他の流動資産 5,713 4,667
流動資産合計 247,797 237,852
非流動資産
有形固定資産 71,515 68,530
無形資産 10,080 9,366
持分法で会計処理されている投資 1,484 1,596
その他の金融資産 22,466 20,307
退職給付に係る資産 2,535 1,879
繰延税金資産 1,778 1,055
その他の非流動資産 607 1,231
非流動資産合計 110,467 103,967
資産合計 358,265 341,820
― 7 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債及び資本
流動負債
営業債務及びその他の債務 64,747 51,084
短期借入金 157 75
その他の金融負債 773 1,109
未払法人所得税等 1,772 575
引当金 271 156
その他の流動負債 3,673 2,965
流動負債合計 71,395 55,965
非流動負債
長期借入金 75 -
その他の金融負債 745 2,841
退職給付に係る負債 1,365 1,372
引当金 99 2,378
繰延税金負債 5,326 3,598
その他の非流動負債 1,832 1,111
非流動負債合計 9,445 11,302
負債合計 80,840 67,268
資本
資本金 4,700 4,700
資本剰余金 5,171 5,171
自己株式 △5 △5
利益剰余金 240,038 249,367
その他の資本の構成要素 5,712 △4,487
親会社の所有者に帰属する持分合計 255,617 254,745
非支配持分 21,807 19,806
資本合計 277,424 274,552
負債及び資本合計 358,265 341,820
― 8 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上収益 412,072 359,682
売上原価 △338,031 △300,307
売上総利益 74,040 59,374
販売費及び一般管理費 △36,521 △33,531
その他の収益 1,692 1,537
その他の費用 △418 △1,053
営業利益 38,793 26,326
金融収益 2,371 2,218
金融費用 △125 △275
持分法による投資利益 367 481
税引前利益 41,407 28,751
法人所得税費用 △10,343 △8,548
当期利益 31,064 20,202
当期利益の帰属
親会社の所有者に帰属する当期利益 25,750 15,064
非支配持分に帰属する当期利益 5,313 5,137
当期利益 31,064 20,202
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 378.70 221.54
希薄化後1株当たり当期利益(円) - -
― 9 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期利益 31,064 20,202
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付制度の再測定 23 △421
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資
△1,363 △1,971
本性金融資産
純損益に振り替えられることのない項目合計 △1,340 △2,393
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 1,219 △9,015
持分法適用会社に対する持分相当額 △95 △32
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 1,124 △9,048
税引後その他の包括利益 △215 △11,441
当期包括利益 30,849 8,761
当期包括利益の帰属
親会社の所有者に帰属する当期包括利益 25,740 4,864
非支配持分に帰属する当期包括利益 5,108 3,896
当期包括利益合計 30,849 8,761
― 10 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金
構成要素
期首残高 4,700 5,171 △4 219,999 5,723
会計方針の変更による累積的影響額
会計方針の変更を反映した期首残高 4,700 5,171 △4 219,999 5,723
当期包括利益
当期利益 25,750
その他の包括利益 △10
当期包括利益合計 - - - 25,750 △10
所有者との取引等
配当 △5,711
自己株式の取得 △0
所有者との取引等合計 - - △0 △5,711 -
期末残高 4,700 5,171 △5 240,038 5,712
親会社の所有者
に帰属する持分 非支配持分 資本合計
合計
期首残高 235,589 24,335 259,924
会計方針の変更による累積的影響額
会計方針の変更を反映した期首残高 235,589 24,335 259,924
当期包括利益
当期利益 25,750 5,313 31,064
その他の包括利益 △10 △204 △215
当期包括利益合計 25,740 5,108 30,849
所有者との取引等
配当 △5,711 △7,636 △13,348
自己株式の取得 △0 △0
所有者との取引等合計 △5,712 △7,636 △13,349
期末残高 255,617 21,807 277,424
― 11 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金
構成要素
期首残高 4,700 5,171 △5 240,038 5,712
会計方針の変更による累積的影響額 44
会計方針の変更を反映した期首残高 4,700 5,171 △5 240,083 5,712
当期包括利益
当期利益 15,064
その他の包括利益 △10,200
当期包括利益合計 - - - 15,064 △10,200
所有者との取引等
配当 △5,779
自己株式の取得 △0
所有者との取引等合計 - - △0 △5,779 -
期末残高 4,700 5,171 △5 249,367 △4,487
親会社の所有者
に帰属する持分 非支配持分 資本合計
合計
期首残高 255,617 21,807 277,424
会計方針の変更による累積的影響額 44 44
会計方針の変更を反映した期首残高 255,662 21,807 277,469
当期包括利益
当期利益 15,064 5,137 20,202
その他の包括利益 △10,200 △1,240 △11,441
当期包括利益合計 4,864 3,896 8,761
所有者との取引等
配当 △5,779 △5,898 △11,677
自己株式の取得 △0 △0
所有者との取引等合計 △5,780 △5,898 △11,678
期末残高 254,745 19,806 274,552
― 12 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 41,407 28,751
減価償却費及び償却費 11,982 12,311
減損損失 69 666
固定資産処分損益(△は益) △242 △495
金融収益及び金融費用(△は益) △2,010 △1,976
持分法による投資損益(△は益) △367 △481
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) 6,751 23,721
リース債権及びリース投資資産の増減額(△は増加) 3,319 1,363
棚卸資産の増減額(△は増加) △526 △3,299
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) △2,886 △10,532
退職給付に係る資産又は負債の増減額 362 803
引当金の増減額(△は減少) △4,513 2,171
その他 392 △698
小計 53,738 52,305
利息の受取額 1,246 1,515
配当金の受取額 919 940
利息の支払額 △122 △116
法人所得税等の支払額 △11,975 △10,452
営業活動によるキャッシュ・フロー 43,806 44,193
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △11,004 △17,382
定期預金の払戻による収入 2,345 23,182
有形固定資産の取得による支出 △6,782 △7,623
有形固定資産の売却による収入 512 218
無形資産の取得による支出 △2,012 △3,311
資本性金融商品の取得による支出 △1,373 △445
資本性金融商品の売却による収入 - 2
貸付による支出 △168 △241
貸付金の回収による収入 173 179
その他 △10 53
投資活動によるキャッシュ・フロー △18,321 △5,366
― 13 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △863 △0
長期借入金の返済による支出 △390 △150
リース負債の返済による支出 △1,859 △1,532
自己株式の取得による支出 △0 △0
配当金の支払額 △5,711 △5,779
非支配持分への配当金の支払額 △7,564 △5,455
財務活動によるキャッシュ・フロー △16,390 △12,917
現金及び現金同等物に係る換算差額 794 △4,928
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 9,888 20,981
現金及び現金同等物の期首残高 118,758 128,647
現金及び現金同等物の期末残高 128,647 149,628
― 14 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(会計方針の変更)
当グループは、当連結会計年度より、下記の会計基準を適用しています。
基準書 基準名 新設・改訂の概要
IFRS第16号 リース リース契約に関する会計処理の改訂
(IFRS第16号「リース」の適用)
契約がリースであるか否か、または契約にリースが含まれているか否かについては、法的にはリースの形態をと
らないものであっても、契約の実質に基づき判断しています。
リース期間が12か月以内に終了する短期リース及び原資産が少額である少額資産のリースについて、使用権資産
及びリース負債を認識しないことを選択しています。
契約がリースであるかまたはリースを含んでいる場合、短期リースまたは少額資産のリースを除き、開始日にお
いて使用権資産及びリース負債を連結財政状態計算書に計上しています。短期リース及び少額資産のリースに係る
リース料は、リース期間にわたり定額法または他の規則的な基礎のいずれかにより費用として認識しています。
使用権資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した
価額で表示しています。
取得価額には、リース負債の当初測定額に当初直接コスト、前払リース料等を調整し、リース契約に基づき要求
される原状回復義務等のコストを含めています。使用権資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い年数に
わたり規則的に減価償却を行っています。リース負債は、支払われていないリース料の割引現在価値で測定してい
ます。リース料は、実効金利法に基づき金融費用とリース負債の返済額に配分しています。金融費用は連結損益計
算書で認識しています。
IFRS第16号の適用にあたっては、経過措置として認められている、本基準の適用による累積的影響を適用開始日
に認識する方法を採用しています。適用開始日現在の連結財政状態計算書に認識されているリース負債に適用して
いる追加借入利子率の加重平均は1.2%です。
IFRS第16号の適用に際し、契約にリースが含まれているか否かについては実務上の便法を選択し、IAS第17号「リ
ース」(以下、「IAS第17号」)及びIFRIC第4号「契約にリースが含まれているか否かの判断」の下での判断を引
き継いでいます。適用開始日以降は、IFRS第16号の規定に基づき判断しています。
また、IAS第17号を適用してオペレーティング・リースに分類していたリースについて、経過措置として認めら
れている以下の便法を適用しています。
・適用開始日から12か月以内にリース期間が終了するリースについて、短期リースと同じ処理で会計処理していま
す。
・当初直接コストを適用開始日現在の使用権資産の測定から除外しています。
・契約にリースを延長または解約するオプションが含まれている場合にリース期間を算定する際などに、事後的判
断を使用しています。
前連結会計年度末においてIAS第17号を適用した解約不能オペレーティング・リース契約と、適用開始日において
連結財政状態計算書に認識したリース負債の調整表は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
解約不能オペレーティング・リース契約(2019年3月31日) 1,492
ファイナンス・リース債務(2019年3月31日) 1,510
解約可能オペレーティング・リース契約等 570
リース負債(2019年4月1日) 3,572
― 15 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
この結果、IFRS第16号適用時に2,107百万円の使用権資産、2,062百万円のリース負債を追加的に認識していま
す。なお、営業利益及び当期利益に与える重要な影響はありません。
使用権資産は、「有形固定資産」または「無形資産」に含まれており、リース負債は「その他の金融負債(流
動)」または「その他の金融負債(非流動)」に含まれています。
また、過年度において連結キャッシュ・フロー計算書の財務活動によるキャッシュ・フローに区分して表示して
いました「ファイナンス・リース債務の返済による支出」は、当連結会計年度より「リース負債の返済による支
出」として表示しています。
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
① 報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、経営資源の配分の決定
及び業績を評価するために、毎月取締役会へ報告されているものです。
当社は、日本をグローバルマザーとして、「米州(アメリカ・カナダ・メキシコ・ブラジル)」、「中国(中国・香
港)」、「アジア・欧州(タイ・フィリピン・インド・インドネシア・イギリス・ハンガリー)」の各地域で構成され
る地域統括体制を敷いています。各地域には統括責任者がおかれ、各地域の取締役等で構成される地域経営会議に
て全般的業務に関する方針・計画及び統制等を審議し、事業活動を展開しています。
したがって、当社は「日本」、「米州」、「中国」、「アジア・欧州」の4つを報告セグメントとしています。
各報告セグメントに属する製品として、「日本」、「米州」、「アジア・欧州」は、主に四輪車用シート及び内
装品等、二輪車用シート及び樹脂部品等の製造販売を行っています。「中国」は、主に四輪車用シート及び内装品
等の製造販売を行っています。
② 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、及びその他の項目の金額の算定方法
セグメント間の取引価格は市場価格、総原価を勘案して価格交渉の上、決定しています。
③ 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、及びその他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
アジア 調整額 連結
日本 米州 中国 計
・欧州
売上収益
外部顧客への
69,984 194,167 83,595 64,324 412,072 - 412,072
売上収益
セグメント間の
22,871 1,437 5,591 2,497 32,397 △32,397 -
内部売上収益
計 92,856 195,604 89,187 66,822 444,470 △32,397 412,072
セグメント利益 11,935 10,041 16,663 5,425 44,066 △5,272 38,793
金融収益及び
- - - - - - 2,246
金融費用
持分法による
- - - - - - 367
投資利益
税引前利益 - - - - - - 41,407
(注) 1 セグメント利益の調整額△5,272百万円には、セグメント間取引消去△156百万円、親会社の本社管理部門に
かかる配賦不能営業費用△5,116百万円を含んでいます。
2 報告セグメントの利益は、連結損益計算書上の営業利益ベースの数値です。
― 16 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
その他の重要な項目
(単位:百万円)
報告セグメント
アジア 調整額 連結
日本 米州 中国 計
・欧州
減価償却費及び
2,847 5,204 2,127 1,824 12,003 △20 11,982
償却費
減損損失 - 10 12 46 69 - 69
資本的支出 3,667 2,033 737 974 7,412 - 7,412
(注) 減価償却費の調整額は、セグメント間取引消去です。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
アジア 調整額 連結
日本 米州 中国 計
・欧州
売上収益
外部顧客への
56,691 175,300 77,636 50,052 359,682 - 359,682
売上収益
セグメント間の
18,442 1,045 5,093 1,914 26,495 △26,495 -
内部売上収益
計 75,134 176,346 82,729 51,967 386,178 △26,495 359,682
セグメント利益 6,049 8,054 15,542 2,109 31,756 △5,430 26,326
金融収益及び
- - - - - - 1,943
金融費用
持分法による
- - - - - - 481
投資利益
税引前利益 - - - - - - 28,751
(注) 1 セグメント利益の調整額△5,430百万円には、セグメント間取引消去△647百万円、親会社の本社管理部門に
かかる配賦不能営業費用△4,782百万円を含んでいます。
2 報告セグメントの利益は、連結損益計算書上の営業利益ベースの数値です。
その他の重要な項目
(単位:百万円)
報告セグメント
アジア 調整額 連結
日本 米州 中国 計
・欧州
減価償却費及び
3,161 5,167 2,132 1,863 12,325 △13 12,311
償却費
減損損失 - 5 1 659 666 - 666
資本的支出 3,662 2,417 954 584 7,619 - 7,619
(注) 減価償却費の調整額は、セグメント間取引消去です。
④ 製品及びサービスに関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
単一の製品・サービス区分の外部顧客への売上収益が連結損益計算書の売上収益のほとんどを占めるため、記載
を省略しています。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
単一の製品・サービス区分の外部顧客への売上収益が連結損益計算書の売上収益のほとんどを占めるため、記載
を省略しています。
― 17 ―
テイ・エス テック株式会社(7313) 2020年3月期 決算短信
⑤ 地域に関する情報
売上収益
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
日本 69,575 56,137
アメリカ 139,883 124,906
カナダ 44,335 42,281
中国 83,755 77,735
その他 74,521 58,620
合計 412,072 359,682
(注) 売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。
非流動資産(金融商品、繰延税金資産、退職給付に係る資産、保険契約から生じる権利を除く)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
日本 31,686 33,724
アメリカ 16,030 18,109
中国 11,523 10,050
その他 22,356 16,012
合計 81,596 77,897
⑥ 主要な顧客に関する情報
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
本田技研工業株式会社グループ 378,537 329,913
(注) 日本、米州、中国、アジア・欧州の各セグメントにおいて売上収益を計上しています。
(1株当たり情報)
基本的1株当たり当期利益及び算定上の基礎は、以下のとおりです。
なお、希薄化効果を有する潜在的普通株式はありません。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
親会社の所有者に帰属する
25,750 15,064
当期利益(百万円)
期中平均普通株式数(千株) 67,997 67,997
基本的1株当たり当期利益(円) 378.70 221.54
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
― 18 ―