7259 アイシン 2019-10-31 13:00:00
社債発行に係る発行登録に関するお知らせ [pdf]

                                             2019 年 10 月 31 日
各 位
                                   会 社 名   アイシン精 機 株 式 会 社
                                   代表者名    取締役社長 伊勢 清貴
                                       (コード:7259、東証・名証第1部)
                                   問合せ先      経理部長 福重 友治
                                             (TEL.0566-24-8265)



                社債発行に係る発行登録に関するお知らせ

当社は、本日、社債発行にかかる発行登録書を関東財務局長に提出しましたので、お知らせいたします。

1. 発行登録の目的及び背景
 当社は、従来より、新しい価値の創造を通して、自動車産業を取り巻く新たな課題を克服し、豊かな社会づくりに貢
献することを掲げております。その具体的施策の一つとして、本日、「アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュの経営統
合に関して」にて公表した通り、当社子会社であるアイシン・エィ・ダブリュ株式会社が自己株式取得によりトヨタ自動
車株式会社の保有する同社株式の全てを取得すること(以下「本取引」という。)について合意に達しました。本発行
登録は、本取引をはじめとする今後の資金需要に鑑み下記2.及び3.に記載の内容を踏まえて実施したものでありま
す。



2.当社グループの財務戦略について
  当社グループは企業価値の最大化を目標として、すべてのステークホルダーとの良好な関係を築き、長期安定
的な成長と発展をめざしております。
  財務戦略については、「財務の安全性」と「資本の効率性」のバランスを取りながら、企業価値の向上を図ることを
基本方針としております。資本コストを最小化することが肝要との認識のもと、2002 年度より資本コストを最小化する
最適資本構成の実現を経営課題としてとらえてきました。具体的には、キャピタリゼーション比率※1を指標として用い、
当該比率が概ね 25%~30%となることが最適な資本構成であると考えております。「財務の安全性」については、
格付会社による評価をひとつの目安とし、高い信用格付を維持することにより、低コストでの資金調達がいつでも可
能になるよう努めております。一方、「資本の効率性」については、格付が維持できる範囲で、負債による資金調達
を優先し、資本の規模を抑制することで、全体の資本コストの低減を図っております。また、キャッシュ・マネジメント・
システム(CMS)※2を導入することで、連結ベースでの財務戦略や当社グループ内での資金の有効活用を実現して
おります。



3.資金調達について
  本取引をはじめとして 3,000 億円程度の外部からの追加資金調達の必要性を見込んでおります。資金調達手法
の検討にあたっては、上記の財務戦略に則り、持続的な成長戦略に不可欠な財務基盤を確保することが必要と認
識しており、本取引及び各種調達手法が信用力(格付)に与える影響についてのシミュレーションを内部・外部で実
施しております。
  現時点で詳細な調達手法は確定しておりませんが、株式の希薄化を避けながらも信用力の下支えが可能となる
ハイブリッド調達※3が有力な調達手段と考えており、これまでの財務戦略の堅持を最優先に必要調達額・スキーム
等を今後決定いたします。なお、普通株式による調達は予定しておりません。
※1 キャピタリゼーション比率:有利子負債と資本(純資産)のバランスを示す指標。(有利子負債 /(有利子負債 + 資本合計))


※2 キャッシュ・マネジメント・システム(CMS):グループ企業の資金を親会社や中核会社が同一銀行内に専用口座を設置して集中管理することにより、
  効率的な連結運営や資金運用をする手法、またはその仕組みを指す。


※3 ハイブリッド調達(劣後債、劣後ローン)は、資本と負債の中間的な性質を持ち、負債であることから株式の希薄化は発生しない一方、利息の任意
  繰延、超長期の償還年限、清算手続及び倒産手続における劣後性等、資本に類似した性質及び特徴を有しており、格付会社から調達額の
  50%に対して資本性の認定を受けることを想定しています。




                                                                    以上