7070 J-SIHD 2020-05-14 15:00:00
2020年3月期決算短信[日本基準](連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月14日
上場会社名 SIホ ー ル デ ィン グ ス 株式会社 上場取引所 東
コ ー ド番号 7070 URL https://www.si-hd.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 山根 洋一
問合せ 先責任者 (役職名) 総務部長 (氏名) 吉原 伸幸 TEL 03-6901-3870
定時株主総会開催予定日 2020年6月29日 配当支払開始予定日 2020年6月30日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月25日
決算補足説明資料作成の 有無 : 無
決算説明会開催の 有無 : 無
(百万円未満切捨て )
1. 2020年3月期の 連結業績(2019年4月1日∼ 2020年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は 対前期増減率)
親会社株主に 帰属す る 当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 8,102 ― 443 ― 378 ― 281 ―
2019年3月期 ― ― ― ― ― ― ― ―
(注)包括利益 2020年3月期 278百万円 (―%) 2019年3月期 ―百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当た 自己資本当期純利
1株当た り 当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
り 当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2020年3月期 25.66 25.66 16.6 8.0 5.5
2019年3月期 ― ― ― ― ―
(注)当社は 2019年10月1日に 単独株式移転に よ り 設立され た た め 、前期の 実績は あ り ま せ ん 。
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当た り 純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 4,814 1,826 37.9 166.79
2019年3月期 ― ― ― ―
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,826百万円 2019年3月期 ―百万円
(注)当社は 2019年10月1日に 単独株式移転に よ り 設立され た た め 、前期の 実績は あ り ま せ ん 。
(3) 連結キ ャ ッ シュ ・フ ロ ー の 状況
営業活動に よ る キ ャ ッ シュ ・フ 投資活動に よ る キ ャ ッ シュ ・フ 財務活動に よ る キ ャ ッ シュ ・フ
現金及び 現金同等物期末残高
ロー ロー ロー
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 △33 △89 △94 524
2019年3月期 ― ― ― ―
(注)当社は 2019年10月1日に 単独株式移転に よ り 設立され た た め 、前期の 実績は あ り ま せ ん 。
2. 配当の 状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2019年3月期 ― ― ― 1.00 1.00 10 2.8 0.7
2020年3月期 ― ― ― 1.00 1.00 10 3.9 0.7
2021年3月期(予想) ― ― ― ― ― ―
(注)
1.2019年3月期は 、単独株式移転に よ り 完全子会社と なっ た 株式会社や ま ね メデ ィカ ル の 配当実績を 記載して お り ま す 。
2.2021年3月期の 配当予想に つ きま して は 、現時点では 未定と させ て い た だ きま す 。
3. 2021年 3月期の 連結業績予想(2020年 4月 1日∼ 2021年 3月31日)
2021年3月期の 連結業績予想に つ きま して は 、新型コ ロ ナ ウ ィル ス の 影響を 現時点で合理的に 算定す る こ と が 困難であ る こ と か ら 未定と し、記載い た して
お り ま せ ん 。今後、合理的な算定が 可能と なっ た 時点で速や か に 公表す る よ う に 努め ま す 。なお 、当該理由に つ きま して は 、添付資料2ペ ー ジ「1.経営成
績等の 概況(2)次期の 見通し」を ご 覧くだ さい 。
※ 注記事項
(1) 期中に お け る 重要な子会社の 異動(連結範囲の 変更を 伴う 特定子会社の 異動) 無
:
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 会計方針の 変更・会計上の 見積り の 変更・修正再表示
① 会計基準等の 改正に 伴う 会計方針の 変更 無
:
② ①以外の 会計方針の 変更 無
:
③ 会計上の 見積り の 変更 無
:
④ 修正再表示 無
:
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を 含む ) 2020年3月期 11,330,000 株 2019年3月期 ―株
② 期末自己株式数 2020年3月期 379,368 株 2019年3月期 ―株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 10,950,632 株 2019年3月期 ―株
※ 決算短信は 公認会計士又は 監査法人の 監査の 対象外です
※ 業績予想の 適切な利用に 関す る 説明、そ の 他特記事項
1 本資料に 記載され て い る 見通し等の 将来に 関す る 記述は 、当社が 現在入手して い る 情報及び 合理的であ る と 判断す る 一定の 前提に 基づ い て お
、そ の 達成を 当社と して 約束す る 趣旨の もの では あ り ま せ ん 。ま た 、業績予想の 前提と なる 条件お よ び 業績予想の ご 利用に あ た っ て の 注意事項
り
つ い て は 、添付資料2ペ ー ジ「1.経営成績等の 概況(2)次期の 見通し」を ご 覧くだ さい 。
に
2 当連結会計年度(2019年4月1日か ら 2020年3月31日)の 連結財務諸表は 、単独株式移転に よ り 完全子会社と なっ た 株式会社や ま ね メデ ィカ ル
連結財務諸表を 引き継い で作成して お り ま す 。
の
SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する分析 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)次期の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 2
(3)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 3
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 4
(5)事業等のリスク …………………………………………………………………………………………………… 4
2.企業集団の状況 ………………………………………………………………………………………………………… 7
3.経営方針 ………………………………………………………………………………………………………………… 8
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 11
5.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 12
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 12
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 14
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 14
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 15
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 16
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 17
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 18
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 18
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) ………………………………………………………… 18
(会計方針の変更) ………………………………………………………………………………………………… 19
(会計上の見積りの変更) ………………………………………………………………………………………… 19
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 20
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 22
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 22
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
当社は、2019年10月1日に株式移転により株式会社やまねメディカルの完全親会社として設立されましたが、連
結の範囲に実質的な変更はないため、前年同期と比較を行っている項目については、株式会社やまねメディカルの
2019年3月期連結会計年度(2018年4月1日から2019年3月31日まで)と、また、前連結会計年度末と比較を行って
いる項目については、株式会社やまねメディカルの2019年3月期連結会計年度末(2019年3月31日)と比較しており
ます。
また、当連結会計年度(2019年4月1日から2020年3月31日まで)の連結財務諸表は、株式移転により完全子会社
となった株式会社やまねメディカルの連結財務諸表を引き継いで作成しております。
(1)経営成績に関する分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善が緩やかに続く基調のなかで、未曽有のコロ
ナ禍に見舞われ、世界経済の停滞が懸念されるなど、先行きは不透明な状況で推移いたしました。
当社グループに於いても、ご利用者と従業員の安全を最優先に考えた感染症対策本部を設置し、感染防止の取り
組みを進めてまいりましたが、先行き不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、企業理念である「社会的価値と経済的価値の統合による企業価値の最大化」と「価
値創造の永続的連鎖」を実現するために、『豊かな超高齢社会創造計画』として、①高齢者住宅インフラ整備プロ
ジェクト、②高齢者向け生活支援サービス整備プロジェクト、③経営支援サービス推進プロジェクトの3つのプロ
ジェクトを推進しております。
①においては、2013年度から、『総合ケアセンター』をブランド名とする、主に要介護者を対象とするセンター
事業を開始。2016年6月、単独通所介護事業を分割事業譲渡して以降は、センター事業に経営資源を集中して、
2018年度に黒字化達成。センター事業のサービスモデルの改善を推進して、更なる業容拡大を目指しております。
②、③においては、2013年度からは子会社にてフード事業と建設事業、2017年度からは物販事業、2018年度から
は人材事業、2019年度からは健康食品事業、スキンケア事業、配食事業を開始。2020年度は新たにEコマース事業
を既に開始したのに続き、多様な事業を順次開始予定。サービスと商品のラインアップの拡充と業容拡大を推進し
ております。
一方で、消費税アップ、パート社員の社会保障適用拡大、最低時給アップなど経費の増大を招来する政策施行が
続いており、利益確保のマイナス要因となっております。
当連結会計年度末における当グループの営業拠点は、高齢者向け住宅「なごやかレジデンス」69か所、直営通所
介護事業の「かがやきデイサービス69か所、居宅介護支援事業の「なごやかケアプラン」5か所を運営しており、
またフランチャイズ事業については、通所介護事業所「ホームケアセンター」等は24か所となりました。
以上の結果、当連結会計年度における当社の営業収入は8,102,590千円(前期比12.1%増)、営業利益は443,077
千円(前期比22.8%増)、経常利益は378,052千円(前期比33.4%増)、当期純利益は281,021千円(前期比26.7%
減)となりました。
(2)次期の見通し
当社グループの中長期経営計画の基本方針は普遍であるものの、新型コロナウイルスによる社会経済への甚大な
影響が、総合ケアセンターの運営や展開などへ今後数年単位で持続する可能性もあり、先行き不透明な状況が続い
ております。
このような中、当社グループは、『豊かな超高齢社会創造計画』における3つのプロジェクトを、グループの総
力を結集し、引き続き強力に推進してまいります。
そのうえで、中核会社である株式会社やまねメディカルの対処すべき課題である総合ケアセンターの新設、有能
な人材の確保・育成に積極的に取り組むことで、短期的利益を確保しつつ中長期的成長力の向上に努めてまいりま
す。特に、総合ケアセンターにおいては、サービス品質をさらに向上させるとともに、提供サービスを拡充し、そ
の優位性を積極的に訴求することを通じて収益拡大を図ります。
また、その他の関連会社においても、高齢者への生活支援事業のサービスラインアップの充実を積極的に推進
し、フード事業、物販事業、人材事業の営業強化等により、収益拡大の加速を図ります。
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス等の影響等で施設の利用が抑制される等事業
環境の見通しが不透明であり、現時点でその影響額を適正かつ合理的に算定することは困難であるため、未定とし
ています。今後、業績への影響を精査し、合理的な予想の開示が可能となった時点で、速やかに公表致します。ま
た、業績に影響を与える可能性がある主なリスクについては、後述「⑸事業等のリスク」をご参照ください。
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
(3)当期の財政状態の概況
(財政状態の概要)
当連結会計年度末における資産合計は4,814,589千円となり、前連結会計年度末に比べ176,732千円増加いたしま
した。その内訳につきましては、流動資産が1,946,255千円、固定資産が2,865,169千円、繰延資産が3,165千円で
あります。
負債合計は2,987,686千円となり、前連結会計年度末に比べ89,922千円減少いたしました。その内訳につきまし
ては、流動負債が687,128千円、固定負債が2,300,558千円であります。純資産合計は1,826,902千円であります。
これらの主な要因は次の通りです。
(資産の部)
①流動資産
当連結会計年度末における流動資産は1,946,255千円となり、前連結会計年度末に比べ305,357千円増加いたし
ました。これは主に営業未収入金が503,845千円増加したことによるものであります。
②固定資産
当連結会計年度末における固定資産は2,865,169円となり、前連結会計年度末に比べ131,789千円減少いたしま
した。これは主に、新規施設開業が1施設のみに抑制された中で、減価償却費の発生により有形固定資産が減少
したこと、新規施設開業に伴う敷金及び保証金の増加があった一方で、繰延税金資産の減少により投資その他資
産が減少したことによるものです。
③繰延資産
SIホールディングス株式会社設立時の開業費であります。
(負債の部)
①流動負債
当連結会計年度末における流動負債は687,128千円となり、前連結会計年度末に比べ7,346千円減少いたしまし
た。これは主に売上増に伴う買掛金の増加があった一方で、未払金、預り金等が減少したことによるものであり
ます。
②固定負債
当連結会計年度末における固定負債は2,300,558千円となり、前連結会計年度末に比べ82,576千円減少いたし
ました。これは主にセンター拠点の一部について計上しているリース債務の支払によるものであります。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産合計は1,826,902千円となり、前連結会計年度末に比べ266,654千円増加いたし
ました。この結果、自己資本比率は37.9%となりました。
(キャッシュ・フローの概況)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、524,659千円となり、前連結
会計年度末に比べ218,065千円減少いたしました。これは営業活動が堅調に推移していることを踏まえ、介護保険
収入部分に設定していたファクタリング取引を期中に停止した結果、回収額の増加が抑制されたことによるもので
あります。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は33,539千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益379,882千
円、減価償却費155,170千円等の資金増加要因がありましたが、売上債権の増加505,945千円、未払金及び未払費
用の減少72,148千円等の資金減少要因があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は89,767千円となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入1,156
千円がありましたが、有形固定資産の取得による支出62,189千円、無形固定資産の取得による支出3,860千円、
敷金および保証金の差入による支出24,873千円によるものであります。
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は94,759千円となりました。これはリース債務の返済83,809千円、配当金の支払
10,950千円によるものであります。
(参考)当社グループの株主資本に関する指標のトレンドは下記のとおりであります。
2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
(連結) (連結) (連結) (連結) (連結)
株主資本比率(%) △23.2 30.9 27.4 33.6 37.9
時価ベースの株主資本
53.2 48.5 66.5 107.7 67.1
比率(%)
・株主資本比率:株主資本/総資産
・時価ベースの株主資本比率:株式時価総額/総資産
(注1)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。
(注2)キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しています。
(4) 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社グループは、株主の皆様に対する適正な利益の還元と経営基盤強化に必要な内部留保とのバランスを考慮しつ
つ、利益成長に応じて安定的で着実な増配を行うことを基本方針としております。
当第1期連結会計年度の配当については、1株当たり1円の配当とさせていただく予定であります。
次期以降につきましても株主の皆様のご支援、ご期待にお応えすることができるよう、安定的な配当を実施するた
めの収益確保に全力を傾注いたす所存であります。
(5) 事業等のリスク
当グループの経営成績、財政状態及び株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがありま
す。
なお、以下に記載する事項は、当連結会計年度末現在において予想される主なリスクとして当社が判断したもので
あり、ここに記載されたものが当社の全てのリスクではありません。
(a) 法令及び行政に関連するリスク
① 介護保険法の改正及び介護報酬改定等について
当社グループのコア事業である総合ケアセンターにおける通所介護サービス(介護予防・日常生活支援総合事業
及び第1号通所事業を含む)は、介護保険法の適用を受ける在宅介護サービス事業であり、その報酬の9割(ただ
し、一定以上の収入のある被保険者については7割及び8割)は、介護保険及び国家・地方財政資金により給付さ
れます。したがって、当社の事業は、介護保険制度の改正及び介護報酬の改定の影響を強く受けます。介護保険法
及びそれにもとづく諸制度は5年ごとを目処として見直し・改正が行われ、また介護報酬は3年ごとに改定される
こととなっております。この法改正及び報酬改定の度ごとに当社にとっては介護単価の下落を余儀なくされ、これ
を経営努力による生産性向上によって乗り越えてきましたが、それにはおのずと限界があります。2018年度の報酬
改定も、基本報酬については厳しい内容となり、この方針は今後の改定においても同様の方針が継続されることが
予想されます。
また、地方自治体による制度運用の基準がそれぞれ異なることに伴う不透明性リスクが多分に存在し、このリス
クが顕在化した場合、業績面に影響を与える可能性があります。
② 介護保険法に基づく指定、行政処分・指導等について
当社グループの運営する施設は、介護保険法第70条により都道府県知事の指定を受け、通所介護をはじめとする
在宅介護事業を行っております。当該事業に対しては、介護保険法第77条に、指定の取消し、または期間を定めて
その指定の全部若しくは一部の効力を停止する事由として、設備基準・人員基準等の各種基準の不充足、介護報酬
の不正請求、帳簿書類等の虚偽報告、検査の忌避等が定められております。これらの事由に該当する事実が発生し
た場合には、当社の事業の継続または業績に多大の影響が及ぶ可能性があります。
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
このリスクについて当社グループは、法令にもとづく諸基準の遵守及び介護報酬の適正な請求に万全を期してお
りますが、たとえばサービス提供の実績が存在するにもかかわらず、関係書類の些細な不備によって介護給付の返
還を求められる等のリスクは皆無ではなく、当該リスクが顕現化した場合業績面に影響が及ぶ可能性があります。
さらに、高齢者住宅事業に関しては、関連法令が「高齢者住まい法」、「介護保険法」、「老人福祉法」、「消
防法」、「食品衛生法」、「地域保健法」等の多岐にわたるうえ、各種行政指導や各地方自治体による制度運用の
相違による不透明性が多分にあるため、それらの諸法令及び行政運営との不適合を生じた場合、事業展開に齟齬を
来たし、業績に影響を与える可能性があります。
③ 施設設置・運営基準について
通所介護をはじめとする在宅介護施設については、人員、設備等に関して「指定居宅サービス等の事業の人員、
設備及び運営に関する基準(平成11年3月31日厚生省令37)」により各種基準が定められております。上記基準を
満たせない状態が発生した場合には、当該サービスに対する介護報酬が通常より減額される等により、当社グルー
プの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(b) 外部要因に関するリスク
① 感染症や自然災害の流行について
新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症の流行により、緊急行政対策による営業の中断やご利用者が当
社の施設の利用を控える場合、従業員の安全を考慮しやむなく業務を停止せざる得なくなる場合等、いずれも業績
に影響を与える可能性があります。特に現時点において、新型コロナウィルスの流行は、社会経済に極めて深刻な
影響を与えており、収束時期の見通しも不透明な状況です。
また地震、台風、大雨、大雪等の自然災害の発生等不可抗力的災害に遭遇した場合、業績に多大の影響が及ぶ可
能性があります。
② 天候・気温による収益変動について
自然災害には至らないまでも、天候や気温の激しい変化が起こった場合、予定したご利用者の欠席が増えるとい
う事態が起こる可能性があります。特に夏場の猛暑及び厳冬期には、体調悪化により通所が困難になるご利用者が
増える場合があり、その結果、なかんずく第4四半期の収益が不安定となり、年度期末に至って業績に影響が及ぶ
可能性があります。
③ 競合について
高齢化の進行に伴う要介護者の増加に加え、居宅介護及び介護予防を重視する行政方針から、通所介護サービス
は成長性の高い市場とみられています。また、サービス付き高齢者向け住宅は、その運営に相当のノウハウを必要
とするにもかかわらず、期間が限定された制度上の助成金等もあり、有望事業と目されています。それだけに、同
業事業者や異業種企業からの新規参入が多く、今後も増加傾向が続くと予想されます。このような新規参入と既存
事業者の施設増設により競合が激化した場合、当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。
④ 介護労働力について
当社グループが、事業規模を維持・拡大していくためには、それに見合った人員の確保が必要となります。介護
要員の不足が社会的に懸念される中で、当社はこれまで比較的無難に労働力を調達してきました。しかしながら現
在の環境は、景気局面の変化に伴い一般産業の労働需要が増大する局面では、介護労働力の供給不足基調が強まる
リスクがあります。これに対処して人材確保に万全の体制で臨んでおりますが、万一人材確保が期待通りに進捗し
ない場合には、事業成長が制約される可能性があります。また、人件費が高騰した場合、労務コスト増により業績
に影響を与える可能性があります。
⑤ 風評等の影響について
介護サービス事業は、ご利用者及びその介護に関わる方々との信頼関係及びそれらの方々を囲む社会の評判が、
当社グループの事業運営に大きな影響を与えると認識しております。従業員に対しては、ご利用者、ご家族及びご
関係者の信頼を得られる質の高いサービスを提供するよう日ごろから指導・教育をしておりますが、何らかの理由
により当社グループについてネガティブな情報や風評が流れた場合には、業績に悪影響を与える可能性がありま
す。
(c) 内部要因に関するリスク
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
① 高齢者介護に付随する安全管理について
当社グループが提供する介護サービスは、主に要介護認定を受けた高齢者等に対するものであることから、安全
運営を最優先として、サービスの提供に細心の注意を払い、従業員の教育指導はもとより、運営ノウハウが蓄積さ
れた業務マニュアルの遵守を徹底するなど、事故の予防に万全を期しておりますが、万一、介護サービス提供時に
事故やサービス受給者の体調悪化等が発生し、当社の過失責任が問われるような事態が生じた場合は、当社グルー
プの事業展開及び業績に影響を与える可能性があります。
② サービス付き高齢者向け住宅事業についてのリスク
当社グループは、サービス付き高齢者向け住宅事業を拠点とし、それに併設する通所介護を中心に複合的な在宅
サービスを提供する総合ケアセンター事業をコア事業としております。
しかし、サービス付き高齢者向け住宅事業は、付随する在宅サービス事業の介護報酬が伸びない場合には撤退を
余儀なくされる可能性があり、当該住宅の長期リース・賃貸借契約に係る違約金の支払いが発生する場合がありま
す。
③ 個人情報管理について
当社グループが提供しているサービスは、業務上の重要な個人情報を取り扱います。当社グループは、ご利用者
情報については十分な管理を行っておりますが、万一、ご利用者の情報が外部に流出した場合には、当社の信用力
が低下し、業績に悪影響を与える可能性があります。
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループの業務は、現在、日本国内に限定されており、海外での活動がないことから、当面は日本基準を採用
することとしておりますが、今後の外国人株主比率の推移及び国内他社のIFRS(国際財務報告基準)採用動向を踏ま
えつつ、IFRS適用の検討をすすめていく方針であります。
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5.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 524,659
営業未収入金 1,285,233
その他 161,751
貸倒引当金 △25,388
流動資産合計 1,946,255
固定資産
有形固定資産
建物 40,582
減価償却累計額 △8,236
建物(純額) 32,346
リース資産 2,547,628
減価償却累計額 △472,373
リース資産(純額) 2,075,255
その他 238,459
減価償却累計額 △147,632
その他(純額) 90,827
有形固定資産合計 2,198,428
無形固定資産
ソフトウエア 5,737
その他 1,407
無形固定資産合計 7,143
投資その他の資産
敷金及び保証金 608,379
繰延税金資産 46,612
その他 4,607
投資その他の資産合計 659,598
固定資産合計 2,865,169
繰延資産 3,165
資産合計 4,814,589
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(単位:千円)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 134,352
リース債務 83,687
未払法人税等 21,830
未払金 349,679
賞与引当金 13,845
預り金 54,327
その他 29,407
流動負債合計 687,128
固定負債
リース債務 2,113,821
退職給付に係る負債 3,961
資産除去債務 25,950
長期預り敷金 156,826
繰延税金負債 -
固定負債合計 2,300,558
負債合計 2,987,686
純資産の部
株主資本
資本金 100,000
資本剰余金 501,788
利益剰余金 1,390,934
自己株式 △166,543
株主資本合計 1,826,180
その他の包括利益累計額
退職給付に係る調整累計額 307
その他の包括利益累計額合計 307
新株予約権 415
純資産合計 1,826,902
負債純資産合計 4,814,589
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:千円)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
営業収入 8,102,590
営業原価 6,694,048
営業総利益 1,408,542
販売費及び一般管理費 965,465
営業利益 443,077
営業外収益
受取手数料 2,452
受取保険金 943
雑収入 1,781
営業外収益合計 5,175
営業外費用
支払利息 69,234
雑損失 966
営業外費用合計 70,200
経常利益 378,052
特別利益
固定資産売却益 609
新株予約権戻入益 1,197
その他 23
特別利益合計 1,830
税金等調整前当期純利益 379,882
法人税、住民税及び事業税 30,614
法人税等調整額 68,247
法人税等合計 98,861
当期純利益 281,021
親会社株主に帰属する当期純利益 281,021
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(連結包括利益計算書)
(単位:千円)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当期純利益 281,021
その他の包括利益
退職給付に係る調整額 △2,674
その他の包括利益合計 △2,674
包括利益 278,347
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 278,347
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(3)連結株主資本等変動計算書
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
当期首残高 100,000 458,755 1,120,863 △123,570
当期変動額
親会社株主に帰属する当期
純利益 281,021
株式移転による増加 43,038 △42,972
新株予約権の行使 △5
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額) △10,950
当期変動額合計 43,033 270,071 △42,972
当期末残高 100,000 501,788 1,390,934 △166,543
株主資本 その他の包括利益累計額
退職給付 その他の
包括利益 新株予約権 純資産合計
株主資本合計 に係る調
整累計額 累計額合
計
当期首残高 1,556,049 2,981 2,981 1,218 1,560,248
当期変動額
親会社株主に帰属する当期 281,021 281,021
純利益
株式移転による増加 66 66
新株予約権の行使 △5 △5
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額) △10,950 △2,674 △2,674 △802 △14,427
当期変動額合計 270,131 △2,674 △2,674 △802 266,655
当期末残高 1,826,180 307 307 415 1,826,902
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 379,882
減価償却費 155,170
固定資産売却損益(△は益) △609
新株予約権戻入益 △1,197
貸倒引当金の増減額(△は減少) △302
賞与引当金の増減額(△は減少) △4,545
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △2,247
支払利息 69,234
売上債権の増減額(△は増加) △505,945
仕入債務の増減額(△は減少) 73,816
未払金及び未払費用の増減額(△は減少) △72,148
預り敷金及び保証金の増減額(△は減少) △147
長期前払費用の増減額(△は増加) △1,377
その他 △25,076
小計 64,508
利息の支払額 △66,764
法人税等の支払額 △31,283
営業活動によるキャッシュ・フロー △33,539
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △62,189
有形固定資産の売却による収入 1,156
無形固定資産の取得による支出 △3,860
敷金及び保証金の差入による支出 △24,873
投資活動によるキャッシュ・フロー △89,767
財務活動によるキャッシュ・フロー
配当金の支払額 △10,950
リース債務の返済による支出 △83,809
財務活動によるキャッシュ・フロー △94,759
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △218,065
現金及び現金同等物の期首残高 742,724
現金及び現金同等物の期末残高 524,659
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
該当事項はありません。
(会計上の見積りの変更)
該当事項はありません。
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(セグメント情報等)
a.セグメント情報
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務諸表情報が入手可能であり、
取締役会が、経営資源の配分及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであ
ります。
当社グループの主要事業は、高齢者住宅及び併設の通所介護事業を中心とする介護サービス並びにその
関連事業を総合的に運営するケアセンター事業であり、当社の本社に事業部を設置し、ケアセンターにお
いて提供するサービスの運営に関する包括的な戦略を立案し、事業を展開しております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事
項」における記載と概ね同一であります。また、報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であり
ます。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結財務諸表
その他(注) 合 計 調整額
ケアセンター 計上額
計
事業
売上高
外部顧客への売上高 7,106,604 7,106,604 995,986 8,102,590 - 8,102,590
セグメント間の内部
- - 634,587 634,587 △634,587 -
売上高又は振替高
計 7,106,604 7,106,604 1,630,573 8,737,177 △634,587 8,102,590
セグメント利益 417,171 417,171 70,089 487,260 △44,183 443,077
セグメント資産 4,466,001 4,466,001 287,569 4,753,570 61,019 4,814,589
その他の項目
減価償却費 153,892 153,892 1,281 155,173 △3 155,170
有形固定資産及び無
△57,318 △57,318 △8,098 △65,416 △620 △66,036
形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、給食事業及び介護
関連用品販売事業を含んでおります。
2.セグメント利益の調整額は各報告セグメントに配分していない全社収益、全社費用が含まれて
おります。全社収益は各グループ会社からの経営指導料、全社費用は報告セグメントに帰属しな
い持株会社運営費用であります。。
3.セグメント資産の調整額は全社資産であります。全社資産は主に報告セグメントに帰属しない
持株会社の余剰運用資金(現金及び預金等)であります。
4.減価償却費の調整額は、報告セグメントに帰属しない持株会社の減価償却費であります。
5.有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、報告セグメントに帰属しない持株会社に
おける設備投資額であります。
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
b.関連情報
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記
載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
海外売上高がないため該当事項はありません。
(2) 有形固定資産
海外に所在している有形固定資産がないため該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
当社の主要な顧客は一般個人であり、売上高はセグメント情報に記載のとおりであります。
c.報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
d.報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
e.報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
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SI ホールディングス株式会社(7070)2020年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 166.79円
1株当たり当期純利益 25.66円
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 25.66円
2.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
当連結会計年度
(2020年3月31日)
純資産の部の合計額(千円) 1,826,902
純資産の部の合計額から控除する金額(千円) 415
(うち新株予約権(千円)) (415)
普通株式に係る期末の純資産額(千円) 1,826,487
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株式
10,951
の数(千株)
3.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 281,021
普通株主に帰属しない金額(千円) -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利(千
281,021
円)
期中平均株式数(千株) 10,951
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株式に帰属する当期純利益調整額(千円) -
普通株式増加数(千株) 0
(うち新株予約権(千株)) ( 0)
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当た -
り当期純利益の算定に含めなかった潜在株式の概要
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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