7035 anfac 2020-06-02 15:00:00
業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                                      2020 年6月2日


各    位
                                 会     社    名   and        factory株式会社
                                 代 表 者 名        代 表 取 締 役 社 長          青 木 倫 治
                                                (コード番号:7035           東証第一部)
                                 問 合 わ せ 先      取     締    役     蓮    見    朋    樹
                                                                 TEL. 03-6712-7646



                          業績予想の修正に関するお知らせ



    当社は、2020 年6月2日の取締役会において、以下のとおり新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響及
  び最近の業績動向を踏まえ、2019 年8月期通期決算発表時に開示した 2020 年8月期通期(2019 年9月1日
  ~2020 年8月 31 日)の業績予想を修正することとしましたので、下記の通りお知らせいたします。


                                      記

1. 当期の業績予想数値の修正(2019 年9月1日~2020 年8月 31 日)
                                                                      1株 当 たり
               売   上     高     営 業 利 益      経 常 利 益        当期 純 利益
                                                                      当期 純 利益
                       百万円           百万円            百万円        百万円             円 銭
 前回発表予想(A)
                       5,999          580            560        390          41.08

 今回修正予想(B)             2,861         △248           △300       △220             ―


 増減額(B-A)          △3,138            △828           △860       △610             ―


 増 減 率 ( % )       △51.8               ―              ―          ―              ―

 (参考)前期実績
                       3,916          512            484        327          34.77
 (2019 年8月期)


2. 修正の理由
     当初計画では、第3四半期及び第4四半期において大幅な利益増加を見込み、通期では黒字の計画とし
    ておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響及び最近の業績動向を踏まえ、業績予想を修正
    することといたしました。
     売上高におきましては、宿泊業界全体の景況感悪化に伴い、&AND HOSTEL 及び tabii 等の宿泊領域にお
    ける事業の影響が大きく、大幅に下方修正いたしました。また、マンガアプリの広告 ARPU 低下への改善施
    策を実施し一定の効果が見られるものの、直近で発生したリワード単価の引き下げ(一部広告主で単価半
    減)及び新型コロナウイルスの影響による広告市況全体の悪化によるマンガアプリの広告収益減少が想定




                                       1
 されることから、修正計画に反映しております。
   営業利益以下の各段階利益におきましても、売上高の下方修正に伴い、下方修正しております。
   また、&AND HOSTEL における休業期間中の損失につきましては、特別損失として計上する見込みであり、
 当該損失は修正計画に反映しております。



具体的には、新型コロナウイルスの影響が不透明なため、2020 年8月期第3四半期以降に以下の想定を保守
的に反映することで、業績予想を策定しております。


<通期業績予想における前提条件>
 &AND HOSTEL(IoT 事業)
       第4四半期に計画していた自社開発型物件2件は当期における売却は不可となることを想定し、販売
        にかかる収益は織り込んでおりません。
       第2四半期において期ズレとなっていた案件も含め、当期で計画していた企画開発型案件の全案件が
        翌期ズレ又は中止となることを想定し、企画開発にかかる収益は織り込んでおりません。
       既存の店舗は、現在全店舗一時休業しておりますが、営業を再開した場合であっても、インバウンド
        需要、稼働率の回復に時間を要すると考えられるため、一時休業以降の当期収益はゼロと想定してお
        ります。


 tabii(IoT 事業)
       宿泊施設の経営状況の悪化に伴い、短期的な設備投資需要が冷え込むことから、新規案件獲得による
        収益は織り込んでおりません。


 マンガアプリ(Smartphone APP 事業)
       リワード単価引き下げ及び新型コロナウイルスの影響による広告市況悪化に伴うマンガアプリ広告収
        益縮小の影響を織り込んでおります。


 最強シリーズ(Smartphone APP 事業)
       新型コロナウイルスの影響による広告市況悪化に伴う広告単価減少及び直近の MAU 低下傾向による影
        響を織り込んでおります。


 これらの前提条件に基づいた各セグメントでの影響額は以下のとおりです。
                                                              (単位:百万円)
                           第2四半期累計未達分             第3四半期以降の影響額
          セグメント
                           売上          営業利益       売上           営業利益
       Smartphone APP 事業                               △351       △261
            IoT 事業              △211       △140    △2,547         △444
            その他                                        △30            +17


※上記予想は、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後の様々な要因の変化により、予想
 数値と異なる可能性があります。今後、当社の業績に大きな影響を及ぼすことが判明した場合には、速や
 かに開示いたします。
                                                                 以      上




                                       2
2020年8月期通期業績予想の
 修正に関する補足説明資料
業績予想の修正(サマリー)
 当初計画では、第3四半期及び第4四半期において大幅な利益増加を見込み、通期では黒字の計画であったが、
 新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響及び直近の業績動向を踏まえ、業績予想を修正。
 宿泊業界全体の景況感悪化に伴い、&AND HOSTEL及びtabii等の宿泊領域における事業の影響が大きく、大幅に下方修正。
 また、マンガアプリの広告ARPU低下への改善施策を実施し一定の効果が見られるものの、直近で発生したリワード単価の引き下げ(一部広告主
 で単価半減)及び新型コロナウイルスの影響による広告市況全体の悪化によるマンガアプリ広告収益減少が想定されるため、修正に反映。


         (単位:百万円)




         ※1   百万円未満は切り捨てしております。
         ※2   一部借入に係る手数料などによる営業外費用増加を含みます。
         ※3   &AND HOSTELの休業期間の損失は特別損失として計上予定であり、修正計画に反映済み。            2
セグメント増減
売上高                                               営業利益                                (単位:百万円)




                                                     期初                               修正



  期初                                    修正

              2Q累計未達分                                      3Q以降の影響額
  セグメント
              売上      営利        売上           営利                   売上高減少の主な要因
                                                  ・リワード単価引き下げ及び新型コロナウイルスの影響による広告市況悪化に伴うマンガ
Smartphone                                         アプリ広告収益縮小。
                               △351      △261     ・最強シリーズの広告収益縮小及びMAUの低下に伴う収益減。
   APP                                             ⇒限界利益率の高いサービスの売上減に加え、プロモーション積極投下の方針は継続のため、
                                                    利益面での影響も大きい。

             △211    △140                         ・自社開発型物件(2件)は当期売却不可と想定。
                                                  ・企画開発案件は当期計画していたすべての案件が翌期ズレ又は中止と想定。
    IoT                        △2,547    △444     ・店舗運営収益は、再開後も稼働率の回復に時間を要するため、当期収益ゼロと想定
                                                   ⇒休業期間の損失については特別損失として修正計画に反映。
                                                  ・tabiiの当期新規案件獲得はゼロと想定。

  その他※                          △30      +17      広告市況悪化に伴う広告代理サービス減、全社費用削減。

※「その他」のセグメントには、全社費用も含んでおります。
                                                                                                 3
今後の方針及びリスク事項について
    サービス                  事業を取り巻く環境
                                                                         今後の方針
     領域                    及び事業の現況

                                                    •   自社開発型物件の販売活動は継続。
                                                    •   短期的にはビジネス利用を含む国内需要の獲得をメインに方針転換。
             •   自社開発型物件は、コロナ禍の影響により、買い手の資金手当の都
                                                    •   テックを活用した3密回避を徹底し、安心して泊まれる施設とする(innto, tabiiの
                 合で当期売却が困難。
    &AND     •   既存店舗は一時営業休止中。状況を見て7月頃再開予定。
                                                        活用)。また、長期契約サービスの開始や一部客室のリモートワーク利用などの社会
    HOSTEL   •   ただし、インバウンド需要が急速に低減し、少なくとも今後1年はコ
                                                        的なニーズに応えつつ収益化を図れるような用途変更を実施。
                 ロナ禍以前までの回復は難しい見込み。
                                                    ⇨中長期的な方針については、新型コロナウイルスによる影響に関して先行き不透明な
                                                     状況が続いているため、慎重に検討を進めております。


             •   宿泊施設の経営状況が悪化し、短期的には設備投資を抑制する傾向。    •   導入計画の遅れはあるものの、3密回避や運営コスト削減が必須となり、より関心は
     tabii   •   一方で営業再開のため、3密回避や運営コスト削減が必須となり関心        高まっていくものと想定されるため、現時点では今後の方針に変更はございません。
                 が高まっている。                           •   広告による収益化に向けた開発も引き続き継続。



                                                    ※2Qからの方針を継続。
             •   MAUは巣ごもり需要の影響もあり好調(P5において直近MAUの推
                                                    • 海外メディエーションの導入・運用による、広告ARPUの収益最大化。
                 移を参考として記載)。
                                                    • ROAS運用等による課金ARPUの更なる向上。
             •   2Q時点で広告ARPUの低下傾向がみられたが、海外メディエーショ
マンガアプリ           ン活用などにより一定の効果が見られていた。
                                                    <プロモーション積極投下の下期方針について>
             •   しかし、リワード単価の引き下げ及びコロナ禍の影響による広告業
                                                    • 業績の下方修正を行ったものの、MAUは順調に推移しており、引き続きユーザー獲
                 界の市況悪化が想定され、広告ARPUの押し下げが見込まれる。
                                                      得の機会と捉えているため、方針変更はせず、当初計画どおり実行予定。


リスク事項
①   緊急事態宣言が解除されたものの、いまだに先行き不透明な状況が続いており、今後、第2波の発生など新型コロナウイルスによる
    影響がさらに悪化した場合には、修正計画に影響を及ぼす可能性があります。
②   所有する自社開発物件について、収益性低下など資産価値の低下による減損リスクに晒されており、修正計画に影響を及ぼす可能性が
    あります。
    これらが判明した場合には、速やかに開示いたします。
                                                                                                       4
(参考)マンガアプリMAUの推移
2020年3月~5月のMAU推移を記載




                      5