7034 プロレドパートナーズ 2020-06-22 15:00:00
2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート [pdf]

株式会社プロレド・パートナーズ(7034)

2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート

1. 2020年10月期 第2四半期決算概要

2. 2020年10月期 重点施策進捗状況

3. 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社事業への影響について

4. 中長期成長戦略

                      Summary
2020年10月期 第2四半期決算概要
 売上高   17.6億円(前期比+32.3%) 営業利益 7.7億円(前期比+26.3%)
  収益面では、顧客紹介およびインバウンドにより案件数増加、当初計画していたプロジェク
 トで十分な成果を創出し、ほぼ計画通りの水準で推移
  費用面では、積極的な人材投資を実施し、採用費用及び人件費が増加。また、売上増加に伴
 い販売手数料が増加するも、増収効果によりそれらのコストを吸収。

2020年10月期 重点施策進捗状況
  継続的成長に向けて、営業・コンサルティング両輪の施策を実施。
  新事業領域については、プロジェクトの遂行とあわせてノウハウの整備、体系化に注力。

2020年10月期 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社事業への影響について
  従業員の安全・安心を最優先にし、ニューノーマルを見据えた環境整備および体制を構築。
  顧客ニーズの変化を認識し、アフターコロナの事業環境下においても、様々な施策を通じた事
 業の維持・拡大を目指す。

中長期成長戦略
  コンサルティング&システム&BPOのワンストップサービスにより、クライアントがコア業
 務に注力できる体制づくりをサポート。中堅~大手企業を支援する”メインパートナー“として
 の地位を確立する。
  サービス領域を拡大し、基幹ビジネスの相互補完を実現するために事業投資としてM&Aを積
 極的に活用。3年間で総額200億円規模のM&A実行を目標とし、体制を整備。
  高収益を維持しつつ更なる成長を目指す。
2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート




                     株式会社プロレド・パートナーズ代表取
                   締役の佐谷進です。本日は、2020年10月期
                   第2四半期決算説明会にご参加いただき、
                   誠にありがとうございます。
                     本日は新型コロナウイルス感染症拡大の
                   影響で、ZOOMによる開催となります。初
                   めての試みですので、皆様にご不便をおか
                   けしますが、ご容赦ください。説明の後に
                   ZOOMでの質問時間を設けます。それでは
                   早速内容に進めさせていただきます。




                    本日の構成ですが、本ページの流れで進
                   めます。今回は、新型コロナウイルス感染
                   症拡大に伴う当社事業への影響について、
                   別途、章を設けて説明いたします。




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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


1. 2020年10月期 第2四半期決算概要


                          それでは、2020年10月期第2四半期決算
                         概要の説明に入ります。




                          2020年10月期第2四半期においては、引
                         き続きコスト削減ニーズが高く、多くの企
                         業から受注をいただくことができました。
                          結果として、売上高は、前期比32.3%増
                         の17.6億円、営業利益は、前期比26.3%増
                         の7.7億円となりました。
                          まず、収益面ですが、顧客紹介やインバ
                         ウンドにより案件数が順調に増加し、また
                         当初計画していたプロジェクトで十分な成
                         果を出せたことで売上が増加しました。
                          費用面ですが、前期から引き続き積極的
                         な人材投資をしました。その結果、人件費
                         と採用に係る成功報酬費用が増加しました。
                         また、売上増加に伴い、ビジネスパート
                         ナーへの販売手数料の支払いも増加してお
                         ります。




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1. 2020年10月期 第2四半期決算概要


                          次にPLサマリーですが、売上高17.6億円、
                         営業利益7.7億円と予算に対する達成率は
                         いずれも50%を超える水準となりました。
                         第2四半期においては、ほぼ当初の計画通
                         り推移しています。営業利益率も43.8%と
                         高い水準を維持しています。




                          続いて四半期業績推移ですが、いずれの
                         指標も上方トレンドであり、かつ安定化し
                         ていることがわかります。
                          案件数の増加していることにより、一つ
                         の大型案件の影響を受けにくい業績になり
                         つつあります。




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1. 2019年10月期 決算概要


                     次に、営業利益についてですが、前期と
                    比較して、1.6億円の増加となりました。
                     要因ですが、収益面では、案件の規模・
                    数の増加による増収効果で2.7億円増加し
                    ました。
                     費用面では、売上増加に伴う販売手数料
                    の増加、積極的な人員採用による人件費と
                    その採用関連費が増加しました。
                     これらの結果、7.7億円の営業利益とな
                    りました。




                     続いてBSですが、2020年1月に発行し
                    たMSワラントが2月に全て行使完了した
                    ことで約18億円の資金調達が完了しました。
                    これにより、現預金、純資産の増加となり、
                    高い当座比率、自己資本比率となっており
                    ます。
                     また、順調に売上が増加していることで、
                    現預金とともに、売掛金も増加しています。
                     これ以外に大きな変動はありません。




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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


1. 2019年10月期 決算概要


                     続いて東証一部への市場変更についてで
                    す。
                     市場変更については、前回の決算説明会
                    にて、資金調達手段の幅が広がり、効果的
                    な選択が可能になること、そして高い社会
                    的信用と認知度を得るために準備をしてい
                    ることをお伝えしました。
                     皆様のご支援により、4月28日に無事東
                    証一部への市場変更を実現することができ
                    ました。今後より一層努力してまいります
                    ので、引き続きご支援よろしくお願いしま
                    す。




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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


2.   2020年10月期 重点施策進捗状況


                           続きまして、2020年10月期重点施策の進
                          捗状況の説明に入ります。




                           2020年10月期の重点施策としては、引き
                          続き人員強化、サービス拡大、そしてサー
                          ビス領域の拡充に取り組みます。
                           人員強化による受注・売上拡大について
                          は、従前のパートナーからの紹介を更に広
                          げていきます。また、販売手数料の発生し
                          ない直接営業に注力します。インバウンド
                          の顧客を増やすために、2020年2月に成果
                          報酬にスポットを当てたオウンドメディア
                          を立ち上げました。また、当社サービスに
                          関する書籍の出版を計画しています。
                           サービスの品質面では、受注案件で十分
                          な成果を出すことができるコンサルタント
                          の採用・育成にも注力します。
                           サービス領域の拡大については、前期に
                          引き続き直接材のコストマネジメント、
                          BPR、セールスマネジメント(売上アッ
                          プ)に人材を投入します。
                           それでは、各重点施策の個別説明に入り
                          ます。
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2.   2020年10月期 重点施策進捗状況


                           まず、パートナーへの営業経路拡大です
                          が、金融機関などの法人パートナーからの
                          紹介を更に拡大していきます。
                           サービス領域の拡大については、まず直
                          接材ですが、建設業の企業から受注があり
                          ました。現在もプロジェクトを進めていま
                          す。当期においてはプロジェクトを進める
                          とともに、ここで得られたノウハウを整備、
                          体系化していきます。
                           BPR、セールスマネジメントについても、
                          各々受注しており、現在プロジェクトを進
                          めています。プロジェクトの遂行とあわせ
                          てノウハウの整備を進めています。ノウハ
                          ウ化のためには多くのプロジェクトへの取
                          り組みが必要となるため、引き続き人材を
                          投入していきます。




                           次にBPRとセールスマネジメントの報酬
                          体系について説明します。BPR、セールス
                          マネジメントの報酬体系の特徴は、計上時
                          期は遅いがレバレッジが強く働くことです。
                           いずれも現状調査、施策立案、実行をし
                          てからの成果測定になりますので、プロ
                          ジェクトが長くなります。現状で調査から
                          実行まで大体6か月程度のため、成果測定
                          はそれより先になります。
                           成果については、成果の4割から8割を
                          いただきます。セールスマネジメントは、
                          売上が増加すればするだけ成果が増加する
                          ため、レバレッジがききます。この計上パ
                          ターンが異なる2つの体系をサービスに組
                          み込むことで、安定性と成長性を兼ね備え
                          たビジネスポートフォリオができると考え
                          ています。



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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


3.   新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社事業への影響について


                      次は、新型コロナウイルス感染症拡大に
                     伴う当社事業への影響について説明します。




                      まず、当社においては、従業員の安全・
                     安心を最優先に記載のような取り組みをし
                     ております。これらは一過性の対応ではな
                     く、ニューノーマルを見据えた対応を意識
                     し、推進しています。
                      当社にとって今回の対応は、新型コロナ
                     ウイルス感染症に係る対応というだけでは
                     なく、今まで慣習とされていた業務でも、
                     本当に対面や書面で実施する必要があるの
                     か、とその必要性を問うきっかけとなりま
                     した。なお、当社ではWeb会議を活用する
                     などの取り組みで業務の効率化が進みまし
                     た。現在は取締役会もWebで開催していま
                     す。Webであっても活発な議論はできてい
                     ますし、Webで開催することによるデメ
                     リットはあまり感じていません。




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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


3.   新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社事業への影響について


                      続いて新型コロナウイルス感染症拡大に
                     伴う当社事業への影響についてお話します。
                      当社ビジネスフローで影響が出たのは、
                     主に2つで、受注活動における初回訪問と
                     売上計上に係る成果確定のタイミングです。
                      受注活動においては、緊急事態宣言を受
                     けての外出・移動自粛などで対面での訪問
                     件数が通常期と比べて大きく減少し、Web
                     会議システムの活用で多少なりともカバー
                     した状況です。ただ、このような時期に面
                     談を実施した企業については、プロジェク
                     トに対する温度感が非常に高く、通常時よ
                     りも契約率は高くなっています。
                      売上計上時期については、社内検討や捺
                     印などの事務手続に時間を要する顧客がお
                     りました。そのため、当初見込んでいた売
                     上計上時期にズレが生じているプロジェク
                     トもあります。
                      次に今回の感染症拡大によって変化した
                     と思われる顧客ニーズについて説明します。




                      私自身の感覚では、今回の件で3年程度
                     一気に未来に進んだイメージをもっていま
                     す。感染症拡大により、収益構造改革や業
                     務改善といったニーズが高まっています。
                      当社でもそうですが、テレワークやペー
                     パーレス化が進められ、様々な業務のDX
                     化が進んでいます。
                      行政では、行政改革、税制改正などの規
                     制緩和や企業風土の変化も起きています。
                     在宅勤務ではできない、という固定観念も
                     今回の件でかなり考え方が変わったと思い
                     ます。いずれも感染症拡大前から言われて
                     いたことですが、各企業は対応するために
                     変化しなければいけない状況にあります。
                      当社には、このような状況下において企
                     業を最大限サポートできるサービスが揃っ
                     ています。短期的にはコスト削減や企業投
                     資へのニーズ、中長期的には事業成長への
                     強い支援ができます。また、規制緩和拡大
                     により、当社が注力しているSIBプロジェ
                     クトのニーズも高まると考えています。 10
2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


3.   新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社事業への影響について


                      最後に、感染症拡大の環境下に対応する
                     当社事業戦略についてお話します。
                      当社においては、現在の状況でも何ら緩
                     めることなく、事業の維持・拡大を目指し
                     ていきます。
                      営業チャネルの強化については、コスト
                     削減ニーズの高まりに対応するため、DM
                     の発送や金融機関と連携したアプローチに
                     取り組みます。
                      また、既存領域の強化については、積極
                     的な人材採用を継続して行います。特に、
                     競合するコンサルティング会社が採用を縮
                     小している傾向がありますので、優秀な人
                     材を採用しやすくなっていると感じていま
                     す。
                      M&Aについても、M&A件数自体増加傾
                     向にあり、多くの案件紹介をいただいてお
                     ります。これらに対応するため、専属メン
                     バーを拡充しました。メンバーにはPMIの
                     経験が豊富なメンバーも参画しており、
                     ソーシングからPMIまで対応できるチーム
                     構成となっています。




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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


4.   中長期成長戦略


                    それでは、最後に中長期成長戦略につい
                   てお話します。




                    こちらは、12月に開催した決算説明会で
                   の説明内容と同じになります。
                    私たちは、中堅企業を支えるアウトソー
                   サーという立場を目指しています。
                    私たちがアウトソーサーとなり、幅広い
                   コンサルティングサービスによる改善活動、
                   当社が投資したシステムを利用することで
                   大企業にも負けない業務の効率化を実現し
                   ます。これらのサービスを備えることで、
                   企業のNon-Core Workを一手に請け負い、
                   本業に専念できる環境をつくって、支えて
                   いきたいと考えています。




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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


4.   中長期成長戦略


                    Non-Core Workのアウトソーサーになる
                   ための具体的な進め方はこのように考えて
                   います。
                    現在、当社は調達コストの領域で強み、
                   ノウハウを有しています。これを人件費、
                   マーケティングといった領域に広げていき
                   ます。業務改善や営業戦略のコンサルティ
                   ングサービスに加え、それをモニタリン
                   グ・分析するためのツールなど、異なる事
                   業モデルを組み合わせることで、現在足り
                   ない部分を補完し、Non-Core Workのサー
                   ビスを提供できる体制を構築します。




                    次に、新事業領域の成長戦略について説
                   明します。
                    現時点では、BPR、セールスマネジメン
                   トのコンサルティングを成果報酬で実施し
                   ています。
                    上期において、調査・分析・施策立案
                   フェーズが完了しているプロジェクトもあ
                   ります。今期の下期で、現在進捗している
                   一部プロジェクトの完了が見込まれ、一部
                   収益化される予定です。
                    実施しているプロジェクト数も増えてき
                   ており、ノウハウを蓄積し、サービス品質
                   を上げていく活動に入っています。
                    新事業領域でも、コストマネジメントの
                   ように効率化、パターン化ができれば、収
                   益性が大きく向上します。
                    2022年までに売上10億円規模のサービス
                   化を目指して、日々プロジェクトに取り組
                   んでいます。
                    次にM&Aについて説明します。
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2020年10月期 第2四半期決算説明会レポート


4.   中長期成長戦略


                     M&Aは、当社の成長にとって非常に重要
                   な施策だと考えています。3年間で総額
                   200億円規模のM&Aの実行を目標としてい
                   ます。
                     投資対象はBPOサービス、ITリソース、
                   ツール・システム、その他コンサルティン
                   グといったBtoBサービスなどの事業を保有
                   している企業です。
                     これらのサービスは、いずれも当社コン
                   サルティングと親和性が高いと考えていま
                   す。特にBPOサービスとシステムは、クラ
                   イアントにより深く入り込めるものなので、
                   クライアントの維持という観点で魅力的で
                   す。
                     このような企業をM&Aすることで、ス
                   ピードを意識したサービス領域の拡大が実
                   現できます。
                     次のページ以降で、より具体的に取り組
                   みの説明をします。




                    M&Aにおけるポリシーとしては、当社ビ
                   ジネスとのシナジー効果とサービス拡充を
                   最優先に検討しています。具体的には、記
                   載している6つです。
                    当社と同規模の顧客基盤を有している、
                   豊富な顧客データベースを有している、当
                   社と商品・サービスのシナジー効果が見込
                   める、システム開発で機能するITエンジニ
                   アが在籍している、サブスクリプション型
                   サービスを有している、当社の既存事業を
                   強化できるサービスを有している、という
                   ものです。




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4.   中長期成長戦略


                    現在のM&A検討の進捗状況は、こちらに
                   記載のとおりです。当社には、営業活動で
                   培った強いネットワーク、営業基盤があり
                   ますので、これを活かすことでM&Aにおい
                   ても情報収集しています。
                    M&Aポリシーに基づいて、対象企業候補
                   を選定し、コンタクトしています。実際に
                   守秘義務契約を締結し、情報をいただいて
                   具体的な調査をしている先も10社程度あり
                   ます。




                     最後に、今後の成長イメージを説明しま
                   す。
                     既存領域では、潜在的マーケットが大き
                   いため、営業活動、コンサルティングを強
                   化し、引き続き売上を伸ばしていきます。
                   新事業領域では前期よりチームの立ち上げ、
                   メンバーの拡充を行っており、受注したプ
                   ロジェクトに取り組んでいます。当期には、
                   一部プロジェクトの収益化を見込んでいま
                   す。
                     コンサルティング全体としては、新事業
                   領域の投資費用を考慮しても、営業利益を
                   30%以上確保することを目標としていきま
                   す。また、コンサルティング業務の効率化
                   のために、コンサルティングのDX化にも
                   注力していきます。
                     M&Aについては、当社にとって初めてに
                   なるので、現在描いている将来像に合う企
                   業をM&Aしたいと思っています。
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Appendix


                    以上で本日の決算説明は終わりになりま
                   す。ご清聴ありがとうございました。




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Appendix




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