IHIグループのESG経営
2021年11月9日
代表取締役社長 井手 博
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目次
1. IHIグループのESG経営
2. 気候変動への対策
3. カーボンニュートラル社会への移行
4. 人権の尊重
5. 多様な人材の活躍
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IHIグループのESG経営 気候変動への対策 カーボンニュートラル社会への移行 人権の尊重 多様な人材の活躍
１．IHIグループのESG経営
将来のありたい姿
自然と技術が調和する社会を創る
『IHIグループは事業活動を通じて，
社会課題の解決を果たし
暮らしの豊かさの実現
持続可能な社会を実現する』
社会課題の解決
IHIグループのESG経営
脱CO2の実現 防災・減災の実現
人権の尊重 多様な人材の活躍
ステークホルダーからの信頼の獲得
経営理念
「技術をもって社会の発展に貢献する」 「人材こそが最大かつ唯一の財産である」
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２．気候変動への対策
カーボンニュートラルの実現のために，CO2排出量を削減する
■事業活動での実現 ■製品・サービスを通じた実現
生産活動における削減 既存技術による削減 トランジション
⚫ 先駆的技術の積極的採用 ⚫ 既存設備の高効率化
⚫ 燃料転換 ⚫ 製品の軽量化・電動化
⚫ 再生可能エネルギー利用 ⚫ 再生可能エネルギーの活用
調達における削減 新技術による削減 トランスフォーメーション
⚫ 環境に配慮した取引先の積極的な採用 ⚫ 水素・アンモニアの利用
⚫ カーボンリサイクルの実現
IHIカーボンニュートラル2050
IHIグループは，2050年までに，バリューチェーン全体で
カーボンニュートラルを実現します。
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３．カーボンニュートラル社会への移行
■製品・サービスを通じたカーボンニュートラルの実現 トランジション
既存発電所の高効率化 航空部品の軽量化・高耐熱化
⚫ 高度な保守技術による運用高度化 ⚫ 複合材ファンブレード，セラミックス基複合材料
⚫ バイオマス燃料転換 （CMC）技術開発の加速
⚫ 次世代エンジンへの概念設計段階からの参画
低圧（LP） 高圧（HP）
再エネ電力需給システム
⚫ 蓄電池とEMS※ を用いて再エネ電力の需給
調整の実現
電動ターボチャージャー
IHI Terrasun Solutions Inc.が提供する
Energy Storage Management System
※ EMS：Energy Management System Mercedes-Benz AG GLC F-CELL向け 燃料電池システム向け
電動ターボチャージャー 電動ターボチャージャー「ETC M」
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３．カーボンニュートラル社会への移行
■製品・サービスを通じたカーボンニュートラルの実現 トランスフォーメーション
ボイラ・ガスタービンでのアンモニア混焼 アンモニア混焼から専焼へ
世界初
⚫ 商用の大規模
発電所における ⚫ 熱量比率70%の
アンモニア混焼 液体アンモニアを
実証事業を開始 安定燃焼
液体アンモニアと天然ガスを混焼した
実証事業を行うJERA碧南火力発電所
2,000kW級ガスタービン（当社 横浜事業所内）
（愛知県碧南市）
写真提供：JERA
アンモニアバリューチェーン
ブルー
アンモニア 需要と供給の最適化 電力
天然ガス CCS※1/EOR※2
ガス
ボイラ タービン
NH3 NH3 NH3
アンモニア 払出 受入
合成 輸送
ターミナル ターミナル
グリーン 原料 肥料
再生エネルギー 電解 産業
アンモニア
※1 CCS：Carbon dioxide Capture & Storage（二酸化炭素回収・貯蔵）
※2 EOR：Enhanced Oil Recovery（石油増進回収） 6
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３．カーボンニュートラル社会への移行
■製品・サービスを通じたカーボンニュートラルの実現 トランスフォーメーション
カーボンリサイクル
CO₂ 分離・回収
メタネーション ⚫ 火力発電所におけるCO₂分離・
⚫ お客さまの研究開発 燃料 回収およびパイプライン輸送に
センターへメタネーション 向けた調査事業を受託
CCUS※1 CO2
装置初号機を納入
CO2回収
アサヒグループ 合成
研究開発センター内
に設置した
メタネーション装置
CO2分離・回収 調査対象の全体図
DAC※2
⚫ 大気中からのCO2の直接回収
メタネーションの合成フローと当社納入範囲 ※1 CCUS：Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage（CO2回収・利用・貯蔵）
※2 DAC：Direct Air Capture
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３．カーボンニュートラル社会への移行
■製品・サービスを通じたカーボンニュートラルの実現 トランスフォーメーション
熱帯泥炭地※1コンサルティング
⚫ 住友林業株式会社との協業で，
「熱帯泥炭地コンサルティング」と
「質の高い炭素クレジット※2」の
事業化を目指す
⚫ 熱帯泥炭地の地下水位のモニタリ
ングおよび予測を通じて泥炭火災
を防止し，CO2排出量の抑制と
森林保護に取り組む
※1 熱帯泥炭地
植物の遺骸が水中で分解されずに堆積して出来た土壌
地下水位予測システムイメージ図
※2 炭素クレジット
温室効果ガスの排出削減量証明
排出量を企業間や国際間でクレジットとして取扱
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４．人権の尊重
IHIグループは，社会課題の解決に貢献していくために活動しています。
そのベースとして，「ＩＨＩグループ人権方針」を定めました。
重要な人権課題
⚫ 強制労働の禁止 ⚫ 働く人々の健康で安全な職場の確保
⚫ 児童労働の禁止 ⚫ 働く人々の基本的な権利の尊重
⚫ 均等な機会の提供
⚫ 差別・ハラスメントの禁止
サプライチェーンマネジメントの強化
⚫ お取引先との対話・モニタリングによるCSR調達の推進
グローバルで一元的に人権リスクを管理できる体制の構築
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５．多様な人材の活躍
多様な人材の活躍における重要課題
⚫ 多様な人材の獲得
⚫ 従業員のモチベーションとエンゲージメントの向上
⚫ 異なる価値観，経験や専門性などの融合
多様性に富んだ人材の活躍が可能な環境づくり
⚫ 経営幹部との直接対話など，目指す姿の共有・浸透
⚫ 属性，スキル，タスクの多様性の促進
・セカンドジョブ
・社内副業制度
経営幹部との直接対話
・スマートワーク
社内副業制度 社内副業
成果発表会
グローバルに適用する仕組みと体制の強化
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「自然と技術が調和する社会を創る」