7013 IHI 2021-11-09 15:00:00
経営概況 「プロジェクトChange」の進捗 [pdf]
経営概況 ~「プロジェクトChange」の進捗~
2021年11月9日
代表取締役社長 井手 博
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目次
◼ 「プロジェクトChange」概要
◼ 2021年度第2四半期決算レビュー
◼ 各事業領域の進捗
• 航空・宇宙・防衛
• 資源・エネルギー・環境
• 産業システム・汎用機械
• 社会基盤・海洋
◼ 成長事業の創出
◼ まとめ
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
「プロジェクトChange」 概要
⚫ 「プロジェクトChange」の位置づけ
次期中期経営計画 持続的成長
「プロジェクトChange」 2023~25年度
「グループ経営方針2019」
コロナショック 2020~22年度 事業ポートフォリオ 社会課題の解決に
2019~21年度 環境変化に即した事業変革への 最適化の完成 常に新たな
Transform 準備・移行期間
~
複数の柱を持つ
~
事業機会を探索
基本コンセプトは継承 事業体
⚫ 「プロジェクトChange」の力点 ~ESGを価値観の軸においた社会・環境に配慮した適切な経営~
成長軌道への回帰 成長事業の創出 ~社会課題への取り組み~
収益基盤のさらなる強化 暮らしの豊かさの実現
ライフサイクルビジネスの拡大
環境変化に打ち勝つ事業体質 航空輸送システム
~価値創造の原動力~ 安全・快適・経済的で
人材再配置 環境に優しい航空輸送
多様な人材の活躍
新たな働き方
カーボンソリューション 保全・防災・減災
財務戦略
脱CO2・循環型社会と 強靭で経済性・環境性に富んだ
キャッシュ創出力の強化 快適で安心な自律分散コミュニティの実現 社会インフラ開発
資金の最適配分
財務健全性 脱CO2の実現 防災・減災の実現
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
2021年度第2四半期決算レビュー
⚫ コスト構造の強化,ライフサイクルビジネスの拡大など各種施策は
進捗 順調に進捗
評価 ⚫ 外的要因(原材料価格・輸送費の高騰など)はあるものの
2022年度経営目標に向け収益基盤をさらに強化していく
2021年度第2四半期実績(前年同期比) 2020/2Q 2021/2Q
2021年度
(見通し)
⚫ 売上収益は全事業領域で増収
売上収益 4,817億円 5,165億円 11,800億円
⚫ 営業利益は3事業領域,全社で増益
営業利益 ▲61億円 263億円 700億円
(社会基盤・海洋事業領域は,鋼材価
格や輸送費高騰の影響により減益) 営業利益率 ▲1.3% 5.1% 5.9%
⚫ すべての利益段階で黒字に転じており, 親会社の所有者に
▲97億円 151億円 350億円
帰属する当期利益
固定資産売却益を除いても,営業黒字
経営目標
営業利益率 営業利益
資産売却 その他 8%以上 (億円)
ライフサイクル 事業構造
1,000
コスト構造 700
ビジネスの拡大 の改革
コロナ影響 の強化
500
279 からの回復
0
2020年度
2020年度 コロナ影響 コスト構造 ライフサイクル 事業構造 資産売却 その他 2021年度
2021年度 2022年度
2022年度
からの回復 の強化 ビジネスの拡大 の改革
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
航空・宇宙・防衛
事業環境
⚫ ワクチン接種を背景に国内線・短距離国際線の旅客需要は回復基調
⚫ 航空貨物需要は旺盛でありコロナ前を超える水準
⚫ 2022年度以降には,国内線の需要回復に加えワクチン接種の進展により国際線旅客需要が
回復し,運航機体の増加に伴うエンジン整備需要の増加を見込む
プロジェクトChangeの進捗
コロナから
の回復
⚫ 航空需要の緩やかな回復を受けスペアパーツの販売増加
コスト構造 ⚫ 新製エンジンの生産性向上の実現
の強化 (素材・部品調達のJIT化,DXの活用による工程安定化)
LCBの ⚫ 鶴ヶ島工場稼働開始
拡大 (民間航空エンジン事業の回復・成長に備えた体制強化) <鶴ヶ島工場>
JIT : Just In Time ,DX : Digital Transformation,LCB:ライフサイクルビジネス
⚫ 航空需要は増加基調,2022年度以降はさらなる回復を見込む
今後の
取り組み
⚫ 需要の急回復に備えて盤石な品質保証体制のもと,さらなるコスト
競争力強化,効率的な体制構築に取り組んでいく
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
資源・エネルギー・環境
事業環境
⚫ 国際的な脱炭素の要請により電力部門の燃料転換に向けた動きが進行
⚫ カーボンソリューション,原子力のライフサイクルビジネスは堅調に推移
⚫ 東南アジアEPC事業,原動機の海外ライフサイクルビジネスはコロナ影響により停滞
EPC:Engineering, Procurement, Construction(設計,調達,建設)
プロジェクトChangeの進捗
コスト構造 ⚫ プロジェクトのリスク管理徹底により工事損益の下振れを撲滅
の強化 (見積前/案件組成段階,契約締結/見積段階,プロジェクト遂行段階)
LCBの ⚫ リソース過不足を解消する設計業務環境と仕組の整備,迅速なリソースシフト
拡大 ⚫ DX,ICT,AI,ドローンを活用した新技術の実機適用
事業構造 ⚫ 米国ニュースケール社への出資による小型モジュール原子炉(SMR)事業に参画
の改革 ⚫ IHIプラントの医薬品製造プラント事業の譲渡
⚫ カーボンニュートラル対応へのリソースシフト加速
今後の ⚫ コロナ影響により停滞していた東南アジアのプロジェクトへの対応,
取り組み 確実な受注
⚫ ライフサイクルビジネスのグローバル展開加速
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
産業システム・汎用機械
事業環境
⚫ 各事業ともコロナ影響による需要減から回復基調
⚫ ただし,半導体不足や変異株の感染拡大に伴うサプライチェーン混乱の影響がある
車両過給機等は,年度後半の自動車生産の回復状況を注視
⚫ 中国における電力不足問題が一部事業に影響
プロジェクトChangeの進捗
コロナから
の回復
⚫ 熱・表面処理,回転機械の販売はコロナ前の水準まで回復
コスト構造 ⚫ 調達コスト削減などによる損益分岐点の改善
の強化 ⚫ 固変分離およびICT活用によるリードタイム短縮
LCBの ⚫ 情報・ツール・リソース共有による迅速な提案・サービス供給体制を構築
拡大 ⚫ 事業横断の国内サービス拠点設立へ向け構想を具体化
⚫ 自動車生産回復への機動的な対応
今後の
⚫ ライフサイクルビジネスへのリソースシフトを加速し収益構造を強化
取り組み
⚫ ICTを活用しサービスネットワークの最適化を推進
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
社会基盤・海洋
事業環境
⚫ 社会インフラ老朽化に伴い国内の保全工事は堅調に推移
⚫ 世界的なコンテナ不足による海上輸送費の高騰に加えて脱炭素政策の影響等により鋼材
価格が高騰
⚫ ミャンマークーデター長期化,アジア地域でのコロナ感染拡大が一部海外工事の進捗に影響
プロジェクトChangeの進捗
LCBの ⚫ 橋梁の耐震補強工事,補修工事を着実に受注
拡大 ⚫ 橋梁維持管理サポートシステム「BMSS」の販売開始
コスト構造 ⚫ 橋梁の生産プロセス整流化によるリードタイムの短縮・生産コストの削減を推進
の強化 ⚫ 建設DX技術基盤の構築,BIM/CIM高度化の推進
BMSS:Bridge Management Support System
BIM/CIM:Building Information Modeling/Construction Information Modeling
⚫ 海外大型プロジェクトの確実な遂行
今後の
⚫ 国土強靭化計画における国内の対策工事の取り込み
取り組み
⚫ 注力分野(グローバル,保全)に対して機動的にリソースを投入
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
成長事業の創出
成長事業創出に向けた各種開発の取り組み,パートナーシップの構築
アンモニアバリューチェーン
ブルー
アンモニア 需要と供給の最適化 電力
天然ガス CCS/EOR ガス
ボイラ タービン
NH3 NH3 NH3
アンモニア 払出 受入
合成 輸送
グリーン ターミナル ターミナル 原料 産業 肥料
再生エネルギー 電解 アンモニア
⚫ アンモニア混焼に関する実証事業を開始(燃料アンモニアの小規模利用試験を開始)
⚫ カーボンフリーアンモニアのサプライチェーン構築に向けた検討を開始(豪州,マレーシア等)
⚫ アンモニア受入・貯蔵技術の拡充による大型アンモニア受入基地の開発を開始
カーボンリサイクル 電動ターボチャージャー
⚫ お客さまの研究開発センターへ ⚫ 燃料電池システム向け電動ター
メタネーション装置初号機納入 ボチャージャーの技術協力協定を
燃料 締結
⚫ 火力発電所におけるCO₂分
離・回収およびパイプライン輸 CO2
熱帯泥炭地コンサルティング
送に向けた調査事業を受託 CO2回収
⚫ 熱帯泥炭地を適切に管理する
合成
コンサルティング事業の実現に向
けた協業を開始
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「プロジェクトChange」 決算レビュー 各事業領域の進捗 成長事業の創出 まとめ
まとめ
「プロジェクトChange」の取り組みを着実に実行し
持続的に成長するIHIグループになるための基盤を作り上げる
「プロジェクトChange」の
各種施策は着実に進展
➢ 収益基盤の強化,ライフサイクル 持
ビジネスの拡大,キャッシュ創出 プロジェクトChange 続
力強化,の取り組みをさらに加速 経営目標(2022年度)
的
➢ 「成長事業の創出」に向けた戦略 な
営業利益率 8%
の加速,資源配分の最適化
ROIC 10%
成
➢ 長期視点でサステナビリティを重視 長
した企業経営と企業価値向上へ
の取り組み
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本資料のうち,業績見通し等に記載されている将来の数値は,現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しで
あり,リスクや不確実性を含んでいます。従いまして,これらの業績見通しのみに依拠して投資判断を下すことは控えるよ
うお願いいたします。実際に業績は,様々な重要な要素により,これら業績見通しとは大きく異なる結果となり得ることを
ご承知置きください。実際の業績に与える重要な要素には,当社の事業領域を取り巻く政治,経済情勢,対ドルをは
じめとする円の為替レートなどがあります。