7012 川崎重 2021-05-11 11:30:00
2021年3月期 決算短信[日本基準](連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月11日
上 場 会 社 名 川崎重工業株式会社 上場取引所 東・名
コ ー ド 番 号 7012 URL https://www.khi.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長執行役員 (氏名) 橋本 康彦
問合せ先責任者 (役職名) 経理部長 (氏名) 星野 達生 (TEL) (03)3435-2130
定時株主総会開催予定日 2021年6月25日 配当支払開始予定日 -
有価証券報告書提出予定日 2021年6月25日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 ( 機関投資家・アナリスト・マスコミ向け )
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 1,488,486 △9.3 △5,305 - △2,855 - △19,332 -
2020年3月期 1,641,335 2.9 62,063 △3.1 40,429 6.8 18,662 △32.0
(注) 包括利益 2021年3月期 12,848百万円( -%) 2020年3月期 △3,049百万円( -%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 △115.73 - △4.2 △0.1 △0.4
2020年3月期 111.72 - 4.0 2.1 3.8
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 411百万円 2020年3月期 1,255百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 1,963,276 482,775 23.7 2,785.71
2020年3月期 1,957,845 471,562 23.3 2,727.59
(参考) 自己資本 2021年3月期 465,332百万円 2020年3月期 455,627百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 34,601 △37,392 23,093 122,166
2020年3月期 △15,461 △69,401 115,803 102,546
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 35.00 - 0.00 35.00 5,846 31.3 1.3
2021年3月期 - 0.00 - 0.00 0.00 - - -
2022年3月期(予想) - - - - 30.00 29.5
(注)当社は定款において第2四半期末日及び期末日を配当基準日と定めています。2022年3月期の配当金予想を
通期のみで作成しており、中間と期末の配当を分けて予想することができないため、年間配当金の合計のみ
を記載しています。
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり当期純
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 1,500,000 0.8 30,000 - 20,000 - 17,000 - 101.77
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 167,080,532株 2020年3月期 167,080,532株
② 期末自己株式数 2021年3月期 38,282株 2020年3月期 36,587株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 167,043,192株 2020年3月期 167,044,577株
(参考) 個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 1,098,661 △12.1 △50,722 - △35,544 - △35,788 -
2020年3月期 1,250,354 4.6 20,463 34.6 17,141 80.0 10,822 △28.3
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 △214.24 -
2020年3月期 64.78 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 1,630,571 287,749 17.6 1,722.61
2020年3月期 1,609,205 323,836 20.1 1,938.63
(参考) 自己資本
2021年3月期 287,749百万円 2020年3月期 323,836百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づき判断したもので
あり、その達成を当社としては約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績は様々な要因の変化により、
記載の予想と異なる結果となることがあります。業績予想の前提となる仮定及び業績予想のご利用にあたっての注
意事項等については、添付資料P.5「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
(決算補足説明資料及び決算説明会内容の入手について)
当社は、2021年5月11日(火)に、機関投資家・アナリスト・マスコミ向け決算説明会を開催する予定です。こ
の説明会で使用する決算説明資料につきましては、決算発表と同時にTDnet及びウェブサイトに掲載する予定
です。
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 5
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 5
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 6
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 8
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………14
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………14
(連結貸借対照表関係) ……………………………………………………………………………14
(連結損益計算書関係) ……………………………………………………………………………14
(セグメント情報) …………………………………………………………………………………15
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………18
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………18
4.2022年3月期の連結業績見通し補足情報 …………………………………………………………19
1
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
世界各国で新型コロナウイルスの変異株の感染が拡大しており、感染収束の見通しは依然として不透明な状況が
続いています。しかし、先進国を中心としたワクチン接種の進展を背景に、一部で新規感染者の減少が見られる他、
米国や日本において短距離航空路線の需要回復の兆しや、航空貨物需要の伸びも見込まれています。加えて、各国
財政・金融政策による景気の下支えや脱炭素社会の実現に向けた取組みなど、今後の世界経済の回復に向けた明る
い兆しも見られます。なお、米中関係は依然改善が見られないことなどから、引き続き世界経済の下振れリスクに
は十分な注視が必要です。
このような経営環境の中で、当連結会計年度における当社グループの連結受注高は、精密機械・ロボット事業、
船舶海洋事業の増加はあったものの、航空宇宙システム事業、車両事業の減少により減少となりました。連結売上
高については、精密機械・ロボット事業などが増収となる一方で、航空宇宙システム事業などが減収となったこと
により、全体では前期比で減収となりました。利益面に関しては、営業損益はモーターサイクル&エンジン事業の
改善はあったものの、航空宇宙システム事業での悪化などにより、前期比で悪化となりました。経常損益は、為替
差損益の好転や民間航空エンジンの運航上の問題に係る引当金戻入益の計上はあったものの、営業損益の減益によ
り減益となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、繰延税金資産の計上に伴う税金費用の減少はあったも
のの、経常損益の減益に加え、固定資産の減損損失の特別損失への計上などにより、減益となりました。
この結果、当社グループの連結受注高は前期比1,110億円減少の1兆4,024億円、連結売上高は前期比1,528億円減
収の1兆4,884億円、営業損益は前期比673億円減益の53億円の損失、経常損益は前期比432億円減益の28億円の損
失、親会社株主に帰属する当期純損益は前期比379億円減益の193億円の損失となりました。また、ROIC※は△
1.0%、ROEは△4.2%となりました。
※ROIC = EBIT(税引前利益 + 支払利息) ÷ 投下資本(有利子負債 + 自己資本)
なお、当社は、従来決算日が12月31日であった連結子会社6社の決算日を3月31日に変更又は連結決算日に仮決
算を行う方法に変更しています。これにより当連結会計年度は、連結子会社6社の決算対象期間が15ヶ月(2020年
1月~2021年3月)の変則決算となりました。
当連結会計年度の連結セグメント別業績の概要は以下のとおりです。
(単位:億円)
前連結会計年度 当連結会計年度 (参考)受注高
増 減
(2020年3月期) (2021年3月期)
報告セグメント 前連結 当連結
営業 営業 営業 増 減
売上高 売上高 売上高 会計年度 会計年度
損益 損益 損益
航空宇宙システム 5,325 427 3,777 △316 △1,548 △744 4,149 3,295 △854
エネルギー・環境
2,429 175 2,401 134 △28 △41 2,523 2,190 △333
プラント
精密機械・ロボッ
2,173 122 2,408 140 234 18 2,188 2,594 405
ト
船舶海洋 716 △6 794 △30 77 △24 562 981 418
車両 1,365 △38 1,332 △45 △33 △7 1,257 770 △487
モーターサイクル
3,377 △19 3,366 117 △10 137 3,377 3,366 △10
&エンジン (注)2
その他 1,024 12 804 4 △220 △7 1,075 825 △249
調整額 - △53 - △57 - △3 - - -
合 計 16,413 620 14,884 △53 △1,528 △673 15,135 14,024 △1,110
(注) 1 売上高は、外部顧客に対する売上高です。
2 モーターサイクル&エンジン事業については、主として見込み生産を行っていることから、受注高について
売上高と同額として表示しています。
2
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
航空宇宙システム事業
航空宇宙システム事業を取り巻く経営環境は、防衛省向けについては厳しい防衛予算の中で概ね安定した需要が
存在しています。民間航空機については、新型コロナウイルスの感染拡大により世界の旅客需要が低迷しており、
機体・エンジンともに需要が低下しています。
このような経営環境の中で、連結受注高は、防衛省向けは増加したものの、民間航空機向け分担製造品や民間航
空エンジン分担製造品が減少したことにより、前期に比べ854億円減少の3,295億円となりました。
連結売上高は、防衛省向けや民間航空機向け分担製造品、民間航空エンジン分担製造品が減少したことにより、
前期に比べ1,548億円減収の3,777億円となりました。
営業損益は、減収などにより、前期に比べ744億円悪化して316億円の営業損失となりました。
エネルギー・環境プラント事業
エネルギー・環境プラント事業を取り巻く経営環境は、国内ではごみ焼却プラント等において老朽化設備の更新
需要が継続しているほか、中長期的には国内外の分散型電源需要、及び新興国におけるエネルギーインフラ整備需
要が根強い状況にあります。一方で、国内外で新型コロナウイルスの感染が収束しておらず、比較的早期のウイル
ス封じ込めに成功し堅調に推移する中国市場や、感染の沈静化が見えつつある一部の先進国などでは経済に回復の
兆しが見られるものの、人の移動に対する制約が依然として大きいことから一部の営業活動・アフターサービス活
動への影響が懸念されます。
このような経営環境の中で、連結受注高は、国内向けごみ処理施設建設工事などの大口案件の受注があった前期
に比べ333億円減少の2,190億円となりました。
連結売上高は、国内向けごみ処理施設案件の工事量増加や国内向けガスタービンコンバインドサイクル発電プラ
ントの売上増加はあったものの、海外向け化学プラントの売上があった前期に比べ28億円減収の2,401億円となりま
した。
営業利益は、減収に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響による操業差損の発生などにより、前期に比べ41
億円減益の134億円となりました。
精密機械・ロボット事業
精密機械・ロボット事業を取り巻く経営環境は、精密機械分野では、中国建設機械市場が新型コロナウイルス感
染拡大の影響からいち早く回復し、過去最高の油圧ショベル販売台数を記録するなど、需要は大きく伸長しまし
た。また、中国以外の地域における建設機械市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による市場の停滞により、
一時的に需要が大きく減少しましたが、足元では回復基調が鮮明となってきました。ロボット分野では、汎用ロボ
ットは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け案件の期ずれがあるものの、中国一般産業機械向けは回
復が早く、また半導体向けロボットについても、半導体製造装置メーカーの設備投資の増加により好調に推移して
おり、中長期的にも需要は着実に拡大していくことが見込まれます。
このような経営環境の中で、連結受注高は、建設機械市場向け油圧機器や半導体向け及び車体組立向けロボット
の増加により、前期に比べ405億円増加の2,594億円となりました。
連結売上高は、建設機械市場向け油圧機器や半導体向け及び車体組立向けロボットの増加により、前期に比べ234
億円増収の2,408億円となりました。
営業利益は、増収などにより、前期に比べ18億円増益の140億円となりました。
船舶海洋事業
船舶海洋事業を取り巻く経営環境は、環境規制強化に伴うガス燃料推進船需要が顕在化する一方で、引き続き長
期的な世界経済の動向が不透明であることから新規商談案件が限られており、依然として厳しい状況にあります。
このような経営環境の中で、連結受注高は、防衛省向け潜水艦の受注などにより、前期に比べ418億円増加の981
億円となりました。
連結売上高は、防衛省向け潜水艦の工事量増加などにより、前期に比べ77億円増収の794億円となりました。
営業損益は、増収があったものの、操業差損の発生などにより、前期に比べ24億円悪化して30億円の営業損失と
なりました。
3
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
車両事業
車両事業を取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により国内では鉄道関連投資計画の見直し、
海外では工程の遅れや入札の延期・中止等が現実となりつつありますが、中長期的には、人口集中による大都市の
混雑緩和や環境対策のための都市交通整備、アジア諸国の経済発展に伴う鉄道インフラニーズなど、今後も世界的
に比較的安定した成長が見込まれます。
このような経営環境の中で、連結受注高は、国内向けの大口案件の受注があった前期に比べ487億円減少の770億
円となりました。
連結売上高は、米国向け車両が減少したことなどにより、前期に比べ33億円減収の1,332億円となりました。
営業損益は、減収に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響などによる海外案件の採算悪化により、前期に比
べ7億円悪化して45億円の営業損失となりました。
モーターサイクル&エンジン事業
モーターサイクル&エンジン事業を取り巻く経営環境は、コロナウイルスの感染が拡大し市場が大きな影響を受
けました。主要市場である米国では四輪等オフロードモデルに対する需要の高まりにより前年度を上回る水準とな
り、また欧州市場においても、春先の各国のロックダウンにより一時マイナスの影響を受けたものの、その後、前
年度並みの水準まで回復しています。一方で、東南アジアでは市場は縮小し依然として低迷しています。
このような経営環境の中で、連結売上高は、北米向け四輪車等オフロードモデルの増加はあったものの、東南ア
ジア向け二輪車が減少したことや、前期に比べ為替レートが円高で推移したことなどにより、前期に比べ10億円減
収の3,366億円となりました。
営業損益は、固定費や販促費の削減などにより、前期に比べ137億円増益の117億円となりました。
その他事業
連結売上高は、前期に比べ220億円減収の804億円となりました。
営業利益は、前期に比べ7億円減益の4億円となりました。
当社グループはグループビジョン2030において、注力するフィールドを「安全安心リモート社会」「近未来モビ
リティ」「エネルギー・環境ソリューション」とし、変化に合わせて、より成長できる事業体制への変革を目指し
ており、手術支援ロボットの開発や自動PCR検査事業、更には、配送ロボットや無人輸送ヘリコプターの開発、
水素関連プロジェクトの推進など、新事業への取り組みを着実に進めています。
(2)当期の財政状態の概況
①資産
流動資産は、たな卸資産の増加などにより前期末比266億円増加し、1兆2,854億円となりました。
固定資産は、有形固定資産の償却による減少などにより前期末比211億円減少し、6,778億円となりました。
この結果、総資産は前期末比54億円増加の1兆9,632億円となりました。
②負債
有利子負債は、前期末比258億円増加の5,933億円となりました。
負債全体は、仕入債務の減少などにより前期末比57億円減少の1兆4,805億円となりました。
③純資産
純資産は、退職給付に係る調整累計額の増加などにより、前期末比112億円増加の4,827億円となりました。
4
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は、前期比500億円増の346億円(前期は154億円の支出)となりました。収入の主な
内訳は、売上債権の減少額232億円、減価償却費612億円であり、支出の主な内訳は、たな卸資産の増加額263億円、
仕入債務の減少額167億円です。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果支出した資金は、前期比320億円減の373億円となりました。これは主に有形及び無形固定資産の
取得によるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果得られた資金は、前期比927億円減の230億円となりました。これは主に、社債の発行による収入
の増加によるものです。
(4)今後の見通し
2022年3月期の連結業績につきましては、連結売上高は、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29
号2020年3月31日)の適用によって航空宇宙システム事業が減収となるものの、車両事業、モーターサイクル&
エンジン事業等での増収が見込まれることから、前期比116億円増の1兆5,000億円となる見通しです。
利益面では、航空宇宙システム事業において民間航空機の運航時間の回復に伴い民間航空エンジン分担製造品
の採算が改善するほか、モーターサイクル&エンジン事業における売上の増加に伴う利益増加等により、連結営
業利益300億円、連結経常利益200億円、親会社株主に帰属する当期純利益170億円、またROICは2.5%、RO
Eは3.9%となる見通しです。
連結受注高は前期比776億円増の1兆4,800億円となる見通しです。
なお、本業績予想における為替レートは、1ドル=106円、1ユーロ=128円を前提としています。
(業績等の予想に関する注意事項)
上記の業績見通しは、現時点で把握可能な情報に基づき当社が判断した見通しであり、リスクや不確実性を含
んでおります。従いまして、これらの業績見通しのみに依拠して投資判断を下すことはお控えくださるようお願
いいたします。実際の業績は、外部環境及び内部環境の変化によるさまざまな重要な要素により、これらの見通
しとは大きく異なる結果となり得ることをご承知おき下さい。実際の業績に影響を与える重要な要素には、当社
の事業領域をとりまく経済情勢、対米ドルをはじめとする円の為替レート、税制や諸制度などがあります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、日本基準を用いて連結財務諸表の作成をしておりますが、当社を取り巻く国内外の状況を斟酌
しながら、中長期的な企業価値の向上や投資家との建設的な対話の促進といった観点から、IFRSの適用に向け
て引き続き検討を行っていきます。
5
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 106,108 126,702
受取手形及び売掛金 473,204 460,436
商品及び製品 75,042 69,223
仕掛品 426,256 452,848
原材料及び貯蔵品 130,359 136,471
その他 51,176 43,314
貸倒引当金 △3,367 △3,589
流動資産合計 1,258,781 1,285,407
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 193,931 172,951
機械装置及び運搬具(純額) 151,196 142,951
土地 62,183 57,743
リース資産(純額) 2,694 10,564
建設仮勘定 15,959 16,635
その他(純額) 56,604 50,413
有形固定資産合計 482,570 451,259
無形固定資産 21,358 22,427
投資その他の資産
投資有価証券 12,035 12,721
退職給付に係る資産 135 155
繰延税金資産 70,598 70,452
その他 114,203 122,254
貸倒引当金 △1,838 △1,403
投資その他の資産合計 195,134 204,180
固定資産合計 699,063 677,868
資産合計 1,957,845 1,963,276
6
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 261,159 247,294
電子記録債務 110,526 107,849
短期借入金 166,188 141,579
1年内償還予定の社債 20,000 30,000
リース債務 1,542 1,061
未払法人税等 6,116 4,753
販売促進引当金 12,174 7,380
賞与引当金 22,032 18,239
保証工事引当金 14,454 12,550
受注工事損失引当金 11,464 14,263
前受金 148,610 153,298
その他 173,456 179,283
流動負債合計 947,726 917,555
固定負債
社債 160,000 190,000
長期借入金 188,859 199,177
リース債務 873 9,532
繰延税金負債 796 1,125
退職給付に係る負債 129,846 115,456
民間航空エンジンの運航上の問題に係る引当金 ※1 15,689 ※1 5,984
その他 42,491 41,668
固定負債合計 538,556 562,944
負債合計 1,486,283 1,480,500
純資産の部
株主資本
資本金 104,484 104,484
資本剰余金 54,542 54,542
利益剰余金 326,626 306,576
自己株式 △133 △136
株主資本合計 485,520 465,467
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 1,636 1,955
繰延ヘッジ損益 △272 △179
為替換算調整勘定 △11,311 △931
退職給付に係る調整累計額 △19,946 △979
その他の包括利益累計額合計 △29,892 △134
非支配株主持分 15,934 17,442
純資産合計 471,562 482,775
負債純資産合計 1,957,845 1,963,276
7
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 1,641,335 1,488,486
売上原価 1,370,809 1,297,324
売上総利益 270,526 191,162
販売費及び一般管理費
給料及び手当 56,651 56,970
研究開発費 52,608 44,949
その他 99,203 94,548
販売費及び一般管理費合計 208,463 196,468
営業利益又は営業損失(△) 62,063 △5,305
営業外収益
受取利息 695 677
受取配当金 288 2,161
持分法による投資利益 1,255 411
為替差益 - 4,074
民間航空エンジンの運航上の問題に係る引当金
- ※1 3,306
戻入益
その他 7,446 4,587
営業外収益合計 9,686 15,218
営業外費用
支払利息 3,615 3,790
為替差損 8,479 -
固定資産除却損 1,699 2,886
民間航空エンジンの運航上の問題に係る負担金 ※1 11,500 -
その他 6,025 6,091
営業外費用合計 31,319 12,768
経常利益又は経常損失(△) 40,429 △2,855
特別利益
固定資産売却益 ※2 1,277 ※2 3,236
関係会社株式売却益 - ※3 1,581
特別利益合計 1,277 4,817
特別損失
事業撤退損 ※4 2,383 -
減損損失 - ※5 15,205
関係会社株式評価損 - 1,444
特別損失合計 2,383 16,649
税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期純損
39,323 △14,688
失(△)
法人税、住民税及び事業税 10,546 10,506
法人税等調整額 8,500 △7,707
法人税等合計 19,046 2,798
当期純利益又は当期純損失(△) 20,276 △17,486
非支配株主に帰属する当期純利益 1,614 1,846
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に
18,662 △19,332
帰属する当期純損失(△)
8
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益又は当期純損失(△) 20,276 △17,486
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △1,065 426
繰延ヘッジ損益 △21 △284
為替換算調整勘定 △5,284 6,727
退職給付に係る調整額 △15,017 18,969
持分法適用会社に対する持分相当額 △1,936 4,496
その他の包括利益合計 △23,326 30,335
包括利益 △3,049 12,848
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △4,116 10,423
非支配株主に係る包括利益 1,066 2,425
9
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 104,484 54,542 324,606 △130 483,502
会計方針の変更による累
△4,948 △4,948
積的影響額
会計方針の変更を反映した
104,484 54,542 319,657 △130 478,554
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △11,693 △11,693
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
18,662 18,662
に帰属する当期純損失
(△)
自己株式の取得 △3 △3
自己株式の処分 △0 0 0
自己株式処分差損の振替 0 △0 -
非支配株主との取引に係
-
る親会社の持分変動
その他 -
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 6,968 △3 6,965
当期末残高 104,484 54,542 326,626 △133 485,520
その他の包括利益累計額
その他 退職給付 その他の 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ 為替換算
有価証券 に係る 包括利益
損益 調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 2,682 △227 △4,556 △5,014 △7,115 15,874 492,261
会計方針の変更による累
△4,948
積的影響額
会計方針の変更を反映した
2,682 △227 △4,556 △5,014 △7,115 15,874 487,312
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △11,693
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
18,662
に帰属する当期純損失
(△)
自己株式の取得 △3
自己株式の処分 0
自己株式処分差損の振替 -
非支配株主との取引に係
-
る親会社の持分変動
その他 -
株主資本以外の項目の
△1,046 △44 △6,754 △14,931 △22,776 60 △22,716
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △1,046 △44 △6,754 △14,931 △22,776 60 △15,750
当期末残高 1,636 △272 △11,311 △19,946 △29,892 15,934 471,562
10
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 104,484 54,542 326,626 △133 485,520
当期変動額
剰余金の配当 -
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
△19,332 △19,332
に帰属する当期純損失
(△)
自己株式の取得 △3 △3
自己株式の処分 △0 0 0
自己株式処分差損の振替 0 △0 -
非支配株主との取引に係
△0 △0
る親会社の持分変動
その他 △716 △716
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - △0 △20,049 △3 △20,052
当期末残高 104,484 54,542 306,576 △136 465,467
その他の包括利益累計額
その他 退職給付 その他の 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ 為替換算
有価証券 に係る 包括利益
損益 調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 1,636 △272 △11,311 △19,946 △29,892 15,934 471,562
当期変動額
剰余金の配当 -
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
△19,332
に帰属する当期純損失
(△)
自己株式の取得 △3
自己株式の処分 0
自己株式処分差損の振替 -
非支配株主との取引に係
△0
る親会社の持分変動
その他 △716
株主資本以外の項目の
319 92 10,379 18,966 29,758 1,507 31,265
当期変動額(純額)
当期変動額合計 319 92 10,379 18,966 29,758 1,507 11,213
当期末残高 1,955 △179 △931 △979 △134 17,442 482,775
11
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期
39,323 △14,688
純損失(△)
減価償却費 61,283 61,258
減損損失 - 15,205
関係会社株式評価損 - 1,444
貸倒引当金の増減額(△は減少) 238 △343
販売促進引当金の増減額(△は減少) 707 △5,085
賞与引当金の増減額(△は減少) 889 △3,819
保証工事引当金の増減額(△は減少) 1,412 △1,938
受注工事損失引当金の増減額(△は減少) △16,133 2,788
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 10,574 11,611
民間航空エンジンの運航上の問題に係る引当金
4,221 △9,705
の増減額(△は減少)
受取利息及び受取配当金 △983 △2,839
支払利息 3,615 3,790
持分法による投資損益(△は益) △1,255 △411
固定資産売却損益(△は益) △1,277 △3,236
事業撤退損 2,383 -
関係会社株式売却損益(△は益) - △1,581
売上債権の増減額(△は増加) △46,753 23,267
たな卸資産の増減額(△は増加) △48,068 △26,374
仕入債務の増減額(△は減少) 2,401 △16,784
前渡金の増減額(△は増加) 3,326 △132
前受金の増減額(△は減少) △31,827 4,209
その他の流動資産の増減額(△は増加) △8,986 8,900
その他の流動負債の増減額(△は減少) 18,303 2,988
その他 6,004 △5,570
小計 △600 42,953
利息及び配当金の受取額 2,500 6,370
利息の支払額 △3,630 △3,646
法人税等の支払額 △13,731 △11,076
営業活動によるキャッシュ・フロー △15,461 34,601
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形及び無形固定資産の取得による支出 △71,947 △51,692
有形及び無形固定資産の売却による収入 6,087 13,656
投資有価証券の取得による支出 △935 △1,042
投資有価証券の売却による収入 1,232 1,407
関係会社株式の取得による支出 △5,400 △97
関係会社株式の売却による収入 - 1,927
その他 1,562 △1,551
投資活動によるキャッシュ・フロー △69,401 △37,392
12
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 103,758 △28,409
長期借入れによる収入 24,348 27,310
長期借入金の返済による支出 △28,938 △22,297
社債の発行による収入 40,000 60,000
社債の償還による支出 △10,000 △20,000
配当金の支払額 △11,710 △59
非支配株主への配当金の支払額 △989 △960
セール・アンド・リースバックによる収入 - 10,014
その他 △664 △2,505
財務活動によるキャッシュ・フロー 115,803 23,093
現金及び現金同等物に係る換算差額 3,293 △682
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 34,234 19,619
現金及び現金同等物の期首残高 68,311 102,546
現金及び現金同等物の期末残高 102,546 122,166
13
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結貸借対照表関係)
※1 民間航空エンジンの運航上の問題に係る引当金
当社がリスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)方式で参画しているロールス・ロイス社製ボー
イング787用Trent1000エンジンプログラムは運航上重要な問題が発生しており、現在、ロールス・ロイス社が
状況改善に向けて対応を進めています。これら運航上の問題に係る費用に関して、当社がプログラム参画メン
バーとして負担すると見込まれる金額を、引当金へ計上しています。
(連結損益計算書関係)
※1 民間航空エンジンの運航上の問題に係る引当金戻入益・民間航空エンジンの運航上の問題に係る負担金
当社がリスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)方式で参画しているロールス・ロイス社製ボー
イング787用Trent1000エンジンプログラムは運航上重要な問題が発生しており、現在、ロールス・ロイス社が
状況改善に向けて対応を進めています。これら運航上の問題に係る費用に関して、当社がプログラム参画メン
バーとして負担すると見込まれる金額の増加額を営業外費用へ、減少額を営業外収益へ計上しています。
※2 固定資産売却益
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
寮・社宅の跡地の売却によるものです。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当社及び当社子会社の寮・社宅売却によるものです。
※3 関係会社株式売却益
当社子会社の関係会社株式売却によるものです。
※4 事業撤退損
当社、エネルギー・環境プラントカンパニーでの一部事業の撤退に伴う損失です。
※5 減損損失
当社、船舶海洋カンパニーの坂出工場及び車両カンパニーに係る資産について、現在の市場環境を前提に収
益性が低下したことに伴うものです。
14
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(セグメント情報)
1 報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配
分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。当社は、製品別を基本とする
カンパニー制を採用しており、各カンパニーは、委譲された権限の下、国内及び海外における事業活動を展開してい
ます。従って、当社は当該カンパニーを基礎とした製品別を基本とするカンパニー別のセグメントから構成されてお
り、「航空宇宙システム」、「エネルギー・環境プラント」、「精密機械・ロボット」、「船舶海洋」、「車両」、
「モーターサイクル&エンジン」、「その他事業」の7つを報告セグメントとしています。
各事業の主な事業内容は以下のとおりです。
事業区分 事業内容
航空宇宙システム 航空機、航空機用エンジン等の製造・販売
エネルギー関連機器・システム、舶用推進関連機器・システム、産業機械、
エネルギー・環境プラント
環境装置、低温貯槽装置、水素関連設備、破砕機等の製造・販売
精密機械・ロボット 油圧機器、産業用ロボット等の製造・販売
船舶海洋 船舶等の製造・販売
車両 鉄道車両、除雪機械等の製造・販売
二輪車、四輪バギー車(ATV)、多用途四輪車、パーソナルウォーターク
モーターサイクル&エンジン
ラフト(「ジェットスキー」)、汎用ガソリンエンジン等の製造・販売
その他事業 商業、販売・受注の仲介・斡旋、福利施設の管理等
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理方法は、連結財務諸表作成において採用している会計処理の方法と概ね
同一です。報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値です。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価
格に基づいています。
15
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
モーター
エネルギ 精密機 報告 調整額 連結
航空宇宙 サイクル その他
ー・環境 械・ロボ 船舶海洋 車両 セグメント
システム &エンジ 事業
プラント ット 計
ン
売上高
(1) 外部顧客への
532,549 242,972 217,387 71,680 136,553 337,757 102,435 1,641,335 - 1,641,335
売上高
(2) セグメント間
の内部売上高 6,477 30,871 15,529 9,049 18 772 38,927 101,647 △101,647 -
又は振替高
計 539,027 273,843 232,917 80,730 136,571 338,529 141,362 1,742,983 △101,647 1,641,335
セグメント利益
42,777 17,566 12,211 △637 △3,819 △1,948 1,235 67,386 △5,322 62,063
又は損失(△)
セグメント資産 745,048 314,753 203,525 125,642 211,759 282,185 94,174 1,977,089 △19,243 1,957,845
その他の項目
減価償却費 22,539 3,362 9,279 1,625 2,533 15,963 1,562 56,866 4,417 61,283
減損損失 - - - - - - - - - -
持分法適用会社への
- 18,621 1,737 44,930 135 1,601 3,682 70,708 - 70,708
投資額
有形固定資産
及び無形固定 25,121 3,048 12,845 1,355 2,740 21,353 745 67,210 3,284 70,495
資産の増加額
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
モーター
エネルギ 精密機 報告 調整額 連結
航空宇宙 サイクル その他
ー・環境 械・ロボ 船舶海洋 車両 セグメント
システム &エンジ 事業
プラント ット 計
ン
売上高
(1) 外部顧客への
377,720 240,117 240,864 79,425 133,248 336,694 80,415 1,488,486 - 1,488,486
売上高
(2) セグメント間
の内部売上高 7,681 20,252 14,853 3,764 7 730 36,979 84,270 △84,270 -
又は振替高
計 385,402 260,370 255,717 83,189 133,256 337,424 117,395 1,572,757 △84,270 1,488,486
セグメント利益
△31,668 13,408 14,086 △3,059 △4,593 11,758 469 403 △5,709 △5,305
又は損失(△)
セグメント資産 757,342 342,500 213,792 133,932 215,688 256,997 73,211 1,993,465 △30,189 1,963,276
その他の項目
減価償却費 23,043 3,340 10,071 1,407 2,551 14,904 947 56,267 4,991 61,258
減損損失 - - - 4,076 11,129 - - 15,205 - 15,205
持分法適用会社への
- 18,080 △24 49,841 148 1,538 3,880 73,464 - 73,464
投資額
有形固定資産
及び無形固定 22,113 4,162 9,836 1,030 2,424 12,790 548 52,907 12,772 65,679
資産の増加額
16
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
4 報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:百万円)
売上高 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 1,742,983 1,572,757
セグメント間取引消去 △101,647 △84,270
連結財務諸表の売上高 1,641,335 1,488,486
(単位:百万円)
利益 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 67,386 403
セグメント間取引消去 209 36
全社費用 (注) △5,532 △5,745
連結財務諸表の営業利益又は営業損失(△) 62,063 △5,305
(注) 全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費等です。
(単位:百万円)
資産 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 1,977,089 1,993,465
セグメント間取引消去等 △107,921 △138,978
全社資産 (注) 88,678 108,788
連結財務諸表の資産合計 1,957,845 1,963,276
(注) 全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない固定資産等です。
(単位:百万円)
報告セグメント計 調整額 (注) 連結財務諸表計上額
その他の項目
前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
減価償却費 56,866 56,267 4,417 4,991 61,283 61,258
有形固定資産及び無形
67,210 52,907 3,284 12,772 70,495 65,679
固定資産の増加額
(注) 調整額は、主に報告セグメントに帰属しない固定資産等に係るものです。
17
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額(円) 2,727.59 2,785.71
1株当たり当期純利益金額又は
111.72 △115.73
1株当たり当期純損失金額(△)(円)
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在していないため記載していません。
2 1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額の算定上の基礎は、以下のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益金額又は親会社株主に
18,662 △19,332
帰属する当期純損失金額(△)(百万円)
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益金額又
18,662 △19,332
は親会社株主に帰属する当期純損失金額(△)(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 167,044 167,043
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
18
川崎重工業株式会社(7012)
2021年3月期 決算短信
4.2022年3月期の連結業績見通し補足情報
(1)売上損益 (単位:億円)
2022年3月期見通し 2021年3月期実績 増減
報告セグメント
売上高 営業損益 売上高 営業損益 売上高 営業損益
航空宇宙システム 3,400 △80 3,777 △316 △377 236
車両 1,500 30 1,332 △45 168 75
エネルギーソリューション
3,200 35 3,195 103 5 △68
&マリン
精密機械・ロボット 2,500 160 2,408 140 92 20
モーターサイクル&エンジン 3,800 170 3,366 117 434 53
その他 600 20 804 4 △204 16
調整額 △35 △57 22
合 計 15,000 300 14,884 △53 116 353
(2)受注高 (単位:億円)
報告セグメント 2022年3月期見通し 2021年3月期実績 増減
航空宇宙システム 3,100 3,295 △195
車両 700 770 △70
エネルギーソリューション
4,000 3,171 829
&マリン
精密機械・ロボット 2,600 2,594 6
モーターサイクル&エンジン 3,800 3,366 434
その他 600 825 △225
合 計 14,800 14,024 776
(注) 1 2022年3月期見通し前提為替レート:106円/USD、128円/EUR
2 モーターサイクル&エンジン事業については、主として見込み生産を行っていることから、受注高につ
いて売上高と同額として表示しています。
3 2022年3月期から、「航空宇宙システム」「車両」「エネルギーソリューション&マリン」「精密機械・
ロボット」「モーターサイクル&エンジン」及び「その他」に報告セグメントを変更しており、2021年3月
期実績は変更後の報告セグメントに組み替えています。
19