6977 日抵抗器 2021-12-02 17:00:00
新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書 [pdf]

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                                                     2021 年 12 月 2 日

                              会  社  名 株式会社日本抵抗器製作所
                              代表取締役社長 木 村       準
                              (コード番号 6977 東証 第二部)
                              問合せ先    社長室 室長 木矢村 隆
                                      TEL(0763)62-8125



              新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書

    当社は、2022 年 4 ⽉に予定される株式会社東京証券取引所の市場区分の⾒直しに関して、本⽇
スタンダード市場を選択する申請書を提出いたしました。当社は、移⾏基準⽇時点(2021 年 6 ⽉
30 ⽇)において、当該市場の上場維持基準を充たしていないことから、下記のとおり、新市場区分
の上場維持基準の適合に向けた計画書を作成しましたので、お知らせ致します。


                                      記


1.当社の上場維持基準の適合状況及び計画期間
     当社の移⾏基準⽇時点におけるスタンダード市場への適合状況は、以下のとおりとなってお
り、流通株式時価総額について基準を充たしておりません。当社は、流通株式時価総額に関して、
2024 年 12 ⽉までに上場基準を充たすために各種取組を進めてまいります。


                 株主数       流通株式数          流通株式時価総額           流通株式⽐率
                  (⼈)       (単位)               (円)              (%)
      当社の状況
                 1,491 ⼈    8,315 単位       896,678,611 円         67.0%
     (移⾏基準⽇時点)

     上場維持基準       400 ⼈     2,000 単位       1,000,000,000 円        25%


 計画書に記載の項⽬         ―              ―              〇                 ―

 ※当社の適合状況は、東証が基準⽇時点で把握している当社の株券等の分布状況等をもとに
 算出を⾏ったものです。




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 2.上場維持基準の適合に向けた取組みの基本⽅針、課題及び取組み内容


(1)基本⽅針
  当社は「抵抗器及び電⼦回路の製造を通じて社会に貢献する」ことを経営の基本⽅針とし、
 当社のすべての利害関係者との良好な関係を維持、発展させて⾏きたいと考えております。今
 後はESGや SDGs 等の取組みをも組み⼊れた、持続的な成⻑と、中⻑期的な企業価値の向
 上の実現に向けた施策に継続的に取り組み、当社の事業活動について、IR の推進やホームペ
 ージ等を通じて株主の皆様に当社の取り組みを理解頂けますよう努めてまいります。これらを
 通じて、当社株式の魅⼒を⾼め上場維持基準への適合を⽬指してまいります。


(2)基本⽅針に基づく課題
  当社は、電⼦部品の製造会社として、環境・社会・ガバナンス等を鑑みつつ、当社の事業活
 動を通じて、地球環境や社会に温もりある製品を提供して⾏くことを企業理念の⼀つとしてお
 ります。そのために、株主の皆様をはじめ、全てのステークホルダーの皆様と良好な信頼関係
 を築きながら、当社の持続的な成⻑と中⻑期的な企業価値の向上を実現することを最重要課題
 としております。
  上場維持基準適合に向けて、当社はこれまで以上の業績向上が重要課題と考えており、業績
 向上により安定的な株価向上を⽬指してまいります。


(3)基本⽅針に基づく取り組み
 企業活動における安定株主の確保や取引先との安定的な取引関係の維持、強化を図る観点か
ら保有しております政策保有株式について、当社における第10位以内の政策保有株主の政策
保有株式につきまして、当該政策保有株式の保有意義の喪失を踏まえた縮減にむけて交渉を開
始いたします。
 また、業績向上による株価向上と株価安定に向けて、3ケ年をめどとして上場維持基準適合
に向けて進めてまいります。


(4)経営戦略等
 当社は技術⾰新が著しいエレクトロニクス業界で環境変化に対応する経営戦略として、グロ
ーバル化の推進、新規事業への取り組みを軸とし、市場拡⼤、売上拡⼤を達成するために次の
戦略に取り組んでおります。
 ① 中国、東南アジアへの取り組みを強化し、海外売上拡⼤を⾏います。
 ② 海外協⼒メーカーとの連携を図り、製品ラインナップを拡充します。
 ③ ⾃動⾞市場(xEV)、産業機器市場への新たな製品の展開を強化します。
 ④ ⽣産⼯場の省⼈化、ロボットの導⼊拡⼤を図りコスト競争⼒を⾼めます。
 ⑤ ⾃社構築した⽣産トレーサビリティシステムで最適なリスク管理を提供します。


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 ⑥ お客様と⼀緒に企画段階から係わることで付加価値の⾼い製品を提供します。
 ⑦ ⾼品質なモノづくりを維持するため、社内資格、技能認定制度を設け、社員教育にも⼒を
  ⼊れております。
 ⑧ グループ会社の垣根がない調和のとれた企業⽂化を育んでいきます。
 上記について 2015 年、タイに販売拠点を開設し、東南アジアへの拡販を開始いたしました。
今後はタイ以外のアセアン地域への進出を検討し、販売拠点や製造拠点化を考えており、⾃動
⾞市場、産業機器市場への展開を図ってまいります。アセアン市場への販売拡⼤により業績拡
⼤を図ることで上場維持基準適合を⽬指してまいります。


(5)企業価値の向上と株価の安定化と向上
 当社は電⼦部品の単⼀セグメントでありますが、製品群として抵抗器、ポテンショメーター、
ハイブリッド IC、電⼦機器があり、主な⽤途として抵抗器は⾃動⾞⽤、農電機器⽤、住設機器
⽤、医療機器⽤、家電⽤等があります。ポテンショメーターは主な⽤途として⾃動⾞⽤、建設
機械⽤、農電機器⽤等があり、ハイブリッド IC の⽤途としては⾃動⾞⽤、空調⽤、電源機器⽤、
医療機器⽤、家電⽤等があります。また電⼦機器においては主な⽤途として⾃動⾞⽤、空調機
器⽤、住設機器⽤、農電機器⽤等があり、国内外の主要な⾃動⾞や電機メーカー、医療機器メ
ーカー、農業機器メーカー等に採⽤され、社会⽣活におおきく貢献しております。
 当社では、脱炭素社会への取り組みが著しい欧州、中国市場での⾃動⾞関連向け電⼦部品、
産業機器市場向け電⼦部品の受注拡⼤に努めるとともに、国内顧客企業向けの各種製品の受注
活動に努めてまいります。特に、当社の既存取引先以外の新規ユーザーへの取組を強化し、業
績拡⼤を⽬指してまいります。
 電⼦部品市場の動向としましては、PHEV、EV ⾞、⾃動運転化⽤電⼦部品、5G、AI や IoT
の普及に伴い半導体、電⼦部品の需要は底堅く、有望な市場であります。


 当社は、上記の基本⽅針に基づく取り組みにより、企業価値の向上、株価の安定と向上を図
るとともに、これにより、当社株式の流通時価総額につきまして、株式会社東京証券取引所の
定める上場維持基準を上回ることにより、東京証券取引所の新市場区分、スタンダード市場に
おける上場を維持するよう努⼒してまいる所存であります。




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