日本シイエムケイ株式会社
（証券コード：6958）
中期経営計画 2019
2019年5月20日
日本シイエムケイ株式会社
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目次
１．中長期戦略
２．中期経営計画 2019
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１．中長期戦略
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１．中長期戦略
①‐1市場環境と当社の事業領域
車載向けプリント配線板市場動向： 社会環境 • 新興国経済成長
• 燃費規制強化
年平均 • 人手不足、高齢化対応
10,000
成長率 • 快適性へのニーズ高まり
9,000 (17-25年) • ５Ｇの普及
8,000 技術革新等
市 7,000
ビルドアップ
場
6,000
10.0％ 自動車 • グローバル生産台数増加
規 • 電動化（HV/PHV/EV）
模 5,000 • ADAS（先進運転支援システム）
（ 多層貫通
億 4,000 • 自動運転
1.7％ • コネクティッド
円 3,000
） 高機能化 電装化・
2,000
ユニット
1,000 両面 半導体 • 高集積化、マルチコア
小型化
0 3.1％ • 低電力
• プログラム容量の増大
2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
実績 見込 予測 予測 予測 予測 予測 予測 予測 高密度化
片面 両面 多層貫通 ビルドアップ プリント • 需要拡大、機能向上
出所：「車載電装デバイス＆コンポーネンツ総調査2019 《下巻：ECU関連デバイス編》」富士キメラ総研より当社作成 配線板 • ビルドアップ配線板の採用拡大
▶ 高機能化・ユニット小型化などによりビルドアップ配線板の需要拡大
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１．中長期戦略
①‐2市場環境と当社の事業領域
車載用途における競争優位性のある事業領域：
市 パワートレイン系 走行安全系
場
成 エンジン制御装置 画像センサー
パワートレイン系 長
性
HV/EV系ECU
電池関連
ミリ波レーダー
LiDAR
要
走行安全系
パワーコントロールユニット(PCU) ドライバーサポートシステム
求 電動可変バルブタイミング など ブレーキ関連 など
さ
れ
る
品
質 ボディ系 情報通信系
・
信 快適系 製
頼 品
性 付
加
価
片面 両面 多層貫通 ビルドアップ 値
ボディ系 快適系 情報通信系
ヘッドアップディスプレイ ミラー制御 ドライバーステータスモニター
▶ 品質・信頼性要求が高い用途に強み メーターパネル など パワーシート など 車載通信機 など
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１．中長期戦略
①‐3市場環境と当社の事業領域
パワートレイン・走行安全系分野におけるトレンド：
高出力インバーター
耐熱・放熱
パワー xEV化
ハイブリッド制御 高出力化
バッテリー監視
トレイン 燃費規制 大容量化 大電流
冷却装置
強化 燃費向上
電動制御 デバイス増加
ダッシュボード搭載から、
アイドリングストップ
エンジンルーム、
小型化
走行 各種センサー エンジン直付けに変化
（搭載場所確保）
ADAS
安全 ミリ波レーダー
カメラ リアルタイム処理 高速処理
安全対策 自動運転
統合制御
自動制御
ブレーキ制御
▶品質・信頼性要求が更に高まる 高速通信
ステアリング制御 協調制御 5Ｇの普及
▶高スペック化 ～市場拡大～ 各種センサー 6
１．中長期戦略
①‐4市場環境と当社の事業領域
当社が狙う新事業領域：
自動車
携帯電話
家電
パソコン
医療
産業機器
OA
生
産
台 AV機器
数 航空・宇宙
／ インフラ
機
種
赤字下線は人命に直接影響する分野
製品寿命（製品保証）
▶当社の競争優位性のある高品質・信頼性が求められる車載以外の事業領域
（新事業領域における５Gの普及による新しいマーケットの取り込み）
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１．中長期戦略
②中長期戦略の骨子
市場環境 当社の強み
• プリント配線板市場は、通信関連、車載向け中心に拡大 • 車載向け売上高のうち、パワートレイン・走行安全系が5割弱
• 電動化、自動運転、５Ｇの普及に伴い、更なる需要拡大と • 車載向けビルドアップ配線板は世界シェア約4割（当社推定）
品質・信頼性に対するニーズの高まりが見込まれる • 技術・経験の蓄積に裏付けられた、解析能力・顧客対応スピード
• 安定した財務基盤に基づく、長期の製品供給・保証体制
• 車載同様、高い品質・信頼性が求められ、今後拡大していく
市場として、産業機器、医療分野等が考えられる • 大手自動車部品メーカーとのロードマップの共有
自社の強みを活かせる分野に
選択・集中
注力する事業領域を絞り込み、用途・基板種類別にターゲットを選定
車載市場を主軸とした高付加価値分野での成長を図る
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１．中長期戦略
③中長期ビジョンと戦略
中長期ビジョン
「やりがいと顧客満足度を上げるための事業体制に変身する」
高信頼性プリント配線板に特化したグローバルニッチ・トップ企業を目指し、
『世界最高レベルで安心感のある製品』を世の中に供給することにより、
ステークホルダーへの期待に応えるとともに、社員の幸せ・成長を実現する。
2019～2021年 2022年～
中長期重点施策
「高付加価値シフト」「スマートファクトリー化」「M&A・アライアンス」
中期経営計画2019 次期・中期経営計画
～次期中計での成長加速に向けた基盤固め～ ～成長加速ステージ～
「設備投資300億円」「構造改革」「企業品質向上」 新成長軸の確立、M&A・アライアンス
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１．中長期戦略
④中長期重点施策
中長期ビジョン達成のための3本の柱
車載分野を中心とした高付加価値品への受注シフトと新たな成長軸の確立
高付加価値 • 受注シフトに向けたポートフォリオの見直し（プロダクトミックス改善）と生産体制の最適化
シフト • 優位性を活かせる車載以外の分野の開拓、確立
• 高付加価値戦略を支える研究開発の強化
IoT、AIを最大限活用したスマートファクトリー化の実現
スマート • 生産効率化の推進
ファクトリー化 • AIを活用したキープロセスの効率化（外観検査機のAI化等）
• IoTを活用した設備の故障予知により、停まらない工場を実現
M&A・アライアンスによる加速度的な成長を実現
M&A • 自前主義から脱却し、グローバルでのスピード感を持った成長
アライアンス • OEM活用による、コスト競争力の強化
• 周辺技術の取り込みによる顧客基盤の拡大(実装ビジネス等の拡大)
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１．中長期戦略
⑤中長期戦略の数値目標
3本の柱により営業利益率10％以上を目指す
高付加価値シフト
プロダクトミックス改善
競争優位性向上 営業利益率
新たな分野の確立(産機、医療、５G等)
（目標）
スマートファクトリー化 収
生産効率化向上
益
原価低減
性 2021年度
M&A・アライアンス
新たな顧客層の開拓
の 8％
生産能力の拡充 向
上
2025年度
コスト競争力強化
10％以上
高付加価値シフト
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２．中期経営計画 2019
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２．中期経営計画 2019
①経営方針
当社の強みを活かせる車載市場を主軸とした
高付加価値分野に注力し、収益性と資本効率を高める
（単位：億円）
1,000
902 940
868
80
売上高 42 37 40
営業利益
2018/3 2019/3 2020/3 2022/3
(実績) (実績) (見通し) (目標)
営業利益率 4.9％ 4.2％ 4.3％ ８.０％
ROE 7.2％ 3.8％ 5.1％ 10.0％ 13
２．中期経営計画 2019
②中期重点施策
中期経営計画達成のための3本の柱
設備投資 生産能力増強と生産性向上
300億円
収益力強化に向けた営業・生産・調達・人事における
構造改革
各業務プロセスの構造改革
企業品質
ESGの推進及び財務健全性の維持・強化
向上
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２．中期経営計画 2019
③中期重点施策～設備投資概要～
設備投資300億円（生産設備・システム・開発）を実施
総額300億円（3年間） 生産設備:約270億円
生産能力増強による高付加価値品の受注取込
生産能力 自動化、生産性向上投資による、
増強 製品品質・保証品質の向上と原価低減
生
産 システム:約15億円
設 自動化 生産性向上 IoTを活用した設備投資による保証品質の向上
備 ・ 業務プロセス改革のための
維持更新 受発注/生産管理システム、情報インフラ投資
開発:約15億円
高付加価値シフトに向けた研究開発投資
システム 開発
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２．中期経営計画 2019
④中期重点施策～構造改革～
収益力強化に向けた全社横断の構造改革
営業改革：マーケティング機能のグローバル最適配置
生産改革：受注から生産・出荷までの業務プロセス改革
調達改革：グローバル調達体制の強化
人事改革：人事制度構築
組織・業務の効率化により、収益性と資本効率向上を図る
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２．中期経営計画 2019
⑤中期重点施策～企業品質向上～
ESGの推進
環境(Environment) 「CMK Report」による活動報告
CO2排出量削減 従来の「CSR報告書」をリニューアルし、
水使用量削減
ESGに関する様々な活動を継続的に分かり易く報告
資源リサイクル
⇒毎年活動テーマと取り組み状況の評価を実施
省エネ更新 など
社会(Society)
ダイバーシティ＆インクルージョン ～取り組み事例（抜粋）～
ワークライフバランス推進 など ・社会貢献活動（タイ工場）
環境グッドガバナンス活動（タイ政府工業省工場局主催）へ
ガバナンス(Governance) 参加し、地元河川への稚魚放流、公共施設への寄贈
グループ経営強化
・外国人技能実習制度の導入（新潟工場）
取締役会のチェック機能拡充
英文開示情報の充実 など
長期的な企業価値の向上に向けて、
ESGを重視した経営を推進 17
２．中期経営計画 2019
⑥中期重点施策～企業品質向上～
財務健全性の維持・強化
成長ステージに向けた財務健全性強化
資本効率を意識したキャッシュフロー経営
自己資本比率向上
（単位：%)
当期純利益 減価償却費 資金 65
130億円 160億円 効率化 60
55
50
営業キャッシュフロー 45
290億円＋α 40
35
30
2018/3 2019/3 2020/3 2021/3 2022/3
設備投資
株主還元 （実績） （実績） （見込） （計画） （計画）
300億円
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２．中期経営計画 2019
⑦-1数値目標
最終年度に営業利益率8％を計画
（単位：億円）
実績 中期経営計画
19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
売上高 902 940 970 1,000
営業利益 37 40 55 80
率 4.2％ 4.3％ 5.7％ ８.0％
当期純利益 20 27 42 60
平均為替レート
110.37 110.00 110.00 110.00
(USD/JPY)
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２．中期経営計画 2019
⑦-2数値目標～売上高の内訳～
車載分野の中でもパワートレイン・走行安全系の分野を拡大
用途別売上高 380
（単位：億円） パワートレイン・
1,000 新事業領域 10 走行安全系
902 その他 304 46％
その他 165 パワートレイン・
走行安全系 ボディ・快適系 他
211
44％ 32％
ボディ・快適系 他
情報通信系
33％
車載 22％
車載 情報通信系
825
691 23％
車載用途内訳
2019/3期 2022/3期 2019/3期 2022/3期
（実績） （計画） （実績） （計画）
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２．中期経営計画 2019
⑦-3数値目標～営業利益増減分析～
19/3期から43億円の利益改善により、最終年度80億円の営業利益を計画
（単位：億円）
歩留 売価下落および
生産性向上 材料価格上昇 等 構造改革による
コスト削減
売上増による 21.2 ▲15.8
利益増
9.3
27.7
80.0
37.6
0.0
19/3期 22/3期
営業利益 営業利益
(実績) (計画)
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２．中期経営計画 2019
⑧技術ロードマップ
車載の中でも総合品質が重要とされる分野での開発を進める
車載用途 代表的アイテム 基板要求 2019年 2020年 2021年以降 市場ニーズ
小型化 ・ユニット小型化対応
パワー 量産
・高電圧の信頼性（EVの電圧はガソリン車の10倍以上）
インバーター
トレイン ・高い耐熱性能（民生品の1.5倍超）
厚銅 量産 ・PHV、EV用大電流基板
ビルドアップ 量産中
ミリ波レーダー ・更なる小型化、精度向上要求
MSAP 試作 量産
走行 カメラ・通信 厚板RF 開発 量産
安全 モジュール、
・剛性のための厚板RF基板
・薄板の車載信頼性
その他センサー 薄板 試作
開発 量産
ADAS
カメラ制御 ファイン化 試作
開発 量産 ・高密度化と高い剛性を同時に実現
LEDライト 銅ベース 量産中 ・更なる高放熱要求
情報通信 車載通信機 ファイン化 量産 ・更なる小型化、精度向上要求
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※RFは、リジット・フレックス配線板の略
本資料における将来情報は、2019年5月時点での見通しであり、
その保証を実現するものではありません。
（金額は切捨て、％は小数第二位を四捨五入にて表示）
END
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