6952 カシオ計 2020-01-30 15:00:00
2020年3月期第3四半期決算説明会資料 [pdf]

2020年3月期第3四半期 決算概要
   2020年3月期 業績見通し



     2020年1月30日
   カシオ計算機株式会社
本資料における業績予想及び将来の予想等に関する記述は、
現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、潜在的
なリスクや不確実性が含まれております。
従って、実際の業績は、様々な要因により、これらの業績とは
異なることがありますことをご承知おき下さい。
2020年3月期 第3四半期 連結決算実績

                                                     単位:億円


          19年3月期   20年3月期          19年3月期   20年3月期
  連結        3Q       3Q
                            前年比      1-3Q     1-3Q
                                                     前年比


 売上高        732      737    101%   2,183 2,195       101%

 営業利益        77       86    112%     225      253    113%

 利益率      10.5%    11.7%           10.3%    11.5%

 経常利益        75       92    123%     219      249    114%

当期純利益        59       65    110%     170      192    113%

1株利益(円)   23.81    26.66           68.92    78.76



                                                           3
セグメント別実績 売上・営業利益

                                                                単位:億円

                  19年3月期   20年3月期             19年3月期   20年3月期
           連結       3Q       3Q     前年比         1-3Q     1-3Q   前年比
 売
         コンシューマ     642      658    103%      1,878    1,925    102%
 上       システム        72       66    91%         251      228     91%
         その他         18       13    74%          54       42     77%
 高
           合計       732      737    101%      2,183    2,195    101%

     営
         コンシューマ     104       118   114%        287       325   113%
     業   システム        ▲9      ▲11          -      ▲8      ▲17          -

     利   その他           1        0         -        3        2    65%
         調整額        ▲19      ▲21          -     ▲57      ▲57          -
     益
           合計         77       86   112%        225       253   113%


                                                                          4
時計事業(成長拡大事業)


 3Q実績/通期見通し

 ■中国のG-SHOCKが上期に引き続き大幅拡大、独身の日におけるECの
  展開が大きく貢献し好調に推移。(中国前年比+38%)
 ■Gメタルの新製品等が牽引しG-SHOCK拡大により高収益性維持。


                                        単位:億円


                 上期       3Q     下期     通期
                                 (計画)   (計画)

      売上高        852     483     928    1,780
    営業利益率        21%     22%     21%    21%
      増収率        +4%     +2%     +3%    +4%
    (現地通貨ベース)   (+7%)   (+6%)




                                                5
 時計事業(成長拡大事業)                                                                  G-SHOCK
                                                                                フルメタル
                                                                             『GMW-B5000』

                            ■3Q売上高:483億円 利益率:22%
3Q実績/通期見通し                   (3Q 前年比 2%増収、現通ベース 6%増収)
                            ・販売数量、平均単価                                          G-SHOCK

     【ジャンル別】      (円ベース)
                             -時計全体:数量+2%、単価 横ばい(円ベース)/+4%(現通ベース)
                                                                                  MT-G
                                                                               カーボンベゼル
                                                                             『MTG-B1000X』


     G-SHOCK, BABY-G(メタル)

     G-SHOCK, BABY-G(プラ)
                            ■Gメタル拡充によるG-SHOCK拡大継続
                                       19年3月3Q       20年3月3Q
     G以外                                                                       G-SHOCK
                            ・Gメタル売上:    57億円     ⇒    73億円 対前年 +29%              メタル
                                                                              『GM-5600』


億円
                            ・販売数量、平均単価
                             -Gメタル:数量+24%、単価+5%(円ベース)/+8%(現通ベース)
                            ・Gメタルの好調による拡大
                             5000シリーズフルメタル『GMW-B5000』が引き続き好調、                       G-SHOCK

                             3Q新製品カーボンベゼル『MTG-B1000X』(10月発売)好調                        メタル
                                                                                   『GM-6900』


                            ・200ドル台の若者向け新製品Gメタルラインアップ拡大
                             3Q:『GM-5600』(9月発売)が好調
                             4Q:『GM-6900』(2月発売)投入による拡大
                                                                  G-SHOCK           G-SHOCK
                            ・プラのG-SHOCK新製品162モデル(通期)投入による拡大          プラ
                                                                  『GA-110』
                                                                                     プラ薄型
                                                                                   『GA-2100』

                             薄型プラの新製品『GA-2100』好調
                             定番の『GA-110』は黒金カラー中心に好調継続


                            ■G以外の売上はほぼ横ばい(現通ベース)                               OCEANUS
                                                                                江戸切子
                                                                             『OCW-S5000D』


                             時計市場縮小と国内の消費増税影響を差別化製品でカバー
     19年3月期    20年3月期
                             ・EDIFICEの超薄型『EQB-1000』好調継続
       3Q        3Q
                             ・OCEANUSの超薄型江戸切子『OCW-S5000D』(10月発売)好調             EDIFICE

                             ・ノンブランドは防水、長寿命の差別化モデルが安定推移                          超薄型
                                                                              『EQB-1000』




                                                                                            6
時計事業(成長拡大事業)
                                   【エリア別】(前年比:現地通貨ベース)
3Q実績/通期見通し                          ■日 本(前年比▲2%)
                                         消費増税影響もあり微減
                                         4Qは春商戦でGフルメタル『GMW-B5000』拡販
      【エリア別】
           (円ベース)
 日本    北米      欧州     中国     その他    ■北   米(前年比横ばい)
                                           ECとジュエラー好調により、マス流通の時計売場縮小をカバー
                                           4Qは引き続きジュエラー開拓と新製品Gメタル『GM-6900』拡販
億円
                                    ■欧   州(前年比+3%)
                                           EC展開拡大により好調
                                           4Qはジュエラー開拓とGフルメタル『GMW-B5000』拡販

                                    ■中   国 (前年比+38%)
                                           独身の日セールにより大幅拡大、3QのEC売上前年比約1.8倍
                                           2大ECに加え、第3の勢力である『唯品会』等の拡大も貢献
                                           (EC販売比率 50%強)
                                           集客力のあるショッピングモールでイベントを開催し実店舗も好調
                                           G-SHOCK拡大に加え、EDIFICEも好調
                                           4Qも春節とバレンタイン商戦によりECと実店舗で拡大

                                    ■その他(前年比+4%)
                                         ベトナム、カンボジア等のASEANを中心に好調持続
                                         中南米、アフリカで対前年で増収
                                         4Qは春節、バレンタイン商戦での拡大と新製品Gメタル『GM-6900』拡販

                                   【EC販売】
      19年3月期        20年3月期           ・全体:EC販売比率の拡大、全体25%超
        3Q            3Q
                                     ・中国は高い成長を継続、欧州で大幅拡大
                                      - 中国:大手EC2社の好調に加え、第3の勢力も躍進
                                           3Qの独身の日に続き、4Qのバレンタイン商戦で拡大
                                      - 欧州:Amazonや自社ECサイトで拡大
                                      - その他海外:インドのFlipkart、Amazonで好調             7
教育関数事業戦略(成長拡大事業)

 3Q実績/通期見通し
                                          単位:億円


                上期       3Q       下期      通期
                                  (計画)    (計画)

     売上高        240      83       210     450
   営業利益率        14%     14%       17%    15%
     増収率        -6%     -2%      +11%    +1%
  (現地通貨ベース※)   (+2%)   (+2%)
                              ※海外子会社での会計基準変更影響除く

<既存事業>
 ・関数電卓:学販重点13カ国(アジアその他地域)で下期伸長
       4Qは新興国での国別専用機拡大と新規代理店からの受注拡大

 ・一般電卓:消費税対応モデル拡販により下期対前年でプラス計画
       4Qは国内の最大需要期である春商戦で拡大

<新規事業>
 ・北米WEBアプリ事業商談状況
   ⇒ 試験運営会社6社、電子教科書出版社1社と商談中                        ClassWiz
                                                   『FX-991EX』

                                                                8
収益改善事業戦略

3Q実績/通期見通し (電子辞書、楽器、プロジェクター、その他システム等)


                                          単位:億円


                上期        3Q      下期      通期
                                  (計画)    (計画)


    売上高         330       157     430     760
  (前年実績)       (339)    (154)     (408)   (747)
                                                       2Q決算説明時
   営業利益          -7        -7       5      -2             営業利益 8億円
  (前年実績)       (-10)     (-10)     (-3)   (-13)
                                                       前回との差額 -10億円

                                                 <内訳>
  ※3Q実績内訳)
                                                  プロジェクター・他システム -15億円
    売上高:電子辞書約13% 楽器約45%
        システム約42%(内プロジェクター 約29%)                   楽器               +5億円
        他電子文具
    営業利益:プロジェクター -7億円




                                                                          9
収益改善事業の構造改革成果

3Q実績/通期見通し (電子辞書、楽器、プロジェクター、その他システム等)

<構造改革効果の進捗状況>
                                                                単位:億円



                上期               下期      通期                摘要
                     3Q   4Q     (計画)    (計画)
                          (計画)

   早期退職優遇制度     +2   +2    +2     +4      +6     スタッフ・営業部門

    全社経費削減      +1   +1    +2     +3      +4     TV・広告塔等

    事業経費削減      +1   +1    +2     +3      +4     販売網の見直しによる販促費削減等

    粗利額改善       +1   -2    0      -2      -1     プロジェクター・SA:競争激化に伴う粗利減
  (前回2Q決算説明)                     (+8)    (+9)    楽器:新モデル部品点数削減等

  事業構造改善費用効果    +3   +3    +2     +5      +8     減損計上による減価償却費低減等

   米中貿易摩擦影響     ―    -1    -1     -2      -2     楽器

    開発投資等       -5   -1    -2     -3      -8

      合計        +3   +3   +5     +8      +11
   (前回2Q決算説明)                    (+18)   (+21)


                                                                         10
収益改善事業戦略

電子辞書

・4Qにシリーズ初のWi-Fi対応※で手軽に
 コンテンツを追加可能な新製品の発売(13機種)
                ※ コンテンツ(別売)のダウンロードのみ可能




                                         『XD-SX4800』          『XD-SX3800』
                                          (高校生モデル)            (小・中学生モデル)
 楽器

■ピアノ:Slim&Smartによる売上拡大及び収益構造改善
       ・ミックス改善による収益性向上
       ・売上高物流費比率の改善
       ・販売店舗見直し(実店舗、オンライン)

■キーボード:光ナビゲーションキーボード好調

楽器事業40周年記念スペシャルサイト開設

                                                       電子ピアノ Privia
                                                        『PX-S1000』
                                                                            11
収益改善事業戦略

 システム

 ■プロジェクター
  ・市場競争環境の激化、教育ソリューション(ES)モデルの
   浸透遅れによる計画未達
   ⇒ 事業展開について抜本的に見直し中
    (小型ハイブリッド光源の強みを生かした新規領域展開等)

 ■SA
  ・国内のキャッシュレス補助金需要に対応した
   レジスターと決済端末の導入推進
                                   QRコード決済サービス

  ・フランスの法令レジスター買い控えおよびドイツの法令       対応端末と連動可能
                                      レジスター

   レジスターの罰則延期により販売計画一部先送り            『SR-S200』




 ■PA
                                  Android™ 9搭載
  ・Android™9を搭載したスキャナ内蔵の薄型、軽量、     ハンディターミナル
                                    『ET-L10』
   大画面の新製品ハンディターミナルを投入(12月)

                                                 12
新規事業の創出
  強みとなる
                        市場              ビジネステーマ        共創
   技術

  ウェアラブル          Healthy of Living    一人ひとりに合った
    技術             (健康的な生活)           最適な「ランニング体験」
                                          の提供
            IoT   病気にならない健康な心身を維持し、
                  人生100年時代を生きる手助け     (健康・スポーツテック)
  プリンティング
    技術
                  Personalization      一人ひとりに合った
            AI     (個人の多様化)            最適な「美容体験」
                                          の提供


            ×
  カメラ技術           消費者一人ひとりの嗜好や価値感に
                   カスタマイズされた価値の提供     (美・ビューティテック)


                                       医師の画像診断
  光源技術             Digital Health                       信州大学
                                         を支援
            デ      (医療の高度化)
                                       (ダーモカメラ)
            ジ     AIによる専門性の高い医療判断提供
                                      (画像診断サポート)
            タ
  音源技術
            ル       Safer Cities &     超高速・低消費電流で
            化          Public         エンドポイントAIを実現する
                                                         +
                  (安全・安心な都市基盤)         イメージングモジュール
    関数                                     ビジネス         共創
  アルゴリズム          分断された社会においてのテロ等犯罪
                                      (イメージングモジュール)    パートナー
                     を未然に防ぐ社会の実現




                                                               13
新規事業【スポーツテック事業】

              ●腰でのセンシングによる
               ランニングの運動解析
      モーション
      トラッカー


              ●ランニングの解析結果を
               腕で表示・通知


                                  スマートフォンアプリケーション(開発中)




                 - ランナー向けサービスコンテンツをウェアラブルEXPOで初披露 -
                                     2020/2/12(水)~14(金)
                                     於:東京ビッグサイト

               ・アシックスブースにおいて共同開発中の新たなランニングサービスを展示
                特別講演 2020年2月13日(木)15:00-16:30
                「ウェアラブルで革新!スポーツ分野における最新活用事例」にて共創案件を紹介予定

                                                          14
新規事業【ビューティテック事業】

          ネイルプリンターと関連サービスの事業化に向けて
     Maison KOSÉ (銀座) にて2019年12月17日より実証実験開始
                          Maison KOSÉ (銀座)外観
 パーソナライズされた美容体験提案の場
  新しいネイル体験の提供
  付加価値サービスの模索研究



                          Maison KOSÉ (銀座)2階   Maison KOSÉ (銀座) 1階
 1階フロア、2階フロアのコーナーに
  合計5台のネイルプリンタ設置




 KOSÉブランド
 「JILL STUART」「Tarte」との
 デザインコラボレーションネイル6種類用意                                「JILL STUART」「Tarte」
                                                      ネイルデザイン6種類




      12月中旬のオープン以降、1000人以上がネイル施術体験
      施術後の評価も高く早期事業化へ向けてPoC展開を拡大
                                                                            15
新規事業 【メディカル事業、イメージングモジュール事業】

メディカル

 ■ダーモカメラが日経優秀製品・サービス賞2019の日経産業新聞賞を受賞

 ■皮膚科・形成外科向け
  ⇒ ダーモカメラに続き、皮膚観察用の臨床スコープ「ダーモスコープ」を3月発売予定

 ■AI皮膚がん診断支援システム
  ⇒ AMED(※)補助金交付、AI診断支援システムの研究開発開始
        ※日本医療研究開発機構の先進医療機器・システム技術開発プロジェクトに採択



イメージングモジュール

 ■超高速/低消費電力でエンドポイントAIを実現するイメージングモジュール
  ⇒ 2020年度末の事業化に向けファーストサンプル完成




                                               16
2020年3月期 計画

                                          単位:億円

              19年3月期   20年3月期    20年3月期
     連結        通期実績    1-3Q 実績    通期計画
                                          前年比


     売上高       2,982    2,195    3,100    104%

    営業利益        303       253      315    104%

     利益率       10.1%    11.5%    10.2%

    経常利益        299       249      310    104%

   当期純利益        221       192      225    102%


   1株利益 (円)    89.86     78.76    92.41



                                                  17
2020年3月期 計画 セグメント別売上・営業利益
                                            単位:億円


               19年3月期   20年3月期   20年3月期
        連結       実績     1-3Q実績    通期計画
                                          前年比

  売
      コンシューマ    2,574    1,925   2,705    105%

  上   システム       338      228      315    93%

      その他         70       42       80    115%
  高
        合計      2,982    2,195   3,100    104%

  営
      コンシューマ     382      325      440    115%
  業   システム        ▲9      ▲17     ▲15        -

      その他           3        2       0       -
  利
      調整額        ▲74      ▲57    ▲110        -
  益
        合計       303      253      315    104%
                                                    18
                                                               <ご参考①>
為替影響について


                                1円変動による影響額(年間)
 為替感応度       為替前提
          (2020年1月~2020年3月)
 (主要通貨)                           売上高          営業利益

   米ドル         108円              10億円           ー (※1)
  ユーロ           118円             3.5億円         2.5億円
  人民元          15.0円             18億円           12億円
                                   ※1 ドル円は輸出・輸入がほぼ均衡しており影響軽微




為替レート実績
 (前年差)          上期             第3四半期

  米ドル       108.6円(-1.6円)     108.8円(-4.1円)
  ユーロ       121.4円(-8.4円)     120.3円(-8.5円)
  人民元        15.7円(-1.1円)      15.4円(-0.9円)
                            <ご参考②>
財務状況

■手元流動資金・有利子負債・ネットキャッシュ(第3四半期対比)

 (億円)
                       <ご参考③>

■自己資本比率・D/Eレシオ

                 (倍)
END