6952 カシオ計 2021-08-03 15:00:00
2022年3月期第1四半期決算説明会資料 [pdf]

2022年3月期第1四半期 決算概要
   2022年3月期 業績見通し




    2021年8月3日
   カシオ計算機株式会社
本資料における業績予想及び将来の予想等に関する記述は、
現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、
潜在的なリスクや不確実性が含まれております。
従って、実際の業績は、様々な要因により、これらの業績とは
異なることがありますことをご承知おき下さい。
2022年3月期第1四半期 決算概要
2022年3月期第1四半期 連結決算実績

                                       単位:億円


                    21年3月期    22年3月期
            連結        1Q        1Q
                                       前年比


           売上高         400       594   148%

           営業利益        -12        58         ー

           利益率       -3.0%      9.8%

           経常利益        -11        61         ー

          当期純利益         -9        43         ー

          1株利益(円)     -3.72    17.74



                                                 4
セグメント別実績 売上・営業利益
                                            単位:億円

                          21年3月期   22年3月期
                     連結     1Q       1Q
                                            前年比
        売
                時計           222      370    167%

                コンシューマ       130      182    141%
        上
                システム          38       30    79%

                その他           11       12    111%
        高
                     合計      400      594    148%

            営
                時計            24       73    307%

            業   コンシューマ         1       14   1780%

                システム         -18       -8         -

            利   その他            1        1    103%

                調整額          -20      -22         -
            益
                     合計      -12       58         -
                                                      5
時計事業

       1Q実績

       ■全地域で前年のコロナ禍から大幅回復
       ■G-SHOCKの中でも、特にGメタルが前年比2.3倍と大幅拡大
       ■EC売上は日米欧での自社EC好調、及び中国でのECイベント販売好調により、
        前年比1.4倍と拡大
                                    単位:億円


                             上期     通期
                       1Q    (計画)   (計画)
                      (実績)

              売上高     370    770    1,600

           営業利益率      20%    18%    19%




                                                6
時計事業

【ジャンル別】(円ベース)            ■1Q売上高:370億円 利益率:20%
                                                                         G-SHOCK          G-SHOCK
                            前年比 67%増収、現通ベース 59%増収                         フルメタル             MT-G

  G-SHOCK, BABY-G(メタル)      前々年比 6%減収、現通ベース7%減収                       『GMW-B5000GD』    『MTG-B2000PH』


  G-SHOCK, BABY-G(プラ)    ・販売数量、平均単価
  G以外                      対前年 : 数量 +55%、単価 +3%(現通ベース)

                                                                        G-SHOCK          G-SHOCK

  億円                     ■G-SHOCKは前々年比2%増収(現通ベース)まで回復                 『GM-5600SN』       『GM-110SN』

                          ・G-SHOCKの中でも、特にGメタルが大幅拡大
                          ・Gプラは『GA-2100』、『G-SQUAD』が引き続き牽引
                         ・フルメタル『GMW-B5000』シリーズは、中国や日本を中心に好調継続
                         ・「ブルーフェニックス(鳳凰)」をデザインモチーフにした『MTG-B2000PH』や      G-SHOCK        G-SQUAD PRO
                                                                        『GA-2100』       『GSW-H1000』
                          上海Night『GM-5600SN』『GM-110SN』といった限定モデルが好調
                         ・八角形ケースの『GA-2100』が欧州・UKの若者を中心に人気継続
                         ・マルチスポーツ対応の機能を備えたG-SQUAD PRO『GSW-H1000』及び
                          ワークアウトに最適なG-SQUAD『GBD-H1000』は全地域で好調継続

                                                                         OCEANUS
                                                                                            EDIFICE
                                                                          Manta
                         ■G-SHOCK以外も徐々に回復傾向                           『OCW-S5000ME』
                                                                                          『EFR-303L』



                         ・OCEANUSは蒔絵や阿波藍をテーマとしたMantaの限定モデルが堅調に推移
                         ・EDIFICEは引き続き中国で販売拡大
       21年3月期   22年3月期                                                     SHEEN           SHEEN
         1Q       1Q     ・中国でSHEENのピンクゴールドモデルが好調                       『SHE-4539CGM』    『SHE-4522CG』


                                                                                                     7
時計事業
                                                                              【エリア別】
 【エリア別概況】(前年比:現地通貨ベース)                                              日本      北米    欧州      中国   その他


                                                                         億円
   全地域で前年のコロナ禍から大幅回復(全体:前年比+59%/前々年比-7%)
   ■日   本 (前年比 +48%/前々年比 -30%)
         緊急事態宣言延長等の影響あり
   ■北   米(前年比 +71%/前々年比 +27%)
         ワクチン接種に伴い経済活動再開へ、オンライン/オフライン共に大幅拡大
   ■欧   州(前年比 +34%/前々年比 -10%)
         ドイツ、フランス中心にロックダウン影響あり
   ■中   国(前年比 +38%/前々年比 +25%)
         天猫スーパーブランドデイ、6.18などECイベント販売好調
                                                                              21年3月期 22年3月期
         アンバサダーによる発信、イベント特別商品、オンライン/オフラインイベントなどの施策実施                            1Q     1Q


   ■その他(前年比 +98%/前々年比 -19%)
       インド・中南米等の新興国でコロナ拡大影響あり                                  【EC】                     【実店舗】
                                                       億円
                                                                                   億円
 【オンライン/オフライン販売実績】
   全体:EC販売前年比1.4倍と大幅伸長(EC販売比率30%強)
   ■中国:EC販売比率50%強
   ■日本、北米、欧州:EC販売比率30%強
             自社EC販売拡大(前年比 日本1.9倍、北米1.3倍、欧州1.2倍)

                                                            21年3月期 22年3月期               21年3月期 22年3月期
                                                              1Q     1Q                   1Q     1Q     8
コンシューマ事業
   1Q実績

    ■教育    関数電卓)新興国の内、インド/中南米/ASEANで休校や在宅授業継続
           一般電卓)リモートワーク需要取り込み
           電子辞書)国内緊急事態宣言等のコロナ影響継続
                                              単位:億円


                               上期(計画)      通期(計画)
                     1Q(実績)
            売上高       121        260         550
           営業利益率       7%        4%          9%         ClassWiz                 EX-word
                                                       『FX-991EX』              『XD-SX4900』
              ※1Q内訳)売上高  :関数・一般電卓 約77%   電子辞書他 約23%
                    営業利益率:関数・一般電卓 約16%   電子辞書他 約-25%



    ■楽器    ステイホーム需要により売上拡大継続
                                              単位:億円


                               上期(計画)      通期(計画)
                     1Q(実績)
            売上高        62        120         270
           営業利益率       9%        4%          6%
                                                                    Casiotone 『CT-S1』
                                                                                             9
システム事業

   1Q実績


    ■PA:コロナ影響を受けにくい業種を中心に受注獲得
    ■SA:非接触需要の医療関連(薬局等)で高単価モデル導入増の一方
        飲食店/小売店を中心にコロナからの需要回復遅れ継続

                                            単位:億円


                              上期     下期     通期
                 1Q    2Q     (計画)   (計画)   (計画)
                (実績)   (計画)

         売上高     30    45     75     105    180
         営業利益    -8     3      -5     5      0
                ※1Qの売上、営業利益は、ほぼ計画通り推移




                                                    10
2022年3月期 業績見通し
2022年3月期 計画


                                                      単位:億円

                              2022年3月期計画
        連結
                2Q     前年比     上期      前年比    通期      前年比
        売上高      656   103%    1,250   120%   2,650    117%

       営業利益       42    77%     100    237%     265    172%

        利益率     6.4%           8.0%           10.0%

       経常利益       29    52%      90    197%     245    150%

       当期純利益      17    28%      60    115%     170    142%

      1株利益(円)   6.99           24.73          70.06




                                                              12
セグメント別売上・営業利益
                                                             単位:億円

                                   2022年3月期計画
             連結
                  2Q        前年比     上期       前年比    通期       前年比
    売
        時計         400      105%     770     127%   1,600     122%

        コンシューマ     198      106%     380     120%    820      113%
    上
        システム        45       78%      75     78%     180      96%

        その他         13      116%      25     114%     50      105%
    高
             合計    656      103%    1,250    120%   2,650     117%
    営
        時計          67       86%     140     139%    300      130%

        コンシューマ         1     15%      15     210%     65      120%
    業
        システム           3       -       -5       -        0       -

    利   その他            -1      -         0      -        0       -

        調整額        -28         -      -50       -   -100         -
    益
             合計     42       77%     100     237%    265      172%
                                                                     13
今期の事業別戦略
時計事業
                         単位:億円   Gブランドの売上構成比                    自社EC比率
                                   1Q         通期    2024/3期         1Q      通期    2024/3期
                  上期     通期       (実績)       (目標)    (目標)          (実績)    (目標)    (目標)
         1Q(実績)   (計画)   (計画)
                                   63%                               4%     5%
                                             64%      70%                          10%
 売上高      370     770    1,600    232億円                            14億円
                                 前期 142億円                        前期 10億円
 営業利益率    20%     18%    19%     前々期 225億円                       前々期 4億円




G-SHOCKロイヤルファンの拡大(Gブランド売上構成比向上/自社EC比率向上)
 ・積極的なデジタルマーケティングを通じ500万人(当社調べ) のG-SHOCKファン層のロイヤルファン化を目指す
 ・スムーズな購買に結び付ける自社EC(ウェブ・アプリ)をグローバルで展開      1Q G-SHOCK売上個数:約230万個


成長ポテンシャル大の中国市場への注力
 ・七夕、夏休みに向け、店頭を中心とした夏商戦開始
 ・アンバサダー(王一博)、KOL※活用で女性モデル拡販/企画モデルの展開               ※ Key Opinion Leader



スポーツ・健康ジャンル、ユース/女性市場の拡大
 ・G-SHOCKのスマートウオッチは、スポーツ機能をベースにライフスタイルを楽しめる魅力的なデザイン展開を実施
 ・G-SHOCK ユース向け/MIDサイズシリーズの女性向け拡販、ペアモデル訴求
                                                                                         15
時計事業
                        G-SHOCKロイヤルファンの拡大
 スムーズな購買に結び付ける自社ECグローバル展開                              国内自社EC状況
                                                        6月前年比
・WEBサイトとECサイトの連携
                                                    訪問数         約5倍
・G-SHOCKストアの在庫照会なども可能に
                                                    購入件数       約1.4倍

 WEB接客の個別最適化                                         単価        20%UP

・あらゆるユーザーデータから、ユーザーが求める製品やサービスを判定し、                  売上        約1.6倍
 適切な情報を適切なタイミングで個別提案するWEBサイトへの刷新                    2021年3月 ポータルサイトリニューアル




 CASIO Global Marketing System
・世界中のユーザーと直接つながり、適切な製品やサービスを届ける仕組み                製品情報の   デジタル素材管理 Webコンテンツの
                                                  一元管理     (画像・動画)    管理
・日本、シンガポール、台湾で稼働開始。今期中に世界中に導入予定
・製品情報、デジタル素材、Webコンテンツなどをグローバルで統合管理(PIM/DAM/CMS)


G-SHOCKストア店舗スタッフによるコーディネート提案
・店舗スタッフとEC、顧客をつなぐ仕組み「STAFF START」を時計メーカーで初導入
 7月より日本でスタート、今後シンガポール、台湾へ展開
                                                                            16
時計事業
  G-SHOCKロイヤルファンの拡大:One2Oneマーケティング『ファンとのつながり』

   自分だけのG-SHOCK
 ・カスタマイズG-SHOCKサービス「MY G-SHOCK」を10月に日本からスタート予定
 ・マスターピース5600をベースに各種パーツを組み合わせ、自分だけのオリジナルG-SHOCKを提供




                             約400万通りから選択が可能

G-SHOCKファン限定サービスの提供
・思い入れのある1本、大事に使っている1本を復活させるレストアサービスを10月~1月の期間限定で
 日本にて開始予定
・限定ライフスタイルグッズ販売も2022年4月スタート予定
                                                     17
時計事業
                 成長ポテンシャル大の中国市場への注力
   2022年3月期 中国売上(時計全体)   カシオ 中国潜在市場規模(当社試算)
    1Q(実績)    通期(目標)        時計事業     G-SHOCK

    約91億円     約380億円       1,200億円   900億円
   前期 約59億円   約302億円


店頭イベントを通じた拡販(夏商戦)
 ・ユーザー参加型ストリートバトルイベント(硬碰硬)5月~8月までに7回実施
 ・高級モールでのG-SHOCKプレミアムイベント、スポット売り場展開
 ・コラボレートモデルをトリガーに、中核モールでのスポット売り場展開
 (8月七夕時期38箇所実施予定+web展開)
ON-LINE デジタルマーケティング体制強化
 ・プラットフォームで大型販促イベント強化「Super Brand Day」など
 ・自社EC店舗運営強化

 アンバサダー/KOLマーケティング強化
 ・契約アンバサダー「王一博」氏を活用した情報拡散
 ・KOL(Key Opinion Leader)を活用した、対女性PR強化・拡販
                                               18
時計事業
             スポーツ・健康ジャンル、ユース/女性市場の拡大
 スポーツ・健康市場へのアプローチ
・スポーツを楽しむ人々向けに、基本的なスポーツ機能をベースに魅力的なデザイン展開
 ⇒ G-SQUAD/G-SQUAD PRO

 カシオのスマートウオッチ戦略
                                                                  G-SQUAD        G-SQUAD PRO
                                                                 『GBD-200』       『GSW-H1000』
G-SHOCKの土俵で勝負
  G-SHOCKは機能とデザインが融合しているのが強みであり、スポーツをライフスタイルとして楽しむ
 人々が対象。よって基本的なスポーツ機能をベースに、ファッションとしても 楽しめる商品を提供。
 一方、スポーツ・健康市場の本格モデルはアシックスとの共創モデルで展開



 ユース向け、女性向けの拡販、ペアモデルの訴求

・G-SHOCK GM-2100のユース向け拡販
・MIDサイズシリーズの女性向け拡販
・七夕やクリスマスなどのイベントに合わせたペアモデル訴求
                                         G-SHOCK     G-SHOCK          G-SHOCK       G-SHOCK
                                        『GM-2100』   『GM-S2100』       『GM-5600』     『GM-S5600』

                                                                                                19
教育事業
あらゆる教育環境に対応した商品(ソフト、ハード)の提供で、世界の教育に貢献し続ける
                             単位:億円

                      上期     通期
             1Q(実績)   (計画)   (計画)

       売上高    121     260    550
    営業利益率     7%      4%     9%

持続的安定的なハードビジネス展開
 ・対面授業再開や双方向オンライン授業導入に連動して需要は回復
 ・関数電卓:安定した既存市場に加え、重点国開拓による市場拡大
       対面学習におけるICT化に適応した次世代関数電卓の開発
 ・電子辞書:学校ごとの実情に合わせたカスタマイズ戦略モデルの導入
                                                   関数電卓エミュレータ
                                                                関数電卓アプリ
コロナ禍で顕在化した多様な授業形態※ での選択肢を増やす
※授業形態:通学(対面)/双方向オンライン授業/単方向オンライン授業/休校
 ・オンライン授業で、先生の関数電卓授業をサポートする関数電卓エミュレータの拡充
 ・コロナ禍で関数電卓を買えない環境でもスマホで使える関数電卓アプリ提供開始
                                     (2021年9月予定)

 授業形態の変化を切り口に教育現場での利用を増やし、With/Afterコロナでのハードビジネス展開に繋げる
  例)オンライン授業での教師の関数電卓エミュレータ使用が、生徒の実機購入を促進
                                                                          20
教育事業

国内:GIGAスクール構想への対応

  総合学習プラットフォーム
  ・パソコンやタブレットでの利用に適したオンライン総合学習プラットフォーム
   「ClassPad.net」(高校6教科授業ワンストップ対応)提供開始 (2021年4月)
  ・学校現場で使用頻度の高いコンテンツを多数収録し、電子辞書”EX-word“にて好評の                        ・辞書機能
   良質な辞書コンテンツを効率的に活用可能                                               ・デジタルノート機能
  ・ノートに書き込んだ内容を先生・生徒間で共有できるなど、よりインタラクティブな学習を実現                       ・数学学習ツール


  レノボとの協業
  ・教育機関向けPCで高い実績を持つレノボと協業し、機能限定版「ClassPad.net for Lenovo」を提供(2022年春予定)



ソフトビジネス(CBT※試験/デジタル教科書対応)の事業推進             ※Computer Based Testing

 ・数式のまま計算できる、世界屈指の計算エンジンを梃に、教科書出版社や試験運営会社に向けた、
  試験モジュールや自動採点エンジンを提供


                                                                                  21
楽器事業
               Enjoyment(自分で楽しむ)市場創出による事業拡大
                                          単位:億円

                               上期        通期
                   1Q(実績)     (計画)      (計画)

         売上高         62        120       270
       営業利益率         9%        4%        6%
                            ※半導体含む電子部品調達難により一時的に収益悪化


Enjoyment市場の更なる顕在化
 ・多様なニーズに適したラインアップで潜在ニーズを掘り起こし、新しい
  Enjoymentを提供
 ・戦略商品“Slim&Smart”の新製品『Privia PX-S1100/S3100』※
  投入によるさらなる拡販 ※場所をとらずピアノを楽しむことができる手軽さや、シンプルなデザインの『PX-S1000』と、   Privia PX-S1100
                音色などを豊富に搭載した上位機種『PX-S3000』の後継機種

 ・ハードとアプリの連携で一人ひとりにあった楽しみ方を可能に

 専門流通強化
 ・楽器店流通との関係強化を継続
 ・戦略的情報発信と自社ECのリンク
 ・楽器店員向けWEB教育・WEB説明会を大幅増
                                                                Casiotone CT-S1   22
システム事業
    顧客の課題を解決し、顧客とWin-Win関係をつくることで安定収益化事業ヘ


     PA                     「ハードウェアベンダー」 から
(ハンディーターミナル)                    「導入・運用・保守ワンストップ提供ベンダー」 へ
                            ・コロナ禍に活況で当社の強みを訴求できる運輸/物流・小売業を
・コロナによりEC拡大・物流逼迫、非対面業務の拡大    中心に展開
  → 人手不足、業務標準化に向けたDX化加速     ・使いやすさを追求したグリップ型端末
                            ・強みのある端末のAndroid化を他社に先駆け完了
                            ・ワンストップ提供のための営業プロセス変革と営業体制変革



    SA
                            レジ販売を通じた顧客接点資産を活かし、
 (電子レジスター)                  「レジ単体ビジネス」から
                                「決済を軸とした個店のビジネスモデル転換支援」 へ
・デジタル化が進み店舗における「決済」手段が多様化   ・キャッシュレス基盤の構築(全てのレジをマルチ決済対応)
  → キャッシュレス化の加速、店舗のDX化加速    ・店舗DX・商店街に向けた差別化サービス
                             (実証実験中→2021年下期より順次サービス開始予定)

                                                             23
システム事業(新規事業売上分を除く):収益改善効果

      2021年3月期(構造改革)                               2022年3月期

◆収益構造の改善                               ◆前期までの構造改革により、今期営業利益±0億円は
・前期までの特損計上により不良資産処分終了                   十分達成可能
 今期以降の費用負担軽減
・構造改革(早期希望退職優遇制度含む)推進                                           上期      下期    通期
 により固定費も大幅削減                                       1Q    2Q     (計画)   (計画)   (計画)
                                                  (実績)   (計画)

                                            売上高    27     43     70     80    150
◆強みが活かせる領域への選択と集中
                                           営業利益    -8     3      -5      5     0
・PA:多様な業種対応による資源分散                         ※1Qの売上、営業利益は計画通りに推移
 ⇒強みを活かせ、活況な業種中心に展開
                                                                      事業特性の期間要因
 ⇒使いやすさを追求したグリップ型端末                    構造改革効果により収益構造改善                により、営業利益は下期寄り
 ⇒強みある端末のAndroid化を他社に先駆け完了             固定費削減/経費効率化
・SA:箱売りビジネス(工数かさみ薄利多売)
 ⇒キャッシュレス端末への資源集中                      ■PA、CHS、SMBの売上増に               国内におけるコロナ影響
 ⇒店舗のDX化促進に事業軸を移す                       伴う利益増加                        継続/拡大に伴う
・CHS/SMB                                                              売上影響懸念あり
CHS(人事ソリューション事業)、SMB(小規模事業者向け経営支援事業)   ■SAの利益率改善
は安定した収益性に加え、コロナ禍環境変化に伴う需要増              ・キャッシュレス端末へ経営資源集中
(働き方改革・人事制度見直し)

                                                                                     24
新規事業

 新規事業への投資方針

■収益性重視の投資判定(必要な投資の見極め)⇒ 収益性の低い投資は期中でも取捨選択
■ステージゲート設定とKPIの明確化 ⇒ KPI達成状況に応じて、投資方針やスケジュールは柔軟に見直し


強みや技術を新たな領域で活かして、新市場創造

  ウェアラブルとセンシング&アルゴリズム技術で           デジタルカメラ等で培ってきた強みや技術を
      スポーツ・健康の新体験を創造                新たな領域で活かし、新しい市場を創造

・ランナー向けコーチングサービス「Runmetrix」      ・組込み型エンドポイントAIカメラモジュールビジネス
 提供開始(3月)                        ・プロジェクションモジュールビジネス
・ウォーキング向け「Walkmetrix」提供開始(10月)   ・医療カメラとAI画像診断サービス
・スポーツを通して健康で活気ある社会の実現            ・新ビューティ体験の提供(ネイルプリンタなど)

                                   技術共有       イメージング   プロジェクション
  時計事業とのシナジー         スポーツ・健康
                                  事業間シナジー     メディカル     ビューティ

                                                                  25
環境への取り組み           (環境基本方針に基づく、脱炭素社会の実現に向けた取組み)


■温室効果ガス削減目標がSBTiの認定を取得
 同時にTCFD提言への賛同を表明し、提言に基づく情報開示を実施
  SBTi:パリ協定が求める水準に整合した、温室効果ガス排出削減目標
  TCFD:気候変動がもたらすリスク及び機会の財務的影響の把握、開示を求める国際的イニシアティブ


■国内電力使用量の48%(9,550千kWh)を100%再生可能エネルギーに切り替え
 本社/2技術センターを含む国内5拠点の電力を、7月26日より100%再生可能エネルギーに順次切り替え
 これにより、国内温室効果ガス排出量の39%(2020年度実績)を削減見込み(Scope1+2)
 更に、100%再生可能エネルギーの導入を進め、2030年度の温室効果ガス削減目標を達成する

■昨年度の温室効果ガス排出実績の第三者による確認が終了した時点でRE100に加盟予定
 RE100:企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際的イニシアティブ



 【温室効果ガス削減目標】
  ・2018年度基準で、2030年度に38%削減、2050年度に実質ゼロを目指す(Scope1+2)
  ・購入した製品・サービスと製品の使用によるCO2排出量を、2030年度までに2018年度比で30%削減する(Scope3)



 参考)選定されているESGインデックス
  ・Dow Jones Sustainability Index (4年連続「Asia Pacific」に選定)   ・FTSE Blossom Japan Index
  ・FTSE4 Good Index               (5年連続選定)                  ・MSCI 日本株女性活躍指数
  ・MSCI WORLD ESG Leaders Index(11年連続選定)                    ・S&P/JPX カーボンエフィシェント指数

                                                                                        26
                                                                <ご参考①>
為替影響について


                                    1円変動による影響額(年間)
                   為替前提            (人民元は0.1円変動の影響額)
      為替感応度    (2021年7月~2022年3月)
      (主要通貨)                        売上高           営業利益

        米ドル         108円            10億円           ー   (※)

        ユーロ         126円           3.5億円           2.5億円

       人民元          16.3円          1.8億円           1.2億円
                                     ※ ドル円は輸出・輸入がほぼ均衡しており影響軽微




     為替レート実績
       (前年差)       第1四半期

        米ドル      109.5円(+1.9円)
        ユーロ      132.0円(+13.5円)
       人民元        17.0円(+1.8円)
                                         <ご参考②>
財務状況

       ■手元流動資金・有利子負債・ネットキャッシュ(第1四半期対比)

         (億円)
                       <ご参考③>

■自己資本比率・D/Eレシオ

                 (倍)
                                                         <ご参考④>

■年金財政

   ・年金財政は積立超過(財政健全化)を維持


              2017年    2018年    2019年    2020年   2021年
               3月       3月       3月       3月      3月

   年金資産       693億円    684億円    652億円    600億円   664億円

退職給付債務(A)     567億円    557億円    543億円    532億円   518億円

 積立超過額(B)     +126億円   +127億円   +108億円   +68億円   +146億円


 超過割合(B÷A)    +22%     +23%      +20%    +13%    +28%

 電機・精密28社平均    -27%     -26%     -25%    -28%     -21%