6890 J-フェローテック 2021-05-21 15:30:00
精密再生洗浄事業における中国子会社の設備投資(固定資産の取得)に関するお知らせ [pdf]
2021年5月21日
各 位
会 社 名 株式会社フェローテックホールディングス
代 表 者 名 代表取締役社長 賀 賢 漢
(JASDAQ・コード 6890)
問 合 わ せ 先 執行役員 IR 室長 佐 藤 昭 広
( 0 3 - 3 2 8 1 - 8 1 8 6 )
精密再生洗浄事業における中国子会社の設備投資(固定資産の取得)に関するお知らせ
株式会社フェローテックホールディングス(代表取締役社長兼グループCEO 賀 賢漢、以下「当社」と
いいます。
)は、本日開催の取締役会において、中国子会社の四川富楽徳科技発展有限公司(以下、
「FTSS」と
いいます。)の第三期の設備投資として、セラミック溶射製品の再生サービスを行う工場(第三工場)の建設
ならびに生産ラインの構築をする決議をしましたので、以下のとおりお知らせします。
記
1.設備投資の背景、目的
当社グループの精密再生洗浄事業は、2001年に上海において半導体・FPD向け高純度プロセスツールパーツ
洗浄サービス事業(以下、
「洗浄サービス事業」といいます。
)に参入して以来、天津、四川、大連、安徽と5
拠点6工場に拠点を拡大し、現在では中国における50%以上の市場シェア※を占めるなど、業界を牽引する主導
的なポジションを獲得しており、将来的にグローバル市場におけるNo.1ベンダーになることを目指すため、現
在上場に向けて準備を進めております。
ところで、近年半導体の微細化や3次元化によるドライエッチングやCVD工程の増加等から半導体・FPD製造
装置の長寿命化や維持管理の軽減を図る為のプロセスパーツの耐久性向上が求められておりますが、特に耐プ
ラズマ性、耐腐食性に優れたプロセスパーツの開発は、半導体メーカーにとって工程の歩留まりや装置稼働率
に直結する重要課題であり、それらの耐性に優れた高純度のセラミックス溶射膜での再生ノウハウを持つ当社
の精密再生洗浄子会社への問い合わせが多くなっております。当社としては、付加価値の高いセラミック溶射
再生サービスを強化することで、洗浄サービス事業の市場でのポジションをさらに強固なものにすることがで
きると判断し、このたびFTSSにおいて、セラミック溶射製品の再生を行う工場(第三工場)の建設並びに生産
ラインの構築をすることを決定しました。
※
当社独自調査による。
2.FTSSの概要(2020年12月31日現在)
(1) 名 称 四川富楽徳科技発展有限公司(略称:FTSS)
(2) 所 在 地 中国四川省内江市内江経済技術開発区漢晨路888号
(3) 代 表 者 の 役 職 ・ 氏 名 董事長 賀 賢漢
(4) 事 業 内 容 半導体・FPD向け高純度プロセスツールパーツ洗浄サービス
(5) 資 本 金 2,000万人民元(339百万円) ※1人民元=16.95円
(6) 設 立 年 月 日 2015年6月10日
(7) 大 株 主 及 び 持 分 比 率 安徽富楽徳科技発展股份有限公司(当社連結子会社) 100%
(8) 上場会社と当該会社との間 資 本 関 係 当社が66.985%を出資する安徽富楽徳科技発展股份
の 関 係 有限公司の子会社となります。
人 的 関 係 当社の取締役1名が同社の董事を兼任
取 引 関 係 なし
3. 設備投資の概要
(1) 主 な 設 備 の 内 容 工場建設および生産ラインの構築への投資
- 工場敷地面積:2万5,300平方メートル
- 工場延床面積:1万3,544平方メートル
- 生産ライン(処理能力:10.5万個/年)
(2) 投 資 予 定 金 額 156百万人民元(約26.4億円) ※1人民元=16.95円
(3) 資 金 調 達 方 法 自己資金及び借入による。
(4) ス ケ ジ ュ ー ル 着 工 : 2021年5月
建 屋 完 成 : 2021年12月(予定)
生産設備据え付け : 2022年1月(予定)
量 産 開 始 : 2022年3月(予定)
4.今後の見通し
今後の業績へは軽微と判断しておりますが、開示すべき事由が発生した際には速やかに開示いたします。
以上
< 用語説明 > ~ セラミック溶射とは ~
耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性などセラミックスのもつ特性を付与するために、金属表面にセラミックス粉末を溶融状態で吹き付け、
セラミックス被膜をつくる方法。溶射に用いられるセラミックスはアルミナ、ジルコニアなどの酸化物セラミックスが主で溶射時、
粒径は数μmの粉末で使用される場合が多い。また、セラミックスは融点が高いものが多く、溶射する熱源は炎の中心部温度が数万度
であるプラズマが主として用いられている。用途としてはその特性を利用してICやLSI回路の電気絶縁性被膜、航空機、自動車、機械、
金属冶金、化学・石油プラントなど多方面で用いられている。