6890 J-フェローテック 2021-03-24 15:30:00
株式会社大泉製作所との資本業務提携契約の締結に関するお知らせ [pdf]

                                                              2021年3月24日

各         位

                             会   社    名   株式会社フェローテックホールディングス
                             代 表 者 名      代 表 取 締 役 社 長   賀       賢   漢
                                          (JASDAQ・コード         6890)
                             問合わせ先        執行役員 IR 室長      佐   藤   昭   広
                                          ( 0 3 - 3 2 8 1 - 8 1 8 6 )




              株式会社大泉製作所との資本業務提携契約の締結に関するお知らせ



    当社は、2021年3月22日開催の取締役会において、株式会社大泉製作所(以下、
                                          「大泉製作所」といいます。)
との間で、資本業務提携契約(以下、「本資本業務提携契約」といい、当該契約に基づく資本業務提携を、以
下、「本資本業務提携」といいます。)を締結することを決議しましたのでお知らせいたします。
    また、これに関連し、大泉製作所の主要株主であるインテグラル・オーエス投資事業組合1号及び第2位の株
主であるSpring L.P.(以下併せて「主要株主ら」といいます。)は、当社との間で大泉製作所の普通株式
2,441,100株(議決権保有比率29.12%)を市場外での相対取引の方法により、当社に対して譲渡(以下、「本
株式譲渡」といいます。)することを合意しました。本株式譲渡により、大泉製作所は当社の持分法適用関連
会社となりますので、併せてお知らせいたします。


                                  記


1. 本資本業務提携の理由
    大泉製作所は、熱・温度変化によって電気抵抗値が変化する半導体セラミックスのサーミスタを利用した各
種電子部品の製造・販売、並びにそれらを使用して、顧客である自動車部品メーカーや空調・家電メーカー等
が最終製品に取付けて温度測定や制御に利用出来る温度センサを製造・販売しております。安定成長が期待さ
れる車載用温度センサにおいては世界トップクラスのシェアを有し、また空調機の需要が増加中の中国をはじ
めとしたアジア地域においても高いシェアを獲得しており、革新的で高品質なサーミスタを通じて、地球環境
と人々の快適な暮らしに貢献し、世界中で信頼される企業を目指す経営に取り組んでおります。
    ところで、世界的な環境規制の強化の流れから、PHEVやEV等のNEV(New Energy Vehicle)メーカーにおいて、
エネルギー利用効率の向上のための高効率、高精度の熱マネジメント技術のニーズがさらに高まっております
が、同社のサーミスタ製品はそれらの熱制御のプロセスにおいて必要不可欠なコア部品であるため、今後、NEV
の市場拡大と比例して長期にわたる安定的な需要が見込まれると考えております。加えて、中国におけるNEV
市場が急拡大していることから、更なる中国事業の拡大余地があると認識しております。
    このような状況のもと、当社のサーモモジュール等の熱制御製品及びパワー半導体事業の顧客である中国の
NEV企業とのリレーションをはじめとしたグローバルネットワークの活用により、大泉製作所の高品質製品の
販売強化につながることに加えて、当社の自動化や生産管理システム(MES、ERP)導入の経験・ノウハウ、セラ
ミックス等の材料技術、生産技術、品質管理ノウハウ等の経営資源を効果的に活用することで、中長期的に両
社の企業価値向上に繋がるものと考え、これまで協議を重ねた結果、今般本資本業務提携について合意に至り
ました。


2. 本資本業務提携の内容等
(1)業務提携の内容
   当社は、これまでの当社及び大泉製作所が培ってきた技術力、販売力、及びその他経営資源を活かし、
  以下の事業及び業務に関して提携を行うことを検討しております。なお、以下に記載しております提携内
  容の詳細につきましては、今後、両社間にて検討を進めてまいります。


  ①    大泉製作所が得意とする車載用・空調機用の温度センサに関する技術と、当社が得意とするサーモ
       モジュール等の熱制御製品に関する技術をベースとした、新たな製品、技術及び事業分野を創出
  ②    当社グループの戦略的拡販先を当面のターゲットとして、大泉製作所の製品と技術の中国市場への
       一層の拡販を実現するために、当社の中国市場での販売・マーケティングに係る経営資源を活用し
       て、当社と大泉製作所の中国における車載事業、空調・エレメント事業の確たる発展を実現
  ③    生産・技術・販売各部門の人材交流等により、双方の経営資源のより効果的なかつスピード感のある
       活用を実現


  なお、当社および大泉製作所は、本資本業務提携において、当社の大泉製作所に対する議決権保有割合
 が 15%以上である限りにおいて、当社が大泉製作所の取締役 1 名を指名できる旨の合意をしております。


(2)資本提携の内容
      当社は、主要株主らから大泉製作所の株式 2,441,100 株(議決権所有割合 29.12%)を、取得する予定
  です。


3.本資本業務提携の相手先の概要
  (1)    名                 称   株式会社大泉製作所
  (2)    所         在       地   埼玉県狭山市新狭山一丁目 11 番 4 号
  (3)    代表者の役職・氏名             代表取締役社長           佐分   淑樹
                               半導体セラミックスのサーミスタを利用したエレメント製品、温
  (4)    事     業       内   容
                               度センサの製造・販売
  (5)    資         本       金   1,046 百万円
  (6)    設   立     年   月   日   1944 年 3 月 25 日
                               インテグラル・オーエス投資事業組合1号                             26.22%
                               SPRING L.P.                                      2.90%
                               日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)                          2.66%
         大株主及び持株比率             大泉グループ従業員持株会                                     2.41%
  (7)
         (2020 年 3 月 31 日現在) ソマール株式会社                                           2.15%
                               NOMURA PB NOMINEES LTD OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)    2.01%
                               滝沢    和男                                         1.66%
                               石川    靖文                                         1.00%
                                        村上    正博                                        0.84%
                                        松井証券株式会社                                        0.68%
                                        資     本    関      係   該当事項はありません。
                                        人     的    関      係   該当事項はありません。
           上場会社と当該会社
  (8)                                   取     引    関      係   該当事項はありません。
           と    の       間   の   関   係
                                        関 連 当 事 者
                                                              該当事項はありません。
                                        該     当    状      況
  (9)      当該会社の最近 3 年間の連結経営成績及び連結財政状態                            (単位未満切り捨て)
                決算期                         2018 年 3 月期        2019 年 3 月期      2020 年 3 月期
       連       結        純       資   産          1,793 百万円          2,200 百万円        2,178 百万円
       連       結        総       資   産          8,585 百万円          8,928 百万円        9,442 百万円
       1 株当たり連結純資産                                212.53 円           259.73 円        256.02 円
       連       結        売       上   高         12,392 百万円         12,470 百万円       11,441 百万円
       連    結       営       業   利   益             694 百万円           735 百万円         465 百万円
       連    結       経       常   利   益             454 百万円           752 百万円         393 百万円
       親会社株主に帰属する
                                                  334 百万円           560 百万円         220 百万円
       当       期        純       利   益
       1 株当たり連結 当期純利益                              40.00 円            67.01 円         26.40 円
       1   株 当 た り 配 当 金                                  -            8.00 円          8.00 円


4. 日   程
  (1)      取 締 役 会 決 議 日                 2021 年 3 月 22 日(月)
  (2)      株 式 譲 渡 契 約 締 結 日             2021 年 3 月 24 日(水)
  (3)      資本業務提携契約締結日                   2021 年 3 月 24 日(水)


5. 今後の見通し
 当期の業績に与える影響は軽微と考えられますが、中長期的に当社の業績向上と企業価値向上に寄与するも
のと考えております。なお、今後、適時開示の必要性が生じた場合は、速やかに開示いたします。
                                                                                              以上