6890 J-フェローテック 2020-11-17 16:30:00
パワー半導体用基板製造子会社による第三者割当増資に関するお知らせ [pdf]
2020年11月17日
各 位
会 社 名 株式会社フェローテックホールディングス
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 賀 賢 漢
(JASDAQ・コード 6890)
問 合 わ せ 先 執行役員 IR 室長 佐 藤 昭 広
( 0 3 - 3 2 8 1 - 8 1 8 6 )
パワー半導体用基板製造子会社による第三者割当増資に関するお知らせ
株式会社フェローテックホールディングス(代表取締役社長 賀 賢漢、以下「当社」
)は、パワー半導体用
基板製造子会社である江蘇富楽徳半導体科技有限公司(以下、
「FTSJ」)が、将来的に中国の科創板市場での上
場を目指すことを前提に、第三者割当増資を行うことを決定しましたので、以下のとおりお知らせします。
記
1. 増資の背景と目的
当社グループでは、1995年から子会社の上海申和熱磁電子有限公司(以下、「FTS」と言います。)にてサー
モモジュールを応用したパワー半導体用絶縁・放熱基板(以下、「DCB基板」と言います。)の生産を開始し、
2018年7月には中国・江蘇省に東台工場(FTSJ)を新設して生産能力を拡充しました。現在、月産60万枚のDCB
基板のマスターカード(1枚190mm×138mm)の生産体制を構築し、DCB基板における世界トップクラスのシェア
を有するに至っております。さらに、2019年からは、HEVやEV車の販売台数増加に伴うインバータ/コンバータ
ーのパワーモジュール向けに窒化ケイ素や窒化アルミニウムを基材とした、より放熱性や信頼性の高いAMB
(Active Metal Brazing:活性ロウ付け法)方式の新たな技術による基板を開発し、現在、FTSJにて量産への
準備を鋭意進めております。
かかる状況の中、中国におけるパワー半導体市場は、米中貿易摩擦の中、国産化政策の加速により、市場が
急拡大しております。当社としてもさらなる業容拡大の為、将来的な顧客の需要増加にあわせて設備投資、自
動化投資および新素材の開発等への戦略的な対応が急務になっております。このような成長戦略の下、成長を
より一層加速させるために、将来的にFTSJを中国のハイテク企業向け市場である科創板市場(スター・マーケ
ット)へ上場させることを前提に、地元政府基金および主要顧客との戦略パートナー関係を構築することが当
社グループの企業価値向上に資すると判断し、このたび第三割当増資をすることを決定しました。なお、株式
上場にあたっては、FTSJが上場後も当社の重要な連結子会社であることを前提としております。また、上場日
等の詳細は現時点では未定であり、中国の当局又は証券取引所による必要な承認を得られない可能性や、今後
の準備過程における株式市況ならびに事業環境の変化やFTSJの資本提携先との協議の結果次第では、株式上場
を行わないという結論に至る可能性もあります。
<用語説明> ~ DCB基板とは ~
パワー半導体基板には高い放熱性に加え、回路以外の部分には高い絶縁性が求められることから、放熱性・絶縁性・耐久性が高いア
ルミナや窒化アルミニウムなどの絶縁体に銅製(Copper)の回路を直接結合(Direct Bonding)させた基板のことをDCB基板といいます。
用途としては、白物家電(特にエアコンのインバータ向け)
、ロボット、NC(数値制御)加工機械、サーボ、インバータなどに使わ
れており、さらに自動車のエンジンやモータ、パワーステアリング、ヘッドランプなどの制御装置の基板として採用されているほか、
自然エネルギー(風力発電・太陽光発電など)関連装置のモータ制御用インバータとして用いられています。
2.調達資金の使途
主に設備増強投資、自動化投資、新素材開発投資等へ充当する予定です。
3.子会社の概要
(1) 名 称 江蘇富楽徳半導体科技有限公司(FTSJ)
(2) 所 在 地 中華人民共和国江蘇省東台市城東新区鴻達路18号
(3) 代表者の役職・氏名 董事長 賀 賢 漢
(4) 事 業 内 容 パワー半導体用基板の製造、販売
(5) 資 本 金 200,536千人民元(約31.8億円)2020年11月16日現在 ※1人民元=15.85円
(6) 設 立 年 月 日 2018年3月16日
(7) 大株主及び持分比率 株主名 現状 本件後
上海申和熱磁電子有限公司(FTS) 100.0% 88.89%
(8) 上場会社と当該会社 資 本 関 係 当社連結子会社であるFTSが議決権の100%を保
と の 間 の 関 係 有する子会社です。
人 的 関 係 当社の取締役1名が当該子会社の董事を兼任。
取 引 関 係 該当事項はありません。
(9) 最近1ヵ年の経営成績及び財政状態(単位未満切り捨て)
決 算 期 2019年12月期
129,392千人民元
純 資 産
(2,050百万円)
345,077千人民元
総 資 産
(5,469百万円)
-
1 株 あ た り 純 資 産
( - 百万円)
99,277千人民元
売 上 高
(1,573百万円)
親会社株主に帰属する当期純利益又は △2,618千人民元
親会社株主に帰属する当期純損失(△) (△41百万円)
−
1 株 あ た り 配 当 金
( - 百万円)
(注1)
円換算レート 1人民元=15.85円
(注2)
1株あたりの純資産は、当該子会社が有限公司の為、記載につき省略しております。
(注3)
2018年12月期(設立期)は未稼働である為、経営成績及び財政状態は2019年12月期のみを記載しております。
4. 第三者割当の概要
(1) 発 行 価 額 1株あたり3.99人民元(約63.2円) ※1人民元=15.85円
(2) 払 込 出 資 金 総 額 100,000千人民元(約15.8億円)
(3) 払 込 期 日 2020年11月25日
(4) 増 加 資 本 金 25,062.7千人民元(約3.9億円)
(5) 増資後登録資本金 225,598.7千人民元(約35.7億円)
(6) 割当後の持分比率 ① FTSJ役職員持株会 8.898%
② 株洲聚時代私募股権基金合伙企業(有限合伙) 1.102%
③ 東台市澤瑞産業投資基金(有限合伙) 1.102%
(注)
当該発行価額については、当社及び割当対象者から独立した第三者評価機関である算定機関によって、株式価値の
公正価値を算出し、その結果に基づいた価額にて割当てを行っております。
5. 割当先の概要(FTSJ役職員持株会以外)
No.1 No.2
株洲聚時代私募股権基金合伙企業 東台市澤瑞産業投資基金
(1) 社 名
(有限合伙) (有限合伙)
(2) 資 本 金 2億人民元(31.7億円) 5億人民元(79.2億円)
(3) 設 立 年 月 日 2018年12月4日 2019年7月4日
株洲動力谷産業発展引導基金合伙企業 東台市城東高新技術投資発展
(60%) 有限公司(99%)
大 株 主 及 び 株洲時代創新投資企業(有限合伙)
(32%) 上海錦冠投資管理有限公司(1%)
(4)
持 ち 分 比 率 杭州株聯啓元投資管理有限公司(7.5%)
株洲時代華鑫私募股権基金管理有限公司
(0.5%)
GP:株洲時代華鑫私募股権基金管理有限 GP:上海錦冠投資管理有限公司(代表者:
(5) 代 表 者 公司(株洲中車時代高新投資有限公司 王之祥 60%)
80%、代表者:彭坤)
未上場会社投資及び 新産業投資、投資誘致及び
(6) 事 業 内 容
投資アドバイザリー業務 経営コンサルティング
上場会社と当該会 資本・人的・取引の関係はなく、また 資本・人的・取引の関係はなく、また
(7)
社との間の関係 関連当事者にも該当しません。 関連当事者にも該当しません。
出 資 金 額 10百万人民元(約1.58億円) 10百万人民元(約1.58億円)
(8)
及び持ち分比率 1.102% 1.102%
(注)
1人民元=15.85円
6. 支配株主との取引に関する事項
該当しません。
7. 払込の期日
2020年11月25日(水)
8. 今後の見通し
連結業績への影響につきましては現在精査中でありますが、必要と判断された場合には、速やかにお知ら
せいたします。
以上
この文書は、江蘇富楽徳半導体科技有限公司の科創板市場(STAR Market)への株式上場へ向けた準備に関して一般に公表するた
めの記者発表文であり、一切の投資勧誘又はそれに類する行為のために作成されたものではなく、またこの文書又はその一部は、中
国、日本、米国その他の地域において関連する契約、約束又は投資判断の基礎を成すべき又は依拠されるものではありません。した
がって、この文書は、米国を含むいかなる法域においても、株式又は有価証券の募集又は取得勧誘を構成し又は意図するものではあ
りません。米国においては、登録又は登録免除なしに有価証券の募集販売はできません。公募を通じた有価証券の購入は、当該有価
証券に関する最終のオファリング・メモランダム又はプロスペクタスに含まれる情報のみを基礎として行われるべきです。現時点に
おいて、当社は米国において有価証券の公募を行う意図を有していません。