6824 J-新コスモス 2019-06-14 16:00:00
新コスモス電機グループ「中期経営計画 2019-2021」策定について [pdf]

                                              2019 年 6 月 14 日


各   位
                              会 社 名   新コスモス電機株式会社
                              代表者名    代表取締役社長    髙橋      良典
                              (JASDAQ   コード番号 6824   )
                              問合せ先
                              取締役常務執行役員
                              管理本部長              飯森      龍
                              (TEL. 06-6308-3112 )



        新コスモス電機グループ「中期経営計画 2019-2021」策定について

新コスモス電機株式会社(代表取締役社長:髙橋良典)は、このたび、新コスモス電機グループ
の「中期経営計画 2019-2021」を策定いたしました。

1.基本的な考え方
 当社グループは「センシング技術とサービスで、世界中の安全・安心・快適な環境創りに挑戦
する」ことをグループの使命として、事業に取り組んでまいりました。その使命のもと、中長期
的な取り組みテーマとして「海外事業の強化」
                    「センサテクノロジーの進化」 「新たな事業の構築」
「エネルギー多様化への対応」        「経営基盤の強化」の 6 項目を掲げ、毎年の事
              「既存事業の拡大」
業に取り組んでおります。

2.「中期経営計画 2016-2018」を振り返って
 当社グループの前中期経営計画である「中期経営計画 2016-2018」では、    「センサの研究開発力
向上と生産体制の効率化」   「海外事業の強化」 「新事業・新技術の構築」    「エネルギー多様化への対
応」「新市場への対応」 「人材」の 6 つを重点課題と位置づけ、経営目標として
①売上高:中期経営計画最終年度(2018 年度)に 280 億 7,000 万円を目指す
②売上高営業利益率:中期経営計画最終年度に 8.9%を目指す
③海外売上高比率:中期経営計画最終年度に 25%以上を目指す
④設備投資:期間中に 40 億円の設備投資を行なう(通常投資を含む)
を掲げて事業に取り組んでまいりました。

 この期間中には、MEMS 技術を使用した省電力・超小型のメタンセンサを搭載した業務用メタ
ン検知器を開発、アメリカのエネルギー事業者に採用となりました。これにあわせてアメリカに
現地法人を設立し、今後の北米への取り組み強化に向けたベースを作ることができました。韓国
においても連絡事務所を現地法人化、その他代理店網の整備など精力的に海外展開の強化に努め
ました。また、センサの小型化・長寿命化の実現、 無線など新たな技術を採用した新製品の開発、
化学物質のリスクアセスメントなど法改正に対応した製品の開発など、市場のニーズに対応した
新センサ・新製品の開発・製造・販売に取り組んでまいりました。
  「中期経営計画 2016-2018」最終年度の結果
            売上高   投資
      300                    10.0%                       30.0%

      250                     9.0%                       28.0%

      200
                              8.0%                       26.0%
      150
                              7.0%                       24.0%
      100
                              6.0%                       22.0%
      50

       0                      5.0%                       20.0%

             計画        実績            計画      実績                  計画    実績

      売上高と設備投資(単位:億円)           売上高営業利益率                         海外売上高比率


 その結果、中期経営計画最終年度は、売上高 285 億 100 万円、売上高営業利益率 9.5%、海外
売上高比率 29.1%、設備投資総額 28 億 9,000 万円 となり、前述の経営目標の①から③までの
目標を達成、 ④の設備投資計画は当初予定の 40 億円の投資は行なわなかったものの、     新製品開発
や生産の効率化へ向けた投資などを順調に行なうことができました。

3. 「中期経営計画 2019-2021」について
  当社グループの最大の目標である「世界中からガス事故をなくす」ために事業活動を行ない、
その実現に向け本中期計画における定性目標としては「お客様が求める製品品質・サービス品質
を追求し、  お客様に選ばれる新コスモス電機グループを目指す」 定量目標としては
                                  、         「連結売上高:
2021 年度に 318 億円以上、海外売上高比率:35%以上、営業利益率:安定的に 10%以上を確保
する」を掲げ、これらの目標達成のため、当社のコアコンピタンスである「ガスセンサ・ガスセ
ンシング技術」を軸に以下の成長戦略と基盤戦略に取り組んでまいります。

 1)「中期経営計画 2019-2021」定性・定量目標
                   お客様が求める製品品質・サービス品質を追求し、
       定性目標
                   お客様に選ばれる新コスモス電機グループを目指す
                   連結売上高       2021 年度 318 億円以上
       定量目標        海外売上高比率     2021 年度 35%以上
                   営業利益率       安定的に 10%以上を確保する



2019 年度(初年度)と 2021 年度(最終年度)のセグメント別連結売上計画                           (単位:百万円)
                                 2019 年度(初年度)            2021 年度(最終年度)
家庭用ガス警報器関連                                     13,280                  14,702
工業用定置式ガス検知警報器関連                                 7,606                   8,300
業務用携帯型ガス検知器関連                                   5,490                   5,958
その他                                             2,151                   2,887
合計                                             28,528                  31,847
営業利益 ※カッコ内は営業利益率                          2,765(9.7%)            3,857(12.1%)
ROE                                               5.9%                   7.5%
2)成長戦略と基盤戦略

 成長戦略
                電池式メタン警報器の北米、中国での展開強化
                CO2 センサや空気質センサ等競争力のあるセンサの重点分野
グローバル展開の推進
                への拡販
                東南アジア等の成長地域での販売強化
                MEMS 技術を活用したガスセンサの展開
センシング技術の強化
                新センサの開発への取り組み強化
                ガスセンシング技術の用途拡大が見込まれる分野に向けた製
                品開発・拡販への注力
新事業・新技術への取り組み
                IoT や AI など新技術に対応した製品の開発
                既存の方法にとらわれない、新たなビジネスモデルの構築
                メンテナンス事業やソリューション事業の強化によるお客さ
サービスの向上
                ま満足度の向上

 基盤戦略
                 人事交流や教育の共通化等によるグループの一体感の醸成
グループ経営の推進
                 研究開発や生産における協業の加速
                 経営資源の選択的投入による収益性の向上
収益性の向上
                 業務改革や生産性向上に向けた取り組みの推進
品質の向上            製品・業務・サービス品質の向上
                 グローバル展開に対応できる多様な人材の育成
人材育成
                 ダイバーシティの推進
                 リスク管理、コンプライアンス、ガバナンス強化などによる企
ガバナンス経営の推進
                 業価値の向上



 3)投資戦略
  本中期経営計画期間は、大きな社会環境の変化への対応と、2016 年にグループ会社化したフ
 ィガロ技研株式会社との協業の推進のための基盤強化期間と位置づけております。
  そのような観点から、この期間においては
  ①新たなガスセンサ、製品開発につながる基礎研究投資
  ②海外における拠点整備に向けた投資
  ③生産の効率化のための設備投資
  を中心として、3 年間で 50 億円の投資を計画しております。

4.株主還元
 配当につきましては、業績や投資計画とあわせて総合的に勘案し、安定して継続的な配当を実
現することで、株主の皆さまへの利益の還元につとめてまいります。



                                           以上