6789 ローランドDG 2021-08-06 15:00:00
2021年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年8月6日
上場会社名 ローランド ディー.ジー.株式会社 上場取引所 東
コード番号 6789 URL www.rolanddg.com
代表者 (役職名) 取締役社長 (氏名) 田部 耕平
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員 コーポレート本部長 (氏名) 小川 和宏 TEL 053-484-1400
四半期報告書提出予定日 2021年8月6日 配当支払開始予定日 2021年9月10日
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無 : 有 (機関投資家・アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1. 2021年12月期第2四半期の連結業績(2021年1月1日∼2021年6月30日)
(1) 連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する四
売上高 営業利益 経常利益
半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年12月期第2四半期 21,846 38.5 2,958 ― 3,059 ― 1,580 ―
2020年12月期第2四半期 15,774 △21.0 △1,126 ― △1,218 ― △1,324 ―
(注)包括利益 2021年12月期第2四半期 2,035百万円 (―%) 2020年12月期第2四半期 △1,574百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当たり四半期
1株当たり四半期純利益
純利益
円銭 円銭
2021年12月期第2四半期 127.04 ―
2020年12月期第2四半期 △106.14 ―
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年12月期第2四半期 39,888 26,772 67.1 2,149.12
2020年12月期 36,301 24,738 68.1 1,990.89
(参考)自己資本 2021年12月期第2四半期 26,772百万円 2020年12月期 24,738百万円
2. 配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭
2020年12月期 ― 0.00 ― 10.00 10.00
2021年12月期 ― 40.00
2021年12月期(予想) ― 20.00 60.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 有
2021年12月期の期末配当につきましては、現時点では見直しを行っておりません。
3. 2021年12月期の連結業績予想(2021年 1月 1日∼2021年12月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
通期 43,800 25.9 5,400 979.6 5,500 ― 3,400 ― 273.10
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(4) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年12月期2Q 12,656,311 株 2020年12月期 12,656,311 株
② 期末自己株式数 2021年12月期2Q 198,842 株 2020年12月期 230,507 株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年12月期2Q 12,441,648 株 2020年12月期2Q 12,476,487 株
(注)期末自己株式数には、役員向け株式給付信託及び株式給付型ESOP信託が保有する当社株式(2021年12月期第2四半期198,500株、2020年12月期
230,200株)が含まれております。また、期中平均株式数の計算において控除する自己株式数には、同信託が保有する当社株式(2021年12月期第2四半期
214,350株、2020年12月期第2四半期179,567株)が含まれております。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実
際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。なお、業績予想に関する事項は、添付資料6ページ「連結業績予想などの将来予測情
報に関する説明」をご覧ください。
ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………6
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………6
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………… 7
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………7
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………9
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………… 12
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………12
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………12
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………12
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ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
1. 当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年6月30日)における世界経済は、新型コロナウイルス感染症のワ
クチン接種が進む欧米において景気回復の動きが強く見られました。接種が遅れている東南アジアや日本では経済活
動の制限が続いたものの、景気は持ち直し基調にありました。しかしながら、接種率が高い地域においても変異ウイ
ルスによる感染が再拡大するなど、感染症の収束時期が見通せず、依然として市況の不透明感は続いております。
このような状況の中、当社グループは2021年度を初年度とする3ヶ年(2021年~2023年)の中期経営計画を策定し、
「真に“創造・BEST・共感”のRDGに生まれ変わる」の基本方針のもと、「筋肉質な企業体質への変革」と「事業ポー
トフォリオの転換」を基本戦略に定めました。「筋肉質な企業体質への変革」では、競争力の強化と事業環境の変化
に柔軟に対応するべく、構造改革を推進いたします。2月には構造改革の一環として、人員の適正化と固定費削減を目
的とした早期希望退職者の募集を実施いたしました。「事業ポートフォリオの転換」では、当社の強みを活かしなが
ら、「既存事業」は効率化により収益性を維持するとともに、「新興国」「新領域」に注力していくことで、サイン
(屋外看板)市場に依存した売上構造からの脱却を図ってまいります。また、財務戦略としては、在庫削減等により
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)を改善し、資産効率を向上することでキャッシュ創出力を高め、成長
投資へ活用いたします。本中期経営計画では、収益性の確保及び資本効率向上の両側面から企業価値向上を目指して
まいります。
当第2四半期は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けましたが、ワクチン接種率が高まる北米や欧州の
一部地域では規制の解除により経済活動の正常化に向かって進み始めています。コロナ禍においてはオンラインを活
用したセールスプロモーション活動を強化してまいりましたが、展示会やイベントのリアル開催が再開したことから、
オンラインと対面の融合を図り、顧客接点の拡大に努めました。当第2四半期を通じて、経済活動の再開に伴う急速
な需要回復のため一部製品で受注残を抱えていたものの、増産体制を整え安定供給に努め徐々に受注残が解消したこ
とが、売上増加の一因となりました。一方、世界的なコンテナ不足を起因とする、船便の確保や納期の遅延、海上輸
送費の高騰といった影響や、半導体をはじめとする電子部品等の部品調達リスクが顕在化するなど、サプライチェー
ン面では不安定な状況が続きましたが、当期間の業績への影響は軽微に留まりました。第3四半期以降も、特に部品
調達は困難な状況が継続するものと予測されますが、業績への影響を最小限に留めるべく適宜対策を講じてまいりま
す。
これらの結果、前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な減収であったこともあり、当第2四半期
の経営成績は、売上、利益いずれも前年同期を大幅に上回りました。売上高につきましては、主力市場のサイン市場
と成長分野のデンタル(歯科医療)市場での販売増加に加えて為替の円安効果もあり、前年同期比38.5%増の218億46
百万円となりました。売上原価率は、売上高が大幅に増加したことから、前年同期と比べて10.9ポイント改善しまし
た。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費の増加により前年同期から4.8ポイント増加しましたが、売上高に対す
る比率は前年同期から9.8ポイント低下しました。これにより、営業利益は29億58百万円(前年同期は11億26百万円の
営業損失)、経常利益は30億59百万円(前年同期は12億18百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する
四半期純利益は、第1四半期に早期希望退職者の募集に伴う費用を特別損失として計上したこともあり、15億80百万
円(前年同期は13億24百万円の純損失)となりました。
なお、当第2四半期連結会計年度における主要通貨の為替レート(2021年1月~2021年6月の平均レート)は、
107.70円/米ドル(前年同期108.30円)、129.86円/ユーロ(前年同期119.35円)でした。
当社及び連結子会社の事業は、コンピュータ周辺機器の製造販売であり、区別すべき事業セグメントが存在しない
ため、単一セグメントとなっております。なお、品目別の売上高は、以下の通りであります。
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品目別売上高
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間 増減額 構成比増減 前年同期比
品目
(百万円) (%) (%)
金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
プリンター 4,591 29.1 7,010 32.1 2,418 3.0 152.7
プロッタ 497 3.2 619 2.8 122 △0.4 124.6
工作機器 1,976 12.5 3,387 15.5 1,410 3.0 171.4
サプライ 5,565 35.3 6,940 31.8 1,375 △3.5 124.7
その他 3,144 19.9 3,889 17.8 745 △2.1 123.7
合計 15,774 100.0 21,846 100.0 6,071 - 138.5
[プリンター]
サイン市場では、市場の成熟化と大手企業の参入により価格競争が激化している中、技術転換による付加価値提供
の強化を図ることで既存の顧客基盤を一層強固なものにしてまいります。新興国、新領域では、外部パートナーとの
協業(Co-Creation)を積極的に推進することで本格的な参入を目指します。新興国では、顧客ニーズを捉えた価格競
争力のある新興国モデルの製品を投入してまいります。新領域では、これまで欧州を中心に進めてきた特定用途向け
の製品をグローバルに展開することで、市場の拡大に取り組んでまいります。3月には、UVプリンターVersaUV(バー
サユーブイ) LEC2シリーズのラインナップ強化として「LEC2-640/330」を発売いたしました。64インチモデルを新た
に追加したことで、大型広告看板やインテリアデコレーションから、食品、飲料などパッケージ製作業務におけるデ
ザイン校正まで用途の幅を広げました。4月には、プリンターの稼働状態や使用状況などの情報を当社と顧客の双方で
共有することで、安定した稼働環境を実現し、仕事の効率性を高めるサービスを提供する「Roland DG Connect(ロー
ランド ディージー・コネクト)」を発表いたしました。
当第2四半期は、コロナ禍において感染予防を促す注意喚起表示などの出力需要が下支えしている状況が持続しま
した。また一部地域では、ワクチン接種率の高まりに伴い経済活動の再開が加速し、対面での展示会やイベントの開
催が始まり、屋外広告などの需要が回復したことから、サイン市場向けプリンター「VG2シリーズ」の販売が増加しま
した。さらに、オリジナルグッズやノベルティ製作の需要の回復が見られたことから、リテイル市場向けの卓上型UV
プリンター「LEF2シリーズ」の販売も堅調に推移しました。また、インハウスやスモールビジネス向けに卓上型の低
溶剤インクジェットプリンターVersaSTUDIO(バーサスタジオ)「BN-20」の導入が拡大しております。「小型」「簡
単操作」が特長で、さまざまな形状のステッカーのオンデマンド製作が可能な「プリント&カット機能」を搭載し、
コロナ禍で生まれた多様なニーズに応えるプリンターとして幅広いお客様に好評をいただいております。これら堅調
な設備投資需要に加え、経済活動の再開に伴う急速な需要回復のため一部プリンターで受注残を抱えておりましたが、
増産体制を整え安定供給に努めたことで徐々に受注残が解消し、売上増加の一因となりました。これらの結果、前年
同期に新型コロナウイルス感染症の影響により販売が落ち込んだこともあり、当第2四半期の売上高は70億10百万円
(前年同期比152.7%)と前年同期を大きく上回りました。
[プロッタ]
サイン市場向けの大型カッティングマシン及びインハウス向けに小型カッティングマシンの販売が増加し、プロッ
タの売上高は6億19百万円(前年同期比124.6%)となりました。
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ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
[工作機器]
当社子会社のDGSHAPE株式会社では、3次元デジタルデータの活用によりさまざまな分野のものづくりの効率化促進
を目指し、製造業や彫刻業、教育機関等の3Dものづくり市場を基盤に、成長分野のデンタル(歯科医療)市場ではグ
ローバルNo.1メーカーを目指して販売地域展開とシェア拡大に取り組んでおります。既存事業であるデンタル市場に
おいて、歯科技工所から歯科クリニックへと対象となる顧客層の拡大に取り組むほか、デンチャー(入れ歯)やイン
プラント用支台の製作を新たなデジタル化の領域として提案力を強化してまいります。新興国に向けては、各地域の
顧客ニーズに適した機能と価格競争力のある専用モデルを投入することで売上及びシェアの拡大を図ります。
当第2四半期は、デンタル市場において、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く地域では、感染予防の観点から
歯科技工所や歯科クリニックは引き続き低稼働の状態で推移しました。ワクチン接種が進んだ地域では規制解除によ
り経済活動が再開し、設備投資需要が急速に回復したことから、デンタル加工機の販売が好調に推移しました。同時
に急速な需要回復に伴い、一部のデンタル加工機が受注残を抱えておりましたが、増産体制を整え安定供給に努めた
ことで徐々に受注残が解消し、売上増加の一因となりました。3Dものづくり市場においても、3次元切削加工機の販売
が増加しました。これらの結果、前年同期に新型コロナウイルス感染症の影響で販売が大きく減少したこともあり、
当第2四半期の売上高は33億87百万円(前年同期比171.4%)と前年同期を大きく上回りました。
[サプライ]
コロナ禍において感染予防を促す注意喚起表示等の出力需要が持続しています。さらに、ワクチン接種が進む一部
地域では、対面での展示会やイベントが開催され、広告やイベントに関連する出力需要も回復が見られました。前年
同期は新型コロナウイルス感染症の影響により、インクの需要が大幅に減少したことにより販売が落ち込みましたが、
当第2四半期は、需要の回復に伴いサプライの売上高は69億40百万円(前年同期比124.7%)となりました。
[その他]
当第2四半期は、出力需要の回復から製品稼働率が改善したことでサービスパーツの販売が堅調に推移しました。
これらの結果、その他の売上高は38億89百万円(前年同期比123.7%)となりました。
地域別の売上高は、以下の通りであります。
地域別売上高
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間 増減額 構成比増減 前年同期比
地域
(百万円) (%) (%)
金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
日本 2,039 12.9 2,218 10.2 179 △2.7 108.8
北米 5,053 32.0 7,087 32.4 2,033 0.4 140.2
欧州 5,551 35.2 7,901 36.2 2,349 1.0 142.3
アジア 1,073 6.8 1,531 7.0 458 0.2 142.7
その他 2,056 13.1 3,107 14.2 1,051 1.1 151.1
合計 15,774 100.0 21,846 100.0 6,071 - 138.5
[日 本]
新型コロナウイルス感染症の感染再拡大に伴う緊急事態宣言の発出や自治体の自粛要請などによる経済活動の制限
が続いたため、イベントや屋外広告などの需要が低迷しました。これによりサイン市場向けプリンターと低溶剤イン
クの販売が前年同期を僅かに下回りましたが、リテイル市場とサイン市場向けのUVプリンターの販売が増加しまし
た。工作機器では、デンタル市場において、昨年9月にCAD/CAM冠(デジタルデータを用いて製作した歯の詰め物や被
せ物)の保険適用範囲拡大を受けてデンタル加工機「DWX-4」の販売が増加しました。また、主力機種である
「DWX-52D」「DWX-52DCi」の販売が増加しました。これらの結果、日本の売上高は22億18百万円(前年同期比108.8
%)となりました。
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[北 米]
当第2四半期は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種率の高まりに伴い、店舗の入場制限やイベントでの人
数制限といった感染拡大抑制のための各種規制が解除され、経済活動の再開が進みました。デンタル市場における設
備投資需要は旺盛で、デンタル加工機の販売が堅調に推移しました。また、コロナ禍において、歯科技工の内製化の
高まりを背景に、歯科技工所及び院内ラボ(技工室)を有する歯科クリニックにおいてウェット方式のデンタル加工
機「DWX-42W」の導入が拡大しました。プリンターでは、サイン市場向けプリンターの主力機種であるTrueVIS(トゥ
ルービズ)「VG2/SG2シリーズ」の販売が大幅に増加しました。加えて、インハウスやスモールビジネスでの需要の高
まりから、ステッカーやTシャツ、トートバッグなどのオリジナルグッズを小ロット・オンデマンドに製作できるコン
パクトな卓上型の低溶剤インクジェットプリンター「BN-20」の販売が大きく増加しました。このほか、経済活動の再
開に伴う急速な需要回復のため受注残となっていた製品の販売が進んだことが、売上増加の一因となりました。これ
らの結果、前年同期に新型コロナウイルス感染症の影響で販売が落ち込んだこともあり、当第2四半期の売上高は70
億87百万円(前年同期比140.2%)と前年同期を上回りました。
[欧 州]
当第2四半期は、一部地域では感染拡大抑制の為の各種規制による経済活動の制限があったものの、プリンターや
工作機器の設備投資需要が堅調に推移しました。プリンターでは、サイン市場とリテイル市場向けプリンターの販売
が大きく増加しました。工作機器では、デンタル市場において高い生産性が特長の「DWX-52DCi」の販売が増加しまし
た。このほか、経済活動の再開に伴う急速な需要回復のため受注残となっていた製品の販売が進んだことが、売上増
加の一因となりました。これらの結果、前年同期に新型コロナウイルス感染症の影響で販売が落ち込んだことに加え
て為替の円安効果もあり、当第2四半期の売上高は79億1百万円(前年同期比142.3%)と前年同期を上回りました。
[ア ジ ア]
中国では、ワクチン接種率の高まりに伴い経済活動の再開が進み、デンタル市場においては対面での展示会が開催
されました。前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な減収となりましたが、当第2四半期はデンタ
ル加工機とサービスパーツの販売が増加し、前年同期を上回りました。韓国とインドではデンタル加工機の販売が大
きく増加しました。ASEANの一部地域では感染再拡大に伴うロックダウンにより経済活動が制限されたものの、デンタ
ル加工機と売上構成比の大きいサービスパーツの販売が増加しました。これらの結果、アジアの売上高は15億31百万
円(前年同期比142.7%)となりました。
[そ の 他]
オーストラリアではサイン市場向けプリンターと低溶剤インクの販売増加に加えて、オーストラリアドルの円安効
果もあり、前年同期を大きく上回りました。ブラジルではサイン市場向けプリンターを中心に販売が増加し、これに
伴いインクとサービスパーツの販売が増加しました。ブラジルレアル安の影響を大きく受けたものの、前年同期を上
回り増収となりました。中東地域では、主にデンタル加工機の販売が増加しました。これらの結果、その他地域の売
上高は31億7百万円(前年同期比151.1%)となりました。
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(2)財政状態に関する説明
[資産の部]
当第2四半期末の総資産は、前連結会計年度末と比べ35億87百万円増加し、398億88百万円(前連結会計年度末比
109.9%)となりました。流動資産では、現金及び預金が5億40百万円、受取手形及び売掛金が7億89百万円、棚卸資産
が13億10百万円それぞれ増加いたしました。固定資産では、使用権資産が2億99百万円、繰延税金資産が6億80百万円
それぞれ増加いたしました。
[負債の部]
当第2四半期末の負債は、15億52百万円増加し、131億15百万円(前連結会計年度末比113.4%)となりました。流動
負債では、1年以内返済予定の長期借入金が7億20百万円減少した一方で、支払手形及び買掛金が3億56百万円、未払法
人税等が7億30百万円、早期希望退職の実施に伴い未払費用を計上したことなどによりその他が7億55百万円それぞれ
増加いたしました。固定負債では、リース債務が3億61百万円増加いたしました。
[純資産の部]
当第2四半期末の純資産は、20億34百万円増加し、267億72百万円(前連結会計年度末比108.2%)となりました。前
連結会計年度末に対し、役員及び従業員向けの株式給付信託制度に基づく株式の給付により自己株式が1億25百万円減
少した一方で、当期の業績等により利益剰余金が14億53百万円、円安の影響等により為替換算調整勘定が4億29百万円
それぞれ増加いたしました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
最近の業績動向を踏まえ、2021年5月12日に公表しました通期連結業績予想の見直しを行いました。詳細につきまし
ては、本日公表の「2021年12月期第2四半期連結累計期間の業績予想値と実績値との差異及び通期連結業績予想の修
正に関するお知らせ」をご覧ください。
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2020年12月31日) (2021年6月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 12,451,929 12,992,828
受取手形及び売掛金 4,322,860 5,112,044
商品及び製品 5,226,944 6,398,633
仕掛品 48,291 62,372
原材料及び貯蔵品 2,763,849 2,888,555
その他 1,478,636 1,455,287
貸倒引当金 △76,584 △75,564
流動資産合計 26,215,926 28,834,157
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 7,057,705 7,035,967
減価償却累計額 △4,676,214 △4,686,258
建物及び構築物(純額) 2,381,490 2,349,708
機械装置及び運搬具 920,622 936,026
減価償却累計額 △680,064 △685,628
機械装置及び運搬具(純額) 240,558 250,397
工具、器具及び備品 3,822,324 3,951,223
減価償却累計額 △3,188,089 △3,310,320
工具、器具及び備品(純額) 634,235 640,903
土地 3,127,831 3,122,323
使用権資産 747,604 1,047,179
建設仮勘定 47,958 87,436
有形固定資産合計 7,179,678 7,497,948
無形固定資産
のれん 117,600 81,234
ソフトウエア 599,779 559,851
電話加入権 7,861 7,743
無形固定資産合計 725,240 648,829
投資その他の資産
投資有価証券 3,804 4,472
繰延税金資産 1,358,193 2,039,115
その他 818,556 864,017
投資その他の資産合計 2,180,553 2,907,604
固定資産合計 10,085,473 11,054,382
資産合計 36,301,399 39,888,540
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ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2020年12月31日) (2021年6月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 2,376,126 2,732,693
1年内返済予定の長期借入金 1,440,000 720,000
リース債務 330,694 276,294
未払法人税等 181,896 912,707
賞与引当金 578,570 617,983
役員賞与引当金 - 2,000
製品保証引当金 440,844 517,447
その他 3,229,028 3,984,556
流動負債合計 8,577,160 9,763,682
固定負債
リース債務 449,049 810,223
従業員株式給付引当金 136,041 124,003
役員株式給付引当金 157,949 76,471
退職給付に係る負債 910,676 907,508
長期未払金 54,138 57,820
その他 1,277,899 1,376,166
固定負債合計 2,985,755 3,352,194
負債合計 11,562,916 13,115,877
純資産の部
株主資本
資本金 3,668,700 3,668,700
資本剰余金 3,700,608 3,700,608
利益剰余金 19,132,487 20,586,474
自己株式 △644,762 △519,455
株主資本合計 25,857,034 27,436,327
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △249 218
為替換算調整勘定 △865,396 △435,897
退職給付に係る調整累計額 △253,007 △228,092
その他の包括利益累計額合計 △1,118,653 △663,771
非支配株主持分 103 107
純資産合計 24,738,483 26,772,662
負債純資産合計 36,301,399 39,888,540
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ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第2四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2020年1月 1日 (自 2021年1月 1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
売上高 15,774,887 21,846,805
売上原価 10,535,770 12,218,849
売上総利益 5,239,117 9,627,956
販売費及び一般管理費
運送費及び保管費 384,344 474,631
広告宣伝費及び販売促進費 334,421 281,673
貸倒引当金繰入額 9,663 7,109
製品保証引当金繰入額 19,203 42,037
給料及び賞与 3,228,095 3,373,992
賞与引当金繰入額 283,237 350,217
役員賞与引当金繰入額 - 2,000
従業員株式給付引当金繰入額 - 7,019
役員株式給付引当金繰入額 - 21,198
退職給付費用 137,095 148,645
旅費及び交通費 124,765 63,940
減価償却費 420,598 398,922
支払手数料 575,914 611,403
その他 848,079 886,666
販売費及び一般管理費合計 6,365,420 6,669,459
営業利益又は営業損失(△) △1,126,302 2,958,497
営業外収益
受取利息 5,201 5,194
受取配当金 12,803 3,462
金銭の信託評価益 - 36,413
為替差益 - 85,371
補助金収入 71,276 2,390
その他 51,475 37,395
営業外収益合計 140,755 170,228
営業外費用
支払利息 13,824 13,409
売上割引 41,599 54,928
為替差損 148,574 -
その他 29,238 592
営業外費用合計 233,237 68,931
経常利益又は経常損失(△) △1,218,784 3,059,794
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ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2020年1月 1日 (自 2021年1月 1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
特別利益
固定資産売却益 3,940 105,691
特別利益合計 3,940 105,691
特別損失
固定資産除売却損 5,253 10,346
投資有価証券売却損 4,488 -
特別退職金 - 1,247,457
特別損失合計 9,742 1,257,803
税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期
△1,224,586 1,907,682
純損失(△)
法人税、住民税及び事業税 74,147 988,311
法人税等調整額 25,556 △661,179
法人税等合計 99,703 327,131
四半期純利益又は四半期純損失(△) △1,324,289 1,580,550
非支配株主に帰属する四半期純利益 9 3
親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主
△1,324,299 1,580,546
に帰属する四半期純損失(△)
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ローランド ディー.ジー.㈱ (6789) 2021年12月期 第2四半期決算短信
四半期連結包括利益計算書
第2四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2020年1月 1日 (自 2021年1月 1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
四半期純利益又は四半期純損失(△) △1,324,289 1,580,550
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 826 468
為替換算調整勘定 △268,974 429,498
退職給付に係る調整額 18,356 24,915
その他の包括利益合計 △249,791 454,882
四半期包括利益 △1,574,081 2,035,432
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 △1,574,084 2,035,428
非支配株主に係る四半期包括利益 3 3
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(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当社は、2021年3月18日開催の第40期定時株主総会の決議により、2021年4月30日付で、資本準備金3,700,603千円
のうち、2,800,000千円を減少し、その同額をその他資本剰余金に振り替えております。
なお、本件は株主資本における勘定科目の振替処理であり、当社の株主資本の合計額に変動はありません。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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