6788 日本トリム 2021-01-28 15:30:00
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
株式会社日本トリム(6788) 2021年3月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………… 4
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………… 4
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………… 5
(1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………… 5
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………… 7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………… 9
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………… 9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………… 9
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………… 9
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株式会社日本トリム(6788) 2021年3月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は11,174百万円(前年同期比10.4%減)、営業利益は1,744
百万円(同12.8%減)、経常利益は1,835百万円(同0.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,198百万
円(同0.6%減)となりました。2020年10月26日に公表いたしました上方修正後の業績予想に対し、計画通りの進
捗となっております。
時代は我々の製品を必要としていると確信しております。
コロナ禍にあって、腸は免疫力の70%を担っていることから、腸活への関心が非常に高まっております。日本ト
リムの整水器は胃腸症状の改善効果のある管理医療機器です。日常生活で必ず摂る水を電解水素水に変えることで
胃腸症状の改善が期待できる整水器への需要は、今後高まっていくものと考えております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、健康意識の高まりから地場有力企業への整水器導入が進む一方、ス
トックビジネスであるカートリッジ販売の成長による下支えもあり、計画に対して順調に進展いたしました。期初
以降、コロナ禍においては対面販売の制約による業績への影響はありましたが、地域の中小企業への展開強化によ
る直販部門の回復や卸部門の伸長もあり、当第3四半期連結会計期間の整水器売上高は前年同期比8.5%増とプラ
スに転じております。セミナーを実施する際は三密対策などの感染予防策を徹底し、開催先の了解のもと実施して
おります。
先の1月7日に緊急事態宣言が再度発令され、先行きは未だ不透明な部分がございますが、対面販売とは異なる
新たな販売軸を確立すべく注力しております、Web販売チャネルは順調に立ち上がってきており、引き続き業績伸
長に向け取り組んでまいります。
再生医療分野のステムセル研究所では、コロナ禍による営業上の影響は依然としてあるものの、新しいマーケテ
ィング・チャネルとして注力しておりますデジタル・マーケティングが着実に成果を上げてきており、1月時点の
資料請求数(先行KPI)が過去最高を大幅に上回るペースで推移しております。
同社では、2020年12月に大阪大学発でiPS細胞由来心筋シートの薬事承認を目指す再生医療ベンチャー、クオリ
プス株式会社(本社:東京都中央区)へ大手製薬会社等とともに出資しております。また、フェムテック(女性が
抱える健康の課題をテクノロジーで解決できるサービス)分野で、社会的卵子保管事業を行う株式会社グレイスグ
ループ(本社:東京都港区)と資本・業務提携するなど、将来の企業価値向上のための事業拡充に向けた取り組み
も精力的に実施しております。
同社は2020年12月8日に再度、東京証券取引所に上場申請しております。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。
[ウォーターヘルスケア事業]
整水器販売事業においては、期初は緊急事態宣言下で職域販売がかなりの制約を受けたものの、社員の健康・衛
生の観点から、健康経営を軸とした整水器の提案が実り、全国各地の地場企業・法人への一括導入などにより、当
第3四半期連結会計期間において、整水器売上高は対前年同期比でプラスに転じております。今回のコロナ禍で先
の見通しが立たない中、対面販売が制約された場合でも整水器を普及出来るよう、12月8日にはWeb限定で「トリ
ムイオンCURE」をリニューアル発売いたしました。Webマーケティング・チャネルの早期構築に向け、Webコンテン
ツ制作などに積極的な先行投資を実施しており、現在、整水器のお問い合わせ数や資料請求数、成約数は順調に増
加しております。急増する需要に対応するべく社内体制の構築も進めております。Web販売を進める過程で、広告
配信だけでなく、整水器と浄水器の違いや電解水素水の特長について丁寧に説明するメディア制作などの販促整備
も重点的に行った結果、従来の職域販売などにもプラスに作用し、新規顧客の開拓に繋がるなど、強力な後押しに
もなっております。
卸・OEM販売においては、2020年5月及び11月に大手販売会社と新たに取引を開始し、さらなる新規取引先開拓
に取り組んでおります。
ストックビジネスである浄水カートリッジにつきましては、緊急事態宣言の有無に関わらず安定して成長してお
り、当第3四半期連結累計期間における売上高は前年同期比6.6%増と順調に進捗しております。
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研 究 開 発 で は、2020 年 12 月、 電 解 水 素 水 の 飲 用 が ス ト レ ス 耐 性 を 強 く す る と い う 論 文 を 科 学 誌 「 BBRC
(Biochemical and Biophysical Research Communications)」に理化学研究所と共同発表いたしました。ストレ
ス(心理的、肉体的)は、様々な体の不調の要因となり、精神疾患、慢性疲労症候群、感染症そして生活習慣病等
を引き起こしやすくなると考えられており、そのストレスに対して耐性を持つことは、健康寿命延伸に繋がりま
す。現在のコロナ禍による高ストレス環境下においても、健康保持・増進への寄与が期待されます。当期は既に発
表済の理化学研究所、東京大学大学院、立命館大学との共同論文3報とあわせ、合計9報の論文投稿を計画してお
り、今まで以上にエビデンスを強化し、整水器販売に繋げてまいります。
2020年12月には、次亜塩素酸水生成器・TRIM JIAの先行販売を開始いたしております。次亜塩素酸水に参入する
企業が増える中、当製品は次亜塩素酸水に関するJIS規格(JIS B 8701)に適合した初の製品で、安全性と有効性
が確認された製品として他社製品と差別化してまいります。3月から本格的に展開する計画です。
インドネシアのボトルドウォーター事業では、コロナ禍による外出規制による影響で、コンビニエンスストアや
飲食店を中心に展開しているペットボトルの売上が減少したものの、巣ごもり需要から各家庭へのガロン宅配販売
は着実に伸長しております。その結果、売上高は前年同期比11.2%減となりましたが、製造原価の改善やマーケテ
ィング費用の抑制により営業利益は62百万円(前年同期は65百万円の損失)となりました。現地ではなお、コロナ
感染者数は拡大しておりますが、そのような中でもコロナ後の需要拡大に対応できる体制強化も含め、引き続き現
地パートナーのシナルマスグループとタッグを組んで普及拡大していきます。
以上の結果、ウォーターヘルスケア事業の売上高は9,930百万円(前年同期比10.0%減)、セグメント利益は
1,659百万円(同3.6%減)となりました。
[医療関連事業]
電解水透析事業では、11月に開催されました日本透析医学会においてWebセミナーを開催し、オンデマンド配信
もあわせて約1,600回の視聴回数を得ており、透析医療従事者への認知、関心の高まりが現れた結果となりまし
た。当期はコロナ禍において依然として病院への立ち入りが制限されている点で影響を受けているものの、Webマ
ーケティングも活用し、普及拡大を進めております。あわせてエビデンス強化・発信に取り組んでまいります。
再生医療分野におきましては、2020年9月に高知大学医学部附属病院におけるさい帯血によるきょうだい間の脳
性麻痺治療の臨床研究(PhaseⅠ)が承認されました。また、2020年11月には大阪市立大学医学部附属病院におけ
る低酸素性虚血性脳症に対する臨床研究(PhaseⅡ)が開始されております。共に日本初のさい帯血を用いた臨床
研究であり、今後のさい帯血の保管意義向上に大きく寄与することが見込まれております。ステムセル研究所で
は、東京大学医科学研究所の技術を用いた、日本初の「自家さい帯保管サービス」の来期のサービス開始を予定し
ており、同サービス及び今後のさい帯血の保管数の増加に対応すべく、横浜市に新CPC(細胞処理センター)を建
設中で、来期はじめの稼働を予定しております。
その他、上述のクオリプス株式会社への出資や株式会社グレイスグループとの資本・業務提携を始め、他の細胞
の保管事業、細胞医薬品開発、グローバル展開も視野に、事業の拡充に取り組んでおります。
中国の病院事業では、11月に公的保険適用の承認が下り、現在は運用の開始に向けて準備を進めております。今
後は運営体制を強化し、集客増加と中国国内全土へのモデル拡大を目指してまいります。
以上の結果、医療関連事業の売上高は1,243百万円(前年同期比13.1%減)、セグメント利益は85百万円(同
69.4%減)となりました。
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(2)財政状態に関する説明
当第3四半期連結会計期間末の資産は25,268百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,851百万円増加(前期比
12.7%増)いたしました。主な要因は、現金及び預金が2,842百万円増加したことによるものであります。
負債は7,813百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,520百万円増加(同47.6%増)いたしました。主な要因
は、1年内返済予定の長期借入金が1,997百万円、前受金が276百万円増加したことによるものであります。
純資産は17,454百万円となり、前連結会計年度末に比べ331百万円増加(同1.9%増)いたしました。主な要因
は、親会社株主に帰属する四半期純利益1,198百万円を計上した一方で、配当金551百万円の支払及び自己株式327
百万円の取得を行ったことによるものであります。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期通期の業績予想につきましては、2020年10月26日「業績予想の上方修正に関するお知らせ」にて公
表しております通期業績予想に変更はありません。
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 8,540,829 11,383,379
受取手形及び売掛金 1,803,718 1,650,869
割賦売掛金 2,967,347 2,580,580
有価証券 - 300,893
製品 371,078 371,271
原材料及び貯蔵品 603,401 661,949
その他 204,678 206,386
貸倒引当金 △16,485 △23,197
流動資産合計 14,474,567 17,132,132
固定資産
有形固定資産
土地 2,467,898 2,464,476
その他(純額) 1,099,304 1,600,732
有形固定資産合計 3,567,202 4,065,209
無形固定資産
のれん 497,387 469,548
その他 72,228 80,966
無形固定資産合計 569,616 550,514
投資その他の資産
投資有価証券 2,829,500 2,597,767
その他 1,025,113 971,603
貸倒引当金 △49,619 △49,113
投資その他の資産合計 3,804,994 3,520,256
固定資産合計 7,941,813 8,135,980
資産合計 22,416,381 25,268,113
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 759,700 943,675
1年内返済予定の長期借入金 11,390 2,008,400
未払法人税等 189,204 359,357
前受金 2,061,308 2,337,800
賞与引当金 168,980 58,454
製品保証引当金 31,000 42,000
返品調整引当金 24,000 17,000
契約損失引当金 121,180 70,105
その他 1,240,079 1,256,198
流動負債合計 4,606,844 7,092,991
固定負債
長期借入金 11,550 12,840
役員退職慰労引当金 212,604 222,398
退職給付に係る負債 288,063 297,338
その他 174,144 187,646
固定負債合計 686,362 720,223
負債合計 5,293,207 7,813,215
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(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
純資産の部
株主資本
資本金 992,597 992,597
資本剰余金 645,641 645,814
利益剰余金 18,358,675 19,005,381
自己株式 △3,145,917 △3,473,314
株主資本合計 16,850,996 17,170,478
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 5,716 1,152
為替換算調整勘定 △68,789 △85,704
退職給付に係る調整累計額 △8,222 △5,947
その他の包括利益累計額合計 △71,295 △90,499
新株予約権 28,720 28,720
非支配株主持分 314,753 346,199
純資産合計 17,123,174 17,454,898
負債純資産合計 22,416,381 25,268,113
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
売上高 12,467,604 11,174,074
売上原価 3,633,726 3,231,117
売上総利益 8,833,878 7,942,957
販売費及び一般管理費 6,833,854 6,198,473
営業利益 2,000,024 1,744,483
営業外収益
受取利息及び配当金 37,314 15,476
不動産賃貸料 58,803 58,766
為替差益 136 1,801
その他 24,600 48,905
営業外収益合計 120,855 124,949
営業外費用
支払利息 1,619 8,865
持分法による投資損失 250,678 2,022
貸与資産減価償却費 12,151 11,768
貸倒引当金繰入額 2,755 7,945
その他 4,260 3,790
営業外費用合計 271,465 34,393
経常利益 1,849,414 1,835,039
特別利益
固定資産売却益 502 2,658
投資有価証券売却益 - 10,193
関係会社株式売却益 14,134 -
特別利益合計 14,637 12,851
特別損失
固定資産除却損 269 1,373
特別損失合計 269 1,373
税金等調整前四半期純利益 1,863,781 1,846,517
法人税、住民税及び事業税 617,544 559,071
法人税等調整額 45,292 41,634
法人税等合計 662,836 600,705
四半期純利益 1,200,944 1,245,811
非支配株主に帰属する四半期純利益又は非支配株主
△4,360 47,362
に帰属する四半期純損失(△)
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,205,305 1,198,449
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四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
四半期純利益 1,200,944 1,245,811
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 1,805 △4,564
為替換算調整勘定 △14,373 △32,430
退職給付に係る調整額 1,860 2,275
持分法適用会社に対する持分相当額 113 48
その他の包括利益合計 △10,594 △34,670
四半期包括利益 1,190,350 1,211,141
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 1,197,026 1,179,245
非支配株主に係る四半期包括利益 △6,676 31,896
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株式会社日本トリム(6788) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
1 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最
高意思決定機関が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているも
のであります。
当社グループは、「ウォーターヘルスケア事業」、「医療関連事業」の2つの事業セグメントを報告セグメン
トとしております。
「ウォーターヘルスケア事業」は、整水器販売事業及びそれに付随する業務を行っております。「医療関連事
業」は、医療・予防医療分野や再生医療分野における事業等を行っております。
2 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
当第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
(単位:千円)
四半期連結
報告セグメント
損益計算書
調整額
ウォーター 計上額
医療関連事業 計
ヘルスケア事業 (注)
売上高
外部顧客への売上高 9,930,583 1,243,490 11,174,074 - 11,174,074
セグメント間の内部売上高
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又は振替高
計 9,930,583 1,243,490 11,174,074 - 11,174,074
セグメント利益 1,659,467 85,015 1,744,483 - 1,744,483
(注) セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と一致しております。
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