6770 アルプスアルパイン 2020-04-03 17:00:00
新型コロナウイルスの感染拡大の影響について [pdf]
2020 年4月3日
各 位
上場会社名 アルプスアルパイン株式会社
代表者名 代表取締役 社長執行役員 CEO 栗山 年弘
(コード番号 6770 東証第 1 部)
問合せ先 経営企画統括部 統括部長 小林 淳二
TEL (03)5499-8026(IR 部門直通)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響について
新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、世界経済、社会生活への影響も不確実さを増してい ま
す。このような状況下において、当社は各国政府の指導に沿って事業活動地域での感染拡大防止に努める
とともに、社員の安全を確保し当社事業への影響を軽減すべく努力を継続しています。
現時点における当社グループにおける新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響について、以下の通りお
知らせします。
記
1.日本国内での対応状況
・工場を含む全拠点で、社員の出勤前の検温等徹底した安全確認を実施した上で稼働しています。
・首都圏地区では、在宅勤務と時差出勤の積極的な運用を行っています。
・国内、海外出張及び取引先との対面打合せを自粛し、Web 会議や電話会議の積極活用を行っています。
2.中国、アセアン地域での対応状況
(1)中国での対応
・春節前後からの新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、同国内における当社8工場は地方政府から
の感染拡大抑制要請に従い、春節後から2月中旬にかけて休暇延長等で稼働停止しました。
・3月初旬にはほぼ全ての従業員の職場復帰が可能となり、通常水準で稼働できる状態となっています。
・また、取引先の工場稼働率の低下に伴い、一部購入部品の供給が逼迫する状況が継続しており、調達先
の代替も実施して対応しています。
・一方で、新型コロナウイルスの影響は同国自動車市場等の需要低迷にも繋がっており、サプライチェー
ン全体の需給状況を確認しながら稼働調整を行っています。
(2)マレーシアでの対応
・マレーシアにおける2工場では、同国政府の指示に従って一部稼働調整や停止を実施しており、引き続
き安全を確保しながら生産の継続を行っています。
(3)タイでの対応
・3月中旬以降、同国政府の指示により民間企業が閉鎖される影響を受け、サプライチェーンの一部停止
等もありますが、現時点では通常どおりの生産を継続しています。
3.欧米での対応状況
(1)米国での対応
・米国では、3月中旬以降に新型コロナウイルスの急速な感染拡大が発生し、当社顧客の自動車メーカー
各社では感染拡大抑制のため4月中旬頃までの工場稼働を停止しており、この需給変動により当社北米
工場において稼働調整を行っています。また、米国内の販売会社では在宅勤務を実施しています。
(2)欧州での対応
・欧州全土においても、3月中旬以降に急速な感染拡大が見られ、感染抑制のため欧州自動車メーカー各
社も4月中旬までの工場稼働の停止を発表しています。これらの状況により、当社欧州6工場において
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は相応期間の稼働調整や停止を実施しています。また、各国販売会社では、米国同様に在宅勤務を実施
しています。
4.各事業における影響について
現時点における各事業への影響は以下の通りです。
・電子部品事業
電子部品事業における車載市場では、前述の当社各地域における新型コロナウイルス影響への対応状
況でも説明していますとおり、2月以降の中国における当社工場での感染拡大抑制対応及びサプライチ
ェーンの寸断により、生産、販売への影響が拡がりました。その後、中国各工場では順次再稼働しまし
たが、同時かつ連鎖的な欧米、アジアへの感染が拡大しました。3月以降は各国政府の感染拡大抑制策
により、欧米アジア及び日本国内の顧客においても3月初旬から4月中旬頃までの工場稼働の停止が発
表され、これらにより車載市場はグローバル全般にわたり低調となる予想です。
また、民生その他市場ではスマートフォン向け各種製品を生産する中国工場の稼働停止措置が春節明
け以降も継続して影響を受ける見込みです。
・車載情報機器事業
電子部品事業における車載市場と同様に、欧米各国への感染拡大の影響を受けた移動規制、顧客工場
の稼働停止により、3月以降の純正品等の販売が急速に減速しています。また、顧客工場の再稼働時期、
各市場における新車販売需要の回復時期により、今後も販売に影響が出る可能性があります。
・物流事業
2月以降の新型コロナウイルス感染拡大により、物流事業の主要顧客である電子部品業界において工
場の稼働停止等により生産や販売が減少しています。また、各国における規制の強化もあり、2月以降
は中国、3月には主に北米とアセアンにおいて、当社の貨物の取扱高に影響が出る見込みです。
5.当社連結業績への影響について
2020 年3月期の第4四半期において、新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、各事業における売上
の減少や当社グループ海外工場の操業度低下等、当社事業に多大な影響を及ぼしております。そのため、当
社はこの影響を軽減すべくさまざまな対策を実施しており、今後も急速に変化する状況に応じて必要な対策
を継続していきます。当連結会計年度の連結業績への影響につきましては、2020 年1月 30 日開示の第3四
半期業績発表時に、通期業績予想において新型コロナウイルスの影響については未反映としており、現時点
においても未確定要素が多く引き続き精査が必要であることから、通期業績への影響が明らかになった時点
で速やかにお知らせします。
また、当連結会計年度の連結業績の発表を 2020 年4月末日に予定していますが、新型コロナウイルス感
染拡大抑制による当社工場での稼働停止影響等により、決算手続等に遅延が生じ予定通りに発表できない可
能性があります。
(注意事項)
このリリースは、現時点で把握できている新型コロナウイルスの感染拡大による当社グループへの影響を
記載したものであり、将来起こりうる影響についてはこれらに限定されるものではありません。今後も重要
な情報の進展がある場合は速やかにお知らせします。
以 上
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