6758 ソニーグループ 2021-04-28 15:00:00
2021年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)
2021年4月28日
上場会社名 ソニーグループ株式会社 上場取引所 東
コード番号 6758 URL http://www.sony.com/ja/
代表者 (役職名) 代表執行役 (氏名)吉田 憲一郎
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員 (氏名)松岡 直美 TEL 03-6748-2111(代表)
定時株主総会開催予定日 2021年6月22日 配当支払開始予定日 2021年5月27日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月22日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :有 (投資家・アナリスト向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
当社株主に帰属する
売上高及び営業収入 営業利益 税引前当期純利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 8,999,360 9.0 971,865 15.0 1,192,370 49.1 1,171,776 101.3
2020年3月期 8,259,885 △4.7 845,459 △5.5 799,450 △21.0 582,191 △36.5
(注)包括利益 2021年3月期 1,207,067百万円 (81.2%) 2020年3月期 666,032百万円 (△33.1%)
潜在株式調整後 株主資本 総資産
1株当たり当社株主に 売上高
1株当たり当社株主に 当社株主に帰属 税引前当期
帰属する当期純利益 営業利益率
帰属する当期純利益 する当期純利益率 純利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 952.29 936.90 24.2 4.8 10.8
2020年3月期 471.64 461.23 14.8 3.6 10.2
(参考)持分法投資損益 2021年3月期 11,487百万円 2020年3月期 9,637百万円
(2)連結財政状態
資本合計 1株当たり
総資産 株主資本 株主資本比率
(純資産) 株主資本
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 26,354,840 5,621,476 5,575,839 21.2 4,499.45
2020年3月期 23,039,343 4,789,535 4,125,306 17.9 3,380.96
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 1,350,150 △1,781,516 666,967 1,786,982
2020年3月期 1,349,745 △1,352,278 65,658 1,512,357
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 株主資本配当
(合計) (連結) 率(連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 20.00 - 25.00 45.00 55,111 9.5 1.4
2021年3月期 - 25.00 - 30.00 55.00 68,016 5.8 1.4
2022年3月期(予想) - 30.00 - - - -
(注)2022年3月期の期末配当予想額については未定です。
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
売上高及び 当社株主に帰属
営業利益 税引前当期純利益
金融ビジネス収入 する当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
通期 9,700,000 - 930,000 - 905,000 - 660,000 -
(注)当社は、2022年3月期第1四半期より国際財務報告基準(以下「IFRS」)を任意適用する予定であり、2022年3月
期の連結業績予想はIFRSにもとづき作成しているため、対前期増減率は記載していません。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
(2)会計方針の変更
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:有
② ①以外の会計方針の変更 :無
(注)詳細は1(8) 連結財務諸表に関する注記事項3をご覧ください。
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 1,261,058,781株 2020年3月期 1,261,058,781株
② 期末自己株式数 2021年3月期 21,831,206株 2020年3月期 40,898,841株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 1,230,479,908株 2020年3月期 1,234,408,143株
(注)1株当たり情報(連結)の算定の基礎となる株式数については、1(8) 連結財務諸表に関する注記事項3を
ご覧ください。
(参考)個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 314,611 △44.7 92,706 △72.1 118,884 △65.0 195,669 △50.0
2020年3月期 569,092 52.4 332,309 134.4 339,288 115.5 390,987 -
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 159.02 156.45
2020年3月期 316.74 309.75
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 3,777,312 2,940,987 77.5 2,361.33
2020年3月期 3,391,804 2,706,537 79.4 2,207.21
(参考)自己資本 2021年3月期 2,926,229百万円 2020年3月期 2,693,152百万円
<個別業績の前年度実績値との差異理由>
当年度において、主に関係会社受取配当金が前年度より減少したことにより、営業収益、営業利益、経常利益及び当
期純利益について前年度実績値と当年度実績値との間に差異が生じております。
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
業績予想の前提条件その他に関する事項については、添付資料31ページ「将来に関する記述等についてのご注意」を
ご参照ください。
当社は、本決算短信とあわせて、決算補足説明資料を当社ホームページに掲載しています。
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
【目次】
1 連結財務諸表 2
(1) 連結貸借対照表 2
(2) 連結損益計算書 [連結会計年度] 3
(3) 連結包括利益計算書 [連結会計年度] 3
(4) 四半期連結損益計算書 [第4四半期連結会計期間] 4
(5) 四半期連結包括利益計算書 [第4四半期連結会計期間] 4
(6) 連結資本変動表 5
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書 6
(8) 連結財務諸表に関する注記事項 7
1. セグメント情報 7
2. 継続企業の前提に関する注記 14
3. 会計方針及びその他の事項 14
4. 1株当たり情報 17
5. 重要な後発事象 17
2 経営成績等の概況 18
(1) 当年度(2020年度)の経営成績・財政状態の概況 18
(2) 今後(2021年度)の見通し 21
(3) 分野別の2020年度の業績概況及び2021年度の見通し 22
3 第四次中期経営計画 経営数値目標 26
4 会計基準の選択に関する基本的な考え方 26
5 補足情報 27
(1) 国際財務報告基準(IFRS)の適用による影響(2021年2月3日時点) 27
2021年度の業績見通しを除き、すべての金額は米国会計原則に則って算出されています。
2021年度の業績見通しの金額はIFRSに則って算出されています。
ソニーグループ㈱及びソニーグループ㈱の連結子会社を以下 「ソニー」 「ソニーグループ」
又は と記載します。
1
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
[監査対象外]
1 連結財務諸表
(1) 連結貸借対照表
(単位:百万円)
2019年度 2020年度
科 目 増 減
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
流動資産
現金・預金及び現金同等物 1,512,357 1,786,982 274,625
有価証券 1,847,772 2,902,438 1,054,666
受取手形、売掛金及び契約資産 1,028,793 1,099,300 70,507
損失評価引当金 △25,873 △29,406 △3,533
棚卸資産 589,969 637,391 47,422
未収入金 188,106 283,499 95,393
前払費用及びその他の流動資産 594,021 538,540 △55,481
資 流動資産合計 5,735,145 7,218,744 1,483,599
繰延映画製作費 427,336 459,426 32,090
投資及び貸付金
関連会社に対する投資及び貸付金 207,922 226,218 18,296
投資有価証券その他 12,526,210 14,046,196 1,519,986
産 損失評価引当金 - △8,419 △8,419
投資及び貸付金合計 12,734,132 14,263,995 1,529,863
有形固定資産
土地 81,482 79,557 △1,925
建物及び構築物 659,556 683,249 23,693
機械装置及びその他の有形固定資産 1,725,720 1,748,961 23,241
の 建設仮勘定 76,391 100,728 24,337
取得原価合計 2,543,149 2,612,495 69,346
減価償却累計額 △1,634,505 △1,627,061 7,444
有形固定資産合計 908,644 985,434 76,790
その他の資産
部 オペレーティング・リース使用権資産 359,510 337,322 △22,188
ファイナンス・リース使用権資産 33,100 39,772 6,672
無形固定資産 906,310 996,305 89,995
営業権 783,888 827,149 43,261
繰延保険契約費 600,901 657,420 56,519
繰延税金 210,372 207,470 △2,902
その他 340,005 361,803 21,798
その他の資産合計 3,234,086 3,427,241 193,155
合 計 23,039,343 26,354,840 3,315,497
流動負債
短期借入金 810,176 1,187,868 377,692
1年以内に返済期限の到来する長期借入債務 29,807 131,699 101,892
1年以内に返済期限の到来する
68,942 73,362 4,420
長期オペレーティング・リース負債
負 支払手形及び買掛金 380,810 599,569 218,759
未払金・未払費用 1,630,197 1,756,833 126,636
未払法人税及びその他の未払税金 145,996 165,406 19,410
債 銀行ビジネスにおける顧客預金 2,440,783 2,773,885 333,102
その他 733,732 1,126,802 393,070
流動負債合計 6,240,443 7,815,424 1,574,981
及
長期借入債務 634,966 773,294 138,328
長期オペレーティング・リース負債 314,836 290,259 △24,577
び 未払退職・年金費用 324,655 254,103 △70,552
繰延税金 549,538 366,761 △182,777
保険契約債務その他 6,246,047 6,599,977 353,930
資 生命保険ビジネスにおける契約者勘定 3,642,271 4,331,065 688,794
その他 289,285 294,302 5,017
負 債 合 計 18,242,041 20,725,185 2,483,144
本 償 還 可 能 非 支 配 持 分 7,767 8,179 412
当社株主に帰属する資本
資本金 880,214 880,214 -
の
資本剰余金 1,289,719 1,486,721 197,002
利益剰余金 2,768,856 3,857,152 1,088,296
部 累積その他の包括利益 △580,980 △524,020 56,960
自己株式 △232,503 △124,228 108,275
当社株主に帰属する資本合計 4,125,306 5,575,839 1,450,533
非支配持分 664,229 45,637 △618,592
資 本 合 計 4,789,535 5,621,476 831,941
合 計 23,039,343 26,354,840 3,315,497
2
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(2) 連結損益計算書 [連結会計年度(3月31日に終了した1年間)]
(単位:百万円)
2019年度 2020年度
科 目 増減
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高及び営業収入
純売上高 6,856,090 7,252,766 396,676
金融ビジネス収入 1,299,847 1,661,520 361,673
営業収入 103,948 85,074 △18,874
売上高及び営業収入合計 8,259,885 8,999,360 739,475
売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用
売上原価 4,753,174 5,072,596 319,422
販売費及び一般管理費 1,502,625 1,469,955 △32,670
金融ビジネス費用 1,171,875 1,488,963 317,088
その他の営業損(益)(純額) △3,611 7,468 11,079
売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用合計 7,424,063 8,038,982 614,919
持分法による投資利益 9,637 11,487 1,850
営業利益 845,459 971,865 126,406
その他の収益
受取利息及び受取配当金 19,278 10,457 △8,821
持分証券に関する利益(純額) - 247,026 247,026
その他 2,671 6,752 4,081
その他の収益合計 21,949 264,235 242,286
その他の費用
支払利息 11,090 12,185 1,095
持分証券に関する損失(純額) 20,180 - △20,180
為替差損(純額) 26,789 16,056 △10,733
純期間退職・年金費用(勤務費用以外) 4,572 8,811 4,239
その他 5,327 6,678 1,351
その他の費用合計 67,958 43,730 △24,228
税引前利益 799,450 1,192,370 392,920
法人税等 177,190 995 △176,195
当期純利益 622,260 1,191,375 569,115
控除-非支配持分に帰属する当期純利益 40,069 19,599 △20,470
当社株主に帰属する当期純利益 582,191 1,171,776 589,585
1株当たり情報
(単位:円)
2019年度 2020年度
科 目 増減
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当社株主に帰属する当期純利益
― 基本的 471.64 952.29 480.65
― 希薄化後 461.23 936.90 475.67
(3) 連結包括利益計算書 [連結会計年度(3月31日に終了した1年間)]
(単位:百万円)
2019年度 2020年度
科 目 増減
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 622,260 1,191,375 569,115
その他の包括利益(税効果考慮後)
未実現有価証券評価損益 40,390 △102,492 △142,882
未実現デリバティブ評価益 1,267 1,513 246
年金債務調整額 74,971 12,965 △62,006
外貨換算調整額 △75,888 106,826 182,714
金融負債評価調整額 3,032 △3,120 △6,152
包括利益 666,032 1,207,067 541,035
控除-非支配持分に帰属する当期包括利益 54,151 8,231 △45,920
当社株主に帰属する当期包括利益 611,881 1,198,836 586,955
3
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(4) 四半期連結損益計算書 [第4四半期連結会計期間(3月31日に終了した3ヵ月間)]
(単位:百万円)
2019年度第4四半期 2020年度第4四半期
連結会計期間 連結会計期間
科 目 増減
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高及び営業収入
純売上高 1,537,308 1,771,417 234,109
金融ビジネス収入 184,556 421,065 236,509
営業収入 26,876 27,937 1,061
売上高及び営業収入合計 1,748,740 2,220,419 471,679
売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用
売上原価 1,123,928 1,319,092 195,164
販売費及び一般管理費 397,510 429,647 32,137
金融ビジネス費用 174,664 386,086 211,422
その他の営業損(純額) 20,406 23,959 3,553
売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用合計 1,716,508 2,158,784 442,276
持分法による投資利益 3,215 4,845 1,630
営業利益 35,447 66,480 31,033
その他の収益
受取利息及び受取配当金 4,620 3,348 △1,272
持分証券に関する利益(純額) - 41,299 41,299
その他 587 2,542 1,955
その他の収益合計 5,207 47,189 41,982
その他の費用
支払利息 2,297 4,920 2,623
持分証券に関する損失(純額) 20,552 - △20,552
為替差損(純額) 17,413 7,372 △10,041
純期間退職・年金費用(勤務費用以外) 98 1,069 971
その他 4,277 4,832 555
その他の費用合計 44,637 18,193 △26,444
税引前利益(損失) △3,983 95,476 99,459
法人税等 △19,726 △11,646 8,080
四半期純利益 15,743 107,122 91,379
控除-非支配持分に帰属する四半期純利益 3,099 122 △2,977
当社株主に帰属する四半期純利益 12,644 107,000 94,356
1株当たり情報
(単位:円)
2019年度第4四半期 2020年度第4四半期
連結会計期間 連結会計期間
科 目 増減
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当社株主に帰属する四半期純利益
― 基本的 10.33 86.41 76.08
― 希薄化後 10.10 85.44 75.34
(5) 四半期連結包括利益計算書 [第4四半期連結会計期間(3月31日に終了した3ヵ月間)]
(単位:百万円)
2019年度第4四半期 2020年度第4四半期
連結会計期間 連結会計期間
科 目 増減
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
四半期純利益 15,743 107,122 91,379
その他の包括利益(税効果考慮後)
未実現有価証券評価損益 25,633 △38,064 △63,697
未実現デリバティブ評価益 1,207 845 △362
年金債務調整額 △11,191 6,160 17,351
外貨換算調整額 △58,387 133,613 192,000
金融負債評価調整額 3,032 △1,283 △4,315
四半期包括利益(損失) △23,963 208,393 232,356
控除-非支配持分に帰属する四半期包括利益 12,516 1,365 △11,151
当社株主に帰属する四半期包括利益(損失) △36,479 207,028 243,507
4
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(6) 連結資本変動表
2019年度
(単位:百万円)
当社株主に
累積その他
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 帰属する 非支配持分 資本合計
の包括利益
資本合計
2019年3月31日現在残高 874,291 1,266,874 2,320,586 △610,670 △104,704 3,746,377 690,313 4,436,690
新会計基準適用による累積影響額 △7,472 △7,472 △7,472
新株の発行 529 529 1,058 1,058
新株予約権の行使 5,179 5,180 10,359 10,359
転換社債型新株予約権付社債の株式へ
215 215 430 430
の転換
株式にもとづく報酬 1,980 1,980 1,980
包括利益
当期純利益 582,191 582,191 40,069 622,260
その他の包括利益
(税効果考慮後)
未実現有価証券評価益 26,156 26,156 14,234 40,390
未実現デリバティブ評価益 1,267 1,267 1,267
年金債務調整額 74,937 74,937 34 74,971
外貨換算調整額 △74,643 △74,643 △1,245 △75,888
金融負債評価調整額 1,973 1,973 1,059 3,032
包括利益合計 611,881 54,151 666,032
新株発行費(税効果考慮後) △80 △80 △80
配当金 △55,111 △55,111 △25,885 △80,996
自己株式の取得 △200,211 △200,211 △200,211
自己株式の売却 0 2 2 2
自己株式の消却 △1,072 △71,338 72,410 - -
非支配持分株主との取引及びその他 16,093 16,093 △54,350 △38,257
2020年3月31日現在残高 880,214 1,289,719 2,768,856 △580,980 △232,503 4,125,306 664,229 4,789,535
2019年11月18日、ソニーは映画分野の完全子会社を通じて、AT&T Inc.(以下「AT&T」)が保有する米国におけるメディアネットワーク子会社であるGame Show
Network, LLC(以下「Game Show Network」)の持分の42%を取得しました。これに伴い、Game Show Networkはソニーの完全子会社となりました。ソニーは、当該
取引に先立って実施したAT&Tへの支払配当金129百万米ドルを含む53,992百万円(496百万米ドル)をAT&Tに支払いました。ソニーが支払った現金の合計と非
支配持分の簿価との差額は、資本剰余金の増加として計上されています。
2020年度
(単位:百万円)
当社株主に
累積その他
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 帰属する 非支配持分 資本合計
の包括利益
資本合計
2020年3月31日現在残高 880,214 1,289,719 2,768,856 △580,980 △232,503 4,125,306 664,229 4,789,535
新会計基準適用による累積影響額 △3,669 △3,669 △1,386 △5,055
新株予約権の行使 △354 △735 18,074 16,985 16,985
転換社債型新株予約権付社債の株式へ
△11,060 89,402 78,342 78,342
の転換
株式にもとづく報酬 1,577 1,577 1,577
包括利益
当期純利益 1,171,776 1,171,776 19,599 1,191,375
その他の包括利益
(税効果考慮後)
未実現有価証券評価損 △90,521 △90,521 △11,971 △102,492
未実現デリバティブ評価益 1,513 1,513 1,513
年金債務調整額 12,962 12,962 3 12,965
外貨換算調整額 105,643 105,643 1,183 106,826
金融負債評価調整額 △2,537 △2,537 △583 △3,120
包括利益合計 1,198,836 8,231 1,207,067
配当金 △68,016 △68,016 △12,996 △81,012
自己株式の取得 △366 △366 △366
自己株式の売却 354 1,165 1,519 1,519
非支配持分株主との取引及びその他 195,425 29,900 225,325 △612,441 △387,116
2021年3月31日現在残高 880,214 1,486,721 3,857,152 △524,020 △124,228 5,575,839 45,637 5,621,476
2020年度第2四半期連結会計期間において、当社は連結子会社であるソニーフィナンシャルホールディングス株式会社(以下「SFH」)の普通株式及び新株予約
権の全てを取得し、SFHは当社の完全子会社となりました。かかる取得の対価は396,698百万円です。当該対価と、非支配持分簿価の減少額622,364百万円及び
累積その他の包括利益の増加額30,203百万円との差額195,463百万円は、資本剰余金の増加として認識されています。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
2019年度 2020年度
項 目
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
1 当期純利益 622,260 1,191,375
2 営業活動から得た現金・預金及び現金同等物(純額)への
当期純利益の調整
(1) 有形固定資産の減価償却費及び無形固定資産の償却費 416,642 390,693
(繰延保険契約費及び契約コストの償却を含む)
(2) 繰延映画製作費の償却費 329,809 273,044
(3) 退職・年金費用(支払額控除後) 8,948 △42,936
(4) その他の営業損(益)(純額) △3,611 7,468
(5) 投資有価証券に関する損益(純額)(金融ビジネス以外) 20,177 △247,033
(6) 金融ビジネスにおける有価証券及び投資有価証券に関する 93,088 △478,321
損益(純額)
(7) 繰延税額 4,799 △153,427
(8) 持分法による投資利益(純額)(受取配当金相殺後) △5,114 △4,948
(9) 資産及び負債の増減
受取手形、売掛金及び契約資産の増加(△)・減少 62,654 △37,779
棚卸資産の増加(△)・減少 40,315 △57,007
繰延映画製作費の増加 △361,194 △280,541
支払手形及び買掛金の増加・減少(△) △91,435 211,939
未払法人税及びその他の未払税金の増加・減少(△) △40,144 80,165
保険契約債務その他の増加 520,683 905,343
繰延保険契約費の増加 △99,433 △102,289
生命保険ビジネスにおける有価証券の増加 △124,270 △156,132
その他の流動資産の増加 △37,286 △102,400
その他の流動負債の増加・減少(△) △27,083 62,619
(10) その他 19,940 △109,683
営業活動から得た現金・預金及び現金同等物(純額) 1,349,745 1,350,150
投資活動によるキャッシュ・フロー
1 固定資産の購入 △439,761 △512,239
2 固定資産の売却 18,758 15,823
3 金融ビジネスにおける投資及び貸付 △1,319,062 △1,631,017
4 投資及び貸付(金融ビジネス以外) △48,853 △103,143
5 金融ビジネスにおける投資の売却又は償還及び貸付金の回収 343,740 449,081
6 投資の売却又は償還及び貸付金の回収(金融ビジネス以外) 14,456 20,309
7 ビジネスの売却による収入 12,816 3,151
8 オリンパス株式会社株式の売却による収入 80,357 -
9 その他 △14,729 △23,481
投資活動に使用した現金・預金及び現金同等物(純額) △1,352,278 △1,781,516
財務活動によるキャッシュ・フロー
1 長期借入 118,447 406,857
2 長期借入債務の返済 △198,055 △98,134
3 短期借入金の増加(純額) 193,332 355,536
4 ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社の非支配持分の取得を - 396,500
目的とする短期借入
5 ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社の非支配持分の取得を - △396,500
目的とする短期借入金の返済
6 金融ビジネスにおける顧客預り金の増加(純額) 258,720 467,286
7 配当金の支払 △49,574 △61,288
8 自己株式の取得 △200,211 △366
9 Game Show Network, LLCの非支配持分の取得 △39,894 -
10 ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社の非支配持分の取得 - △396,698
11 その他 △17,107 △6,226
財務活動から得た現金・預金及び現金同等物(純額) 65,658 666,967
為替相場変動の現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む) △21,643 36,668
に対する影響額
現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む)純増加額 41,482 272,269
現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む)期首残高 1,473,813 1,515,295
現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む)期末残高 1,515,295 1,787,564
控除-その他の流動資産及びその他の資産に含まれる制限付き現金・預金 2,938 582
現金・預金及び現金同等物期末残高 1,512,357 1,786,982
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(8) 連結財務諸表に関する注記事項
1. セグメント情報
(ビジネスセグメント情報)
連結会計年度(3月31日に終了した1年間)
(単位:百万円)
売上高及び営業収入 2019年度 2020年度 増減
ゲーム&ネットワークサービス
外部顧客に対するもの 1,919,760 2,604,713 684,953
セグメント間取引 57,791 51,565 △6,226
計 1,977,551 2,656,278 678,727
音楽
外部顧客に対するもの 838,592 927,250 88,658
セグメント間取引 11,317 12,617 1,300
計 849,909 939,867 89,958
映画
外部顧客に対するもの 1,010,714 757,580 △253,134
セグメント間取引 1,140 1,187 47
計 1,011,854 758,767 △253,087
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
外部顧客に対するもの 1,969,880 1,902,887 △66,993
セグメント間取引 21,388 17,843 △3,545
計 1,991,268 1,920,730 △70,538
イメージング&センシング・ソリューション
外部顧客に対するもの 985,259 937,859 △47,400
セグメント間取引 85,317 74,638 △10,679
計 1,070,576 1,012,497 △58,079
金融
外部顧客に対するもの 1,299,847 1,661,520 361,673
セグメント間取引 7,901 7,401 △500
計 1,307,748 1,668,921 361,173
その他
外部顧客に対するもの 214,999 196,517 △18,482
セグメント間取引 36,421 32,736 △3,685
計 251,420 229,253 △22,167
全社(共通)及びセグメント間取引消去 △200,441 △186,953 13,488
連結 8,259,885 8,999,360 739,475
(注) ゲーム&ネットワークサービス(以下「G&NS」)分野におけるセグメント間取引は、主としてその他分野に対するものです。イメージング&センシン
グ・ソリューション(以下「I&SS」)分野におけるセグメント間取引は、主としてG&NS分野、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(以下「EP
&S」)分野に対するものです。その他分野におけるセグメント間取引は、主としてG&NS分野、音楽分野及び映画分野に対するものです。全社
(共通)及びセグメント間取引消去には、ブランド及び特許権使用によるロイヤルティ収入が含まれています。
(単位:百万円)
営業利益(損失) 2019年度 2020年度 増減
ゲーム&ネットワークサービス 238,400 342,192 103,792
音楽 142,345 188,056 45,711
映画 68,157 80,478 12,321
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション 87,276 139,180 51,904
イメージング&センシング・ソリューション 235,584 145,876 △89,708
金融 129,597 164,582 34,985
その他 16,288 11,368 △4,920
小計 917,647 1,071,732 154,085
全社(共通)及びセグメント間取引消去 △72,188 △99,867 △27,679
連結 845,459 971,865 126,406
(注) 上記の営業利益(損失)は、売上高及び営業収入から売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用を差し引き、持分法による投資利益
(損失)を加えたものです。
7
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(ビジネスセグメント情報)
第4四半期連結会計期間(3月31日に終了した3ヵ月間)
(単位:百万円)
2019年度第4四半期 2020年度第4四半期
売上高及び営業収入 増減
連結会計期間 連結会計期間
ゲーム&ネットワークサービス
外部顧客に対するもの 423,388 645,330 221,942
セグメント間取引 10,182 14,975 4,793
計 433,570 660,305 226,735
音楽
外部顧客に対するもの 207,951 263,372 55,421
セグメント間取引 3,492 4,050 558
計 211,443 267,422 55,979
映画
外部顧客に対するもの 328,866 200,046 △128,820
セグメント間取引 282 124 △158
計 329,148 200,170 △128,978
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
外部顧客に対するもの 357,095 430,253 73,158
セグメント間取引 6,330 4,985 △1,345
計 363,425 435,238 71,813
イメージング&センシング・ソリューション
外部顧客に対するもの 210,689 211,725 1,036
セグメント間取引 20,478 20,564 86
計 231,167 232,289 1,122
金融
外部顧客に対するもの 184,556 421,065 236,509
セグメント間取引 1,848 1,878 30
計 186,404 422,943 236,539
その他
外部顧客に対するもの 33,295 46,083 12,788
セグメント間取引 7,364 7,374 10
計 40,659 53,457 12,798
全社(共通)及びセグメント間取引消去 △47,076 △51,405 △4,329
連結 1,748,740 2,220,419 471,679
(注) G&NS分野におけるセグメント間取引は、主としてその他分野に対するものです。I&SS分野におけるセグメント間取引は、主としてG&NS分野、EP
&S分野に対するものです。その他分野におけるセグメント間取引は、主としてG&NS分野、音楽分野及び映画分野に対するものです。全社(共通)
及びセグメント間取引消去には、ブランド及び特許権使用によるロイヤルティ収入が含まれています。
(単位:百万円)
2019年度第4四半期 2020年度第4四半期
営業利益(損失) 増減
連結会計期間 連結会計期間
ゲーム&ネットワークサービス 46,159 33,040 △13,119
音楽 30,338 40,621 10,283
映画 23,041 1,778 △21,263
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション △59,513 △11,469 48,044
イメージング&センシング・ソリューション 34,496 20,219 △14,277
金融 12,079 27,066 14,987
その他 △4,217 △3,481 736
小計 82,383 107,774 25,391
全社(共通)及びセグメント間取引消去 △46,936 △41,294 5,642
連結 35,447 66,480 31,033
(注) 上記の営業利益(損失)は、売上高及び営業収入から売上原価、販売費・一般管理費及びその他の一般費用を差し引き、持分法による投資利益
(損失)を加えたものです。
8
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(製品カテゴリー別売上高内訳)
下記の表は、各セグメントにおける製品カテゴリ―別の外部顧客に対する売上高及び営業収入です。ソニーのマネジメントは、各セグメントをそれ
ぞれ単一のオペレーティング・セグメントとして意思決定を行っています。
連結会計年度(3月31日に終了した1年間)
(単位:百万円)
売上高及び営業収入
2019年度 2020年度 増減
(外部顧客に対するもの)
ゲーム&ネットワークサービス
デジタルソフトウェア・アドオンコンテンツ 1,010,296 1,454,654 444,358
ネットワークサービス 337,265 382,950 45,685
ハードウェア・その他 572,199 767,109 194,910
合計 1,919,760 2,604,713 684,953
音楽
音楽制作(ストリーミング) 276,039 337,100 61,061
音楽制作(その他) 191,114 179,167 △11,947
音楽出版 157,478 156,862 △616
映像メディア・プラットフォーム 213,961 254,121 40,160
合計 838,592 927,250 88,658
映画
映画製作 475,061 271,081 △203,980
テレビ番組制作 301,224 267,123 △34,101
メディアネットワーク 234,429 219,376 △15,053
合計 1,010,714 757,580 △253,134
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
テレビ 646,513 709,007 62,494
オーディオ・ビデオ 346,060 313,975 △32,085
静止画・動画カメラ 384,142 338,694 △45,448
モバイル・コミュニケーション 362,144 358,580 △3,564
その他 231,021 182,631 △48,390
合計 1,969,880 1,902,887 △66,993
イメージング&センシング・ソリューション 985,259 937,859 △47,400
金融 1,299,847 1,661,520 361,673
その他 214,999 196,517 △18,482
全社(共通) 20,834 11,034 △9,800
連結 8,259,885 8,999,360 739,475
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(製品カテゴリー別売上高内訳)
第4四半期連結会計期間(3月31日に終了した3ヵ月間)
(単位:百万円)
売上高及び営業収入 2019年度第4四半期 2020年度第4四半期
増減
(外部顧客に対するもの) 連結会計期間 連結会計期間
ゲーム&ネットワークサービス
デジタルソフトウェア・アドオンコンテンツ 262,461 330,167 67,706
ネットワークサービス 83,798 97,984 14,186
ハードウェア・その他 77,129 217,179 140,050
合計 423,388 645,330 221,942
音楽
音楽制作(ストリーミング) 69,948 101,310 31,362
音楽制作(その他) 47,102 51,435 4,333
音楽出版 40,065 43,209 3,144
映像メディア・プラットフォーム 50,836 67,418 16,582
合計 207,951 263,372 55,421
映画
映画製作 152,475 62,210 △90,265
テレビ番組制作 120,620 76,228 △44,392
メディアネットワーク 55,771 61,608 5,837
合計 328,866 200,046 △128,820
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション
テレビ 96,414 149,951 53,537
オーディオ・ビデオ 61,821 66,033 4,212
静止画・動画カメラ 62,251 80,482 18,231
モバイル・コミュニケーション 70,380 74,150 3,770
その他 66,229 59,637 △6,592
合計 357,095 430,253 73,158
イメージング&センシング・ソリューション 210,689 211,725 1,036
金融 184,556 421,065 236,509
その他 33,295 46,083 12,788
全社(共通) 2,900 2,545 △355
連結 1,748,740 2,220,419 471,679
(注) ソニーは2019年度第4四半期より音楽分野において音楽制作カテゴリーの細分化により、製品カテゴリー区分を変更しました。この変更により、上記
2019年度の実績を組替再表示しています。
G&NS分野のうち、デジタルソフトウェア・アドオンコンテンツカテゴリーにはSony Interactive Entertainmentがネットワークを通じて販売するソフト
ウェアタイトル及びアドオンコンテンツ、ネットワークサービスカテゴリーにはゲーム、ビデオ及び音楽コンテンツ関連のネットワークサービス、ハード
ウェア・その他カテゴリーには家庭用ゲーム機、パッケージソフトウェア及び周辺機器などが主要製品として含まれています。音楽分野のうち、音楽
制作(ストリーミング)はストリーミングによるデジタルの音楽制作物の販売、音楽制作(その他)にはパッケージ及びダウンロードによるデジタルの音
楽制作物の販売やアーティストのライブパフォーマンスからの収入、音楽出版には、楽曲の詞、曲の管理及びライセンス、映像メディア・プラット
フォームには、アニメーション作品及びその派生ゲームアプリケーションの制作・販売、音楽・映像関連商品の様々なサービス提供などが含まれて
います。映画分野のうち、映画製作には実写及びアニメーション映画作品の全世界での製作・買付・配給・販売、テレビ番組制作にはテレビ番組の
制作・買付・販売、メディアネットワークには、全世界でのテレビ、デジタルのネットワークオペレーションなどが含まれています。EP&S分野のうち、
テレビカテゴリーには液晶テレビ、有機ELテレビ、オーディオ・ビデオカテゴリーにはブルーレイディスクプレーヤー/レコーダー、家庭用オーディ
オ、ヘッドホン、メモリ内蔵型携帯オーディオ、静止画・動画カメラカテゴリーにはレンズ交換式カメラ、コンパクトデジタルカメラ、民生用・放送用ビデ
オカメラ、モバイル・コミュニケーションカテゴリーにはスマートフォン、インターネット関連サービス、その他カテゴリーにはプロジェクターなどを含む
ディスプレイ製品、医療用機器などが主要製品として含まれています。
EP&S分野のうち、モバイル・コミュニケーションカテゴリーの、2019年度及び2020年度における営業利益(損失)は、それぞれ△21,057百万円及び
27,671百万円です。また、2019年度第4四半期連結会計期間及び2020年度第4四半期連結会計期間における営業損失は、それぞれ△29,696百
万円及び△14,115百万円です。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(金融分野を分離した財務情報)
以下の表は金融分野の要約財務諸表、及び金融分野を除くソニー連結の要約財務諸表です。これらの要約財務諸表はソニーの連結財
務諸表の作成に用いられた米国会計原則には準拠していませんが、金融分野はソニーのその他のセグメントとは性質が異なるため、ソ
ニーはこのような比較表示が連結財務諸表の理解と分析に役立つものと考えています。なお、以下の金融分野と金融分野を除くソニー連
結の金額には両者間の取引(非支配持分を含む)を含んでおり、両者の繰延税金資産と繰延税金負債を相殺する前の金額となっていま
す。これらの相殺消去を反映した後のものがソニー連結の金額です。
要約貸借対照表
(単位:百万円)
金融分野 金融分野を除くソニー連結 ソニー連結
科 目
2019年度末 2020年度末 2019年度末 2020年度末 2019年度末 2020年度末
流動資産
現金・預金及び現金同等物 550,039 497,218 962,318 1,289,764 1,512,357 1,786,982
有価証券 1,847,772 2,902,438 - - 1,847,772 2,902,438
受取手形、売掛金及び契約資産 10,532 15,125 999,976 1,070,079 1,002,920 1,069,894
(損失評価引当金控除後)
棚卸資産 - - 589,969 637,391 589,969 637,391
未収入金 73,117 63,725 115,100 220,069 188,106 283,499
資 前払費用及びその他の流動資産 181,247 181,540 413,496 369,696 594,021 538,540
流動資産合計 2,662,707 3,660,046 3,080,859 3,586,999 5,735,145 7,218,744
繰延映画製作費 - - 427,336 459,426 427,336 459,426
産
投資及び貸付金 12,457,977 13,588,848 351,936 749,661 12,734,132 14,263,995
金融ビジネスへの投資(取得原価) - - 153,968 550,483 - -
の 有形固定資産 18,247 19,252 890,640 966,237 908,644 985,434
その他の資産
部 使用権資産 58,897 66,952 333,753 310,145 392,610 377,094
無形固定資産 49,871 53,069 856,439 943,236 906,310 996,305
営業権 10,834 10,834 773,054 816,315 783,888 827,149
繰延保険契約費 600,901 657,420 - - 600,901 657,420
繰延税金 10,365 1,506 200,021 303,778 210,372 207,470
その他 38,949 35,010 305,028 330,754 340,005 361,803
その他の資産合計 769,817 824,791 2,468,295 2,704,228 3,234,086 3,427,241
合 計 15,908,748 18,092,937 7,373,034 9,017,034 23,039,343 26,354,840
流動負債
短期借入金 758,737 1,153,504 81,246 166,063 839,983 1,319,567
短期オペレーティング・リース負債 9,363 9,422 59,595 63,941 68,942 73,362
支払手形及び買掛金 - - 380,810 599,569 380,810 599,569
未払金・未払費用 40,457 39,885 1,591,072 1,718,252 1,630,197 1,756,833
未払法人税及びその他の未払税金 22,825 3,944 123,171 161,462 145,996 165,406
銀行ビジネスにおける顧客預金 2,440,783 2,773,885 - - 2,440,783 2,773,885
負 その他 226,455 632,047 514,368 521,753 733,732 1,126,802
流動負債合計 3,498,620 4,612,687 2,750,262 3,231,040 6,240,443 7,815,424
債 長期借入債務 240,143 329,157 398,793 448,098 634,966 773,294
及 長期オペレーティング・リース負債 41,192 36,890 273,668 253,369 314,836 290,259
未払退職・年金費用 34,211 34,637 290,444 219,466 324,655 254,103
び 繰延税金 391,883 359,060 173,022 120,576 549,538 366,761
資 保険契約債務その他 6,246,047 6,599,977 - - 6,246,047 6,599,977
生命保険ビジネスにおける契約者勘定 3,642,271 4,331,065 - - 3,642,271 4,331,065
本 その他 21,843 18,234 289,574 296,785 289,285 294,302
負 債 合 計 14,116,210 16,321,707 4,175,763 4,569,334 18,242,041 20,725,185
の
償 還 可 能 非 支 配 持 分 - - 7,767 8,179 7,767 8,179
部 金融分野の株主に帰属する資本 1,790,333 1,768,300 - - - -
金融分野を除くソニー連結の株主に - - 3,159,071 4,396,814 - -
帰属する資本
当社株主に帰属する資本 - - - - 4,125,306 5,575,839
非支配持分 2,205 2,930 30,433 42,707 664,229 45,637
資 本 合 計 1,792,538 1,771,230 3,189,504 4,439,521 4,789,535 5,621,476
合 計 15,908,748 18,092,937 7,373,034 9,017,034 23,039,343 26,354,840
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
要約損益計算書
連結会計年度(3月31日に終了した1年間)
(単位:百万円)
金融分野 金融分野を除くソニー連結 ソニー連結
科 目
2019年度 2020年度 2019年度 2020年度 2019年度 2020年度
金融ビジネス収入 1,307,748 1,668,921 - - 1,299,847 1,661,520
純売上高及び営業収入 - - 6,965,971 7,344,111 6,960,038 7,337,840
売上高及び営業収入合計 1,307,748 1,668,921 6,965,971 7,344,111 8,259,885 8,999,360
売上原価 - - 4,764,014 5,083,615 4,753,174 5,072,596
販売費及び一般管理費 - - 1,497,764 1,465,450 1,502,625 1,469,955
金融ビジネス費用 1,179,776 1,496,364 - - 1,171,875 1,488,963
その他の営業損(益)(純額) △1,729 7,975 △3,841 △507 △3,611 7,468
売上原価、販売費・一般管理費 1,178,047 1,504,339 6,257,937 6,548,558 7,424,063 8,038,982
及びその他の一般費用合計
持分法による投資利益(損失) △104 - 9,741 11,487 9,637 11,487
営業利益 129,597 164,582 717,775 807,040 845,459 971,865
その他の収益(費用)(純額) △20 △84 △28,299 240,402 △46,009 220,505
税引前利益 129,577 164,498 689,476 1,047,442 799,450 1,192,370
法人税等 36,311 47,068 141,552 △46,365 177,190 995
当期純利益 93,266 117,430 547,924 1,093,807 622,260 1,191,375
控除-非支配持分に帰属する当期純利益 483 695 7,092 3,552 40,069 19,599
金融分野の当期純利益 92,783 116,735 - - - -
金融分野を除くソニー連結の当期純利益 - - 540,832 1,090,255 - -
当社株主に帰属する当期純利益 - - - - 582,191 1,171,776
第4四半期連結会計期間(3月31日に終了した3ヵ月間)
(単位:百万円)
金融分野 金融分野を除くソニー連結 ソニー連結
2019年度 2020年度 2019年度 2020年度 2019年度 2020年度
科 目
第4四半期 第4四半期 第4四半期 第4四半期 第4四半期 第4四半期
連結会計期間 連結会計期間 連結会計期間 連結会計期間 連結会計期間 連結会計期間
金融ビジネス収入 186,404 422,943 - - 184,556 421,065
純売上高及び営業収入 - - 1,565,748 1,801,399 1,564,184 1,799,354
売上高及び営業収入合計 186,404 422,943 1,565,748 1,801,399 1,748,740 2,220,419
売上原価 - - 1,126,454 1,321,882 1,123,928 1,319,092
販売費及び一般管理費 - - 396,580 429,116 397,510 429,647
金融ビジネス費用 176,513 387,964 - - 174,664 386,086
その他の営業損(益)(純額) △1,771 7,913 20,232 16,046 20,406 23,959
売上原価、販売費・一般管理費 174,742 395,877 1,543,266 1,767,044 1,716,508 2,158,784
及びその他の一般費用合計
持分法による投資利益 417 - 2,798 4,845 3,215 4,845
営業利益 12,079 27,066 25,280 39,200 35,447 66,480
その他の収益(費用)(純額) △5 △21 △39,424 29,016 △39,430 28,996
税引前利益(損失) 12,074 27,045 △14,144 68,216 △3,983 95,476
法人税等 2,077 9,454 △21,129 △21,170 △19,726 △11,646
四半期純利益 9,997 17,591 6,985 89,386 15,743 107,122
控除-非支配持分に帰属する四半期純利益(損失) 224 195 △625 △72 3,099 122
金融分野の四半期純利益 9,773 17,396 - - - -
金融分野を除くソニー連結の四半期純利益 - - 7,610 89,458 - -
当社株主に帰属する四半期純利益 - - - - 12,644 107,000
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
要約キャッシュ・フロー計算書
連結会計年度(3月31日に終了した1年間)
(単位:百万円)
金融分野 金融分野を除くソニー連結 ソニー連結
項 目
2019年度 2020年度 2019年度 2020年度 2019年度 2020年度
営業活動によるキャッシュ・フロー
1 当期純利益(損失) 93,266 117,430 547,924 1,093,807 622,260 1,191,375
2 営業活動から得た又は使用した(△)現金・預金及び
現金同等物(純額)への当期純利益(損失)の調整
(1) 有形固定資産の減価償却費及び無形固定資産の 106,667 59,885 309,975 330,808 416,642 390,693
償却費(繰延保険契約費及び契約コストの償却を含む)
(2) 繰延映画製作費の償却費 - - 329,809 273,044 329,809 273,044
(3) その他の営業損(益)(純額) △1,729 7,975 △3,841 △507 △3,611 7,468
(4) 有価証券及び投資有価証券に関する損益(純額) 93,088 △478,321 20,177 △247,033 113,265 △725,354
(5) 資産及び負債の増減
受取手形、売掛金及び契約資産の増加(△)・減少 5,947 △4,594 55,466 △40,908 62,654 △37,779
棚卸資産の増加(△)・減少 - - 40,315 △57,007 40,315 △57,007
繰延映画製作費の増加(△)・減少 - - △361,194 △280,541 △361,194 △280,541
支払手形及び買掛金の増加・減少(△) - - △91,435 211,939 △91,435 211,939
保険契約債務その他の増加・減少(△) 520,683 905,343 - - 520,683 905,343
繰延保険契約費の増加(△)・減少 △99,433 △102,289 - - △99,433 △102,289
生命保険ビジネスにおける有価証券の △124,270 △156,132 - - △124,270 △156,132
増加(△)・減少
(6) その他 10,021 △101,649 △84,346 △161,425 △75,940 △270,610
営業活動から得た又は使用した(△)現金・預金及び 604,240 247,648 762,850 1,122,177 1,349,745 1,350,150
現金同等物(純額)
投資活動によるキャッシュ・フロー
1 固定資産の購入 △21,822 △18,564 △420,149 △493,740 △439,761 △512,239
2 投資及び貸付 △1,319,888 △1,631,017 △48,853 △103,143 △1,367,915 △1,734,160
3 投資の売却又は償還及び貸付金の回収 343,740 449,081 94,813 20,309 438,553 469,390
4 その他 8,873 72 11,100 △4,579 16,845 △4,507
投資活動から得た又は使用した(△)現金・預金及び △989,097 △1,200,428 △363,089 △581,153 △1,352,278 △1,781,516
現金同等物(純額)
財務活動によるキャッシュ・フロー
1 借入債務の増加・減少(△) 193,709 462,895 △79,752 201,364 113,724 664,259
2 顧客預り金の増加・減少(△)(純額) 258,720 467,286 - - 258,720 467,286
3 配当金の支払 △27,189 △30,454 △49,574 △61,288 △49,574 △61,288
4 その他 61 232 △247,754 △392,678 △257,212 △403,290
財務活動から得た又は使用した(△)現金・預金及び 425,301 899,959 △377,080 △252,602 65,658 666,967
現金同等物(純額)
為替相場変動の現金・預金及び現金同等物 - - △21,643 36,668 △21,643 36,668
(制限付き現金・預金含む)に対する影響額
現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む) 40,444 △52,821 1,038 325,090 41,482 272,269
純増加・減少(△)額
現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む) 509,595 550,039 964,218 965,256 1,473,813 1,515,295
期首残高
現金・預金及び現金同等物(制限付き現金・預金含む) 550,039 497,218 965,256 1,290,346 1,515,295 1,787,564
期末残高
控除-その他の流動資産及びその他の資産に含まれる - - 2,938 582 2,938 582
制限付き現金・預金
現金・預金及び現金同等物期末残高 550,039 497,218 962,318 1,289,764 1,512,357 1,786,982
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020 年度 決算短信
2. 継続企業の前提に関する注記
該当事項なし
3. 会計方針及びその他の事項
(新会計基準の適用)
金融商品の信用損失の測定
2016 年6月、米国財務会計基準審議会(Financial Accounting Standards Board、以下「FASB」)は金融商品の信用損失の測
定に関する基準を変更する会計基準アップデート(Accounting Standards Update、以下「ASU」)2016-13 を公表しました。この
ASU は、金融商品の信用損失の測定にあたり、過去の損失実績、現在の状況、将来の状況の予測及び予測される信用損失
など関連する全ての情報を考慮することを要求しています。ソニーは、2020 年4月1日からこの ASU を適用しています。この
ASU の適用がソニーの業績及び財政状態に与える重要な影響はありませんでした。
映画製作費及び番組コンテンツのライセンス契約に関する改訂
2019 年3月、FASB は映画製作費及び番組コンテンツのライセンス契約に関する会計処理を変更する ASU 2019-02 を公表し
ました。この ASU は、テレビ番組制作費用の資産化にかかるガイダンスを改訂し、テレビ放映権の減損にあたっては正味実現
可能価額ではなく、公正価値を用いるように要求しています。また、映画製作費及びテレビ放映権の表示及び開示要求を改
訂しています。加えて繰延映画製作費の計上にあたっては、主要な収益戦略が個々の作品か、ストリーミング配信のライブラリ
に加えるための映画公開のように、他の映画や放映権と合わせた資産グループかを定性的に判断することが要求されます。
資産グループの場合、減損は個々の作品ではなく資産グループで判定されます。ソニーは、2020 年4月1日から将来に向か
ってこの ASU を適用しています。この ASU の適用により、ソニーは棚卸資産に含まれていた映画分野におけるテレビ放映権及
び音楽分野におけるアニメーション作品制作費を繰延映画製作費に含めて開示しています。
14
ソニーグループ株式会社(6758) 2020 年度 決算短信
上記の新会計基準の適用による、2020 年4月1日時点の連結貸借対照表に対する累積的影響額は、以下のとおりです。
金額(百万円)
区分 2019年度末 新会計基準の適用による累積的影響額 2020年度期首
(2020年3月31日) ASU2016-13 ASU2019-02 合計 (2020年4月1日)
(資産の部)
流動資産
受取手形、売掛金及び契約資産 1,028,793 - - - 1,028,793
損失評価引当金 * △25,873 △280 - △280 △26,153
棚卸資産 589,969 - △31,517 △31,517 558,452
未収入金 188,106 △30 - △30 188,076
前払費用及びその他の流動資産 594,021 △12 - △12 594,009
流動資産合計 5,735,145 △322 △31,517 △31,839 5,703,306
繰延映画製作費 427,336 - 31,517 31,517 458,853
投資及び貸付金
投資有価証券その他 12,526,210 780 - 780 12,526,990
損失評価引当金 - △6,341 - △6,341 △6,341
投資及び貸付金合計 12,734,132 △5,561 - △5,561 12,728,571
その他の資産
繰延税金 210,372 45 - 45 210,417
その他 340,005 △721 - △721 339,284
その他の資産合計 3,234,086 △676 - △676 3,233,410
資産合計 23,039,343 △6,559 - △6,559 23,032,784
(負債の部)
繰延税金 549,538 △1,504 - △1,504 548,034
負債合計 18,242,041 △1,504 - △1,504 18,240,537
(資本の部)
当社株主に帰属する資本
利益剰余金 2,768,856 △3,669 - △3,669 2,765,187
当社株主に帰属する資本合計 4,125,306 △3,669 - △3,669 4,121,637
非支配持分 664,229 △1,386 - △1,386 662,843
資本合計 4,789,535 △5,055 - △5,055 4,784,480
負債及び資本合計 23,039,343 △6,559 - △6,559 23,032,784
* 新会計基準の適用により、連結貸借対照表上の当該科目の名称を、「貸倒引当金」から「損失評価引当金」に変更しています。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020 年度 決算短信
(連結子会社及び持分法適用会社の数)
2021 年3月 31 日現在の連結子会社(変動持分事業体を含む)は 1,414 社、持分法適用会社は 135 社です。
(普通株式の1株当たり情報の計算に用いられた加重平均株式数)
(単位:千株)
[連結会計年度]
2019 年度 2020 年度
当社株主に帰属する当期純利益
― 基本的 1,234,408 1,230,480
― 希薄化後 1,262,255 1,250,692
(単位:千株)
[第4四半期 連結会計期間] 2019 年度第4四半期 2020 年度第4四半期
(3月 31 日に終了した3ヵ月間) 連結会計期間 連結会計期間
当社株主に帰属する四半期純利益
― 基本的 1,224,106 1,238,284
― 希薄化後 1,251,684 1,252,372
2019 年度及び 2020 年度ならびに 2019 年度及び 2020 年度第4四半期連結会計期間の希薄化の影響は、主に 2015 年7月
に発行された転換社債型新株予約権付社債によるものです。
(セグメント区分)
G&NS分野には、主にネットワークサービス事業、家庭用ゲーム機の製造・販売及びソフトウェアの制作・販売が含まれていま
す。音楽分野には、主に音楽制作、音楽出版及び映像メディア・プラットフォーム事業が含まれています。映画分野には、主に
映画製作、テレビ番組制作及びメディアネットワーク事業が含まれています。EP&S分野には、主にテレビ事業、オーディオ・
ビデオ事業、静止画・動画カメラ事業、スマートフォン事業及びインターネット関連サービス事業が含まれています。I&SS分
野には、主にイメージセンサー事業が含まれています。金融分野には、主に日本市場における個人向け生命保険及び損害保
険を主とする保険事業ならびに日本における銀行業が含まれています。その他分野は、ディスク製造事業、記録メディア事業
等の様々な事業活動から構成されています。ソニーの製品及びサービスは、一般的にはそれぞれのオペレーティング・セグメ
ントにおいて固有のものです。
(勘定科目の組替再表示)
2019 年度及び 2019 年度第4四半期連結会計期間にかかる連結財務諸表の一部の金額を、2020 年度及び 2020 年度第4四
半期連結会計期間の表示に合わせて組替再表示しています。
(日本の連結納税グループにおける繰延税金資産に対する評価性引当金の取り崩し)
ソニーは、一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除に対する繰延税金資産のすべてもしくは一部について、50%超の可能
性で回収可能性がないと考えられる場合、評価性引当金を計上しています。繰延税金資産の最終的な回収可能性は、関連
する税務管轄における将来課税所得の発生によって決定されます。2020 年9月 30 日時点で、新型コロナウイルス感染拡大に
よる影響はあるものの、2020 年度第2四半期に完了した SFH の完全子会社化により、日本の当社及びその連結納税グループ
において安定的なさらなる収益性の改善が期待されることを踏まえ、特に直近の利益推移や将来利益予測に関する入手可能
な肯定的及び否定的な証拠を評価した結果、ソニーは、2020 年度第2四半期連結会計期間において、一時差異及び一部の
繰越欠損金に対する日本における相当部分の繰延税金資産について評価性引当金を取り崩し、連結損益計算書上、法人税
等を 214,900 百万円減額しました。なお、主に外国税額控除に対する繰延税金資産については、その使用制限や比較的短
い繰越可能期間による影響を考慮し、評価性引当金を引き続き計上しています。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020 年度 決算短信
4. 1株当たり情報
3ページ及び4ページ「1株当たり情報」、ならびに 16 ページ「普通株式の1株当たり情報の計算に用いられた加重平均株式数」
を参照してください。
5. 重要な後発事象
自己株式の取得枠設定
当社は、2021 年4月 28 日開催の取締役会において、以下のとおり、会社法及び当社定款の規定にもとづき、自己株式の取得
枠を設定することを決議しました。
①取得し得る株式の総数:2,500 万株(上限)
②株式の取得価額の総額:2,000 億円(上限)
③取得期間:2021 年4月 30 日~2022 年4月 28 日
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
2 経営成績等の概況
以下では、米国会計原則における「売上高及び営業収入」及び2021年度の業績見通しについて国際財務報告基準(以下「IFRS」)における
「売上高及び金融ビジネス収入」を「売上高」として表示しています。
(1) 当年度(2020年度)の経営成績・財政状態の概況
2019年度 2020年度 増減額
億円 億円 億円
売上高 82,599 89,994 +7,395
営業利益 8,455 9,719 +1,264
税引前利益 7,995 11,924 +3,929
当社株主に帰属する当期純利益 5,822 11,718 +5,896
普通株式1株当たり当社株主に帰属する当期純利益
-基本的 471.64円 952.29円 +480.65円
-希薄化後 461.23円 936.90円 +475.67円
金融分野を除いたソニー連結*: 億円 億円 億円
営業活動によるキャッシュ・フロー 7,629 11,222 +3,593
投資活動によるキャッシュ・フロー △3,631 △5,812 △2,181
合計 3,998 5,410 +1,413
*
金融分野を除いた連結ベースのキャッシュ・フローは米国会計原則に則った開示ではありませんが、ソニーはこの開示が投資家の皆様に有
益な情報を提供すると考えています。金融分野を除いた連結ベースのキャッシュ・フローの作成については11ページをご参照ください。
当年度及び前年度の平均為替レートは以下のとおりです。
平均為替レート 2019年度 2020年度 変化
1米ドル 108.7円 106.1円 2.6円 円高
1ユーロ 120.8円 123.7円 2.9円 円安
【連結業績概況】
売上高は、前年度比7,395億円(9%)増加し、8兆9,994億円となりました。この増収は、映画分野の大幅
な減収などがあったものの、ゲーム&ネットワークサービス(以下「G&NS」)分野及び金融分野の大幅な
増収などによるものです。前年度の為替レートを適用した場合、売上高は約10%の増収となります(前年度の
為替レートを適用した場合の売上高の状況、及び為替変動による影響額については26ページの【注】をご参照
ください)。なお、前年度の売上高には、特定のライセンス契約締結にともなう特許料収入79億円が含まれて
おり、全社(共通)及びセグメント間取引消去に計上されていました。
営業利益は、前年度比1,264億円増加し、9,719億円となりました。この増益は、イメージング&センシング・
ソリューション(以下「I&SS」)分野の大幅な減益があったものの、主にG&NS分野、エレクトロニク
ス・プロダクツ&ソリューション(以下「EP&S」)分野及び音楽分野の大幅な増益によるものです。
当年度の営業利益に含まれている要因:
・ Pledis Entertainment Co., Ltd.(以下「Pledis」)株式の一部譲渡にともなう売却益 65億円(音楽分野)
・ 事業譲渡にともなう利益 54億円(音楽分野)
・ 介護事業における固定資産の減損損失 74億円(金融分野)
・ モバイル機器向けの一部のイメージセンサーの在庫に関する評価減 72億円(I&SS分野)
・ 「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」にかかる費用 53億円(全社(共通)及びセグメント
間取引消去)
18
ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
前年度の営業利益に含まれている要因:
・ SREホールディングス㈱株式の上場及び一部売出しにともなう再評価益及び売却益 173億円(その他分野)
・ ㈱NSFエンゲージメント株式の一部譲渡にともなう売却益及び再評価益 63億円(全社(共通)及びセグメ
ント間取引消去)
当年度の構造改革費用(純額)は、前年度比9億円増加し、259億円となりました。これは、営業費用として
前述の営業利益に含まれています。
営業利益に含まれる持分法による投資利益は、前年度比19億円増加し、115億円となりました。
その他の収益(費用)(純額)は、前年度の460億円の費用に対し、当年度は2,205億円の収益を計上しまし
た。これは主に当年度において、Bilibili Inc.(以下「Bilibili」)株式及びSpofify Technology S.A.株式
などの評価益2,470億円を計上したことによるものです。なお、上記の評価益には、特定の非上場株式にかかる
評価益146億円及び売却制限が一年以内に解除される株式にかかる評価益112億円が含まれています。
税引前利益は、前年度比3,929億円増加し、1兆1,924億円となりました。
法人税等は、当年度において10億円を計上し、実効税率は前年度の22.2%を下回り0.1%となりました。これ
は主に、日本及び米国において繰延税金資産に対する評価性引当金を取り崩したことによるものです。日本の
連結納税グループにおける相当部分の法人税にかかる繰延税金資産に対する評価性引当金を取り崩した結果、
2020年度第2四半期連結会計期間において法人税等を2,149億円減額し、また一部の日本の会社において地方
税にかかる繰延税金資産に対する評価性引当金の見直しを実施した結果、当年度に法人税等を76億円減額(純
額)しました。また、米国の連結納税グループにおける外国税額控除及び試験研究費の税額控除にかかる繰延
税金資産に対する評価性引当金を取り崩した結果、当年度に法人税等をそれぞれ213億円及び136億円減額しま
した。
当社株主に帰属する当期純利益(非支配持分に帰属する当期純利益を除く)は、前年度比5,896億円増加し、
1兆1,718億円となりました。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
【キャッシュ・フローの概況】
連結キャッシュ・フロー計算書、ならびにソニー連結、金融分野を除くソニー連結、及び金融分野のキャッシュ・フロー情報の表は、6、
13ページをご参照ください。
営業活動によるキャッシュ・フロー:当年度において営業活動から得た現金・預金及び現金同等物(純額)
は、前年度比4億円増加し、1兆3,502億円となりました。
金融分野を除いたソニー連結では、1兆1,222億円の受取超過となり、前年度比3,593億円の受取の増加とな
りました。この増加は、主に非資金調整項目(有形固定資産の減価償却費及び無形固定資産の償却費、その他の
営業損益ならびに投資有価証券に関する損益(純額))を加味した後の当期純利益が前年度に比べて増加したこ
とや、支払手形及び買掛金が減少から増加に転じたことなどによるものです。一方で、棚卸資産や受取手形、売
掛金及び契約資産が減少から増加に転じたことなどのキャッシュ・フローを悪化させる要因もありました。
金融分野では2,476億円の受取超過となり、前年度比3,566億円の受取の減少となりました。この減少は、
金融ビジネスにおける有価証券及び投資有価証券に関する損益(純額)などの非資金調整項目を加味した当
期純利益が前年度に比べて減少したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フロー:当年度において投資活動に使用した現金・預金及び現金同等物(純
額)は、前年度比4,292億円増加し、1兆7,815億円となりました。
金融分野を除いたソニー連結では、5,812億円の支払超過となり、前年度比2,181億円の支払の増加となりま
した。この増加は、半導体製造設備等の固定資産の購入による支払いが増加したことや、Bilibiliの株式取得
に対する支払いがあったこと、加えて、前年度において、保有していたオリンパス株式会社の全株式を売却し
たことによる収入があったことなどによるものです。
金融分野では1兆2,004億円の支払超過となり、前年度比2,113億円の支払の増加となりました。この増加
は、ソニー銀行㈱(以下「ソニー銀行」)における投資及び貸付が前年度に比べて増加したことなどによるも
のです。
財務活動によるキャッシュ・フロー:財務活動による現金・預金及び現金同等物(純額)は、6,670億円の受
取超過となり、前年度比6,013億円の受取の増加となりました。
金融分野を除いたソニー連結では、2,526億円の支払超過となり、前年度比1,245億円の支払の減少となりま
した。この減少は、ソニーフィナンシャルホールディングス㈱(以下「SFH」)の完全子会社化を目的とする
SFHの普通株式及び新株予約権の全てを3,967億円で取得した一方で、2020年7月に約2,000百万米ドル相当の
長期借入を行ったことや、前年度において、普通社債の償還や長期借入金の返済があったことなどによるもの
です。なお、SFHの普通株式及び新株予約権の全ての取得資金に充当するため、2020年7月及び10月に合計
3,965億円の短期銀行借入を行いましたが、2021年3月末までに全額返済しました。
金融分野では9,000億円の受取超過となり、前年度比4,747億円の受取の増加となりました。この増加は、ソ
ニー銀行における顧客預り金の増加額が拡大したことや、ソニー生命保険㈱(以下「ソニー生命」)における
短期借入金が増加したことなどによるものです。
現金・預金及び現金同等物:以上の結果、為替変動の影響を加味した2021年3月末の現金・預金及び現金
同等物期末残高は1兆7,870億円となりました。金融分野を除いたソニー連結の2021年3月末における現金・
預金及び現金同等物期末残高は、2020年3月末に比べ3,274億円増加し、1兆2,898億円となりました。金融分
野の2021年3月末における現金・預金及び現金同等物期末残高は、2020年3月末に比べ528億円減少し、4,972
億円となりました。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(2) 今後(2021年度)の見通し
当社は、2021年度第1四半期よりIFRSを任意適用する予定のため、以下の見通しはIFRSにもとづき作成してい
ます。以下では、IFRSにもとづく2021年度の業績見通しと米国会計原則にもとづく2020年度の業績を単純比較
しています。なお、IFRSの任意適用にともない想定されるソニーの連結財務諸表への主な影響は、27ページか
ら30ページの「5 補足情報 (1) 国際財務報告基準(IFRS)の適用による影響(2021年2月3日時点)」を
ご参照ください。
2021年度通期の連結業績の見通しは以下のとおりです。
2021年度
2020年度 4月時点の見通し 前年度比増減
(米国会計原則) (IFRS) (参考)
億円 億円 億円 %
売上高 89,994 97,000 +7,006 +7.8
営業利益 9,719 9,300 △419 △4.3
税引前利益 11,924 9,050 △2,874 △24.1
当社株主に帰属する当期純利益 11,718 6,600 △5,118 △43.7
金融分野を除いたソニー連結*: 億円 億円 億円 %
営業活動によるキャッシュ・フロー 11,222 9,100 △2,122 △18.9
*
金融分野を除いた連結ベースのキャッシュ・フローは米国会計原則及びIFRSに則った開示ではありませんが、ソニーはこの開示が投資家の
皆様に有益な情報を提供すると考えています。金融分野を除いた連結ベースのキャッシュ・フローの作成については11ページをご参照くだ
さい。
前提為替レートはそれぞれ以下のとおりです。
(ご参考)2020年度の平均為替レート 2021年度見通しの前提為替レート
1米ドル 106.1円 107円前後
1ユーロ 123.7円 126円前後
2021年度の売上高は、金融分野で大幅減収を見込むものの、映画分野で大幅増収ならびにG&NS分野及び
EP&S分野で増収を見込むことなどにより、2020年度比で増収を見込んでいます。
営業利益は、EP&S分野、金融分野及び映画分野で増益を見込むものの、音楽分野、G&NS分野及びI&
SS分野で減益を見込むため、2020年度比で減益を見込んでいます。
税引前利益は、株式評価損益を4月時点の見通しに織り込んでいないことから、大幅な減益を見込んでいま
す。2020年度においては、2,470億円の株式評価益を計上していました。
なお、2020年度においては、米国会計原則にもとづき株式評価損益を連結損益計算書のその他の収益又は費
用として計上していましたが、2021年度においては、IFRSにもとづき一部の銘柄を除き、株式評価損益をその
他の包括利益として計上します。
当社株主に帰属する当期純利益は、前述の税引前利益の減少や、2020年度に繰延税金資産に対する評価性引
当金を取り崩したことによる法人税等の増加の影響などにより、大幅な減益を見込んでいます。
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
(3) 分野別の2020年度の業績概況及び2021年度の見通し
各分野の売上高はセグメント間取引消去前のものであり、また各分野の営業損益はセグメント間取引消去前のもので配賦不能費用は含まれ
ていません。各分野に含まれる製品カテゴリーについては、10ページの注記をご参照ください。
ソニーは、2021年4月1日付の組織変更にともない、2021年度第1四半期より、従来のその他分野ならびに
全社(共通)及びセグメント間取引消去に含まれていた一部の事業及び機能をEP&S分野に移管し、業績報
告におけるビジネスセグメント区分を変更します。このセグメント変更にともない、以下の表ではEP&S分
野ならびにその他/全社(共通)及びセグメント間取引消去の2020年度における売上高及び営業損益を2021年
度の表示に合わせて組替再表示した金額も記載しています。組替再表示の詳細は、24ページの調整表をご参照
ください。
この組替再表示は、連結財務諸表に注記されている米国会計原則に則った開示(7ページ 「1.セグメン
ト情報」)とは異なりますが、ソニーが今後運営する事業区分に沿った表示を提供することによって、投資家
の皆様にソニーのセグメント情報をご理解頂くために記載しているものです。ソニーはこの表示を営業状況の
評価、比較分析のために使用します。この米国会計原則に則っていない補足情報は、米国会計原則に則って開
示されるソニーの売上高や営業損益を代替するものではなく、追加的なものとして認識されるべきものです。
2020年度 2021年度
2019年度 2020年度
[組替再表示] 4月時点の見通し
(米国会計原則) (米国会計原則) (米国会計原則) (IFRS)
億円 億円 億円 億円
ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)
売上高 19,776 26,563 - 29,000
営業利益 2,384 3,422 - 3,250
音楽
売上高 8,499 9,399 - 9,900
営業利益 1,423 1,881 - 1,620
映画
売上高 10,119 7,588 - 11,400
営業利益 682 805 - 830
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)
売上高 19,913 19,207 20,665 22,600
営業利益 873 1,392 1,341 1,480
イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)
売上高 10,706 10,125 - 11,300
営業利益 2,356 1,459 - 1,400
金融
金融ビジネス収入 13,077 16,689 - 14,000
営業利益 1,296 1,646 - 1,700
その他/全社(共通)及びセグメント間取引消去
営業損失 △559 △885 △834 △980
連結
売上高 82,599 89,994 - 97,000
営業利益 8,455 9,719 - 9,300
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ソニーグループ株式会社(6758) 2020年度 決算短信
ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野
【2020年度の業績】
売上高は、前年度比6,787億円(34%)増加し、2兆6,563億円となりました(前年度の為替レートを適用し
た場合、35%の増収)。この大幅な増収は、主にアドオンコンテンツを含むゲームソフトウェア販売の増加及
びプレイステーション®5(以下「PS5™」)発売にともなうハードウェア売上の増加によるものです。
営業利益は、前年度比1,038億円増加し、3,422億円となりました。この大幅な増益は、PS5™ハードウェアの
製造コストを下回る戦略的な価格設定による損失、ならびにPS5™発売にかかる販売費及び一般管理費の増加な
どがあったものの、主に前述のゲームソフトウェアの増収、及びプレイステーション®プラスを中心としたネッ
トワークサービスの増収によるものです。なお、当年度の為替の好影響は153億円でした。
【2021年度の見通し】
売上高については、アドオンコンテンツを含む自社制作以外のゲームソフトウェア販売の減少を見込むもの
の、主にハードウェア販売台数の増加及び為替の影響により、増収を見込んでいます。営業利益については、
自社制作ゲームソフトウェアの増収及びハードウェアの収益性改善を見込むものの、主に前述の自社制作以外
のゲームソフトウェアの減収やゲームソフトウェア開発費を中心としたコスト増により、減益を見込んでいま
す。
音楽分野
音楽分野の業績には、日本の㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントの円ベースでの業績、ならびにその他全世界にある子会社の業績
を米ドルベースで連結している、Sony Music Entertainment(以下「SME」)及びSony Music Publishing LLC(以下「SMP」)※の円換算
後の業績が含まれています。
※Sony/ATV Music Publishing LLC及び同社が経営するEMI Music Publishing Ltd.は、2021年2月12日付のお知らせ「Sony/ATV Music
Publishingが名称をSony Music Publishingに変更」にあるとおり、商号をSony Music Publishing LLCへ変更しました。
【2020年度の業績】
売上高は、前年度比900億円(11%)増加し、9,399億円となりました(前年度の為替レートを適用した場合、
12%の増収)。この大幅な増収は、音楽制作及び映像メディア・プラットフォームの売上が増加したことなど
によるものです。音楽制作は、主にストリーミングサービスからの収入の増加により、増収となりました。映
像メディア・プラットフォームは、主に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の貢献などによるアニメ事業の売
上増加及びモバイル向けゲームアプリケーションの収入の増加により、増収となりました。
営業利益は、前年度比457億円増加し、1,881億円となりました。この大幅な増益は、前述の増収の影響に加
え、Pledis株式の一部譲渡にともなう売却益65億円の計上及び海外での事業譲渡にともなう利益54億円の計上
などによるものです。
【2021年度の見通し】
売上高については、映像メディア・プラットフォームにおいて、前年度に公開した『劇場版「鬼滅の刃」無
限列車編』の貢献の減少やモバイル向けゲームアプリケーションの収入の減少を見込むものの、ストリーミン
グサービスからの収入の増加などによる音楽制作及び音楽出版の増収により、分野全体で増収を見込んでいま
す。営業利益については、前述の音楽制作及び音楽出版の増収の影響などを見込むものの、主に前述の映像メ
ディア・プラットフォームにおける減収の影響、並びに前年度にPledis株式の一部譲渡にともなう売却益65億
円及び海外での事業譲渡にともなう利益54億円の計上があったことにより、減益を見込んでいます。
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