2020年度 第2四半期
決算説明資料
2020年11月13日
2020年度 第２四半期 サマリ
第２四半期累計期間（上期） 第２四半期会計期間（２Q）
競争激化及びコロナ影響により、売上高は前年同期 9月10日発表の予想範囲内に着地
比16％減少 ・ スマホ向け売上高が伸び悩み、下限近くに着地
売上高減少も、構造改革効果及びその他費用削減 車載ディスプレイ需要が急回復。OLED出荷増加
により、損失は大幅縮小 上期の前年比同様、売上高減少も損失は縮小
・ 売上総利益： 黒字化
・ EBITDAは黒字化
・ 営業損失： 253億円改善
・ 四半期純損失： 679億円改善（構造改革費用の減少） ・ 特別損失131億円計上：OLED設備減損、白山工場
・ EBITDA： 221億円改善 譲渡に係る費用
（億円）
19年度 20年度 19年度 20年度 20年度 20年度
上期 上期 2Q 2Q 2Q (9/10予） １Q
売上高 2,378 1,998 1,473 1,118 1,100-1,200 880
売上総利益 ▲ 157 56 11 46 - 10
営業利益 ▲ 352 ▲ 99 ▲ 81 ▲ 29 ▲30-0 ▲ 70
親会社に帰属する当期純利益 ▲ 1,042 ▲ 363 ▲ 252 ▲ 200 - ▲ 163
EBITDA ▲ 243 ▲ 22 ▲ 41 10 - ▲ 32
2
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
分野別 四半期売上高推移
四半期売上高推移 分野別販売状況
モバイル（欧米） ■モバイル分野（欧米631億円、中国・他91億円、
モバイル（中国・他） 前年同期比 32％減）
ノンモバイル
1,473 1,500 顧客のOLED採用拡大による需要減により軟調。
車載
下期はパネル販売が増加も、単価の高いモジュール販売
の減少により上期比減収見通し
1,162
1,118
車載分野（240億円、前年同期比 11％減）
904 65% 69% 880 自動車生産の大幅調整に伴う１Qの急減から２Qは
63% 56％ 急回復。下期も回復基調も、欧米等でのコロナ感染再
42% 拡大は懸念
63%
18% 7%
5% 8% ノンモバイル分野（155億円、前年同期比 14％増）
5%
12% 9% 8% 11% 7% 14% コロナ影響による後工程生産の回復遅れは２Q中に解
13% 消。デジタルカメラ向け販売の減少を、VR、ノートPC向け
28% 19% 18% 21%
17%
22%
販売増が相殺。2QからOLED製品も増加
1Q19 2Q19 3Q19 4Q19 1Q20 2Q20
3
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
連結損益計算書
(億円）
1H-FY19 1H-FY20 前年同期比 2Q-FY19 2Q-FY20 前年同期比 1Q-FY20 前四半期比
売上高 2,378 1,998 ▲380 1,473 1,118 ▲355 880 ＋238
売上原価 2,534 1,941 ▲593 1,462 1,072 ▲390 870 ＋202
売上総利益 ▲ 157 56 ＋213 11 46 ＋35 10 ＋36
販売費及び一般管理費 195 155 ▲40 92 75 ▲17 80 ▲5
営業利益 ▲ 352 ▲ 99 ＋253 ▲ 81 ▲ 29 ＋52 ▲ 70 ＋41
営業外損益（▲は損失） ▲ 82 ▲ 53 ＋29 ▲ 40 ▲ 35 ＋5 ▲ 18 ▲17
経常利益 ▲ 433 ▲ 152 ＋281 ▲ 121 ▲ 64 ＋57 ▲ 88 ＋24
特別損益（▲は損失） ▲ 597 ▲ 203 ＋394 ▲ 120 ▲ 131 ▲11 ▲ 72 ▲59
税引前当期純利益 ▲ 1,030 ▲ 355 ＋675 ▲ 241 ▲ 195 ＋46 ▲ 160 ▲35
親会社株主に帰属する当期純利益 ▲ 1,042 ▲ 363 ＋679 ▲ 252 ▲ 200 ＋52 ▲ 163 ▲37
EBITDA ▲ 243 ▲ 22 ＋221 ▲ 41 10 ＋51 ▲ 32 ＋42
平均為替レート（円/米ドル） 108.6 106.9 107.4 106.2 107.6
期末為替レート（円/米ドル） 107.9 105.8 107.9 105.8 107.7
１H-FY19 １H-FY20 2Q-FY19 2Q-FY20
持分法投資損失（営業外費用） 42億円 ー億円 21億円 ー億円
事業構造改善費用及び減損損失（特別損失） 597億円 210億円 120億円 131億円
4
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
連結営業利益 増減要因
前年同四半期（2Q-FY19）比 直前四半期（1Q-FY20）比 （億円）
2Q-FY19 2Q-FY20 （億円） 1Q-FY20 2Q-FY20 （億円）
(前年同期) (直前四半期)
売上高 1,473 売上高 1,118 売上高 880 売上高 1,118
+52 営業利益
+41
営業利益 営業利益 営業利益
▲81 ▲29 ▲70 ▲29
販
製 売
造 管 在
固 理 庫
定 費 増
費 減
等
ミ 数
ッ 量
在 ク ・
庫 ス
販 増
売 減
管 等
理
費
ミ 数 固 製
ッ 量 定 造
ク ・ 費 構造改革による
ス 固定費削減効果
5
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
2020年度の見通し
損失縮小も、赤字が継続しており、黒字転換に向けた更なる取り組みが必要不可欠
第３四半期予想 20年度の見通しと対策
（億円）
19年度 20年度 19年度 20年度 売上高： 3,300～3,500億円 (対前年度▲34.5～▲30.6％)
3Q（累計） 3Q（累計） 3Q 3Q ・ 9/10予想は▲25～▲15％
売上高 3,878 2,698 1,500 700
・ 下期はスマートフォン向けの単価の低いパネル製品が
増加も、単価の高いモジュール製品は大幅に減少
営業利益 ▲ 326 ▲ 199 25 ▲ 100 ・ 車載、ノンモバイル分野は上期比増加
営業利益：前年度比で損失縮小見込みも、赤字が継続し
ており対応が必須。更なる経費削減に取り組む
設備投資・研究開発 （億円） とともに、新商品の開発・新規市場参入による
FY19 FY20 FY20 売上増を図る
（実） （9/10予） （今回予）
設備投資額 161 128 115 資金： ・ 当社顧客からの前受金 (約7億ドル) は10/2
減価償却費 207 168 150
研究開発費 103 90 86 付で弁済完了
・ いちごトラストに割当てた新株予約権（最大
554億円）は今後必要に応じて活用予定
6
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
コスト競争力の強化
徹底的なコスト削減・さらなる生産性の改善により、低コストかつ高収益な事業構造に変革する
固定費の削減：目標FY20年間 280億円 以上（FY19比） 構造改革効果
＋追加施策
– 動力費：エネルギー使用効率改善、契約最適化
固
– 保守費：設備メンテ効率改善、契約見直し 定
費
– 製造他：生産性改善によるスループット最大化、アセット適正化
– 本社他：販管費・間接経費の最小化、共通業務の効率化
FY19 FY20 FY21 FY22 FY23 [年
度]
変動費率の改善効果：目標FY20年間３ポイント以上（変動費年間 100億円 以上（FY19比））
– 材料費 ：コスト競争力視点でのサプライチェーンの見直し、部材共通化・材料能率向上
– 外注加工費：業務/契約見直し、工数削減
– 仕損費 ：拠点横断的な仕損費半減プロジェクト活動の加速
（歩留ロス）
7
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
新収益源の創出に向けたR&D活動
バックプレーンコア技術をベースに世の中にない新しい付加価値を創造
New Display New UX / New Sensor
リアリティの徹底追求 BT2020規格 常時指紋認証可能なタッチディスプレイ
98%対応 （＊1）
8Kデ１ィスプレイ
全画面
(*1)自然界に存在する物体 指紋センサ
の色域を98%再現
従来LCD 新開発偏光レーザー
国立研究開発法人科学技術振興機構
バックライトLCD （JST）産学共同実用化開発事業
（NexTEP）の支援を得て開発しました。
多指検出 スマホタイプ
ウィズコロナ時代のハイジェニック＆インタラクティブ 常時静脈認証可能なウェアラブルセンサ
ウェアラブル生
ホバータッチ
体認証
＋
透明ディススプレイ
国立研究開発法人科学技術振興機構
（JST）未来社会創造事業探索加速型
(本格研究ACCEL型)(JPMJMI17F1)
の支援を得ています。
8
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
新技術・新分野の事業化動向
様々なコア技術を医療・ヘルスケア等の新事業分野に応用し、新しい製品を創出
2020/9/24 リリース 2020/10/15 リリース 2020/11/4 リリース
5.5型ライトフィールドディスプレイ サイクリングVR※システムを 高精度の非接触入力を実現する
開発キットを販売開始 ヘルスケア向けに開発・販売開始 ホバーセンサ技術を開発
12.3インチ ホバーセンサ
(プロトタイプ）
※「サイクリングVR」は株式会社クロスデバイスが商標出願中です。
使用イメージ
株式会社クロスデバイス(本社：静岡県浜松市、 センサ表面から約5cm離れた位置でも精度良く指を
代表取締役社長：早川 達典)と、3面シアターと 検出できる、透明な外付け型ガラスホバーセンサを開
裸眼で立体感のある表示を可能にする5.5型の
当社の高精細ヘッドマウントディスプレイ 発。
ライトフィールドディスプレイの開発キットを販売。
“Virtual Dive100”を使ったサイクリングVRシス 医療，産業，公共施設等で利用される、自動受付
より自然な立体映像が実現されるため、美術品 テムを共同開発し、販売を開始。 機，自動券売機，販売機，ATM，エレベーター 等
などのデジタルアーカイブ、教育・医療分野など、 フィットネス施設などのヘルスケアサービスや観光地 の入力装置に最適な非接触入力を想定した、高精
長時間の視聴も想定されるさまざまな場面での を紹介するロケーションサービス等、既存の設備をそ 度ホバーセンサの開発を通して、ハイジェニックな社会
使用が期待される。 のまま活用した導入も可能。 へ貢献。
9
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
補足資料
10
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.
貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書
連結貸借対照表 連結キャッシュ・フロー計算書
（億円） （億円）
2020年3月 2020年6月 2020年9月 1H-FY19 1H-FY20
現金及び預金 667 452 498 税引前当期純利益 ▲ 1,030 ▲ 355
売掛金 709 382 423 減価償却費 113 88
未収入金 481 360 328 運転資金 ▲ 157 177
在庫 391 471 415 前受金 ▲ 103 ▲ 75
その他 46 73 58 事業構造改善費用 597 102
流動資産合計 2,294 1,737 1,721
その他 16 ▲ 73
固定資産合計 1,603 1,570 1,433
営業キャッシュフロー ▲ 564 ▲ 136
資産合計 3,897 3,308 3,154
買掛金 893 600 665 固定資産の取得による支出 ▲ 107 ▲ 32
有利子負債 980 975 974 その他 ▲ 16 ▲ 14
前受金 891 826 815 投資キャッシュフロー ▲ 123 ▲ 46
その他負債 599 536 468 財務キャッシュフロー 578 13
負債合計 3,364 2,936 2,923
期末現預金残高 568 494
純資産合計 534 371 231
自己資本比率 13.1% 10.5% 6.6% フリーキャッシュフロー ▲ 671 ▲ 168
（注）１．20年9月末の貸借対照表「現金及び預金」と、キャッシュフロー計算書「期末現預金残高」との差異： 預け金３億円
２． フリーキャッシュフロー＝「営業キャッシュフロー」 ＋ 「固定資産の取得による支出」
11
Copyright © 2020 Japan Display Inc. All Rights Reserved.