6736 J-サン電子 2020-08-07 16:20:00
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年8月7日
上 場 会 社 名 サン電子株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 6736 URL https://www.sun-denshi.co.jp
代 表 者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)木村 好己
問合せ先責任者 (役職名)取締役 (氏名)内海 龍輔 (TEL) (052)756-5981
四半期報告書提出予定日 2020年8月7日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期第1四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年6月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期第1四半期 5,520 △13.4 △977 ― △1,010 ― △772 ―
2020年3月期第1四半期 6,374 12.0 △1,070 ― △1,083 ― △1,098 ―
(注) 包括利益 2021年3月期第1四半期 △975 百万円 ( ―%) 2020年3月期第1四半期△1,066 百万円 ( ―%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期第1四半期 △34.20 ―
2020年3月期第1四半期 △48.63 ―
(注) 2020年3月期第1四半期及び2021年3月期第1四半期の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益は、潜在株式は存
在するものの、1株当たり四半期純損失であるため記載しておりません。
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2021年3期第1四半期 38,191 17,810 31.0
2020年3月期 42,870 18,605 29.3
(参考) 自己資本 2021年3月期第1四半期 11,822 百万円 2020年3月期 12,564 百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2020年3月期 ― 0 00 ― 0 00 0 00
2021年3月期 ―
2021年3月期(予想) ― ― ― ―
(注) 2021年3月期の配当予想につきましては、現時点では未定といたします。
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症による影響を現時点で合理的に算定する
ことが困難であることから、未定といたします。連結業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表いたしま
す。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 : 無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期1Q 22,656,600株 2020年3月期 22,627,400株
② 期末自己株式数 2021年3月期1Q 51,041株 2020年3月期 51,003株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年3月期1Q 22,597,857株 2020年3月期1Q 22,585,382株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
※ 決算補足説明資料については、追って開示致します。
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………7
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………8
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………8
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………10
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………12
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………12
(企業結合等関係) ……………………………………………………………………………………12
(追加情報) ……………………………………………………………………………………………12
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………12
-1-
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)当期の経営成績の概要
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
=外部環境について=
モバイルデータソリューション事業のうち、犯罪捜査機関等向けのデジタル・インテリジェンス事業が属するデジ
タルフォレンジック市場につきましては、各国行政機関の安全保障に対する意識の高まり、デジタル化の進展及び犯
罪捜査手法の進化等に伴い、需要の形を変えながら、引き続き成長が見込める市場環境にあります。デジタルフォレ
ンジック市場は堅調に成長を続けており、かつその需要が幅広くなっていくことに対応するため、製品・サービス等
の販促・研究開発を強力に推進しており、将来成長投資の負担が収益を圧迫する傾向にあります。
次に、エンターテインメント関連事業が属するパチンコ市場につきましては、2018年2月1日に施行された「風俗
営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則」並びに「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一
部を改正する規則」への対応、コロナ禍等の影響から、パチンコホールの遊技機の入替減少、新規出店や店舗改装等
の設備投資を先送りする傾向等が強まり、将来的な不透明感が増大している市場環境にあります。
上記のように、当社の主力事業の市場環境が厳しい状況にある中、当社グループの更なる成長を図るため、IoT、
AR、AI等の最新技術を活用していく社会的な流れを汲み、新たな主力製品・サービスの構築に取り組んでおります。
M2M、IoT市場につきましては、モノを繋げるという需要は増加している一方で、多くの企業が当市場に参入してお
り、市場は拡大しつつも、競争環境は厳しくなっております。
スマートグラスを利用するAR関連市場につきましては、ARを業務に利用するような需要については、まだ市場が本
格的に立ち上がっている状況ではないと考えておりますが、コロナ禍によるオンラインによる業務への転換や、人手
不足による企業の遠隔支援に関する需要は、高まってきております。
=競争優位性=
主力事業につきましては、独自の競争優位性を図ることで、収益性の確保に努めております。
成長しているモバイルデータソリューション事業につきましては、当社製品・サービスが、犯罪捜査や裁判におけ
る有力な証拠を発見する一連の活動の中で利用されており、業界最多の対応機種・アプリ数を実現することで、捜査
の迅速化・高度化に貢献しております。これは個人情報保護のためにセキュリティを高めていく携帯端末に対するソ
フトウエア及びハードウエア双方での高い理解力を背景としており、当社は多額の研究開発費を投じることで、技術
的競争優位性を維持し、結果として高い売上総利益率を達成しております。また、顧客を法執行機関に限定すること
で個人情報を高い精度で抽出する機器における個人情報漏洩リスクの低減に努めており、高い信頼性を確保しており
ます。
エンターテインメント関連事業における遊技機部品事業につきましては、業界のみならず顧客も特化することで、
強力な信頼関係の構築及び特定分野における表現力・技術力を蓄積することが可能となり、高い商品力を有したコン
テンツ開発や高品質の制御基板開発を実現することで、競争優位性を図っております。
=経営施策=
モバイルデータソリューション事業では、当社の連結子会社のCellebrite DI LTD.(以下、「Cellebrite社」とい
う。)について、共同出資をしているIT分野におけるソリューションビジネスで他の企業を成長させた実績のあるIGP
SAFERWORLD, LIMITED PARTNERSHIPと連携をしながら、分析分野を中心とした事業転換を図っております。その中で、
2020年2月にはアップル向けのPCフォレンジックに特徴を持つBlackBag Technologies Inc.(以下、「BlackBag社」
という。)を36億21百万円で買収を実施しました。引き続き、データ抽出などのモバイルフォレンジック分野の競争
力の確保を行うとともに、買収したPCフォレンジック分野でのノウハウを活かし、犯罪捜査において重要となるデー
タの活用に貢献する分析システムの機能強化を図ってまいります。
エンターテインメント関連事業は、現在規則改正などの影響を受けている状況ですが、生産性向上に取り組むとと
もに、規則改正に伴う市場の変化に対応するための研究・開発活動を行っております。また、エンターテインメント
関連事業のうち、ホールシステムに関する部門については、経営人材の育成を目的に2020年5月に新設分割を行い、
株式会社SUNTAC(以下、「SUNTAC」という。)を設立し、2020年7月には事業を更に伸ばすために、JALCOホールディ
ングス株式会社(以下、「JALCO HD」という。)の金融サービスを絡めた収益の拡大を図るべきという判断の下、
-2-
JALCO HDと資本業務提携契約を締結しております。
新規IT関連事業では「おくだけセンサー」など戦略商品について、マーケティングを行いながら、機能開発、新規
顧客の開拓に努めております。
また、AR事業では、遠隔支援の機能にフォーカスをして、ソフトウエアベースの事業展開にシフトして、事業展開
を進めております。
一方、ポートフォリオ整理の一環として、O2O事業については、その事業性・収益性を考慮し、2020年8月に株式会
社ジャストプランニングへ事業譲渡をしております。
その他セグメントは、現在、ゲームコンテンツについて改めて各タイトルの採算の改善に向けて運営体制も含めた
活動の見直しを行っております。
=商品・サービスの概況=
モバイルデータソリューション事業につきましては、BlackBag社の買収に伴い、PCフォレンジックの製品・サービ
スをラインナップに揃え、捜査時に重要となるデバイスに対するフォレンジックツールを揃えました。また、デジタ
ルフォレンジック関連製品の販売は減少したものの、関連のサービスの受注が引き続き堅調に推移し、受注総額は増
加しました。
エンターテインメント関連事業における遊技機部品事業につきましては、業界環境が厳しくなる中、品質を維持し
ながら開発・製造共にコスト削減のためのプロジェクトを推進し、それぞれ効率化を進めました。当社は、費用効率
の最大化と収益化構造モデルの見直しを緊急命題とし、高収益体質への改革を推進しております。また、当セグメン
トで蓄積したノウハウを利用し開発したMVRシリーズが、中京テレビ放送株式会社が2020年6月にオープンした「XR
AMUSEMENT SASASHIMA」にて、ウォークスルー型のVR技術を利用した体験型アトラクションとして採用されておりま
す。
新規IT関連事業のうち、M2M事業につきましては、センサーデバイス「おくだけセンサー」について実証実験が開始
されており、また長い距離を通信できるサブギガ通信の特徴を活かし、短距離の通信であるBluetooth対応のセンサー
の中継器となる製品を開発し、販売を開始しております。また、Roosterなどのルーター・ゲートウェイの売上高も堅
調に推移しております。
AR事業は、遠隔支援ソリューション中心のビジネスモデルへの転換を図っており、遠隔作業支援サービス「Optimal
Second Sight」、ARスマートグラスと5Gネットワークを用いて、リモート環境から現場に的確な指示を出せる遠隔作
業支援ソリューション「AceRealⓇ for docomo」など他社のサービスとの連携強化を図っております。
その他セグメントのゲームコンテンツ事業につきましては、「俺!プロジェクト」のアプリは、2020年6月をもち
ましてサービスの提供を終了し、事業の収益化に向けて、活動や体制の見直しを行っております。
=事業KPIについて=
当社では、主力事業であるモバイルデータソリューションのビジネスモデルがフロー+ストック型収益モデルであ
ること及びマーケットはまだ成長段階の途上にあることを重視し、中長期のシェア確保の指標でもある受注総額を重
要指標として事業運営を行っております。この受注総額のうち、一定額は前受収益として事前に顧客から入金をいた
だくことで安定した研究開発投資を実現しております。このように当社では売上高の先行指標である受注総額を考慮
して事業運営を行っており、事業のKPIとして、営業損益に受注残高の増加額を加えることで、事業の状況を判断し、
先行投資及び事業開発に資金を投下しております。当四半期も、引き続きデジタルフォレンジック関連サービスの受
注が堅調に推移し、受注総額は増加となりました。
KPI(単位:金額は百万米ドル、前期比は%)
Cellebrite社 2019年3月期 前年 2020年3月期 前年 2021年3月期 前年
第1四半期 同期比 第1四半期 同期比 第1四半期 同期比
受注総額 43 +45.1 41 △5.6 55 +33.3
※当指標は、内部管理資料であり、決算等の調整を行っておりません。
-3-
=損益計算書(連結)について=
連結売上高につきましては、前期と比較してエンターテインメント関連事業がコロナ禍の影響もあり、売上を大き
く下回ったことにより、全体の売上高は、55億20百万円(前期比13.4%減)となりました。当社グループが生み出す付加
価値を示す売上総利益につきましても、上記減収の影響もあり、37億36百万円(前期比13.0%減)となり、売上総利益率
は67.7%(前期比0.3pt増)となりました。
連結売上高(単位:金額は百万円、前期比は%)
セグメント 2019年3月期 前年 2020年3月期 前年 2021年3月期 前年
第1四半期 同期比 第1四半期 同期比 第1四半期 同期比
モバイルデータソリューション 4,294 +45.9 4,394 +2.3 4,245 △3.4
エンターテインメント関連 1,063 △70.3 1,572 +47.8 882 △43.9
新規IT関連 234 △21.6 334 +42.5 339 +1.7
その他 100 △17.6 73 △27.1 52 △28.2
合計 5,693 △18.0 6,374 +12.0 5,520 △13.4
売上総利益(単位:金額は百万円、前期比は%)
セグメント 2019年3月期 前年 2020年3月期 前年 2021年3月期 前年
第1四半期 同期比 第1四半期 同期比 第1四半期 同期比
モバイルデータソリューション 3,479 +55.7 3,586 +3.1 3,194 △10.9
エンターテインメント関連 264 △73.7 512 +94.0 321 △37.3
新規IT関連 100 △24.0 125 +24.0 168 +34.5
その他 95 △17.8 65 △31.3 48 △25.8
合計 3,945 +13.1 4,295 +8.8 3,736 △13.0
売上総利益率(単位:%)
セグメント 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
第1四半期 第1四半期 第1四半期
モバイルデータソリューション 81.0 81.6 75.3
エンターテインメント関連 24.8 32.6 36.4
新規IT関連 43.0 37.4 49.5
その他 95.3 89.8 92.8
合計 69.3 67.4 67.7
=販売費及び一般管理費について=
連結の販売費及び一般管理費は、47億13百万円(前期比12.1%減)となりました。主な要因は、モバイルデータソリ
ューション事業において、前期発生した連結子会社における第三者割当に関する一過性の費用が減少したことによる
ものです。
新規IT関連事業においても、M2M事業、AR事業、O2O事業共に事業活動の見直しに伴い、費用が減少しております。
その他事業のゲームコンテンツ事業においても、運営タイトルの見直しもあり、費用は減少しました。
当社グループでは、将来成長に向けた先行投資としての研究開発活動を重視しており、成長しているモバイルデー
タソリューション事業を中心に研究開発を積極的に行っております。
モバイルデータソリューション事業では、継続的に新規機種・アプリなどに対応するための研究開発活動のほかに、
分析システムの機能追加・改善などを重点的に取り組んでおります。またBlackBag社のPCフォレンジックとの連携な
ども注力しております。
エンターテインメント関連事業では、厳しい業界環境を踏まえ、研究開発活動については、収益性を確認したうえ
で研究開発対象を厳選し、映像研究やハード開発、ホール関連の新製品・新サービスの研究開発を行っております。
新規IT関連事業では、M2M分野では次世代通信機器の開発や「おくだけセンサー」の特定用途向けのカスタマイズ開
発などを進めております。
AR事業では連携できるサービスなどの拡張などに注力しております。
-4-
販売費及び一般管理費(単位:金額は百万円、前期比は%)
セグメント 2019年3月期 前年 2020年3月期 前年 2021年3月期 前年
第1四半期 同期比 第1四半期 同期比 第1四半期 同期比
モバイルデータソリューション 3,179 +18.4 4,412 +38.8 3,865 △12.4
エンターテインメント関連 411 △8.5 334 △18.7 358 +7.3
新規IT関連 296 △13.0 274 △7.4 196 △28.2
その他 139 +9.3 98 △29.5 41 △57.4
合計 4,217 +9.4 5,365 +27.2 4,713 △12.1
研究開発費(単位:金額は百万円、前期比は%)
セグメント 2019年3月期 前年 2020年3月期 前年 2021年3月期 前年
第1四半期 同期比 第1四半期 同期比 第1四半期 同期比
モバイルデータソリューション 1,138 +14.5 1,215 +6.7 1,398 +15.1
エンターテインメント関連 204 △11.0 145 △29.0 168 +16.0
新規IT関連 187 △2.6 146 △21.9 127 △13.0
その他 105 +22.0 79 △24.7 29 △63.5
合計 1,650 +9.8 1,611 △2.4 1,742 +8.1
=営業利益について=
連結の営業損失は、9億77百万円(前年同期は10億70百万円の損失)となり、前期に比べ損失幅は縮小となりまし
た。これは、モバイルデータソリューション事業の前期に発生した連結子会社の第三者割当増資に伴う一過性の費用
が減少したことによるものです。
営業利益(単位:金額は百万円、前期比は%)
セグメント 2019年3月期 前年 2020年3月期 前年 2021年3月期 前年
第1四半期 同期比 第1四半期 同期比 第1四半期 同期比
モバイルデータソリューション 300 ― △825 ― △670 -
エンターテインメント関連 △140 ― 183 ― △34 -
新規IT関連 △195 ― △149 ― △28 -
その他 △43 ― △32 ― 6 -
全社費用 △191 ― △246 ― △251 -
合計 △271 ― △1,070 ― △977 -
=経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益について=
連結の経常損失は、10億10百万円(前期は10億83百万円の損失)となり、前期に比べ損失幅は縮小しました。これは
経常損益の改善が主たる要因です。また親会社株主に帰属する四半期純損失は、7億72百万円(前期は10億98百万円の
損失)となり、同じく損益は改善しております。これは非支配株主に帰属する四半期純損失の計上によるものとなりま
す。
-5-
=各セグメントの概況=
[モバイルデータソリューション事業]
対前年同
前第1四半期 当第1四半期 対前年同四半期
四半期
連結累計期間 連結累計期間 増減額
増減率
百万円 百万円 百万円 %
売上高 4,394 4,245 △148 △3.4
セグメント損失(△) △825 △670 155 -
売上高は、デジタルフォレンジック関連サービスの受注は堅調に推移したものの、デジタルフォレンジック製品の
販売が前期に比べ減少したことにより、3.4%の減収となりました。セグメント損失は、前期に発生した連結子会社で
あるCellebrite社の第三者割当増資に係る費用の減少により、損失幅は縮小となりました。
[エンターテインメント関連事業]
対前年同
前第1四半期 当第1四半期 対前年同四半期
四半期
連結累計期間 連結累計期間 増減額 増減率
百万円 百万円 百万円 %
売上高 1,572 882 △690 △43.9
セグメント利益又は損失(△) 183 △34 △218 -
売上高は、制御基板及び受託開発等の売上が減少したことにより前期を下回り、セグメント損失となりました。
[新規IT関連事業]
対前年同
前第1四半期 当第1四半期 対前年同四半期
四半期
連結累計期間 連結累計期間 増減額
増減率
百万円 百万円 百万円 %
売上高 334 339 5 1.7
セグメント損失(△) △149 △28 120 -
M2M事業については、売上高は、自販機向け等のM2M通信機器の販売が堅調に推移したことにより、増収となりまし
た。加えて、費用の効率化を図ることで、利益に転じました。AR事業については、ソフトウエアベースの販売が中心
となり減収となりましたが、費用の減少に伴い、損失は縮小しました。O2O事業については、売上高は前期で増収とな
り、費用も減少したことで、損失は微減となりました。
この結果、セグメント全体では、売上高は前期を上回り、損失は大きく縮小となりました。
[その他事業]
対前年同
前第1四半期 当第1四半期 対前年同四半期
四半期
連結累計期間 連結累計期間 増減額
増減率
百万円 百万円 百万円 %
売上高 73 52 △20 △28.2
セグメント利益又は損失(△) △32 6 39 -
売上高は、運営タイトルの縮小もあり、スマートフォン向けゲームコンテンツの販売が低調に推移し、前期を下回
りました。一方、セグメント利益は、売上高は減収となりましたが、上記見直しなどによる効率化を行うことで費用
が減少し、利益に転じました。
-6-
(2)財政状態に関する説明
(資産、負債及び純資産の状況)
(資産)
総資産は381億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億79百万円の減少となりました。
流動資産は306億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ47億78百万円の減少となりました。主な減少要因とし
ては、主にCellebrite社におけるBlackBag社の株式取得対価支払いに伴う現金及び預金37億20百万円の減少でありま
す。
固定資産は75億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ98百万円の増加となりました。主な増加要因としては、
繰延税金資産53百万円の増加であります。
(負債)
負債は203億80百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億84百万円の減少となりました。
流動負債は185億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億59百万円の減少となりました。主な減少の要因と
しては、主にBlackBag社の株式取得対価支払いによる未払金19億44百万円、賞与引当金6億18百万円の減少でありま
す。
固定負債は18億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ24百万円の減少となりました。主な増加の要因として
は、長期借入金1億83百万円の増加であります。主な減少の要因としては、その他1億92百万円の減少であります。
(純資産)
純資産は178億10百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億95百万円の減少となりました。主な減少の要因とし
ては、親会社株主に帰属する四半期純損失7億72百万円によるものであります。
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年6月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 26,390,355 22,669,970
受取手形及び売掛金 6,692,484 5,377,042
製品 597,470 646,600
仕掛品 344,307 340,400
原材料 375,321 494,183
その他 1,097,967 1,194,131
貸倒引当金 △75,315 △78,148
流動資産合計 35,422,590 30,644,180
固定資産
有形固定資産
土地 949,043 949,043
その他(純額) 2,335,728 2,418,145
有形固定資産合計 3,284,772 3,367,188
無形固定資産
のれん 2,358,687 2,323,446
その他 1,397,989 1,377,314
無形固定資産合計 3,756,676 3,700,760
投資その他の資産
繰延税金資産 11,073 64,129
その他 395,784 420,578
貸倒引当金 ― △5,701
投資その他の資産合計 406,857 479,006
固定資産合計 7,448,306 7,546,955
資産合計 42,870,896 38,191,136
-8-
(単位:千円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年6月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 1,879,703 1,398,888
短期借入金 4,180,000 3,730,000
1年内返済予定の長期借入金 55,736 57,921
未払費用 2,262,896 1,842,576
未払金 2,656,208 711,944
未払法人税等 391,521 492,105
前受金 13,745 21,929
前受収益 9,823,434 9,730,965
賞与引当金 1,059,024 440,511
製品保証引当金 1,736 1,725
その他 86,084 121,827
流動負債合計 22,410,090 18,550,395
固定負債
社債 299,978 299,978
長期借入金 64,180 247,418
繰延税金負債 93,467 91,982
再評価に係る繰延税金負債 9,920 9,920
役員退職慰労引当金 12,472 ―
退職給付に係る負債 53,194 51,880
その他 1,322,043 1,129,395
固定負債合計 1,855,257 1,830,575
負債合計 24,265,348 20,380,971
純資産の部
株主資本
資本金 1,016,786 1,020,506
資本剰余金 7,695,012 7,740,403
利益剰余金 3,906,799 3,133,970
自己株式 △62,375 △62,434
株主資本合計 12,556,223 11,832,446
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 1,057 11,237
繰延ヘッジ損益 55,138 68,013
土地再評価差額金 △434,203 △434,203
為替換算調整勘定 385,869 345,207
その他の包括利益累計額合計 7,862 △9,745
新株予約権 1,764,992 1,866,129
非支配株主持分 4,276,470 4,121,334
純資産合計 18,605,548 17,810,165
負債純資産合計 42,870,896 38,191,136
-9-
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年6月30日) 至 2020年6月30日)
売上高 6,374,604 5,520,622
売上原価 2,079,604 1,784,582
売上総利益 4,295,000 3,736,040
販売費及び一般管理費 5,365,686 4,713,796
営業損失 △1,070,686 △977,756
営業外収益
受取利息及び配当金 91,610 111,978
その他 4,572 1,437
営業外収益合計 96,182 113,416
営業外費用
支払利息 3,953 4,220
為替差損 104,802 141,455
その他 ― 588
営業外費用合計 108,756 146,263
経常損失 △1,083,260 △1,010,602
特別利益
固定資産売却益 8,000 5
新株予約権戻入益 1,732 13,885
子会社清算益 ― 15,660
役員退職慰労引当金戻入額 ― 12,796
特別利益合計 9,732 42,346
特別損失
固定資産除却損 554 672
固定資産売却損 ― 411
特別損失合計 554 1,084
税金等調整前四半期純損失 △1,074,082 △969,340
法人税、住民税及び事業税 131,564 36,946
法人税等調整額 △104,464 △54,613
法人税等合計 27,100 △17,667
四半期純損失 △1,101,182 △951,672
非支配株主に帰属する四半期純損失 △2,915 △178,843
親会社株主に帰属する四半期純損失 △1,098,266 △772,829
-10-
四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年6月30日) 至 2020年6月30日)
四半期純損失 △1,101,182 △951,672
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △11,587 10,180
繰延ヘッジ損益 82,136 18,097
為替換算調整勘定 △35,841 △52,042
その他の包括利益合計 34,708 △23,765
四半期包括利益 △1,066,474 △975,438
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 △1,242,085 △789,975
非支配株主に係る四半期包括利益 175,610 △185,462
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(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(企業結合等関係)
(企業結合に係る暫定的な処理の確定)
2020年1月14日開催の取締役会において決議された、当社の連結子会社であるCellebrite DI LTD.における
BlackBag Technologies Inc.との企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりま
したが、当第1四半期連結会計期間に確定しております。
この暫定的な会計処理の確定に伴い、取得原価の当初配分額を以下のように見直ししております。
1.配分額の見直しの内容
のれん(暫定額) 3,517,521千円
現金及び預金 26,243千円
受取手形及び売掛金 △3,226千円
その他有形固定資産 11,957千円
その他無形固定資産 △1,347,588千円
未払費用 △54,182千円
未払法人税等 1,658千円
その他流動負債 △184,465千円
繰延税金負債 390,767千円
のれん(確定額) 2,358,687千円
2.のれんの償却方法および償却期間
10年の均等償却
(追加情報)
(優先配当)
当社の連結子会社であるCellebrite DI Ltd.は、優先株式を発行しており、当該株式の株主は年間13.75%の
優先配当を受ける権利がありますが、将来発生することを想定している一定の事象等が生じた場合には当該権利
が消滅する条項があります。
2020年6月30日時点の潜在的な累積未払優先配当金の額は1,366,917千円になっております。
(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)
当第1四半期連結累計期間において、固定資産の減損等の会計上の見積りを行うにあたり、前連結会計年度の
有価証券報告書に記載した新型コロナウイルス感染症拡大に関する仮定に重要な変更はございません。
(重要な後発事象)
(資本業務提携契約の締結)
当社は2020年7月1日開催の取締役会において、当社子会社であるSUNTACとJALCO HDの資本業務提携契約を決
定し、同日、資本業務提携契約を締結しました。
1.契約の目的
資本業務提携を行うSUNTACは、当社ホールシステム事業部門が経営人材の育成を目的とし、当社より2020年5
月1日に簡易新設分割により設立いたしました。SUNTACは、パチンコホール向けにホールコンピュータを含めた
周辺設備の開発・製造・販売の事業活動を展開しております。
提携先のJALCO HDは、子会社の株式会社ジャルコと株式会社ジャルコアミューズメントサービスにおいて、パ
チンコホールを運営する事業会社に対して、融資と不動産のオフバランスを中心としてM&Aを絡めた総合的な金
融コンサルティングサービスを展開しております。
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当社はSUNTACのホールシステム事業の更なる成長のためには、JALCO HDの金融サービスを絡めた収益の拡大を
図るべきとの判断のもと、JALCO HDに資本業務提携の提案を行いました。
パチンコ・パチスロ市場は、パチンコホール店舗数の減少が続き、厳しい事業環境にあります。このような環
境の中、当社エンターテインメント関連事業の内、ホールシステム事業について、費用効率を最大化し高収益体
質への変革を推進しております。加えて、並行して進めていた当事業の発展と今後の展開に関する他社との提携
を慎重に検討を進め、グループ内にアミューズメント産業の顧客を持つJALCO HDとの業務提携により、両社の顧
客への販路拡大や、より魅力的な提案ができると判断し、本資本業務提携をするに至りました。
2.契約の内容
(1)業務提携の内容
①SUNTACの顧客に対してJALCO HDが与信を付加して台の周辺設備機器等を販売すること。
②SUNTACの広い現場窓口(1,230店舗)からニーズを拾い上げて(ボトムアップ営業)、JALCO HDの貸
金・不動産・M&Aというツールを背景に経営層に総合的な提案を行うこと(トップダウン営業)。
(2)資本提携の内容
当社は、JALCO HDに当社が所有するSUNTACの株式の36%に当たる3,600株を譲渡いたします。
3.契約の概要
(1)提携する子会社の概要
名称 株式会社SUNTAC
所在地 愛知県江南市古知野町朝日250番地
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 中原 大輔
事業内容 ホールシステム事業
資本金 50百万円
設立年月日 2020年5月1日
(2)提携の相手先の概要
名称 JALCOホールディングス株式会社
所在地 東京都中央区日本橋二丁目16番11号
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 田辺 順一
事業内容 貸金事業、不動産賃貸事業
資本金 4,361百万円(2020年3月末日現在)
設立年月日 2011年10月3日
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