6731 ピクセラ 2021-08-13 16:00:00
2021年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                2021年9月期               第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                      2021年8月13日
上 場 会 社 名   株式会社ピクセラ                                                上場取引所                         東
コ ー ド 番 号   6731                                          URL http://www.pixela.co.jp/
代   表   者 (役職名) 代表取締役社長                                (氏名) 藤岡 浩
問合せ先責任者 (役職名) 取締役                                      (氏名) 池本 敬太              (TEL) 06(6633)3500
四半期報告書提出予定日      2021年8月13日                            配当支払開始予定日               ー
四半期決算補足説明資料作成の有無       :無
四半期決算説明会開催の有無          :無
 
                                                                                            (百万円未満切捨て)
1.2021年9月期第3四半期の連結業績(2020年10月1日~2021年6月30日)
(1)連結経営成績(累計)                         (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                            親会社株主に帰属
                           売上高                         営業利益            経常利益
                                                                                            する四半期純利益
                           百万円             %           百万円        %    百万円              %           百万円     %
 2021年9月期第3四半期     2,678        △4.1     △617     ―     △652 ―                                 △669        ―
 2020年9月期第3四半期     2,793       △33.1     △805     ―     △834 ―                                 △953        ―
(注) 包括利益 2021年9月期第3四半期          △669百万円(     ―%) 2020年9月期第3四半期                              △953百万円(       ―%)
 
                                      潜在株式調整後
                           1株当たり
                                        1株当たり
                          四半期純利益
                                       四半期純利益
                                       円   銭                  円   銭
    2021年9月期第3四半期                     △5.53                       ―
    2020年9月期第3四半期                    △13.08                       ―
 

 
(2)連結財政状態
                           総資産                         純資産            自己資本比率
                                       百万円                    百万円                       %
 2021年9月期第3四半期          2,377                                 1,867                  78.5
 2020年9月期               1,981                                 1,344                  67.9
(参考) 自己資本 2021年9月期第3四半期   1,866百万円                              2020年9月期          1,344百万円
 

 

 

2.配当の状況
                                                       年間配当金

                    第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                              期末             合計
                            円    銭             円   銭          円   銭       円   銭             円   銭
  2020年9月期         ―     0.00                                     ―        0.00             0.00
  2021年9月期         ―     0.00                                     ―
  2021年9月期(予想)                                                             0.00             0.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
 
 

 

3.2021年9月期の連結業績予想(2020年10月1日~2021年9月30日)

                                                                               (%表示は、対前期増減率)
                                                                           親会社株主に帰属  1株当たり
                    売上高                営業利益                  経常利益
                                                                            する当期純利益  当期純利益
                    百万円      %             百万円         %      百万円     %           百万円           %         円 銭
     通期      3,353 △10.2 △910 ―  △953 ―     △973 ―    △7.45
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
 
  連結業績予想の修正については、本日(2021年8月13日)公表いたしました「2021年9月期業績予想の修正に関する
  お知らせ」をご参照ください。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                  :無
 

 

(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用                  :無
 

 

(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                      :無
    ②     ①以外の会計方針の変更                       :無
    ③     会計上の見積りの変更                        :無
    ④     修正再表示                             :無
 

 

(4)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)          2021年9月期3Q   153,101,046株   2020年9月期     99,999,581株

    ②     期末自己株式数              2021年9月期3Q      118,712株    2020年9月期       118,712株

    ③     期中平均株式数(四半期累計)       2021年9月期3Q   121,130,467株   2020年9月期3Q   72,885,884株
 
 

    ※    四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
    ※    業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
        本資料に掲載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
        断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は
        様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想等の前提となる条件等についてはP.3「1.当四半期決
        算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
     
○添付資料の目次



    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………3

    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………4

    (1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………4

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………6

    (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………8

      (継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………8

      (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………9

      (セグメント情報) ……………………………………………………………………………………10

    3.その他 ……………………………………………………………………………………………………12

      継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………………12




                          1
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
  当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、各種経済対策の効果やワクチン接種の進展により持ち直し
 つつあるものの、新型コロナウイルスが感染力の強い変異株を中心に拡大傾向を持続しており、先行きは不透明な
 状況が続いております。
  このような事業環境下において当社グループは、新型コロナウイルス感染症による企業活動への影響を最小限に
 抑えるべく各種対策を実施する一方で、足元の業績回復に努めるとともに、今後の事業展開を見据え、新商品の企
 画開発、新規取引先の拡大、大手家電メーカーや地方自治体を中心にBtoB販路の拡大を戦略的に推進してまいりま
 した。
  AV関連事業においては、新4K・8K放送開始を経て、4K関連製品を中心に開発・生産体制と販売体制のさらなる強
 化に注力し、大手家電メーカー向け4K衛星放送対応スマートテレビプラットフォームの開発・生産及び販売、ベン
 チャー企業向けTVプラットフォームの開発・生産及び販売、GigaSchool構想対応通信デバイスの自治体への大規模
 な導入を継続しました。また研究開発案件で進めていた外務省案件の更なる展開、次年度を見据えた新製品の企画、
 開発に注力してまいりました。
  また、家電事業においては、マーケットのニーズに応じた新製品のマーケティング、企画、開発及び販売と大手
 EC事業者向けOEM製品の販売に注力してまいりました。


  これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は26億78百万円(前年同期比4.1%減)、営業損失6億17百万
 円(前年同期は営業損失8億5百万円)、経常損失6億52百万円(前年同期は経常損失8億34百万円)、親会社株
 主に帰属する四半期純損失6億69百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失9億53百万円)となりま
 した。


  セグメント別の業績の概況は以下のとおりであります。

〔AV関連事業〕
  ホームAV関連製品に関しましては、新たに大手家電メーカーに4K衛星放送対応スマートテレビプラットフォーム
 が採用され、販売が継続しております。前期において、当該製品の主要半導体が米中貿易摩擦の影響により供給難
 となりましたが、当期は解消され、製品の生産が再開したことにより、4K衛星放送対応テレビボード等の売上高が
 3億46百万円(前年同期比68.0%増)となりました。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による宅内でのテレ
 ビ視聴ニーズの増加と新たな供給先の開拓により、Xit-AirBox/Xit-Stickの売上高は3億73百万円(前年同期比
 92.4%増)となりました。さらに、研究開発案件で進めていた外務省案件のボツワナ向けSTBの納入が完了し、売上高
 は1億円(前年同期比464.3%増)となりました。一方、業務用ブランド「BIZmode」で展開を開始したAndroid TV搭載
 の4Kスマートチューナー及び4K衛星放送対応スマートテレビは、受注は好調に推移していたものの、新型コロナウ
 イルス感染症の拡大に伴い販売先による納期延期の結果、スマートチューナーの売上高が23百万円(前年同期比
 74.7%減)、スマートテレビの売上高が15百万円(前年同期比79.3%減)となりました。その結果、売上高は8億85百万
 円(前年同期比10.8%増)となりました。
  IoT関連製品に関しましては、文部科学省から新たに発表された文教市場におけるGigaSchool構想の前倒し展開に
 伴い、複数の地方自治体からの新規の受注及び販売を達成でき、売上高は5億14百万円(前年同期比271.2%増)と
 なりました。
  パソコン向けテレビキャプチャーをはじめとするテレビキャプチャー関連製品に関しましては、インターネット
 カフェでのTV視聴ニーズの増加による所要量の増加と新型コロナウイルス感染症拡大の影響による宅内でのテレビ
 視聴のニーズの増加が一段落し、Xit-Brick/Xit-Board及びOEM様向けPCチューナーの売上高が減少したため、売上
 高は3億14百万円(前年同期比35.2%減)となりました。


    これらの結果、AV関連事業の売上高は17億36百万円(前年同期比19.3%増)、セグメント損失(営業損失)は
  27百万円(前年同期はセグメント損失2億66百万円)となりました。




                               2
〔家電事業〕
   家電事業では、巣篭もり需要に対応する製品の売上は増加しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に
 より、主要販売店での販売実績が落ち込んだため、高利益率製品の販売実績の増加により利益率は向上したものの
 全体としては減収減益となりました。量販店向けやEC通販事業者向けの低価格でデザイン性のある白物家電につき
 ましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により依然として、販売数が減少している状況が継続しており、
 売上高が減少しております。テレビやポータブルDVDプレーヤーといった黒物家電につきましても、以前より販売し
 ている定番品やEC事業者向けプライベートブランドの製品を中心に販売数の減少傾向が続いており、売上高が減少
 しております。生活家電につきましては、実店舗での一部製品の販売台数の増加により売上高が増加しました。調
 理家電につきましては、新ブランドRe・Deの第一弾製品であるRe・De Potが地上波のTV放送で大きく取り上げられ
 たことが寄与し、売上高は大幅に増加しましたが、急激な需要拡大による在庫不足が発生し、生産計画の大幅な見
 直しが必要となりました。
  これらの結果、家電事業の売上高は9億41百万円(前年同期比29.6%減)、セグメント損失(営業損失)は1億78
  百万円(前年同期はセグメント損失1億7百万円)となりました。
  今後、継続的な効率化を実施することにより、当社グループ全体での利益率の向上を目指してまいります。


(注)各セグメントのセグメント損失(営業損失)は、「セグメント情報」に記載のとおり、各セグメントに配分し
   ていない全社費用4億11百万円(前年同期比4.7%減)を配分する前の金額であります。




(2)財政状態に関する説明
(総資産)
  当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3億96百万円増加し、23億77百万円となりま
 した。これは主に、現金及び預金が6億26百万円、原材料及び貯蔵品が47百万円それぞれ増加したものの、その他
 流動資産が92百万円、商品及び製品が86百万円、ソフトウェアが36百万円、電子記録債権が35百万円それぞれ減少
 したこと等によるものであります。
(負債)
  当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1億26百万円減少し、5億10百万円となりまし
 た。これは主に、支払手形及び買掛金が95百万円、未払法人税等が28百万円それぞれ減少したこと等によるもので
 あります。
(純資産)
  当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ5億22百万円増加し、18億67百万円となりま
 した。これは親会社株主に帰属する四半期純損失を6億69百万円計上したものの、転換社債型新株予約権付社債の
 転換及び新株予約権の行使により資本金が5億95百万円、資本剰余金が5億95百万円増加したことによるものであ
 ります。




(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
  2021年9月期の業績予想につきまして、直近の業績動向等を踏まえ2020年11月13日に公表しました2021年9月期通
 期連結業績予想を修正いたしました。
  詳細につきましては、本日(2021年8月13日)公表いたしました「2021年9月期業績予想の修正に関するお知ら
 せ」をご覧ください。




                             3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                   (単位:千円)
                         前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                        (2020年9月30日)          (2021年6月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                         344,027              970,388
   受取手形及び売掛金                      368,875              359,750
   電子記録債権                         127,602               92,130
   商品及び製品                         451,421              365,112
   仕掛品                             27,589               14,772
   原材料及び貯蔵品                        88,205              135,449
   前渡金                            194,179              188,849
   その他                            135,746               43,596
   貸倒引当金                            △122                 △113
   流動資産合計                       1,737,525            2,169,937
 固定資産
   有形固定資産                               0                    0
   無形固定資産
     ソフトウエア                        78,537               41,737
     ソフトウエア仮勘定                      2,332                5,993
     無形固定資産合計                      80,870               47,730
   投資その他の資産
     敷金                           125,675              125,675
     その他                           27,174               24,070
     貸倒引当金                        △8,302               △8,405
     投資その他の資産合計                   144,547              141,340
   固定資産合計                         225,418              189,071
 繰延資産
   株式交付費                           18,621               16,287
   新株予約権発行費                             -                2,303
   繰延資産合計                          18,621               18,590
 資産合計                           1,981,565            2,377,599




                    4
                                              (単位:千円)
                    前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                   (2020年9月30日)          (2021年6月30日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                 347,173              251,199
   未払法人税等                     48,463               19,639
   賞与引当金                      14,193                7,546
   その他                       188,639              193,751
   流動負債合計                    598,469              472,137
 固定負債
   繰延税金負債                        552                  380
   資産除去債務                     37,723               37,750
   固定負債合計                     38,275               38,131
 負債合計                        636,745              510,268
純資産の部
 株主資本
   資本金                     4,310,590            4,906,351
   資本剰余金                   3,209,299            3,805,060
   利益剰余金                  △6,050,030           △6,719,599
   自己株式                    △125,038             △125,038
   株主資本合計                  1,344,820            1,866,773
 新株予約権                             -                  558
 純資産合計                     1,344,820            1,867,331
負債純資産合計                    1,981,565            2,377,599




               5
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
  四半期連結損益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                        (単位:千円)
                      前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                        (自 2019年10月1日           (自 2020年10月1日
                        至 2020年6月30日)           至 2021年6月30日)
売上高                               2,793,527               2,678,204
売上原価                              2,636,615               2,334,551
売上総利益                               156,912                 343,653
販売費及び一般管理費                          962,020                 961,097
営業損失(△)                           △805,108                △617,443
営業外収益
 受取利息                                   243                       3
 持分法による投資利益                           9,824                     367
 広告料収入                                3,423                      -
 その他                                  1,315                   1,216
 営業外収益合計                             14,807                   1,587
営業外費用
 支払利息                                   542                      -
 支払手数料                               17,812                  12,076
 新株予約権発行費償却                           9,851                   2,303
 株式交付費償却                              9,463                   8,794
 その他                                  6,461                  13,502
 営業外費用合計                             44,130                  36,676
経常損失(△)                            △834,431                △652,531
特別利益
 新株予約権戻入益                            12,901                      -
 特別利益合計                              12,901                      -
特別損失
 減損損失                               129,985                  11,964
 特別損失合計                             129,985                  11,964
税金等調整前四半期純損失(△)                    △951,515                △664,496
法人税、住民税及び事業税                          6,158                   5,243
法人税等調整額                             △4,080                    △171
法人税等合計                                2,077                   5,072
四半期純損失(△)                          △953,593                △669,568
親会社株主に帰属する四半期純損失(△)                △953,593                △669,568




                       6
  四半期連結包括利益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                    (単位:千円)
                   前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                     (自 2019年10月1日          (自 2020年10月1日
                     至 2020年6月30日)          至 2021年6月30日)
四半期純損失(△)                      △953,593               △669,568
その他の包括利益
 その他の包括利益合計                          -                      -
四半期包括利益                        △953,593               △669,568
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益               △953,593               △669,568
 非支配株主に係る四半期包括利益                     -                      -




                    7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
  (継続企業の前提に関する注記)
  当社グループは、前連結会計年度において3期連続の営業損失を計上しており、また、営業活動によるキャッシ
 ュ・フローは前連結会計年度まで7期連続のマイナスとなっております。
  当第3四半期連結累計期間においても、依然として営業損失617,443千円及び親会社株主に帰属する四半期純損失
 669,568千円を計上しております。
  これらのことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。


  当社グループでは、当該状況を解消するため、以下の施策を実施しております。


  ①収益基盤の拡大
  4K/8K、IoT、VR/AR、AIといった先進的な技術開発分野において、これまで開発投資を行ってきたデジタルテクノ
 ロジーのさらなる進化を図り、AndroidやWindowsといった汎用的なプラットフォームに対し、自社オリジナルのIoT
 サービスやVR/AR機能、AIシステムを搭載した独自のプラットフォームを構築し、他社との差別化を図ってまいりま
 す。また、当社独自のデジタルテクノロジーが活かせる事業領域である大手家電メーカー向け4KTVプラットフォー
 ム、ベンチャー企業向けTVプラットフォーム及びGigaSchool構想対応通信デバイスについては、今後継続的に需要
 が見込まれるため、重点的に当該分野に開発投資を継続して行い、既存事業の収益基盤の拡大を図ってまいりま
 す。さらに、当社グループの既存事業の強みが活かせる分野であるEC事業、デジタルマーケティング事業、Webメデ
 ィア事業及びクラウドソフトウェア開発事業において、M&A等を活用し、収益基盤の拡大を図ってまいります。


  ②自社ブランドの確立
  「AV関連事業」及び「家電事業」のそれぞれについて、コーポレートブランド、製品ブランドの両側面から認知
  拡大及びブランド価値の向上を図ってまいります。具体的な施策としましては、CRM(カスタマー・リレーション
  シップ・マネージメント)を活用したカスタマーエクイティーの向上やメディア、SNSを通じたプロモーション、
  オウンドメディアの育成、グループブランディングの確立等の施策を行ってまいります。
   
  ③経営戦略資金の確保
   EVO FUNDを割当先とする第2回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11回新株予約権(行使価額修正条項
  付)を発行しました。第2回無担保転換社債型新株予約権付社債につきましては、2020年12月に払込が完了し
  600,000千円を調達しております。
  第11回新株予約権(行使価額修正条項付)につきましては、当第3四半期連結累計期間において権利行使が進み
 590,730千円調達しております。また、「第4   経理の状況   1   四半期連結財務諸表   注記事項   重要な後発事
 象」に記載のとおり、2021年8月13日までにさらに権利行使が進み、175,690千円調達しております。加えて残りの
 新株予約権が直近の発行価額(18.7円)で実施された場合には、181,390千円の資金調達が可能であります。引き続
 き、必要に応じて事業資金の確保を図ってまいります。


  ④固定費削減と原価低減コスト削減による収益体質への構造改革
   業務委託先の変更の検討及び試作費等の外注加工費の削減による原価低減に努めてまいります。また、新型コロ
  ナウイルス感染症拡大を契機に導入した在宅勤務制度の活用による固定費の削減及び賃貸オフィスの縮小の検討に
  努めてまいります。


  しかしながら、これらの施策を実施してもなお、今後の経済情勢等により収益が計画どおり改善しない可能性が
 あり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
  なお、四半期連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影
 響を四半期連結財務諸表に反映しておりません。




                              8
    (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
    Ⅰ   前第3四半期連結累計期間(自     2019年10月1日 至   2020年6月30日)
     1.配当に関する事項
     該当事項はありません。
 
     2.株主資本の著しい変動
     当第3四半期連結累計期間において、第三者割当増資及び新株予約権の行使により、資本金が434,729千円及び
    資本準備金が434,729千円増加し、当第3四半期連結会計期間末において資本金が4,310,590千円、資本剰余金が
    3,209,299千円となっております。

    Ⅱ   当第3四半期連結累計期間(自     2020年10月1日 至   2021年6月30日)
     1.配当に関する事項
     該当事項はありません。
 
     2.株主資本の著しい変動
     当第3四半期連結累計期間において、転換社債型新株予約権付社債の転換及び新株予約権の行使により、資本
    金が595,761千円及び資本準備金が595,761千円増加し、当第3四半期連結会計期間末において資本金が4,906,351
    千円、資本剰余金が3,805,060千円となっております。




                                    9
      (セグメント情報等)
     【セグメント情報】
       Ⅰ   前第3四半期連結累計期間(自     2019年10月1日 至            2020年6月30日)


       1   報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                  (単位:千円)
                               報告セグメント
                                                           その他        合計
                        AV
                                  家電事業            計
                       関連事業
売上高

    外部顧客への売上高          1,455,964 1,337,563   2,793,527        ―     2,793,527

    セグメント間の内部売上高又
                         34,096     11,392        45,488      ―        45,488
    は振替高

             計         1,490,060 1,348,955   2,839,016        ―     2,839,016

セグメント損失(△)             △266,234 △107,572     △373,806         ―     △373,806


       2   報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と四半期連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な
           内容(差異調整に関する事項)
                                                                                (単位:千円)
                  損失                                                 金額

報告セグメント計                                                                        △373,806
「その他」の区分の利益                                                                           ―
セグメント間取引消去                                                                            ―
全社費用(注)                                                                         △431,301
棚卸資産の調整額                                                                              ―

 四半期連結損益計算書の営業損失(△)                                                             △805,108

    (注)   全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費及び基礎研究費等であります。
 
       3   報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
       (固定資産に係る重要な減損損失)
           当第3四半期連結累計期間に、「AV関連事業」セグメントにおいて95,260千円、「家電事業」セグメントに
          おいて5,304千円、報告セグメントに帰属しない全社費用において460千円の減損損失を計上しております。


       (のれんの金額の重要な変動)
           当第3四半期連結累計期間に、「家電事業」セグメントにおいて、のれんの減損損失を計上したため、のれ
          んの金額が減少しております。当該事象によるのれんの減少額は、28,960千円であります。
 




                                             10
       Ⅱ   当第3四半期連結累計期間(自      2020年10月1日 至           2021年6月30日)


       1   報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                  (単位:千円)
                               報告セグメント
                                                          その他         合計
                        AV
                                   家電事業           計
                       関連事業
売上高

    外部顧客への売上高          1,736,631   941,573   2,678,204        ―     2,678,204

    セグメント間の内部売上高又
                           △228        ―          △228        ―         △228
    は振替高

             計         1,736,402   941,573   2,677,976        ―     2,677,976

セグメント損失(△)              △27,574 △178,778     △206,352         ―     △206,352


       2   報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と四半期連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な
           内容(差異調整に関する事項)
                                                                                (単位:千円)
                  損失                                                 金額

報告セグメント計                                                                        △206,352
「その他」の区分の利益                                                                           ―
セグメント間取引消去                                                                            ―
全社費用(注)                                                                         △411,090
棚卸資産の調整額                                                                              ―

 四半期連結損益計算書の営業損失(△)                                                             △617,443

    (注)   全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費及び基礎研究費等であります。
 
       3   報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
       (固定資産に係る重要な減損損失)
           当第3四半期連結累計期間に、「AV関連事業」セグメントにおいて9,988千円、「家電事業」セグメントにお
           いて1,976千円の減損損失を計上しております。




 




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3.その他
 継続企業の前提に関する重要事象等
   当社グループは、前連結会計年度において3期連続の営業損失を計上しており、また、営業活動によるキャッシ
 ュ・フローは前連結会計年度まで7期連続のマイナスとなっております。
  当第3四半期連結累計期間においても、依然として営業損失617,443千円及び親会社株主に帰属する四半期純損失
 669,568千円を計上しております。
  これらのことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。


  当社グループでは、当該状況を解消するため、以下の施策を実施しております。


  ①収益基盤の拡大
  4K/8K、IoT、VR/AR、AIといった先進的な技術開発分野において、これまで開発投資を行ってきたデジタルテクノ
 ロジーのさらなる進化を図り、AndroidやWindowsといった汎用的なプラットフォームに対し、自社オリジナルのIoT
 サービスやVR/AR機能、AIシステムを搭載した独自のプラットフォームを構築し、他社との差別化を図ってまいりま
 す。また、当社独自のデジタルテクノロジーが活かせる事業領域である大手家電メーカー向け4KTVプラットフォー
 ム、ベンチャー企業向けTVプラットフォーム及びGigaSchool構想対応通信デバイスについては、今後継続的に需要
 が見込まれるため、重点的に当該分野に開発投資を継続して行い、既存事業の収益基盤の拡大を図ってまいりま
 す。さらに、当社グループの既存事業の強みが活かせる分野であるEC事業、デジタルマーケティング事業、Webメデ
 ィア事業及びクラウドソフトウェア開発事業において、M&A等を活用し、収益基盤の拡大を図ってまいります。


  ②自社ブランドの確立
  「AV関連事業」及び「家電事業」のそれぞれについて、コーポレートブランド、製品ブランドの両側面から認知
  拡大及びブランド価値の向上を図ってまいります。具体的な施策としましては、CRM(カスタマー・リレーション
  シップ・マネージメント)を活用したカスタマーエクイティーの向上やメディア、SNSを通じたプロモーション、
  オウンドメディアの育成、グループブランディングの確立等の施策を行ってまいります。
   
  ③経営戦略資金の確保
   EVO FUNDを割当先とする第2回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11回新株予約権(行使価額修正条項
  付)を発行しました。第2回無担保転換社債型新株予約権付社債につきましては、2020年12月に払込が完了し
  600,000千円を調達しております。
  第11回新株予約権(行使価額修正条項付)につきましては、当第3四半期連結累計期間において権利行使が進み
 590,730千円調達しております。また、「第4   経理の状況   1   四半期連結財務諸表   注記事項   重要な後発事
 象」に記載のとおり、2021年8月13日までにさらに権利行使が進み、175,690千円調達しております。加えて残りの
 新株予約権が直近の発行価額(18.7円)で実施された場合には、181,390千円の資金調達が可能であります。引き続
 き、必要に応じて事業資金の確保を図ってまいります。


  ④固定費削減と原価低減コスト削減による収益体質への構造改革
   業務委託先の変更の検討及び試作費等の外注加工費の削減による原価低減に努めてまいります。また、新型コロ
  ナウイルス感染症拡大を契機に導入した在宅勤務制度の活用による固定費の削減及び賃貸オフィスの縮小の検討に
  努めてまいります。


  しかしながら、これらの施策を実施してもなお、今後の経済情勢等により収益が計画どおり改善しない可能性が
 あり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
  なお、四半期連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影
 響を四半期連結財務諸表に反映しておりません。




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