6656 INSPEC 2019-12-03 09:30:00
新事業の開始に関するお知らせ [pdf]

                                                              2019 年 12 月3日
 各     位
                                 会 社 名    イ ン ス ペ ッ ク 株 式 会 社
                                 代表者名     代表取締役社長         菅    原    雅   史
                                              (コード番号:6656      東証第二部)
                                 問合せ先     取締役管理部長         冨 岡      喜 榮 子
                                          TEL   0187-54-1888(代表)



                      新事業の開始に関するお知らせ


 当社は、世界初となる長尺 FPC(フレキシブル基板)をシームレスに連続露光可能なロール
to ロール型シームレスレーザー直描露光機(R-LDI)(※1)の開発を進めてまいりましたが、
この度、基本機能の開発が完了したことにより R-LDI の開発・製造・販売を新たな事業として
取り組むことを 2019 年 12 月3日開催の取締役会において決議いたしましたので、お知らせい
たします。
                                   記

1. 新たな事業の概要
     現在、自動車の CASE(※2)への取り組みは加速度的に進歩を続けており、自動車メーカー
 各社は自動車の内部配線(ワイヤーハーネス)の急速な増加に伴い高品質で軽量な FPC の採
 用に取組んでおります。このような状況の中、ワイヤーハーネスは乗用車でも長さ6メート
 ル超の配線が必要と言われており、長尺の FPC をシームレスに露光が可能な露光機へのニー
 ズが高まっております。
     当社は、このニーズに対応した露光機を開発するべく、検査装置事業で培ってきたロール
 to ロール方式の精密搬送システムと、プリント基板用の直描露光機を製造販売している子会
 社(スイス First EIE 社)の技術をベースとし、秋田県産業技術センターとの共同研究のも
 と、経済産業省 2018 年度戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン)の補助制度を活
 用して、ロール to ロール型シームレスレーザー直描露光機の開発を進めてまいりました。
     長尺 FPC は、レイアウトの自由度の高さや配線としての信頼性の高さ、軽量性、個別製品
 単位の ID 表記など多くの特徴を持ち、自動車分野のみならず、航空機、宇宙産業、ドロー
 ン、ウエアラブル機器、各種ロボット、医療機器など多くの分野で利用が拡大していくもの
 と思われます。
     今後は、本製品の受注を 2020 年2月から開始し、来期以降に出荷を開始する予定です。
 当社は、これら新たなニーズに柔軟かつ迅速に対応し、本事業が当社の成長を牽引し当社の
 大きな柱となるよう積極的に取組んでまいります。


     ※1 R-LDI : Roll to Roll type Laser Direct Imager(直接描画)
     ※2 CASE   : Connected(コネクテッド)       Autonomous (自動運転)
                  Shared (シェアリング) Electric (電動化)


                                   1
2. 新製品の主なスペック

    「製品名:ロール to ロール型シームレスレーザー直描露光機(RD3000)
                                         」

  1.レーザー光源       波長 405nm の半導体レーザー
  2.最小L/S        200μm/200μm
  3.露光速度         20mm/秒
  4.最大露光幅        250mm
  5.最大露光長        6,000mm(6,000mm 以上は要相談)
  6.露光面          片面露光
  7.個別ID露光       有(データマトリックス、英数 24 文字)
  8.対応データ        ガーバーデータ
  9.装置寸法         W=2,370mm H=1,950mm D=1,300mm



3.今後の見通しと影響
  本件が当社の2020年4月期の連結業績に与える影響は軽微であります。
  今後、開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

                                                 以上




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