2020年度 決算
投資家様向け説明資料
VG2.0
VG2.0
2021年4月27日
オムロン株式会社
発表のポイント
■2020年度 実績
・上方修正した3Q見通しから上振れて着地。4Qに入って事業回復のスピードが加速。
・厳しい事業環境の中で対前年+14％増益。売上総利益率は45.5％まで向上。
・主力の制御機器事業は中華圏で過去最高の売上を達成。ソリューション提案型営業で成果。
■長期ビジョンVG2020振り返りと、次期長期ビジョンの方向性
・VG2020の10年間は「成長力」「収益力」「変化対応力」の強化による財務価値の創出に
加え、「ESG取組」による非財務価値の創出により、企業価値を大きく向上。
・自走的な「成長力」の確立は道半ば。次期長期ビジョンでは、この課題を克服する。
・「成長事業機会」に対して、「モノ＋サービス」でソーシャルニーズの創造を拡大していく。
■2021年度計画
・ 2021年度は、次期長期ビジョンが始まる2022年度に向けたスタートダッシュの年。
全事業で増収増益。売上総利益率は引き続き向上させ、46.4％に引き上げる。
・既存事業で売上拡大しながら、成長投資を継続し、ビジネスモデルの変革を加速する。
・今後も株主還元重視の方針を継続。昨年度から2円増配し、年間配当予想を86円とする。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 1
目次
1. 2020年度 実績 P. 3
2. 長期ビジョンVG2020振り返りと、 P. 9
次期長期ビジョンの方向性
3. 2021年度 計画 P. 24
- 参考資料 - P. 37
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 2
2020年度
実績
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 3
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
通期実績
厳しい事業環境でも増益を達成。売上総利益率は過去最高を更新。
（億円）
2020年度 2020年度 2019年度
見通し比・差 前年度比・差
見通し 実績 実績
売上高 6,450 6,555 +1.6% 6,780 △3.3%
売上総利益 2,930 2,984 +1.8% 3,037 △1.8%
(売上総利益率) (45.4%) (45.5%) (+0.1P) (44.8%) (+0.7P)
営業利益 560 625 +11.6% 548 +14.1%
(営業利益率) (8.7%) (9.5%) (+0.8P) (8.1%) (+1.5P)
当期純利益 400 433 +8.3% 392* +10.6%
米ドル 平均レート（円） 105.9 105.8 △0.1 109.1 △3.3
ユーロ 平均レート（円） 122.4 123.2 +0.8 121.2 +2.0
人民元 平均レート（円） 15.3 15.5 +0.2 15.7 △0.2
*2019年度の当期純利益は非継続事業当期純利益を除く。なお、非継続事業当期純利益を含むと749億円。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 4
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
セグメント別 売上高
主力の制御機器事業は前回見通しを上回って着地。
ヘルスケア事業は大幅な増収を達成。
（億円）
2020年度 2020年度 2019年度
見通し比 前年度比
見通し 実績 実績
制御機器事業
3,400 3,464 +1.9% 3,528 △1.8%
（ＩＡＢ）
電子部品事業
840 860 +2.4% 884 △2.6%
（ＥＭＣ）
社会システム事業
930 957 +2.9% 1,160 △17.5%
（ＳＳＢ）
ヘルスケア事業
1,220 1,231 +0.9% 1,120 +9.9%
（ＨＣＢ）
本社他 (消去調整含む) 60 43 △28.3% 89 △51.4%
合計 6,450 6,555 +1.6% 6,780 △3.3%
*本社直轄事業傘下の環境事業をSSBに移管したことと、バックライト事業の収束に伴い、2019年度の実績を組み替えて表示しています。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 5
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
セグメント別 営業利益
全てのセグメントで前回見通しを上回った。
制御機器事業、電子部品事業、ヘルスケア事業は増益を達成。 （億円、%：営業利益率)
2020年度 2020年度 2019年度
見通し差 前年度差
見通し 実績 実績
制御機器事業 550 588 +38 536 +52
（ＩＡＢ） (16.2%) (17.0%) (+0.8P) (15.2%) (+1.8P)
電子部品事業 25 30 +5 9 +20
（ＥＭＣ） (3.0%) (3.4%) (+0.5P) (1.0%) (+2.4P)
社会システム事業 50 57 +7 109 △52
（ＳＳＢ） (5.4%) (6.0%) (+0.6P) (9.4%) (△3.4P)
ヘルスケア事業 200 206 +6 135 +71
（ＨＣＢ） (16.4%) (16.7%) (+0.3P) (12.1%) (+4.7P)
本社他 (消去調整含む) △ 265 △ 255 +10 △ 241 △14
560 625 +65 548 +77
合計
(8.7%) (9.5%) (+0.8P) (8.1%) (+1.5P)
*本社直轄事業傘下の環境事業をSSBに移管したことと、バックライト事業の収束に伴い、2019年度の実績を組み替えて表示しています。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 6
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
セグメント別 売上高 前年同期比伸び率推移（3カ月移動平均）
2Q以降の市場回復に対応し、3Qから4Qへと回復のスピードを加速。
制御機器事業（IAB）
制御機器事業 (IAB) 電子部品事業（EMC）
電子部品事業 (EMC) 前年水準
前年水準 回復
120% 回復
120%
110% 110%
100%
100%
90%
90% 80%
80% 70%
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
FY19 FY20 FY19 FY20
ヘルスケア事業 (HCB)
ヘルスケア事業（HCB） 社会システム事業（SSB）
社会システム事業 (SSB)
前年水準
回復
130% 180%
115% 140%
100%
100%
85%
70% 60%
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3
FY19 FY20 FY19 FY20
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 7
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
制御機器事業（IAB）4Q期間エリア別 売上高成長率
4Q期間(1-3月)においても、中華圏は大幅成長。
グローバルに需要回復が拡大し、他エリアでも回復基調が鮮明に。
2020年度 4Q期間(1-3月)
制御機器事業 エリア別 売上高成長率
(前年同期比、現地通貨ベース)
東南アジア他
日本 米州 欧州 中華圏
韓国以外 韓国のみ
△2% △10% +2% +46% +5% +2%
3Q累計 (△12%) (△11%) (△10%) (+24%) (△10%) (+11%)
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 8
長期ビジョン
VG2020振り返りと
次期長期ビジョンの
方向性
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 9
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
次期長期ビジョンのスタート
次期長期ビジョンは2022年度からスタート。
2020年度と2021年度は、アフターコロナを見据えた事業変革期と位置づける。
コロナ 次期長期ビジョン
ショック
事業変革期
VG2020
2011 2020 2021 2022 2030
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 10
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
10年間の取り組み
成長力、収益力、変化対応力の強化に取り組み、FAとヘルスケアに最注力してきた。
３つの力の強化
成長力 収益力 変化対応力
注力する事業領域
FA ヘルスケア
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 11
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
成長力の強化
VG期間に積極的な投資を実行し、今後の成長を確かなものにする資産を
構築してきた。
主な成長投資
① ソリューション提供力の強化
- オートメーションセンタ37拠点
- SE人財20%増(2016年度比)
② 新しいビジネスモデルの構築
- 共創型現場データ活用サービス i-BELT
- 遠隔診療サービス
- 駅務サービスの遠隔化・省人化
③ 新製品や新技術の獲得
- 制御機器事業：ロボットやモーションコントローラなどの獲得
- ヘルスケア事業：革新的デバイスの開発・ネブライザ事業の強化
- CVCを活用したベンチャー投資
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 12
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
セグメント別売上構成比率の推移
利益とシェアが高い事業に絞り込み、高収益なポートフォリオに作り変えてきた。
2011年度 2020年度
その他
その他
売却
1%
その他
9% ・オイル&ガス
車載 電子部品
9% ・レーザー加工装置
車載
14% 13%
14%
制御機器 社会システム
制御機器
14%
電子部品 44% 53%
13%
ヘルスケア M&A
社会システム ・モーションコントローラー
19%
10% ヘルスケア ・産業用ロボット
10% ・産業用カメラ
・産業用コードリーダー
営業利益率10%以上の事業比率 営業利益率10%以上の事業比率
44％（制御機器事業） 72％(制御機器事業＋ヘルスケア事業)
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 13
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
セグメント別営業利益率の推移
制御機器事業とヘルスケア事業の営業利益率を着実に向上させてきた。
2011年度 2020年度
制御機器事業
（IAB）
13% 17%
ヘルスケア事業
（HCB） 5% 17%
社会システム事業
（SSB） 0.2% 6%
電子部品事業
（EMC） 6% 3%
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 14
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
売上総利益率の推移
事業ポートフォリオマネジメントをはじめとする取り組みによって、
売上総利益率が大きく向上し、筋肉質で高収益な事業体へと進化させた。
47%
(率)
45.5%
44.8%
44%
41.6%
41.2%
41%
39.3% 39.3%
38.5% 38.5%
38% 37.1%
36.8%
35% (年度)
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 15
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
生産拠点の分散と集約によるサプライチェーンの強化
生産拠点やサプライチェーンの分散と集約を進め、
変化に強いレジリエントな体質を構築してきた。
2011年度 2020年度
日本:綾部・草津
中国:上海
4 8
制御機器 日本:綾部・草津 東南アジア:インドネシア
事業 中国:上海 米州:カリフォルニア (2拠点)
(IAB) 拠点 欧州:オランダ 拠点 シアトル
分 欧州:オランダ
散 日本:松阪
3 5
ヘルスケア 日本:松阪 中国:大連
事業 中国:大連 東南アジア:ベトナム
（HCB） 東南アジア:ベトナム 米州:ブラジル
拠点 拠点
欧州:イタリア
日本:山鹿・倉吉・一宮
集
約
電子部品
事業
（EMC）
11 山陽・飯田・草津
中国:上海・深セン 7 日本:山鹿・倉吉・一宮
中国:上海・深セン
拠点 東南アジア:マレーシア・インドネシア 拠点 東南アジア:マレーシア・インドネシア
米州:イリノイ
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 16
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
サステナビリティ取り組みと社外からの評価
サステナビリティ課題に積極的に取り組み、グローバルでトップクラスの評価を得た。
多くのESGインデックスに採用され、株価のボラティリティ低減に貢献。
サステナビリティ取り組みの主な特徴 社外からの主な評価
中期計画にサステナビリティ重要課題を組み入れ DJSIーWorld
グローバル 323社 (日本 39社)
S&Pサステナビリティアワード
取締役会による監視・監督機能の発揮 ゴールドクラス
グローバル 70社 (日本 6社)
“Electronic Equipment, Instruments &
中長期業績連動報酬に、第三者評価を採用
Components”セクターにおいて上位1%に選定
積極的に情報を開示し、社外との対話を強化
GPIF
４つのインデックスに選定
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 17
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
TSR（株主総利回り）の推移
財務価値・非財務価値を創出することで、企業価値を大きく向上させてきた。
(率)
397.5%
350% ーオムロン
ーTOPIX
284.9% 265.1%
239.9% 242.3%
250% 222.8%
187.3%
150%
100.0% 154.3%
101.5%
76.6% (年度)
50%
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
*2010年度末の終値で投資した場合の各年度末時点の値
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 18
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
0
今後の課題
成長に課題あり。
売上高推移
9,000
（億円） ■ 車載・バックライト 8,600 8,595
8,473 8,336
・車載事業売却
8,000 7,942 ・バックライト収束
7,730
6,780
7,000
6,555
6,505
6,195
6,000
・米中貿易摩擦
・コロナショック
5,000
4,000
3,000
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 （年度）
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 19
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
次期長期ビジョンの狙い
オムロンの存在意義
事業を通じて社会価値を創出し、
社会の発展に貢献し続けること
企業価値の最大化
社会価値と経済価値の創造
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 20
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
オムロンが取り組む社会的課題
CO²排出量の抑制、人と機械の協働・融和、健康寿命の延伸に取り組む。
社会の変化因子 オムロンが取り組む社会的課題
気候変動 CO²排出量の抑制
高齢化
健康寿命の延伸
人と機械の協働・融和
個人の経済格差の拡大
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 21
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
次期長期ビジョンで捉える成長機会とビジネスモデル進化
成長機会として「製造現場の高度化」「1次・3次産業の自動化」「予防医療支援」
「エネルギーソリューション」を捉え、付加価値の継続的拡大に向けてビジネスモデル進化に
チャレンジする。
オムロンが捉える成長機会 ビジネスモデル進化
製造現場の 1次・3次産業の
高度化 自動化
モノ ＋ サービス
×
×
エネルギー
予防医療支援
ソリューション
パートナーとの協創
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 22
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
自走的成長に向けた重点戦略
価値創造に向けて、「オートメーションの進化」「デジタルトランスフォーメーション」
「人財マネジメントの変革」に取り組む。
オートメーションの進化 デジタルトランスフォーメーション
人と機械の協働・融和を実現する デジタル技術を用いた
“センシング & コントロール + Think” ビジネスモデルの構築と
の技術進化 企業運営の進化
人財マネジメントの変革
多様な人財が集い、一人ひとりの能力を最大限引き出すマネジメントの推進
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 23
2021年度計画
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 24
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
事業セグメント別 事業環境認識
制御機器事業を中心に、グローバル経済の回復基調が継続。
自動車： EV/ADAS関連投資を中心に緩やかに回復。
制御機器事業 デジタル： 中国・韓国における半導体や二次電池を中心に、引き続き好調継続。
（ＩＡＢ） 食品・日用品： 脱プラスチック新素材などの環境関連投資により、ゆるやかに回復。
社会インフラ： 中国は太陽光発電を中心に好調継続。全体として回復基調。
電子部品事業 民生： 中国を中心に、全体的に緩やかな回復基調が継続。
（ＥＭＣ） 車載： 米州、中国市場を中心に回復基調継続。
鉄道： 投資抑制の動きが継続しており、需要低調を見込む。
社会システム事業
交通： 堅調な更新需要の継続を見込む。
（ＳＳＢ）
エネルギー： コロナ影響からの緩やかな回復を見込む。
ヘルスケア事業 血圧計： オンライン販売を中心にグローバルで好調継続を見込む。
（ＨＣＢ） その他 ： 体温計は反動減を見込むが、ネブライザや低周波治療器は回復基調継続。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 25
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
2021年度計画
増収増益を計画。売上総利益率は46.4%、営業利益率は10%に引き上げる。
（億円）
2020年度 2021年度
前年度比
実績 計画
売上高 6,555 7,000 +6.8%
売上総利益 2,984 3,250 +8.9%
(売上総利益率) (45.5%) (46.4%) (+0.9P)
営業利益 625 700 +12.0%
(営業利益率) (9.5%) (10.0%) (+0.5P)
当期純利益 433 480 +10.8%
米ドル 平均レート（円） 105.8 108.0 +2.2
ユーロ 平均レート（円） 123.2 128.0 +4.8
人民元 平均レート（円） 15.5 16.5 +1.0
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 26
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
セグメント別 売上高
制御機器事業はデジタル・EV関連が好調を維持、全エリアで増収を実現。
ヘルスケア事業は、血圧計が引き続き売上成長を牽引。
（億円）
2020年度 2021年度
前年度比
実績 計画
制御機器事業
3,464 3,750 +8.2%
（ＩＡＢ）
電子部品事業
860 940 +9.3%
（ＥＭＣ）
社会システム事業
957 960 +0.4%
（ＳＳＢ）
ヘルスケア事業
1,231 1,330 +8.1%
（ＨＣＢ）
本社他 (消去調整含む) 43 20 △53.5%
合計 6,555 7,000 +6.8%
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 27
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
制御機器事業（IAB）と ヘルスケア事業（HCB) の売上トレンド
制御機器事業は中華圏と韓国が引き続き売上成長を牽引。他のエリアでも
回復基調が継続。ヘルスケア事業は、全てのエリアで売上成長を実現。
単位：棒グラフ・・・億円(円ベース)、
折れ線グラフ・・・％(現地通貨ベース)
制御機器事業 売上高推移 ヘルスケア事業 売上高推移
3,750 1,330
3,528 3,464 1,231
1,120
中華圏 +44％
アジア +40%
米州 +31%
韓国 +20% 中華圏 +24%
欧州 +10%
FY19 日本 +6%
アジア ±0％ FY19
=100 日本 △2％ =100
欧州 △3％
米州 △3％
FY19 FY20 FY21 FY19 FY20 FY21
実績 実績 計画 実績 実績 計画
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 28
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
セグメント別 営業利益
全てのセグメントで増益を見込む。
（億円、%：営業利益率)
2020年度 2021年度
前年度差
実績 計画
制御機器事業 588 630 +42
（ＩＡＢ） (17.0%) (16.8%) (△0.2P)
電子部品事業 30 45 +15
（ＥＭＣ） (3.4%) (4.8%) (+1.3P)
社会システム事業 57 70 +13
（ＳＳＢ） (6.0%) (7.3%) (+1.3P)
ヘルスケア事業 206 225 +19
（ＨＣＢ） (16.7%) (16.9%) (+0.2P)
本社他 (消去調整含む) △ 255 △ 270 △15
625 700 +75
合計
(9.5%) (10.0%) (+0.5P)
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 29
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
制御機器事業（IAB) の成長領域
注力業界での成長領域で事業機会を捉え、成長を実現する。
業界 主な成長領域 事業機会
自動車 EV グリーンリカバリー政策による
EV投資拡大
半導体 世界的な半導体製造能力増強と
デジタル
さらなる超微細化
食品・ 脱プラス
リサイクル素材での新生産工法確立
日用品 チック
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 30
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
制御機器事業（IAB) EVにおけるi-Automation!による課題解決
EVの中核部品である車載電池の生産課題を、i-Automation! で解決。
タクトタイム向上と高品質を両立し、生産性1.5倍を実現。
車載電池 組立工程 EV向け車載電池の生産課題
✓ 低価格を実現する高速生産
✓ 高品質を実現する生産技術
i-Automation!によるソリューション
ロボット統合コントローラによる
組立工程 省人化アプリケーション
ロボットが供給した電極材をラミネートフィルムで包む工程
（中国のオートメーションセンタのデモ機）
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 31
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
ヘルスケア事業（HCB） 血圧計市場
グローバルで血圧計事業を伸ばすことで、ヘルスケア事業の成長を実現する。
血圧計普及率 ** 各エリアの血圧計市場
100
(%)
潜在市場 普及率の向上
50％
50 38
33
24
顕在市場 23 20
2 患者増
0
米国 日本 西欧 中国 インド ブラジル ロシア
4.2億人 3億人 高血圧患者数*
* 高血圧患者数：WHO発表の各国の成人高血圧率と各国の成人人口から算出
**血圧計普及率：推定高血圧患者数と買替サイクルを5年としたときの他社を含む血圧計の総販売台数の推定値から算出
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 32
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
ヘルスケア事業（HCB）遠隔診療サービスのグローバル展開
各国の医療制度や仕組みに合わせたビジネスモデルをグローバルで展開。
イギリス
高血圧治療支援サービス
「ハイパーテンションプラス」を
アメリカ
2021年4月にスタート。
遠隔モニタリングサービス
オランダ 「バイタルサイト」を展開中。
日本
今年度は現在の利用者数1,500人を
インド 33,000人以上に拡大する。
シンガ
ポール
リリース済み：イギリス・アメリカ・シンガポール
ビジネスモデル構築中：オランダ・日本・インド
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 33
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
年間配当
今後も株主還元を重視する方針に変更なし。
それを踏まえて、今年度の年間配当予想を、2円増配の86円とする。
2020年度 2021年度
(予定) (予想)
年間配当 84円 86円
※2020年度の年間配当は定時株主総会で決議予定、 2021年度の中間・期末配当は未定。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 34
2020年度 実績 VG2020振り返り 次期長期ビジョンの方向性 2021年度 計画
最後に
【2020年度の成果】
• コロナ禍において、変化対応力とソリューション提供力がさらに高まる
【2021年度の経営スタンス】
• 変化対応力とソリューション提案力を最大発揮し、成長機会をつかむ
• 自走的成長に向けた投資、アクションの実行を加速する
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 35
参考資料
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 37
6つの経営指標
2011年度実績 2020年度実績
売上高 6,195億円 6,555億円
売上総利益率 36.8％ 45.5％
営業利益 401億円 625億円
ROIC 4.8％ 7.8％
ROE 5.2％ 7.6％
EPS 74.5円 214.7円
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 38
強固な事業ポートフォリオの構築
買収 譲渡/収束
12年 キャパシタ(EMC)
14年 南米ネブライザ(HCB)
PJ Sum ＊＊＊ 12年 組込ソフト/ハード受託開発(本社直轄)
15年 モーションコントローラー(IAB)
13年 光通信(EMC)
15年 産業用ロボット(IAB) 16年 オイル&ガス(IAB)
16年 院内医療機器(HCB)
17年 産業用カメラ(IAB)
18年 レーザー加工装置(IAB)
17年 産業用コードリーダー(IAB) 19年 EDMS*(本社直轄)
*産業用電子機器の開発・製造受託サービス事業
19年 車載事業(AEC)
18年 欧州ネブライザ(HCB) 19年 バックライト(本社直轄)
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 39
2020年度実績 営業利益増減（前年度差）
固定費削減 222億円* 重点投資増* （億円）
研究開発費減
販管費減 +38 △39 625
付加価値 ITシステム △18
に対する IAB △10
548 為替影響 +132 HCB △11
売上減による 付加価値率
△56 付加価値減 増による 製造固定費減
付加価値増 +52
△79
+29
2019年度 2020年度
実績 *為替の円高影響含む 実績
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 40
2021年度計画 営業利益増減（前年度差）
付加価値率
増による
売上増による 付加価値増 製造固定費増
付加価値増 販管費増
+25 △30 重点投資増
付加価値 △68 研究開発費増
に対する ＋154 （億円）
△37
為替影響
△86 700
625 +118 ITシステム △21
IAB △51
HCB △5
他 △9
2020年度 2021年度
実績 計画
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 41
2021年度計画 固定費増減（前年度差）
重点投資増
成長投資 2,550
ITシステム投資増
＋65
開発費 2,490 (億円)
＋21
＋37 IAB +51
販管費 HCB + 5 販管費率
他 + 9
2,359 ＋68 △0.5P
2,060 2,030
(29.4%) (29.9%)
販管費 1,927
(売上高比率） (29.4%)
研究開発費 432 +191億円（販管費率+0.0P、開発費率+0.4P） 490 開発費率 460
(売上高比率） (6.6%) (7.0%) +0.2P (6.8%)
2020年度 2021年度 2019年度
実績 計画 実績
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 42
連結貸借対照表
（億円）
2020年3月末 2021年3月末 前年度末差
流動資産 4,471 5,144 +673
(現金及び現金同等物) (1,855) (2,508) (+652)
(たな卸資産) (1,043) (1,033) (△10)
有形固定資産 1,145 1,130 △15
投資その他の資産 1,965 1,929 △35
資産の部合計 7,581 8,204 +623
流動負債 1,513 1,614 +101
固定負債 742 497 △246
負債の部合計 2,255 2,110 △145
株主資本 5,304 6,069 +764
非支配持分 22 25 +3
純資産の部合計 5,326 6,094 +768
負債及び純資産合計 7,581 8,204 +623
株主資本比率 70.0% 74.0% +4.0P
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 43
連結キャッシュ・フロー計算書
（億円）
2019年度 2020年度
前年度差
実績 実績
営業活動によるキャッシュ・フロー (営業CF) 898 938 +40
投資活動によるキャッシュ・フロー (投資CF) 286 △148 △434
フリー・キャッシュ・フロー (FCF) 1,184 790 △394
財務活動によるキャッシュ・フロー (財務CF) △294 △204 +91
期末の現金残高 1,855 2,508 +652
設備投資 331 240 △92
減価償却費 257 228 △29
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 44
2021年度 為替前提
1円変動による影響額（通期）
2021年度 *人民元は0.1円変動の影響額
為替前提 売上高 営業利益
米ドル 108円 約17億円 約2億円
ユーロ 128円 約9億円 約4億円
人民元 16.5円 約8億円 約2億円
※ 新興国通貨等が、主要通貨に想定通り連動しなかった場合、感応度に影響を与えます。
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 45
株主還元方針
利益配分の優先順位は、①将来の成長に向けた投資、②配当、③自己株式取得
将来の成長に FA、ヘルスケアを中心に、成長投資(M＆A)、
向けた投資 研究開発費、設備投資に振り向ける
年間配当は配当性向30%程度、DOE3%程度を
配当 目安として決定する
長期にわたり留保された余剰資金は、
自己株式取得
機動的に自己株式の取得を実施
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 46
主要ESGインデックスへの組み入れ (2021年4月現在)
＜オムロンが選定されているESGインデックス ＞
✓ DJSI－World 4年連続選定
✓ FTSE4Good Index Series 5年連続選定
✓ MSCI ESG Leaders Indexes 6年連続選定
✓ MSCI SRI Indexes 4年連続選定
✓ STOXX Global ESG Leaders Indices 5年連続選定
✓ FTSE Blossom Japan Index 4年連続選定
✓ MSCI ジャパンESGセレクト・リーダーズ指数 4年連続選定
✓ MSCI 日本株 女性活躍指数 4年連続選定
✓ S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数 3年連続選定
*オムロンでは、CDP気候変動・水に関する調査を含むESG評価機関による
調査など、多くの外部からの調査に協力し、情報を開示しています。
2020年度評価：気候変動「A⁻」、水セキュリティ「A⁻」
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 47
社外からの評価 (2021年4月現在)
＜ESG関連表彰・銘柄選定＞
S&Pグローバル社選定
✓ S&P サステナビリティアワード ゴールドクラス 初選定
一般社団法人 日本取締役協会 主催
✓ コーポレート・ガバナンス・オブ・ザ・イヤー2018 経済産業大臣賞 2018年度受賞
環境省 主催
✓ 平成30年度 地球温暖化防止活動大臣表彰 「対策活動実践・普及部門」を受賞 2018年度受賞
日本経済新聞社 主催
✓ 日経SDGs経営大賞 「SDGs戦略・経済価値賞」を受賞 2019年12月受賞
経済産業省・東京証券取引所 選定
✓ 企業価値向上表彰 大賞 2014年度受賞
✓ なでしこ銘柄 2017年度より4年連続選定
✓ 健康経営銘柄 2018年度より3年連続選定
✓ 健康経営優良法人～ホワイト500～ 2016年度より5年連続選定
日本経済新聞社 選定
✓ 日経225 2019年3月 初選定
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 48
ROIC逆ツリー展開 (2.0)
現場 KPI 改善ドライバー
注力業界/新商品売上 売上総利益率
サービス/リカ－リング売上
オンラインチャネル売上
革新アプリ数 付加価値率
標準部品搭載率
実行計画 CD率/失敗コスト率 ROS
一人当り生産台数
製造固定費率
自動化率（省人数）
売上高人件費比率 販管費率 ROIC
間接部門人員数 R&D率
ITコスト/ファシリティコスト
生産LT
不動在庫額 運転資金回転率
滞留債権額 投下
資本
設備投資額 固定資産回転率 回転率
M&A投資による
シナジー効果
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 49
事業ポートフォリオマネジメント
経済価値評価 市場価値評価
売
B S B S
成長期待領域 投資領域 市
上
高 場
成 成
長 長
率 率
C Ａ C Ａ
( )
( )
％ ％
収益構造改革領域 再成長検討領域
ROIC(%) 市場シェア(%)
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 50
ROIC計算式
＜連結貸借対照表＞
科目 年 月末
資産の部
流動資産 当社株主に帰属する
当期純利益
・・・
・・・
有形固定資産
・・・ ROIC ＝
投下資本
投資その他の資産
・・・
負債の部
流動負債
短期債務
・・・
・・・
・・・
投下資本 ＝ 純資産 ＋ 有利子負債
純資産の部
株主資本
・・・
・・・ ※投下資本は、前年度末実績および当年度の各四半期毎の
・・・ 実績または見通しを平均して算出。
純資産の部合計
負債及び純資産合計
2021～2024年度の想定資本コスト：5.5%
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 51
＜注意事項＞
1. 当社の連結決算は米国会計基準を採用しています。
2. 業績予想などは、当社が現時点で入手可能な情報と、合理的であると判断する一定の
前提に基づいており、実際の業績はさまざまなリスクや不確定な要素などの要因により、
異なる可能性があります。
3. 当資料は「2021年3月期 決算短信」に準拠し作成しています。
差額、比率については百万円単位で計算し、四捨五入しています。
＜ＩＲに関するお問い合わせ＞
オムロン株式会社
グローバルインベスター & ブランドコミュニケーション本部 IR部
電話 ： 03-6718-3421
Ｅ-mail ： omron-ir@omron.com
Webサイト ： www.omron.com/jp/ja/
Copyright: 2021 OMRON Corporation. All Rights Reserved. 52