（証券コード︓6594）
https://www.nidec.com
2019年3⽉期
決算説明会
2019年4⽉24⽇
－注意事項－
本プレゼンテーション及び引き続き⾏われる質疑応答の際の回答には、将来に関する⾒通し、期待、
判断、計画あるいは戦略が含まれています。この将来予測に基づく記載や発⾔は、為替変動、製品に
対する需要変動、各種モータの開発・⽣産能⼒、関係会社の業績及びその他のリスクや不確定要素
を含みます。本プレゼンテーション及び引き続き⾏われる質疑応答の際の回答に含まれる全ての将来
的予測に基づく記載や発⾔は、プレゼンテーションの⽇に⼊⼿可能な情報に基づいており、私達は、法
令に定めのある場合を除き、このような将来予測に基づく記載や発⾔を更新する義務を負いません。ま
た、この記載や発⾔は、将来の実績を保証するものではなく、実際の結果が、私達の現在の期待とは、
実体的に異なる場合があります。このような違いには、多数の要素が原因となり得ます。これらの要素や
リスクについては当社の継続開⽰及び適時開⽰等の記載をご覧ください。
表紙の写真は、⽇本電産エレシスが4⽉12⽇に発表した「Nidec新型アンテナ」を搭載した世界最⼩の次世代センサフュージョン、Gen2-ISFです。
（ISF : Integrated Sensor Fusion。単眼カメラとミリ波レーダ⼀体型のADASセンサ）
2
連結決算業績
17年度 18年度 19年度
（百万円） 前年⽐
（累計） (累計) 通期⾒込
売上⾼ 1,488,090 1,518,320 +2.0% 1,650,000
営業利益 166,842 138,620 -16.9% 175,000
営業利益率 11.2% 9.1% - 10.6%
税引前利益 163,665 139,014 -15.1% 170,000
当期利益 130,834 110,798 -15.3% 135,000
⼀株利益（円） 441.91 375.83 -15.0% 456.14
配当⾦（円） 95.00 105.00 - 110.00
対⽶ドル為替レート ＜想定レート＞
平均・・・ 110.85円 110.91円 +0.1% ⽶ドル=105円
期末・・・ 106.24円 110.99円 +4.5% ユーロ=125円
為替感応度︓1円あたり⽶ドルは売上⾼90億円、営業利益11億円、 ユーロは売上⾼17億円、営業利益4億円 （全てFY19通期ベース）
3
2018年度決算ハイライト
連結売上⾼は前期⽐2%増収の1兆5,183億円となり
過去最⾼を更新。
営業利益は国内外⼯場及び拠点統廃合等による構造
改⾰費⽤、新規商材の⽴ち上げロス、M&A費⽤等の
⼀時費⽤を約388億円計上し、前期⽐17%減益の
1,386億円。
当期利益は前期⽐15%減益の1,108億円。
4
2018年度の前年同期⽐増減分析
【売上⾼】 +178 +21
（億円） ＋207
+34
▲38
▲100
15,183
14,881
FY17 為替 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 FY18
（実績） 変動 モータ 産業⽤ その他 （実績）
【営業利益】
（億円）
▲18 +109
+31
▲14 ▲7
▲304 ▲2
1,668 ▲77 【▲388の内訳】
1Q: ▲15 1,386
FY17（累計） ▲84
2Q: ▲21
FY18（累計）▲388 3Q: ▲115
差異 ▲304 4Q: ▲237
FY17 為替 構造改⾰ 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 全社費⽤ FY18
（実績） 変動 費⽤ モータ 産業⽤ その他 （実績）
5
2018年度4Ｑ（3ヶ⽉）の直前四半期⽐増減分析
【売上⾼】
+80
（億円） +30
▲66
▲143 ▲1 ▲26
3,767
3,640
FY18・3Q 為替 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 FY18・4Q
（実績） 変動 モータ 産業⽤ その他 （実績）
【営業利益】
（億円）
▲14
▲121 +16
309
+3
▲69 ▲6
▲9
▲14
95
FY18・3Q 為替 構造改⾰ 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 全社費⽤ FY18・4Q
（実績） 変動 費⽤ モータ 産業⽤ その他 （実績）
6
四半期別の業績推移（売上⾼・営業利益）
リーマンショックや構造改⾰を契機に事業ポートフォリオの転換を加速
6,000 600
売上⾼（左軸） 営業利益（右軸）
5,500 WPR3 550
売 営
5,000 500
上 業
⾼ 4,500 450 利
︵ 益
億 4,000 400 ︵
円 億
︶ 3,500 350 円
︶
3,000
WPR2 300
2,500
WPR1 250
2,000 200
1,500 150
1,000 震災 100
500 リーマンショック タイ洪⽔ 50
0 0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
(500) (50)
-254
FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY19(e)
構造改⾰
7
年度別の業績推移（売上⾼・営業利益）
事業ポートフォリオの転換と、収益⼒の改善が着実に連動する好循環を持続
20,000 2,000
売 営
上 業
⾼ 利
︵ 15,000 1,500 益
億 ︵
円 億
︶ 円
︶
10,000 1,000
5,000 500
重点2事業（⾞載と家電・商業・産業⽤）
0 0
FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18
8
連結キャッシュフローの推移
（億円）
2,500 営業活動によるCF 投資活動によるCF フリーCF
1,756 1,702
1,299
営業活動による
キャッシュフローは
0
⾼い⽔準を持続
投資CFのうち、濃い紫⾊は
「事業取得による⽀出」
-2,500
FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18
⽶国会計基準 IFRS
9
⼀株利益と配当⾦の推移
（円） ⼀株利益（円） 配当⾦（円）
600
442
456
⼀株利益成⻑
に伴った着実な
374 376
303
配当⾦の上昇
272
207
187 188
148
105 110
85 95
70 80
43 45 43 50
33 30
0
FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY19
（予想）
⽶国会計基準 IFRS
10
設備投資・減価償却費・研究開発費
設備投資 減価償却費 研究開発費
（億円）
2,000
1,500
1,206
中⻑期成⻑を
908
⽀える積極投資
687 707 740
554
629
750
を継続
0
FY17 FY18 FY19 FY17 FY18 FY19 FY17 FY18 FY19
（予想） （予想） （予想）
11
2019年度業績予想
（百万円） 上期 下期 通期
売上⾼ 750,000 900,000 1,650,000
営業利益 75,000 100,000 175,000
営業利益率 10.0% 11.1% 10.6%
税引前利益 73,000 97,000 170,000
当期利益 57,000 78,000 135,000
⼀株利益（円） 193.01 263.13 456.14
配当⾦（円） 55.00 55.00 110.00
対⽶ドル為替レート 105円 105円 105円
対ユーロ為替レート 125円 125円 125円
12
中期戦略⽬標
Vision2020
13
Vision2020 : 中期戦略⽬標
利益ある⾼成⻑の飽くなき追求
① 連結売上⾼⽬標 2兆円
（新規M&A 約5,000億円を含む）
② 内、⾞載売上⾼⽬標 7千億円〜1兆円
③ 連結営業利益率⽬標 15％以上
④ ＲＯＥ（株主資本利益率） 18％以上
（株主資本⽐率60%を前提⽬標）
⑤ グローバル５極経営管理体制の確⽴
14
“4つの⼤波”に新たに加わる5Gの⼤波によって「5つの⼤波」へ
クルマ・ロボティクス・省エネ家電・ドローン⽤途等、創業以来の⼤波が続々と到来
クルマの電動化、EV・PHEV ロボット活⽤の拡がり
内燃機関から電気へ。 協働型ロボットが⾷品・物流・
100年に1度の技術⾰新 サービス分野へ。市場急拡⼤
脱炭素化の波 5G通信に起因する様々な次世代技術 ﾛﾎﾞｯﾄ化の波
通信速度100倍がもたらすハードウェアの技術⾰新
デジタルデータ
爆発の波
家電製品のブラシレスDC化 農業・物流の省⼈化
コードレス化や⾼機能化。 ⼈⼿不⾜の深刻化。
家電製品の技術⾰新 第4次産業⾰命が追い⾵
省電⼒化の波 物流⾰命の波
15
WPR3︓構造改⾰① ~事業ポートフォリオ転換に伴う具体事例~
事業ポートフォリオの転換に応じた⾞載⽤製造ラインや顧客密着型製品ラインの増設を実施
【⽇本電産（浙江）有限公司の事例】
Before After 【⾞載】
⽇本電産エレシス
100%
HDD⽤モータ
を⽣産
【⾞載】
⽇本電産⾃動⾞
モータ（浙江） 【精密⼩型モータ（その他⼩型モータ）】
電動パワステ⽤モータ
HDD⽤モータ EPSパワーパック
掃除機⽤モータ など
16
WPR3︓構造改⾰② ~事業ポートフォリオ転換に伴う具体事例~
減速機製造ラインへの全⾯移管を完了、移管に伴う現地エンジニアの教育・訓練も実⾏中
【フィリピン⽇本電産スービックの事例】
Before After
100%
HDD⽤モータ
を⽣産
【減速機】
⽇本電産シンポ
HDD⽤モータ ⼩型減速機
17
WPR3 から「攻め」に転じる経営①︓⾞載ラインナップの拡がり
1990年代半ば以降、今⽇までに築き上げてきた5つの製品群
ADAS シャーシ
ADAS（先進運転⽀援）
ボディー
次世代
センサー シャーシ （外装）
パワートレイン
ADASカメラユニット フュージョン センシング⽤
カメラモジュール ABS/ESCモータ ABS⽤ECU EPSパワーパック
⾚外線カメラ⽤ ボディー
シャッタ
ミリ波レーダーユニット 周辺監視カメラ⽤ 電⼦ミラー⽤
⾞載⽤レンズユニット レンズユニット カメラモジュール
ヘッドライト
レベライザー⽤
サスペンションオイルバルブ
パワートレイン 電動パワステ⽤モータ & ECU
制御⽤ステッピングモータ
モータ
電磁弁 デュアルクラッチトランス E-Axle ボディー
ミッション⽤アクチュエータ 電動オイルポンプ／インバータ トラクションモータシステム （内装） サンルーフモータ
モジュール
ヘッドアップディスプレー
駆動モータ
ステアリング シート空調⽤ファン DC/ACインバータ
触覚デバイス 冷却ファン
オイルポンプ 電動オイルポンプ 電動ウォーターポンプ ポンプモジュール 可変ウォーターポンプ ドアロック⽤
モジュール
オイルクーラー⽤ シート位置 カーオーディオ・
ベースブラケット 調整⽤モータ ナビゲーションシステム
冷却ファン
⾃動⾞ドアミラー
部品、オーディオ⽤ ⾞載⽤リレー及び ⾞載⽤リレー及び トランクオープン
パネル、スイッチ部品 スイッチ⽤複合リベット接点 スイッチ⽤リベット接点
アイドルスピード
無段変速機⽤ エンジン冷却 エンジンマウント⽤ コントロール⽤ シート触覚
スプールバルブ ギヤードモータ ステッピングモータ
18
コントロールバルブ ファンモータ 耐熱製品 操作スイッチ デバイスモータ
WPR3 から「攻め」に転じる経営②︓⾞載の2本柱製品による拡販戦略
クルマの電動化に伴う市場拡⼤＆ブラシレス化の波に乗り圧倒的グローバル市場シェアを狙う
FY2017 FY2020 FY2025
（⽬標） （⽬標） モータ
単体
ブラシレス
電動パワステ 30% 世界市場シェア
⽤モータ 50% 50% 6割を狙う
（当社市場シェア）
10%
モータ＋ECU
（パワーパック）
FY2017 FY2020 FY2025
（⽬標） （⽬標）
次世代
ブレーキ⽤ 新規引合い急増
50% 60% 70% ブラシレス化の⼤波
モータ
（当社市場シェア） はここにも到来
19
WPR3 から「攻め」に転じる経営③︓トラクションモータの本格受注を開始
E-Axleは広州汽⾞に続きもう1社受注獲得、マイルドHV⽤モータでも欧州Tier1より受注獲得
（億円）
【当社トラクションモータの引合い総額と確定受注】 【当社トラクションモータシステム（E-Axle）のラインナップ拡充】
（億円） Ni150Fシリーズ Ni100Fシリーズ Ni70Fシリーズ
E-Axle ※ ※
4,000
New New
ラインナップ
市場投⼊時期 FY19 FY20 2H（予） FY21（予）
3,000
最⼤出⼒ 150kW 100kW 70kW
引合い総額 最⼤トルク 3,900Nm 2,400Nm 1,600Nm
（薄緑）
外径（mm） 485x325x460 390x345x425 350x345x410
2,000
重量 87kg 54.5kg 48kg
確定受注
対応セグメント B~D A~C A
（濃緑）
1,000 【当社トラクションモータの引合い件数】
E-Axle︓各国OEMより、下記件数を取得。 モータ単体︓欧州より、下記件数を取得。
0 中国 欧州 ⽶州 ⽇本 韓国 欧州 欧州
FY19 FY20 FY21 FY22 FY23 FY24 FY25 8社 3社 1社 2社 1社 OEM 1社 Tier1 5社
※「トラクション技術戦略」につきましては当社Webに掲載の資料もご参照ください。https://www.nidec.com/-/media/nidec-com/news/2019/0412-02/190412-02.pdf 20
WPR3 から「攻め」に転じる経営④︓トラクションモータの新規受注事例
広州汽⾞より2案件⽬となるSUV⽤トラクションモータ（E-Axle）も受注が決定︕
【当社トラクションモータ E-Axleの1案件⽬受注（既報）】 【当社トラクションモータ E-Axleの2案件⽬受注】
広汽新能源汽⾞「Aion S」 E-Axle 広汽新能源汽⾞「Aion LX」
2018年広州モーターショーにて、広汽新能源汽⾞有限公司が発表した 2019年上海モーターショーで初めて披露された「Aion LX」は、レベル3の⾃動
新型量産EV「Aion S」に⽇本電産のトラクションモータシステム「E-Axle」が 運転⽀援を含む最新のスマートドライビング技術を搭載し、太陽光発電を利⽤
初採⽤されました。 したエネルギー効率の良い内部キャビンを⽣み出しています。
航続距離600km, 0-100km/h加速3.9秒
21
WPR3 から「攻め」に転じる経営⑤︓「次世代⾼周波アンテナ」を発表
⽇本電産エレシスが60年に1度のパラダイムシフトを実現、ADASや5Gへと展開する
Gen2-ISF
の内部構造
【⼀体型ADASセンサーの⽐較】 【Nidec新型アンテナと従来のパッチアンテナとの⽐較】
競合A社 ⼀体型 Nidec ⼀体型 パッチアンテナ Nidec新型アンテナ
（Gen2-ISF） ※
アイテム アンテナのタイプ ⾦属
New 導管
並み。
ほぼ
ロスが
カメラ性能 画⾓52° 画⾓100° 効 導波路損失 （0.1~0.4dB/mm） （0.015 dB/mm）
無い
率 アンテナ効率 （20~60%） （60~80%）
パッチアンテナ 新型アンテナ 倍の
レーダー性能 150m（推定） 180m 効率
アンテナ全体の帯域 1GHz以下 4GHz以上
⽴⽅体 ガラス⾓度 3次元
搭載性 (投影⾯積1.5倍) にマッチ
導波路配線⾃由度 2次元 3次元
配線
によ
性能安定性 基板樹脂が影響 樹脂含まず⾦属と空気のみ り、
【Gen2-ISFコンセプト】 ⾦属成形、「樹脂＋メッキ」
レーダ
製造容易性 基板製造 の
容易性はパッチと同程度 空間
1. フロントデザインの⾃由度向上（設計利点） 3次元
2. 調整は⼀⼯程で完了。調整時間半減（製造利点） 検出
3. 軽衝突時に破損交換、再調整が不要（ディーラー利点） を
4. ⾞室内搭載で耐環境性向上。性能安定（ユーザー利点） 実現
※「当社新型アンテナと製品応⽤（ADAS/5G）」につきましては当社Webに掲載の資料もご参照ください。https://www.nidec.com/-/media/nidec-com/news/2019/0412-03/190412-03.pdf 22
WPR3 から「攻め」に転じる経営⑥︓M&A戦略
オムロンオートモーティブエレクトロニクス㈱の株式取得等に関する譲渡契約を締結
【オムロンオートモーティブエレクトロニクスの概要】 【対象会社の売上⾼構成】
名称 オムロンオートモーティブエレクトロニクス㈱
所在地 愛知県⼩牧市⼤草年上坂6368番地
スイッチ
26％ ・パワーウィンドウスイッチ
代表者の役職・⽒名 代表取締役社⻑ 和⽥ 克弘 その他 ・パワーシートスイッチ など
・パッシブエントリー・
事業内容 ⾃動⾞向け⾞載電装部品の製造・販売 プッシュエンジン 49％
スタートシステム、
資本⾦ 5,000百万円（2018年9⽉30⽇現在） ・キーレスエントリー 25％ モータ制御
システムなど ・電動パワステコントローラー
設⽴年⽉⽇ 2010年5⽉6⽇ ・パワースライドドアコントローラー
など
⼤株主及び持株⽐率 オムロン株式会社 100% 欧州
グループ計︓5,651名
2％
従業員数 （国内︓785名、海外⼦会社︓4,866名） 直接輸出
（2018年9⽉30⽇現在） 6％ ⽇本
⽶州
2016年 2017年 2018年 13％
決算期 32％
オムロン⾞載事業の 3⽉期 3⽉期 3⽉期
最近3年間の経営 売上⾼ 140,546 132,562 133,186 中華圏
成績及び財政状況 22％ 東南アジア他
（百万円） 営業利益 7,342 7,127 5,816
25％
資産 76,421 81,024 89,048
23
WPR3 から「攻め」に転じる経営⑦︓M&Aによる主なシナジー効果
CASE⾰命到来の最中、ビジネス・技術両⾯におけるシナジー効果は極めて⼤きい
モータ制御ECU ADAS 電源制御
カテゴリー
モータとセットでパワーパックとして オムロンオートモーティブエレクトロ オムロンオートモーティブエレクトロ
ニクスの製品・技術と当社グルー ニクスのDC/DC コンバータ、⾞
供給することで、顧客に対して
想定 利便性を提供。
プの製品・技術は補完関係にあ
り、⾃動運転技術をサポートす
載充電器と、当社のE-Axleの
組み合わせにより、今後の⾞両
シナジー ⽣産キャパシティの拡充により、
るセンサー製品群の拡充に資す 電動化のキーコンポーネントであ
リソース不⾜が原因で抱えてい
る。 る電源制御分野において、⾶躍
る受注残の刈り取りを実現。
的な成⻑を実現。
画像出所︓オムロンオートモーティブエレクトロニクス㈱のWebサイトより https://www.oae.omron.co.jp/business/products.html 24
WPR3 から「攻め」に転じる経営⑧︓減速機のグローバル総合メーカーへ
総合⾼精度減速機メーカーへと脱⽪しグローバルベースによる減速機市場の発展に寄与する
【減速機市場の構造認識】
精度
フレックス コロネックス
ウェーブ の市場
の市場 中・⼤型 デッシュ
競合︓⽇系H社 競合︓⽇系N社
減速機 の市場
MSグレスナーの市場 競合︓⽇系S社、
独S社、独W社、
伊B社 ⼤型減速機
競合︓独W社、独N社、独S社、
台湾A社 競合︓⽇系S社
汎⽤減速機
競合︓独S社、⽇系S社、中国系メーカー
⼤きさ
25
WPR3 から「攻め」に転じる経営⑨︓プレス事業のグローバル展開
欧・⽶・アジアの3極連携による相乗効果で付加価値の⾼いソリューション提案を⽬指す
製品ブランド SYS社
本社所在地 Ohio, USA 京都府⻑岡京市 Logroño, Spain Pennsylvania, USA Grafenau, Germany
主要製造拠点 ⽶国・オハイオ州 中国・平湖市 スペイン・ログローニョ市 ⽶国・ペンシルベニア州 ドイツ・グラーフェナウ市
買収・合併時期 2012年4⽉ 2012年4⽉ 2015年8⽉ 2017年3⽉ 2019年2⽉
買収・合併時売上規模 120百万⽶ドル 70億円 20.4百万ユーロ 14.5百万⽶ドル 15.2百万ユーロ
主な製品例
⼩型精密⾼速プレス機、 ⾼精度超⼤型 ⾼速・⾼精度の ⾼速・⾼精度の
製品の特⻑ ⾼速・⾼剛性プレス機
サーボプレス機 ⾼剛性プレス機 プレス機⽤送り装置 プレス機⽤送り装置
26
ESG対応︓なでしこ銘柄に選出
※
⼥性活躍推進に優れた魅⼒ある企業として「なでしこ銘柄」 に選定されました
【CSRビジョン2020】
重点課題 2020年度のあるべき姿 主な指標
事業活動から出る 事業活動から出る環境負荷の5カ年平均を
事業による環境負荷低減
環境負荷を低減している 原単位表⽰で2015年度⽐5%削減する
環境配慮型製品のCO2削減 CO2削減貢献量を総量ベースで
E 製品による環境貢献
貢献量を把握している 算出する仕組みがある
事業外活動で⾃然環境保全に
⾃然環境保全 推進単位ごとにプログラムがあり実施している
積極的に取り組んでいる
⼥性が男性と同程度に ⼥性管理職⽐率8%
ダイバーシティ
指導的地位にいる （⽇本電産本体）
S グローバル競争に打ち勝つ⼈材が
グローバル⼈材育成 実施研修の数、受講⼈数
グループ全体で育成されている
企業倫理のあるべき姿を国際基 80%の事業領域でEICC基準に基づく
企業倫理
準に照らして理解し実践している CSR管理システムがある
⾦融商品取引法及び関連法規が求める
経営の健全性と透明性が
G 内部統制
保たれている
内部統制（⽇本版SOＸ法）監査適合を
維持している
グローバルなリスク管理体制を整え 100%の事業領域で⾼いレベルの
リスク管理
実効性の⾼い管理を⾏っている リスク管理体制を整備し実施している
※2012年度より経済産業省と東京証券取引所に選定・発表される「⼥性活躍推進」に優れた上場銘柄であり、「中⻑期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅⼒ある銘柄として紹介されています。 27
IR情報のWeb発信を更に充実・強化
株主数増加トレンドが顕著。株主10万⼈体制を⽬指して情報発信を強化中
No.09 と 10 もWeb公開中
【当社の株主数推移】 【 】
2019年3⽉末
66,544名
62,947
59,568
55,208
50,897
46,369
48,124
39,807
34,744
27,912
22,776
（折れ線グラフ中に記載の株主数は各年度末の値）
FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18
28
お問い合わせ先
⽇本電産株式会社 IR・CSR推進部
Tel︓ 075-935-6140
E-mail︓ ir@nidec.com
29
補⾜資料
業績推移・
製品グループ別状況
30
「6千億円×3本の柱」が軸となる新たな2兆円企業集団へと脱⽪
2010年度 2018年度 2020年度
売上⾼︓6,760億円 売上⾼︓1兆5,183億円 売上⾼︓2兆円（⽬標）
（売上⾼︓億円） 1兆円
精密⼩型モータ ⾞載 家電・商業・産業⽤ その他の製品グループ
新規M&Aを
含めた上乗せ
（挑戦⽬標）
6,000 6,000 6,000
5,383 億円 億円 億円
億円 【⾃律成⻑】 【⾃律成⻑】 【⾃律成⻑】
4,415
（⽬標） （⽬標） （⽬標）
億円
3,484
億円 2,973
億円
重点２事業
2,412 2,000
重点２事業 1,642
億円 億円
942 億円 【⾃律成⻑】
692
億円
億円 重点２事業 （⽬標）
31
18年度、製品グループ別売上構成
サービス、オルゴール関連商品 0.3% その他
(0.3%) ( )内のパーセントは昨年度の構成⽐率
電⼦・光学部品 精密⼩型モータ
4.8%
(4.8%)
カメラシャッタ、スイッチ、トリマポテンショメータ、 29.1%
部品加⼯、樹脂成型品 (30.4%)
10.8% HDDモータ その他⼩型モータ
(9.9%)
11.8% 光ディスク装置⽤モータ、
機器装置 (12.9%) ＯＡ機器⽤モータ、
ポリゴンレーザスキャナ⽤
産業⽤ロボット、 モータ、
17.3%
基板検査装置、⾼速プレス機器、チップ （17.5%) ＭＰＵ冷却⽤ファン、
実装機、計測機器、変減速機、ＦＡ機
器、カードリーダー 1兆5,183 ゲーム機⽤ファン、
億円 ＰＣ・通信機器⽤ファン、
家電⽤ファン、
⾃動⾞⽤ファン、
35.5%
携帯電話⽤振動モータ、
(34.9%) 19.6% ブラシ付モータ、
(19.9%) ステッピングモータ、
モータ駆動ユニット
家電・商業・産業⽤
⾞載
32
精密⼩型モータ︓HDD市場の中⻑期トレンド
（百万台）
PC⽤途 外付け⽤途 CE⽤途 ﾃﾞｰﾀｾﾝﾀｰ⽤途 ｴﾝﾀｰﾌﾟﾗｲｽﾞ
600 551
32
564
32 従前の想定から
下⽅修正
500 36 37 469
73 100 33 424 403
400
37 25 376
23
43 22
122 90 42 309 （百万台）
124
84
51 290 【従前】 【今回】
300 81 19
77
17 (FY18、2Q時）
102 54
356 ⇒ 309
60
200
100
100 70 •CY19
68
289 271
102
•CY20 326 ⇒ 290
101
100 207
172 99
157
124
65 46
0
CY13 CY14 CY15 CY16 CY17 CY18 CY19 CY20
（⽇本電産推定）
33
精密⼩型モータ︓HDD市場の短期トレンド
【FY18実績】 【FY19予想】
HDD出荷 当社モータ出荷
（百万台）
96 97
88
81 80
75 73 75
81 84
72 69 68
64 62 64
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2018年度 2019年度
34
連結決算ハイライト
【売上⾼・営業利益の推移（億円）】 【税引前利益・当期利益の推移（億円）】
売上⾼ 営業利益 営業利益率（％）
税引前利益 当期利益 514
3,900 3,938 3,640 449 468
3,728 3,822 3,838 3,767
516 430 412
3,431 465
444 407 396 373
429 362 369
389 346 328
13.1% 313
12.1% 309 281 245
11.3% 11.5% 11.4%
10.6%
8.2%
95 80 78
2.6%
17年度1Q 2Q 3Q 4Q 18年度1Q 2Q 3Q 4Q
17年度1Q 2Q 3Q 4Q 18年度1Q 2Q 3Q 4Q
【配当⾦の推移（円）】 【キャッシュフローの推移（億円）】
期末配当⾦ 第2四半期末配当⾦ ⼀株利益 営業CF 投資CF フリーCF
442 456 （予） 1,756 1,702
374
376 617
50.0 55.0 94
55.0 （予）
45.0
50.0 55.0
40.0 45.0 （予） -1,139
-1,608
16年度 17年度 18年度 19年度 17年度 18年度
35
製品グループ別業績推移
【精密⼩型モータ（億円）】 【⾞載（億円）】
売上⾼ 営業利益 売上⾼ 営業利益
206 206 120
192 109
169 160 165 101 101 100
149 87
982 57
1,246 735
1,167 1,226 1,143 687 764 785 772 747
1,038 1,073 1,063 718
27 719
43
2Q 3Q 4Q 2Q 3Q 4Q 17年度1Q 2Q 3Q 4Q 18年度1Q 2Q 3Q 4Q
17年度1Q 18年度1Q
【家電・商業・産業⽤（億円） 】 【機器装置（億円）】
売上⾼ 営業利益
売上⾼ 営業利益
140 142
79 82 78
105 106
101 69
86 63 62
56
72 68
1,299 1,312 1,373 1,386 1,336 426 428
1,202 380 407 395 390
1,306 1,356 326 353
19
17年度1Q 2Q 3Q 4Q 18年度1Q 2Q 3Q 4Q 17年度1Q 2Q 3Q 4Q 18年度1Q 2Q 3Q 4Q
36
Vision2020︓利益ある⾼成⻑と財務規律の両⽴
財務規律を維持・向上させながら 営業利益率15%/ROE18%を狙う
（億円） （％）
株主資本（左軸） 株主資本⽐率（右軸）
15,000 65% 三位⼀体のROE向上
ROE（右軸） 60.0% ・ 売上⾼純利益率
営業利益率（右軸） 60%
55.4%
・ 総資産回転率
54.9%
52.6% 53.2% 12,000 ・ 財務レバレッジ
12,000 55%
50.4%
49.1%
47.5%
46.2%
9,976 50%
44.4% 9,325
9,000 42.3%
41.3%
8,466 45%
株主資本⽐率 7,450 7,630
6,000
18.0% 20%
16.3% 5,180
15.0% 14.7%
ROE 11.2%
4,157 12.1% 12.0% 11.9%
13.8%
11.5% 15%
9.2% 15.0%
13.9% 13.7%
3,000 10%
10.7% 10.8% 10.0% 11.6% 11.2%
営業利益率 8.9% 3,403 3,553 2.5% 9.7% 9.1% 5%
3,702
2,971
0 2.0% 0%
FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY20
（⽬標）
⽶国会計基準 IFRS
37