（証券コード︓6594）
https://www.nidec.com
2021年3⽉期
決算説明会
2021年4⽉22⽇
－注意事項－
本プレゼンテーション及び引き続き⾏われる質疑応答の際の回答には、将来に関する⾒通し、期待、
判断、計画あるいは戦略が含まれています。この将来予測に基づく記載や発⾔は、為替変動、製品に
対する需要変動、各種モータの開発・⽣産能⼒、関係会社の業績及びその他のリスクや不確定要素
を含みます。本プレゼンテーション及び引き続き⾏われる質疑応答の際の回答に含まれる全ての将来
的予測に基づく記載や発⾔は、プレゼンテーションの⽇に⼊⼿可能な情報に基づいており、私達は、法
令に定めのある場合を除き、このような将来予測に基づく記載や発⾔を更新する義務を負いません。ま
た、この記載や発⾔は、将来の実績を保証するものではなく、実際の結果が、私達の現在の期待とは、
実体的に異なる場合があります。このような違いには、多数の要素が原因となり得ます。これらの要素や
リスクについては当社の継続開⽰及び適時開⽰等の記載をご覧ください。
表紙の写真は、”持ち運べるクルマ” 「WALKCAR」（cocoa motors.株式会社による開発・製造・販売）、
並びに WALKCARに搭載されている⽇本電産サーボ製の⼩型インホイールモータです。
https://www.nidec.com/jp/technology/casestudy/compact-in-wheel-motor/
2
連結決算業績
21年度
（百万円） 19年度 20年度 増減率
通期⾒込
売上⾼ 1,534,800 1,618,064 +5.4% 1,700,000
営業利益 108,558 160,011 +47.4% 180,000
営業利益率 7.1% 9.9% - 10.6%
税引前利益 105,160 152,978 +45.5% 175,000
親会社の所有者に帰属する
当期利益 58,459 121,977 +108.7% 140,000
⼀株利益（円） 99.37 208.25 +109.6% 239.02
配当⾦（円） 57.5 60.0 - 60.0
対⽶ドル為替レート ＜想定レート＞
平均・・・ 108.74円 106.06円 -2.5% ⽶ドル=105円
期末・・・ 108.83円 110.71円 +1.7% ユーロ=117円
為替感応度︓1円あたり⽶ドルは売上⾼100億円、営業利益11億円、 ユーロは売上⾼19億円、営業利益4億円 （全てFY21通期ベース）
※2020年4⽉1⽇付で普通株式1株につき2株の株式分割を⾏っております。2019年度の期⾸に当該株式分割が⾏われたものと仮定して「⼀株利益」及び「配当⾦」を算定しております。 3
2020年度連結決算ハイライト
連結売上⾼は、前年度⽐5.4%増収の1兆6,181億円となり、過
去最⾼を更新。営業利益は、同47.4%増益の1,600億円となり、
前年度⽐増収増益を達成。
第4四半期（3ヶ⽉）の営業利益率は10.3%となり、本年度から
実施したWPR4プロジェクトによる売上⾼回復を伴った収益率の改
善活動が奏功。3四半期連続の2桁営業利益率を達成。
親会社の所有者に帰属する当期利益は、前年度⽐108.7%増益
の1,220億円。
4
2020年度通期の前年⽐増減分析
【売上⾼】
+507 +19 +1
（億円）
+249
+244
16,181
▲188
15,348
FY19 為替 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 FY20
（実績） 変動 モータ 産業⽤ その他 （実績）
【営業利益】
+47
+55 +32
（億円） +214
+194
＋5 ▲14
1,600
▲18
1,086
FY19 為替 構造改⾰ 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 全社費⽤ FY20
（実績） 変動 費⽤ モータ 産業⽤ その他 （実績）
5
2020年度4Ｑ（３ヶ⽉）の直前四半期⽐増減分析
【売上⾼】
（億円） +74
+138 +17
▲13
▲149
▲68
4,332 4,331
FY20・3Q 為替 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 FY20・4Q
（実績） 変動 モータ 産業⽤ その他 （実績）
【営業利益】 +19
+10
（億円） +14
▲43 ▲1 ▲6 ▲2 ▲9
464
445
FY20・3Q 為替 構造改⾰ 精密⼩型 ⾞載 家電・商業・ 機器装置 電⼦・光学、 全社費⽤ FY20・4Q
（実績） 変動 費⽤ モータ 産業⽤ その他 （実績）
6
連結キャッシュフローの推移
（億円）
営業活動によるCF 投資CF（M&A） 投資CF（M&A除く） フリーCF
3,000
2,192
2,000 1,756 1,702 1,680
1,477
1,299
1,000
617
1,186
営業活動によるCF、
523
0 94 並びにフリーCFともに
-1,000
-816 過去最⾼を更新
-1,435
-2,000
-3,000
-4,000
FY15 FY16 FY17 FY18 FY19 FY20
7
設備投資・減価償却費・研究開発費
設備投資 減価償却費 研究開発費
（億円）
1,329 1,300
中⻑期成⻑を
889 877
968 950
850
⽀える設備投資
786
673
と研究開発は
積極的に継続
FY19 FY20 FY21 FY19 FY20 FY21 FY19 FY20 FY21
（予想） （予想） （予想）
8
2021年度業績予想
（百万円） 上期 下期 通期
売上⾼ 800,000 900,000 1,700,000
営業利益 80,000 100,000 180,000
営業利益率 10.0% 11.1% 10.6%
税引前利益 78,000 97,000 175,000
親会社の所有者に帰属する
当期利益 60,000 80,000 140,000
⼀株利益（円） 102.44 136.58 239.02
配当⾦（円） 30.00 30.00 60.00
対⽶ドル為替レート 105円 105円 105円
対ユーロ為替レート 117円 117円 117円
9
中期戦略⽬標
Vision2020 から
Vision2025 へ
10
Vision2020 の振り返り
売上⾼2兆円⽬標は、FY22の達成を視野に継続チャレンジ
（億円） 【連結業績推移】 （%）
20,000 売上⾼（左軸） 17,000 20.0%
15,348 16,181
営業利益率（右軸） 14,590 14,754
10.7% 11,783 11,993 10.6%
10,284
10,000 8,751 10.0%
6,823 7,093 11.6% 11.4%
9.7% 10.8% 10.0% 9.9%
8.8%
7.1%
2.5%
0 0.0%
FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY19 FY20 FY21 FY22
⽶国会計基準 IFRS
【FY15の売上⾼構成（億円）】 【FY20の売上⾼構成（億円）】
6,016
4,480 4,436
3,581
2,713 2,834
2,148
1,756
精密⼩型モータ ⾞載 家電・商業・産業⽤ その他 精密⼩型モータ ⾞載 家電・商業・産業⽤ その他
11
WPR4 プロジェクトの進捗
昨年度4Qのボトム形成後、WPR4により営業利益率は着実な改善トレンドを実現
【四半期別コスト構造の推移】 （億円） 【四半期別業績推移】 （%）
営業利益 6,000 18%
売上⾼（左軸）
研究開発費
販売費及び⼀般管理費 営業利益率（右軸）
売上原価
100% 4.1%
7.7% 8.3% 10.0% 10.7% 10.3% 4,332 4,331
5.4%
5.2% 4.5% 3.9% 4.1% 4,083 4,149
10.6% 4.2%
8.8% 9.0% 8.7% 8.2% 8.6% 4,000 3,752 12%
75% 3,369
10.7% 10.3%
10.0%
8.3%
50% 7.7%
78.3% 79.9% 78.3% 77.5% 76.8% 77.1% 2,000 6%
25% 4.1%
0% 0 0%
FY19/3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q FY19/3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
12
精密⼩型モータ︓四半期別業績推移
HDD⽤モータ市場の急激な縮⼩を跳ね返し、事業ポートフォリオの転換を断⾏
【精密⼩型モータの四半期業績推移】 【その他⼩型モータを構成する製品群事例】
冷蔵庫 コンプレッサー
冷却⽤ 換気ブロア
（窓枠⽤換気装置）
（売上⾼︓百万円） （営業利益率︓%） ホイール/メイン 掃除ロボ⽤
ブラシ⽤モータ ブロア スティック⽤
ブロア
掃除機
家電 リビングルーム
ロボット掃除機
換気⽤
軸流ファン 給湯器
タンク循環⽤
DCポンプ
温⽔洗浄便座⽤
DCブロアファン ⾷洗器 キッチン周辺機器
サニタリー・⽔廻り設備
⾷洗器⽤ポンプ
（ﾌﾞﾗｼﾚｽDC）
スマートフォン PC ゲーム機 プリンター/複合機
触覚デバイス ⼩型ブラシレスDCファン・ヒートシンクモジュール OA機器⽤メインモータ 13
精密⼩型モータ︓再成⻑に向けた事業ポートフォリオの転換①
技術開発陣の再編をFY19初頭より着⼿。新ビジネスを創出し更なる成⻑を期すステージへ
【19年度2Q決算説明会時のスライド】（再掲）
その他⼩型モータの開発陣
を中央開発技術研究所に集結
HDD⽤モータ担当技術者
との融合を通じ組織を再編
*
「スリー新 」開拓に
開発リソースを集中
中期成⻑を牽引する
新ビジネス群を創出
*スリー新︓新製品、新顧客、新市場 14
精密⼩型モータ︓再成⻑に向けた事業ポートフォリオの転換②
中期成⻑に軸⾜を据え、モビリティ関連など新ビジネス群の量産⽴上げにフォーカス
【精密⼩型モータの売上⾼構成イメージ】 【中期成⻑を牽引する新ビジネス群の事例】
モビリティ関連 ミニEV関連
（⽬安︓出⼒30kW以下）
・電動⾃転⾞
・電動スクーター ・駆動⽤モータ
・電動バイク 等
の、駆動⽤モータ
電動⾃転⾞ 電動スクーター ミニEV
5G/スマホ関連 Eｺﾏｰｽ/ﾛﾎﾞｯﾄ関連
・サーマルソリューション ・ドローン
・⼿振れ補正 ・⾃動配送ロボット
・基地局 ・関節ロボット
冷却モジュール
⼿振れ補正
5Gアンテナ/基地局 ドローン 関節ロボット
15
精密⼩型モータ︓「With コロナ」時代のテレワーク需要
超薄型・超⼩型のファンモータ「UltraFlo FDB（UFF）」が堅調なテレワーク需要をサポート
HDDモータ
【UFFの四半期出荷推移】
で培ったFDB 4Q出荷実績
技術を応⽤ Y/Y53%増
（百万台） 四半期5百万台前後
の⾼原状態
6
5
4
3
2
1
0
1Q 2Q 3Q 4Q １Q 2Q ３Q ４Q １Q 2Q 3Q 4Q
FY18 FY19 FY20
16
⾞載︓EVトラクションモータの基本戦略
2025年E-Axle250万台、2030年1千万台体制の構築に向けた準備を着実に実⾏中
【E-Axle販売台数予測】 【E-Axle投資計画（累計ベース）】
（億円）
（台数）
分⽔嶺 出荷台数（左軸）
2035年
組⽴てラインの先
中国は、
キーアクション ⾏準備に留まら
新⾞販売の全て
急激な市場成⻑ ず、インバータ・ギア 5年間
を環境対応⾞に
といった主要構成
（ガソリン⾞全廃） を待ち受ける 部品の内製化体 ユーロ建
量産体制の構築 制を構築。同時 グリーンボンド
2024年頃
に、スケールメリット （5億ユーロ）
パワートレインの を⼗分に活かした 2021年3⽉発⾏
2030年
コストは、ICEを コスト競争⼒を追 ﾕｰﾛ建グリーンボンド
10百万台
下回ると予測 求する。
（JPY/Wh）
5年で4倍 円建
バッテリーコスト
グリーンボンド
（右軸） 約14円/Wh 2025年 15
（1,000億円）
2.5百万台
5年間
約10円/Wh 10
2020 2025 2035 2045 2050
2019年11⽉発⾏
⽣成期 成⻑期 円建グリーンボンド
17
⾞載︓当社E-Axle搭載⾞種の販売状況
当社E-Axle（トラクションモータシステム）採⽤⾞種の販売台数は、累計で約130千台
【当社E-Axle採⽤⾞種の販売実績】
（出所︓MarkLines）
（台数） Aion S Aion LX Aion V Aion Y iA5 HYCAN007 Geometry C EA6
12,000
New! New!
（広汽埃安新 （広汽本⽥）
10,000 能源汽⾞）
8,000
6,000
4,000
2,000
0
Apr May June July Aug Sep Oct Nov Dec Jan Feb Mar Apr May June July Aug Sep Oct Nov Dec Jan Feb Mar
FY19 FY20 18
⾞載︓E-Axle 100kWモデルが新型EVに採⽤
広汽埃安新能源汽⾞Aionシリーズの全⾞種に当社E-Axleが搭載
【E-Axle Ni150Ex搭載】 【E-Axle Ni100Ex搭載】
「Aion S」 「Aion LX」 「Aion V」 「Aion Y」
2019年5⽉販売 2019年10⽉販売 2020年6⽉販売 2021年3⽉販売
【⽇本電産 トラクションモータシステム「E-Axle」ラインナップ 】
Ni150Ex Ni100Ex Ni70Ex Ni50Ex Ni200Ex
（150kW/3900Nm） （100kW/2400Nm） （70kW/1600Nm） （50kW/1600Nm） （200kW/4200Nm）
2019年4⽉より量産中 2020年11⽉より量産中 2021年量産開始（予定） 2022年量産開始（予定） 2023年量産開始（予定）
19
⾞載︓⾃動⾞業界の構造変化
⾃動⾞業界の枠に収まらないディスラプター（創造的破壊者）としてEV時代を牽引
⽔
【 ⾃動⾞業界で今加速する
グリーントランスフォーメーション 】 【 EVプラットフォーム 】
平
分 EV
業 様々な新規参⼊企業が開発に着⼿
業 界
電気⾃動⾞
型 構 ・シンプル
造 ・低価格
EV ECU
の
変 熱ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄｼｽﾃﾑ 空調ｼｽﾃﾑ
化 ICE
垂
直 軸 内燃機関⾞
ﾌﾞﾚｰｷｼｽﾃﾑ
ﾄﾗｸｼｮﾝﾓｰﾀｼｽﾃﾑ
統 ・複雑
合 ・⾼価格
型 ﾊﾞｯﾃﾘｰｼｽﾃﾑ シャーシ
製品設計の変化軸
ｻｽﾍﾟﾝｼｮﾝ ｽﾃｱﾘﾝｸﾞｼｽﾃﾑ
インテグラル型 モジュラー型
（擦り合わせ） （組み合わせ）
20
⾞載︓四半期別業績推移
※
⾞載オーガニック の収益性は今年度1Qにボトムを形成後、3四半期連続の2桁営業利益率
【売上⾼の推移】 【営業利益額と営業利益率の推移】
※
＜⾞載＞ ＜⾞載オーガニック＞
（百万円） （百万円） （%）
⾞載 ⾞載オーガニック 営業利益（左軸） 営業利益（左軸）
120,000 営業利益率（右軸） 営業利益率（右軸）
50,000 20.0%
16.6%
100,000
40,000 14.3% 16.0%
13.5%
16.0% 12.6% 12.4% 12.2%
80,000 11.6%
14.1% 11.0% 10.5%
30,000 12.0%
9.0%
60,000 8.4%
20,000 7.0% 8.0%
40,000 9.0% 9.0%
7.9%
7.2% 7.3%
10,000 5.9% 4.0%
20,000 4.7% 5.0%
3.6%
0 0 0.0%
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
-0.5%
FY2018 FY2019 コロナ禍 FY2020 (10,000) FY2018 FY2019 FY2020 -4.0%
EVトラクションモータ事業の ⽇本電産モビリティの EVトラクションモータ事業の ⽇本電産モビリティの
売上⾼計上を開始 連結算⼊を開始 費⽤計上を開始 連結算⼊を開始
※⾞載オーガニック・・・⾞載から、⽇本電産モビリティとEVトラクションモータ事業による業績影響を除外したもの。 21
家電・商業・産業⽤︓四半期業績推移
家電・商業・産業⽤の営業利益率は昨年度4Qにボトム形成後、着実な改善を実現
【家電・商業・産業⽤の四半期業績推移】 【コスト構造の抜本的⾒直しを実⾏中】
（百万円） （%） （構成⽐率︓%）
売上⾼（左軸） 材外費の改善
200,000 16.0% サプライチェーンの抜本
営業利益率（右軸） WPR4 による着実な 営業利益
⾒直し
部品内製化の拡⼤
収益性改善 グローバル共通購買の
160,000
12.0% ⼀層促進
9.8%
120,000 53% 材外費
9.1% 労務費の適正化
8.0%
8.8% 内製化⽣産拠点集約
80,000 による競争⼒再強化
7.2% 低収益製造ライン撲滅
12% 労務費 リーン⽣産を再強化
4.0%
40,000 4.7%
変動費
減価償却費
固定費の適正化
0 0.0% 19% 固定費 ⽣産事業所の統合や
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 合理化を継続中
間接費⽤（本社機能
FY17 FY18 FY19 FY20 コスト）のスリム化
（期初⽬標）
22
⾞載、及び家電・商業・産業⽤︓セルビアに進出
東欧地区におけるグループ⽣産活動の集約拠点としてセルビアに新⼯場を設⽴
1. ⽇本電産セルビア新法⼈と新⼯場の概要
社名 ニデックエレクトリックモータ・セルビア有限会社
欧州での中核拠点と位置付け、事業の更なる拡⼤を図る
事業内容 ⾞載⽤モータ及びその関連製品の製造、販売
新⼯場建設地 ノヴィ・サド市（⾸都ベオグラードから北⻄に約90km）
当社⾞載事業及びグループ会社の複数事業が進出予定
⽣産インフラや管理機能の共通化によってシナジーを追求
⼈員規模 1,000名
設計開発も視野（英語堪能・理⼯系の⼈材が豊富）
敷地総⾯積 59,760㎡
法⼈設⽴⽇ 2021年1⽉22⽇
着⼯ 2021年9⽉（予定）
竣⼯ 2022年中旬（予定）
2. ⽇本電産エレシスのセルビア新法⼈と新⼯場の概要
社名 ニデックエレシスヨーロッパ有限会社
事業内容 ⾞載向けインバータ及びECUの製造・販売
新⼯場建設地 ノヴィ・サド市（⾸都ベオグラードから北⻄に約90km）
⼈員規模 200名
敷地総⾯積 36,000㎡
法⼈設⽴⽇ 2021年1⽉28⽇
着⼯ 2021年9⽉（予定）
竣⼯ 2022年中旬（予定）
ニデックエレクトリックモータ・セルビア 新⼯場完成予想図 23
M&A︓三菱重⼯⼯作機械の株式取得に関する譲渡契約を締結
E-Axleの中核部品の⼀つであるギヤの強化等に貢献する⾼度な技術集団を獲得
【三菱重⼯⼯作機械の概要】 【主な製品群】
会社名 三菱重⼯⼯作機械㈱ ⼯作機械 レーザー・半導体製造装置
本社所在地 滋賀県栗東市六地蔵130
設⽴ 2015年10⽉1⽇
資本⾦ 30億円
代表取締役社⻑ 若林 謙⼀
役員体制
（同⽒は本件取引後も継続して同役職に留任します） ⻭⾞⼯作機械 ⾨形五⾯加⼯機 3次元⾦属積層造形機 レーザー装置
⽣産拠点 ⽇本（滋賀県栗東市）、⽶国、中国、インド
精密切削⼯具 精密位置検出器
（1）⼯作機械、切削⼯具及びその関連製品に関する
設計・製造・販売並びにコンサルティング業務
事業内容
（2）上記製品に関わる製品の据付、技術指導、アフ
ターサービス等 ピニオン シェービング 直線位置検出器 直線位置検出器
ボブ （リニアスケール） （FA⽤テープスケール）
カッタ カッタ
従業員数 約1,400名（2020年4⽉時点）
2020年3⽉期 403億円
売上⾼ 回転⾓度検出器 A/D変換器
2021年3⽉期 231億円（⾒込み） ブローチ その他⼯具 （ロータリースケール）
24
⽇本電産グループ「新企業理念」
⽇本電産グループの「使命」や「⽬指す姿」を明確にして全社員が共有、向かうべき⽅向とベクトルを揃える
社是 我社は科学・技術・技能の⼀体化と誠実な⼼をもって全世界に通じる
(Policy） 製品を⽣産し社会に貢献すると同時に会社および全従業員の繁栄を 2023年創業50周年
推進することをむねとする。 を迎えるにあたり、再度
「新企業理念」を明確に
世界⼀⾼性能なモータで地球に貢献する して前に⼒強く進んでいく︕
使命 全社員の弛まざる努⼒により、当社が世に送りだすモータを中⼼とした製品を通じて
(Mission） 地球環境の保全を始めとする様々な課題を解決すると共に
世界の⼈々のより良い⽣活の実現に貢献する
⽬指す姿 ■100年を超えて成⻑し続けるグローバル企業
(Vision）
【企業理念】 ■⼈類が抱える多くの課題を解決する世界No.1のソリューション企業集団
■“Nidec Way” 「挑戦への道」
価値観
(Value） ・三⼤精神「情熱 熱意 執念/知的ハードワーキング/すぐやる 必ずやる 出来るまでやる」
・「創造性／敬意／協働／王道／決断⼒／チームスピリット／⼈材育成」
⾏動規範 ■3Q6S
(Discipline) ■社員⼼得7か条／3P(proactive, professional, productive)の徹底／6悪の排除
⾏動指針 ■経営3原則 ■3つの経営基本理念 ■三⼤経営⼿法 三⼤経営姿勢 圧勝の3条件
(Code) ■CSR憲章（社会的責任・多様性の尊重）等
25
⼈材マネジメント︓10兆円企業に向けた⼈事制度改⾰
実⼒・実績主義を徹底し、世界No.1の社員集団として称賛・尊敬される企業を⽬指す
【⼈事施策︓4つのコンセプト】 【⼈事制度改⾰の⾻⼦】
強い会社・組織作り ⼈材の流動化・ガバナンス強化
評価制度
適所適材の⼈材育成 信賞必罰・メリハリのある処遇
実⼒実績主義（結果重視、会社を良い⽅向に変える⼈材を
制度に反映 厚遇する）を徹底する。
四半期毎の相対評価を実施し、メリハリのある処遇を実現す
る。
【新⼈事制度】
等級制度
職務等級にて責任と権限を明確化し、強い会社・組織づくりを
等級制度 徹底する。
専⾨性の深耕、キャリアビジョンの明確化などを実現する。
（FY21 4⽉より順次導⼊）
ジョブ型⼈事により、適材適所での⼈事異動、⼈材育成（年
齢や性別に関わらず、その職務に適任な⼈材を登⽤する、チャ
レンジさせる）を実現する。
評価制度 報酬制度
報酬制度
（FY20導⼊済） （FY21 4⽉より順次導⼊） 「職責・職務（責任）」の⼤きさと「成果」に応じて処遇を⾏う。
マネジメント⼒や技術⼒で組織を牽引する⼈材を厚遇する。
26
ESG︓マテリアリティ（重要課題）
ESGマテリアリティを特定、取り組むべきテーマのKPIを策定し統合報告書を通じた進捗報告を実施する
【狙い】 当社のESGマテリアリティを、「環境、品質・技術、⼈材、サプライチェーン、ガバナンス」の5つのカテゴリー（計15テーマ）に特定。
これらの対策を、今後の中⻑期経営戦略⽬標に組み⼊れることで当社ビジネスの持続可能性を⾼める。
カテゴリー マテリアリティ テーマ（取り組み課題）
1. 脱炭素社会の実現
環境 持続可能な地球環境の実現 2. 廃棄物・有害廃棄物の管理
3. ⽔リスクへの対応
4. 製品の安全性と品質の追求
社会変化に適応した製品・サービス
品質・技術 5. 技術環境・産業構造の変化への対応
の提供
6. 知的財産の保護・活⽤
7. 国際競争⼒が⾼い⼈材の確保・育成
8. ダイバーシティの推進
⼈材 優秀かつ多彩な⼈材の確保・育成
9. 労働安全衛⽣・健康経営の推進
10. ⼈権の尊重・適正な労働慣⾏の浸透
社会課題を解決し国際競争⼒の
サプライチェーン 11. 社会・環境側⾯に配慮したサステナブル調達
あるサプラチェーンの構築
12. 公正かつ透明性・実効性の⾼いガバナンス体制の実現
13. 法令遵守・コンプライアンスの徹底
ガバナンス 強固なガバナンス体制の構築
14. リスク管理体制の整備
15. 情報セキュリティ対策の推進
27
IR・SR︓当社株主数
当社の株主総数は着実な増加トレンドを⽰し、FY20期末は10万⼈の⼤台をついに突破︕
（名） 【当社の株主総数推移】
120,000
2021年3⽉末
100,000
100,586名
80,000
個⼈投資家向けIR説明会での当社ブース説明⾵景
（コロナ禍以前） 66,544 66,623
62,947
59,568
60,000 55,208
50,897
46,369 48,124
39,807
40,000 34,744
27,912
⼀層の増加を
22,776
20,000
⽬指して
0
（グラフ中に記載の株主数は各年度期末の値） 活動を強化
FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY19 FY20
28
お問い合わせ先
⽇本電産株式会社 IR・CSR推進部
Tel︓ 075-935-6140
E-mail︓ ir@nidec.com
29
補⾜資料
業績推移・
製品グループ別状況
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コロナ後の新「5つの⼤波」
コロナ禍で露呈した⼈類共通の課題を解決する⽇本電産のソリューションビジネス群
べーパーチャンバー ヒートパイプ
ファン
モータ ⾞載⽤モータ トラクションモータシステム
（E-Axle）
5G & サーマルソリューションの波 ADAS関連製品
脱炭素化の波
（キーワード︓触覚、⼿振れ補正、放熱モジュール） （キーワード︓⾛る・曲がる・⽌まる、安全・快適、熱マネジメント）
減速機
ドローン⽤モータ
省⼈化の波
無⼈搬送台⾞
（キーワード︓産業⽤ロボット、サービスロボット、物流）
ニアライン⽤HDDモータ
省電⼒化と
デジタルデータ爆発の波 コロナ後の波 家電⽤モータ
（キーワード︓⾼速・⼤容量、GAFA、巣ごもり） （キーワード︓殺菌、衛⽣、巣ごもり）
冷蔵庫⽤コンプレッサ 31
WPR4 を始動（WPR プロジェクト再強化）
（売上⾼︓億円） （営業利益率︓%）
【WPR プロジェクトとは】
基準四半期
（過去ピーク売上⾼）
1. 未曾有の新型コロナ禍による不況を
経営体質改⾰の⼀⼤機会と捉え、
⽇本電産グループ全体の収益構造
を抜本的に改⾰。
2. 過去ピーク時の連結売上⾼から半
減しても、完全営業⿊字化できる収
益構造へ変⾰。
3. 連結売上⾼が過去ピークの75％に
戻った際、ピーク時と同⽔準の営業
利益率を⽬指す。
4. 連結売上⾼が過去ピーク⽔準に回
復した時、営業利益率倍増を実現
する収益構造を⽬指す。
32
20年度、製品グループ別売上構成
サービス、オルゴール関連商品 0.2% その他
(0.3%) ( )内のパーセントは昨年度の構成⽐率
電⼦・光学部品 精密⼩型モータ
3.8%
(3.9%)
カメラシャッタ、スイッチ、トリマポテンショメータ、 27.4%
部品加⼯、樹脂成型品 (27.6%)
9.3%
(9.8%) HDDモータ その他⼩型モータ
8.9% 光ディスク装置⽤モータ、
機器装置 (10.2%) ＯＡ機器⽤モータ、
ポリゴンレーザスキャナ⽤
産業⽤ロボット、 18.5% モータ、
基板検査装置、⾼速プレス機器、チップ （17.4%)
ＭＰＵ冷却⽤ファン、
実装機、計測機器、変減速機、ＦＡ機
器、カードリーダー
1兆6,181 ゲーム機⽤ファン、
億円 ＰＣ・通信機器⽤ファン、
家電⽤ファン、
⾃動⾞⽤ファン、
37.2%
携帯電話⽤振動モータ、
(36.7%) 22.1% ブラシ付モータ、
(21.7%) ステッピングモータ、
モータ駆動ユニット
家電・商業・産業⽤
⾞載
33
四半期別の業績推移（売上⾼・営業利益）
WPR4 活動によるコスト構造改⾰が奏功し、需要回復と共に収益⼒の回復も着実に前進
6,000 600
売上⾼（左軸） 営業利益（右軸）
5,000 WPR4 500
WPR3
4,000 400
3,000 300
WPR1 WPR2
2,000 200
震災
1,000 100
タイ洪⽔
リーマンショック
0 0
1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q
-254
FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY19 FY20
(1,000) (100)
構造改⾰
34
連結決算ハイライト
【売上⾼・営業利益の推移（億円）】 【税引前利益・当期利益の推移（億円）】
売上⾼ 営業利益 営業利益率（％） 436
税引前利益 当期利益 433
386 383
4,332 4,331 349
4,083 4,149
3,904 3,752 324
3,609 464 309 297 287
3,369 445 274
414
239
342 278 221
314 201
276 10.0% 10.7% 10.3%
8.7% 8.3% 121
154
7.7% 7.7% 91
4.1% 33
19年度1Q 2Q 3Q 4Q 20年度1Q 2Q 3Q 4Q
19年度1Q 2Q 3Q 4Q 20年度1Q 2Q 3Q 4Q
※
【配当⾦の推移（円）】 【キャッシュフローの推移（億円）】
期末配当⾦ 第2四半期末配当⾦ ⼀株利益 営業CF 投資CF フリーCF
2,192
1,680
1,186
208
30.0 30.0 -1,435
-1,006
99
27.5 30.0
-3,115
19年度 20年度
19年度 20年度
※2020年4⽉1⽇付で普通株式1株につき2株の株式分割を⾏っております。2019年度の期⾸に当該株式分割が⾏われたものと仮定して「⼀株利益」及び「配当⾦」を算定しております。 35
製品グループ別業績推移
【精密⼩型モータ（億円）】 【⾞載（億円）】
売上⾼ 営業利益 売上⾼ 営業利益
1,190 1,069 1,021
1,118 1,151 1,165
1,080 1,044 1,036 922 923
902
894 188 181 755 753 77 75
155 157 568
145 143 68 68
43 47
105
33
46
-3
2Q 3Q 4Q 2Q 3Q 4Q 19年度1Q 2Q 3Q 4Q 20年度1Q 2Q 3Q 4Q
19年度1Q 20年度1Q
【家電・商業・産業⽤（億円） 】 【機器装置（億円）】
売上⾼ 営業利益 売上⾼ 営業利益
1,723
1,560 381 389 382 389 369 391
1,476 1,470 1,450 1,482 168 345 357
1,230 1,251 74
142 67
131 59 60 62 61
53
99 45
87 85 90
68
19年度1Q 2Q 3Q 4Q 20年度1Q 2Q 3Q 4Q 19年度1Q 2Q 3Q 4Q 20年度1Q 2Q 3Q 4Q
36