6501 日立 2021-06-08 09:00:00
事業部門別の成長戦略について(Hitachi Investor Day 2021)(3) [pdf]
Hitachi Investor Day 2021
エネルギーセクター
2021年6月8日
株式会社日立製作所
執行役副社長
西野 壽一
執行役専務
パワーグリッドビジネスユニットCEO
クラウディオ・ファキン
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本日お伝えしたいこと
1 エネルギー市場の変化と事業機会
2 エネルギー事業の新たな成長戦略
3 日立のパワーグリッド事業の強みと成長性
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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1-1. エネルギーセクター概要
1. エネルギーセクターの位置づけ
I IT エ イ モ ラ オ
T 金 社
ネ 原 エ パ ン 産 水 ビ ビ 鉄 イ 日 日 ー 日
融 会 ワ 業 ・ ル 道 フ 立 立 立
B B ル 子 日日 ネ 発新日日 電日 ダ
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部 ン
久米CEO 浦瀬CEO
ズ
ファキンCEO
サービス&プラットフォームBU
プロダクト事業
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1-1. エネルギーセクター概要
2. 事業構成
日立全体に占める エネルギーセクター内の
エネルギーセクターの売上収益 事業別売上収益*1
その他 原子力BU
パワーグリッドBU
上場子会社
IT
68% 15%
1,693億円
7,595億円
2020年度 2020年度
連結売上収益 売上収益
87,291億円 エネルギー
13%
11,181億円*2
インダストリー エネルギーBU
ライフ
(オートモティブシステム事業を含む)
17%
モビリティ 1,876億円
*1 各ビジネスユニットの業績は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値
*2 ITセクターに含まれる制御システム事業を含む
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1-1. エネルギーセクター概要
3. 事業概要と2020年度の主な受注実績・納入実績など
パワーグリッド事業 エネルギー事業 原子力事業
⚫ グリッドオートメーション ⚫ グリッドインテグレーション ⚫ エネルギーソリューション・サービス ⚫ 新設プラント
オートメーションプロダクト、SCADAシステム、 HVDC、FACTS&電力品質システム、 EFaaS、地域エネルギーマネジメント、保守サービス
⚫ 再稼働・予防保全・廃炉
サービス、エンタープライズソフトウェア パワー半導体
⚫ グリーン(再生可能エネルギー) 再稼働(新規制基準適合性審査対応)、
⚫ ハイボルテージ ⚫ トランスフォーマー 再生可能エネルギーソリューション、発電システム 予防保全、福島復興、廃止措置・廃棄物処理
高圧スイッチギア・コンポーネント(GIS、AIS)、 電力変換器、配電用変換機、
⚫ パワー半導体 ⚫ 燃料サイクル
GCB、保守サービス 保守サービス
納入 受注 Source: Aibel 受注 納入
中部電力PG飛騨変換所運転開始 ドッガーバンク洋上風力向け自励式HVDC受注 野馬追の里風力発電所向け風力設備受注 福島第一1~4号機ドライアップ工事の完遂
(日本の地域間連系・電力安定供給支援) (英国の再エネ導入促進) (日本の再エネ拡大に貢献) (福島廃炉・復興に向けた支援)
納入 開発 開発 受注
英国向け世界初ハイブリッド調相設備 Grid-eMotion™ Fleetの展開 新構造「TED-MOS®」などのSiCデバイス製品化 乾式キャスク 女川、福島第一5号機受注
の実証開始(再エネ活用・系統安定化支援) (世界のクリーン都市化への支援) (高効率化・省エネ化による脱炭素化への貢献) (原子力発電所の廃棄物処理)
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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1-2. めざす姿・成長戦略
1. エネルギー関連市場と事業機会の拡大
エネルギー関連市場 エネルギーセクターの事業機会
【グローバル】COVID-19からの復興 E R 再エネを支える次世代系統の構築
◼ 経済低迷・設備投資減退による産業構造の
変化(デジタル化) デジタル技術を活用した
E R
エネルギーネットワークの運用高度化
◼ グリーン政策と連動した経済回復政策の推進
R S レジリエンス強化を実現する
◼ ニューノーマル(新常態)とSDGs経営への変革 Source:Aibel
Source: Aibel
アセットマネジメントソリューション
【グローバル】気候変動・脱炭素化
E R 次世代エネルギーマネジメントソリューション
◼ 米国のパリ協定復帰とCOP26に向けた
各国における取り組み強化
E R グリーンビジネスの推進
(再エネ・パワー半導体拡大、水素ビジネス創生)
◼ レジリエンス、リスク管理の強化
◼ ネットゼロイノベーションの推進 R S デジタル技術を活用したエネルギーシステム
【日本】気候変動・脱炭素化
◼ 2050年カーボンニュートラル宣言と E R CO2フリーで安定電源としての
2030年温室効果ガス削減目標見直し S 国内原子力発電所の再稼働支援
(安全なプラント)
◼ エネルギー・環境政策の見直し(地球温暖化
対策推進法、エネルギー基本計画見直し) E R 革新的な小型炉開発
出典: 首相官邸ホームページ
◼ 再エネ大量導入と次世代ネットワーク構築
E 環境 R レジリエンス S 安心・安全 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 7
1-2. めざす姿・成長戦略
2. エネルギー事業がめざす姿
持続可能な社会におけるエネルギー分野のグローバルリーダーとして価値を向上
人々のQoLの向上 社会価値 環境価値 経済価値
お客さまの価値向上
3つの価値の提供により、お客さまのエネルギーに関する課題を解決
環境 レジリエンス 安心・安全
無電化地域や停電多発地域に
脱炭素化社会の実現に貢献 エネルギーの安定供給を支援
あかりを供給
OT×IT×プロダクトをパッケージで提供
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1-2. めざす姿・成長戦略
3. 成長戦略(事業戦略)
「パワーグリッド×デジタル・サービス事業」で市場成長率を上回り、さらなる収益向上を実現
日立ABBパワーグリッドとの
グローバルNo. 1のT&D事業 融合・サービス事業強化 事業ポートフォリオの転換
T&D事業シェア* パワーグリッド技術とデジタル技術の融合 パワーグリッド事業のデジタル・サービス強化
1位 日立 12% ⚫ Lumadaとの融合
8% - 日立ABBパワーグリッドのデジタルアセットを
2位 海外A社 Lumadaに実装
3位 海外B社 5%
- Lumada活用によるスマートデジタル変電所
4位 海外C社 3% デジタル変電所 保守・サービス
・
・ ・
・ ・
・ ⚫ GlobalLogic社との連携
・ ・ ・ エネルギー事業のサービス拡大
サービス・ソリューション型事業への転換
製品シェア*
⚫ デジタル活用によるサービス事業拡大
⚫ グリッドオートメーション 1位 - デジタルエンタープライズでの連携
⚫ グリッドインテグレーション(HVDCなど) 1位 - 戦略共有、共通フロント体制検討 遠隔監視サービス 保守・サービス
⚫ ハイボルテージ(GISなど) 1位
⚫ サービスソリューション事業拡大 ターゲット市場の成長率(+2~3%(CAGR ~2025年))
⚫ トランスフォーマー(変圧器) 1位
- エネルギーマネジメントサービス事業強化 を上回る5%の伸びを実現
* 2020年 受注額ベース(日立ABBパワーグリッド推定) © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 9
1-2. めざす姿・成長戦略
4. 成長戦略(ターゲット市場と注力地域)
デジタルシナジー創出によりターゲット市場・注力地域での成長を加速
欧州 環境配慮グリッド
エネルギー
中国 北米 デジタル化の進展
◼ EV + EV ステーション化 ポートフォリオ変革
◼ 鉄道ハイブリッド化 ◼ 石炭から再生可能エネルギーへ ◼ 高付加価値デジタルソリューション
◼ 環境配慮グリッド ◼ エネルギーブロックチェーン
脱炭素、グリッド変革と
(EV拡大対応、 日本
レジリエンス強化 ◼ レジリエンス、サイバーセキュリティ
廃棄エネルギーゼロ)
中東 脱オイル&ガス ◼ グリッド安定化・地域間連系、デジタルソリューション活用
◼ グリーンビジネス拡大(脱炭素化支援、エネルギーマネジメント)
◼ 再生可能エネルギーの取り込み ◼ 再生可能エネルギー拡大
◼ 都市インフラのスマート化
インド 高い経済成長
◼ ナショナルグリッド整備+デジタル化
◼ 産業コングロマリットへのエネルギーマネジメント
ターゲット市場の成長率 (CAGR 2017-2025年) *
マイクログリッド EV充電システム データセンター HVDC 鉄道関連
~15% 8%以上 6%以上 ~6% ~5%
* 日立ABBパワーグリッド調べ © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 10
1-2. めざす姿・成長戦略
5. 日立と日立ABBパワーグリッドのオペレーション上のシナジー効果
共通ERP グローバルシェアードサービス 全社CRM
デジタル
ビジネス
デジタル 拡張
フロントエンド エンジニアリング
デジタルコア
データ& デジタルHR
アナリティクス
コアIT
サービス
• 調和の取れたビジネスプロセス • カントリーサービスチームを五つのハブに統合 • 10,000人以上の営業職が接続
• デジタルを核としたシンプルなIT基盤 • 人事、IT、SCM、財務プロセスの標準化 • クロスセル、コラボレーション、顧客関係の強化
を実現
• ビジネスニーズに合わせたグローバルな連携 • グローバルエンジニアリングおよびサービスセンター • 販売計画と予測精度の向上
(例:インド、従業員2,000人以上)
日立ABBパワーグリッドのグローバルオペレーションをエネルギーセクターが先行して活用、その後全社に展開
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1-2. めざす姿・成長戦略
6. 2030年度カーボンニュートラルの実現に向けて
自社内エネルギーポートフォリオの変革により、2030年度カーボンニュートラルを達成
1. 自社生産活動におけるCO2排出量削減計画 3. グリーン事業と連携し、脱炭素化に貢献
(t-CO2)
・ 日立地区に電力・熱・環境価値・情報レイヤーで相互連携した
次世代マイクログリッドを構築
・ 一方向の電力供給モデルから双方向のエネルギー融通への転換による全体最適化
・ 自社内モデルのプラットフォーム化・拡販(先端技術で世界をリード)
・ EFaaS事業の実証、ショーケース化検討(脱炭素化に高効果のソリューション展開)
2. 自社内エネルギーポートフォリオの変革
(1) EMS導入による省エネ活動の高度化
(2) 電気・機械設備の高効率機器への更新
省エネルギー (3) 隣接事業所とのマイクログリッドシステム(燃料の水素化視野)構築
(大みか地区、勝田地区)
(1) 太陽光発電設備等の導入(構内遊休地)
創エネルギー (2) 構外の再エネ発電設備からの託送(PPA、VPP)
(1) 非化石電源への切り換え
非化石電源化 (2) 熱源の電化・水素化
オフセット (1) 熱源燃料、ピーク電力等による差分は証書クレジットにより、オフセット
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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1-3. まとめ
1. 業績推移・2021中期経営計画進捗状況
9.0% 12.0%
8.3% 10.0%
調整後営業利益率 4.0%
3.8%
関連費用除く 2.6% 2.8%
関連費用含み △4.1% 17,000億円以上
13,300億円 13,300億円
売上収益 11,181億円
4,086億円
2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2025年度
(実績) (実績) (見通し) (目標) (目標)
海外売上収益比率 12% 69% 76%
EBIT率 △91.5% 2.9% 9.4%
△4.8% 3.1%
EBITDA率 △90.3% 6.0% 12.7%
3.0% 9.6%
ROIC(投下資本利益率) 6.4% 1.7% 6.0%
△2.7% 2.2%
数値はITセクターに含まれる制御システム事業を含む。また、2020年度は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値
EBIT率・EBITDA率・ROICの上段は関連費用(構造改革、PPA償却費用等)除く、下段は含み © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 14
1-3. まとめ
2. 2021年度見通し、2022年度目標
2021年度(見通し)
売上収益 ⚫日立ABBパワーグリッド設立影響により増収
13,300億円 ⚫日立ABBパワーグリッド売上収益増加、
調整後営業利益率 エネルギーBUの一部案件の対策強化終了などにより増益
2.8%
2022年度(目標) ⚫パワーグリッドBUは伸長するものの、
売上収益
エネルギーBUの事業ポートフォリオ再編影響などにより売上は横ばい
13,300億円
調整後営業利益率 ⚫COVID-19影響減少によるパワーグリッド事業の増収、
4.0% サービス事業拡大、オペレーション改善などにより増益
数値はITセクターに含まれる制御システム事業を含む © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 15
1-3. まとめ
3. さらなる成長に向けて
Powering Good for Sustainable Energy
脱炭素化社会を実現し、エネルギーの安定供給を支え、QoL向上に貢献
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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2-1.事業概要
1. 日立ABBパワーグリッド:Powering Good for Sustainable Energy
電力事業者 産業 鉄道 & インフラ
計画 建設 オペレーション 保守サービス
製品・コンポーネント システム ソフトウェア・オートメーション サービス
幅広いポートフォリオと事業基盤 テクノロジー・イノベーションリーダー 豊富な専門知識 世界最大の納入実績
日立と日立ABBパワーグリッド、合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダー
世界をリードするエネルギープラットフォームとデジタルプラットフォームの融合
OT IT
エネルギー IT インダストリー モビリティ ライフ 日立Astemo
より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するための最適なパートナーとして、
先進的なデジタル技術を活用し、持続可能なエネルギーの未来に貢献
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2-1.事業概要
2. 日立ABBパワーグリッドの概要
①有利なポジション ②魅力的な市場 ③改革が進行中 ①②③により、収益性の高い
持続可能な成長を実現
100億ドルの事業規模
CAGR
~36,000人の従業員 ~3%* 三本の柱
~100 BUSD
~90カ国、115の工場、200のオフィス
成長エンジン
世界最大規模の納入実績
世界トップクラスの営業力
交通&インフラ お客さま 2019 2025 競争力の高いポートフォリオと
インダストリー ユーティリティ EV充電 鉄道
ビジネスモデルの強化
サービス事業強化とデジタル化
8%以上 ~5% 2017 2025
サービス 提供内容 世界トップレベルの実行力
データセンター ソフトウェア &
オートメーション 業界をリードするパフォーマンス、 サービス
ソフトウェア & コスト効率、品質 (コンサルティング, サービス, ソフトウェア)
オートメーション 製品
6%以上 ~5% デジタル
システム HVDC 電力品質 (デジタル化された製品・システム)
地域
二つの基盤 プロダクト
アジア・
~6% ~5% イノベーション (従来製品・システム)
欧州
中東・ マイクログリッド
CAGR 2017-2025年*
アフリカ
人財 No.1ポジションを強化
米州 ~15% 市場を上回る成長を実現
* 日立ABBパワーグリッド 調べ
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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2-2.市場環境
1. 気候変動への取り組みの加速化による成長のチャンス
世界的な投資
電力インフラに1,000億ドルの 排出のピークは2030年まで 『新たな排出を避けるだけで
2030年までに電力業界で 投資を計画*3 2060年 にカーボンニュートラル は不十分です。
2兆2,000億ドルの投資が期待される*1 を実現 既存のインフラからの排出を
抑えなければ、気候変動の
うち3分の1は、電力網の拡張、最新化 目標には届きません。
およびデジタル化で活用*1 現在のエネルギーインフラが
パワーグリッドに年間580億 2030年までに450 GWの 継続して稼働した場合、
2030年、世界のグリッド投資は、
2,550億ドルから8,000億ドルへ増加*1
ユーロを投資 (2021-30年)*4 再生可能エネルギーを導入 世界の平均気温を1.65度
上昇させてしまうでしょう。』
2025年までにグリッド接続機器は、 (出典 : 国際エネルギー機関
300~400億台に到達*2 (IEA) 「World Energy
Outlook 2020」)
2050年までのネットゼロに取り組む 2030年までに40GWの 2040年までに~45GWの
国・地域が増加 洋上風力発電を実現 洋上風力発電を実現
出典:各国当局の発表
*1 出典: IEA World Energy Outlook 2020 *2 出典: IEA Power Systems in Transition *3 出典:ホワイトハウス 2021年3月31日付FACT SHEET
*4 2030年の気候変動目標を達成するために必要な投資(2011~2020年の240億ユーロとの比較。 2030年以降、年間投資額は800億ユーロ超に増加する必要があります)
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2-2.市場環境
2. 持続可能なエネルギーの未来に向けて
日立ABBパワーグリッドのエネルギープラットフォームとLumadaの統合による成長のチャンス
大規模な再生可能エネルギーの統合、高効率のE2Eの電化、環境効率の良い製品により
カーボンニュートラルなエネルギーシステムを実現
環境
Eco-efficient portfolio &
Renewable integration
再生可能エネルギーの統合 Grid Edge Solutions
エネルギー効率 energy efficiency
環境効率の良いポートフォリオ
過去のデータから可能性を予測できない、予期せぬ故障を最小限に抑えるためのパワーシステムを実現
レジリエンス
Active network management for Combination of digital (Lumada based solutions)
柔軟な保護・制御のための デジタル(Lumadaベースのソリューション)と
flexible protection & control + power electronics (HVDC, FACTS etc)
リアルタイムネットワーク管理 パワーエレクトロニクス(HVDC, FACTS等)の統合
柔軟なサイバー技術とフィジカル技術の組み合わせによりミッションクリティカルなインフラの安心・安全を実現
安心・安全
Cybersecurity Services
サイバーセキュリティ・サービス AI & Digitalization
フィジカルなセキュリティ Remote monitoring
柔軟なネットワーク管理センター
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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2-3.成長のシナリオ
1. 持続可能なエネルギーの未来に向けて:洋上風力発電所向けHVDC
HVDC Light®による環境へのメリット ドッガーバンク洋上風力発電所向け
最新世代のHVDC Light®は
HVDCシステム(英国)
- 化石燃料を使わないクリーンエネル
電力損失の低減に向けた技術革新により
‒ 3 x 1,200 MW、320 kV 直流連系 ギーにより英国電力需要の最大5%
カーボンフットプリントを従来比3分の2に削減
ライフタイム全体で数百万トンのCO2排出量を
‒ 陸地から190 km に電力供給が可能*1
削減
- GWhあたり200トンのCO2排出量を
削減可能*2
12
11
CO2 - 小型かつ低損失
10
排出量
9
11 CO2排出量
- コアコンピタンス*3に基づきお客さまの
8
7
トン 67% Source: Aibel
競争優位性を生み出す革新的な
/GWh 削減
6 パートナーシップビジネスモデル
5
4
CO2
3 排出量
2 4
1 トン
/GWh
SDGs目標7を支える技術
0
2012 現在 および協創ビジネスモデル
*1 出典: SSE, Equinor, Dogger Bankのウェブサイト *2 出典: 日立ABBパワーグリッドのライフサイクルアセスメント *3 企業において他社に真似できない核となる能力
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2-3.成長のシナリオ
2. 持続可能なエネルギーの未来に向けて:EconiQ™の導入
カーボンニュートラルな未来に向けてお客さま価値を創造 利点
総所有コスト:SF6 420 kV GIS*
- カーボンフットプリントを削減する
EconiQ™ ためにお客さま、パートナーと協力
機器 漏出による排出 - 産業向けの標準ソリューションに
51% 49% 向けた取り組み
*45年間の利用、年間0.5%の漏出、試運転、およびEoL損失 - 将来に向けた投資
($100 / tCC)を想定
高電圧開閉装置向けの • EconiQ™: - エネルギーおよび資源の
• EconiQ™のポートフォリオ: •
代替混合ガスは、 SF6 ガスを排出しないソリューショ より効率的な使用を実現
従来のソリューションと比較し
て優れた環境パフォーマンス EconiQ™ポートフォリオに ンによりお客さま価値を創出
おける大きな第一歩
SDGs目標 7を支える技術
および協創ビジネスモデル
カーボンニュートラルなエネルギーの未来に向けた、持続可能で環境効率の良いポートフォリオ
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2-3.成長のシナリオ
3. エネルギープラットフォームとデジタルプラットフォームの統合
日立ABBパワーグリッドのDigital Enterpriseを スマートデジタル変電所
実績ある変電所のハードウェア
Lumadaのエコシステムに統合 + データ中心の資産管理
+ 専門技術とサポートの連携
資産性能管理 企業資産管理 現場作業管理
量子暗号
多層防御
セキュリティ 資産のスマート利
用によりネットワー
ク全体の性能
が向上
最新の
デジタル変電所技術
高速対応サービス
コラボレーションセンターの
グローバルネットワーク
とのシナジーにより価値創造を加速
高度なデジタルソリューションおよびサービスを協力して提供し、データを実用的な分析に変換
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2-3.成長のシナリオ
4. グリッドのレジリエンスがますます重要に
最近の大規模停電の例 電力システムのレジリエンス* :日立ABBパワーグリッドの重点分野の一つ
レジリエンスの向上に特化した、グリッド強化計画などのシステムアドバイス
サービス
マイクログリッドやストレージなど、より強じん、よりスマート、よりクリーンな送電網や
2019年8月4日、バリ・ジャワ(インドネシア) 2019年8月9日、英国 柔軟な分散型エネルギーシステムを実現する技術
電力損失:100%(停電) 電力損失:最大3%
完全復旧に最大12時間 完全復旧に45分
安全かつ高度なデジタルグリッド管理により、複雑化したグリッドを管理すると
同時に電力の流れを最適化するグリッドオートメーションおよび制御
システム内の重要な要素のストレス対応能力を高める予知保全および
セキュリティサービス (物理的およびサイバー)
2021年1月10日、パキスタン 2021年2月15日、米国テキサス州
電力損失:100%(停電) 電力損失:最大30%
完全復旧に最大20時間 完全復旧に数日
* 過去のデータから予測・予期できない、稀で極端な事象の発生後、システムの障害の範囲、深刻度、および期間を抑える能力
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2-3.成長のシナリオ
5. 日本での事業機会:世界第3位の経済へのアクセス
日本-グリッドに関する事業機会 日立ABBパワーグリッドのソリューション
4位 世界第4位の電力市場*1
-規制緩和の継続がもたらすチャンス
HVDC (再生可能エネルギーの統合、相互接続)
周波数(50/60Hz)の異なる系統連系を可能にする
HVDC/FACTSに基づくBack-to Back(BTB)*4 接続
2020 陸上風力発電および太陽光発電の
記録的な設置台数*2
グリッドオートメーション (柔軟な制御)
デジタル変電所およびLumadaを活用したソリューション等
2050 ネットゼロへの取り組み
グリッドエッジソリューションおよびマイクログリッド
46% 2030年までのCO2排出削減の目標*3 (分散電源)
~45GW 2040年までの洋上風力発電の目標
*1 出典: BNEF (2019) Electricity consumption *2 出典: IRENA *3 2013年を基準 *4 直流連系設備
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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2-4.実行プラン
1. 事業運営モデルと主な特徴
イメージ図
製品およびシステム
収益
ライフサイクルサービス
技術サービス ソフトウェア
時間 入札前/入札 受注 商業運用 20~40年の資産ライフサイクル
製品およびシステム サービスおよびソフトウェア
• 幅広いミックスー部品から大規模システムまで、短期および長期サイクル、 • 最大の設置規模-ライフサイクル全体を通してお客さまの設備投資および運用
受注から利益化するまで平均18カ月 コストの最適化をサポートすることにより、設置規模を強化、拡張、アップグレード
• 短期サイクルの受注は事業に安定をもたらし、大規模なシステム受注は、 • 製品/システム中心のサービス-設置、保守、アップグレード、性能を最適化する
タイミングの予測が困難なものの成長をサポート ためのデジタル化・ソフトウェア
• リスクを排除したモデルでイノベーションを推進することにより、中核事業に集中 • 高成長分野であるエコシステムをサービスとして早期導入
長期・短期サイクルの電力バリューチェーン全体にわたり、製品、システム、サービス、ソフトウェア事業を展開
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2-4.実行プラン
2. 成長に向けたトランスフォーメーションを実行
COVID-19の逆風にかかわらず継続的な変革により成果を実現
成長のエンジン 競争力の高いポートフォリオの強化 世界トップレベルの実行力
新しいHVDCのビジネスモデルによる 競争力を維持しつつ、サプライチェーンと
安定した受注による 6%の 再生可能エネルギーの連系を受注*1 オペレーションの効率化による
サービス事業の成長*1
合計約7億ドル 合計約5,000万ドル
の節減効果*1
イノベーション 人財戦略
市場の成長 市場 収益の増加 売上
Op EBITA*2 margin
COVID-19なしの市場成長率 COVID-19なしの収益成長率
Op.
12% EBITA*2
8% 目標レンジ
世界 ポートフォリオ 成長 シナジー&
トップ &ビジネス 変革 年度
クラス モデル強化
の導入 2019 2020 2021 2024 2019 2020 2021 2024 2020年度 2021年度 2024年度
年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 (20年7月~21年3月) /22年度
*1 2020年7月~2021年3月の9カ月間
*2 Op.EBITA:Adjusted EBITAから、為替・コモディティのタイミング差益・差損、構造改革費用等を控除し、持分法適用会社からの利益を加算し算出した指標 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 31
エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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2-5.まとめ
1. 日立ABBパワーグリッドの成長は続く
HITACHI ABB POWER GRIDS
変革の始まり、コラボレーションの構築、 シナジーの活用
シナジーの見極め (デジタル、技術、幅広いポートフォリオ)
社会価値 環境価値 経済価値
変革 移行 収益性のある持続可能な成長
2018 2019 2020 2021... …2024
COVID-19影響
• 変革するエネルギー市場で主導的地位を確保するための強固な基盤により、魅力的な市場で有利なポジションを確保
• 変革プログラムを通して、収益性のある持続的な成長、ポートフォリオの競争力、世界トップレベルの実行力を継続
• COVID-19による短期的な影響はあるものの、市場の回復およびエネルギー転換の加速が中長期的な成長機会をもたらす
• 日立と共に、シナジープログラムを通してすべてのステークホルダーへ付加価値を提供
• 2024~2025年度までに、市場を上回る受注成長率4~5%(CAGR)と、 Op. EBITA 率8~12%をめざす
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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3-1. 業績データ
1. 業績推移
単位:億円 売上収益 調整後営業利益
7.5%
調整後営業利益率
13,300
11,181
パワーグリッドBU 3.8%
2.8%
原子力BU+エネルギーBU
7,595 9,971 153 370
318
△454
4,235 4,086 3,587 3,373
△4.1%
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
見通し
見通し
EBIT EBITDA率
410 9.6%
△533 3.0%
3.1%
△4.8%
△2,586
△60.0%
△3,740
△61.1% EBIT率
△90.3%
△91.5%
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
見通し 見通し
数値はITセクターに含まれる制御システム事業や関連費用を含む。また、2020年度は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 35
3-1. 業績データ
2. 業績推移
単位:億円 Adjusted EBITA率 ROIC
7.5% 7.4%
6.4%
6.1%
2.2%
3.8%
0.6%
△2.7%
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 見通し
見通し
営業キャッシュ・フロー Lumada事業売上*
622 +173%
180
2
0.0% 5.6% 1.4% ●:YoY
+373% △2%
営業キャッシュ・ △1,515 1,090
フローマージン
110 410 400
△37.1% 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 見通し
見通し
数値はITセクターに含まれる制御システム事業や関連費用を含む。また、2020年度は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値
* Lumada事業売上の2019年度以降の数値は、2020年3月期決算にて発表した新定義に基づくもの © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 36
3-1. 業績データ
3. 2020年度の実績と2021年度見通し
単位:億円 2019年度 2020年度 2021年度
YoY YoY 見通し YoY 目標 前回目標比
(2021年4月時点) (2019年6月時点)
受注高 3,563 83% 11,497 323% 13,565 118% - -
受注残高 6,353 93% 18,978 299% 19,243 101% - -
売上収益 4,086 96% 11,181 274% 13,300 119% 17,000 78%
海外売上収益比率 12% +4.4ポイント 68.8% +56.9ポイント 76.2% +7.3ポイント 80% △3.8ポイント
調整後営業利益 153 △165 △454 △608 370 +824 1,700 △1,330
調整後営業利益率 3.8% △3.8ポイント △4.1% △7.8ポイント 2.8% +6.8ポイント 10% △7.2ポイント
EBIT △3,740 △1,154 △533 +3,207 410 +943 1,700 △1,290
EBIT率 △91.5% △30.5ポイント △4.8% +86.8ポイント 3.1% +7.8ポイント 10% △6.9ポイント
Adjusted EBITA率 3.8% △3.8ポイント 0.6% △3.1ポイント 6.1% +5.4ポイント - -
EBITDA率 △90.3% △30.4ポイント 3.0% +93.3ポイント 9.6% +6.6ポイント - -
ROIC(投下資本利益率) 6.4% △1.0ポイント △2.7% △9.1ポイント 2.2% +5.0ポイント 7.5% △5.3ポイント
CCC 63.9日 - 84.2日 - 70.4日 - - -
2020年度実績 2021年度見通し
■業績 ■業績 ■業績計画見直しの主な要因
• 売上収益 • 売上収益 • 日立ABBパワーグリッド設立後の見通しの
日立ABBパワーグリッド設立により増収 日立ABBパワーグリッドの第1四半期分の売上収益計上により増収 再精査
• 調整後営業利益 • 調整後営業利益 • COVID-19影響
買収に伴う無形資産等の償却により減益 日立ABBパワーグリッドの増収および収益性向上により増益
• ROIC • 各種構造改革
• ROIC
調整後営業利益の減少により悪化 売上収益の増収および調整後営業利益の増益により改善
* 数値はITセクターに含まれる制御システム事業や関連費用を含む。また、2020年度は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 37
3-1. 業績データ
4. 2020年度の実績と2021年度見通し(内訳(1))
単位:億円 2019年度 2020年度 2021年度(見通し)
受注高 セクター合計 3,563 11,497 13,565
原子力BU+エネルギーBU 3,563 3,377 3,439
パワーグリッドBU - 8,119 10,127
日立ABBパワーグリッド - 7,836 9,865
受注残高 セクター合計 6,353 18,978 19,243
原子力BU+エネルギーBU 6,353 5,195 5,305
パワーグリッドBU - 13,783 13,939
日立ABBパワーグリッド - 12,997 13,202
売上収益 セクター合計 4,086 11,181 13,300
原子力BU 1,557 1,693 1,566
エネルギーBU 2,547 1,876 1,884
パワーグリッドBU - 7,595 9,971
日立ABBパワーグリッド - 7,224 9,660
海外売上収益比率 セクター合計 12% 68.8% 76.2%
原子力BU+エネルギーBU 12% 10.3% 12.3%
パワーグリッドBU - 96.5% 97.4%
日立ABBパワーグリッド - 99.3% 99.5%
調整後営業利益(率) セクター合計 153(3.8%) △454(△4.1%) 370(2.8%)
原子力BU+エネルギーBU 153(3.8%) △41(△1.2%) 336(10.0%)
パワーグリッドBU - △413(△5.4%) 40(0.4%)
日立ABBパワーグリッド - 322(4.5%) 750(7.8%)
* 数値はITセクターに含まれる制御システム事業や関連費用を含む。また、2020年度は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値
* 日立ABBパワーグリッドは関連費用を含まないスタンドアローンの数値 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 38
3-1. 業績データ
5. 2020年度の実績と2021年度見通し(内訳(2))
単位:億円 2019年度 2020年度 2021年度(見通し)
EBIT(率) セクター合計 △3,740(△91.5%) △533(△4.8%) 410(3.1%)
原子力BU+エネルギーBU △3,740(△91.5%) △56(△1.6%) 325(9.6%)
パワーグリッドBU - △477(△6.3%) △26(△0.3%)
日立ABBパワーグリッド - 365(5.1%) 776(8.0%)
Adjusted EBITA率 セクター合計 3.8% 0.6% 6.1%
原子力BU+エネルギーBU 3.8% △1.2% 10.0%
パワーグリッドBU - 1.5% 4.8%
日立ABBパワーグリッド - 4.5% 7.8%
EBITDA率 セクター合計 △90.3% 3.0% 9.6%
原子力BU+エネルギーBU △90.3% △0.1% 11.5%
パワーグリッドBU - 4.5% 7.7%
日立ABBパワーグリッド - 9.0% 11.8%
ROIC(投下資本利益率) セクター合計 6.4% △2.7% 2.2%
原子力BU+エネルギーBU 6.4% △3.0% 24.1%
パワーグリッドBU - △2.8% 0.4%
CCC セクター合計 63.9日 84.2日 70.4日
原子力BU+エネルギーBU 63.9日 51.7日 58.9日
パワーグリッドBU - 99.1日 74.4日
* 数値はITセクターに含まれる制御システム事業や関連費用を含む。また、2020年度は、2021年度の組織改編の影響を遡及修正した数値
* 日立ABBパワーグリッドは関連費用を含まないスタンドアローンの数値 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 39
3-1. 業績データ
6. 成長(バリュー)ドライバー・リスクファクター
エネルギー市場のリーダーとして脱炭素化を支援し、持続的な成長を実現
成長(バリュー)ドライバー リスクファクター
⚫ サステナビリティに連動した世界各国における ⚫ COVID-19による経済減速・投資抑制の長期化
グリーン政策 ⚫ 主要市場の地政学リスクの顕在化
マクロ要因 ⚫ 気候変動対策/脱炭素化への動き加速による ⚫ 米中貿易摩擦の悪化
供給側、需要側双方の再エネ投資加速
⚫ 各国・地域におけるグリッド整備の加速
⚫ HVDCなど高付加価値グリッド案件の増加 ⚫ 洋上風力市場の立ち上り遅れ
⚫ データセンター、EVなど環境関連投資の増加 ⚫ プロダクト事業の競争激化
ミクロ要因
⚫ 日立と日立ABBパワーグリッドとのシナジー創出 ⚫ 原子力再稼働の遅れ
⚫ 事業再編などの構造改革効果 ⚫ 為替相場の大幅な変動と材料費の高騰
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エネルギーセクター
Contents
1. エネルギーセクター 2.パワーグリッド事業 3.Appendix
1-1. エネルギーセクター概要 2-1. 事業概要 3-1. 業績データ
1-2. めざす姿・成長戦略 2-2. 市場環境 3-2. 用語集
1-3. まとめ 2-3. 成長のシナリオ
2-4. 実行プラン
2-5. まとめ
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3-2. 用語集
1. 用語集① A~E
Adjusted EBITA Adjusted Earnings Before Interests, Taxes and Amortization 調整後営業利益に買収に伴う無形資産償却費用を加算した指標
AIS Air Insulated Switchgear 空気絶縁開閉装置
APM Asset Performance Management 資産性能管理
CAGR Compound Average Growth Rate 年平均成長率
Capex Capital Expenditure 設備投資
CCC Cash Conversion Cycle 運転資金手持日数
CO2e CO2 equivalent CO2換算排出量
CRM Customer Relationship Management 顧客関係管理
E2E End-to-End エンドトゥエンド
EAM Enterprise Asset Management 企業資産管理
EBIT Earnings Before Interests and Taxes 受取利息及び支払利息調整後税引前当期利益
EBITA Earnings Before Interests, Taxes and Amortization 受取利息、支払利息及び無形資産償却費調整後税引前当期利益
EBITDA Earnings Before Interests, Taxes, Depreciation and Amortization 受取利息、支払利息及び減価償却費調整後税引前当期利益
EFaaS Energy & Facility Management as a Service エネルギー&ファシリティマネジメントサービス
EMS Energy Management Service エネルギーマネジメントサービス
EoL End of Life 生産終了
ERP Enterprise Resources Planning 企業資源計画
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3-2. 用語集
2. 用語集② E~V
EV Electric Vehicle 電気自動車
FACTS Flexible Alternating Current Transmission Systems フレキシブル交流送電システム
FSM Field Service Management 現場作業管理
GCB Gas Circuit Breaker ガス遮断器
GIS Gas Insulated Switchgear ガス絶縁開閉装置
HVDC High Voltage Direct Current 高圧直流送電
Opex Operational Expenditure 販売費および一般管理費
OT Operational Technology 制御・運用技術
PPA(12ページ) Power Purchase Agreement 電力購入契約
PPA(14ページ) Purchase Price Allocation 取得原価の配分
QoL Quality of Life 生活の質
SCADA Supervisory Control And Data Acquisition 監視制御システム
SCM Supply Chain Management サプライチェーンマネジメント
SDG(s) Sustainable Development Goal(s) 持続可能な開発目標
SF6 Sulfur hexafluoride 六フッ化硫黄
T&D Transmission & Distribution 送配電
tCC ton of carbon credit 1トン当たりのカーボンクレジット
VPP Virtual Power Plant 仮想発電所
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将来予想に関する記述
本資料における当社の今後の計画、見通し、戦略等の将来予想に関する記述は、当社が現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等の結果は見通しと大きく異なることがありえます。
その要因のうち、主なものは以下の通りです。
・COVID-19の流行による社会的・経済的影響の悪化
・主要市場における経済状況及び需要の急激な変動
・為替相場変動
・資金調達環境
・株式相場変動
・原材料・部品の不足及び価格の変動
・長期請負契約等における見積り、コストの変動及び契約の解除
・価格競争の激化
・人材の確保
・新技術を用いた製品の開発、タイムリーな市場投入、低コスト生産を実現する当社及び子会社の能力
・製品等の需給の変動
・製品等の需給、為替相場及び原材料価格の変動並びに原材料・部品の不足に対応する当社及び子会社の能力
・信用供与を行った取引先の財政状態
・社会イノベーション事業強化に係る戦略
・企業買収、事業の合弁及び戦略的提携の実施並びにこれらに関連する費用の発生
・事業再構築のための施策の実施
・主要市場・事業拠点(特に日本、アジア、米国及び欧州)における政治・社会状況及び貿易規制等各種規制
・持分法適用会社への投資に係る損失
・コスト構造改革施策の実施
・地震・津波等の自然災害、気候変動、感染症の流行及びテロ・紛争等による政治的・社会的混乱
・当社、子会社又は持分法適用会社に対する訴訟その他の法的手続
・製品やサービスに関する欠陥・瑕疵等
・情報システムへの依存及び機密情報の管理
・自社の知的財産の保護及び他社の知的財産の利用の確保
・退職給付に係る負債の算定における見積り
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Hitachi Investor Day 2021
モビリティセクター
2021年6月8日
株式会社日立製作所 執行役副社長
Chief Environmental Officer
アリステア・ドーマー
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本日お伝えしたいこと
Mobility
01 モビリティセクターは2025年度までに売上収益1兆8,500億円、調整後営業利益率11%以上、
ROIC13%以上をめざす
モビリティセクターは 02 パンデミック後の回復に向けて有利なポジションを確保
-BSBU 昇降機事業でNo.1ポジションにある中国で力強い回復
強力な事業基盤を 次の目標はビルソリューションプロバイダーとしてマーケットリーダーをめざす
-RSBU 北米での受注獲得高第2位
持ち、持続可能な
デジタルコネクティビティ 03 収益性の向上に注力
-BSBU 売上収益1兆円・調整後営業利益率2桁をめざした新たな戦略的計画をスタート
を推進する -RSBU 新たな事業領域への拡大とバリューチェーン全体のデジタル化をめざす
先駆的な戦略を実行
04 新しいテクノロジー・環境そしてアフターコロナへの貢献
-BSBU タッチレスソリューションをグローバルに展開
-RSBU “脱炭素モビリティ"を実現
05 ポートフォリオを成長のために見直し、非中核資産を整理
-BSBU 台湾の大手昇降機企業である永大機電の株式の過半数を取得
-RSBU Perpetuum社を買収。Agility Trains East社の株式30%を売却
BSBU: ビルシステムビジネスユニット RSBU: 鉄道ビジネスユニット © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 1
モビリティセクター
Contents
1. セクター事業概要
2. 鉄道ビジネスユニット(市場環境と成長戦略)
3. ビルシステムビジネスユニット(市場環境と成長戦略)
4. まとめ
5. Appendix
© Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 2
1-1. モビリティセクターの位置づけ
Mobility
オートモティブ
IT エネルギー インダストリー モビリティ ライフ
システム事業
金 社 原 エ パ 産 水 ビ 鉄 ラ日 日 日
融 会 子 ネ ワ 業 ・ ル 道 イ立 立 立
フグ
B B 力 ル ー ・ 環 シ B ソロ ハ A
U U B ギ グ 流 境 ス U リー イ s
U ー リ 通 B テ ュバ テ t
B ッ B U ム ール ク e
U ド U B シ m
ョ
B U ン o
U ズ
サービス&プラットフォームBU
プロダクト事業
© Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 3
1-2-1. 事業構成 1
Mobility
モビリティセクターは モビリティセクターの売上収益
日立全体の13%を占める 鉄道BU45% ・ ビルシステムBU55%で構成
その他
5%
鉄道 ビルシステム
IT ビジネスユニット ビジネスユニット
21% [RSBU] [BSBU]
上場
子会社 45% 55%
16%
2020年度 2020年度
連結売上収益 モビリティセクター
エネルギー
87,291 億円 12%
売上収益
12,268億円
モビリティ
ライフ 13%
インダストリー
24% 9%
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1-2-2.事業構成 2
Mobility
モビリティセクターでは、鉄道やビルにおける様々なサービスを提供
鉄道BU売上収益45% ビルシステムBU売上収益55%
⚫ 鉄道車両製造 (43%)
⚫ 昇降機の製造・新設(58%)
⚫ 鉄道信号機の製造およびターンキープロジェクト(40%)
⚫ 昇降機サービスおよびビルソリューション(42%)
⚫ 鉄道車両のオペレーション、サービス、メンテナンス(17%)
アンドリュー・バー 鉄道BU CEO 光冨眞哉 ビルシステムBU CEO
-世界38カ国に拠点を持ち、12,000人以上 -日立グループでのグローバルな経験を生かし、
の従業員を擁する、鉄道事業における ビル事業の変革を強力に推進
グローバルかつ総合サービスプロバイダー
-鉄道事業に38年間携わり、CSOとしてグローバ
-日立グループで17年、鉄道業界で28年の ル戦略を確立。またGroup Head of Sales
経験を持つ。アンサルドSTS社CEO(2016年 and MD (APAC and Japan)としてグローバル
~2019年) セールスをリードした経験も持つ
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1-3. 2021中期経営計画の進捗
Mobility
+5% +4% 単位: 億円
凡例 (5)%
BSBU 12,750 12,700 10.2% 11.1% 11.2%
11,717 12,268 8.5% 6.2% 8.4% 9.8% 9.8%
RSBU 6.6%
1,358 1,426
6,791 7,000 6,200 1,248
124.8 1,244
5,915
996 1,077
107.7 1,196
99.6 641
19% 19%
815
81.5 630 512 736
18% 57.8 73.5 735
578 735
5,803 5,477 5,750 6,500 65.0
650
684 622 785
618 509
418 342
165
2019年度 2020年度 2021年度 2021年度 2021年度 2019年度 2020年度 2021年度 2021年度
見通し 目標 2019年度 2020年度 2021年度 見通し 目標
見通し 目標
前年度比 Lumada売上収益比率 2019年6月時点 調整後営業利益率 2019年6月時点 EBIT率 2019年6月時点
売上収益 調整後営業利益 EBIT
2020年度
BSBU: 中国におけるCOVID-19からの急速な回復と永大 BSBU:変革PJでの増収による増益と販売管理費の BSBU: 事業再編による利益
機電の買収がBSBUの成長に寄与し115%の増収 削減 RSBU: Agility Trains East社の株式の一部を売却
RSBU: COVID-19によるマイナス影響 RSBU: COVID-19影響による減収 減益や、関連し したことによる利益
て発生したコスト増があったが、販売管理費の削減
(前年同期比11%減)により減益幅が 縮小した
2021年度見通し
Mobility: パンデミック後の回復により、売上収益は BSBU: 変革PJでの増収による増益と販売管理費の RSBU: Agility Trains East社の株式の売却益の減少
前年同期比5%増を見込む 削減
RSBU: 主要プロジェクトや製造における効率性の
回復により、一貫した収益性の回復を実現
注)モビリティセクターの数値には、ITセクターに計上されている制御システム事業の数値を含む © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 6
モビリティセクター
Contents
1. セクター事業概要
2. 鉄道ビジネスユニット(市場環境と成長戦略)
3. ビルシステムビジネスユニット(市場環境と成長戦略)
4. まとめ
5. Appendix
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2-1. 市場動向はデジタルプレイヤーを支持
RSBU
鉄道市場は成長が見込まれる デジタル化の拡大 厳しい競争環境
5.8兆円 → 7.0兆円、 3% CAGR 1.3兆円 → 1.9兆円、 7% CAGR 日立はグローバルで売上4位
8 サービス 2 1.2
(+14%)
(+21%) (+20%)
(+21%) (+20%)
6 1.5
信号 0.8
信号
4 1
0.4
車両
0.5
車両
2
日立
0 0 1 2 3 4 5 6 7 8
0.0
2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
Sie mens Alstom Bombardier Hitachi Sta dle r CA F Thale s Kawasaki Ta lgo
兆円 2019 2022 2025
(年) (年)
兆円 競合他社
車両と信号が引き続き 自動化と予知保全が成長を主導 相対的市場シェア 0.5
マーケットエンジンとして牽引
*競合の数値は売上収益でCRRCを除く。BombardierとAlstomについては合併前の状態を反映
出典:業界レポートおよび社内分析 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 8
2-2. 収益性でアウトパフォームを狙う
RSBU
鉄道は収益性強化を優先 主な推進要因
強み
売上: • 充実した製品ライン提供
5,000億円 12% • 主要市場におけるリーダシップを発揮し、
先駆的な戦略を推進
競合 1
10% ターゲット • デジタルとエネルギー分野における
調整後営業利益率* (過去2年)
日立グループとのシナジー
競合 8
8% 競合 2
弱み
競合 5
6% Hitachi
• グローバルでのサブスケール
Rail
• 鉄道関連市場での限られたプレゼンス
4% 競合 4
競合 6
2% 対策
• コアオファリングのデジタル化
0% • 北米事業の統合
競合 7 競合 3 • コスト削減
- 0.3 0.6 0.9 1.2
• 日立グループ内でのシナジー推進
-2% • 長期:コアおよび関連事業におけるM&A
相対的市場シェア (シェア / リーダーのシェア)
*日立業績は調整後営業利益率、その他競合はEBITを示す。 AlstomとBombardier合併前の市場数値を反映 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 9
2-3-1. コア製品のデジタル化と買収事業とのシナジーを重視
RSBU
Lumadaが鉄道ビジネスユニットの売上収益の20%を占める
サステナビリティ オペレーショナルテクノロジー インフォメーションテクノロジー
派生事業
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2-3-2. 脱炭素モビリティの実現
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英国におけるバッテリーハイブリッド車両 イタリア フィレンツェにおけるバッテリートラム
• Hyperdriveとの提携 • フィレンツェで試験運行
• ロンドンーペンザンス間を • コスト削減と市内中心部
運行 の混雑緩和
イタリアにおけるバッテリーハイブリッド車両 日本におけるハイブリッド(燃料電池)試験車両の開発
• JR東日本とトヨタとの
• 通勤用電車
パートナーシップ
(Masaccio)
• 43編成を受注 • 2022年に試験車両
「HYBARI*」を導入予定
*HYdrogen-HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovation © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 11
2-3-3. 持続可能な開発目標の達成に向けて
RSBU
Next level Driver of
Global Covid-19
環境価値 社会価値
Organisation
経済価値
recovery
and Process
• 車から鉄道利用に変えることでCO2 • 安全な移動:車から電車利用に • EUと米国の公的資金が景気回復を
排出量1.5トン削減(70本の木の 置き換わることで、交通事故の削減 牽引
CO2吸収量に相当) に貢献
• 12,000人の雇用
• 鉄道事業の推進により世界のCO2 • 市街の文化財等を保護
排出量を年間2,000万トン削減 • 2022年度のROICは10%超
• アフターコロナでの大都市における
• バッテリー技術の革新で高さ4.5mの 交通問題の解決
木が吸収するCO2相当量削減
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2-3-4. グリーン・リカバリーとデジタル化により推進される
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中長期的に強力な事業基盤を持つ
成長ドライバー
パンデミック後の グリーン・ コア事業の デジタル
経済成長 リカバリー デジタル化 関連事業
リスク要因
Risks 対応策
Mitigation
最も収益性の高い製品および地域にフォーカスし、北米および欧州の復興基
世界経済の回復に対する不確実性
金を活用する
他社の統合による競争の激化 コスト削減、製品のデジタル化による差別化、M&Aの検討による競争力強化
移動量の減少 鉄道関連事業への拡大
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2-3-5. コア事業の活用、デジタル化、競争力強化を重視
RSBU
2020年度 2021年度 2022年度 売上収益
841
市場での地位を強化
米国での事業展開を強化 1,000
10,000 8,500
+55%
MaaS
548
5,477 APAC
オペレーションおよびサービス/保守事業の拡大 500
5,000 EMEA
Japan
デジタルソリューションによる鉄道関連事業への拡大 0
Americas
億円 2020年度 2025年度
調整後営業利益率
運用コストの変革
MaaSによる上昇 10.0%
収益性の向上
10%
8.8% 9.0%
製品設計を簡素化し車両コストを削減 7.6%
5% 6.0% 6.4%
3.0%
低コスト拠点での事業展開 0%
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
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モビリティセクター
Contents
1. セクター事業概要
2. 鉄道ビジネスユニット(市場環境と成長戦略)
3. ビルシステムビジネスユニット(市場環境と成長戦略)
4. まとめ
5. Appendix
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3-1. メガトレンドと市場の見通し
BSBU
メガトレンド | 人口・都市化率の推移 メガトレンド | 建設投資
(兆円)
(億人) 世界人口内訳*1 グローバル建設投資額推移*2
100 1,600
80
農村部 1,400
60
40 1,200
20 54% 56% 58% 60%
都市部
0 1,000
2015 2020 2025 2030 (年) 2019 2020 2021 2024 (年)
昇降機市場規模 | CAGR 4.1%*3 ビルのデジタル化 | CAGR 14.9%*2
(兆円)
(億 ドル) *4
10 FM・EM セキュリティ サイネージ他
合図・その他
1,000
サービス事業
500
新設事業
0 0
2019 2020 2021 2024 (年) 2019 2020 2021 2024(年)
2020年にCOVID-19の影響を受け市場規模が デジタル化に伴うサービス提供機会の拡大
縮小に転じるも、2021年以降成長を続ける
*1 出典:国際連合、*2 日立試算値、*3 2020年~2024年の日立試算値、*4 Facility Management・Energy Management © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 16
3-2. 競争環境と経営目標
BSBU
売上規模と収益力の双方でマーケットリーダーを狙う
12.0%
日立は 相対シェア0.5で第5位(2020年度)
(億円)
16% 売上:
10.5%
5,000億円
競合B社
競合A社 10,000 9.6%
14%
調整後営業利益率
中期 8,000 新事業/
12% (2025年度)
意欲的目標
インオーガニック成長
オーガニック成長
6,000
10% 日立
10,000
8% 4,000
競合D社 競合C社 6,791 7,000
6% 競合E社
Hitachi 2,000
4% 0
- 0.3 0.6 0.9 1.2 2020年度 2021年度 2025年度
相対市場シェア(シェア/リーダーシェア)
成長ドライバー
デジタル化と サービス事業の スマートビル事業の
中国での成長 M&A・協業
標準化の推進 付加価値向上 創出・拡大
為替レート: 1USD=110円, 1ユーロ=130円, 1スイスフラン=118円, 出典: 日立試算値 © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 17
3-3. ビルシステム事業の経営ビジョン
BSBU
ビルIoTプラットフォームを活用し
COVID-19による市場の変化に対応した事業拡大を行う
「製品」 「サービス」
⚫ 信頼性の高い昇降機の開発・提供 ⚫ AIを活用した高品質なサービスの提供
⚫ 昇降機事業を核としたデジタル事業の拡大 ⚫ 遠隔監視・保全の適用拡大
(IoT技術で蓄積した稼働データの解析・活用)
「スマートビル」
⚫ ビルの付加価値向上につながる
デジタルサービスの創出
LumadaがビルシステムBUの売上収益の20%を占める
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3-4-1. 成長戦略
BSBU
事業のデジタル化加速 ━ サービスの強化・コスト構造の最適化
ビルソリューションプロバイダーとしてマーケットリーダーポジション獲得に挑戦
• スケールメリットを生かした収益性の向上
成長シナリオ
事業ポートフォリオの強化
• スマートビル事業の拡大
トランスフォーメーションプロジェクト推進による成長の加速
• グローバルバリューチェーンのデジタル化・最適化に向けた戦略の再構築
イニシアティブ
M&A戦略
• 永大機電との事業統合によるシナジー創出
資産効率の向上
• DXの推進によるオペレーションの効率向上
ROICの向上
収益性の改善
• 製品設計と業務プロセスの標準化
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3-4-2. 地域戦略
BSBU
(億円) 5,000
¥500b 売上収益
マーケットリーダーポジション獲得への挑戦
¥400b
4,000
• 新商品による受注シェア拡大とバリューチェーン全体の
コスト競争力強化 ¥300b
3,000
日本 • COVID-19に対応した新ソリューションの提供加速 ¥200b
2,000
• 日立グループが持つデジタルケイパビリティを活用し、 ¥100b
1,000
ビルIoTプラットフォームを通じて、スマートビル事業