6501 日立 2021-04-28 15:00:00
2021中期経営計画進捗発表 [pdf]
2021中期経営計画 進捗発表
2021年4月28日
株式会社 日立製作所
執行役社長 兼 CEO
東原 敏昭
© Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved.
本日お伝えしたいこと
1. 2021中期経営計画の進捗と成果
2. デジタルによる成長
3. 事業を通じた環境貢献
4. 今後の資金配分
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1. 日立のめざす事業の姿
社会イノベーション事業を推進し持続的な成長と収益を確保
人々のQoLの向上 社会価値 環境価値 経済価値
顧客企業の価値の向上
3つの領域に注力し、社会の課題と企業経営の課題を解決
環境 レジリエンス 安心・安全
OT×IT×プロダクトをパッケージで提供
QoL:Quality of Life © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 2
Contents
2021中期経営計画の進捗と
次の成長に向けて
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2.1 社会イノベーションのグローバルリーダー
社会イノベーション事業をグローバルに拡大へ、デジタル・構造改革を実行
Lumadaを軸にグローバルでのデジタルプラットフォーム拡大
デジタル
新Vantara アライアンス
プラットフォーム構築 Lumada GlobalLogic
発足 プログラム
(2016年) (2020年) (2020年11月) (2021年7月予定)
OT×IT×プロダクトを強みに、グローバルでOTアセット獲得
社会イノベーション インダストリー ヘルスケア エネルギー EV
事業への注力 JR Automation 日立ハイテク 日立ABB 日立Astemo
パワーグリッド
(2019年) (2020年5月) (2020年7月) (2021年1月)
デジタル活用の効率化・共通化にてグローバル基盤を整備
グローバル
スマート・トランス デジタル・トランス グローバルビジネス基盤
オペレーション基盤
フォーメーション フォーメーション (GBS, CRM)
(2011年~) (2019年~) (2021年~)
EV:Electric Vehicle GBS:Global Business Service CRM:Customer Relations Management © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 4
2.2 2020年度の進捗と成果
⚫ 従業員・家族、お客さまの健康を確保:在宅勤務を拡大
COVID-19
⚫ 社会インフラの維持とお客さま支援
への対応
⚫ 財務健全性の維持:営業キャッシュ・フロー 前期比+2,322億円
⚫ Lumada事業売上 1.1兆円 → 2021年度 1.6兆円
デジタルに
⚫ 日立全体での成長戦略強化、GlobalLogic買収(2021年7月予定)
よる成長
⚫ リモート・非接触・自動化、社会・企業のDXに貢献
⚫ グローバルでの事業の拡大: 2021年度 海外売上比率 57%
事業ポート ・日立ABBパワーグリッド統合 ・日立Astemo発足
(2020年7月) (2021年1月)
フォリオの
変革 ⚫ 上場会社の資本政策の見直し
・日立化成売却(2020年4月) ・日立金属売却(2022年3月まで)
構造改革 ⚫日立ABBパワーグリッドを活用したグローバルオペレーションの進化
DX:Digital Transformation © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 5
2.3 2019年度、2020年度実績および2021年度見通し
2019年度実績 2020年度実績 2021年度見通し
(連結) (連結) (連結)
売上収益 8兆7,672 億円 8兆7,291 億円 9兆5,000 億円
調整後営業利益 6,618 億円 4,951 億円 7,400 億円
(率) (7.5%) (5.7 %) (7.8 %)
親会社株主帰属
当期利益 875 億円 5,016 億円 5,500 億円
営業CF 5,609億円 7,931 億円 7,500 億円
投下資本利益率
(ROIC) 9.4 % 6.4 % 8.3 %
2022年度 調整後営業利益率、ROIC ともに10%を実現
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3.1 社会イノベーション事業のグローバル展開
(日立ABBパワーグリッドの統合効果)
日立グループ事業強化
⚫ グローバルトップ製品・技術、顧客基盤獲得 Hitachi ABB Power Grids FY2021
Revenue ($ billion) 9.2
⚫ デジタルアセット(EAM、APM、FSM) EBITDA 11.8%
をLumadaに実装 Adjusted EBITA 7.8%
⚫ 環境事業強化(デジタルグリッド、HVDC) 2024年度Adjusted EBITAは10%超
EAM:Enterprise Asset Management APM:Asset Performance Management
FSM:Field Services Management HVDC:High Voltage Direct Current
グローバルオペレーション強化
日立ABBパワーグリッドのグローバルオペレーションを日立全社に活用
共通ERP構築 グローバルシェアードサービス活用 全社CRM構築
700億円効果 1,000億円効果 グローバルに
(2025年度までの累積) (2025年度までの累積) 地域で事業を拡大
デジタル・トランスフォーメーション
ERP:Enterprise Resource Planning CRM:Customer Relations Management © Hitachi, Ltd. 2021. All rights reserved. 7
3.2 社会イノベーション事業をデジタルで強化
(GlobalLogicの買収)
グローバルに顧客のデジタルトランスフォーメーションを拡大
日立の顧客 GlobalLogicの顧客
提供価値 社会イノベーション事業で ミッションクリティカル領域
顧客のDXを加速 へのサービス提供の拡大
グローバル400社以上(自動車・金融・ヘルスケア等)
グローバルでの顧客協創の強化、社会インフラからクラウドまでカバー
顧客協創 NEXPERIENCE エクスペリエンスデザイン
(協創拠点:11カ所) (協創拠点:8カ所)
グローバルでのアプリケーションのサービス提供を強化、開発効率の向上
ソフトウェア
エンジニアリング ミッションクリティカルシステム 組込ソフト-クラウドアプリケーション
(8万人、日・インド・北米) (2万人、デリバリー30拠点)
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3.3 Lumadaの進化と社会イノベーション事業
社会の課題・企業経営の課題を事業領域知見・協創・デジタルで解決する
Value 環境 レジリエンス 安心・安全
コンテナ コンテナ コンテナ
アプリケーション アプリケーション アプリケーション
Cyber Space
(クラウド) ソフトウェアエンジニアリング強化
課題解決のアプリケーション
Data リアルタイム制御
ミッションクリティカルシステム セキュリティ
Physical Space グローバルでOTアセットを獲得
日立ABBパワーグリッド JR Automation 日立レールSTS 日立ハイテク 日立Astemo(EV)
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3.4 デジタルを活用した成長戦略
成長戦略
電動化する社会インフラをOT×IT×プロダクトで支える
環境
デジタルグリッド、HVDC グリーンモビリティ EVを支えるパッケージ
サステナブルな公共サービスと企業活動をデジタルで支える
レジリエンス
公共・金融サービス 産業デジタルソリューション ロジスティクスとサプライチェーン
個人に最適なケアをデジタル活用した診断・治療で支える
安心・安全
バイオ・体外診断 粒子線治療 製薬ソリューション
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3.5 顧客の近く(地域)で成長を獲得
地域ごとのニーズを理解し、3つの領域で事業の成長を獲得
環境 レジリエンス 安心・安全
欧州 北米
日本
環境 アジア 環境
レジリエンス (中国・インド含む) 環境
レジリエンス
レジリエンス
環境 安心・安全
コンテナ 安心・安全 コンテナ
アプリケーション
アプリケーション
ドメインナレッジ コンテナ
ドメインナレッジ
アプリケーション
コンテナ ドメインナレッジ
アプリケーション
ドメインナレッジ
獲得したアセットのフロントを活用、デジタルでグローバルに成長を獲得
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4. 環境価値をパートナーとともに提供する企業
事業・自社活動を通じて、脱炭素社会とサーキュラーエコノミーの実現に貢献
事業を通した環境への貢献 日立の脱炭素化の取り組み
⚫ 脱炭素社会の実現 2030年度 事業所(オフィス・ファクトリー)
電動化加速への事業での貢献 カーボンニュートラル
• SBT認定取得(2020年12月)
エネルギー転換の実現 エネルギー
• HVDC(再生可能エネルギーの送配電) 原材料・ 輸送/使用/廃棄・
生産
部品の調達 リサイクル
カーボンフリーモビリティの実現
• 自動車/EVシステム Astemo
バリューチェーン全体でのCO2排出量削減
• ハイブリッド(蓄電/水素)鉄道車両 鉄道 (2010年度比)
再生可能エネルギーの見える化(デジタル活用) 2021年度 2030年度 2050年度
20%超 50% 80%削減
⚫ サーキュラーエコノミーの取り組み ⚫ 自社のGreen Factoryを事業に展開
EVバッテリーのライフサイクルマネジメント 大みか事業所の取り組み
リサイクル事業者 開発製造会社
再生事業者 フリート事業者
SBT:Science Based Target
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5. ESG経営への取り組み
社会イノベーション事業で課題を解決
社会とともに持続的に成長し、責任を果たすことで、成長の源泉をつくる
Environment Social Governance
⚫日立環境イノベーション ⚫グローバルに人財活用 ⚫独立性・多様性を重視
2050の推進 社員エンゲージメント向上 した取締役構成
• 脱炭素社会
2030年度事業所(オフィス・ファクトリー) ⚫リスクマネジメントの強化
カーボンニュートラル ⚫ダイバーシティ&インクルー
コンプライアンス
• 高度循環社会 ジョン(D&I)の推進 •
• クライシス
2050年度水・資源利用効率 • 事業リスク
50%改善(2010年度比)
⚫バリューチェーン全体での
• 自然共生社会 人権取り組み継続強化 ⚫ESGの役員報酬への反映
自然資本へのインパクト最小化
⚫ COP26協賛 ⚫労働安全衛生の強化
(プリンシパルパートナー)
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6. 今後の資金配分
利益額の成長(当期利益・EPS)、営業CF・ROICを重視、R&D強化
⚫ エネルギー・デジタルで大型M&Aに目途
成長投資 ⚫ 環境、レジリエンス、安心・安全領域への成長投資継続
⚫ 配当:事業成長に基づき安定増配
株主還元 ⚫ 自社株買い:事業成長・資産売却・株価の状況を見ながら検討・実施
⚫ 2021中期経営計画 【計画時、3年累計】 ⚫ 今後の資金配分イメージ
方針 資産売却 2021中期経営計画
1/3
借入・
資産売却
成長投資
2.0~2.5兆
成長投資
からの変更点
• 重点分野(IT、エネ
• 事業成長で営業CF増加
ルギー、インダストリー) 4.0~
• 資産売却は継続実施
での成長投資 4.5兆円 設備投資 1/3
営業CF • 原則、大型借入はしない
• 営業CFを増加
営業CF 設備投資
2.5兆 他 借入返済
1/3
株主還元
株主還元 株主還元の強化
(R&D:1兆2,000億円) (R&D:1兆5,000億円)
3年累計
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日立は
社会イノベーション事業の推進により
社会の課題と企業経営の課題をデジタルで解決し
持続的な成長を実現します
環境 レジリエンス 安心・安全
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将来予想に関する記述
本資料における当社の今後の計画、見通し、戦略等の将来予想に関する記述は、当社が現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
実際の業績等の結果は見通しと大きく異なることがありえます。
その要因のうち、主なものは以下の通りです。
・COVID-19の流行による社会的・経済的影響の悪化
・主要市場における経済状況及び需要の急激な変動
・為替相場変動
・資金調達環境
・株式相場変動
・原材料・部品の不足及び価格の変動
・長期請負契約等における見積り、コストの変動及び契約の解除
・価格競争の激化
・人材の確保
・新技術を用いた製品の開発、タイムリーな市場投入、低コスト生産を実現する当社及び子会社の能力
・製品等の需給の変動
・製品等の需給、為替相場及び原材料価格の変動並びに原材料・部品の不足に対応する当社及び子会社の能力
・信用供与を行った取引先の財政状態
・社会イノベーション事業強化に係る戦略
・企業買収、事業の合弁及び戦略的提携の実施並びにこれらに関連する費用の発生
・事業再構築のための施策の実施
・主要市場・事業拠点(特に日本、アジア、米国及び欧州)における政治・社会状況及び貿易規制等各種規制
・持分法適用会社への投資に係る損失
・コスト構造改革施策の実施
・地震・津波等の自然災害、気候変動、感染症の流行及びテロ・紛争等による政治的・社会的混乱
・当社、子会社又は持分法適用会社に対する訴訟その他の法的手続
・製品やサービスに関する欠陥・瑕疵等
・情報システムへの依存及び機密情報の管理
・自社の知的財産の保護及び他社の知的財産の利用の確保
・退職給付に係る負債の算定における見積り
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