6498 キッツ 2019-05-13 15:00:00
第4期中期経営計画(2019~2021年度)の策定について [pdf]

   各   位                            2019 年 5 月 13 日
                          会 社 名
                          代表者名     代表取締役社長
                                   堀田 康之
                          コード番号    6498(東証第一部)
                          問合せ先     広報・IR室長
                                   向井 真也
                                   Tel (043) 299 – 0142

       第4期中期経営計画(2019~2021 年度)の策定について

 当社は、この度、2019 年度を初年度とし、2021 年度を最終年度とする第4期中期経営計画
を策定しましたので、下記のとおりお知らせします。

                      記

1.第3期中期経営計画(2016~2018 年度)の総括
 2016 年度にスタートした第3期中期経営計画期間の業績は、バルブ事業において国内・海
外とも良好な市場環境に恵まれ増収となり、損益面では、半導体向けの好調、コスト削減効果
及び国内における価格改定効果により数値目標を達成し、2018 年度は営業利益、経常利益と
もに過去最高となりました。
 また、韓国のバタフライバルブメーカー及び中空糸膜メーカーを買収した他、アジア各国に
販売拠点を拡充しました。さらに、グローバル基幹業務システムの構築、伸銅品事業における
大規模な設備の更新、半導体製造設備向けの増産投資等、中長期の成長に向けた積極的な投資
を実施してまいりました。

2.企業理念(キッツ宣言)とキッツグループが目指す姿




 当社は、企業理念である「キッツ宣言」に掲げている通り、企業価値の向上とゆたかな社会
づくりへの貢献を目指しております。この度、第4期中期経営計画策定にあたり、2030 年に
目指す「キッツグループの姿」を下記のとおり明確にしました。

(1)2030 年に向けたビジョン
  ① ワールドクラスのテクノロジー、エンジニアリングをお客様に提供し、エネルギーシ
    フトや循環型社会への対応を通じて、環境負荷の低減に貢献する。
  ② ICT 活用により、ビジネスモデルの変革と製品開発力の強化を図り、成長市場におい
    て強固な地位を築く。

  ③ 各国地域経済の成長とともに、グローバルな社会インフラの発展を支える。

  ④ 公正かつ透明なルールの下、社員が生活をより良くし、より安全に、より健康に働け
    る企業を目指す。

(2)マネジメントのあり方
  ① 経営管理情報をグローバルに同期させ、進化したグループ連結経営を行う。
  ② 人財・資産・資金をグループ全体最適の観点から、配分・活用する。
  ③ グローバルでサプライチェーンの「見える化」を図り、シンプルな意思決定を経営の
    中に取り入れ、省力化投資と労働生産性向上を図る。

(3)定量目標
 2030 年に向けた定量目標としては以下を掲げ、バルブ事業において「Global Strong No.2
を目指す」ことを中長期の目標とします。

      成長性               収益性               効率性
      売上高               EPS               ROE
   年平均成長率   4%       年平均成長率   7%           12%

3.第4期中期経営計画の概要

(1)バルブ事業
  ① 国内市場の成長戦略
   バタフライバルブ、ダクタイル鋳鉄製バルブ、自動操作バルブを重点弁種とし、重点商
   品の戦略的バリエーション拡大、エンドユーザーへの営業活動等により拡販を図る。

  ② 海外市場の成長戦略
   重点地域であるアセアンのミドルクラス(ボリューム)ゾーンへの本格参入及び欧米市
   場におけるクォーターターンバルブの拡販を図る。

  ③ プラント市場
   MRO(部品販売、交換、メンテナンス)における収益拡大を図る。

(2)伸銅品事業
   新設備の稼働により、大幅な生産性向上を実現し、収益拡大を図る。

(3)その他(ホテル事業)
   更なるサービス品質の向上に努め、「感動」と「居心地の良い時間」を提供する。

(4)配当方針の変更
   株主還元の更なる充実のため、配当性向を 25%から 10%引き上げ、35%前後を望ましい
   水準とする。

(4)ESG への取り組み
  ① 環境(Environment):事業を通じ地球環境へ貢献する
  ② 社会(Social):人財・安全・地域社会を大切にする
  ③ 企業統治(Governance):公明正大な経営を実践する
4.連結数値目標
                                                       (億円)
             2019 年度           2020 年度           2021 年度
売上高                  1,330               1,380           1,440
営業利益                   100                 125             135
EBITDA                 167                 200             215
ROE                   8.3%                9.5%          10.0%
EPS               68.49 円                85 円            95 円

セグメント別売上高                                              (億円)
             2019 年度           2020 年度           2021 年度
バルブ事業                  1,060             1,100           1,150
伸銅品事業                    240               250             260
その他                       30                30              30
合計                     1,330             1,380           1,440

セグメント別営業利益                                             (億円)
             2019 年度           2020 年度           2021 年度
バルブ事業              135.0             155.0               163.0
伸銅品事業                5.0              10.0                12.0
その他                  0.5               0.5                 0.5
全社費用他              △40.5             △40.5              △40.5
合計                 100.0             125.0               135.0

                                                      以   上