6458 新晃工業 2021-05-13 15:00:00
中期経営計画「move.2025」(2021年度~2024年度)策定に関するお知らせ [pdf]

                                                              2021年5月13日
各    位
                                      会 社 名   新晃工業株式会社
                                      代表者名    代表取締役社長         末 永   聡
                                      (コード番号 6458 東証第1部)
                                              代表取締役副社長
                                      問合せ先                    青 田 徳 治
                                              管理本部長
                                      TEL     (03)5640-4159


         中期経営計画「move.2025」(2021年度~2024年度)策定に関するお知らせ


    当社は1950年に設立され、昨年70周年を迎えました。AHUのトップメーカーとして、社会が直面する
少子高齢化に伴う労働者不足、時代の要請であるESG経営/SDGsに対応し、持続的に発展できる企業グル
ープへと更なる成長を遂げるため、2021年度からはじまる4ヶ年の中期経営計画を策定いたしました。
    本計画では、空調事業の抜本的な変革をテーマに据え、業務のデジタル化による労働集約的な生産体
制から脱却する「SIMA(SINKO Innovative Manufacturing of AHU)」プロジェクトを推進し、来る2025
年度へ向けて次世代型個別受注生産方式への進化を目指してまいります。
証券コード:6458 (東証1部)




  中期経営計画「move.2025」
     (2021年4月~2025年3月)

                         新晃工業株式会社
                         2021年5月13日
中期経営計画の位置づけ


1. 当グループの目指す方向性
◼ 私たちは「快適環境の創造」のために、空気をデザインする会社= Air Design Companyです。
◼ 私たちは、顧客に信頼と満足を、社会に信頼と満足を、社員に信頼と満足を普遍的に提供する
  ことを目指しています。


2. 中期経営計画「move.2025」
◼ 経営理念「豊かな創造力と誇れる品質」に基づき、2025年に向けてグループが目指す方向
  へ”move”するための定量目標と実行計画を定義したものです。
◼ 空調事業の抜本的な変革をテーマに据え、業務のデジタル化による労働集約的な生産体制から
  脱却するSIMA(*)プロジェクトを推進し、次世代型個別受注生産方式への進化を目指します。
(*)SIMA=SINKO Innovative Manufacturing of AHU(革新的な空調機生産方式)




                                                             1
1. 事業環境認識
◼ AHU国内市場は2025年以降はメンテナンス需要が堅調

                                                                 AHU国内市場展望
 (台)
40,000                                                                                             80%
                       市場            新晃工業                シェア          ~2020年   2023年      2025年
                                                                                                            オリンピック後 ~2021年度
                                                                                                            オリンピックによるピーク後の需要端境期
30,000                                                                                             60%      コロナ影響による短期的な更新物件の落ち込み

                                                                                                            都市圏の大型再開発 2023年頃
20,000
                                                                                   15,500 16,000
                                                                                                   40%      東京、大阪を中心とした大型新築案件
                                                                          13,325                            (15,500~16,000台)
10,000                                                                                             20%      ストックビジネス中心へ移行 2025年頃
              納入20~30年が
                                                                           4,536
              経過したAHU                                                                                       納入後20年以上の更新案件が主体へ
      0                                                                                            0%
          1988年              1998年               2008年                2018年    2022年 2025年
                  (出所)各種資料に基づき弊社作成                                              予測    予測

      アフターサービス市場拡大                                             中国建設市場の成長                                           中央熱源/個別熱源増
 ◼   2025年頃に新築は減少するが、ストック増大                          ◼    米中貿易摩擦による景気の冷え込み、過剰                                ◼    カーボンニュートラルに伴う中央熱源への回帰
     によりアフターサービス市場は拡大                                     債務問題は懸念も政府の財政支出拡大策                                      (脱フロン)も見据えるが、当面は中規模物
 ◼   作業員不足で、現場省力化が進展                                      としてインフラ投資再度増の動き                                         件を中心に個別熱源の増加が続く
(百万円)             空調保守メンテナンス市場規模推移                 (十億ドル) 名目建設投資額 グローバル需要の推移予想                                          空調方式の採用傾向         中央       個別
470,000                                                                                                    100%
                                                   1,500
                                                                                                    中国
460,000                                            1,000
                                                                                                    日本
                                                                                                           50%
450,000                                              500


440,000                                                  0
                                                                                                            0%
            2017 2018 2019 2020 2021                           2016 2017 2018 2019 2020             2024
                                            2025                                                                   産業   オフィス   商業    業務     データ    コールド
                        見込   予測   予測        予測                                 見込       予測          予測
                                                                                                                   施設    ビル   施設    施設     センター    チェーン
                                                                                                            (出所)富士経済「2018年版 需要分野別空調・熱源システム市場の構造実態と将来」から弊社作成
 (出所)富士経済「2020年版 空調・熱源システム市場の構造実態と将来展望」から弊社作成                  (出所)みずほ銀行「日本産業の中期見通し」をもとに弊社作成
                                                                                                             ※空調工事業者ベースのエンジニアリング市場(単位:百万円)による分野別の採用傾向
                                                                                                                                                            2
2. 中期経営計画「move.2025」の全体像
                                 目指す姿
         中期目標          連結売上高520億円       連結営業利益75億円
         中長期の土台構築      業務のデジタル化による労働集約的な生産体制からの脱却
                       AHUシェアNo.1堅持 HP-AHUシェアNo.1奪取
                       ESG経営の推進による、社会課題解決への貢献

       SIMAを軸にした新しい製販体制(SIMA:SINKO Innovative Manufacturing of AHU)
         BOM(製品データベース)を中心とした
 製造        デジタル設計・生産体制の構築
            =新・デジタル工場の構築
                                    ×           需要予測の精度向上とインパクト営業の確立
                                                    =新・営業スタイルの確立                 販売


    水AHU強化          ヒートポンプAHU強化              工事事業強化                       中国事業強化

  基盤事業の圧倒的な          オクージオブランドによる             AHU中心から                     市場戦略の見直しと
  競争優位の維持・向上           市場シェア拡大             空調工事業への拡張                      利益体質の構築


                              技術深耕・品質向上


                                      新・ショールームの有効活用
  「SINKO WAY」の浸透        人財育成                                            M&Aによるグループ強化
                                        (通称エアスタ*)
                                        *エアスタ=SINKO AIR DESIGN STUDIO


        ESG経営の推進 / SDGsへの貢献
        製品を通じた環境負荷低減/ エネルギー資源の有効活用省エネへの対応/ 人材育成/
        すべての人が安全で働きやすい職場の確保/ 地域社会の発展・社会貢献活動/ ガバナンスの強化
                                                                                       3
 3. 中期経営計画「move.2025」

①SIMAを軸にした新しい製販体制
 ◼   2020年4月以降の製販統合による生産性向上に着手、SIMA構想を立ち上げ
 ◼   販売~製造のデータ一気通貫による、営業・設計・積算・製造業務を再定義、更なる事業基盤強化を目指す
 ◼   20億円規模の投資を実施
 BOMを中心としたデジタル設計・生産体制の構築            SIMA概念         需要予測の精度向上とインパクト営業の確立

製造                           顧客                                        販売
<取組み>
                                                          <取組み>
◼ デジタル化:モノ・作業情報のデータ化・BOM拡充
                                                          ◼ 高精度の需要予測に基づく受注計画
◼ 設計削減:製品モジュール化、3D対応製品拡張             インパクト営業
                                                          ◼ 営業手法・プロセスの体系化
◼ 積算削減:材料費、労務費(AI)積算自動化
                                                          ◼ 図面・見積・納期のリアルタイム回答
◼ 生産削減:計画自動化、3D組立支持、ライン生産                           AHU
                                                            デジタル活用の新しい営業スタイル


                                                 設計システム
<目指す成果>                                                    <目指す成果>
◼ 各システムの構築、設計・製造・                     BOM                  ◼ AHU販売における圧倒的
  販売の連携基盤の確立                                                 な競争優位の維持・向上
                                    製品データベース
◼ 労働集約モデルから脱却した     アフターサービス                               ◼ アフターコロナにおける
  新・デジタル工場の構築                                                新・営業スタイルの確立
                                                    原価管理システム
       新・デジタル工場                                              新・営業スタイルの確立
                                        AHU




                                     製品開発
                             製造現場              生産管理システム



                                                                            4
3. 中期経営計画「move.2025」

②重点取組項目
                           重点実施項目



  1        水AHU強化


   基盤事業の圧倒的な競争優位の維持・向上
                                2      ヒートポンプAHU強化


                                     オクージオブランドによる市場シェア拡大

    SIMAのフル活用    データセンター分野の深耕        売上50億円      HP-AHUライン拡充




  3       工事事業強化


      AHU中心から空調工事業への拡張
                                4        中国事業強化


                                     市場戦略の見直しと利益体質の構築
    売上100億円      冷媒メンテナンス体制構築   黒字化を持続する体制構築      技術支援の強化




  5           技術深耕・品質向上
         技術開発の推進と品質大綱の落とし込み
                                    省力化技術の深耕
                                     (AI実用化)
                                                   クレームゼロ




       「SINKO WAY」の浸透               通称エアスタを活用したブランディング

   期待人材創出プロジェクトによる底上げ                   M&Aによるグループ強化
                                                               5
3. 中期経営計画「move.2025」

③ESG経営の推進 / SDGsへの貢献
                        環境(Environment)

    製品を通じた環境負荷低減/ エネルギー資源の有効活用・省エネへの対応
 環境負荷軽減・CO2削減(フロンレス、現場省力化)                省エネルギー・環境技術対策




           社会(Social)                     ガバナンス(Governance)

空調による社会貢献(抗菌・抗ウイルス、熱中症対策)            リスク管理の強化、コンプライアンスの徹底




    ほか、働き方改革、人材育成、地域社会貢献など




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 4. move.2025 目指す姿~連結業績目標
      中期目標(2024年度)                                 中長期の土台構築
  連結売上高                   520億円   ➢ 業務のデジタル化による労働集約的な生産体制からの脱却
                                  ➢ AHUシェアNo.1堅持 HP-AHUシェアNo.1奪取
  連結営業利益                  75億円    ➢ ESG経営の推進による、社会課題解決への貢献

700
                                   move.2025計画                       将来   140

600
       売上高       営業利益                                          (単位:億円)
                                                                          120

500
                                                        520               100
                                             470
400                               440
                    415                                                   80
      391
300                                                           75
                                                                          60
            66
                                                   61
200                       52            55
                                                                          40


100                                                                       20


  0                                                                       0
      2021年3月期      2022年3月期      2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期
         実績            計画            計画         計画         計画
                                                                          7
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    経営企画室 企画・関連事業部                  片井、斉藤
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    e-mail:katai@sinko.co.jp, yo-saito@sinko.co.jp


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                                                証券コード:6458(東証1部)

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