6448 ブラザー 2019-02-28 11:00:00
ブラザーグループ 新中期戦略「CS B2021」説明資料 [pdf]

                                         ブラザーグループ 新中期戦略




                                                       2019年2月28日
                                                       ブラザー工業株式会社
                                                       代表取締役社長   佐々木一郎
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    ブラザーのビジネス領域

           ビジネス領域                                          事業                         主な製品・サービス群
                                                             通信・
                                                  P       プリンティング機器
     民            プリンティング
                                                  &
     生              領域                            S
     用                                                      電子文具          プリンター      複合機        ラベルライター    モバイルプリンター
     領
     域                                                  パーソナル&ホーム
              ホーム&カルチャー
                 領域
                                                       ネットワーク&コンテンツ                             通信カラオケシステム・     音楽
                                                                         家庭用ミシン     カッティングマシン    カラオケ店舗運営      コンテンツ

                                                            産業機器
                                                   マ
                 マシナリー・FA                          シ       工業用部品
     産             領域                              ナ
                                                   リ
     業                                             ー             工業用      工作機械       工業用ミシン        減速機        歯車
     用                                                   工業用     ミシン
     領                                                   ミシン
     域                                                           ガーメント
                                                                 プリンター
                   産業用印刷
                                                           ドミノ
                    領域
                                                         産業用印刷            コーディング・                  ガーメント      レーザー
                                                                                     デジタル印刷機
                                                                         マーキング機器                   プリンター      マーカー
 P&S=Printing & Solutions
 FA=Factory Automation:工場の様々な作業や工程を機械や情報システムを用いて自動化すること

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                                                       CS B2018 振り返り

                                                       CS B2021 骨子

                                                       CS B2021 経営指標等




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    CS B2018の目指す姿


                                                                      全社として目指す姿
                                                       時代や環境の変化に対応し、生き残ってきたDNAを
                                                          伝承し、未来永劫の繁栄に向けて、
                                                        変革や成長領域に挑戦し続ける複合事業企業




    [事業領域の変化イメージ:産業用領域を拡大]                                                財務数値目標*1 ・ 計画

                                                       ホーム&
                                                       カルチャー
                                                                         売上収益         7,500億円
                                                               プリン
                                                               ティング      営業利益          600億円
                                                       産業用
                                                                        営業利益率            8.0%
                                                                         ROE   (計画)    9%+α
       CS B2015                         CS B2018          将来
 *1:2016年3月2日発表のオリジナル目標値

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    2018年度 売上収益・営業利益・ROE(予想)


                                     売上収益は未達となるものの、営業利益・ROEは超過達成の予想


           売上収益[億円]                                             営業利益[億円]                                  ROE[%]
                                                                           +100
                                  -600
                                          7,500                         700
       6,821            6,900
                                                                586                 600            13.9          13.5

                                                                                                                           12.9



                                                                                                   12.1


                                                                                                       CS B2018 *2 :9%+α

         2015          2018予想 CS B2018                          2015   2018予想 CS B2018          2015      2016   2017   2018予想
                                   *1                  *2                      *1          *2                                     *1
[為替前提]
 USD 120円                109円              115円             営業
                                                                8.6%   10.1%        8.0%
 EUR 132円                129円              130円             利益率
 *1:2018年度第3四半期決算時点の通期業績予想値、2:2016年3月2日発表のオリジナル目標・計画値

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   3つの変革の振り返り


           “事業”・“業務”・“人財”ともに一定の進捗はあったものの、更なる変革余地・最適化余地が残存


                                                   CS B2018の成果          CS B2021に向けての課題
                                 • 通信・プリンティング機器分野で大幅な                • 産業用領域での成長加速
                                   収益性改善を達成
        事業                                                           • 新規事業の仕込み
                                 • 次世代の柱となる産業機器分野・ドミノ
       の変革                         事業で売上成長を実現                        • 事業の選択と集中の徹底


                                 • 機能センターを立ち上げ、各事業への                 • 抜本的な業務プロセス変革による
                                   効果的な支援体制を開始                         スピード・コスト面での競争優位確立
        業務
                                 • RPA・AI等のITを活用した業務プロセス             • バックオフィス業務から顧客へ価値を
       の変革                         変革の取り組みを開始                          お届けする活動へのシフト加速


                                 • 通信・プリンティング機器分野・本社からの              • 育成や成長機会の提供を通じた
                                   400名規模の人財再配置を完了                     グループ全体での人財の更なる底上げ
        人財
                                 • 代行制度導入・サクセッションプラン策定・              • 産業用領域の拡大・全社的な筋肉質化に
       の変革                         リーダー育成プログラム等次世代人財                   向けた組織横断での最適人員体制の実現
                                   の育成に着手
 RPA=Robotic Process Automation:デジタルレイバーによる業務の自動化

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                                                       CS B2018 振り返り

                                                       CS B2021 骨子

                                                       CS B2021 経営指標等




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    戦略策定に向けた事業環境認識


                                           ブラザーを取り巻く事業環境は、厳しさを増していくものと認識

 プリンティング領域                                             • 紙離れによる印刷の減少に加え、消耗品の純正品率低下が継続
                                                       • 所有から利用へ、顧客の購買行動が大きく変化する中で、サービスニーズ
                                                         の多様化が加速

 産業用領域                                                 • 引き続き一定の成長が見込まれる
                                                        – 省人化・自動化、自動車部品加工需要の高まりによりマシナリー市場が拡大
                                                        – トレーサビリティ・カスタマイズ需要の高まりにより産業用印刷市場が拡大

                                                       • 一方、各国の政策変更等によるマクロ環境変化を認識
                                                        – 米中貿易摩擦・Brexit等の影響による景気後退リスク
                                                        – 各国の安全保障政策厳格化に伴う規制強化

 ホーム&カルチャー領域                                           • 市場成熟の一方で、刺繍やクラフト等カスタマイゼーション志向の高まりや
                                                         エンターテイメントの多様化により、顧客ニーズが変化



                                                        CS B2021においては、従来以上に踏み込んだ改革が必要不可欠
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    ブラザーならではの強み


             ブラザーのユニークな強みは、“At your side.”の精神に基づく柔軟性・小回り力・コスト競争力


                        柔軟性                                 小回り力               コスト競争力




     • 時代の変化・技術の進化                                     • お客様の声を起点として、       • 独自の価値訴求や優れた
       に合わせて、柔軟に対応し、                                     きめ細かく把握したニーズに        すり合わせ技術によるコスト
       失敗を恐れず、チャレンジ                                      合った製品・サービスを          パフォーマンスに優れた
       し続けてきた精神                                          迅速に提供する対応力           “ブラザーらしい”製品作り
                                                        – ブラザー・バリュー・チェーン・
                                                                            • 開発・製造・販売・サービス
                                                          マネジメント(BVCM)*の
                                                          高速回転                における効率的なグローバル
                                                                              ネットワーク
 *「お客様の声」を、企画・開発・設計・製造・販売・サービスなどすべての事業活動の原点と考え、その声にお応えするための独自のマネジメントシステム

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    CS B2021 位置付け

        CS B2021は、グローバルビジョン21へ繋ぐ「次なる成長」に向けた基盤を構築する期間と位置付け、
                ブラザーの強みを発揮し、経営の最優先事項にフォーカスした改革を実行する

                                                                                ポストCS B2021
                                                                                「次なる成長」の実現



                                       顧客との直接の繋がりが強化され、よりスピード・
                                      コスト競争力のある事業運営基盤が構築されている
                                                                                              成
                                                                                              長
                                                                                              領
                                                                                              域
                                                   産業用領域において
                                              次世代の柱となる成長基盤が確立されている

                                                                                              収
                                                                                              益
                                                                                              力
                                                         プリンティング領域において                        強
                                                        勝ち残り戦略を実現できている                        化
                                                                                              領
                                                                                              域

       ~2018                                     2019         2020       2021      2022~
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    CS B2021 骨子




                                                       CS B2021 次なる成長に向けて
                                                            ~成長基盤構築~

          1 プリンティング領域での                                   2 マシナリー・FA領域の     3 産業用印刷領域の
                勝ち残り                                           成長加速            成長基盤構築
        • 高PVユーザーの獲得強化と                                   • 自動車・一般機械市場強化    • シナジー顕在化による
          本体収益向上による事業                                       による産業機器分野の大幅      ドミノ事業の成長再加速
          規模の維持・収益力の強化                                      な成長
                                                                            • インクジェットを核とした
        • 新たなビジネスモデルへの転換                                  • 省人化・自動化ニーズを       プリンティング技術活用による
          加速により、安定収益確保と                                     捉えたFA領域の拡大        産業用印刷領域の拡大
          顧客との繋がりを強化


                                             4 スピード・コスト競争力のある事業運営基盤の構築
        • IT活用によるグループ全体の                                  • 人財の底上げ・最適人員     • 不採算・低収益事業の
          業務プロセス変革・効率化の                                     体制の確立による組織        梃入れ
          実現                                                パフォーマンスの最大化
 PV=Print Volume:印刷量

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1 プリンティング領域での勝ち残り:高PVユーザーの獲得強化と
    本体収益向上による事業規模の維持・収益力の強化

              市場縮小の厳しい環境下で、高PVユーザーの獲得強化等により事業規模を維持するとともに
                   更なるコスト削減で収益力を強化し、プリンティング領域で勝ち残る
                         売上収益[億円]                                                   重点施策
  プリンティング領域                                    為替前提
                                               1USD=105円、1EUR=125円             • ブラザーらしい新たなビジネスモデルへの
                                                                                 転換を加速(詳細次頁)
        3,820                      3,880                                       • 高付加価値上位機種へのシフト加速
                                                       通信・プリン        高PVユーザー   • 上位機種も含めたOEM供給の拡大
                                                       ティング機器:         の獲得      – A4プリンターメーカーというユニークなポジションを
                                                       市場縮小する中、         ・         最大限に活用
                                                       売上規模の維持・       本体収益の
                                                       収益力の強化          向上      • 特殊業務用途向けビジネスの拡大
                                                                                – 通信・電気配線用マーキング、製造業向け
                                                                                  ラベルプリンター事業の拡大
                                                       電子文具:                    – 自動認識領域への本格参入
                                                       高PVの業務用途                   (バーコードプリンター等)
                                                       向けを中心に拡大
                                                                               • 製造原価の低減
                                                                                – 生産設備の自動化推進等
                                                                      更なる
     2018予想*1                    2021目標                              コスト削減     • 生産拠点の最適化
                                                                               • バックオフィス業務の効率化
 *1:2021年度目標と為替前提を揃えた比較用参考値。2018年度第3四半期決算時点の通期業績予想値とは異なります

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1 プリンティング領域での勝ち残り:新たなビジネスモデルへの
    転換加速により、安定収益確保と顧客との繋がりを強化


         売り切りではなく、顧客と繋がるビジネスモデルへの転換を加速し、ブラザーらしい価値を提供し続ける


                                    SOHO向け                                              SMB向け
    • TCOに優れた製品提案により、本体収益を向上                                          • チャネルとの緊密な協業により本体・サービス・
       - 大容量インク・トナーモデル、消耗品バンドルモデル                                       消耗品を対象とした契約型ビジネスモデル
                                                                        (MPS)を強化
    • 消耗品を手軽に購入できるサービスを拡充
                                                                      • SMB顧客が求める簡易ソリューションを提供し、
       - 自動発注、月額定額モデルの導入加速
                                                                        顧客との直接の繋がりを強化
    • 顧客との繋がりを強化するアプリケーションの拡充
       -プリンティング・ラベリングの利便性向上、新たな活用シーンの
        提案


   新ビジネスモデル割合                                          2018年度            2021年度 目標
   (販売台数ベース)


                                                       15%
                                                       15%                  30%

 SOHO=Small Office Home Office:自宅の仕事場や小規模なオフィス                       SMB=Small and Medium Business:中小規模オフィス・企業
 TCO=Total Cost of Ownership:製品の導入・使用・管理にかかる                         MPS=Managed Printing Service:オフィスの印刷機器を集中管理する事
     総所有コスト                                                              で、コスト削減と生産性向上を提案するサービス

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2 マシナリー・FA領域の成長加速:
    自動車・一般機械市場強化による産業機器分野の大幅な成長


       ボラティリティの高いIT市場は大きな成長を見込まず、自動車・一般機械市場で大幅な成長を目指す

                         売上収益[億円]                                                   重点施策
    産業機器分野                                      為替前提
                                                1USD=105円、1EUR=125円             • 製品ラインナップの強化

                                     810                                         – 複合加工モデルや工具増本仕様モデル等
                                                                      競争力ある        工程集約を可能とするSPEEDIOシリーズ
                                                                      製品・周辺        の拡充
                                                       IT市場:          機器の投入
                                                       ボラティリティが高い                – 自動化ニーズに応えたマシニングセンタ周辺機器
                                                       領域のため、大きな                   の強化(ローディングロボット等)
          550
                                                       成長は見込まず

                                                                                • 営業・サービス人員強化と国内外の
                                                       自動車・                       拠点拡充
                                                       一般機械市場:        営業・サービス    – 国内拠点の新設
                                                       リソース増強や         体制の
                                                       拠点拡充による        更なる強化      – アジアを中心に海外サービス拠点を拡張・新設
                                                       大幅な成長
                                                                                • ソリューション営業の強化

     2018予想*1                    2021目標



 *1:2021年度目標と為替前提を揃えた比較用参考値。2018年度第3四半期決算時点の通期業績予想値とは異なります

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2 マシナリー・FA領域の成長加速:
    省人化・自動化ニーズを捉えたFA領域の拡大

                                 工程集約や自動化を中心とした省人化・自動化ソリューションを提供し、
                                      マシナリー事業全体でFA領域の拡大を目指す




                                                          ターンキー対応
                                                           産業機器
             製品
                                            自動搬送装置          分野                        加工技術
            の広がり                                                                      の広がり
                                                          省人化・自動化            複合加工機
                                                           ソリューション           (工程集約)
             業種                                                                        顧客
            の広がり                                       工業用ミシン        工業用部品            の広がり
                                     プログラム式              分野            分野
                                     電子ミシン
                                                                        FA向け部品
                                          自動搬送装置                        (歯車・減速機)


 ターンキー対応:弊社製品をその周辺機器や前後工程の設備・装置と統合し、製品がすぐに稼動する状態で顧客にお届けすること

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3 産業用印刷領域の成長基盤構築:
    シナジー顕在化によるドミノ事業の成長再加速

                            ブラザーとの連携を強化し、新製品開発を計画通り完遂すると共に、
                         ドミノ社の製品・サービスでの競合優位性を最大限活かし、成長を再加速していく
                         売上収益[億円]                                                          重点施策
         ドミノ事業                                         為替前提 1GBP=140円
                                                                                      • 迅速な開発体制の構築
                                                                         ブラザーとの        – アジャイル開発プロセスとツールの導入・推進
                                                                        シナジー強化         – ブラザーの開発基盤活用
                                    880                DP市場:               による
                                                       新製品投入と           新製品開発の        • 製品開発力の強化
                                                       販売・サービス            再加速          – 顧客ニーズを捉えた開発
          680
                                                       チャネル投資強化に                         強化に向けて開発者の顧客接点拡大
                                                       よる大幅な成長
                                                                                      • 販売・サービス体制の強化
                                                       C&M市場:
                                                                                       – チャネルに対する継続投資
                                                       既存顧客との               業界
                                                       繋がりを基盤に、          最高水準の         – 専門性の高いソリューション提供による
                                                                         ”Customer       ”Customer Experience”(顧客体験) の向上
                                                       市場成長を上回る
                                                       安定的な成長           Experience”
                                                                                      • アフターマーケット製品・サービスの拡充
                                                                           の確立
                                                                                       – モニタリングツール・リモートサービス等の提案強化
                                                                                         による顧客の生産性向上
     2018予想*1                    2021目標
 DP=デジタルプリンティング                                                         アジャイル開発:短期間の開発サイクル(開発・実装・テスト・修正)を繰り返しながら、
 C&M=コーディング&マーキング                                                               顧客の要求仕様・品質を満たす製品を作り込む手法

 *1:2021年度目標と為替前提を揃えた比較用参考値。2018年度第3四半期決算時点の通期業績予想値とは異なります

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3 産業用印刷領域の成長基盤構築:インクジェットを核とした
    プリンティング技術活用による産業用印刷領域の拡大


     ブラザーが保有するプリンティング技術を結集し、デジタル化が進む産業用印刷領域でビジネスを拡大する


                     産業用印刷市場                                                        出所:調査会社・自社推計

                                                         市場規模:約50兆円

                     隣接領域                                 パッケージ領域
                                                                           物流・製造
                                                                段ボール        業界
                              マス・カスタ                            紙器パッケージ
                            マイゼーション市場                           軟包装

                                                                                   二次梱包領域
                     既存領域
                                                       パッケージ       バーコード
                                                        ラベル         ラベル
                                                                                  ラベル印刷 段ボールへの
                                                                                  +自動貼付 直接印字

                                                                インクジェット
                                     ガーメント
                                                                                      コーディング
                                                       サーマル      ブラザーの     レーザー
                                                                                      &マーキング
                                                               プリンティング技術
 マス・カスタマイゼーション:顧客の要望に応じて個別にカスタマイズされた製品やサービスの大量生産

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4 スピード・コスト競争力のある事業運営基盤の構築:
    IT活用による業務プロセス変革 ×人財の底上げ・最適人員体制

                           業務プロセスの抜本的見直しや、人財の底上げ・最適人員体制の確立により
                           顧客価値創造業務へのリソースシフト、及び組織のパフォーマンス最大化を図る

              業務プロセス変革を通じた                                              人財の底上げ・最適人員体制の確立による
            顧客価値創造業務へのリソースシフト                                              組織パフォーマンスの最大化

 • グループ全体で業務プロセスを抜本的に見直し、                                              • 人財の底上げ
   業務の効率化を実現                                                            – 挑戦環境(若手抜擢等)を整備し、各個人の
                                                                          成長促進・パフォーマンスの最大化
 • RPA・AI等のIT活用による定型業務の自動化
   を通じて、「人」は顧客価値に繋げる業務に注力                                              • 筋肉質な最適人員体制の実現
                                                                        – 各人の適性を見極めた人財配置の実現
                                                                        – 成長・新規領域へのリソースシフトを加速
           業務量のイメージ

                    バックオフィス                             顧客価値
                      業務                                創造業務

                                                                                  最適人員体制



                                                                         既存事業     成長領域事業   新規事業
                        2018                           CS B2021          の勝ち残り      の加速     の創出


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4 スピード・コスト競争力のある事業運営基盤の構築:
    「強くて小さな」グローバル本社の実現


              グローバル本社(ブラザー工業)の機能強化と顧客価値創造業務へのリソースシフトを加速する




                                    より大きなアウトプットを生み出せる筋肉質な体制を構築し、グローバル戦略を支援
      目指す姿                          する機能の強化とバックオフィス業務から顧客価値創造業務へのシフトを加速する
                                    ことで、「強くて小さな」グローバル本社を実現する



                                    • 業務プロセスの抜本的な見直しによる効率化、デジタルツール活用による
      重点施策                            自動化の推進
                                    • 最適人員体制の実現




                                    • ブラザー工業の業務生産性10%向上
      施策目標
                                        – 総業務時間の10%に相当する約70万時間を創出




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4 スピード・コスト競争力のある事業運営基盤の構築:
    不採算・低収益事業の梃入れ


           サブ事業単位での損益管理を更に強化し、踏み込んだ改革により不採算・低収益事業を梃入れ




                                    サブ事業単位での損益管理を強化し、梃入れ・立て直し施策を迅速に実行する
      目指す姿
                                    ことで、不採算・低収益事業の収益改善が実現できている




                                    • サブ事業単位での損益管理の更なる強化
      重点施策                          • 収益改善実現に向けた、踏み込んだ改革の実施
                                        – 長期的に見て収益改善が困難な場合は撤退を検討




      施策目標                          • 80億円超の営業利益改善(対2018年度比)



 サブ事業=開示セグメントより細かい事業単位。社内管理はサブ事業単位で実施 (例)パーソナル&ホーム事業におけるサブ事業:家庭用ミシン事業・クラフト事業

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                                                       CS B2018 振り返り

                                                       CS B2021 骨子

                                                       CS B2021 経営指標等




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    財務数値目標

                                             産業用領域の拡大とスピード・コスト競争力の強化により、
                                              売上収益7,500億円・営業利益750億円を目指す

  CS B2021 財務数値目標                                                                    ビジネス領域別
                                                                  為替前提 1USD=105円、1EUR=125円、1GBP=140円、1RMB=16.0円

                                                                売上収益[億円]                              営業利益[億円]
        売上               7,500                                      7,500                                750
        収益                    億円                        6,650        250     新規事業・その他                      10     新規事業・その他
                                                                                              645       70        ホーム&カルチャー
                                                         150         970     ホーム&カルチャー
                                                                                                 5
                                                         930                                 55                   産業用
                                                                                 産業用                     220       マシナリー・FA
                                                                    2,400         マシナリー・FA     125                 産業用印刷
                                                        1,750
                             750
                                                                                  産業用印刷
        営業
        利益                    億円
                                                                                               460       450      プリンティング
                                                        3,820       3,880    プリンティング



       営業                   10.0
      利益率                       %                      2018予想*1    2021目標                    2018予想*1   2021目標
                                                                                              9.7 %     10.0 %

 *1:2021年度目標と為替前提を揃えた比較用参考値。2018年度第3四半期決算時点の通期業績予想値とは異なります

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    財務方針|投資


           産業用領域の更なる拡大・新規事業の創出・育成等に向けた成長投資枠500億円を設定する


                                    産業用領域の更なる拡大、新規事業の創出・育成、インクジェット関連の設備増強に
      投資方針
                                    向け、M&Aも含めた成長投資を加速する


                                                       マシナリー・FA領域                   産業用印刷領域
                                 • マシニングセンタの前後工程を中心                        • インクジェットを核としたプリンティング
                                   とした工作機械への進出や周辺機器                          技術を結集し、既存事業からの染み
                                   領域を拡大                                     出しにより、周辺領域を拡大


    産業用領域
                                                        マシニングセンタ                     プリンティング
                                     他の工作                                    ドミノ・      技術       ガーメント
                                                                    周辺機器
                                     機械への                                    産業用                プリンター
                                                                     領域
                                      進出                                    印刷周辺                 周辺
                                                                                      インクジェット
                                                                                      プリントヘッド




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    財務方針|株主還元・ROE


             戦略上必要な投資を実施の上、連結配当性向35%を目安に安定的な株主還元を実施する


                                    • 連結配当性向の目標を35%に引き上げ
      株主還元
                                    • 原則、厳しい環境下でも配当額の維持を優先

          ROE                       • 12%水準を維持
                                                                                                  75
         配当性向
         1株当たり年間配当額(円)
                                                                             60
                                                                      54

                                                               42
           33%                                         36                           35%    35%    35%
                                                                      28%    30%
                                  30                          25%
             24
                                                       30%


                               15%

           2013                 2014                   2015    2016   2017   2018   2019   2020   2021
                                                              (補正後)          (予想)

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    CSR経営方針|SDGs達成への貢献


                      CS B2021と更にその先の長期を見据え、事業を通じた社会価値の創出を実現する

            お客様が幸せを感じるイノベーションを、
             従業員が創造力を発揮し生み出す                                     地球環境保全に継続的に取り組む




                                                                   社会要請に迅速に応えるため、
                社会貢献活動を継続的に推進する                                 ビジネスパートナーとの協働体制を強化する




    燃料電池                                トータル
                                        ヘルスケア           SDGsを意識し、
                                        支援機器・
                                        コンテンツ          事業に関連付けた
                                                       社会価値創出の例     「環境ビジョン2050」   サプライチェーンにおける
                                                                      への取り組み          CSRの強化

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                                         ブラザーグループ 新中期戦略




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    用語説明(1/2)


   用語                  正式名称                            説明
   BVCM                Brother Value Chain             「お客様の声」を、企画・開発・設計・製造・販売・サービスなどすべての事業活動の原点
                       Management                      と考え、その声にお応えするための独自のマネジメントシステム
   C&M                 Coding and Marking              ペットボトル、缶、食品の包装等への賞味期限、ロット番号等の印字・刻印
   DP                  Digital Printing                デジタル印刷。コンピュータ上で作成したデジタル組版データを直接、印刷対象物に
                                                       印刷する方式
   FA                  Factory Automation              工場の様々な作業や工程を機械や情報システムを用いて自動化すること
   MPS                 Managed Printing Services       オフィスの印刷機器を集中管理する事で、コスト削減と生産性向上を提案するサービス
   PV                  Print Volume                    印刷量
   RPA                 Robotic Process Automation      デジタルレイバーによる業務の自動化
   SDGs                Sustainable Development         2015年9月の国連サミットで加盟193カ国の全会一致で採択された世界が
                       Goals                           2016年から2030年までに達成すべき17の環境や開発に関する国際目標
   SMB                 Small and Medium Business       従業員数が10~500名程度の企業もしくは事業体
                                                       (中小規模オフィス・企業のイメージ)
   SOHO                Small Office Home Office        従業員数が1~10名程度の企業もしくは事業体
                                                       (自宅の仕事場や小規模なオフィスのイメージ)
   TCO                 Total Cost of Ownership         製品の導入・使用・管理にかかる総所有コスト




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    用語説明(2/2)


   用語                                                  説明
   アジャイル開発                                             短期間の開発サイクル(開発・実装・テスト・修正)を繰り返しながら、顧客の要求
                                                       仕様・品質を満たす製品を作り込む手法
   グローバルビジョン21                                         ブラザーグループのさらなる成長に向けた中長期ビジョン
   サブ事業                                                開示セグメントより細かい事業単位。社内管理はサブ事業単位で実施
                                                       (例)パーソナル&ホーム事業におけるサブ事業:家庭用ミシン事業・クラフト事業
   ターンキー対応                                             弊社製品をその周辺機器や前後工程の設備・装置と統合し、製品がすぐに稼動する
                                                       状態で顧客にお届けすること
   マス・カスタマイゼーション                                       顧客の要望に応じて個別にカスタマイズされた製品やサービスの大量生産




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当資料に掲載されている情報のうち歴史的事実以外のものは、発表時点
で入手可能な情報に基づく当社の経営陣の判断による将来の業績に関
する見通しであり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありませ
ん。実際の業績は、経済動向、為替レート、市場需要、税制や諸制度等
に関するさまざまなリスクや不確実要素により大きく異なる結果となる可能
性があることをご承知おきください。