6436 アマノ 2020-04-24 15:00:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                                2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                               2020年4月24日
上場会社名 アマノ株式会社                                                                                             上場取引所         東
コード番号 6436    URL http://www.amano.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役社長                     (氏名) 津田 博之
問合せ先責任者 (役職名) 取締役執行役員経営企画本部長               (氏名) 井原 邦弘                                               TEL 045-439-1591
定時株主総会開催予定日       2020年6月26日              配当支払開始予定日                                           2020年6月29日
有価証券報告書提出予定日      2020年6月26日
決算補足説明資料作成の有無 :         有
決算説明会開催の有無        :     有 (機関投資家・アナリスト向け)
                                                                                                                       (百万円未満切捨て)

1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績                                                                                                        (%表示は対前期増減率)
                                                                                                        親会社株主に帰属する当期
                  売上高                            営業利益                            経常利益
                                                                                                            純利益
                  百万円                %           百万円              %              百万円               %              百万円                %
2020年3月期        133,084            1.0           16,168          6.6             16,864           4.8             10,567          15.6
2019年3月期        131,713            5.9           15,161          5.7             16,090           6.8              9,142         △8.8
(注)包括利益 2020年3月期  9,177百万円 (18.4%) 2019年3月期  7,748百万円 (△29.8%)

                                     潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
             1株当たり当期純利益                                                                   総資産経常利益率 売上高営業利益率
                                        当期純利益        益率
                                円銭                         円銭                        %                       %                       %
 2020年3月期                  141.40     ―                                             9.8                    11.1                    12.1
 2019年3月期                  121.17     ―                                             8.7                    11.0                    11.5
(参考) 持分法投資損益           2020年3月期 198百万円                    2019年3月期 201百万円

(2) 連結財政状態
                  総資産                             純資産                      自己資本比率                           1株当たり純資産
                                 百万円                            百万円                           %                                   円銭
 2020年3月期                154,276                           109,478                          70.5                               1,454.47
 2019年3月期                147,609                           106,592                          71.8                               1,417.86
(参考) 自己資本        2020年3月期 108,695百万円                  2019年3月期 105,961百万円

(3) 連結キャッシュ・フローの状況
            営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー                                          現金及び現金同等物期末残高
                                百万円                             百万円                          百万円                                 百万円
 2020年3月期                       23,211                      △5,706                         △7,741                               52,134
 2019年3月期                       15,719                      △6,133                         △6,800                               42,487

2. 配当の状況
                                                 年間配当金                                            配当金総額           配当性向 純資産配当
               第1四半期末           第2四半期末           第3四半期末            期末                合計            (合計)            (連結) 率(連結)
                          円銭              円銭               円銭             円銭               円銭           百万円                %        %
2019年3月期           ―                     25.00       ―                   55.00            80.00           6,028        65.9         5.7
2020年3月期           ―                     28.00       ―                   56.00            84.00           6,303        59.7         5.8
2021年3月期(予想)       ―                     20.00       ―                   20.00            40.00                        49.2

(注) 2019年3月期期末配当金の内訳  普通配当35円00銭 特別配当20円00銭
    2020年3月期期末配当金の内訳  普通配当36円00銭 特別配当20円00銭


3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年4月1日∼2021年3月31日)
                                                                                  (%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
                                                                                          親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                   売上高                      営業利益                       経常利益
                                                                                            当期純利益      純利益
                  百万円             %         百万円             %          百万円            %           百万円              %              円銭
第2四半期(累計)        50,000        △22.9        2,000     △72.1            2,500      △66.5           2,500       △46.6              33.45
   通期           110,000        △17.3        7,000     △56.7            7,800      △53.8           6,100       △42.3              81.63
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 有
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)              2020年3月期                          76,657,829 株 2019年3月期              76,657,829 株
     ② 期末自己株式数                        2020年3月期                           1,925,901 株 2019年3月期               1,924,625 株
     ③ 期中平均株式数                        2020年3月期                          74,732,535 株 2019年3月期              75,452,437 株
  (注)期末自己株式数及び期中平均株式数の算定にあたり控除する自己株式数には、役員報酬BIP信託及び従業員向け株式給付信託の信託財産
  として保有する当社株式314,300株を含めております。




(参考)個別業績の概要
1. 2020年3月期の個別業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 個別経営成績                                                                                           (%表示は対前期増減率)
                 売上高                         営業利益                               経常利益                 当期純利益
                百万円           %               百万円                 %             百万円            %      百万円             %
2020年3月期        74,852       0.1             11,212              0.5           13,330      0.9        9,374       △4.6
2019年3月期        74,796       4.2             11,155             13.7           13,210     13.6        9,827        16.2

                                          潜在株式調整後1株当たり当期純
              1株当たり当期純利益
                                                利益
                                   円銭                                          円銭
 2020年3月期                        125.44                     ―
 2019年3月期                        130.24                     ―

(2) 個別財政状態
                 総資産                              純資産                      自己資本比率                  1株当たり純資産
                           百万円                              百万円                           %                        円銭
 2020年3月期              128,680                           104,924                        81.5                    1,404.02
 2019年3月期              126,346                           102,681                        81.3                    1,373.97
(参考) 自己資本     2020年3月期 104,924百万円                  2019年3月期 102,681百万円


2. 2021年 3月期の個別業績予想(2020年4月1日∼2021年3月31日)
                                                                                (%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
                                                                                                           1株当たり当期
                  売上高                 営業利益                             経常利益              当期純利益
                                                                                                             純利益
                 百万円        %             百万円           %              百万円          %      百万円        %            円銭
第2四半期(累計)       27,500   △22.9            1,600     △65.0              2,400    △59.8      1,700   △59.5          22.75
   通期           62,000   △17.2            6,000     △46.5              7,400    △44.5      5,200   △44.5          69.58

※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意) 
 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際
の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる仮定及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資
料P.2「1.経営成績等の概況」をご覧ください。

(決算補足説明資料及び決算説明会内容の入手方法)
 決算補足説明資料はTDnetで同日開示しています。また、2020年4月27日(月)に機関投資家・アナリスト向け説明会を開催する予定です。この説明会で使
用する決算説明資料については、当日、当社ホームページに掲載する予定です。
                                  アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
     (1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
     (2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………6
     (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………6
     (4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………7
     (5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………8
     (6)事業等のリスク …………………………………………………………………………………8
    2.企業集団の状況 ………………………………………………………………………………………10
    3.経営方針 ………………………………………………………………………………………………11
     (1)会社の経営の基本方針 …………………………………………………………………………11
     (2)中長期的な会社の経営戦略 ……………………………………………………………………11
    4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………13
    5.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………14
     (1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………14
     (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………16
     (3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………18
     (4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………20
     (5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………22
      (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………22
      (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) …………………………………………22
      (会計方針の変更) …………………………………………………………………………………24
      (追加情報) …………………………………………………………………………………………24
      (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………25
      (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………27
      (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………27
    6.個別財務諸表 …………………………………………………………………………………………28
     (1)貸借対照表 ………………………………………………………………………………………28
     (2)損益計算書 ………………………………………………………………………………………30
     (3)株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………31
    7.部門別売上高明細表(アマノ単体) ………………………………………………………………33
    8.役員の異動 ……………………………………………………………………………………………33




                          ― 1 ―
                                             アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
     当連結会計年度におけるわが国経済は、海外では米中貿易摩擦の影響による世界経済の減速傾向が継続し、国内
    は輸出の鈍化による製造業の足踏み状態が続く中、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡
    大に伴う経済活動への影響により、景気の先行き不透明感が強まっているものと考えられます。
 
     このような経営環境下にあって、当社グループは、2017年4月よりスタートした第7次中期経営計画において、
    「100年企業への2nd Stage -持続成長のための革新的価値創造-」を経営コンセプトに掲げ、日本、北米、欧州、
    アジア4極各々の成長を目指し、またコスト削減活動やアマノ流働き方改革等を通じて経営体質の強化にも努めて
    まいりました。


     この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は133,084百万円(前期比1.0%増)、営業利益16,168百万円
    (同6.6%増)、経常利益16,864百万円(同4.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益10,567百万円(同15.6%
    増)となり、増収増益となりました。


    (経営成績のポイント)
     ・アマノ単体は「働き方改革」の追い風を受けて主力の就業管理ソフトが好調を維持。
     ・国内グループ会社では駐車場管理受託事業と就業管理のクラウドサービスが堅調に推移。
     ・海外はアジア地域のグループ会社が好調を維持。北米アマノマクギャン社の赤字幅が縮小したため、海外全体
      としても増益。
     ・需要期である2020年3月に国内の新型コロナウイルス感染症対策が本格化したことから、アマノ単体及び一部
      の国内グループ会社の業績を下押し。


     部門別販売の概況は、以下のとおりであります。


    部門別販売の状況                                                               (単位:百万円)
                         前連結会計年度              当連結会計年度
                        2018年4月1日~           2019年4月1日~                 増      減
          区    分         2019年3月31日           2020年3月31日
                       金    額       構成比      金    額       構成比      金   額           率

    (時間情報システム事業)                        %                     %                         %

    情報システム                 29,176     22.2       31,110     23.4       1,934           6.6

    時間管理機器                  3,609      2.7        3,475      2.6       △133        △3.7

    パーキングシステム              63,879     48.5       65,429     49.2       1,550           2.4

          小    計           96,665     73.4   100,016        75.2       3,350           3.5

    (環境関連システム事業)

    環境システム                 23,833     18.1       22,432     16.8   △1,401          △5.9

    クリーンシステム               11,213      8.5       10,635      8.0       △578        △5.2

          小    計           35,047     26.6       33,068     24.8   △1,979          △5.6

          合    計        131,713      100.0   133,084       100.0       1,370           1.0




                                    ― 2 ―
                                          アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


    時間情報システム事業
      ・情報システム         = 「就業・給与・人事・入室・食堂システム」

      ・時間管理機器         = 「タイムレコーダー、タイムスタンプ」

      ・パーキングシステム      = 「駐車場・駐輪場管理システム、駐車場運営受託」
 
     当事業の売上高は、100,016百万円で、前期比3,350百万円の増収(3.5%増)となりました。事業部門別の状況は
    以下のとおりであります。


    ・情報システム 31,110百万円(前期比6.6%増)
      当事業部門は、国内では昨年4月に働き方改革関連法が施行され、労働時間の上限規制を始めとした新たな制
     度が順次スタートしていく中、生産性の向上、多様な人材活用、テレワークの導入など、今後の企業が取り組む
     労務管理の動向に注目が集まっております。
      当社はこのような市場環境において、「HR(Human Resources)のアマノ」として就業・給与・人事の3in1に入
     室・セキュリティを加え、システムの所有から利用までのトータルソリューション提案活動の強化に取り組んで
     まいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、ソフトウェアは2,220百万円増収(27.8%増)、ハードウェアは
     185百万円減収(4.1%減)、メンテ・サプライは152百万円増収(3.4%増)となりました。ソフトウェアの増収
     は、中堅・大規模向け「TimePro-VG」、中小規模向け「TimePro-NX」ともに受注が好調に推移したことによるも
     ので、ハードウェアの減収は、前期に増加した公共・教育セクター等での複数台数受注案件の反動減によるもの
     です。アマノビジネスソリューションズ社が展開するクラウドサービスは引き続き堅調に推移いたしました。
      海外の実績は、北米のアキュタイムシステムズ社は減収、欧州のホロクオルツ社も為替の影響により減収とな
     り、海外全体では204百万円減収(前期比1.9%減)となりました。
 
    ・時間管理機器 3,475百万円(前期比3.7%減)
      当事業部門は、標準機の恒常的な需要がある一方で、低価格化の動きが継続しております。
      当社はこのような市場環境において、使いやすさ向上と機能を強化したパソコン集計ソフト付タイムレコー
     ダー「TimeP@CKシリーズ」の拡販に注力するとともに、ユーザークラブ(有償会員サービス)による顧客基盤
     の拡充に取り組んでまいりました。
      当期の国内実績は、前期に比べ、従来は出勤簿で管理していた業種からの受注により「TimeP@CK-iC Ⅳ CL」
     の販売台数が増加したものの、標準のタイムレコーダーが減収となり、全体では60百万円減収(2.0%減)とな
     りました。
      海外の実績は、アジアが横ばい、北米、欧州が減収となり、海外全体では73百万円減収(前期比10.0%減)
     となりました。
 
    ・パーキングシステム   65,429百万円(前期比2.4%増)
      当事業部門は、国内では駐車場運営の効率化や管理コストの削減、駐車場利用者への利便性向上、場内の安
     全・安心の取り組みやインターネットとの連携による予約や決済等、駐車場経営に求められるニーズは益々多様
     化しております。
      当社はこのような市場環境において、大手駐車場管理会社との連携を一層強化するとともに、中小駐車場管理
     会社には駐車場データセンターを介した各種サービスの提供などに注力してまいりました。また、システム機器
     の機能・操作性の向上を図り、駐車場運営の効率化提案や駐車場利用者へのサービス向上提案の強化に加え、駐
     輪場、セキュリティゲートシステム、有料道路等の新市場拡大にも取り組んでまいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、管理会社向け案件が増加したものの輸出案件が減少したことに
     より駐車場機器は137百万円減収(0.7%減)、メンテ・サプライは57百万円増収(0.6%増)となりました。アマ
     ノマネジメントサービス社による運営受託事業は順調に拡大し増収となり、受託車室数は前期末比24,700台増加
     (5.3%増)いたしました。
      海外の実績は、北米のアマノマクギャン社が減収となったものの、アジアは韓国や香港、マレーシアでの運営
     受託事業が順調に拡大し増収となり、海外全体では1,332百万円増収(前期比5.8%増)となりました。


                                  ― 3 ―
                                          アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


    環境関連システム事業
      ・環境システム        = 「汎用集塵機、大型集塵装置、粉粒体空気輸送システム、高温有害ガス除去シ
                         ステム、脱臭システム」

      ・クリーンシステム      = 「清掃機器、ドライケア清掃システム、清掃マネジメントサービス、電解水生
                        成装置」
 
     当事業の売上高は、33,068百万円で、前期比1,979百万円の減収(5.6%減)となりました。事業部門別の状況は
    以下のとおりであります。


    ・環境システム 22,432百万円(前期比5.9%減)
      当事業部門は、国内では省エネ・省力化投資の動きは底堅く推移したものの、米中貿易摩擦の影響に加え、新
     型コロナウイルス感染症拡大による世界経済の停滞懸念により、事業環境は先行き不透明な状況が強まっており
     ます。
      当社はこのような市場環境において、国内では工作機械や電子部品、自動車関連の企業を中心に汎用機の提案
     活動強化による需要取り込みに注力するとともに、製薬・食品・化粧品市場での受注拡大に取り組んでまいりま
     した。海外では日系企業の投資動向を注視しながら、海外グループ会社との連携強化、エンジニアリング・販
     売・サービス体制強化、さらには現地調達の拡大によるコスト競争力の向上を進めてまいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、汎用機は402百万円減収(5.0%減)、大型システムは351百万円
     減収(5.6%減)、メンテ・サプライは973百万円減収(18.9%減)となりました。
      海外の実績は、中国・タイを中心にアジアが増収となり、海外全体では64百万円増収(前期比1.5%増)となり
     ました。


    ・クリーンシステム   10,635百万円(前期比5.2%減)
      当事業部門は、企業の清掃コスト削減の動きが継続する一方、ビルメンテナンス業界における作業員の人手不
     足問題が顕在化しており、清掃作業の効率化と品質の向上を両立させる提案ニーズがさらに高まってきておりま
     す。
      当社はこのような市場環境において、ロボット洗浄機「EGrobo」による清掃作業の自動化提案、安全性・操作
     性を向上した自動床面洗浄機「EGシリーズ」や小型コードレスポリッシャーの拡販等に取り組んでまいりまし
     た。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、清掃ロボットが増収となったものの、その他の機器が低迷した
     ことにより清掃機器は117百万円減収(5.2%減)、メンテ・サプライは2百万円減収(0.1%減)となりました。
      海外の実績は、北米が減収となり、海外全体では453百万円減収(前期比8.0%減)となりました。




                                  ― 4 ―
                                                                      アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


 
    (参考情報)
    【所在地別情報】
                                                                                                   (単位:百万円)
                               売上高                                            営業利益又は営業損失(△)
             2019年        2020年                        増減率            2019年         2020年              増減率
                                           増減                                                 増減
             3月期          3月期                          (%)            3月期           3月期                (%)
    日本        88,871       88,941               70            0.1      18,095        18,438     343      1.9

    アジア       17,786       19,519          1,732              9.7       1,474         1,880     406     27.6

    北米        18,308       17,471          △836              △4.6     △1,132          △982      150       ―

    欧州         9,031        8,849          △181              △2.0           718         890     172     23.9

      計      133,998      134,782            783              0.6      19,155        20,227   1,071      5.6
     消去
             △2,285       △1,698                ―              ―      △3,993        △4,058         ―      ―
    又は全社
     連結      131,713      133,084          1,370              1.0      15,161        16,168   1,006      6.6
 (注) 1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
     2.本邦以外の区分に属する主な国又は地域
      (1)アジア……………シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国、中国、フィリピン、ベトナム
      (2)北米………………アメリカ、カナダ、メキシコ
      (3)欧州………………フランス、ベルギー、スペイン


    【海外売上高】
                                                                                                 (単位:百万円)
                                                                                        連結売上高に占める
                                    海外売上高
                                                                                      海外売上高の割合(%)
               2019年         2020年                              増減率               2019年    2020年
                                                増減                                                   増減
               3月期           3月期                                (%)               3月期      3月期
    アジア          17,992           19,740             1,747            9.7           13.7      14.8       1.1

    北米           16,895           16,120             △774           △4.6            12.8      12.1      △0.7

    欧州            8,869            8,724             △144           △1.6             6.7       6.6      △0.1
    その他
                  1,530            1,191             △338           △22.1            1.2       0.9      △0.3
    の地域
         計       45,287           45,777               489            1.1           34.4      34.4       0.0

    連結売上高       131,713       133,084
 (注) 1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
     2.本邦以外の区分に属する主な国又は地域
      (1)アジア……………シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国、中国、フィリピン、ベトナム
      (2)北米………………アメリカ、カナダ
      (3)欧州………………フランス、ベルギー、スペイン
      (4)その他の地域……中南米
     3.海外売上高は、当社及び連結子会社の本邦以外の国又は地域における売上高であります。




                                                       ― 5 ―
                                        アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


(2)当期の財政状態の概況
    総資産は、154,276百万円(前連結会計年度末比6,667百万円増加)となりました。
     ・流動資産:現金及び預金の増加等により5,009百万円増加
     ・固定資産:リース資産(純額)の増加等により1,658百万円増加


  負債は、44,798百万円(前連結会計年度末比3,781百万円増加)となりました。
     ・流動負債:リース債務の増加等により1,094百万円増加
     ・固定負債:リース債務の増加等により2,686百万円増加


  純資産は、109,478百万円(前連結会計年度末比2,886百万円増加)となりました。
     ・株主資本:親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により4,334百万円増加
     ・その他の包括利益累計額:その他有価証券評価差額金の減少及び為替換算調整勘定の減少等により1,600百万円
      減少


(3)当期のキャッシュ・フローの概況
     当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、52,134百万円と前連結会計年度末に比べ9,647百万円
    増加いたしました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりでありま
    す。
 
     営業活動によるキャッシュ・フローは、23,211百万円(前期比7,491百万円の収入の増加)となりました。
     ・主な収入:
         税金等調整前当期純利益16,282百万円の計上、減価償却費7,310百万円の計上、売上債権の減少額3,727百万
         円の計上
     ・主な支出:
         法人税等の支払額5,114百万円の計上、仕入債務の減少額1,148百万円の計上


     投資活動によるキャッシュ・フローは、△5,706百万円(前期比427百万円の支出の減少)となりました。
     ・主な収入:
         定期預金の払戻による収入3,720百万円の計上、有価証券の償還による収入2,000百万円等の計上
     ・主な支出:
         定期預金の預入による支出4,090百万円の計上、有形固定資産の取得による支出3,135百万円の計上、無形固
         定資産の取得による支出2,033百万円の計上、有価証券の取得による支出2,000百万円の計上


     財務活動によるキャッシュ・フローは、△7,741百万円(前期比940百万円の支出の増加)となりました。
     ・主な収入:
         セール・アンド・リースバックによる収入1,215百万円の計上
     ・主な支出:
         配当金の支払額6,228百万円の計上、リース債務の返済による支出2,891百万円の計上




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(参考)   キャッシュ・フロー関連指標の推移


                  2016年3月期    2017年3月期    2018年3月期    2019年3月期    2020年3月期

自己資本比率(%)              69.5        71.8        72.3        71.8        70.5
時価ベースの自己資本比率
                     99.4   122.6   150.1  132.5  116.1
(%)
キャッシュ・フロー対有利子
                     25.5    16.0    11.2   14.0   27.1
負債比率(%)
インタレスト・カバレッジ・
                    292.2   447.8   483.5  539.4  227.9
レシオ(倍)
 (注)自己資本比率:自己資本/総資産
     時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
     キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
     インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
  ※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
  ※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
  ※ 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用してお
    ります。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象と
    しております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。


(4)今後の見通し
   次期のわが国経済の見通しについては、海外では米中貿易摩擦の影響による世界経済の減速傾向が継続し、国内
  は輸出の鈍化による製造業の足踏み状態が続く中、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡
  大に伴う経済活動への影響により、景気の先行き不透明感が強まるものと考えられます。
    このような経営環境の中で、当社及びグループ各社は、「100年企業への3rd Stage -持続成長につながる盤石な
  経営基盤の確立-」を経営コンセプトとして掲げ、当社の企業価値を最大化するべく、11ページ「3.経営方針 」
  に記載の新中期経営計画における重要課題を推進いたします。
    次期の業績見通しにつきましては、売上高110,000百万円、営業利益7,000百万円、経常利益7,800百万円、親会社
  株主に帰属する当期純利益6,100百万円を見込んでおります。詳細は13ページに記載の「3.経営方針」【2】数値
  計画をご覧ください。なお、為替レートにつきましては、米ドルは1米ドル105円、ユーロは1ユーロ115円を前提
  としております。
   なお、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に対する対応状況等については、現時点で以下の通りとなります。
   まず、従業員等の健康・安全確保のために実施している取り組みとしては、アマノ単体や国内グループ会社にお
  いて、在宅勤務や輪番制勤務、時差出勤等を実施しております。
   海外グループ会社では所在国・州等の外出禁止令などの指示に従った対応を採っており、外出禁止令が発令され
  た地域に所在する場合には在宅勤務対応を原則として実施しております。
   事業所の稼働状況については、国内工場が輪番制勤務対応を実施して操業を維持しております。一方、米国工場
  では所在各州の指示に従っており、一部の品目で生産ラインを停止しておりますが、その他は通常生産あるいは最
  小人員での生産を継続しております。
   今期の業績への影響については、可能な限り上記の業績見通しに織り込んでおりますが、今後の動向の変化に応
  じて適時に開示してまいります。




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(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
  当社は、株主の皆様に対する配当政策を最重要課題のひとつとして位置付け、利益還元策として、業績に応じた
 適正な成果配分、機動的な自己株取得を行うことを基本方針とし、連結での配当性向40%以上、純資産配当率2.5%
 以上、総還元性向55%以上を目標としております。
  この方針のもと、当期の期末配当金は、当期の業績を勘案し、1株当たり36円とさせていただく予定で、既に実
 施致しました中間配当金1株当たり28円とあわせると当期の1株当たりの年間配当金は前期の普通配当60円に比べ4
 円増配の64円となります。
  さらに、総還元性向の目標設定にあわせて特別配当を1株当たり20円実施する予定でおり、上記の年間配当金64
 円とあわせると、1株当たりの年間配当金は前期に比べ4円増配の84円となります。これにより、連結での配当性向
 は59.7%、純資産配当率は5.8%、総還元性向は59.7%となります。
  次期の配当金につきましては、利益配分に関する基本方針並びに次期の見通しを踏まえ、現時点では1株当たり
 年間配当40円(中間20円、期末20円)を目指してまいりますが、今後の業績動向に応じて適時に見直してまいりた
 いと考えております。また、総還元性向55%以上の目標につきましては、配当や機動的な自社株買い等により実現
 してまいります。
  なお、内部留保金につきましては、既存事業の領域拡大・強化、成長事業分野への戦略的投資及び研究開発活動
 のほか、コスト削減、品質向上のための生産設備合理化など、経営体質強化のための有効投資に備えることといた
 します。


(6)事業等のリスク
  決算短信に記載した定性的情報、連結財務諸表等に関する事項のうち、投資家に重要な影響を及ぼす可能性があ
 ると想定される事項には、以下のものがあります。
  なお、当社グループは、現在及び将来における事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項に
 ついては、コンプライアンス委員会、リスクマネジメント委員会のほか各種社内委員会を設置し、可能な限りこれ
 らを想定した中でリスク要因の排除、対応に注力し事業活動を行っております。各委員会の活動内容は随時、代表
 取締役に報告されるとともに、必要に応じて取締役会に報告されます。各委員会の概要については、当社Webサイト
 をご参照ください。
 (https://www.amano.co.jp/corp/governance.html)
  また、将来に関する事項は、本決算発表日(2020年4月24日)現在において当社が判断したものであります。


 ①経営環境等の変化による収益への影響
  当社グループは、蓄積した独自技術とノウハウにより高品質な製品やサービス、ソリューションを顧客に提供し、
 各事業領域において日本をはじめ北米・欧州・アジア各地域で高い市場シェアを占め、グローバルな事業展開を行
 っております。
  当社グループの2020年3月期における事業部門別売上高の構成比は、時間情報システム事業が75.2%、環境関連
 システム事業が24.8%の割合となっております。営業利益への貢献割合につきましては、配賦不能経費控除前で時
 間情報システム事業が76.6%、環境関連システム事業が23.4%となっております。また、直近5ヵ年間の加重平均
 値を用いた場合でも、時間情報システム事業は売上高で73.2%、営業利益で72.6%を占めております。
  将来のリスク要因としては、当社グループの業績において高い割合を有する時間情報システム事業について、需
 要構造の激変、新市場の創出等により市場拡大が見込まれると予測された場合、異業種からの参入又は強力な競争
 相手の参入が予想されます。この場合、競争相手が当社を凌駕する革新的な製品やソリューションをもって参入し
 てきたとき、当社グループの市場優位性が低下し、業績へ重大な影響を与えることがあります。
  当社グループはこれらのリスクに備え、競争力のある商品の継続的な開発やサポート体制の更なる強化を図って
 おり、既存顧客との関係強化や新規顧客への取引拡大により、各事業における競争優位性を維持、向上させる事業
 活動を行っております。


 ②為替相場の変動
  当社グループは、グローバルな事業展開を進めており、海外に生産・販売拠点を保有しております。したが
 って、当社グループの業績は、海外での取引を円換算する際に、為替相場の変動により影響を受ける状況にあ



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                                 アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


ります。
 当社グループはこれらのリスクに備え、必要に応じて為替予約等の実施を検討し、リスク低減に努めており
ます。


③情報セキュリティ
 当社グループでは、システム・ソリューションの提案やASP・SaaSサービス、ホスティングサービス等のクラウド
ビジネスを展開する中で、顧客及び顧客からお預かりした個人情報等の機密情報を取扱っておりますが、サイバー
攻撃等の予期せぬ事態によりそれら機密情報や個人情報の紛失、漏洩が起きた場合には、信用の低下等により、当
社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループはこれらのリスクに備え、情報セキュリティ管理委員会を設置の上「情報セキュリティ管理規程」
に基づく安全管理措置の強化・徹底を図っております。具体的には、ハードディスクや外部媒体の暗号化による機
密情報漏洩防止措置、定期的なe-learningによる社員教育等を実施しております。また、当社は2014年2月にプラ
イバシーマークの認証を取得し、業務委託先の監督や社内規定の遵守徹底を図る等、情報セキュリティへの取り組
みについては万全を期しております。当社の欧州子会社においては、2018年5月施行のGDPR(EU一般データ保
護規則)について、現地の専門家の指導も仰ぎ、適切な対応を実施するなど、リスク低減に努めております。


④自然災害及び感染症
 大規模地震や世界的な気候変動に伴う風水害等が増加している状況であり、これらの自然災害発生時には、販売
拠点である営業所及び製造拠点である事業所の損壊等、人的・物的被害を受ける可能性があります。また、感染症
の拡大に伴う従業員の業務従事困難な状況の発生により、事業活動が一時的に継続できなくなる可能性がありま
す。
 当社グループはこれらのリスクに備え、平時より災害時緊急連絡カードの常時携帯、緊急連絡網や安否確認シス
テムの導入による従業員の安全確認・確保に加え、事業継続に向けたファイルサーバー等の外部データセンター移
設や在宅勤務体制の整備等を進めております。また、緊急事態発生時における災害対策本部設置体制の整備等、必
要な措置を講じており、リスク低減に努めております。


⑤海外展開
 当社グループは、日本をはじめ北米・欧州・アジア各地域においてグローバルな事業展開を行っております。展
開先の国・地域における独自の法令諸規則適用や政治変動による社会混乱、戦争・テロ発生等により、業務不能な
状況となることも想定され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
 当社グループはこれらのリスクに備え、平時より展開先の国・地域の情勢について情報収集を行うとともに、海
外グループ会社経営会議を四半期毎に開催し、経営層が直接状況を確認、指示することでリスク低減に努めており
ます。各種リスクが顕在化した際には、海外グループ各社との情報共有・交換を行うことで早期の状況把握に努め
るとともに、必要に応じて外部の専門家も活用しながら適時適切な対応を行います。




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                                アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


2.企業集団の状況
  事業の系統図は次のとおりであります。(当社及び子会社31社、関連会社1社)
  なお、当系統図での事業区分別位置付けは、各関係会社の主たる事業で区分し図示しております。




                       ― 10 ―
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3.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
  当社は、「人と時間」「人と環境」の分野で新しい価値を創造し、安心・快適で健全な社会の実現に貢献するこ
 とを経営理念としております。
  この経営理念のもと、経営環境の変化に対応した最適なガバナンス体制を機軸に、既存事業の拡大に加え中長
 期・グローバルな視点での新しい事業・市場を創出して持続成長を実現することにより企業価値の最大化を図りま
 す。また、事業活動を通じて確保した適正な利益を継続的に還元して、「顧客、取引先、株主、社員、地域社会」
 の全てのステークホールダーに信頼され評価される企業を目指してまいります。


(2)中長期的な会社の経営戦略
  当社は、2020年4月から2023年3月までの3ヵ年の「新中期経営計画」を策定いたしました。その概要は次のと
 おりであります。


 【1】基本方針
  新中期経営計画では、「100年企業への3rd Stage -持続成長につながる盤石な経営基盤の確立-」を経営コンセ
 プトとして掲げ、グローバル時代に対応した経営管理体制整備やコンプライアンスの更なる徹底を基礎として、ESG
 経営を意識しながら、企業価値向上に向けて以下の2つの重要課題に取り組んでまいります。
  ①成長ドライブへの投資
    急速に進みつつあるデジタル・トランスフォーメーションの動きに対応して、当社においても各事業分野に
   おけるデジタル化、IT化を強力に推進してまいります。特に、ソフト系資産やIoT、AI等への戦略投資など、成
   長ドライブに対して確実な投資を実行し、売上・利益の持続成長を実現いたします。
    同時に、前第7次中期経営計画から開始いたしましたベンチャー企業やスタートアップ企業への投資やM&Aに
   ついても継続して取り組み、第6の事業の柱構築を目指してまいります。


  ②各部門の強みの相乗効果による断トツの競争優位性の確立
    各部門、各グループ会社の強みを改めて分析・把握した上で、それらをさらに強化するために上記①で示し
   た戦略投資を実行しながら、それぞれの強みの相乗効果を図り、競争優位性をさらに高めてまいります。この
   取り組みの中で、当社がこれまでに培ってきた顧客基盤の深化・拡大に取り組むとともに、商品ラインナップ
   について市場トレンドを見据えた拡充をさらに図ってまいります。


  新中期経営計画の目標は、「3KPIs AVERAGE 12%」の達成といたします。
  ①OPR(営業利益率)     13%達成
  ②CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル) 12%短縮
  ③ROE(自己資本利益率)    11%達成


  この基本方針に基づく地域別の主な施策と課題は以下のとおりです。


 1.日本市場
  日本市場においては、国内グループ各社やグループ外の企業とも連携を強化し、全事業についてハード、ソフト、
 サービスに亘る総合ソリューション提案力の質と量の向上を図り、直販・直サポートの強みを活かした「3in1活
 動」を推進してまいります。既存顧客との関係強化や新規顧客への取引拡大により、バランスの取れたフロー&スト
 ックビジネスを拡大することにより、各事業で断トツの競争優位性の確立を目指します。
  情報システムは、2019年4月に働き方改革関連法が施行され、今後も労働関連の各種法改正が続きます。長時間
 労働是正のための労働時間の適正な把握が求められるほか、同一労働同一賃金の導入や副業・兼業、リモートワー
 ク等による労働スタイルの変化に伴い複雑な労働時間管理が企業の責務となったことを背景に、適法な労働時間管
 理体制の整備・再構築を目的とした就業管理システムへの需要が継続しております。また、各種行政手続きの電子
 化が進むことで、クラウドサービスに対する需要の拡大が見込まれます。
  このような市場環境下、中小市場では人事労務管理パッケージソフトウェア「TimePro-NX」による就業・人事・



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給与のトータル提案継続によりさらなるシェア拡大を図るとともに、従業員の採用から退職までに生じる様々な届
出や申告業務を電子化するクラウドサービス「e-AMANO」の展開を強化してまいります。また、需要が底堅い中堅・
大規模市場では、「TimePro-VG」を軸にクレオ社との連携による就業・人事・給与・会計のソフトウェアとコンサ
ルティング営業の強化に取り組んでまいります。今後市場拡大が見込まれる教員や医師等の勤怠管理に対する取り
組みも強化し、ハード・ソフト・サービス・クラウドまでの「ワンストップサービス」で顧客基盤の維持・拡大を
図り、更なる業容拡大に取り組んでまいります。
 パーキングシステムは、不安定な景気動向の影響を受けて駐車場稼働率の低下が見られるものの、キャッシュレ
ス決済の普及やチケットレスでの運用等の新たな需要により、駐車場関連市場は引き続き拡大しております。また、
駐車場運営上のコスト削減、場内の安全・安心の確保、環境への配慮、利用者の利便性の向上に加えて、デジタル
トランスフォーメーションの流れの中で、クラウドによる駐車場サービスやETC技術を活用した運用に関するソリュ
ーション提案ニーズが高まってきております。
 このような市場の変化の中で、システム機器の機能・操作性の向上を図りつつ、大手駐車場管理会社との連携を
一層強化し、中小駐車場管理会社には駐車場データセンターを介した各種サービスなどを提供するとともに、予約
ビジネスやシェアリングエコノミー、自動運転技術の進歩等の市場変化への対応を引続き行ってまいります。また、
運営受託事業の提案強化、駐輪場やセキュリティゲート、有料道路などの施設に関する取り組みも強化拡充を継続
し、事業の拡大を図ってまいります。
 環境システムは、景況感の急速な悪化に伴い国内外で企業の設備投資マインドが弱い状況となっております。
 このような市場環境下、国内では新製品の投入や既存商品の新領域への展開による汎用機の台数拡大を図るとと
もに、景況感に左右されにくい製薬・食品・化粧品市場等の事業領域の拡大を図ってまいります。また、産業機器
メーカーとの提携などによるエンジニアリング力の強化や周辺装置を含めた省エネ・省力化提案によるトータル販
売、IoTを活用した新たなサービスの提案にも取り組んでまいります。
 クリーンシステムは、企業の清掃コスト削減の動きが継続する上に、清掃作業員の高齢化、女性採用率の増加に
よる作業者負担の軽減が求められる中、清掃機器には安全性・操作性の向上、ローコストで建物の美観維持に関わ
るニーズに加え、ロボット技術を活用した清掃作業の自動化に対する需要が拡大しております。
 このような市場環境下、国内では、清掃ロボット市場の拡大に対応した商品ラインナップの強化や通信機能を利
用した各種サービスの提供、洗浄機によるファクトリー市場の拡大、保守契約やサプライ品の受注推進によるスト
ックビジネスの拡大など、顧客基盤の維持・拡大を図ってまいります。また、清掃受託や美観維持も含めた総合提
案を推進してまいります。


2.北米市場
 北米においては、パーキングシステムは、アマノマクギャン社において抜本的な改革の実行により本格的な業績
回復を早期に目指すとともに、システム機器の拡販や、新システムの展開を図ります。情報システムは、アキュタ
イムシステムズ社の就業情報ターミナルの拡販、クラウド連携商品の拡充により、業容の拡大を図ります。クリー
ンシステムはアマノパイオニアエクリプス社の木材床研磨機器部門のさらなる業容拡大を図るとともに、新たな市
場の開拓や新たな商材の発掘を進めてまいります。環境システムは、アマノメキシコ社においてメキシコを含めた
北米市場における戦略策定を進めてまいります。


3.欧州市場
 欧州においては、情報システムは、ホロクオルツ社におけるワークフォース・マネジメント、アクセスコントロ
ール事業等の推進による顧客基盤の更なる強化を図るとともに、フランス以外の新たな国での事業展開を目指しま
す。パーキングシステムは、システム機器販売及び運営受託事業の展開による事業拡大を図ります。


4.アジア市場
 アジアにおいては、パーキングシステムは、運営受託事業のサービス強化と新たな地域への展開により、事業拡
大を目指します。環境システムは、アジアグループ各社と日本との連携により、日系企業へのエンジニアリング力、
販売・サービス体制を強化し、また、各地域においてサプライチェーンネットワークの構築を図ります。




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 【2】数値計画
  本計画の最終年度である2023年3月期は売上高140,000百万円以上、営業利益18,500百万円以上の達成を目指して
 まいります。


 (数値計画の主な前提・ポイント)
  ・初年度である2021年3月期は、国内外のグループ各社が新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響を大きく受
   けることを想定。特に、同上期は各国の外出禁止令や外出自粛により受注活動や生産活動の一部が一定期間停
   止する可能性が高く、その後の回復過程にも影響が残ることを前提としている。
  ・アマノ単体の情報システムの働き方改革の追い風を引き続き受け、多少の変動はありながらも成長が継続する
   見込み。一方、パーキングシステムはオリンピック需要が一巡、環境システムも米中貿易摩擦の影響継続で中
   期経営計画前半期は低迷するが、後半期には成長軌道に回帰。
  ・国内外の駐車場運営受託事業は引き続き成長ドライバーとして全体の業績を牽引。
  ・懸案の北米アマノマクギャン社はマネジメント変更などを通して組織・事業の再構築を実施したことから、初
   年度後半からの収益改善を計画。


  なお、現時点では暫定的に3カ年の数値計画を以下のとおり策定しておりますが、新型コロナウィルス感染症の
 終息時期やその後の各国経済の回復過程等、事業環境には不透明感が強いことから、今上期終了時点で数値計画の
 見直しを実施する予定です。


  <数値計画>
                                                                    (単位:百万円)
                   2021年3月期                 2022年3月期             2023年3月期

                 金額        前年比        金額            前年比        金額        前年比

    売上高          110,000   △17.3%         125,000      13.6%   140,000      12.0%

    営業利益           7,000   △56.7%          14,000   100.0%      18,500      32.1%

    営業利益率          6.4%          ―         11.2%          ―     13.2%          ―

    経常利益           7,800   △53.8%          15,000      92.3%    19,500      30.0%
    親会社株主に
    帰属する           6,100   △42.3%          10,000      63.9%    13,000      30.0%
    当期純利益


4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
  IFRS適用の具体的な時期は未定ですが、将来の適用に備え、現時点で準備・検討できる項目について対応を行い、
 併せて、国際的な会計関連情報の収集と研究活動を継続してまいります。




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5.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                   (単位:百万円)
                           前連結会計年度             当連結会計年度
                          (2019年3月31日)        (2020年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                            45,558              54,973
   受取手形及び売掛金                         35,367              31,392
   有価証券                               1,184               1,743
   商品及び製品                             4,381               4,282
   仕掛品                                  767                 622
   原材料及び貯蔵品                           5,036               4,796
   その他                                3,630               2,968
   貸倒引当金                              △476                △321
   流動資産合計                            95,449             100,458
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物                         28,599              28,977
      減価償却累計額                      △18,469             △18,858
      建物及び構築物(純額)                    10,130              10,118
     機械装置及び運搬具                        7,001               7,116
      減価償却累計額                       △6,105              △6,213
      機械装置及び運搬具(純額)                     896                 902
     工具、器具及び備品                       14,636              15,119
      減価償却累計額                      △12,206             △12,738
      工具、器具及び備品(純額)                   2,430               2,380
     土地                               6,125               5,922
     リース資産                            5,883              10,800
      減価償却累計額                       △3,590              △4,502
      リース資産(純額)                       2,293               6,298
     建設仮勘定                              236                 446
     有形固定資産合計                        22,111              26,069
   無形固定資産
     のれん                              2,734               1,918
     ソフトウエア                           4,552               4,752
     ソフトウエア仮勘定                        1,985               1,118
     その他                              3,510               3,150
     無形固定資産合計                        12,782              10,939
   投資その他の資産
     投資有価証券                          10,046               8,828
     破産更生債権等                            496                 649
     差入保証金                            1,420               1,550
     長期預金                             1,500               1,500
     退職給付に係る資産                          102                  96
     繰延税金資産                           2,320               3,086
     その他                              1,887               1,760
     貸倒引当金                            △509                △662
     投資その他の資産合計                      17,266              16,809
   固定資産合計                            52,160              53,818
 資産合計                               147,609             154,276




                      ― 14 ―
                            アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


                                                (単位:百万円)
                        前連結会計年度             当連結会計年度
                       (2019年3月31日)        (2020年3月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                       7,264               6,210
   電子記録債務                          7,015               6,845
   短期借入金                             463                 678
   リース債務                           1,105               2,641
   未払法人税等                          3,135               3,711
   賞与引当金                           2,531               2,842
   役員賞与引当金                           130                 130
   その他                            13,924              13,604
   流動負債合計                         35,569              36,664
 固定負債
   長期未払金                               1                   0
   リース債務                           2,354               4,495
   繰延税金負債                             43                 136
   退職給付に係る負債                       2,478               2,736
   株式給付引当金                            95                 198
   役員株式給付引当金                          83                 162
   資産除去債務                             32                  32
   その他                               358                 371
   固定負債合計                          5,447               8,134
 負債合計                             41,017              44,798
純資産の部
 株主資本
   資本金                            18,239              18,239
   資本剰余金                          19,293              19,293
   利益剰余金                          75,866              80,204
   自己株式                          △4,220              △4,224
   株主資本合計                        109,178             113,512
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                    1,921               1,025
   為替換算調整勘定                      △4,189              △4,781
   退職給付に係る調整累計額                    △948              △1,061
   その他の包括利益累計額合計                 △3,216              △4,817
 非支配株主持分                             630                 783
 純資産合計                           106,592             109,478
負債純資産合計                          147,609             154,276




                   ― 15 ―
                                 アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                        (単位:百万円)
                             前連結会計年度               当連結会計年度
                           (自 2018年4月1日          (自 2019年4月1日
                           至 2019年3月31日)         至 2020年3月31日)
売上高                                  131,713                133,084
売上原価                                  73,467                 73,362
売上総利益                                 58,246                 59,721
販売費及び一般管理費
 販売費                                   38,789                 39,168
 一般管理費                                  4,294                  4,384
 販売費及び一般管理費合計                          43,084                 43,552
営業利益                                   15,161                 16,168
営業外収益
 受取利息                                     136                    182
 受取配当金                                    208                    202
 受取保険配当金                                  128                     79
 受取保険金                                     68                     79
 持分法による投資利益                               201                    198
 その他                                      338                    285
 営業外収益合計                                1,081                  1,028
営業外費用
 支払利息                                      29                    102
 為替差損                                      15                     93
 外国源泉税                                     23                     20
 その他                                       84                    116
 営業外費用合計                                  152                    332
経常利益                                   16,090                 16,864
特別利益
 固定資産売却益                                   25                      5
 投資有価証券売却益                                141                      -
 特別利益合計                                   166                      5
特別損失
 固定資産除却損                                   26                     39
 固定資産売却損                                1,145                    194
 投資有価証券評価損                                  -                    111
 減損損失                                     220                    198
 特別退職金                                     30                     44
 特別損失合計                                 1,423                    588
税金等調整前当期純利益                            14,834                 16,282
法人税、住民税及び事業税                            5,126                  5,790
法人税等調整額                                   423                  △241
法人税等合計                                  5,550                  5,549
当期純利益                                   9,284                 10,732
非支配株主に帰属する当期純利益                           142                    165
親会社株主に帰属する当期純利益                         9,142                 10,567




                        ― 16 ―
                             アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


連結包括利益計算書
                                                   (単位:百万円)
                         前連結会計年度              当連結会計年度
                       (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                       至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
当期純利益                             9,284                 10,732
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                     △303                   △894
 為替換算調整勘定                        △1,201                  △548
 退職給付に係る調整額                        △30                   △112
 持分法適用会社に対する持分相当額                     0                      0
 その他の包括利益合計                      △1,535                 △1,554
包括利益                              7,748                  9,177
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                      7,615                 8,966
 非支配株主に係る包括利益                        133                   210




                    ― 17 ―
                                                    アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


(3)連結株主資本等変動計算書
  前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
                                                              (単位:百万円)
                                       株主資本

               資本金        資本剰余金       利益剰余金           自己株式       株主資本合計

当期首残高            18,239      19,293       71,140        △1,892      106,780
 会計方針の変更によ
                                               70                        70
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                 18,239      19,293       71,211        △1,892      106,851
した当期首残高
当期変動額

 剰余金の配当                                   △4,486                    △4,486
 親会社株主に帰属す
                                           9,142                      9,142
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                △2,328      △2,328
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計              ―            ―        4,655        △2,328        2,326

当期末残高            18,239      19,293       75,866        △4,220      109,178



                         その他の包括利益累計額
             その他有価証券評          退職給付に係る調 その他の包括利益 非支配株主持分                      純資産合計
                      為替換算調整勘定
               価差額金              整累計額     累計額合計
当期首残高             2,225     △2,997         △917         △1,689          543     105,634
 会計方針の変更によ
                                                                                      70
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                  2,225     △2,997         △917         △1,689          543     105,705
した当期首残高
当期変動額

 剰余金の配当                                                                         △4,486
 親会社株主に帰属す
                                                                                 9,142
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                                        △2,328
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純         △303      △1,192          △30         △1,527           87     △1,439
 額)
当期変動額合計           △303      △1,192          △30         △1,527           87        886

当期末残高             1,921     △4,189         △948         △3,216          630     106,592




                                      ― 18 ―
                                                      アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信




    当連結会計年度(自     2019年4月1日   至    2020年3月31日)
                                                                 (単位:百万円)
                                          株主資本

                  資本金        資本剰余金       利益剰余金          自己株式        株主資本合計

当期首残高               18,239      19,293       75,866       △4,220       109,178
 会計方針の変更によ
                                                  ―                         ―
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                    18,239      19,293       75,866       △4,220       109,178
した当期首残高
当期変動額

    剰余金の配当                                   △6,228                    △6,228
    親会社株主に帰属す
                                             10,567                     10,567
    る当期純利益
    自己株式の取得                                                    △3          △3
    株主資本以外の項目
    の当期変動額(純
    額)
当期変動額合計                 ―            ―        4,338            △3        4,334

当期末残高               18,239      19,293       80,204       △4,224       113,512



                            その他の包括利益累計額
                その他有価証券評          退職給付に係る調 その他の包括利益 非支配株主持分                      純資産合計
                         為替換算調整勘定
                  価差額金              整累計額     累計額合計
当期首残高                1,921     △4,189         △948        △3,216           630     106,592
 会計方針の変更によ
                                                                                         ―
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                     1,921     △4,189         △948        △3,216           630     106,592
した当期首残高
当期変動額

    剰余金の配当                                                                         △6,228
    親会社株主に帰属す
                                                                                    10,567
    る当期純利益
    自己株式の取得                                                                           △3
    株主資本以外の項目
    の当期変動額(純         △896         △591        △112        △1,600           152     △1,447
    額)
当期変動額合計              △896         △591        △112        △1,600           152      2,886

当期末残高                1,025     △4,781        △1,061       △4,817           783     109,478




                                         ― 19 ―
                                アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                      (単位:百万円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                          (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                          至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純利益                         14,834               16,282
 減価償却費                                5,849                7,310
 のれん償却額                                 545                  547
 減損損失                                   220                  198
 退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                     12                  114
 株式給付引当金の増減額(△は減少)                       95                  103
 役員株式給付引当金の増減額(△は減少)                     83                   78
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                          2                   13
 受取利息及び受取配当金                          △345                 △385
 持分法による投資損益(△は益)                      △201                 △198
 支払利息                                    29                  102
 為替差損益(△は益)                              36                   39
 固定資産売却損益(△は益)                        1,120                  189
 固定資産除却損                                 26                   39
 投資有価証券売却損益(△は益)                      △141                     -
 投資有価証券評価損益(△は益)                          -                  111
 特別退職金                                   30                   44
 売上債権の増減額(△は増加)                     △1,948                 3,727
 たな卸資産の増減額(△は増加)                      △595                   387
 仕入債務の増減額(△は減少)                         884              △1,148
 その他の流動負債の増減額(△は減少)                     621                △447
 その他                                  △334                   641
 小計                                  20,825               27,751
 利息及び配当金の受取額                            398                  456
 利息の支払額                                △29                 △101
 特別退職金の支払額                             △30                  △29
 法人税等の支払額                           △5,473               △5,114
 法人税等の還付額                                28                  249
 営業活動によるキャッシュ・フロー                    15,719               23,211
投資活動によるキャッシュ・フロー
 有価証券の取得による支出                       △2,000               △2,000
 有価証券の償還による収入                        2,000                2,000
 有形固定資産の取得による支出                     △2,800               △3,135
 有形固定資産の売却による収入                        460                   52
 無形固定資産の取得による支出                     △2,145               △2,033
 投資有価証券の取得による支出                      △905                  △56
 投資有価証券の売却による収入                        241                    -
 事業譲受による支出                          △2,112                    -
 定期預金の預入による支出                       △8,544               △4,090
 定期預金の払戻による収入                        9,830                3,720
 その他                                 △156                 △163
 投資活動によるキャッシュ・フロー                   △6,133               △5,706




                       ― 20 ―
                                アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


                                                      (単位:百万円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                          (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                          至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入れによる収入                             469                  716
 短期借入金の返済による支出                        △160                 △491
 自己株式の取得による支出                       △2,328                   △3
 リース債務の返済による支出                      △1,399               △2,891
 セール・アンド・リースバックによる収入                  1,150                1,215
 配当金の支払額                            △4,486               △6,228
 非支配株主への配当金の支払額                        △46                  △58
 財務活動によるキャッシュ・フロー                   △6,800               △7,741
現金及び現金同等物に係る換算差額                      △528                 △115
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                   2,255                9,647
現金及び現金同等物の期首残高                       40,231               42,487
現金及び現金同等物の期末残高                       42,487               52,134




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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
  該当事項はありません。


(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
  1   連結の範囲に関する事項
  (1) 連結子会社の数   28社
     主要な連結子会社の名称
      「2.企業集団の状況」(10ページ)に記載しております。
      なお、当連結会計年度において、連結子会社の新規設立に伴い、アマノベトナム Co., Ltd.を連結の範囲に
     含めております。


  (2) 非連結子会社の名称
      安満能軟件工程(上海)有限公司、モバイル パーキング Ltd.、アマノ パーキング ヨーロッパ N.V.
                                                          以上3社
     連結の範囲から除いた理由
      非連結子会社は、いずれも小規模会社であり、合計の総資産、売上高、当期純損益及び利益剰余金(持分に見
     合う額)等は、いずれも連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないためであります。


 2   持分法の適用に関する事項
  持分法を適用した関連会社数         1社
  持分法を適用した関連会社名
     (株)クレオ


 3   連結子会社の事業年度等に関する事項
     連結子会社のうち、海外子会社の決算日は12月31日であります。また、連結財務諸表の作成にあたっては、同
  日現在の財務諸表を使用し、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っており
  ます。


 4   会計処理基準に関する事項
  (1) 重要な資産の評価基準及び評価方法
     ①有価証券
      満期保有目的の債券
         償却原価法(定額法)
      その他有価証券
         時価のあるもの
          決算期末日の市場価格等に基づく時価法
          (評価差額は、全部純資産直入法により処理し、売却原価は、移動平均法により算定)
         時価のないもの
          移動平均法による原価法
     ②デリバティブ
      時価法
     ③たな卸資産
      主として総平均法による原価法
      (貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)


  (2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
     ①有形固定資産(リース資産を除く)



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  定率法を採用しております。ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016
 年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については、定額法を採用しております。
  なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
   建物及び構築物        5年~50年
   機械装置及び運搬具      7年~17年
 ②無形固定資産(リース資産を除く)
  定額法によっております。
  なお、当社の市場販売目的のソフトウェアについては、見込販売可能期間(3年)に基づく定額法、当社及び
 国内連結子会社の自社利用目的のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法
 によっております。
 ③リース資産
  所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
  リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとする定額法によっております。


(3) 重要な引当金の計上基準
 ①貸倒引当金
  売掛金、貸付金等の債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等
 特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
 ②賞与引当金
  従業員の賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき、当連結会計年度負担額を計上しております。
 ③役員賞与引当金
  役員の賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき、当連結会計年度負担額を計上しております。
 ④株式給付引当金
  株式給付規定に基づく従業員への当社株式の給付に備えるため、従業員に割り当てられたポイントに基づき、
 当連結会計年度における株式給付債務の見込額を計上しております。
 ⑤役員株式給付引当金
  株式交付規定に基づく役員への当社株式の交付に備えるため、役員に割り当てられたポイントに基づき、当
 連結会計年度における株式給付債務の見込額を計上しております。


(4) 退職給付に係る会計処理の方法
 ①退職給付見込額の期間帰属方法
  退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、
 給付算定式基準によっております。
 ②数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
  過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(7~10年)による定額法によ
 り費用処理しております。
  数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(7~
 10年)による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとしておりま
 す。


(5) 重要な収益及び費用の計上基準
  完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については
 工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用しており
 ます。


(6) 重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準
  外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、為替差額は損益として処理してお
 ります。なお、在外連結子会社の資産及び負債は、当該子会社決算日の直物為替相場により円貨に換算し、収



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   益及び費用は、期中平均相場により円貨に換算し、換算差額は純資産の部における為替換算調整勘定及び非支
   配株主持分に含めております。


  (7) のれんの償却方法及び償却期間
      投資の効果が及ぶ期間で均等償却しております。なお、金額が僅少である場合は、発生会計年度において全
   額償却しております。


  (8) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
      手許現金、要求払預金及び取得日から3ヶ月以内に満期日の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、
   かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない短期的な投資からなります。


  (9) その他連結財務諸表作成のための重要な事項
   消費税等の会計処理
      消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。


(会計方針の変更)
 (IFRS第16号「リース」の適用)
  当社グループのIFRS適用子会社は、当連結会計年度より、IFRS第16号「リース」を適用しております。これによ
 り、リースの借手は、原則としてすべてのリースを連結貸借対照表に資産及び負債として計上することとしまし
 た。当該会計基準の適用にあたっては、経過措置として認められている、本基準の適用による累積的影響額を適用
 開始日に認識する方法を採用しております。
  この結果、従前の会計基準を適用した場合と比較して、当連結会計年度の期首時点で、有形固定資産のリース資
 産が2,456百万円、流動負債のリース債務が1,028百万円、固定負債のリース債務が1,214百万円、それぞれ増加して
 おり、流動資産のその他が74百万円、投資その他の資産のその他が140百万円、それぞれ減少しております。なお、
 当連結会計年度の損益に与える影響は軽微であります。


(追加情報)
 (役員報酬BIP信託及び従業員向け株式給付信託について)
  当社及び一部子会社では、中長期的な業績向上と企業価値の増大への貢献意欲を高めることを目的として、取締
 役(社外取締役、国外居住者を除く。)及び執行役員(国外居住者を除く。)を対象に役員報酬BIP信託を、ま
 た、一定の要件を満たした従業員を対象に従業員向け株式給付信託の制度を導入しております。
 ①取引の概要
  本制度は、当社が拠出する金銭を原資として信託を設定し、信託を通じて当社株式の取得を行い、対象者に給付
 する仕組みであります。
  役員報酬BIP信託については、取締役及び執行役員に対し、株式交付規程に従って、その役位及び経営指標に
 関する数値目標の達成度に応じて付与されるポイントに基づき、信託を通じて当社株式を交付する仕組みでありま
 す。
  従業員向け株式給付信託については、一定の要件を満たした従業員に対し、株式給付規程に従って、その役職及
 び業績等に応じて付与されるポイントに基づき、信託を通じて当社株式を給付する仕組みであります。
 ②信託に残存する自社の株式
  信託に残存する当社株式を、信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により、純資産の部に自己株式
 として計上しております。
  自己株式の帳簿価額及び株式数
   当連結会計年度末     827百万円、314,300株




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 (セグメント情報等)
1   報告セグメントの概要
     当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高経営意思決定機関
    が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
     当社は、本社に製品・サービス別の事業本部を置き、それら各事業本部が製品・サービスの種類・性質等の類似
    性に基づき主に国内の戦略を立案し、事業活動を展開しております。一方、海外事業については、各地域の現地法
    人がそれぞれ活動を行う事業分野について本社の関連事業本部と連携して戦略を立案し、事業活動を展開しており
    ます。
     上記を踏まえ、連結ベースにて分離された財務情報が入手可能な「時間情報システム事業」及び「環境関連シス
    テム事業」の2つに事業を区分認識し、最高経営意思決定機関が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために
    その経営成績を定期的に検討しております。
     したがって、当社においては、「時間情報システム事業」及び「環境関連システム事業」の2つを報告セグメン
    トとしております。
     「時間情報システム事業」及び「環境関連システム事業」は、それぞれ以下の製品について製造販売を行ってお
    ります。

      事業区分         売上区分                     主要製品

                            就業情報システム 給与計算システム 人事情報システム 食
                            堂情報システム 入室情報システム ICカードソリューショ
                情報システム
                            ン システムタイムレコーダー 就業/人事給与ASPサービ
                            ス 時刻配信・認証サービス
                            PC接続式タイムレコーダー 時間集計タイムレコーダー 時
    時間情報
                時間管理機器      刻記録タイムレコーダー 電子タイムスタンプ ナンバーリン
    システム事業
                            グマシン パトロールレコーダー
                            自動料金精算システム 入出庫管理システム 駐車場管制シス
                            テム 駐輪場システム 自動料金計算機(タイムレジ) 機械式
                パーキングシステム
                            立体駐車場管理システム インターネット駐車場情報案内サー
                            ビス 駐車場運営受託

                            産業用掃除機 汎用電子集塵機 オイルミスト集塵機 ヒュー
                            ムコレクター 大型集塵システム 脱臭システム 高温有害ガ
                環境システム
                            ス除去システム 粉粒体空気輸送システム 環境設備監視/保
    環境関連                    全支援システム
    システム事業
                            業務用掃除機 路面清掃機 自動床面洗浄機 高速バフィング
                            マシン ドライケアフロアクリンリネスシステム カーペット
                クリーンシステム
                            フロアクリンリネスシステム 清掃ケミカル用品 清掃用具
                            電解水除菌洗浄システム アルカリ性電解水工業洗浄システム


2   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
     報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」にお
    ける記載と同一であります。
     報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
     セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。




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3   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
    前連結会計年度(自   2018年4月1日   至     2019年3月31日)
                                                                        (単位:百万円)
                                  報告セグメント                                連結財務諸表
                                                             調整額
                     時間情報          環境関連                                    計上額
                                                   計         (注)1
                    システム事業        システム事業                                   (注)2
売上高
    外部顧客への売上高            96,665         35,047     131,713          ―       131,713
    セグメント間の内部
                             ―              ―           ―           ―           ―
    売上高又は振替高
         計               96,665         35,047     131,713          ―       131,713
セグメント利益                  13,590          5,621      19,211    △4,049         15,161
セグメント資産                  71,224         29,227     100,501     47,107       147,609
その他の項目
  減価償却費                  4,706    565    5,271   577    5,849
 持分法適用会社への
                         1,843     ―     1,843    ―     1,843
 投資額
  有形固定資産及び
                         4,020    513    4,534   547    5,081
 無形固定資産の増加額
 (注) 1 調整額は、以下のとおりであります。
      (1)セグメント利益の調整額△4,049百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社
         費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
      (2)セグメント資産の調整額47,107百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資
         産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。
     2 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

    当連結会計年度(自   2019年4月1日   至     2020年3月31日)
                                                                        (単位:百万円)
                                  報告セグメント                                連結財務諸表
                                                             調整額
                     時間情報          環境関連                                    計上額
                                                   計         (注)1
                    システム事業        システム事業                                   (注)2
売上高
    外部顧客への売上高           100,016         33,068     133,084          ―       133,084
    セグメント間の内部
                             ―              ―           ―           ―           ―
    売上高又は振替高
         計              100,016         33,068     133,084          ―       133,084
セグメント利益                  15,658          4,756      20,415    △4,246         16,168
セグメント資産                  70,853         24,939      95,792     58,484       154,276
その他の項目
   減価償却費                  6,103    578    6,681   628    7,310
  持分法適用会社への
                          1,976     ―     1,976    ―     1,976
  投資額
   有形固定資産及び
                          6,851    416    7,267   953    8,221
  無形固定資産の増加額
  (注) 1 調整額は、以下のとおりであります。
       (1)セグメント利益の調整額△4,246百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社
          費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
       (2)セグメント資産の調整額58,484百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資
          産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。
      2 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
 




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(1株当たり情報)

                           前連結会計年度                         当連結会計年度
                         (自 2018年4月1日                    (自 2019年4月1日
                          至 2019年3月31日)                   至 2020年3月31日)

1株当たり純資産額                              1,417.86円                      1,454.47円

1株当たり当期純利益                              121.17円                         141.40円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
    2.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

                                    前連結会計年度                     当連結会計年度
              項目                  (自 2018年4月1日                (自 2019年4月1日
                                   至 2019年3月31日)               至 2020年3月31日)

1株当たり当期純利益

 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)                                9,142                10,567

 普通株主に帰属しない金額(百万円)                                      ―                      ―
 普通株式に係る親会社株主に帰属する
                                                     9,142                10,567
 当期純利益(百万円)
 普通株式の期中平均株式数(株)                              75,452,437              74,732,535


    3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

                                    前連結会計年度                     当連結会計年度
              項目
                                   (2019年3月31日)                (2020年3月31日)
純資産の部の合計額(百万円)                                     106,592               109,478

純資産の部の合計額から控除する金額(百万円)                                 630                    783

(うち非支配株主持分(百万円))                                      (630)                 (783)

普通株式に係る期末の純資産額(百万円)                                105,961               108,695
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株式
                                              74,733,204              74,731,928
の数(株)


    4.株主資本において自己株式として計上されている役員報酬BIP信託及び従業員向け株式給付信託に残存す
      る自社の株式は、1株当たり当期純利益の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含め
      ており、1株当たり純資産額の算定上、期末発行済株式総数から控除する自己株式数に含めています。1株
      当たり当期純利益の算定上、控除した当該自己株式の期中平均株式数は、前連結会計年度314,300株、当連
      結会計年度314,300株であり、1株当たり純資産額の算定上、控除した当該自己株式の期末株式数は、前連
      結会計年度314,300株、当連結会計年度314,300株であります。


(重要な後発事象)
    該当事項はありません。




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6.個別財務諸表
(1)貸借対照表
                                               (単位:百万円)
                         前事業年度               当事業年度
                      (2019年3月31日)        (2020年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                        25,641              30,421
   受取手形                           2,786               2,489
   売掛金                           21,441              19,360
   有価証券                           1,000               1,000
   商品及び製品                         1,814               1,639
   仕掛品                              378                 364
   原材料及び貯蔵品                       1,981               1,950
   その他                            1,406                 707
   貸倒引当金                            △1                  △4
   流動資産合計                        56,447              57,928
 固定資産
   有形固定資産
     建物                           8,172               8,310
     構築物                            228                 232
     機械及び装置                         699                 648
     車両運搬具                            4                   4
     工具、器具及び備品                      514                 535
     土地                           5,525               5,333
     建設仮勘定                           34                 137
     有形固定資産合計                    15,177              15,202
   無形固定資産
     ソフトウエア                       3,390               3,623
     ソフトウエア仮勘定                    1,904               1,009
     その他                             35                  35
     無形固定資産合計                     5,330               4,668
   投資その他の資産
     投資有価証券                       8,149               6,799
     関係会社株式                      36,779              38,816
     関係会社出資金                         71                 180
     破産更生債権等                        241                 248
     差入保証金                          757                 764
     長期預金                         1,500               1,500
     保険積立金                        1,245               1,280
     繰延税金資産                         849               1,478
     その他                             55                  79
     貸倒引当金                        △260                △267
     投資その他の資産合計                  49,390              50,881
   固定資産合計                        69,898              70,752
 資産合計                           126,346             128,680




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                           アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


                                               (単位:百万円)
                         前事業年度               当事業年度
                      (2019年3月31日)        (2020年3月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形                             782                 498
   電子記録債務                         7,015               6,845
   買掛金                            4,286               3,853
   未払金                              165                 194
   未払費用                           2,270               1,898
   未払法人税等                         1,833               2,269
   未払消費税等                           575                 847
   前受金                            1,286               1,525
   預り金                              269                 277
   従業員預り金                         1,743               1,790
   賞与引当金                          2,194               2,281
   役員賞与引当金                          130                 130
   その他                              381                 300
   流動負債合計                        22,935              22,713
 固定負債
   退職給付引当金                          550                 681
   株式給付引当金                           95                 198
   役員株式給付引当金                         83                 162
   固定負債合計                           729               1,042
 負債合計                            23,664              23,756
純資産の部
 株主資本
   資本金                           18,239              18,239
   資本剰余金
     資本準備金                       19,292              19,292
     資本剰余金合計                     19,292              19,292
   利益剰余金
     利益準備金                        2,385               2,385
     その他利益剰余金
      別途積立金                      10,881              10,881
      繰越利益剰余金                    54,182              57,327
     利益剰余金合計                     67,448              70,594
   自己株式                         △4,220              △4,224
   株主資本合計                       100,760             103,902
 評価・換算差額等
   その他有価証券評価差額金                   1,920               1,022
   評価・換算差額等合計                     1,920               1,022
 純資産合計                          102,681             104,924
負債純資産合計                         126,346             128,680




                  ― 29 ―
                        アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


(2)損益計算書
                                               (単位:百万円)
                     前事業年度                 当事業年度
                  (自 2018年4月1日          (自 2019年4月1日
                  至 2019年3月31日)         至 2020年3月31日)
売上高                          74,796                 74,852
売上原価                         42,574                 41,828
売上総利益                        32,222                 33,023
販売費及び一般管理費                   21,066                 21,811
営業利益                         11,155                 11,212
営業外収益
 受取利息及び配当金                     1,423                  1,612
 為替差益                             27                      -
 その他                             682                    617
 営業外収益合計                       2,133                  2,229
営業外費用
 支払利息                             18                     18
 為替差損                              -                     34
 その他                              60                     57
 営業外費用合計                          78                    111
経常利益                          13,210                 13,330
特別利益
 投資有価証券売却益                       141                      -
 投資損失引当金戻入額                      720                      -
 その他                               0                      0
 特別利益合計                          862                      0
特別損失
 固定資産除却損                           3                      7
 固定資産売却損                       1,143                    194
 投資有価証券評価損                         -                    111
 特別損失合計                        1,147                    313
税引前当期純利益                      12,925                 13,018
法人税、住民税及び事業税                   3,456                  3,877
法人税等調整額                        △357                   △233
法人税等合計                         3,098                  3,643
当期純利益                          9,827                  9,374




               ― 30 ―
                                                                 アマノ株式会社(6436) 2020年3月期 決算短信


(3)株主資本等変動計算書
    前事業年度(自 2018年4月1日               至    2019年3月31日)
                                                                                             (単位:百万円)
                                                            株主資本

                             資本剰余金                               利益剰余金

                                                            その他利益剰余金                                  株主資本合
                 資本金                資本剰余金                         利益剰余金 自己株式
                          資本準備金           利益準備金 建物圧縮積                                                   計
                                     合計                     繰越利益剰   合計
                                                      別途積立金
                                                  立金         余金
当期首残高            18,239    19,292       19,292    2,385     24    10,881   48,817   62,108   △1,892    97,748

当期変動額
    建物圧縮積立金の取
                                                          △2